JP4956502B2 - 無段変速機用プーリ - Google Patents

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Description

本発明は、変速比を連続的に変化させる無段変速機に好適なプーリに関する。
従来から、ベルトの掛かり径を連続的に変化させることで、変速比を連続的に変化させるベルト式無段変速機が知られている(例えば、下記特許文献1など参照)。このベルト式無段変速機は、通常、その回転軸が互いに平行になるように設けられた一対のプーリを備えている。各プーリは、回転軸として機能するプーリ軸と、当該プーリ軸に固着された固定シーブと、プーリ軸に沿って進退自在の可動シーブと、を備えている。固定シーブおよび可動シーブは、互いに対向するテーパ面を有しており、固定シーブおよび可動シーブの間には、無端ベルトが掛け渡される略V字状のプーリ溝が形成される。このプーリ溝の溝幅は、可動シーブのプーリ軸に沿った進退に伴い変化する。そして、プーリ溝の溝幅が変化することで、V字ベルトの掛かり径、ひいては、変速比が変化するようになっている。
特開2005−273729号公報
ところで、かかる無段変速機用のプーリについては、従来から、ベルトの最小掛かり径をより低減したいという要望があった。ベルトの最小掛かり径が低減できれば、減速比幅を低減することなく、プーリ、ひいては、無段減速機全体を小型化できるという利点があるからである。
ここで、ベルトの最小掛かり径は、プーリ軸のうちのプーリ溝部分(すなわち、固定シーブと可動シーブとで挟まれる部分)の軸径に大きく依存する。従来、このプーリ溝部分の軸径を、当該プーリ溝部より端部寄りの位置に形成されるスプライン軸部の軸径よりも小さくすることは困難であった。そのためプーリ溝部の軸径を低減するためには、スプライン軸部の軸径を低減する必要があった。しかし、スプライン軸部の軸径は、プーリ軸の強度維持のために過度に低減することは出来なかった。その結果、従来の技術では、ベルトの最小掛かり径を低減するにも限界があった。
そこで、本発明では、ベルトの最小掛かり径をより低減でき得るプーリを提供することを目的とする。
本発明の無段変速機用プーリは、プーリ軸と、前記プーリ軸に固着された固定シーブと、前記プーリ軸に沿って進退自在の可動シーブと、を備えた無段変速機用プーリであって、前記プーリ軸は、前記固定シーブが固着される固定軸部と、前記固定軸部に隣接するとともに外周面がプーリ溝の底面として機能するガイド軸部と、前記ガイド軸部に隣接するとともに当該ガイド軸部より大径のスプライン軸部と、を備え、前記可動シーブは、前記固定シーブに対向する円盤状部位を備えるとともに、略中央に前記スプライン軸部より大径の通過孔が形成されたシーブ本体と、前記ガイド軸部とほぼ同じ内径と前記通過孔とほぼ同じ外径とを備えるとともに周方向に複数分割された管体であって、前記通過孔にプーリ軸が挿通された状態で、前記通過孔に圧入されて前記シーブ本体と一体化する分割型管体と、を備えることを特徴とする。
好適な態様では、前記シーブ本体のうち前記固定シーブとの対向面にはテーパが施されており、前記分割型管体の端面は、前記通過孔に圧入された際に、前記シーブ本体のテーパ面に連なるべくテーパが形成されている。
他の好適な態様では、前記プーリ軸に、端面から軸方向に延びる穴であって、当該無段変速機用プーリの駆動に用いられる作動油の通路として機能するザグリ穴が形成されている場合、当該ザグリ穴は、少なくとも、前記ガイド軸部を避けた位置に形成されており、前記ガイド軸部は、完全中実構造である。
本発明によれば、可動シーブを、大径の通過孔が形成されたシーブ本体と、通過孔に圧入される分割型管体と、で構成している。その結果、ガイド軸部をスプライン軸部よりも小径にすることが可能となり、ひいては、最小ベルトかかり径を従来に比して低減することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明の実施形態である無段変速機10の概略構成図である。この無段変速機10は、無端ベルト20の掛かり径を連続的に変化させることで、変速比を連続的に変化させるものである。無段変速機10は、回転軸(プーリ軸14)が互いに平行になるように設置された二つのプーリ12と、当該二つのプーリ12に掛け渡された無端ベルト20と、を備えている。
各プーリ12は、回転軸として機能するプーリ軸14、プーリ軸14に固着された固定シーブ16、および、プーリ軸14に沿って進退自在の可動シーブ18を備えている。固定シーブ16および可動シーブ18は、いずれも略円盤状の部位を有しており、両シーブの間には、略V字状のプーリ溝11が形成されるようになっている。このプーリ溝の溝幅は、可動シーブ18の進退に伴い連続的に変化するようになっている。
プーリ溝11には、無端ベルト20が掛け渡される。無端ベルト20は、複数の金属コマ22を環状ベルト24で連結することで構成される。金属コマ22は、鋼などの金属からなる小片で、プーリ溝11の形状に応じた略V字形状部分を有している。無端ベルト20が掛け渡された場合、この金属コマ22は、プーリ溝11に嵌まり込むようになっている。そして、プーリ溝11の溝幅が変更されると、当該プーリ溝11に嵌まり込んだ金属コマ22の径方向位置が変更されることになり、結果として、ベルト掛かり径が変化されることになる。そして、ベルト掛かり径が変化することで、二つのプーリ12での回転数比率、ひいては、変速比が変化することになる。
次に、各プーリ12の構成について図2、図3を参照して、より詳細に説明していく。図2、図3は、本実施形態におけるプーリ12の断面図である。なお、以下では、説明を容易にするために、プーリ軸14のうち可動シーブ18より固定シーブ16に近い側の端部(図2,図3における右側端部)を「固定側端部」、固定シーブ16より可動シーブ18に近い側の端部(図2,図3における左側端部)を「可動側端部」と呼ぶ。また、可動シーブ18のうち、固定シーブ側端部を「前端」、その反対側端部を「後端」と呼ぶ。
既述したとおり、各プーリ12は、回転軸として機能するプーリ軸14を有している。このプーリ軸14は、三つの部位に大別することができる。第一の部位である固定軸部30は、固定シーブ16が固着された部位である。この固定軸部30の内部には、固定側端部から後述するガイド軸部32の手前位置まで延びるザグリ穴である油路36が形成されている。したがって、固定軸部30のみに着目した場合、当該固定軸部30は、中空の管状といえる。
第二の部位であるガイド軸部32は、固定軸部30に隣接する部位であって、その外周面がプーリ溝11の底面として機能する部位である。可動シーブ18の前端は、このガイド軸部32上に位置している。換言すれば、このガイド軸部32の一部は、可動シーブ18により覆われており、可動シーブ18の進退に伴い、ガイド軸部32の露出範囲が変化するようになっている。
ここで、ベルト掛かり径の最小値は、このガイド軸部32の軸径(軸径)に依存する。すなわち、図1における上側のプーリ12のように、ベルト掛かり径は、プーリ溝11に嵌まり込んだ金属コマ22が、ガイド軸部32に接触した時点が最小値となる。換言すれば、最小ベルト掛かり径Rminを低減するためには、ガイド軸部32の軸径を低減することが重要となる。
第三の部位であるスプライン軸部34は、ガイド軸部32に隣接する部位で、その外周囲に歯車状の凹凸であるスプライン溝歯34a,34bが形成された部位である。このスプライン軸部34は、可動シーブ18の一部と係合する(噛み合う)ことで、可動シーブ18のプーリ軸14に沿った相対移動を許容しつつ、プーリ軸14の回転を可動シーブ18に伝達する伝達機構として機能する。すなわち、このスプライン軸部34に形成されたスプライン溝歯34a,34bは、周方向に均等に並ぶとともに、軸方向に延びる凹凸である。このスプライン溝歯34a,34bと係合することで、可動シーブ18は、プーリ軸14に対する周方向への相対移動が規制され、プーリ軸14とともに回転することになる。その一方で、プーリ軸14に対する可動シーブ18の軸方向への相対移動は許容されているため、可動シーブ18は、プーリ軸14に沿って進退自在となっている。
なお、以下の説明では、スプライン軸部34のうち、スプライン溝34a部分の直径を「溝底径Rs1」と呼び、スプライン歯34b部分の直径を「歯先径Rs2」と呼ぶ。また、本実施形態では、スプライン溝歯34a,34bの形態を採用しているが、可動シーブ18の軸方向への進退を許容しつつ、プーリ軸14の回転を可動シーブ18に伝達できるのであれば、他の伝達形態を採用してもよい。例えば、プーリ軸14および可動シーブ18に、互いに係合し合うキーおよびキー溝を形成し、当該キーおよびキー溝の係合関係を利用して、プーリ軸14の回転を可動シーブ18に伝達するようにしてもよい。
このスプライン軸部34にも、固定軸部30と同様に、可動側端部からガイド軸部32の手前位置まで伸びるザグリ穴である油路38が形成されている。換言すれば、スプライン軸部にのみ着目した場合、当該スプライン軸部は中空の管状であるといえる。また、スプライン軸部34とガイド軸部32との境界近傍には、油路38に連通するべく径方向に延びる油孔40が形成されている。可動シーブ18は、この油路38および油孔40を介して供給または吸引される作動油の油圧により進退駆動させられる。なお、これまでの説明で明らかなとおり、ガイド軸部32のみは、内部に穴が形成されておらず、完全な中実構造となっている。
ここで、本実施形態では、ガイド軸部32の軸径Rgをスプライン軸部34の溝底径Rs1よりも小さくしている(Rg<Rs1)。これは、最小ベルト掛かり径Rminを、極力小さくするためである。すなわち、既述したとおり、最小ベルト掛かり径Rminは、ガイド軸部32の軸径Rgに大きく依存しており、ガイド軸部32が小径であるほど最小ベルト掛かり径Rminも小さくなる。そして、最小ベルト掛かり径Rminが小さいほど、無段変速機10の変速比幅を大きくできる。また、変速比幅が同じであれば、最小ベルト掛かり径Rminが小さいほど、プーリ12全体のサイズ(シーブ16,18の外径)を小さくすることができる。そのため、従来から、最小ベルト掛かり径Rminを、低減することが望まれていた。しかし、従来のプーリ12では、ガイド軸部32を、スプライン軸部34の歯先径Rs2よりも小径にすることが困難であり、最小ベルト掛かり径Rminを低減することが困難であった。
これについて、図7を用いて簡単に説明する。図7は、従来のプーリ112の概略断面図である。従来のプーリ112も、本実施形態のプーリ12と同様に、プーリ軸114と、固定シーブ116と、可動シーブ118と、を備えている。また、本実施形態と同様に、プーリ軸114は、固定シーブ116が固着される固定軸部130、プーリ溝111の底部として機能するガイド軸部132、スプライン溝歯134a,134bが形成されたスプライン軸部134に大別される。ただし、従来のプーリ112は、本実施形態と異なり、ガイド軸部132をスプライン軸部134の歯先径Rs2よりも大径としている。これは、可動シーブ118のプーリ軸114への組み付けを可能にするためである。すなわち、可動シーブ118は、可動側端部(図7における左側端部)からプーリ軸114に挿し込まれ、組みつけられる。従って、可動シーブ118の軸孔150は、少なくとも、スプライン軸部134を通過できる程度に大きくなくてはならない。
一方、ガイド軸部132と可動シーブ118との間の間隙を防止するために、ガイド軸部132の軸径は、可動シーブ118の軸孔150の孔径(スプライン軸部134の歯先径Rs2よりも大径)とほぼ同じ大きさにせざるを得ない。換言すれば、従来のプーリ112では、ガイド軸部132の軸径は、歯先径Rs2よりも大きくせざるを得なかった。そして、その結果、最小ベルト掛かり径を小さくできず、大きな変速比幅が得られないという問題があった。
もちろん、ガイド軸部132の軸径を小さくするために、スプライン軸部134の歯先径Rs2を、大幅に低減することも考えられる。しかし、プーリ軸112は、伝達すべきトルク量に応じて、最低限確保すべき軸断面積が決まっており、その軸断面積を確保するためには、スプライン軸部134の径Rs1,Rs2を過度に小さくすることはできなかった。
本実施形態では、こうした問題を解決するために可動シーブ18の構成を特殊なものとし、それにより、ガイド軸部32をスプライン軸部34より小径にすることを可能としている。これについて、図2から図5を参照して説明する。なお、図4は、可動シーブ18の分解断面図である。また、図5は、分割型管体44の分解斜視図および分解断面図である。
これまでの説明で明らかなとおり、プーリ12には、プーリ軸14のほかに、固定シーブ16と、可動シーブ18と、が設けられている。固定シーブ16は、従来のプーリ112に設けられた固定シーブ116とほぼ同じ構成で、プーリ軸14に固着された円盤状部材である。この固定シーブ16のうち、可動シーブ18との対向面にはテーパが施されており、略V字状のプーリ溝11の一側面として機能する。
可動シーブ18は、プーリ軸14に沿って進退自在の部材である。本実施形態の可動シーブ18は、従来と異なり、シーブ本体42および分割型管体44の二部材から構成されている。シーブ本体42は、固定シーブ16に対向する円盤部46と、当該円盤部46の背面から延びる円筒部48と、に大別できる。円盤部46は、固定シーブ16との対向面にテーパが施された円盤状の部位である。この円盤部46の中央には、スプライン軸部34の歯先径Rs2よりも大径で、かつ、分割型管体44の外径とほぼ同じか若干小さい通過孔50が形成されている。
円筒部48は、円盤部46の背面から延びる筒状の部位である。この円筒部48の中央には、スプライン孔52が形成されている。スプライン孔52は、通過孔50に連通しており、その内周面には、スプライン軸部34と噛み合う凹凸が周方向に均等に形成されている。
分割型管体44は、シーブ本体42の通過孔50に圧入される管体で、圧入後は、シーブ本体42とともにプーリ軸14に沿って進退する管体である。この分割型管体44は、図5に図示するように、周方向に複数分割(本実施形態では二分割)された管体である。なお、以下では、この分割型管体44を構成する二つの不完全管体を、「管片45」と呼ぶ。この分割型管体44は、その内径がガイド軸部32の外径とほぼ同じであり、その外径が通過孔50の孔径とほぼ同じ、または、若干大きくなっている。別の見方をすれば、この分割型管体44の肉厚は、通過孔50とガイド軸部32との間に形成される間隙量とほぼ同じである。したがって、通過孔50に分割型管体44を圧入することで、当該通過孔50とガイド軸部32との間の間隙が埋められることになる。また、分割型管体44と、通過孔50とに、回転方向の移動を制限する構成(例えばキーとキー溝など)を付加してもよい。
また、分割型管体44の前端面には、円盤部46に施されたテーパと同じ傾斜量のテーパが施されている。したがって、分割型管体44を通過孔50に圧入した場合、当該分割型管体44の前端面と円盤部46の前端面とが滑らかに連続するようになっている。
次に、この可動シーブ18をプーリ軸14に組み付ける際の流れについて説明する。可動シーブ18をプーリ軸14に組み付ける場合には、まず、シーブ本体42の通過孔50およびスプライン孔52にプーリ軸を通す。このとき、通過孔50(分割型管体44が圧入される前)の孔径は、スプライン軸部34の歯先径Rs2よりも十分に大きい。したがって、通過孔50が形成された円盤部46は、スプライン軸部34を通過して、ガイド軸部32にまで到達することが容易にできる。なお、このプーリ軸14の挿通作業は、スプライン孔52が、スプライン軸部34に噛み合うべく、プーリ軸14に対するシーブ本体42の角度を調整しながら行う。
シーブ本体42にプーリ軸14が挿通されれば、続いて、当該シーブ本体42の通過孔50に分割型管体44を圧入する。すなわち、シーブ本体42にプーリ軸14が挿通されれば、分割型管体44を構成する二つの管片45でガイド軸部32を挟み込む。その状態で、シーブ本体42または分割型管体44を、互いに近づく方向に移動させ、二つの管片45を通過孔50に押し込む。そして、最終的に分割型管体44の前端面がシーブ本体の前端面と同一面上に並ぶようになるまで分割型管体44を通過孔50に押し込めば、可動シーブ18の組み付け作業は完了となる。
シーブ本体42に圧入された分割型管体44は、シーブ本体42と一体となって軸方向に進退する。換言すれば、シーブ本体42と分割型管体44とが組み合わさって、一つの可動シーブ18を構成する。そして、このように複数の分離可能な部材で一つの可動シーブ18を構成することにより、ガイド軸部32を、スプライン軸部34よりも小径にできる。
また、既述したとおり、本実施形態では、プーリ軸14の内部には、軸方向に延びるザグリ穴である油路36,38が形成されている。しかし、この二つの油路36,38は、いずれも、ガイド軸部32には到達しておらず、ガイド軸部32は、完全な中実構造となっている。そのため、内部が中空の固定軸部30などに比して、外径を抑えつつも強度確保に必要な断面積を確保することができ、ガイド軸部32の軸径をより低減できる。
そして、その結果、最小ベルト掛かり径を大幅に低減することができ、変速機10の変速比幅を向上させることができる。また、変速比幅が従来と同じであれば、最小ベルト掛かり径が小さいほど、最大ベルト掛かり径を低減でき、ひいては、プーリの小型化が可能となる。
なお、本実施形態では、分割型管体44として、外径が一定の管体を用いたが、シーブ本体42との結合力を増加するために、特殊形状の管体を用いてもよい。例えば、図6(a)に図示するように、分割型管体44を、先端面に近づくほど外径が増加する(肉厚が増加する)ような形状としてもよい。また、別の形態として、分割型管体44を、図6(b)に図示するように、その外表面が弧状に盛り上がった断面略樽型形状としてもよい。
本発明の実施形態である無段変速機の概略構成図である。 プーリの断面図である。 可動シーブ組み付け途中におけるプーリの断面図である。 可動シーブの分解断面図である。 分割型管体の分解斜視図および分解断面図である。 他の分割型管体の一例を示す図である。 従来のプーリの断面図である。
符号の説明
10 無段変速機、11 プーリ溝、12 プーリ、14 プーリ軸、16 固定シーブ、18 可動シーブ、20 無端ベルト、22 金属コマ、24 環状ベルト、30 固定軸部、32 ガイド軸部、34 スプライン軸部、36,38 油路、42 シーブ本体、44 分割型管体、45 管片、46 円盤部、48 円筒部、50 通過孔、52 スプライン孔。

Claims (3)

  1. プーリ軸と、前記プーリ軸に固着された固定シーブと、前記プーリ軸に沿って進退自在の可動シーブと、を備えた無段変速機用プーリであって、
    前記プーリ軸は、前記固定シーブが固着される固定軸部と、前記固定軸部に隣接するとともに外周面がプーリ溝の底面として機能するガイド軸部と、前記ガイド軸部に隣接するとともに当該ガイド軸部より大径のスプライン軸部と、を備え、
    前記可動シーブは、
    前記固定シーブに対向する円盤状部位を備えるとともに、略中央に前記スプライン軸部より大径の通過孔が形成されたシーブ本体と、
    前記ガイド軸部とほぼ同じ内径と前記通過孔とほぼ同じ外径とを備えるとともに周方向に複数分割された管体であって、前記通過孔にプーリ軸が挿通された状態で、前記通過孔に圧入されて前記シーブ本体と一体化する分割型管体と、
    を備えることを特徴とする無段変速機用プーリ。
  2. 請求項1に記載の無段変速機用プーリであって、
    前記シーブ本体のうち前記固定シーブとの対向面にはテーパが施されており、
    前記分割型管体の端面は、前記通過孔に圧入された際に、前記シーブ本体のテーパ面に連なるべくテーパが形成されていることを特徴とする無段変速機用プーリ。
  3. 請求項1または2に記載の無段変速機用プーリであって、
    前記プーリ軸に、端面から軸方向に延びる穴であって、当該無段変速機用プーリの駆動に用いられる作動油の通路として機能するザグリ穴が形成されている場合、
    当該ザグリ穴は、少なくとも、前記ガイド軸部を避けた位置に形成されており、
    前記ガイド軸部は、完全中実構造である、
    ことを特徴とする無段変速機用プーリ。
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