JP2629936B2 - 自動2輪車エンジンの潤滑装置 - Google Patents

自動2輪車エンジンの潤滑装置

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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) この発明は、オーバーヘッドカム型4サイクルになる
自動2輪車エンジンの潤滑装置に関し、特にピストンの
冷却を目的とするものである。
(従来の技術) 自動2輪車に搭載された4サイクルエンジンは、その
殆どがオーバーヘッドカム型であり、またそのカム駆動
用カムチェーンを収めるカムチェーン室は、シリンダブ
ロックおよびシリンダヘッド内の一体的に形成されてい
るのが普通である。
一方、このような動弁カム機構やその他コンロッド大
端あるいはクランクシャフト軸受部などの潤滑には、ク
ランクケース下底部のオイルパンからオイルポンプによ
り汲み上げられたオイルが、ケースの肉厚部を貫通する
オイル通路や被着するサイドカバーなどとの合わせ面に
形成され凹溝によるオイル通路を介して供給される。
そしてシリンダとピストン、コンロッド小端とピスト
ンピンとの間の潤滑およびピストンの冷却を含め、オイ
ルジェットによりピストン下面に潤沢にオイルを供給す
るようにしたものがある。
このオイルジェット装置は、第9図に示すように、下
死点位置にあるピストンb下端縁の直ぐ下方、シリンダ
a下端開放部のクランクウェブc外周部側面との隙間か
らピストンb内面を狙うようにして、クランクケースd
の側壁eの上限部にオイルジェットfが埋設して備えら
れる。オイルジェットfにはクランクケース側壁eの肉
厚部を貫通して導かれたオイル通路gからオイルを供給
される。
また、第10図に示すものは、同様の位置にオイルジェ
ットhを埋設し、クランクシャフト軸受ベアリングiの
外周に設けたオイル通路jを介してオイルを供給するよ
うにしたものである。
しかし、このようにオイルジェットf,hを埋設するた
めの嵌合孔k,lは、ドリル加工が斜になるので他の加工
とは別の工程となり、治具費、設備費、工数が嵩みコス
ト高となる。またクランクケース側壁eには多数の部品
が配置されていて、これらとの干渉を避けてケース下部
からオイル通路を導くのが困難な場合がある。
オイル通路を形成する別の方法としては、クランクケ
ースd側面に被着されるサイドカバー、例えばクラッチ
カバーmとクランクケースdとの合わせ面に形成された
凹溝が、合接によりギャラリとなるようにしたものが有
効である。そして適当な位置から上記オイルジェットf,
hに接続オイル通路を導くことにより、構造が簡素化さ
れる。
ところが、前記カムチェーン室が、第9図、第10図n,
oのように、クラッチカバーmとクランクケース側壁e
との間に存在するものでは、この部分を迂回する必要が
あって、構造簡素化を実現できない、という問題があ
る。
(発明が解決しようとする課題) この発明は上記のような問題に鑑みてなされたもの
で、シリンダブロック、シリンダヘッドの一側にカムチ
ェーン室が形成されたものにおいて、複雑なオイル通路
を用いることなく、かつ加工性良く、下死点位置のピス
トン下に置いたオイルジェットにオイルを供給できるよ
うにした自動2輪車エンジンの潤滑装置を提供すること
を目的とする。
〔発明の構成〕
(課題を解決するための手段) 上記の目的を達成するため、この発明の自動2輪車エ
ンジンの潤滑装置は、クランクケースの側壁から外方に
突出してサイドカバーで被覆されたクランクシャフトに
カムドライブスプロケットギアが配置され、その上方の
シリンダブロックおよびシリンダヘッドの一側にカムチ
ェーン室が形成された自動2輪車エンジンにおいて、上
記サイドカバーを被着するクランクケースの合わせ面
に、カムドライブスプロケットギアの上方位置で通孔が
穿設され、この通孔にオイルジェットを先端に備えたオ
イル通路管が嵌挿されたものであって、そのオイル通路
管は、カムチェーンの環状内を通り、かつクランクケー
ス側壁を貫通して、その先端が下死点位置のピストン下
方でシリンダ内に臨むように設定されると共に、クラン
クケースとサイドカバーとの合わせ面に形成したオイル
通路からオイルが導入され、先端のオイルジェットより
ピストン下面にオイルを噴射するようにされた構成をと
るものである。
(作用) このように構成したので、クランクケースとサイドカ
バーとの合わせ面内に形成したオイル通路から、カムチ
ェーン室を横切って挿通されたオイル通路管を介して、
直接的にピストン下面にオイルを噴射させることができ
る。
したがって、クランクケースの下部や側壁の肉厚内に
オイル通路を穿ける必要なく、またオイル通路管の挿通
穴は合わせ面に直交し、サイドカバー被着用のねじ穴と
同時に加工することができ、生産性が高い。さらにサイ
ドカバーを外すだけでオイル通路管を抜き取ることがで
き、オイルジェットのメンテナンス性がよい。
(実施例) 以下この発明の実施例になる図に就いて詳しく説明す
る。
第1図はこの発明に係わる潤滑装置を備えたシングル
シリンダ4サイクルエンジンの縦断正面図、第2図は第
1図A−A矢視の縦断側面図である。
シリンダ1内に収められたピストン2は、コンロッド
3を介してクランク4に連結され、クランク4の回転と
共に上下に摺動する。クランク4は両端のクランクシャ
フト5a,5bによりクランクケース6の側壁7a,7bに軸支さ
れ、そのクランクシャフト5a,5bは側壁7a,7bより外に突
出して備えられる。
シリンダ1を形成したシリンダブロック8にはシリン
ダヘッド9が重ねられ、その下面の燃焼室10にインテー
ク通路11とエキゾースト通路12が導入され、インテーク
バルブ13とエキゾーストバルブ14により開閉制御され
る。両バルブ13,14は、シリンダヘッド9上面に軸支さ
れたカムシャフト15上のインテークカム16、エキゾース
トカム17の回転によりロッカーアーム18,19を介して開
閉される。
カムシャフト15は、一端にカムドリブンスプロケット
ギア20が軸支され、前記クランクシャフト5b上のカムド
ライブスプロケットギア21との間に懸架されたカムチェ
ーン22を介して駆動される。このカムチェーン22はシリ
ンダブロック8およびシリンダヘッド9に形成されたカ
ムチェーン室23内を走行する。
クランクシャフト5bには、さらにプライマリドライブ
ギヤ24が固定され、カウンタシャフト25上のプライマリ
ドリブンギア26と噛み合う。カウンタシャフト25は、開
閉クラッチ27を介して回転を伝えられ、また図示しない
ミッションギア機構を介してドライブシャフト28に回転
を伝える。29は出力用のドライブスプロケットギアであ
る。
上記クランクシャフト5b、カムドライブスプロケット
ギア21、プライマリドライブギヤ24、プライマリドリブ
ンギア26、開閉クラッチ27、カウンタシャフト25の一部
は、クランクケース6の一側に被着したクラッチカバー
30により被覆される。
次に、第3図、第4図にも示すように、クラッチカバ
ー30とクランクケース6との合わせ面31には凹溝32が形
成されていて、クランクケース6を合わせることにより
ギャラリになり、クランクケース底部のオイルパンから
オイルポンプにより送出されたオイルが、この凹溝32内
をオイル通路の一部として導かれるようになっている。
一方、クランクケース6側の合わせ面33には、前記カ
ムドライブスプロケットギア21の上方位置で、クランク
シャフト5bと平行に穿けた通孔34にオイル通路管35が挿
通される。
このオイル通路管35は、カムドライブスプロケットギ
ア21から上方へ懸架されたカムチェーン22の環状内を抜
け、さらにクランクケース側壁7bを貫通して、その先端
35aが、下死点位置にあるピストン2下端縁の直ぐ下
方、シリンダ1下端開放部のクランクウェブ36外周部側
面との隙間37に臨む位置まで挿通される。
オイル通路管35は、第5図、第6図、第7図に示すよ
うに、先端35aにオイルジェット38が開設され、尾端35b
は開放して備えられると共に、一部が外側方へ直角に折
り曲げられて係止片39が形成されている。上記のように
クランクケース6に挿通された時は、係止片39が合わせ
面33に凹設された係止溝40に嵌合して回動方向に位置決
めされ、先端のオイルジェット38が上記隙間37からピス
トン2の下面を狙うように姿勢制御して固定される。ま
た尾端35bの端面は合わせ面33に一致して前記凹溝32に
連通する。
こうして、クラッチカバー30とクランクケース6との
間にカムチェーン室23が存在しても、これを越えてクラ
ッチカバー30から直接的に下死点位置のピストン下にオ
イル通路管35を導き、その先端に装置したオイルジェッ
ト38によりピストン2の下面に冷却用オイルを供給する
ことができる。
したがってクランクケース側壁7b肉厚内にオイル通路
を設ける必要なく、クランクケース6とクラッチカバー
30との合わせ面に形成したオイル通路を利用して、側壁
7b上端部にオイルを運ぶことができ、加工性が大幅に改
善されてコストを軽減し、かつクラッチカバーを外せば
オイル通路管を抜き取ることができオイルジェットのメ
ンテナンスが容易である。
なお、クラッチカバー30以外のサイドカバー、例えば
マグネットカバー側でも同様に構成することができる。
〔発明の効果〕
上記の通り、この発明に係わる自動2輪車エンジンの
潤滑装置は、クランクケースのサイドカバーとの合わせ
面から、カムチェーンの環状内を通って下死点位置のピ
ストン下にオイル通路管を貫通し、合わせ面に設けたオ
イル通路より導入したオイルを、その先端のオイルジェ
ットを介してピストン下面に供給でるきようにしたもの
で、簡単な構造でピストンの冷却ができ、加工性よく、
コストを低減し、かつメンテナンス性に勝れたものとす
ることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の実施例になる潤滑装置を備えたシン
グルシリンダ4サイクルエンジンの縦断正面図、第2図
は第1図A−A矢視の縦断側面図、第3図は第1図の要
部を拡大した縦断正面図、第4図は第2図の要部を拡大
した縦断側面図、第5図は第1図に用いたオイル通路管
の拡大した正面図、第6図は第5図B−B矢視断面図、
第7図は第5図C−C矢視断面図、第8図は第5図D−
D矢視断面図、第9図、第10図はそれぞれ従来のピスト
ン冷却装置を示す縦断正面図である。 1……シリンダ、2……ピストン、5b……クランクシャ
フト、6……クランクケース、7b……側壁、21……カム
ドライブスプロケットギア、22……カムチェーン、23…
…カムチェーン室、30……クラッチカバー(サイドカバ
ー)、31,33……合わせ面、32……凹溝、31……オイル
通路管、38……オイルジェット。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】クランクケースの側壁から外方に突出して
    サイドカバーで被覆されたクランクシャフトにカムドラ
    イブスプロケットギアが配置され、その上方のシリンダ
    ブロックおよびシリンダヘッドの一側にカムチェーン室
    が形成された自動2輪車エンジンにおいて、上記サイド
    カバーを被着するクランクケースの合わせ面に、カムド
    ライブスプロケットギアの上方位置で通孔が穿設され、
    この通孔にオイルジェットを先端に備えたオイル通路管
    が嵌挿されたものであって、そのオイル通路管は、カム
    チェーンの環状内を通り、かつクランクケース側壁を貫
    通して、その先端が下死点位置のピストン下方でシリン
    ダ内に臨むように設定されると共に、クランクケースと
    サイドカバーとの合わせ面に形成したオイル通路からオ
    イルが導入され、先端のオイルジェットよりピストン下
    面にオイルを噴射するようにされたことを特徴とする自
    動2輪車エンジンの潤滑装置。
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