JP4809526B2 - ベルト式無段変速機 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ベルトが掛け渡されるプーリを有するベルト式無段変速装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車用のベルト式無段変速機(CVT)は、駆動側の回転軸であるプライマリ軸に設けられたプライマリプーリと、プライマリ軸に平行な従動側の回転軸であるセカンダリ軸に設けられたセカンダリプーリとを有している。
【0003】
プライマリプーリはプライマリ軸に固定される固定プーリつまり固定シーブとプライマリ軸に軸方向に摺動自在に装着されプライマリ軸とともに回転する可動プーリつまり可動シーブとを有し、可動シーブが軸方向に摺動することによりプライマリプーリの溝幅が変化する。同様に、セカンダリプーリはセカンダリ軸に固定される固定シーブと、セカンダリ軸に軸方向に摺動自在に装着されセカンダリ軸とともに回転する可動シーブとを有し、可動シーブが軸方向に摺動することによりセカンダリプーリの溝幅が変化する。それぞれの可動シーブの動作は、可動シーブ背面部に設けられた油圧機構によって行われる。
【0004】
油圧機構には、可動シーブ背面部に固定されたシリンダと、回転軸に固定されてシリンダの内周面に摺動自在に接触するプランジャとを有するタイプに加え、回転軸に固定されたシリンダと、可動シーブの背面部に固定されシリンダの内周面に接触するプランジャとを有するタイプとがある。これらのシリンダとピストンとにより形成される油圧室に油圧を供給することにより可動シーブが軸方向へ駆動される。
【0005】
プライマリプーリとセカンダリプーリには、金属製のベルトやチェーンなどの帯状の動力伝達要素が掛け渡されており、それぞれのプーリ溝幅を変化させることにより動力伝達要素の巻き付け径を変化させ、プライマリ軸の回転をセカンダリ軸に無段階に変化させて伝達できるようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来のベルト式CVTにおける可動シーブは、ベルトが接触する円錐面が形成された円盤部と回転軸に摺動自在に装着される中空軸部とを有している。中空軸部の内周面に形成されたスプライン溝と回転軸の外周面に形成されたスプライン溝との間には、たとえば、特開2000-170859号公報に示されるように、ボールスプラインが組み込まれている。したがって、可動シーブと回転軸との間に作用する回転トルクと、ベルトの張力により可動シーブに作用する曲げモーメントは、ボールスプラインを介して伝達されることになる。このため、中空軸部を含めた可動シーブの長さ寸法が大きくなり、CVTの小型化および軽量化を図ることが困難となっている。
【0007】
可動シーブと回転軸との間にボールスプラインを介在させることなく、可動シーブを円盤状としたタイプのCVTが特開平5-52245号公報に示されている。この場合には、円盤状の可動シーブに加わる曲げモーメントを支持するために、可動シーブの外周部にシリンダを設け、回転軸に固定された固定片の外周面をシリンダの内周面に摺動自在に接触させて可動シーブを支持するようにしており、可動シーブの大型化が避けられない。
【0008】
本発明の目的は、ベルト式無段変速機の小型化および軽量化を達成することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明のベルト式無段変速機は、回転軸に一体に設けられる固定シーブと、前記回転軸に軸方向に摺動自在に設けられる可動シーブと、前記固定シーブと前記可動シーブに相互に対向して形成された円錐面に接触する動力伝達要素とを有するベルト式無段変速機であって、前記回転軸にスプライン係合して軸方向に摺動自在に設けられ、前記固定シーブの円錐面と対向する円錐面を有する円錐板状の可動シーブ本体と、前記回転軸に軸方向に摺動自在に嵌合するボス部から前記可動シーブ本体の背面に傾斜して伸び、前記可動シーブ本体とにより前記可動シーブを形成し、前記可動シーブ本体に加わる曲げモーメントを前記回転軸に伝達する円錐ドラム形状のシーブ支えと、前記可動シーブ本体の背面側に前記シーブ支えよりも外側に位置して設けられ、前記可動シーブを軸方向に移動させる油圧機構とを有し、前記シーブ支えは前記可動シーブ本体と別体に形成され、該可動シーブ本体に接合されずスプリングにより前記可動シーブ本体に押し付けられていることを特徴とする。
【0010】
本発明のベルト式無段変速機は、前記シーブ支えの内面と前記可動シーブの背面との間に空洞部を形成したことを特徴とする。本発明のベルト式無段変速機は、前記シーブ支えは前記動力伝達要素の径方向の作動範囲の中間より外側の位置で前記可動シーブ本体の曲げモーメントを受けることを特徴とする。本発明のベルト式無段変速機は、前記油圧機構を構成する円筒部材と前記可動シーブ本体とを一体に形成したことを特徴する。本発明のベルト式無段変速機は、前記油圧機構を構成する円筒部材と前記シーブ支えとを一体に形成したことを特徴とする。本発明のベルト式無段変速機は、前記動力伝達要素が金属製のベルトであることを特徴とする。
【0011】
本発明にあっては、可動シーブを円錐板状の可動シーブ本体とその背面側のシーブ支えとにより形成することにより可動シーブは小型、軽量となりベルト式無段変速機を小型、軽量とすることができる。さらに、可動シーブを駆動する油圧は可動シーブのベルトの作動範囲の中央より外側に集中するため、可動シーブのたわみ変形が減少し、油圧を低下することができるので燃費の向上が可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0013】
図1は本発明の一実施の形態であるベルト式無段変速機を示す断面図であり、図2は図1におけるA−A断面を示す断面図である。
【0014】
ベルト式無段変速機は、駆動側の回転軸としてのプライマリ軸1に設けられたプライマリプーリ10と、従動側の回転軸としてのセカンダリ軸2に設けられたセカンダリプーリ20とを有し、両方のプーリには動力伝達要素としての金属製のベルト3が巻き掛けられている。このベルト3は多数のスチール製のエレメント3aとこれらを挟持する複数枚のスチールバンド3bとにより無端状に形成されている。なお、プライマリ軸1は図示しないエンジン等の原動機へ、また、セカンダリ軸2は図示しないドライブシャフトへ、それぞれ連結されている。
【0015】
プライマリ軸1の一端は軸受4により回転支持されており、他端は図示しない軸受により回転支持されている。セカンダリ軸2の一端は軸受5により回転支持され、他端は図示しない軸受により回転自在に支持されている。これらの軸受はボールベアリングであり、プライマリ軸1およびセカンダリ軸2をラジアル方向およびスラスト方向に支持している。
【0016】
プライマリプーリ10は、プライマリ軸1と一体に形成された固定シーブ11と、プライマリ軸1に軸方向に摺動自在に装着された可動シーブ12とを備えている。可動シーブ12は固定シーブ11の表面側に形成された円錐面11aと対向する円錐面12aが形成された円錐板状の可動シーブ本体13を有し、両方の円錐面の間にベルト3が挟み付けられている。図2に示すように、プライマリ軸1の外周面には軸方向に伸びる凹凸部が形成され、これらの凹凸部に直接係合する凹凸部が可動シーブ本体13の内周面に形成されている。これらの凹凸部によるスプライン係合により、可動シーブ本体13はプライマリ軸1と一体に回転してトルクの伝達が行われるとともに軸方向に摺動自在となっている。
【0017】
プライマリ軸1には円錐ドラム形状のシーブ支え14がそのボス部14aで軸方向に摺動自在に装着されている。このシーブ支え14はボス部14aから可動シーブ本体13の背面13bにまで傾斜して伸びており、可動シーブ本体13に加わる曲げモーメントをプライマリ軸1に伝達する。このように、可動シーブ12は可動シーブ本体13とシーブ支え14とにより構成されており、可動シーブ本体13の背面13bとシーブ支え14の内面との間には空洞部15が形成されている。可動シーブ本体13とシーブ支え14は、両方を固定させることなく当接させるようにしても良く、ボルトや溶接などにより固定するようにしても良く、両方を一体に成形するようにしても良い。
【0018】
シーブ支え14の大径端は、ベルト3の径方向可動範囲の中央より外側に位置しており、ベルト3の張力により可動シーブ本体13に生じる曲げモーメントをプライマリ軸1へ伝達して可動シーブ本体13のたわみ変形を抑制する。シーブ支え14のボス部14aとプライマリ軸1との摺動面にはスプラインは形成されておらず、シーブ支え14にはプライマリ軸1のトルクは伝達されないためシーブ支え14の厚み寸法を小さくすることができる。
【0019】
可動シーブ12を可動シーブ本体13とシーブ支え14とにより形成することにより、可動シーブ本体13には回転トルクが加わり、大きな曲げモーメントが加わらないので、可動シーブ12のベルト3による張力に対するたわみ剛性を保つことができる。また、可動シーブ本体13の背面13bとシーブ支え14との間には空洞部15が形成されているので、高いたわみ剛性を確保しつつ可動シーブ12を小型、軽量な構造とすることができる。
【0020】
可動シーブ12を軸方向に駆動するために、可動シーブ本体13の背面13bには油圧機構が設けられている。この油圧機構は可動シーブ本体13の背面13bにシーブ支え14よりも径方向外方に位置させて設けられた円筒形状のシリンダ16を有し、プライマリ軸1に固定されたプランジャつまりピストン17の外周面がシリンダ16の内周面に摺動接触している。シリンダ16とピストン17と可動シーブ12とによりプライマリ油室18が区画形成され、プライマリ軸1にはプライマリ油室18内に向けて作動油を供給する供給ポート1aが設けられている。この供給ポート1aはプライマリ軸1に設けられた油路1bを介して図示しない油圧供給源に連通している。したがって、プライマリ油室18内の油圧を増減することにより可動シーブ12が軸方向に移動して、固定シーブ11との溝幅を調整することができる。
【0021】
このとき、供給された作動油による油圧力は、図1に示すA部、つまりは可動シーブ本体13の背面13bのシーブ支え14接合部とシリンダ16接合部との間の部分に集中してかかることになる。そのため、可動シーブ本体13の円錐面13aにかかる曲げモーメントはこの油圧力により相殺され、可動シーブ本体13のたわみ変形量を抑制することができる。たわみ変形量が減少すると、ベルト3の滑りが減少し伝達されるトルク容量が増すことになる。よって、ベルト3の張力を低下させても同等のトルクを伝達することができるので、可動シーブ12の作動時にプライマリ油室18に供給する油圧を低下することができ、燃費の向上が可能となる。
【0022】
セカンダリプーリ20の構造もプライマリプーリ10とほぼ同様であり、セカンダリプーリ20、セカンダリ軸2と一体に形成された固定シーブ21と、セカンダリ軸2に軸方向に摺動自在に装着された可動シーブ22とを備えている。可動シーブ22は固定シーブ21の表面側に形成された円錐面21aと対向する円錐面22aが形成された円錐板状の可動シーブ本体23を有し、両方の円錐面の間にベルト3が挟み付けられている。可動シーブ本体23は、プライマリ軸2にスプライン係合しており、可動シーブ本体23はセカンダリ軸2と一体に回転してトルクの伝達が行われるとともに軸方向に摺動自在となっている。
【0023】
セカンダリ軸2には円錐ドラム形状のシーブ支え24がそのボス部24aで軸方向に摺動自在に装着されている。このシーブ支え24はボス部24aから可動シーブ本体23の背面23bにまで傾斜して伸びており、可動シーブ本体23に加わる曲げモーメントをセカンダリ軸2に伝達する。可動シーブ本体23の背面23bとシーブ支え24の内面との間には空洞部25が形成されている。
【0024】
可動シーブ22を軸方向に駆動するために、可動シーブ本体23の背面23bには油圧機構が設けられている。この油圧機構は可動シーブ本体23の背面23bにシーブ支え24よりも径方向外方に位置させて設けられた円筒としてのシリンダ26を有し、セカンダリ軸2に固定されたピストン27の外周面がシリンダ26の内周面に摺動接触している。シリンダ26とピストン27と可動シーブ22とによりセカンダリ油室28が区画形成され、セカンダリ軸2にはセカンダリ油室28内に向けて作動油を供給する供給ポート2aが設けられている。この供給ポート2aはセカンダリ軸2に設けられた油路2bを介して図示しない油圧供給源に連通している。
【0025】
次にこのベルト式無段変速機の変速動作について説明する。プライマリプーリ10とセカンダリプーリ20の溝幅をそれぞれ調整することにより、プライマリプーリ10とセカンダリプーリ20のプーリ比を無段階に変化させることができる。図1では、プライマリ側の可動シーブ12は固定シーブ11に最も近い位置にあり、セカンダリ側の可動シーブ22は固定シーブ21から最も遠い位置にある。よって、プライマリプーリ10のベルト巻掛け直径が最も大きく、セカンダリプーリ20のベルト巻掛け直径が最も小さい状態、すなわち減速比が最も小さい状態を示している。この状態から減速比を大きく変化させる場合には、プライマリ油室18とセカンダリ油室28に供給される油圧を調整することにり、可動シーブ12を固定プーリ11から離れるように移動させ、可動シーブ22を固定シーブ21に近づくように移動させる。プーリ溝幅の制御は、スロットル開度や車両の運転状況等に応じて図示しない油圧制御機構により行われるようになっている。
【0026】
図3は本発明のベルト式無段変速機の変形例を従来例と比較して示す断面図であり、上半分が変形例を示し、下半分が従来例を示す。
【0027】
図3は無段変速機のプライマリプーリ10の部分を示し、セカンダリプーリ20は省略されている。図1に示す無段変速機では別体となっているのに対して、図3に示す場合には、シリンダ16とシーブ支え14とが一体となって屈曲して成形されている。この場合、シーブ支え14と一体となったシリンダ16は、可動シーブ本体13の背面13bに対して油圧力により十分押し付けられているので、溶接などによる接合構造とはなっていない。そのため、シーブ支え14と一体となったシリンダ16を板金部品をベースとして製作することが可能であり、部品コストの低減が可能となる。
【0028】
シーブ支え14とピストン17との間には、シーブ支え14を可動シーブ本体13に押し付けるためのスプリング30が設けられている。スプリング30の巻線の先端部はそれぞれシーブ支え14とピストン17とに噛み込まれ、シーブ支え14の回転止めを兼ねている。なお、このスプリング30は図1に示す場合にも用いても良い。図3に示す変形例においては、図1に示した部材と共通する部材には同一の符号が付されている。
【0029】
図3に示す本発明によるベルト式無段変速機について、図3の下半分に示す従来の構造のベルト式無段変速機とを比較すると、従来の可動シーブ31は円盤部32とこれと一体となった中空軸部33とにより形成され、中空軸部33の内周面とプライマリ軸1の外周面との間にはボールスプライン34が組み込まれている。そして、ボールスプライン34によって回転トルクと曲げモーメントを受けるようにしている。このように、従来の可動シーブ31は中空軸部33が一体となっているので、軸方向の長さを短縮することができないのに対して、本発明にあっては、図3に比較して示すように、プライマリプーリ10の軸方向の長さが短縮される。また本発明にあっては、従来の可動シーブ31では剛性確保のために肉厚となっている部分に空洞部15が設けられているので、可動シーブ12の大幅な軽量化が可能となる。
【0030】
以上、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。例えば、本発明は、必要に応じてプライマリプーリもしくはセカンダリプーリのどちらか一方にのみ適用されてもよい。
【0031】
【発明の効果】
本発明によれば、可動シーブを円錐板状の可動シーブ本体とその背面側のシーブ支えとにより形成することにより可動シーブを小型、軽量とすることができる。また、可動シーブ本体をボールスプラインを用いずに回転軸と係合するため、可動シーブが小型、軽量となり、ベルト式無段変速機を小型、軽量とすることができる。さらに、可動シーブを駆動する油圧は可動シーブのベルトの作動範囲の中央より外側に集中するため、可動シーブのたわみ変形が減少し、油圧を低下することができるので燃費の向上が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態であるベルト式無段変速機を示す断面図である。
【図2】図1に示すベルト式無段変速機におけるA−A断面を示す断面図である。
【図3】本発明のベルト式無段変速機の変形例を従来例と比較して示す断面図である。
【符号の説明】
1 プライマリ軸
2 セカンダリ軸
3 ベルト
10 プライマリプーリ
11,21 固定シーブ
12,22 可動シーブ
13,23 可動シーブ本体
14,24 シーブ支え
15,25 空洞部
16,26 シリンダ
17,27 ピストン
18 プライマリ油室
20 セカンダリプーリ
28 セカンダリ油室
31 可動シーブ
32 円盤部
33 中空軸部
34 ボールスプライン

Claims (6)

  1. 回転軸に一体に設けられる固定シーブと、前記回転軸に軸方向に摺動自在に設けられる可動シーブと、前記固定シーブと前記可動シーブに相互に対向して形成された円錐面に接触する動力伝達要素とを有するベルト式無段変速機であって、
    前記回転軸にスプライン係合して軸方向に摺動自在に設けられ、前記固定シーブの円錐面と対向する円錐面を有する円錐板状の可動シーブ本体と、
    前記回転軸に軸方向に摺動自在に嵌合するボス部から前記可動シーブ本体の背面に傾斜して伸び、前記可動シーブ本体とにより前記可動シーブを形成し、前記可動シーブ本体に加わる曲げモーメントを前記回転軸に伝達する円錐ドラム形状のシーブ支えと、
    前記可動シーブ本体の背面側に前記シーブ支えよりも外側に位置して設けられ、前記可動シーブを軸方向に移動させる油圧機構とを有し、
    前記シーブ支えは前記可動シーブ本体と別体に形成され、該可動シーブ本体に接合されずスプリングにより前記可動シーブ本体に押し付けられていることを特徴とするベルト式無段変速機。
  2. 請求項1記載のベルト式無段変速機において、前記シーブ支えの内面と前記可動シーブ本体の背面との間に空洞部を形成したことを特徴とするベルト式無段変速機。
  3. 請求項1または2に記載のベルト式無段変速機において、前記シーブ支えは前記動力伝達要素の径方向の作動範囲の中間より外側の位置で前記可動シーブ本体の曲げモーメントを受けることを特徴とするベルト式無段変速機。
  4. 請求項1,2または3のいずれか1項に記載のベルト式無段変速機において、前記油圧機構を構成する円筒部材と前記可動シーブ本体とを一体に形成したことを特徴するベルト式無段変速機。
  5. 請求項1,2または3のいずれか1項に記載のベルト式無段変速機において、前記油圧機構を構成する円筒部材と前記シーブ支えとを一体に形成したことを特徴とするベルト式無段変速機。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のベルト式無段変速機において、前記動力伝達要素が金属製のベルトであることを特徴とするベルト式無段変速機。
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