JP3767471B2 - トロイダル型無段変速機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の変速機として適用されるトロイダル型無段変速機の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来、トロイダル型無段変速機としては、例えば、特開2000−74167号公報に記載のものが知られている。
【0003】
この従来出典には、トルク入力時に皿バネが密着するのを防止することを目的とし、入力ディスクを介してパワーローラへプリロードを付与する付勢手段として、カラーとスペーサと皿バネとローディングナットを有する構成が記載されている。
【0004】
すなわち、図6に示すように、ダブルキャビティのトロイダル型無段変速機において、リア側の入力ディスクの背面に皿バネを配置し、その皿バネをローディングナットにより締め付けている。また、皿バネの内側には、スペーサとカラーを有し、カラーによってローディングナットが緩むのを防止すると共に、カラーの長さにより皿バネの初期荷重を設定している。また、スペーサにより皿バネのストロークを規制している。
【0005】
上記皿バネの初期荷重設定は、カラーの長さ寸法(特開2000−74167号公報の図6のP)、つまり、スプライン溝との当たり面からローディングナットとの当たり面までの長さ寸法により決まるため、組み付け時には、長さ寸法が異なる複数のカラーを用意しておき、適正な初期荷重が得られるカラーを選択し、これをローディングナットにより締結固定している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のトロイダル型無段変速機にあっては、入力ディスクの背面と皿バネとが常に接触しているため、この接触面において摩耗が発生してしまうという問題がある。
【0007】
この皿バネの接触面摩耗は、入力ディスクの回転によるものではなく、入力ディスクの背面がうねり変形することにより発生する。つまり、1回転につき2箇所のパワーローラ接触点から付与される荷重(ローディング力)により入力ディスクが変形するが、この変形は、図7に示すように、入力ディスクの内径穴が、一対のパワーローラ方向を長軸とする楕円形状の変形となり、この入力ディスクの内径穴楕円変形に伴って、皿バネと接触する入力ディスクの背面がうねり変形する。
【0008】
本発明の目的は、1回転につき複数箇所のパワーローラ接触点から荷重を付与されるディスクの変形に伴う皿バネ接触面のうねりによる摩耗を抑制することができるトロイダル型無段変速機を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明では、伝達トルクに応じてパワーローラを挟圧する押し付け力発生手段と、パワーローラにプリロードを付与する付勢手段と、を備えたトロイダル型無段変速機において、
前記トロイダル型無段変速機は、第1入力ディスクと第2入力ディスクを両端部に配置し、中央部に出力ディスクを配置することで、入出力ディスクとパワーローラによるトロイダル変速部が2組構成されたダブルキャビティのトロイダル型無段変速機であり、
前記押し付け力発生手段は、第1入力ディスクの背面位置に配置されたローディングカム機構であり、
前記付勢手段は、第2入力ディスクの背面位置に入出力ディスクと同軸的に配設された付勢機構であり、トルク伝達軸の外周位置に配置され、一端面がトルク伝達軸に接する円筒状のカラーと、該カラーの外周位置に配置され、一端面がディスク背面に接し、第2入力ディスクの軸方向移動量を規制する断面L字形のスペーサと、該スペーサの外周位置に配置され、L字内側角部に一端が接する皿バネと、前記カラーにより規制された軸方向位置を保ちながらトルク伝達軸の端部に締結され、前記皿バネの他端を圧接するローディングナットと、を有することを特徴とする。
【0010】
【発明の効果】
本発明にあっては、付勢機構の第2入力ディスクの背面と皿バネとの間に、一端面が第2入力ディスクの背面に接し他端面が皿バネに接する断面L字形のスペーサを配置したため、皿バネと第2入力ディスクの背面とが、スペーサにより直接接触することが無く、1回転につき2箇所のパワーローラ接触点から荷重を付与される第2入力ディスクの変形に伴う皿バネ接触面のうねりによる摩耗を抑制することができる。
加えて、スペーサによる第2入力ディスクの軸方向移動量の規制機能が発揮され、皿バネが密着するまで第2入力ディスクが軸方向にストロークすることによる劣化と摩耗を低減することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のトロイダル型無段変速機を実現する実施の形態を、請求項1〜請求項2に対応する第1実施例に基づいて説明する。
【0012】
(第1実施例)
まず、構成を説明する。
図1は第1実施例のトロイダル型無段変速機の変速機構を示す概略図で、エンジンからの回転駆動力は、図外のトルクコンバータおよび前後進切換え機構を介して入力軸1に入力される。
【0013】
前記入力軸1と同軸上にトルク伝達軸2が配置され、該トルク伝達軸2の両端部位置には、第1入力ディスク3と第2入力ディスク4を、軸方向移動可能にスプライン結合している。
【0014】
前記第1入力ディスク3の背面と入力軸1との間には、入力トルクに応じて軸方向推力を発生するローディングカム機構5(押し付け力発生手段)を介装している。
【0015】
前記第2入力ディスク4の背面とトルク伝達軸2との間には、両入力ディスク3,4にプリロード(初期荷重)を付与する付勢機構6(付勢手段)を介装している。この付勢機構6は、両入力ディスク3,4及び後述する出力ディスク8とは同軸的に配設されている。
【0016】
前記両入力ディスク3,4の中間位置には、トルク伝達軸2に遊装した出力ディスク8を配置している。この出力ディスク8は、2つの出力ディスクの背面を互いに合わせて一体結合したもので、出力ディスク8の外周部には出力ギア9を形成している。
【0017】
前記第1入力ディスク3の出力ディスク8側対向面と、前記第2入力ディスク4の出力ディスク8側対向面と、前記出力ディスク8の両入力ディスク3,4に対向する対向面には、それぞれトロイド状溝3a,4a,8a,8bを形成している。
【0018】
前記トロイド状溝3a,8aとの間には、左右2個の第1パワーローラ10,10を油膜せん断力により動力の受け渡しを可能に挟持している。同様に、トロイド状溝4a,8bとの間には、左右2個の第2パワーローラ11,11を油膜せん断力により動力の受け渡しを可能に挟持している。
【0019】
そして、第1入力ディスク3と出力ディスク8と第1パワーローラ10,10により第1トロイダル変速部12を構成し、第2入力ディスク4と出力ディスク8と第2パワーローラ11,11により第2トロイダル変速部13を構成している。すなわち、2組のトロイダル変速部12,13が構成されたダブルキャビティのトロイダル型無段変速機とされている。
【0020】
上記変速機構において、各パワーローラ10,10,11,11は、後述する作動により変速比に応じた傾転角が得られるようにそれぞれ傾転され、両入力ディスク3,4の入力回転を無段階(連続的)に変速して出力ディスク8に伝達する。
【0021】
図2は第1実施例のトロイダル型無段変速機の変速制御系を示す概略図で、第1パワーローラ10,10は、トラニオン14,14の一端に支持されていて、パワーローラ回転軸15,15を中心として回転自在である。このトラニオン14,14の他端部には、トラニオン14,14を軸方向に移動させて各パワーローラ10,10を傾転させる油圧アクチュエータとしてのサーボピストン16,16を設けている。なお、第2パワーローラ11,11も同様に、トラニオンの一端に支持されていて、トラニオンを軸方向に移動させて各パワーローラ11,11を傾転させる油圧アクチュエータとしてのサーボピストンを設けている。そして、4個のトラニオンは、これらが同期して動くように図外の同期ワイヤにより連結されている。
【0022】
前記サーボピストン16,16を作動制御する油圧制御系として、ピストン16a,16aにより画成されるハイ側油室16b,16bに接続されるハイ側油路17と、ロー側油室16c,16cに接続されるロー側油路18と、ハイ側油路17を接続するポート19aとロー側油路18を接続するポート19bを有する変速制御弁19とが設けられている。
【0023】
前記変速制御弁19のライン圧ポート19cには、図外のオイルポンプ及びリリーフ弁を有する油圧源からのライン圧が供給される。
【0024】
前記変速制御弁19の変速スプール19dは、トラニオン14,14の軸方向及び傾転方向を検知し、変速制御弁19にフィードバックするレバー20及びプリセスカム21と連動すると共に、ステップモータ22により軸方向に変位するように駆動される。
【0025】
前記ステップモータ22を駆動制御する電子制御系として、CVTコントロールユニット23が設けられ、このCVTコントロールユニット23には、スロットル開度センサ24、エンジン回転センサ25、入力ディスク回転センサ26、出力軸回転センサ(車速センサ)27、インヒビタースイッチ28、油温センサ29等からの入力情報が取り込まれる。
【0026】
図3は第1実施例のトロイダル型無段変速機に採用された付勢機構6を示す断面図である。
【0027】
前記付勢機構6は、トルク伝達軸2の外周位置に配置され、一端面がトルク伝達軸2の段差部2aに接する円筒状のカラー61と、該カラー61の外周位置に配置され、一端面が第2入力ディスク4の背面に接し、第2入力ディスク4の軸方向移動量を規制する断面L字形のスペーサ62(介在部材)と、該スペーサ62の外周位置に配置され、L字内側角部に一端が接する皿バネ63(弾性部材)と、前記カラー61により規制された軸方向位置を保ちながらトルク伝達軸2の端部に締結され、前記皿バネ63の他端を圧接するローディングナット64(締結部材)と、を有する。
【0028】
そして、前記断面L字形のスペーサ62を、軸方向円筒部62aと、軸方向円筒部62aの端部から外径方向に延びる径方向つば部62bにより構成し、前記第2入力ディスク4の背面位置に、前記径方向つば部62bの外径とほぼ一致する溝内径と径方向つば部62bの厚みとほぼ一致する溝深さを持つスペーサ溝4bを形成した。
【0029】
次に、作用を説明する。
【0030】
[変速比制御作用]
トロイダル型無段変速機は、トラニオン14,14を傾転軸方向(図2の上下方向)に変位し、パワーローラ10,10を傾転させることによって変速比を変える。
【0031】
つまり、CVTコントロールユニット23からの目標変速比が得られる駆動指令によりステップモータ22を回転させるとによって変速スプール19dが変位すると、サーボピストン16,16の一方のサーボピストン室に作動油が導かれ、他方のサーボピストン室から作動油が排出され、トラニオン14,14が傾転軸方向に変位する。
【0032】
これにより、パワーローラ回転軸15,15がディスク回転中心位置に対してオフセットする。このオフセットによりパワーローラ10,10と入出力ディスク3,8との接触部で発生するサイドスリップ力によりパワーローラ10,10が傾転する。
【0033】
この傾転運動およびオフセットは、プリセスカム21及びレバー20を介して変速スプール19dに伝達され、ステップモータ22との釣り合い位置で静止し、所定の傾転角となった時点でトラニオン14,14に与えた変位が元のディスク回転中心位置に戻され、パワーローラ10,10の傾転動作を停止することでなされる。変速比は、パワーローラ10,10の傾転角により決まる。なお、パワーローラ11,11についても同様の変速比制御作用を示す。
【0034】
[密着による皿バネの劣化や摩耗の抑制作用]
例えば、従来の特公平6−72655号公報に記載されているようなトロイダル型無段変速機にあっては、プリロードを与えるための弾性部材として用いられている皿バネのストロークが大きく、かつ、入力トルクが大きい状態では、直列に配列した皿バネが密着した状態で運転されることになり、皿バネの劣化や摩耗が促進されるという問題があった。
【0035】
これに対し、第1実施例の場合、第2入力ディスク4の軸方向移動量を規制するスペーサ62を設けたため、第2入力ディスク4の図3右方向への軸方向移動量は、スペーサ62とローディングナット64との軸方向クリアランスが押し潰されるまでの量に規制され、二枚合わせによる皿バネ63は互いに密着することが無く、上記従来技術のように、皿バネ63が密着するまでストロークすることによる劣化と摩耗を低減することができる。
【0036】
[ディスクうねりによる皿バネの摩耗抑制作用]
上記変速比制御において、第2入力ディスク4には、1回転につきパワーローラ10,10との2つの接触点から付与される軸方向の荷重により第2入力ディスク4が変形するが、この変形は、図7に示すように、第2入力ディスク4の内径穴が、一対のパワーローラ10,10を結ぶ方向を長軸とする楕円形状の変形となり、この第2入力ディスク4の内径穴楕円変形に伴って、第2入力ディスク4の背面がうねり変形する。
【0037】
よって、従来のように入力ディスクと皿バネとが直接接触していると、入力ディスク背面のうねりにより、皿バネ接触面が周方向に往復相対移動し、皿バネ接触面が摩耗し、その摩耗量は時間の経過に伴って増大する。
【0038】
これに対し、第1実施例の場合、第2入力ディスク4と皿バネ63とは、直接接触させることなく、断面L字形のスペーサ62を、両者4,63の間に介在させているため、第2入力ディスク4の背面のうねりは、その大半がスペーサ62にて吸収され、第2入力ディスク4の背面がうねっていても、スペーサ62と皿バネ63とは互いの接触位置が相対的にずれることがなく、皿バネ63のディスク側接触部の摩耗が抑制される。
【0039】
さらに、第1実施例において、大きな入力トルクが作用する時であって、特に、パワーローラ10,10の傾転角度がハイ側変速比の角度である場合(図1を参照)、図4に示すように、断面L字形のスペーサ62が、第2入力ディスク4の下部を回転軸心から離れた位置まで広範囲にて支持しているため、パワーローラから第2入力ディスク4に荷重Fが作用すると、スペーサ62による高い支持力により第2入力ディスク4の図4の右方向への傾き変形が小さく抑えられる。この結果、この第2入力ディスク4の傾き変形に伴う皿バネ63の摩耗促進も抑えることができる。
【0040】
ちなみに、特開2000−74167号公報に記載の従来技術では、図5に示すように、円筒状のスペーサが入力ディスクの下部を支持しているだけであるため、パワーローラから入力ディスクに荷重Fが作用すると、スペーサの支持力不足により入力ディスクが図5の右方向に傾き変形し、この入力ディスクの傾き変形に伴い皿バネの摩耗が促進されるという問題があった。
【0041】
次に、効果を説明する。
【0042】
(1) 付勢機構6の第2入力ディスク4の背面と皿バネ63との間に、一端面が第2入力ディスク4の背面に接し他端面が皿バネ63に接する断面L字形のスペーサ62を配置したため、皿バネ63と第2入力ディスク4の背面とが、スペーサ62により直接接触することが無く、1回転につき2箇所のパワーローラ接触点から荷重を付与される第2入力ディスク4の変形に伴う皿バネ接触面のうねりによる摩耗を抑制することができる。
【0043】
(2) 付勢機構6は、トルク伝達軸2の外周位置に配置され、一端面がトルク伝達軸2に接する円筒状のカラー61と、該カラー61の外周位置に配置され、一端面が第2入力ディスク4の背面に接し、第2入力ディスク4の軸方向移動量を規制する断面L字形のスペーサ62と、該スペーサ62の外周位置に配置され、L字内側角部に一端が接する皿バネ63と、前記カラー61により規制された軸方向位置を保ちながらトルク伝達軸2の端部に締結され、前記皿バネ63の他端を圧接するローディングナット64と、を有する構成としたため、上記(1)の効果に加え、スペーサ62による第2入力ディスク4の軸方向移動量の規制機能が発揮され、皿バネ63が密着するまで第2入力ディスク4が軸方向にストロークすることによる劣化と摩耗を低減することができる。
【0044】
(3) 断面L字形のスペーサ62を、軸方向円筒部62aと、軸方向円筒部62aの端部から外径方向に延びる径方向つば部62bにより構成し、第2入力ディスク4の背面位置に、径方向つば部62bの外径とほぼ一致する溝内径と径方向つば部62bの厚みとほぼ一致する溝深さを持つスペーサ溝4bを形成したため、径方向つば部62bによる高い支持力により第2入力ディスク4の傾き変形を抑えることができる。この結果、第2入力ディスク4の傾き変形に伴う皿バネ63の摩耗促進を抑えることができると共に、断面L字形のスペーサ62としながらも軸方向寸法の短縮化を図ることができる。すなわち、スペーサ62の径方向つば部62bは、スペーサ溝4bに収納された状態で取り付けられるため、付勢機構6の軸方向寸法を、特開2000−74167号公報に記載の従来技術並に抑えることができる。
【0045】
(他の実施例)
以上、本発明のトロイダル型無段変速機を第1実施例に基づき説明してきたが、具体的な構成については、この第1実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例のトロイダル型無段変速機の変速機構を示す概略図である。
【図2】第1実施例のトロイダル型無段変速機の変速制御系を示す概略図である。
【図3】第1実施例のトロイダル型無段変速機に採用された付勢機構を示す断面図である。
【図4】第1実施例の付勢機構の構成部品である断面L字形のスペーサによる第2入力ディスクの傾き変形防止作用を説明する図である。
【図5】従来技術の円筒状のスペーサによる入力ディスクの傾き変形作用を説明する図である。
【図6】従来のトロイダル型無段変速機に採用された付勢機構を示す断面図である。
【図7】皿バネの摩耗原因である入力ディスクのうねり変形説明図である。
【符号の説明】
1 入力軸
2 トルク伝達軸
3 第1入力ディスク
4 第2入力ディスク
4b スペーサ溝
5 ローディング機構(押し付け力発生手段)
6 付勢機構(付勢手段)
61 カラー
62 スペーサ(介在部材)
62a 軸方向円筒部
62b 径方向つば部
63 皿バネ(弾性部材)
64 ローディングナット(締結部材)
8 出力ディスク
9 出力ギア
10 第1パワーローラ
11 第2パワーローラ
12 第1トロイダル変速部
13 第2トロイダル変速部
14 トラニオン
Claims (2)
- 同軸に配置された入力ディスク及び出力ディスクと、これら入出力ディスクの対向面間に動力伝達可能に挟圧した複数のパワーローラと、伝達トルクに応じて前記パワーローラを挟圧する押し付け力発生手段と、前記パワーローラにプリロードを付与する付勢手段と、を備えたトロイダル型無段変速機において、
前記トロイダル型無段変速機は、第1入力ディスクと第2入力ディスクを両端部に配置し、中央部に出力ディスクを配置することで、入出力ディスクとパワーローラによるトロイダル変速部が2組構成されたダブルキャビティのトロイダル型無段変速機であり、
前記押し付け力発生手段は、第1入力ディスクの背面位置に配置されたローディングカム機構であり、
前記付勢手段は、第2入力ディスクの背面位置に入出力ディスクと同軸的に配設された付勢機構であり、トルク伝達軸の外周位置に配置され、一端面がトルク伝達軸に接する円筒状のカラーと、該カラーの外周位置に配置され、一端面がディスク背面に接し、第2入力ディスクの軸方向移動量を規制する断面L字形のスペーサと、該スペーサの外周位置に配置され、L字内側角部に一端が接する皿バネと、前記カラーにより規制された軸方向位置を保ちながらトルク伝達軸の端部に締結され、前記皿バネの他端を圧接するローディングナットと、を有することを特徴とするトロイダル型無段変速機。 - 請求項1に記載のトロイダル型無段変速機において、
前記断面L字形のスペーサを、軸方向円筒部と、軸方向円筒部の端部から外径方向に延びる径方向つば部により構成し、
前記第2入力ディスクの背面位置に、前記径方向つば部の外径とほぼ一致する溝内径と径方向つば部の厚みとほぼ一致する溝深さを持つスペーサ溝を形成したことを特徴とするトロイダル型無段変速機。
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