JP2629786B2 - トロイダル無段変速機 - Google Patents

トロイダル無段変速機

Info

Publication number
JP2629786B2
JP2629786B2 JP63052976A JP5297688A JP2629786B2 JP 2629786 B2 JP2629786 B2 JP 2629786B2 JP 63052976 A JP63052976 A JP 63052976A JP 5297688 A JP5297688 A JP 5297688A JP 2629786 B2 JP2629786 B2 JP 2629786B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
input
shaft
output
disks
toroidal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP63052976A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH01229157A (ja
Inventor
正樹 中野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP63052976A priority Critical patent/JP2629786B2/ja
Publication of JPH01229157A publication Critical patent/JPH01229157A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2629786B2 publication Critical patent/JP2629786B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H15/00Gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio, or for reversing rotary motion, by friction between rotary members
    • F16H15/02Gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio, or for reversing rotary motion, by friction between rotary members without members having orbital motion
    • F16H15/04Gearings providing a continuous range of gear ratios
    • F16H15/06Gearings providing a continuous range of gear ratios in which a member A of uniform effective diameter mounted on a shaft may co-operate with different parts of a member B
    • F16H15/32Gearings providing a continuous range of gear ratios in which a member A of uniform effective diameter mounted on a shaft may co-operate with different parts of a member B in which the member B has a curved friction surface formed as a surface of a body of revolution generated by a curve which is neither a circular arc centered on its axis of revolution nor a straight line
    • F16H15/36Gearings providing a continuous range of gear ratios in which a member A of uniform effective diameter mounted on a shaft may co-operate with different parts of a member B in which the member B has a curved friction surface formed as a surface of a body of revolution generated by a curve which is neither a circular arc centered on its axis of revolution nor a straight line with concave friction surface, e.g. a hollow toroid surface
    • F16H15/38Gearings providing a continuous range of gear ratios in which a member A of uniform effective diameter mounted on a shaft may co-operate with different parts of a member B in which the member B has a curved friction surface formed as a surface of a body of revolution generated by a curve which is neither a circular arc centered on its axis of revolution nor a straight line with concave friction surface, e.g. a hollow toroid surface with two members B having hollow toroid surfaces opposite to each other, the member or members A being adjustably mounted between the surfaces
    • F16H2015/383Gearings providing a continuous range of gear ratios in which a member A of uniform effective diameter mounted on a shaft may co-operate with different parts of a member B in which the member B has a curved friction surface formed as a surface of a body of revolution generated by a curve which is neither a circular arc centered on its axis of revolution nor a straight line with concave friction surface, e.g. a hollow toroid surface with two members B having hollow toroid surfaces opposite to each other, the member or members A being adjustably mounted between the surfaces with two or more sets of toroid gearings arranged in parallel

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、トロイダル無段変速機に関し、とりわけ実
質的な無段変速機能を行うトロイダル変速機構が同軸上
に2組設けられるトロイダル無段変速機に関する。
従来の技術 トロイダル無段変速機は、特開昭61−116166号に開示
されるように対向面がトロイド曲面に形成される1対の
入,出力デイスクおよびこれら入,出力デイスク間に傾
転可能に配置される摩擦ごまからなるトロイダル変速機
構を備えており、入力デイスクに入力された回転は摩擦
ごまを介して出力デイスクに伝達され、該出力デイスク
から出力される。
このとき、上記摩擦ごまの傾斜量に応じて変速比が無
段階に変化される。
また、上記摩擦ごまと入,出力デイスク間は、すべり
を防止するために予圧手段により予圧されて圧接力が付
加されると共に、該予圧手段とは別に設けられる押圧手
段により、圧接力は入力トルクの大きさに比例して増大
される構成となつており、通常、予圧手段としては皿ば
ねが用いられ、かつ、押圧手段としてはローデイングカ
ムが用いられている。
ところが、このように入力トルクに応じて圧接力、つ
まり摩擦ごまと入,出力デイスクとの間の摩擦力が増大
されるとしても、1組のトロイダル変速機構で過大なト
ルク伝達を行おうとすると、該トロイダル変速機構が異
常に大径化され、無段変速機の径方向の大型化が余儀な
くされてしまう。
そこで、SAE(Society of AutomotiveEngineers,In
c.) PAPER,751180,Fig7(Printed in U.S.A.)に開
示されるように、トロイダル変速機構を同軸上に2組設
け、入力トルクを2組のトロイダル変速機構で分担して
受け持つことにより、各トロイダル変速機構の小型化、
つまり無段変速機の径方向の小型化が行われ、車載上著
しく有利になる。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、かかる従来のトロイダル変速機構を2
組備えたトロイダル無段変速機にあつては、トロイダル
変速機構が同軸上に2組設けられるため、該トロイダル
変速機構が装着される軸、即ち上記トロイダル無段変速
機ではアウトプツトシヤフトの軸長が長くなつてしま
う。
一方、上記トロイダル変速機構では上記アウトプツト
シヤフトの中央部に配置される1対の入力デイスクは、
該アウトプツトシヤフトに対して相対回転されるため多
量の潤滑油を必要とし、かつ、該アウトプツトシヤフト
の両端支持部の潤滑も必要となる。
このため、通常は上記アウトプツトシヤフトの中心部
を貫通する潤滑油通路を形成し、該潤滑油通路から各潤
滑箇所へ油供給する構造がとられる。
ところが、このようにアウトプツトシヤフトの中心部
に潤滑油通路を形成する場合、上述したように該アウト
プツトシヤフトが長くなる場合は、該潤滑油通路の加工
が著しく困難になり、製品コストの著しい上昇が余儀な
くされてしまうという問題点があつた。
そこで本発明は、トロイダル変速機構を同軸上に2組
設けたにもかかわらず、潤滑油通路の加工を大幅に簡単
化することができるトロイダル無段変速機を提供するこ
とを目的とする。
課題を解決するための手段 かかる目的を達成するために本発明は、傾転可能な摩
擦ごまを介してトルク伝達される入力デイスクおよび出
力デイスクを備えたトロイダル変速機構が、同一回転軸
上に2組配置されたトロイダル無段変速機において、 上記2組のトロイダル変速機構の入,出力デイスクの
うち、互いに離れる方向に配置されるデイスク間に亘つ
て、上記回転軸に嵌合される筒部材を設け、該筒部材と
該回転軸との間に潤滑油通路を形成すると共に、該潤滑
油通路を介して上記回転軸の両端部に形成された潤滑油
通路を連通させることにより構成する。
作 用 以上の構成により本発明のトロイダル無段変速機にあ
つては、回転軸の中間部分の潤滑油通路が、該回転軸と
これに単に嵌合される筒部材との間に形成されることに
より、該回転軸自体にはその両端部に潤滑油通路を形成
すればよく、該潤滑油通路の長さを著しく短かくできる
と共に、回転軸の両端を貫通する必要がないことから、
該回転軸の加工が大幅に簡単になる。
実施例 以下、本発明の実施例を図に基づいて詳細に説明す
る。
即ち、第1図,第2図は本発明の一実施例を示すトロ
イダル無段変速機10で、12は第1図中左側に設けられる
図外のトルクコンバータを介してエンジントルクが入力
される回転軸としてのインプツトシヤフトで、該インプ
ツトシヤフト12はケーシング14に対し若干の軸方向移動
を可能にして回転自在に支持される。
上記インプツトシヤフト12には、上記ケーシング14に
ボルト16固定される中間壁18を挾んで第1トロイダル変
速機構20および第2トロイダル変速機構20aが同軸配置
される。
上記第1,第2トロイダル変速機構20,20aは、互いに対
向配置される第1入力デイスク22,第1出力デイスク24
および第2入力デイスク22a,第2出力デイスク24aと、
これら各入力デイスク22,22aと各出力デイスク24,24a間
に配置される第1摩擦ごま26および第2摩擦ごま26aと
を備えている。
上記各入力デイスク22,22aと各出力デイスク24,24aの
対向面はそれぞれトロイド曲面に形成され、これら入力
デイスク22,22aおよび出力デイスク24,24aに上記摩擦ご
ま26,26aが接触された状態で、該摩擦ごま26,26aの傾斜
が可能となつており、該摩擦ごま26,26aが傾斜されて回
転(傾転)されることにより、実質的な無段変速が行わ
れる。
ところで、本実施例では上記第1,第2出力デイスク2
4,24aは上記中間壁18側に配置されて互いに隣設され、
かつ、上記第1,第2入力デイスク22,22aは互いに離れる
方向に配置されている。
そして、上記第1,第2入力デイスク22,22aは、インプ
ツトシヤフト12の外周に回転自在に嵌合される筒状体と
してのトルクシヤフト28の両端部にそれぞれセレーショ
ン28a,28bを介して嵌着される。
一方、上記第1,第2出力デイスク24,24aは上記トルク
シヤフト28の外周にニードルペアリング30,30aを介して
回転自在に嵌合されると共に、両出力デイスク24,24a間
に配置される出力ギヤ32を該トルクシヤフト28外周に回
転自在に嵌合し、該出力ギヤ32のボス部32a両端部外周
に上記出力デイスク24,24a内周がセレーション32b,32c
を介して嵌合される。
なお、符号33,33aはボス部32a両端および出力デイス
ク24,24aを径方向に貫通して延びる潤滑油路である。
従つて、上記入力デイスク22,22a同士はトルクシヤフ
ト28を介して回転方向に連結されると共に、上記入力デ
イスク24,24a同士は出力ギヤ32のボス部32aにセレーシ
ョン嵌合されて、回転方向に連結されている。
上記第1トロイダル変速機構20の第1入力デイスク22
の外側(第1出力デイスク24とは反対側)には、インプ
ツトシヤフト12にセレーション嵌合されて一体に回転さ
れるカムフランジ34が配置されると共に、該カムフラン
ジ34と第1入力デイスク22との間には押圧手段としての
ローデイングカム36が配置され、インプツトシヤフト12
のトルクはカムフランジ34,ローデイングカム36を介し
て第1入力デイスク22に入力される。
上記ローデイングカム36はトルク伝達する際に、第1
入力デイスク22とカムフランジ34との間が相対回転(位
相ずれ)されて、これら両者間の拡開力を入力トルクの
大きさに応じて増大させる機能を有する。
従つて、カムフランジ34から第1入力デイスク22にト
ルク伝達されると、ローデイングカム36が作動して第1
入力デイスク22が第1出力デイスク24方向に押圧され、
これら入,出力デイスク22,24と第1摩擦ごま26との間
の圧接力が増大される。
ところで、上記カムフランジ34はストッパー38,ナッ
ト38aを介してインプツトシヤフト12に係止されてお
り、上記ローデイングカム36が第1入力デイスク22を押
圧する時の反力が該インプツトシヤフト12に入力され
る。
一方、上記第2トロイダル変速機構20aの第2入力デ
イスク22aは、トルクシヤフト28を介して上記第1入力
デイスク22に伝達されたトルクが入力されると共に、該
第2入力デイスク22aの外側(第2出力デイスク24aとは
反対側)には、インプツトシヤフト12に螺着されるナッ
ト40にニードルスラストペアリング43,スペーサー43aを
介して一側が係止される予圧手段としての皿ばね42が当
接され、該皿ばね42の付勢力が予圧力として該第2入力
デイスク22aに入力される。
また、上記第2入力デイスク22aに入力される皿ばね4
2の付勢力の反力は、ナット40を介してインプツトシヤ
フト12に入力される。
ところで、上記インプツトシヤフト12に入力された、
上記ローデイングカム36の押圧反力および上記皿ばね42
の付勢力反力は、軸方向の移動が可能となつた該インプ
ツトシヤフト12を伝達部材として、第2入力デイスク22
aおよび第1入力デイスク22にそれぞれ伝達される。
従つて、第1トロイダル変速機構20にも皿ばね42によ
る予圧力が作用されると共に、第2トロイダル変速機構
20aにもローデイングカム36の押圧力が作用される。
一方、上記第1,第2出力デイスク24,24aはセレーショ
ン32b,32aを介して出力ギヤ32に連結されているため、
該第1,第2出力デイスク24,24aに伝達されたトルクは該
出力ギヤ32に集合され、該出力ギヤ32に噛合されたドラ
イブギヤ44およびアウトプツトシヤフト46を介して出力
される。
また、上記出力ギヤ32の外周部両側には、上記中間壁
18および該中間壁18にボルト48を介して固設される補助
壁50が延設され、これら中間壁18および補助壁50の内周
と、出力ギヤ32のボス部32a外周との間にアンギユラボ
ールベアリング52,52aが嵌合され、該アンギユラボール
ベアリング52,52aを介して出力ギヤ32は上記中間壁18側
に支持される。
また、上記アンギユラボールベアリング52,52aのイン
ナーレースと上記出力ギヤ32との間にはスペーサー54,5
4aが配置されると共に、該インナーレースと上記第1,第
2出力デイスク24,24aとの間にシム56,56aが挿入され、
これら第1,第2出力デイスク24,24a間の位置決めが行わ
れている。
ところで、上記第1,第2摩擦ごま26,26aは、インプツ
トシヤフト12を挾んで第1図中紙面直角方向にそれぞれ
1対設けられ、各摩擦ごま26,26aの外周面は第2図に示
したように、上記第1入,出力デイスク22,24および第
2入,出力デイスク22a,24aのトロイド面に沿つた形状
とされる。
上記第1,第2摩擦ごま26,26aは第1,第2支持機構58,5
8aに傾転可能に支持されるが、これら第1,第2支持機構
58,58aは略同様の構成となつており、第2図に第2支持
機構58aの片側部分を示すが、該第2支持機構58aの各構
成部材の符号は、これに対応する第1支持機構58の各構
成部材の符号にアルフアベツト(a)の添字を付して、
重複する説明を省略して述べる。
即ち、第2図は第1図中のII−II線断面図で、これに
示される第2支持機構58aは、第2摩擦ごま26aが回転自
在に支持される傾転軸としての偏心軸60aと、該偏心軸6
0aが回転自在に取付けられるこま支持部材62aと、該こ
ま支持部材62aを上記偏心軸60aの直角方向に移動させる
液圧アクチユエータ64aとがそれぞれ第2図中インプツ
トシヤフト12を挾んで左右方向に1対設けられる。
上記偏心軸60aは摩擦ごま26aの支持部と、こま支持部
材62aへの取付部とが互いに偏心され、この偏心方向は
左,右の偏心軸60aにおいて互いに逆方向に設定され
る。
上記こま支持部材62aは上,下端部がニードルベアリ
ング67a,69aおよび球面軸受66a,68aを介して上,下リン
ク70a,72aに回転かつ傾斜可能に支持される。
上記液圧アクチユエータ64aは、シリンダ74a,ビスト
ン76aおよびピストンロツド78aからなり、該ピストンロ
ツド78aは上記支持部材62aに結合される。
尚、上記液圧アクチユエータ64aは図中左,右のもの
がそれぞれの稼動方向、つまりある目的の変速比を得る
ために出力された制御液圧に対して左,右のピストンロ
ツド78aが移動される方向が、上下逆方向となる。
従つて、上記左,右1対の液圧アクチユエータ64aが
稼動されると、左,右のこま支持部材62aは上,下リン
ク70a,72aの傾斜を伴いつつ上下逆方向に移動される。
すると、入,出デイスク22a,24a間に挾まれた第2摩
擦ごま26aは、偏心軸60aの偏心により上記こま支持部材
62aの回転を伴つて第2図中、紙面直角方向に傾斜され
る。
以上述べた第2支持機構58aの機能は上記第1支持機
構58と同様で、該第1支持機構58の図外の液圧アクチユ
エータが稼動されることにより、第1摩擦ごま26が傾斜
される。
尚、上記第1,第2支持機構58,58aは、第1,第2トロイ
ダル変速機構20,20aの入力デイスク22,22aおよび出力デ
イスク24,24aの配置が、第1図中で左右方向にそれぞれ
逆となつているため、第1支持機構58と第2支持機構58
aとは、それぞれ対応されるもの同士が逆方向に稼動さ
れる。
ところで、上記第1,第2出力デイスク24,24aはインプ
ツトシヤフト12と相対回転されるため、ニードルベアリ
ング30,30aを介してトルクシヤフト28に嵌着されるが、
該ニードルベアリング30,30aへの潤滑油供給が必要とな
る。
また、上記インプツトシヤフト12自体もその両端部が
ローラーベアリング80およびニードルベアリング82を介
してケーシング14側に支持されており、当該軸受箇所へ
の潤滑油供給が必要となり、更には、ローデイングカム
36,アンギユラボールベアリング52,52aおよびニードル
スラストベアリング43等にも潤滑油供給が必要となる。
そこで、本実施例では上記インプツトシヤフト12の両
端部に潤滑油通路100,102を、第1入力デイスク22部分
および第2入力デイスク22a部分までドリル加工すると
共に、これら第1,第2入力デイスク22,22a間は上記トル
クシヤフト28とインプツトシヤフト12との間に潤滑油通
路104を形成し、これら潤滑油通路100,102,104を半径方
向の通路106,108を介して連通する。
上記第1,第2入力デイスク22,22a間の潤滑油通路104
は、トルクシヤフト28の両端部内側とインプツトシヤフ
ト12との間にプツシユ110,112を介在させ、該プツシユ1
10,112によつて該トルクシヤフト28とインプツトシヤフ
ト12との間に形成される周方向の間隙が利用される。
そして、上記一連の潤滑油通路100,102,104には、第
1図中左側に設けられる図外のギヤポンプから潤滑油が
供給され、この供給された潤滑油は、半径方向に形成さ
れた通路114,116,118,120,122,124,126を介して、イン
プツトシヤフト12廻りの潤滑必要箇所、つまりローラー
ベアリング80,ローデイングカム36,ニードルベアリング
30,アンギユラーボールベアリング52,52aニードルベア
リング30a,ニードルスラストベアリング43およびニード
ルベアリング82に供給される。
以上の構成により本実施例のトロイダル無段変速機10
にあつては、エンジンが停止してインプツトシヤフト12
にトルクが入力されていない状態では、皿ばね40による
予圧が第1,第2入力デイスク22,22aに作用し、第1入,
出力デイスク22,24間に第1摩擦ごま26が、かつ、第2
入,出力デイスク22a,24a間に第2摩擦ごま26aが、上記
予圧に応じた圧接力をもつてそれぞれ挾まれる。
そして、エンジン稼動に伴つてインプツトシヤフト12
にトルクが入力されると、このトルクはカムフランジ3
4,ローデイングカム36を介して第1入力デイスク22に伝
達されると共に、トルクシヤフト28を介して第2入力デ
イスク22aに伝達され、これら第1,第2入力デイスク22,
22aが回転される。
上記第1,第2入力デイスク22,22aに入力されたトルク
は、上記第1,第2摩擦ごま26,26aを介して第1,第2出力
デイスク24,24aに伝達され、このとき、該第1,第2摩擦
ごま26,26aの傾転角に応じた変速比が入,出力デイスク
22,24および22a,24a間に無段階に発生される。
一方、インプツトシヤフト12から第1入力デイスク22
にトルク伝達される際、カムフランジ34と第1入力デイ
スク22との間で回転方向の位相ずれを生じつつローデイ
ングカム36が作動され、該第1入力デイスク22が第1出
力デイスク24方向に押圧されると共に、このときの反力
がインプツトシヤフト12を介して第2入力デイスク22a
に作用される。
従つて、第1入,出力デイスク22,24および第2入,
出力デイスク22aと24aと第1摩擦ごま26および第2摩擦
ごま26aとの間の圧接力が増大され、入力トルクの増大
に伴う滑りが防止される。
ところで、本実施例にあつてはインプツトシヤフト12
廻りの潤滑必要箇所に潤滑油供給するにあたつて、潤滑
油通路100,102,104を形成したが、インプツトシヤフト1
2の中間部分の潤滑油通路104は、互いに離れる方向に配
置された第1,第2入力デイスク22,22a間に亘つて嵌合さ
れるトルクシヤフト28とインプツトシヤフト12との間に
形成されるため、当該区間は該インプツトシヤフト12の
ドリル加工を必要としない。
従つて、インプツトシヤフト12にドリル加工が必要と
される上記潤滑油通路100,102は、該インプツトシヤフ
ト12の端部であつて、かつその長さを短かくすることが
できるため、該潤滑油通路100,102の加工作業が著しく
簡単になり、延いてはインプツトシヤフト12の生産性が
大幅に向上される。
第3図は他の実施例を示し、上記実施例と同一構成部
分に同一符号を付して重複する説明を省略して述べる。
即ち、この実施例のトロイダル無段変速機10aが、上
記実施例のトロイダル無段変速機10aと主に異なる点
は、第1,第2入力デイスク22,22aにそれぞれローデイン
グカム36,36aが設けられ、該ローデイングカム36,36aを
介してインプツトシヤフト12から第1,第2入力デイスク
22,22aにそれぞれ独立してトルクが入力される構成とな
つている。
尚、皿ばね42は第2入力デイスク22a側に設けられ、
該皿ばね42の予圧力を該第2入力デイスク22a側のカム
フランジ34aおよびインプツトシヤフト12を介して第1
入力デイスク22側のカムフランジ34にそれぞれ伝達する
ために、カムフランジ34aにスプライン嵌合されたスペ
ーサー43bとインプツトシヤフト12との間には、回転方
向に係止されて軸方向移動が許容される直線運動ベアリ
ング130が介在される。
ところで、この実施例のトロイダル無段変速機10a
は、第1,第2入力デイスク22,22aへのトルク伝達および
予圧力伝達がインプツトシヤフト12を介して行われるた
め、上記実施例のトロイダル無段変速機10で用いられる
トルクシヤフト28は必要ではなくなるが、特に本実施例
では潤滑油通路104を形成するために第1,第2入力デイ
スク22,22a間に亘つて筒状体132をインプツトシヤフト1
2に嵌挿し、上記実施例と同様に該筒状体132外周に第1,
第2出力デイスク24,24aおよび出力ギヤ32が嵌合される
構成となつている。
尚、上記筒状体132とインプツトシヤフト12との間に
形成される上記潤滑油通路104は、これら筒状体132とイ
ンプツトシヤフト12の周方向にそれぞれ形成された凹部
をもつて構成されている。
従つて、この実施例にあつてもインプツトシヤフト12
に貫通して潤滑油通路を形成する必要がないことから、
上記実施例と同様の機能を達成することができる。
ところで、以上述べた実施例では入力デイスク同士が
互いに離れる方向に配置されたトロイダル無段変速機10
に本発明を適用した場合を開示したが、これに限ること
なく、出力デイスク同士又は入力デイスクと出力デイス
クが離れる方向に配置されるものにあつても本発明を適
用することができる。
発明の効果 以上説明したように本発明のトロイダル無段変速機に
あつては、2組のトロイダル変速機構を支持する回転軸
に潤滑油通路を形成するにあたつて、該2組のトロイダ
ル変速機構のうち互いに離れる方向に配置されるデイス
ク間に亘つて上記回転軸に嵌合される筒部材を設け、該
筒部材と該回転軸との間に潤滑油通路を形成し、該潤滑
油通路を介して該回転軸の両端部に形成された潤滑油通
路を連通する構成としたので、該回転軸に形成する潤滑
油通路としては、該潤滑油通路を回転軸の両端部に加工
すればよく、その加工作業が著しく簡単化されて回転軸
の生産性が大幅に向上され、延いては製品の大幅なコス
トダウンを達成することができるという優れた効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す断面図、第2図は第1
図中のII−II線からの要部拡大断面図、第3図は本発明
の他の実施例を示す断面図である。 10,10a……トロイダル無段変速機、12……インプツトシ
ヤフト(回転軸)、14……ケーシング、20,20a……トロ
イダル変速機構、22,22a……入力デイスク、24,24a……
出力デイスク、26,26a……摩擦ごま、28……トルクシヤ
フト(筒状体)、36……ローデイングカム、42……皿ば
ね、100,102,104……潤滑油通路、132……筒状体。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】傾転可能な摩擦ごまを介してトルク伝達さ
    れる入力デイスクおよび出力デイスクを備えたトロイダ
    ル変速機構が、同一回転軸上に2組配置されたトロイダ
    ル無段変速機において、 上記2組のトロイダル変速機構の入,出力デイスクのう
    ち、互いに離れる方向に配置されるデイスク間に亘つて
    上記回転軸に嵌合される筒部材を設け、該筒部材と該回
    転軸との間に潤滑油通路を形成すると共に、該潤滑油通
    路を介して上記回転軸の両端部に形成された潤滑油通路
    を連通させたことを特徴とするトロイダル無段変速機。
JP63052976A 1988-03-07 1988-03-07 トロイダル無段変速機 Expired - Lifetime JP2629786B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63052976A JP2629786B2 (ja) 1988-03-07 1988-03-07 トロイダル無段変速機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63052976A JP2629786B2 (ja) 1988-03-07 1988-03-07 トロイダル無段変速機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01229157A JPH01229157A (ja) 1989-09-12
JP2629786B2 true JP2629786B2 (ja) 1997-07-16

Family

ID=12929927

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63052976A Expired - Lifetime JP2629786B2 (ja) 1988-03-07 1988-03-07 トロイダル無段変速機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2629786B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6951524B2 (en) 2000-11-15 2005-10-04 Nsk Ltd. Toroidal-type continuously variable transmission
US7563192B2 (en) 2003-06-27 2009-07-21 Nsk Ltd. Toroidal-type continuously variable transmission

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10132047A (ja) * 1996-10-31 1998-05-22 Jatco Corp フルトロイダル型無段変速機
JP4771120B2 (ja) * 2005-06-30 2011-09-14 日本精工株式会社 トロイダル型無段変速機

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6951524B2 (en) 2000-11-15 2005-10-04 Nsk Ltd. Toroidal-type continuously variable transmission
DE10156022B4 (de) * 2000-11-15 2012-07-12 Nsk Ltd. Stufenloses Toroidgetriebe
US7563192B2 (en) 2003-06-27 2009-07-21 Nsk Ltd. Toroidal-type continuously variable transmission

Also Published As

Publication number Publication date
JPH01229157A (ja) 1989-09-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2638896B2 (ja) トロイダル無段変速機
JPH0637223Y2 (ja) 摩擦車式無段変速機構
EP0459291B1 (en) Continuously variable traction roller transmission
JP2574849B2 (ja) トロイダル無段変速機
JP3567578B2 (ja) トロイダル型無段変速機
US4968289A (en) Continuously variable traction roller transmission
JP2629786B2 (ja) トロイダル無段変速機
JPH06174030A (ja) 摩擦車式無段変速機
JP4196486B2 (ja) トロイダル形無段変速装置
JPH04366049A (ja) 摩擦車式無段変速機
JP2699687B2 (ja) 摩擦車式無段変速機の変速制御装置
JP2629779B2 (ja) トロイダル無段変速機
JP4106797B2 (ja) トロイダル形無段変速装置
JP2000018374A (ja) トロイダル型無段変速機
JPH0820000B2 (ja) トロイダル無段変速機
JPH0611425Y2 (ja) 摩擦車式無段変速機構
JP3171136B2 (ja) トロイダル無段変速機
JP3731267B2 (ja) トロイダル型無段変速機
JP4432483B2 (ja) トロイダル型無段変速機
JPH0719308A (ja) トロイダル型無段変速機のプリロード調整方法
JPH0526316A (ja) トロイダル型無段変速機
JP4623365B2 (ja) トロイダル型無段変速機
JP2000018350A (ja) トロイダル型無段変速機
JPH09269040A (ja) トロイダル型無段変速機
JP3651156B2 (ja) トロイダル型無段変速機

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term