JP2770294B2 - プルタブ付き蓋材 - Google Patents

プルタブ付き蓋材

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JP2770294B2
JP2770294B2 JP1344516A JP34451689A JP2770294B2 JP 2770294 B2 JP2770294 B2 JP 2770294B2 JP 1344516 A JP1344516 A JP 1344516A JP 34451689 A JP34451689 A JP 34451689A JP 2770294 B2 JP2770294 B2 JP 2770294B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、飲食品が封入される容器の蓋材として利用
されるプルタブ付き蓋材に関するもので、プルタブによ
る開封が容易な蓋材を提供するものである。
【従来の技術】
各種の飲料や食品が封入されている紙容器は、容器胴
部を形成する紙容器用包装材や蓋体を構成する蓋体用包
装材における熱溶着能によってその封緘部が形成されて
おり、ポリオレフィン系樹脂による熱溶着能が利用され
得るように、ポリオレフィン系樹脂によるヒートシール
用樹脂層を具備する紙容器用包装材や蓋材用包装材が利
用されている。
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記ポリオレフィン系樹脂によるヒートシ
ール用樹脂層を具備する紙容器用包装材や蓋材用包装材
を利用して得られた紙容器は、その内周面層がポリオレ
フィン系樹脂によるヒートシール用樹脂層によって形成
されるものであり、これらの包装材となる積層シートを
得る際のポリオレフィン系樹脂層の形成時や、該積層シ
ートによる紙容器の封緘工程等において、ポリオレフィ
ン系樹脂が熱分解を受けて脂肪族炭化水素等の揮発性成
分を生成するため、これが紙容器内の内填物に移行し、
内填物に変味や異臭が発生するという欠点を有してい
る。 また、前記内周面層がポリオレフィン系樹脂によるヒ
ートシール用樹脂層で形成されている容器は、ポリオレ
フィン系樹脂によるヒートシール用樹脂層が容器内に収
容されている内填物中の着香成分を吸着し易く、また、
同時に透過させ易い性質を有しており、着香成分を含む
内填物に対する保存性能が十分ではない。 このため、ポリオレフィン系樹脂の分解低分子量物に
起因する所謂ポリ臭の問題がなく、しかも、内填物中に
含まれている着香成分の耐吸収,透過性において優れた
作用を奏する飽和ポリエステル樹脂層からなる内周面層
を具備する紙容器胴部が開発され始めている。 本発明のプルタブ付き蓋材は、主として、この飽和ポ
リエステル樹脂層からなる内周面層を具備する紙容器胴
部からなる容器本体に対して適用されるものであって、
内填物中の着香成分の保持性能においてきわめて優れた
作用を奏し、かつ、易開封性の蓋材を提供するものであ
る。
【課題を解決するための手段】
本各発明のプルタブ付き蓋材は、容器本体に対して接
着されている蓋材における注出口となる開口部が予め形
成されている蓋材用積層シートと、該蓋材用保護シート
の表面に接当され、かつ、前記開口部を閉塞するように
して開口部の周縁で熱接着されているプルタブとを具備
するものである。 本第1の発明のプルタブ付き蓋材においては、前述の
蓋材用積層シートが、延伸ポリエチレンテレフタレート
樹脂,ポリブチレンテレフタレート樹脂,ポリカーボネ
ート樹脂,及び接着性ポリエチレン樹脂の中のいずれか
によって形成されている表面樹脂層と、非晶性〜低結晶
性の飽和ポリエステル樹脂層からなる裏面樹脂層とを具
備する積層シートからなっており、また、前記プルタブ
は、その裏面層が非晶性〜低結晶性の飽和ポリエステル
樹脂層によって形成されており、しかも、前述の蓋材用
積層シートの裏面の全面には、ガラス転移温度が40℃以
上の非晶性〜低結晶性の飽和ポリエステル樹脂による押
し出しコート層が、該蓋材用積層シートに形成されてい
る前記開口部を閉塞するようにして積層されており、こ
の押し出しコート層が、蓋材用シートに形成されている
開口部を貫通して、プルタブの裏面層に接着、熱圧接着
されている。 本第2の発明のプルタブ付き蓋材は、先の本第1の発
明のプルタブ付き蓋材において、ガラス転移温度が40℃
以上の非晶性〜低結晶性の飽和ポリエステル樹脂による
押し出しコート層が、エチレングリコールとテレフタル
酸とを主成分とし、エチレングリコールと、テレフタル
酸と、エチレングリコール以外のアルコール及び/又は
テレフタル酸以外のカルボン酸との共重合体からなる飽
和ポリエステル樹脂で形成されている。 本第3の発明のプルタブ付き蓋材は、前記本第2の発
明のプルタブ付き蓋材において、ガラス転移温度が40℃
以上の非晶性〜低結晶性の飽和ポリエステル樹脂による
押し出しコート層が、酸成分の1部にイソフタル酸成分
を含む飽和ポリエステル樹脂で形成されている。 本第4の発明のプルタブ付き蓋材は、前記本第2の発
明または第3の発明のプルタブ付き蓋材において、ガラ
ス転移温度が40℃以上の非晶性〜低結晶性の飽和ポリエ
ステル樹脂による押し出しコート層が、アルコール成分
の1部に1,4−シクロヘキサンジメタノールを含む飽和
ポリエステル樹脂で形成されている。 さらに、本第5の発明のプルタブ付き蓋材は、前記本
第2の発明,第3の発明,あるいは第4の発明のプルタ
ブ付き蓋材において、ガラス転移温度が40℃以上の非晶
性〜低結晶性の飽和ポリエステル樹脂による押し出しコ
ート層が、酸成分の1部にトリメリット酸を含むか、あ
るいは、アルコール成分の1部にトリメチロールプロパ
ンを含むか、さらには、これらの両者を含む飽和ポリエ
ステル樹脂で形成されている。 前記構成からなる本各発明のプルタブ付き蓋材におい
て、蓋材用積層シートおよびプルタブに成形されるプル
タブ用積層シートには、容器内の内填物に対する良好な
ガスバリヤー性等が奏され得るように、Al箔等の金属箔
が積層されている積層材が好適に利用される。 本各発明のプルタブ付き蓋材は、容器内の内填物と直
接接触する側の樹脂層が、開口部を有する蓋材用積層シ
ートの裏面全面に押し出しコートされている樹脂層、す
なわち、ガラス転移温度が40℃以上の非晶性〜低結晶性
の飽和ポリエステル樹脂層で形成されており、かかる押
し出しコート層によって、内填物に対する保香性能と、
容器胴部に対する熱溶着性能とが得られる。 このガラス転移温度が40℃以上の非晶性〜低結晶性の
飽和ポリエステル樹脂層は、結晶化度が10%以下という
ような非晶性〜低結晶性の飽和ポリエステル樹脂で形成
されており、例えば、エチレングリコール,プロピレン
グリコール,1,4−シクロヘキサンジメタノール等のジア
ルコール成分と、アジピン酸,セバシン酸等の脂肪族ジ
カルボン酸、テレフタル酸,イソフタル酸,ジフェニル
ジカルボン酸等の芳香族ジカルボン酸等によるジカルボ
ン酸成分とによる共縮合重合によって得られるポリエス
テル樹脂、具体的には、エチレングリコールとテレフタ
ル酸,エチレングリコールとイソフタル酸とテレフタル
酸,1,4−シクロヘキサンジメタノールとエチレングリコ
ールとテレフタル酸,プロピレングリコールとイソフタ
ル酸とテレフタル酸等による組み合わせの共縮合重合体
からなるポリエステル樹脂や、前述のテレフタル酸とエ
チレングリコールとをベース原料としてポリエステル樹
脂を重合する際に、酸成分の1部にトリメリット酸のよ
うな3価のカルボン酸を利用したり、あるいは、アルコ
ール成分の1部にトリメチロールプロパン等の3価のア
ルコールを使用したり、さらには、アルコール成分の1
部と酸成分の1部とのそれぞれに、3価のカルボン酸と
3価のアルコールとを利用したりして得られるポリエス
テル樹脂が利用される。 なお、前記飽和ポリエステル樹脂が、酸成分中の脂肪
族ジカルボン酸成分が10重量%以上になっているような
ポリエステル樹脂の場合には、該樹脂による樹脂層はそ
の保香性能が十分ではなくなるので好ましくない。 ガラス転移温度が40℃以上の非晶性〜低結晶性の飽和
ポリエステル樹脂による押し出しコート層は、内填物に
対する保香性能において優れた作用を奏すると同時に、
容易に層破壊を生ずる性質を有している必要があり、ま
た、開口部を有する蓋材用積層シートにおける非晶性〜
低結晶性の飽和ポリエステル樹脂層からなる裏面樹脂層
との積層樹脂層でもって、容器本体の内周面層に対する
熱シール特性を奏するものであって、これらの各作用が
併せ得られるように、通常20〜40μ程度の押し出しコー
ト層として形成される。 他方、前記開口部を有する蓋材用積層シートにおける
非晶性〜低結晶性の飽和ポリエステル樹脂層からなる裏
面樹脂層は、ガラス転移温度が40℃以上の非晶性〜低結
晶性の飽和ポリエステル樹脂による押し出しコート層と
の間に強固な熱接着部を形成し、しかも、前記した通
り、この裏面樹脂層と押し出しコート層とによる積層樹
脂層が、特に、容器本体の内周面層に対する熱シール特
性を奏するものであることから、厚さ30〜60μ程度に形
成される。 また、開口部を有する蓋材用積層シートにおける表面
樹脂層とプルタブの裏面層との間の接着は、延伸ポリエ
チレンテレフタレート樹脂,ポリブチレンテレフタレー
ト樹脂,ポリカーボネート樹脂,及び接着性ポリエチレ
ン樹脂の中のいずれかによって形成されている表面樹脂
層と、非晶性〜低結晶性の飽和ポリエステル樹脂層から
なる裏面樹脂層との間の熱接着によるものであることか
ら、易剥離性の熱接着部、すなわち、通常300〜1000g/
(15mm幅)程度の熱接着部に形成される。 なお、蓋材用積層シートにおける表面樹脂層は、厚さ
9〜30μ程度に、また、プルタブの裏面層は、厚さ40〜
100μ程度に形成される。 次に本発明のプルタブ付き蓋材が適用されるに好まし
い容器本体の構成について説明する。 本発明のプルタブ付き蓋材が適用されるに好適な容器
本体、すなわち、容器胴部は、紙容器用積層シートによ
って成形されている筒形状をなすものであって、例え
ば、紙容器用基材と該紙容器用基材に積層されているヒ
ートシール用樹脂層とからなる紙容器用積層シートによ
って形成される容器胴部が利用され、ガラス転移温度が
40℃以上の非晶性〜低結晶性の飽和ポリエステル樹脂に
よる単独樹脂層か、あるいは、ガラス転移温度が40℃以
上の非晶性〜低結晶性の飽和ポリエステル樹脂層からな
る内表面層(ヒートシール用樹脂層)を具備する積層シ
ートによる容器胴部が利用される。 なお、前記ヒートシール用樹脂層が、ガラス転移温度
が40℃以上の非晶性〜低結晶性の飽和ポリエステル樹脂
層とその他の熱可塑性合成樹脂層との積層樹脂層で形成
されている場合には、該積層樹脂層における前記内表面
層、すなわち、ガラス転移温度が40℃以上の非晶性〜低
結晶性の飽和ポリエステル樹脂層が、紙容器用基材に対
して最外側面側となるようにして積層される。 すなわち、筒形状の容器胴部に成形される紙容器用積
層シートにおけるヒートシール用樹脂層の全体あるいは
該ヒートシール用樹脂層における内表面層が、ガラス転
移温度が40℃以上の非晶性〜低結晶性の飽和ポリエステ
ル樹脂によって形成されている容器胴部が利用される。 ガラス転移温度が40℃以上の非晶性〜低結晶性の飽和
ポリエステル樹脂層が内表面層となるようにして形成さ
れる積層樹脂層からなるヒートシール用樹脂層の具体例
は、例えば、次のような構成である。 1) ポリエチレン樹脂層/ガラス転移温度が40℃以上
の非晶性〜低結晶性の飽和ポリエステル樹脂層 2) カルボキシル基で変性されている接着性ポリエチ
レン樹脂層/ガラス転移温度が40℃以上の非晶性〜低結
晶性の飽和ポリエステル樹脂層との共押し出し積層樹脂
層 3) 非晶性〜低結晶性の飽和ポリエステル樹脂層/接
着性ポリエステル樹脂層/ガラス転移温度が40℃以上の
非晶性〜低結晶性の飽和ポリエステル樹脂層 4) 非晶性〜低結晶性の飽和ポリエステル樹脂層/1,4
−ブタンジオールとテレフタル酸との共重合体からなる
結晶性のポリブチレンテレフタレート樹脂層/ガラス転
移温度が40℃以上の非晶性〜低結晶性の飽和ポリエステ
ル樹脂層 5) 非晶性〜低結晶性の飽和ポリエステル樹脂層/ポ
リカーボネート樹脂層/ガラス転移温度が40℃以上の非
晶性〜低結晶性の飽和ポリエステル樹脂層 6) 1,4−ブタンジオールとテレフタル酸との共重合
体からなる結晶性のポリブチレンテレフタレート樹脂層
/ガラス転移温度が40℃以上の非晶性〜低結晶性の飽和
ポリエステル樹脂層 7) ポリカーボネート樹脂層/ガラス転移温度が40℃
以上の非晶性〜低結晶性の飽和ポリエステル樹脂層 8) ポリエチレン樹脂層/カルボキシル基で変性され
ている接着性ポリエチレン樹脂層/ガラス転移温度が40
℃以上の非晶性〜低結晶性の飽和ポリエステル樹脂層 前述のヒートシール用樹脂層が積層樹脂層からなるも
のの場合には、この積層樹脂層は、共押し出し積層樹脂
層であっても、あるいは、各樹脂層間に接着剤を介在さ
せる接着積層樹脂層であっても良い。 また、ヒートシール用樹脂層におけるガラス転移温度
が40℃以上の非晶性〜低結晶性の飽和ポリエステル樹脂
層は、その厚さが5μ未満の場合には安定性が悪くな
り、また、60μを超えるようになる場合には該樹脂層が
硬くなるため、紙容器用積層シートの成形特性が悪くな
る傾向を有するので、通常5〜60μ程度の厚さに形成さ
れる。 ガラス転移温度が40℃以上の非晶性〜低結晶性の飽和
ポリエステル樹脂層の単独樹脂層あるいは該飽和ポリエ
ステル樹脂層と他の熱可塑性合成樹脂層との積層樹脂層
からなるヒートシール用樹脂層と、紙容器用基材との積
層構成からなる紙容器用積層シートにおいて、紙容器用
基材には、金属箔や金属蒸着フィルム等による金属層,
厚紙,ポリオレフィン系樹脂層等による積層シートが利
用され、通常は、胴部外側表面層に耐水性と熱溶着性と
が得られるように、外表面層がポリオレフィン系樹脂層
で形成されている紙容器用基材が利用される。 なお、前述のガラス転移温度が40℃以上の非晶性〜低
結晶性の飽和ポリエステル樹脂層からなる内表面層を具
備する紙容器用積層シートや、ガラス転移温度が40℃以
上の非晶性〜低結晶性の飽和ポリエステル樹脂層からな
る内表面層を具備する蓋材用積層シートにおいて、これ
らの積層シート中にAl箔等による金属層を具備する場合
には、金属層とヒートシール用樹脂層との間に、例え
ば、延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム,延伸ナ
イロンフィルム,延伸ポリプロピレンフィルム等による
介装フィルムを積層するようにすれば、紙容器の成形工
程中でのヒートシール工程で、ヒートシール用樹脂層の
溶融に伴う金属層の流れが防止され、金属層の割れに起
因する液漏れの虞れのない紙容器が得られる。 さらに、紙容器用積層シートによって成形されている
容器本体たる容器胴部が、紙容器用積層シートの左,右
の両側端部における端面同士を接当し、得られた接当部
の内周面と外周面とにそれぞれ封止用テープを貼着する
ことによって筒形状に成形されているものの場合には、
前記接当部の内周面には、その表,裏両面がガラス転移
温度が40℃以上の非晶性〜低結晶性の飽和ポリエステル
樹脂層からなる積層テープが利用されることが好まし
い。
【作用】
前記構成からなる本第1〜第5の各発明のプルタブ付
き蓋材は、該蓋材が利用されている容器内の内填物と接
する側の全面が、ガラス転移温度が40℃以上の非晶性〜
低結晶性の飽和ポリエステル樹脂による押し出しコート
層で形成されているものであって、この樹脂層が、該樹
脂層を構成する飽和ポリエステル樹脂のガラス転移温度
未満の温度雰囲気中で優れた保香性能を奏するものであ
り、これと関連して、通常の飲食品用紙容器は40℃未満
の温度雰囲気中に置かれることとの関係から、本各発明
のプルタブ付き蓋材が利用されている容器においては、
内填物に対する優れた保香性能が奏される。 さらに、前記プルタブ付き蓋材は、蓋材における裏面
層として、結晶化度が10%以下というような非晶性〜低
結晶性の飽和ポリエステル樹脂による押し出しコート層
を具備するものであって、この押し出しコート層による
熱接着性能を利用して、蓋材と容器本体の内周面層とが
熱接着され得るので、蓋材と容器本体の内周面層との間
にシール強度に優れたシール部が得られる。 また、本第2〜第5の発明のプルタブ付き蓋材におい
ては、蓋材の裏面層、すなわち、容器における内周面層
をなす樹脂層が、該樹脂層の主成分であるエチレングリ
コールとテレフタル酸との共重合部分で奏される優れた
保香性能と、エチレングリコール以外のアルコール成分
及び/又はテレフタル酸以外のカルボン酸成分の共重合
部分による耐熱性とを兼備するものであり、例えば、容
器内への内填物の充填を熱充填によって行なう際の加熱
等を受けた後においても、内周面層となる樹脂層には依
然として優れた熱接着性能が得られ、熱充填による内填
物の充填後に形成される蓋材と容器本体の内周面との間
の熱シール部にも、優れた接着強度のシール部が得られ
る。 さらにまた、本各発明のプルタブ付き蓋材において
は、所定の箇所に容器の注出口となる開口部が形成され
ている蓋材用積層シートの表面層に対してプルタブの裏
面層が熱接着されているものであって、蓋材用積層シー
トの表面層とプルタブの裏面層との間に形成される熱接
着部が、プルタブの引っ張りによって、容易に界面剥離
を生ずる易剥離性とされている。 また、本発明のプルタブ付き蓋材においては、先の容
器内の充填物と接する樹脂層であるガラス転移温度が40
℃以上の非晶性〜低結晶性の飽和ポリエステル樹脂によ
る押し出しコート層と、プルタブ用積層シートの裏面層
とが熱接着されている部分、すなわち、飽和ポリエステ
ル樹脂による押し出しコート層とプルタブ用積層シート
の裏面層とが、蓋材用積層シートに形成されている開口
部を貫通して、直接接着されている部分では、プルタブ
の引っ張りによって、プルタブの裏面層とガラス転移温
度が40℃以上の非晶性〜低結晶性の飽和ポリエステル樹
脂による押し出しコート層と間で界面剥離を発生するよ
うなことがなく、押し出しコート層と蓋材用積層シート
の裏面層との間の熱接着部の外周縁において、押し出し
コート層内での層破壊が発生する。
【実施例】
以下、本発明のプルタブ付き蓋材の具体的な構成を実
施例をもって説明し、併せ、該プルタブ付き蓋材を使用
した容器の好ましい具体例について説明する。 実施例1 蓋材用積層シート 第2図において、厚さ12μの2軸延伸ポリエチレンテ
レフタレートフィルム2と、厚さ200μのポリ塩化ビニ
ルフィルム3と、厚さ30μのAl箔4と、厚さ30μの非晶
性飽和ポリエステル樹脂[イーストマンコダック社製:P
ET G6763,ガラス転移温度:81℃]フィルム5とを、それ
ぞれドライラミネートによって積層し、積層シート6を
得た後、該積層シート6に対して、所定の間隔で、積層
シート6を貫通する開口部Hを打ち抜き成形し、符号7
で表示される蓋材用積層シートを得た。 なお、蓋材用積層シート7において、2軸延伸ポリエ
チレンテレフタレートフィルム2が、該積層シート7に
おける表面樹脂層であり、飽和ポリエステル樹脂フィル
ム5が、蓋材用積層シート7における裏面樹脂層であ
る。 プルタブ用積層シート 第3図において、厚さ50μのAl箔8と、厚さ12μの2
軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム9と、厚さ
50μの非晶性飽和ポリエステル樹脂[イーストマンコダ
ック社製:PETG6763]フィルム10とのそれぞれを、ドラ
イラミネートによって積層し、プルタブ用積層シート11
を得た。 なお、プルタブ用積層シート11において、飽和ポリエ
ステル樹脂フィルム10が、プルタブの裏面層をなすもの
である。 プルタブ付き蓋材の製造 第4図において、先に得られた蓋材用積層シート7の
裏面樹脂層たる飽和ポリエステル樹脂フィルム5面に対
して、厚さ30μの非晶性飽和ポリエステル樹脂[イース
トマンコダック社製:PET G 6763,ガラス転移温度:81
℃]による押し出しコート層12を、蓋体用積層シート7
における開口部Hを閉塞するようにして形成し、符号13
で表示される積層シートを得た。 しかる後に、先に得られたプルタブ用積層シート11に
よる打ち抜き成形体であるプルタブ(20mm×35mm)を、
前記積層シート13上に、該積層シート13における開口部
Hをその上方から閉塞するようにして載置し、開口部H
の周縁に沿った幅3mmの部分で、プルタブと積層シート1
3とを熱圧接着すると共に、プルタブの裏面層10と蓋材
用積層シート13の裏面に積層されている押し出しコート
層12とを、蓋材用積層シート13に形成されている開口部
Hを貫通して、熱圧接着することによって、第1図にて
符号1で表示される本発明の1実施例品であるプルタブ
付き蓋材を得た。 紙容器用積層シート 第5図において、厚さ12μの2軸延伸ポリエチレンテ
レフタレート樹脂フィルム51と厚さ9μのAl箔52とを、
ウレタン系接着剤でドライラミネートし、続いて、表面
が厚さ15μのポリエチレン樹脂によるコート層53で被覆
されている厚紙(坪量315g/m2)54を、前述のAl箔52と
の間に、厚さ20μのポリエチレン系樹脂[エチレン・メ
タクリル酸のランダム共重合体(ニュークレル0910c:三
井デュポンポリケミカル)]の溶融押し出し樹脂層55を
介装させつつ、積層した。 なお、厚紙54に対するポリエチレン樹脂によるコート
層53の積層工程、および、ポリエチレン系樹脂の溶融押
し出し樹脂層55の積層工程においては、いずれも、合成
樹脂層が積層される厚紙面を予めコロナ放電処理に付し
た。 しかる後に、前述の厚さ12μの2軸延伸ポリエチレン
テレフタレート樹脂フィルム51面に、非晶性飽和ポリエ
ステル樹脂[イーストマンコダック社製:PETG 6763]に
よる厚さ50μのフィルム56を、ウレタン系の接着剤によ
ってドライラミネートし、ガラス転移温度が81℃の非晶
性の飽和ポリエステル樹脂層からなる内表面層56を具備
する紙容器用積層シート57を得た。 第1の封止用テープ 第6図において、厚さ16μの2軸延伸ポリエチレンテ
レフタレート樹脂フィルムからなる中芯層61の表,裏両
面のそれぞれに、非晶性飽和ポリエステル樹脂[イース
トマンコダック社製:PETG 6763,ガラス転移温度:81℃]
による厚さ25μのフィルム62,63を、ウレタン系の接着
剤によってドライラミネートし、符号64で表示される第
1の封止用テープを得た。 第2の封止用テープ 第7図において、厚さ16μの2軸延伸ポリエチレンテ
レフタレート樹脂フィルムからなる中芯層71の表,裏両
面のそれぞれに、厚さ25μのポリエチレン樹脂フィルム
72,73を、ウレタン系の接着剤によってドライラミネー
トし、符号74で表示される第2の封止用テープを得た。 筒形状の容器胴部 第8図において、前述の紙容器用積層シート57を裁断
して得られた略矩形状のブランク板81の左,右両側端部
における端面82,83同士を接当し、得られた接当部にお
ける内周面に第1の封止用テープ64を貼着し、また、外
周面に第2の封止用テープ74を貼着することによって、
ブランク板81における非晶性の飽和ポリエステル樹脂層
56が内周面層をなしている断面略円形の筒体からなる容
器胴部84を得た。 蓋体成形体 第9図において、前述の円板状のプルタブ付き蓋材1
を冷間成形に付し、その外周面が前述の容器胴部84の開
放口部に内接する寸法の凹状部91と、該凹状部91上縁か
ら外方へフランジ状に張り出している周設部92とからな
る上底用蓋体成形体93を得た。 なお、蓋体成形体93の表面は、プルタブ付き蓋材1に
おける厚さ12μの2軸延伸ポリエチレンテレフタレート
フィルム2で構成されている。 また、第10図において、厚さ12μの2軸延伸ポリエチ
レンテレフタレートフィルム101と、厚さ200μのポリ塩
化ビニルフィルム102と、厚さ30μのAl箔103と、厚さ60
μの非晶性飽和ポリエステル樹脂[イーストマンコダッ
ク社製:PETG 6763,ガラス転移温度:81℃]フィルム104
とを、それぞれドライラミネートによって積層した下底
用の蓋材用積層シート105を利用して、先に説明した上
底用蓋体成形体93と同一形状をなす下底用蓋体成形体、
すなわち、第11図にて符号111で表示される下底用蓋体
成形体を得た。 なお、下底用蓋体成形体111は、容器内周面側が、蓋
材用積層シート105における厚さ60μの飽和ポリエステ
ル樹脂フィルム104で形成されている。 容器胴部と蓋体成形体との接着 第11図,第12図,および第13図において、容器胴部84
の上方開放口部に、蓋体成形体93の凹状部91を嵌入,組
み付けして内接させ、次いで、凹状部91の上縁から外方
へフランジ状に張り出している周設部92を、容器胴部84
の上端縁部85で折曲させ、蓋体成形体93の裏面と、容器
胴部84の開放口部近傍の胴部内周面56と上端縁部85と胴
部外周層53とを、熱圧接着することによって、容器上底
部をなす蓋体121を接着,成形した。 また、下底用蓋体成形体111を利用し、容器胴部84の
下方開放口部に対して、前述の工程からなる蓋体の接
着,成形方法と対応する工程をさらに繰り返すことによ
って、容器胴部84の下端縁部86において、容器下底部を
なす蓋体112を接着,成形し、第13図にて符号122で表示
される食品用紙容器130を得た。 得られた食品用紙容器130の開封を、容器上底部をな
す蓋体121に形成されているプルタブを利用して行なっ
たところ、プルタブと蓋材との間の剥離が容易であり、
第14図に示されるように、蓋材用積層シートの裏面の押
し出しコート層12が、プルタブの裏面と直接接着されて
いた部分の外側で、飽和ポリエステル樹脂による押し出
しコート層12に層内破壊を発生し、プルタブの裏面と直
接接着されていた部分はプルタブの裏面に付着したまま
プルタブと共に分離し、蓋材用積層シートに予め形成さ
れていた開口部Hが、注出口として整然と形成された。 実施例2 前記実施例1で利用した、上底用の蓋材用積層シー
ト、プルタブ用積層シート、蓋材用積層シートの裏面樹
脂層に対して形成される押し出しコート層、紙容器用積
層シート、第1の封止用テープ、及び下底用の蓋材用積
層シートのそれぞれにおける非晶性飽和ポリエステル樹
脂[イーストマンコダック社製:PETG 6763,ガラス転移
温度:81℃]層の代わりに、低結晶性飽和ポリエステル
樹脂[三井デュポンポリケミカル(株)製:シーラーPT
X 207,ガラス転移温度:71℃]による飽和ポリエステル
樹脂層を形成する以外は、全て前記実施例1の対応する
工程と同一の工程によって、本発明の1実施例品たるプ
ルタブ付き蓋材を得た。 実施例3 前記実施例1で利用した、上底用の蓋材用積層シー
ト、プルタブ用積層シート、蓋材用積層シートの裏面樹
脂層に対して形成される押し出しコート層、紙容器用積
層シート、第1の封止用テープ、及び下底用の蓋材用積
層シートのそれぞれにおける非晶性飽和ポリエステル樹
脂[イーストマンコダック社製:PETG 6763,ガラス転移
温度:81℃]層の代わりに、ガラス転移温度が81℃の非
晶性飽和ポリエステル樹脂(エチレングリコールとテレ
フタル酸との合計量:163.5重量部,1,4−シクロヘキサン
ジメタノール:35重量部,トリメリット酸:1.5重量部)
による飽和ポリエステル樹脂層を形成する以外は、全て
前記実施例1と対応する工程と同一の工程によって、本
発明の1実施例品たるプルタブ付き蓋材を得た。 比較例 蓋材用積層シートとして、 厚さ200μのポリ塩化ビニルフィルムと、厚さ30μのA
l箔と、厚さ30μの非晶性飽和ポリエステル樹脂[イー
ストマンコダック社製:PETG 6763,ガラス転移温度:81
℃]フィルムとを、 それぞれドライラミネートで積層した積層シートを作
製した後、該積層シートに対して、所定の間隔で、積層
シートを貫通する開口部を打ち抜き成形することによっ
て得られた開口部を有する蓋材用積層シートを利用する
以外は、全て実施例1における対応する工程と同一の工
程に従って、比較のためのプルタブ付き蓋材を得た。 この比較のためのプルタブ付き蓋材を利用して、前記
実施例1で説明した紙容器の作製における対応する工程
と同一の工程に従って紙容器を成形し、得られた紙容器
の開封を、容器上底部をなす蓋材に形成されているプル
タブを利用して行なったところ、プルタブと蓋材との間
の接着強度が強固であり、容易には開封し得なかった。
【発明の効果】
本第1〜第5の発明のプルタブ付き蓋材は、該蓋材に
おける容器内の内填物を接する側の全面が、ガラス転移
温度が40℃以上の非晶性〜低結晶性の飽和ポリエステル
樹脂による押し出しコート層で形成されているものであ
る。 したがって、この押し出しコート層からなる樹脂層
が、該樹脂層を構成する飽和ポリエステル樹脂のガラス
転移温度未満の温度雰囲気中で優れた保香性能を奏する
ものであり、これと関連して、通常の飲食品用紙容器は
40℃未満の温度雰囲気中に置かれることとの関係から、
本各発明のプルタブ付き蓋材を利用した容器において
は、内填物に対する優れた保香性能が得られる。 さらに、前記プルタブ付き蓋材は、蓋材の裏面層とし
て、結晶化度が10%以下というような非晶性〜低結晶性
の飽和ポリエステル樹脂による押し出しコート層を具備
するものであって、この押し出しコート層による熱接着
性能を利用して、蓋材と容器本体の内周面層とが熱接着
されるので、両者の間にシール強度の優れたシール部が
得られる。 また、本第2〜第5の発明のプルタブ付き蓋材におい
ては、蓋材の裏面層、すなわち、容器における内周面層
をなす樹脂層の主成分であるエチレングリコールとテレ
フタル酸との共重合部分で奏される優れた保香性能と、
エチレングリコール以外のアルコール成分及び/又はテ
レフタル酸以外のカルボン酸成分の共重合部分による耐
熱性とが兼備されているものであり、例えば、容器内へ
の内填物の充填を熱充填によって行なう際の加熱等を受
けた後においても、内周面層となる樹脂層には依然とし
て優れた熱接着性能が得られ、熱充填による内填物の充
填後に形成される蓋材と容器本体の内周面との間の熱シ
ール部にも、優れた接着強度のシール部が得られる。 さらにまた、本各発明のプルタブ付き蓋材はにおいて
は、所定の箇所に容器の注出口となる開口部が形成され
ている蓋材用積層シートの表面層に対してプルタブの裏
面層が熱接着されているものであって、蓋材用積層シー
トの表面層とプルタブの裏面層との間に形成される熱接
着部が、プルタブの引っ張りによって、容易に界面剥離
を生ずる易剥離性とされているので、容易に開封し得る
ものである。 また、本発明のプルタブ付き蓋材においては、先の内
填物と接する樹脂層であるガラス転移温度が40℃以上の
非晶性〜低結晶性の飽和ポリエステル樹脂による押し出
しコート層は、蓋材用積層シートの表面層に対して熱接
着されているプルタブを引っ張って引きちぎる際に、プ
ルタブと直接接着されている部分で、すなわち、蓋材用
積層シートに形成されている開口部を貫通してプルタブ
に直接接着されている部分では、界面剥離を生ずること
なく、押し出しコート層と蓋材用積層シートの裏面層と
の接着部の外周縁で、押し出しコート層において層破壊
が発生するので、口縁部の美麗な開封口部が形成され
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明のプルタブ付き蓋材の1実施例品を示
す断面図、第2図は、プルタブ付き蓋材に利用される開
口部を有する蓋材用積層シートの要部断面部、第3図
は、プルタブ用積層シートの断面図、第4図は、ガラス
転移温度が40℃以上の非晶性〜低結晶性の飽和ポリエス
テル樹脂による押し出しコート層が裏面に積層されてい
る蓋材用積層シートの断面図、第5図は、容器胴部に形
成される紙容器用積層シートの断面図、第6図は、紙容
器用積層シートの左,右両側端部における端面同士の接
当部における内周面に貼着される第1の封止用テープの
断面図、第7図は、前記接当部における外周面に貼着さ
れる第2の封止用テープの断面図、第8図は、紙容器用
積層シートによって得られた容器胴部における積層シー
トの左,右両側端部における端面同士の接当部の状態を
示す断面図、第9図は、蓋体用積層シートによって成形
された上底用の蓋体成形体の1例を示す斜面図、第10図
は、下底用の蓋体成形体に成形される積層シートの断面
図、第11図は、容器胴部に対する蓋体成形体の組み付け
工程を説明する斜面図、第12図は、容器胴部に対する蓋
体成形体の組み付け・接着状態を示す要部断面図で、第
13図は、本発明のプルタブ付き蓋材の1実施例品を利用
して得られた紙容器の斜面図、第14図は、紙容器の上底
部をなす蓋材からプルタブを引っ張ることによって形成
される開口部の状態を説明する断面図である。 1……プルタブ付き蓋材、2……蓋材用積層シート6に
おける表面樹脂層、5……蓋材用積層シート6における
非晶性〜低結晶性の飽和ポリエステル樹脂層からなる裏
面樹脂層、6……蓋材用積層シート、7……開口部Hを
有する蓋材用積層シート、10……プルタブにおける非晶
性〜低結晶性の飽和ポリエステル樹脂層からなる裏面
層、11……プルタブ用積層シート、12……1部に開口部
Hを有する蓋材用積層シート7の裏面全面に形成されて
いるガラス転移温度が40℃以上の非晶性〜低結晶性の飽
和ポリエステル樹脂による押し出しコート層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−134261(JP,A) 実開 昭57−174365(JP,U) 実開 平1−147932(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65D 39/00 - 55/16

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1部に開口部を有する蓋材用積層シート
    と、該蓋材用積層シートの表面に接当され、かつ、前記
    開口部を閉塞するようにして開口部の周縁で熱接着され
    ているプルタブとを具備するプルタブ付き蓋材におい
    て、前記蓋材用積層シートが、延伸ポリエチレンテレフ
    タレート樹脂,ポリブチレンテレフタレート樹脂,ポリ
    カーボネート樹脂,及び接着性ポリエチレン樹脂の中の
    いずれかによって形成されている表面樹脂層と、非晶性
    〜低結晶性の飽和ポリエステル樹脂層からなる裏面樹脂
    層とを具備する積層シートからなり、また、前記プルタ
    ブは、その裏面層が非晶性〜低結晶性の飽和ポリエステ
    ル樹脂層によって形成されており、しかも、前記蓋材用
    積層シートの裏面全面には、ガラス転移温度が40℃以上
    の非晶性〜低結晶性の飽和ポリエステル樹脂による押し
    出しコート層が、前記開口部を閉塞するようにして積層
    されており、該押し出しコート層が、前記蓋材用積層シ
    ートに形成されている開口部を貫通して、プルタブの裏
    面層に直接、熱圧接着されていることを特徴とするプル
    タブ付き蓋材。
  2. 【請求項2】ガラス転移温度が40℃以上の非晶性〜低結
    晶性の飽和ポリエステル樹脂による押し出しコート層
    が、エチレングリコールとテレフタル酸とを主成分と
    し、エチレングリコール以外のアルコール及び/又はテ
    レフタル酸以外のカルボン酸との共重合体からなる飽和
    ポリエステル樹脂で形成されている特許請求の範囲第1
    項記載のプルタブ付き蓋材。
  3. 【請求項3】ガラス転移温度が40℃以上の非晶性〜低結
    晶性の飽和ポリエステル樹脂による押し出しコート層
    が、イソフタル酸成分を含む共重合体からなる飽和ポリ
    エステル樹脂である特許請求の範囲第2項記載のプルタ
    ブ付き蓋材。
  4. 【請求項4】ガラス転移温度が40℃以上の非晶性〜低結
    晶性の飽和ポリエステル樹脂による押し出しコート層
    が、1,4−シクロヘキサンジメタノール成分を含む共重
    合体からなる飽和ポリエステル樹脂である特許請求の範
    囲第2項または第3項記載のプルタブ付き蓋材。
  5. 【請求項5】ガラス転移温度が40℃以上の非晶性〜低結
    晶性の飽和ポリエステル樹脂による押し出しコート層
    が、トリメリット酸成分及び/又はトリメチロールプロ
    パン成分を含む共重合体からなる飽和ポリエステル樹脂
    である特許請求の範囲第2項,第3項,あるいは第4項
    記載のプルタブ付き蓋材。
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