JP4432483B2 - トロイダル型無段変速機 - Google Patents
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Description
前記背面ベアリングを、主にスラスト力を受けるスラストニードル軸受と、主にラジアル力を受けるボールスプラインと、の組み合わせにより構成した。
加えて、パワーローラにスラストニードル軸受の作用点を中心とするモーメントが働き、かつ、スラストニードル軸受が入力トルクや変速比の変化によって転動しようとしても、ボールスプラインによりパワーローラに働くラジアル力が受けられることで、伝達力によるパワーローラの傾きを防止することができる。
図1は実施例1のトロイダル型無段変速機の変速機構を示す概略図で、エンジンからの回転駆動力は、図外のトルクコンバータおよび前後進切換え機構を介して入力軸1に入力される。
トロイダル型無段変速機は、トラニオン14、14を傾転軸Lの方向(図2の上下方向)に僅かに変位させると、この変位に伴いパワーローラ10、10が傾転することによって変速比を変える。
つまり、CVTコントロールユニット23からの目標変速比が得られる駆動指令によりステップモータ22を回転させることによって変速スプール19dが変位すると、サーボピストン16、16の一方のサーボピストン室に作動油が導かれ、他方のサーボピストン室から作動油が排出され、トラニオン14、14が傾転軸Lの方向に変位する。
これにより、パワーローラ回転軸15、15が、ディスク回転中心位置に対してオフセットする。このオフセットによりパワーローラ10、10と入出力ディスク3、8との接触部で発生するサイドスリップ力によりパワーローラ10、10が傾転する。
この傾転運動およびオフセットは、プリセスカム21及びレバー20を介して変速スプール19dに伝達される。よって、変速スプール19dは、ステップモータ22との釣り合い位置で静止し、目標変速比が得られる傾転角となった時点でトラニオン14、14に与えた変位が元のディスク回転中心位置に戻され、パワーローラ10、10の傾転動作を停止する。
なお、パワーローラ11、11についても同様の変速比制御作用を示し、変速比は、停止したパワーローラ10、10、11、11の傾転角により決まる。
トロイダル型無段変速機は入出力ディスク3,4,8とパワーローラ10,11を強い力で押し付け、その摩擦によって動力を伝達する。そのための押し付け力はローディングカム5が発生し、入力ディスク3,4を出力ディスク8の方向に押し付ける。入力ディスク3,4はパワーローラ10,11を押し付け、パワーローラ10,11は出力ディスク8を押し付ける。ここで入力トルクの変化により押し付け力が変動すると、各構成部品の弾性変形量が変化するため、それぞれの相対位置が変化する。ここで出力ディスク8はケースに対して軸方向に固定されており、入力ディスク3,4とパワーローラ10,11が前記相対位置変化を吸収するために変位する。入力ディスク3,4はローディングカム5との間に狭持されたカムローラがカム面を乗り上げることで前記変位を発生する。パワーローラ10,11については、パワーローラ10,11を支持するトラニオンは変速機の軸方向には移動不可能であるため、パワーローラとトラニオン14の間に背面ベアリング33を設け、トラニオン14がパワーローラ10,11を入出力ディスク3,4,8の回転軸方向に移動可能に支持することで、前記変位を可能としている。
なお、スラスト荷重は、スラストニードル軸受331,331とボールスプライン332の両方で分担して支持するが、スラスト荷重は数10kNにも及ぶ大きな荷重であり、ボールスプライン332の強度不足が懸念される。しかしながら、ボールスプライン332の接触部は、点接触であるため、線接触であるスラストニードル軸受331に対し剛性が低く、スラスト荷重の大部分はスラストニードル軸受331,331で支持される。したがって、ボールスプライン332は、数kNしかないラジアル荷重をだけを支持すればよく、強度が不足することはない。
実施例1のトロイダル型無段変速機にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
実施例2のトロイダル型無段変速機にあっては、実施例1の(1),(3),(4)の効果に加えて、下記の効果を得ることができる。
実施例3のトロイダル型無段変速機にあっては、実施例1の(1)〜(4)の効果に加えて、下記の効果を得ることができる。
実施例4のトロイダル型無段変速機にあっては、実施例1の(1)〜(4)の効果に加えて、下記の効果を得ることができる。
4 第2入力ディスク
8 出力ディスク
10 第1パワーローラ
11 第2パワーローラ
14 トラニオン
14a パワーローラ収納面
15 パワーローラ回転軸
L 傾転軸
30 内輪
31 外輪
31a 背面
32 玉軸受(パワーローラ軸受)
33 背面ベアリング
331 スラストニードル軸受
331a ニードルローラ
332 ボールスプライン
332a スプライン溝
332b ボール
34 ラジアル軸受
35 保持器
Claims (7)
- 入力ディスクと、出力ディスクと、これら入出力ディスクの対向面にそれぞれ形成されたトロイド状溝に挟持される複数のパワーローラと、該パワーローラを傾転可能に支持するトラニオンと、前記入出力ディスクからパワーローラに働く押付力を発生させるローディングカムと、前記パワーローラを傾転可能に支持するトラニオンと、を備え、
前記パワーローラは、入力ディスクの動力を出力ディスクに伝達する内輪と、トラニオンに支持された外輪と、該外輪に対して内輪を回転自在に支持するパワーローラ軸受と、を有し、前記トラニオンのパワーローラ収納面と前記外輪の背面との間に介装された背面ベアリングを介し、トラニオンの傾転軸に対し直交する主軸方向にスライド可能に設けられたトロイダル型無段変速機において、
前記背面ベアリングを、主にスラスト力を受けるスラストニードル軸受と、主にラジアル力を受けるボールスプラインと、の組み合わせにより構成したことを特徴とするトロイダル型無段変速機。 - 請求項1に記載されたトロイダル型無段変速機において、
前記スラストニードル軸受は、パワーローラ中心軸を挟む両側位置において、前記トラニオンのパワーローラ収納面と前記外輪の背面との間の対向面間にニードルローラをそれぞれ配置した構成であり、
前記ボールスプラインは、前記一対のスラストニードル軸受の間のパワーローラ中心軸部に配置され、前記トラニオンのパワーローラ収納面と前記外輪の背面とに形成したスプライン溝と、該対向するスプライン溝に介装されたボールと、による構成であることを特徴とするトロイダル型無段変速機。 - 請求項2に記載されたトロイダル型無段変速機において、
前記ボールスプライン溝は、2つの円弧状面を組み合わせたゴシックアーチとし、
前記ボールは、前記ボールスプライン溝に対し4ヶ所の接触点を持ち、
前記ボールの中心点を通り、かつ、2つの接触点を結ぶボールスプライン接触線は、トラニオン傾転軸に対して傾斜角を持つ傾斜設定としたことを特徴とするトロイダル型無段変速機。 - 請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載されたトロイダル型無段変速機において、
前記スラストニードル軸受のニードルローラと、前記ボールスプラインのボールとを、同一の保持器により保持したことを特徴とするトロイダル型無段変速機。 - 請求項1に記載されたトロイダル型無段変速機において、
前記ボールスプラインは、パワーローラ中心軸を挟む両側位置において、前記トラニオンのパワーローラ収納面と前記外輪の背面とに形成したスプライン溝と、該対向するスプライン溝に介装されたボールと、による構成であり、
前記スラストニードル軸受は、前記一対のボールスプラインの間のパワーローラ中心軸部に配置され、前記トラニオンのパワーローラ収納面と前記外輪の背面との間の対向面間にニードルローラを配置した構成であることを特徴とするトロイダル型無段変速機。 - 請求項1ないし請求項4の何れか1項に記載されたトロイダル型無段変速機において、
前記トラニオンのパワーローラ収納面と前記外輪の背面とをそれぞれ、パワーローラ中心軸を挟む両側位置に形成された一対の傾斜面部と、該一対の傾斜面部の間の位置に形成され、パワーローラ中心軸と直交する平面部と、を有する対向面とし、
前記傾斜面部の対向面間に、スラストニードル軸受を配置し、前記平面部の対向面間にボールスプラインを配置したことを特徴とするトロイダル型無段変速機。 - 請求項1ないし請求項6の何れか1項に記載されたトロイダル型無段変速機において、
前記ボールスプラインは、ボールスプライン溝とボールとの間に予圧を与えて組み付けたことを特徴とするトロイダル型無段変速機。
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