JP2630618B2 - 紙容器用成形素材の製造方法 - Google Patents

紙容器用成形素材の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、内填物に対する保香特性に優れた性質を有
する紙容器を得る際に使用される紙容器用成形素材の製
造方法に関するもので、前記紙容器用成形素材における
熱接着性能を利用して形成される接着部の接着強度に優
れた特性を有し、しかも、内填物に対する保香特性に優
れた紙容器、例えば、ゲーベルトップタイプ,ブリック
タイプ,円筒体等からなる紙容器を成形し得る紙容器用
包装材の製造方法を提供するものである。
〔従来の技術〕
従来の紙容器は、紙容器を得る際に使用される成形用
素材である積層シートの有する熱溶着能によって接着部
が形成されているのが普通であり、一般的には、容器内
の内填物と接する容器内周面層となる層がポリオレフィ
ン系樹脂層で形成されている成形用素材における前記ポ
リオレフィン系樹脂層の有する熱溶着能によって、紙容
器における接着部が形成されている。
〔発明が解決しようとする課題〕 ところで、前記容器内周面層がポリオレフィン系樹脂
層で構成されている紙容器は、該容器成形用素材たる積
層シートを得る際のポリオレフィン系樹脂層の形成時や
該積層シートによる紙容器の成形時に、ポリオレフィン
系樹脂が熱分解を受けて脂肪族炭化水素等の揮発性成分
を生成することとなり、この揮発性成分が容器内に収容
されているオレンジジュース等の内填物内に移行する結
果、内填物に変味や異臭が発生するという弊害を有する
ばかりでなく、前記紙容器の内周面層をなすポリオレフ
ィン系樹脂層は、内填物中の着香成分を吸着し易かった
りあるいは透過し易かったりするため、容器内の内填物
の風味が変化して損なわれ易いという欠点をも有する。
このため、保香性能に優れた性質を発揮し得る紙容器
用成形素材として、紙層を具備する包装材用基材のポリ
オレフィン系樹脂層面に対して、線状飽和ポリエステル
樹脂層を押し出し積層した積層シートが提案されてお
り、容器内周面層が線状飽和ポリエステル樹脂層で構成
される紙容器が開発され始めている。
しかしながら、前記飽和ポリエステル樹脂の単層を押
し出し積層してなるシーラント層を具備する積層シート
は、飽和ポリエステル樹脂の押し出し適性が十分でない
ために、安定した均一なシーラント層を有するものにな
らないだけでなく、このシーラント層を形成するための
紙層を具備する包装材用基材におけるシーラント層の積
層面であるポリオレフィン系樹脂層との間の接着強度が
十分でない。
このために、上記の飽和ポリエステル樹脂の単層を押
し出し積層してなる積層シートによる紙容器は、これを
落下させると液漏れを生ずる。
[問題点を解決するための手段] 上記の問題点は、以下の構成による本発明の紙容器用
成形素材の製造方法によって解決される。
すなわち本発明は、紙層を具備し、かつ紙容器の内周
面層になるシーラント層を積層する面がポリオレフィン
系樹脂層又は接着性ポリオレフィン系樹脂層からなる包
装材用基材に対して、接着性ポリオレフィン系樹脂によ
る接着剤層と40℃以上のガラス転移温度を有する低結晶
性線状飽和ポリエステル樹脂による裏面層との共押し出
し積層樹脂層からなるシーラント層を、該共押し出し積
層樹脂層における前記裏面層が外側側になるようにし
て、押し出し積層する紙容器用成形素材の製造方法から
なる。
前記構成からなる本発明方法で利用する40℃以上のガ
ラス転移温度を有する紙結晶性線状飽和ポリエステル樹
脂は、該樹脂によって構成される線状飽和ポリエステル
樹脂層が、ガラス転移温度未満の温度雰囲気中で優れた
保香性能を発揮するものであり、一般的に、紙容器内の
内填物が40℃未満に維持されるものであることとの関係
で、本発明方法においては、前記線状飽和ポリエステル
樹脂層による優れた保香性能が利用し得るものである。
尚、本発明方法においては、前記線状飽和ポリエステ
ル樹脂層が例えば、結晶化度10%以下というような紙結
晶性の樹脂で形成されるものであるから、例えば、紙容
器に対してのオレンジジュース等の内填物の充填を熱充
填で行なう場合等の加熱を受けても、前記ポリエステル
樹脂層の熱接着特性が損なわれるようなことがなく、内
填物の充填後に形成される封緘部の熱接着部に優れた接
着強度が得られるものである。
前記本発明方法において使用されるガラス転移温度が
40℃以上の線状飽和ポリエステル樹脂は、例えば、エチ
レングリコール,プロピレングリコール,1,4−ブタジオ
ール,1,4−シクロヘキサンジメタノール等のアルコール
成分と、アジピン酸,セバシン酸等の脂肪族ジカルボン
酸や,テレフタル酸,イソフタル酸,ジフェニルカルボ
ン酸等の芳香族ジカルボン酸によるジカルボン酸成分、
具体的には、エチレングリコールとテレフタル酸,エチ
レングリコールとイソフタル酸とテレフタル酸,1,4−ジ
シクロヘキサンジメタノールとイソフタル酸とテレフタ
ル酸,プロピレングリコールとイソフタル酸とテレフタ
ル酸等の共縮合重合体を利用し得るが、酸成分中の脂肪
族ジカルボン酸成分が10重量%以上になる共縮合重合体
の場合には、この共重合体による飽和ポリエステル樹脂
層はその保香性能が低下する傾向を有しているので好ま
しくない。
ガラス転移温度が40℃以上の線状飽和ポリエステル樹
脂と共に共押し出し成形される接着性ポリオレフィン系
樹脂は、例えば、ポリエチレン,エチレン−α・オレフ
ィン共重合体,ポリプロピレン,ポリブテン,ポリイソ
ブチレンのごときポリα−オレフィン、およびポリブタ
ジエン,ポリイソプレンのごときポリジオレフィンある
いはこれらの共重合体等からなるポリエチレン系重合体
と、例えば、カルボン酸,カルボン酸塩,カルボン酸無
水物,カルボン酸エステル,カルボン酸アミドないしイ
ミド,アルデヒド,ケトン等に基づくカルボニル 基を単独で、あるいはシアノ(−C≡N)基;ヒドロキ
シ基;エーテル基;オキシラン 環等との組合せで有するエチレン系不飽和単量体の1種
または2種以上、具体的には、 A. エチレン系不飽和カルボン酸: アクリル酸,メタクリル酸,マレイン酸,フマル酸,
クロトン酸,イタコン酸,シトラコン酸,5−ノルボルネ
ン−2,3−ジカルボン酸等 B. ニチレン系不飽和無水カルボン酸: 無水マレイン酸,無水シトラコン酸,5−ノルボルネン
−2,3−ジカルボン酸無水物,テトラヒドロ無水フタル
酸等 C.エチレン系不飽和エステル: アクリル酸エチル,メタクリル酸メチル,アクリル酸
2−エチルヘキシル,マレイン酸モノまたはジエチル,
酢酸ビニル,プロピオン酸ビニル,γ−ヒドロキシメタ
クリル酸プロピルβ−ヒドロキシアクリル酸エチル,グ
リシジルアクリレート,グリシジルメタクリレート,β
−N−エチルアミノエチルアクリレート等 D. エチレン系不飽和アミドないしイミド: アクリルアミド,メタクリルアミド,マレイミド等 E. エチレン系不飽和アルデヒドないしケトン: アクロレイン,メタクロレイン,ビニルメチルケト
ン,ビニルブチルケトン等 のエチレン系不飽和単量体との共重合体であり、なかで
も、エチレン系不飽和カルボン酸あるいはエチレン系不
飽和無水カルボン酸との共重合体が特に好適に使用され
る。
本発明方法で成形される接着性ポリオレフィン系樹脂
による接着剤層と、40℃以上のガラス転移温度を有する
低結晶性線状飽和ポリエステル樹脂層との共押し出し積
層樹脂層において、ガラス転移温度が40℃以上の線状飽
和ポリエステル樹脂層は、その厚さが5μ未満になると
その安定性が悪くなり、また60μを越えるようになると
積層樹脂層が硬くなるため、得られる紙容器用成形素材
の容器成形特性が悪くなることから、前記樹脂層は、そ
の厚さが5〜60μの範囲内に存することが好ましい。
また、前記接着性ポリオレフィン系樹脂による接着剤
層は、前記共押し出し積層樹脂層が押し出し積層される
包装材用基材における積層面の接着特性(ヒートシール
特性)によっても相違するが、一般的に30μ程度の厚さ
で十分である。
前記接着性ポリオレフィン系樹脂による接着剤層と線
状飽和ポリエステル樹脂による裏面層との共押し出し積
層樹脂層が押し出し積層される包装材用基材は、紙層を
具備する積層シートであって、一般的には、Al箔,二軸
延伸ポリエステルフィルム,二軸延伸ポリプロピレンフ
ィルム等との積層シートである。
この紙層を具備する積層シートからなる包装材用基材
は、該包装材用基材に対して、前記接着性ポリオレフィ
ン系樹脂による接着剤層と40℃以上のガラス転移温度を
有する低結晶性線状飽和ポリエステル樹脂による裏面層
との共押し出し積層樹脂層からなるシーラント層を積層
させる面が、ポリオレフィン系樹脂層又は接着性ポリオ
レフィン系樹脂層からなっている。
このため、接着性ポリオレフィン系樹脂による接着剤
層と40℃以上のガラス転移温度を有する低結晶性線状飽
和ポリエステル樹脂による裏面層との共押し出し積層樹
脂層からなるシーラント層の接着性ポリオレフィン系樹
脂層が、上記の包装材用基材におけるポリオレフィン系
樹脂層又は接着性ポリオレフィン系樹脂層に接当するよ
うにして、シーラント層が包装材用基材に積層され、こ
れによって包装材用基材とシーラント層とが強固に接着
する。
〔実 施 例〕
以下本発明の紙容器用成形素材の製造方法の具体的な
構成を実施例に基いて説明する。
実施例1 坪量400g/m2の耐酸紙の表,裏両面に、それぞれ、厚
さ20μの低密度ポリエチレン樹脂〔ミラソン16SP:三井
石油化学(株)製〕層を押し出しコーティングすること
によって、包装材用基材〔i〕を得た。
次いで、前記包装材用基材〔i〕に対して、厚さ10μ
の接着性ポリオレフィン系樹脂〔アドマーAT499:三井石
油化学工業(株)製〕層と、厚さ30μの低結晶性線状飽
和ポリエステル樹脂〔PET G 6763:ガラス転移温度81
℃,イーストマンコダック社製〕層との共押し出し積層
樹脂層を、該積層樹脂層における接着性ポリオレフィン
系樹脂層と前記包装材用基材〔i〕とが接するようにし
て、押し出し積層することにより、目的製品である紙容
器用成形素材〔A〕を得た。
比較例1 前記実施例1で得られた包装材用基材〔i〕と同一の
構成からなる包装材用基材〔i〕の一方のポリエチレン
樹脂層面をコロナ放電処理に付し、引き続いて、該コロ
ナ放電処理面に、厚さ30μの低結晶性線状飽和ポリエス
テル樹脂「PET G 6763」層を押し出しコートすることに
よって、比較のための紙容器用成形素材〔a〕を得た。
比較例2 前記実施例1で得られた包装材用基材〔i〕と同一の
構成からなる包装材用基材〔i〕の一方のポリエチレン
樹脂層面を火炎処理に付し、引き続いて、該火炎処理面
に、厚さ30μの低結晶性線状飽和ポリエステル樹脂「PE
T G 6763」層を押し出しコートすることによって、比較
のための紙容器用成形素材〔b〕を得た。
実施例2 坪量400g/m2の耐酸紙/厚さ15μmのアイオノマー樹
脂「ハイミラン1652:三井デュボンポリケミカル(株)
製」層/厚さ9μmのアルミニュウム箔の積層シートの
前記耐酸紙面に、厚さ30μmのポリオレフィン系樹脂
「ミラソン16P:三井石油化学工業(株)製」層からなる
表面層を押し出し積層し、また、アルミニウム箔面に
は、イソシアネート系接着剤を利用して、厚さ12μmの
二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムを積層
し、更に、該フィルム面に、同じくイソシアネート系接
着剤によるプライマー層を利用して、厚さ20μのポリオ
レフィン系樹脂〔ミラソン16P〕の押し出し樹脂層を形
成することによって、包装材用基材〔ii〕を得た。
次いで、前記包装材用基材〔ii〕に対して、厚さ10μ
の接着性ポリオレフィン系樹脂〔アドマーAT499:三井石
油化学工業(株)製〕層と厚さ30μの低結晶性線状飽和
ポリエステル樹脂〔PET G 6763:ガラス転移温度81℃、
イーストマンコダック社製〕層との共押し出し積層樹脂
層を、該積層樹脂層における接着性ポリオレフィン系樹
脂層と前記包装材用基材〔ii〕とが接するようにして、
押し出し積層することによって目的製品である紙容器用
成形素材〔B〕を得た。
比較例3 前記実施例2で得られた包装材用基材〔ii〕と同一の
構成からなる包装材用基材〔ii〕の一方の表面層をなし
ている厚さ20μのポリエチレン樹脂層面をコロナ放電処
理に付し、引き続いて、該コロナ放電処理面に、厚さ30
μの低結晶性線状飽和ポリエステル樹脂「PET G 6763」
層を押し出しコートすることによって、比較のための紙
容器用成形素材〔c〕を得た。
比較例4 前記実施例2で得られた包装材用基材〔ii〕と同一の
構成からなる包装材用基材〔ii〕の一方の表面層をなし
ている厚さ20μのポリエチレン樹脂層面を火炎処理に付
し、引き続いて、該火炎処理面に、厚さ30μの低結晶性
線状飽和ポリエステル樹脂「PET G 6763」層を押し出し
コートすることによって、比較のための紙容器用成形素
材〔d〕を得た。
〔実験〕
前記各実施例及び比較例で得られた紙容器用成形素材
を380mm×360mmの紙容器用ブランク板に打ちき、前記ブ
ランク板における折り曲げ用の押圧線を利用して、該ブ
ランク板の一方の側辺部を該ブランクのポリオレフィン
系樹脂層側に反転させるヘミング加工を行なった後、該
ブランクの側辺部同志を重畳、熱溶着することにより、
内周面層が飽和ポリエステル樹脂層で構成されており、
その断面形状が第2図に示されるような角筒体を形成し
た。
更に続いて、所定の製函工程によって、前記ブランク
板における折り曲げ用の押圧線を利用して、容器底部に
相当する部分の折り曲げ、及び、ブランク板同志の重畳
部の熱溶着を行ない、底部が閉塞されている角筒体を成
形した。
しかる後に、前記底部が閉塞されている角筒体内に、
1800mlのオレンジジュースを充填し、更に、前記ブラン
ク板における折り曲げ用の押圧線を利用して、容器頂部
に相当する部分の折り曲げ、及び、ブランク同志の重畳
部の熱溶着を行なうことによって、容器内周面層が前記
紙容器用ブランクにおける低結晶性線状飽和ポリエステ
ル樹脂層で構成されている紙容器、すなわち、第1図に
示されるような、横幅8.5cm,奥行8.5cm,高さ30.0cmのゲ
ーベルトップ型直方体形状の紙容器を得た。
尚、前記紙容器における熱溶着部は、いずれも、ホッ
トエアーによる加熱、溶融で行なったものである。
得られた各紙容器を床上1.2mから落下させる落下試験
に付した結果を表にて説明する。
本発明の紙容器用成形素材の製造方法は、紙層を具備
し、かつ紙容器の内周面層になるシーラント層を積層す
る面がポリオレフィン系樹脂層又は接着性ポリオレフィ
ン系樹脂層からなる包装材用基材に対して、接着性ポリ
オレフィン系樹脂による接着剤層と40℃以上のガラス転
移温度を有する低結晶性線状飽和ポリエステル樹脂によ
る裏面層との共押し出し積層樹脂層からなるシーラント
層を、該共押し出し積層樹脂層における前記裏面層が外
側側になるようにして、押し出し積層するものである。
上記構成による本発明の紙容器用成形素材の製造方法
は、紙容器の内周面層になる40℃以上のガラス転移温度
を有する低結晶性線状飽和ポリエステル樹脂層、つまり
押し出し成形加工性の良く無い線状飽和ポリエステル樹
脂層を、押し出し成形加工性に優れた接着性ポリオレフ
ィン系樹脂による接着剤層との共押し出し樹脂層として
形成するものであるため、紙容器の内周面層になる飽和
ポリエステル樹脂層を安定して均一に形成できる。
また、上記構成による本発明の紙容器用成形素材の製
造方法は、上記の接着性ポリオレフィン系樹脂による接
着剤層と40℃以上のガラス転移温度を有する低結晶性線
状飽和ポリエステル樹脂による裏面層との共押し出し積
層樹脂層からなるシーラント層を、該積層樹脂層におけ
る前記接着性ポリオレフィン系樹脂による接着剤層が、
紙層を具備する包装材用基材におけるポリオレフィン系
樹脂層又は接着性ポリオレフィン系樹脂層に当接するよ
うにして積層するものである。
つまり、紙層を具備する包装材用基材におけるポリオ
レフィン系樹脂層又は接着性ポリオレフィン系樹脂層に
対して、低結晶性線状飽和ポリエステル樹脂による裏面
層を、包装材用基材における前記ポリオレフィン系樹脂
層又は接着性ポリオレフィン系樹脂層と、低結晶性線状
飽和ポリエステル樹脂による裏面層との両者に対してそ
れぞれ優れた接着特性を有する接着性ポリオレフィン系
樹脂との共押し出し成形で形成するものである。
従って、包装材用基材のポリオレフィン系樹脂層又は
接着性ポリオレフィン系樹脂層と、接着性ポリオレフィ
ン系樹脂による接着剤層と低結晶性線状飽和ポリエステ
ル樹脂による裏面層との共押し出し積層樹脂層からなる
シーラント層との間に強固な接着強度が形成される。
しかして、本発明の紙容器用成形素材の製造方法によ
れば、線状飽和ポリエステル樹脂層によって、内填物に
対する優れた保香性能を有し、しかも熱接着強度の高い
紙容器に成形し得る紙容器用成形素材を、容易かつ的確
に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明方法によって得られた紙容器成形素材
を利用して成形された紙容器の1実施例品の斜面図であ
り、第2図は前記第1図の紙容器における断面図であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29K 67:00 B29L 9:00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】紙層を具備し、かつ紙容器の内周面層にな
    るシーラント層を積層する面がポリオレフィン系樹脂層
    又は接着性ポリオレフィン系樹脂層からなる包装材用基
    材に対して、接着性ポリオレフィン系樹脂による接着剤
    層と40℃以上のガラス転移温度を有する低結晶性線状飽
    和ポリエステル樹脂による裏面層との共押し出し積層樹
    脂層からなるシーラント層を、該共押し出し積層樹脂層
    における前記裏面層が外側側になるようにして、押し出
    し積層することを特徴とする紙容器用成形素材の製造方
    法。
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