JP2002286108A - トロイダル型無段変速機 - Google Patents

トロイダル型無段変速機

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JP2002286108A
JP2002286108A JP2001087284A JP2001087284A JP2002286108A JP 2002286108 A JP2002286108 A JP 2002286108A JP 2001087284 A JP2001087284 A JP 2001087284A JP 2001087284 A JP2001087284 A JP 2001087284A JP 2002286108 A JP2002286108 A JP 2002286108A
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    • F16H15/00Gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio, or for reversing rotary motion, by friction between rotary members
    • F16H15/02Gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio, or for reversing rotary motion, by friction between rotary members without members having orbital motion
    • F16H15/04Gearings providing a continuous range of gear ratios
    • F16H15/06Gearings providing a continuous range of gear ratios in which a member A of uniform effective diameter mounted on a shaft may co-operate with different parts of a member B
    • F16H15/32Gearings providing a continuous range of gear ratios in which a member A of uniform effective diameter mounted on a shaft may co-operate with different parts of a member B in which the member B has a curved friction surface formed as a surface of a body of revolution generated by a curve which is neither a circular arc centered on its axis of revolution nor a straight line
    • F16H15/36Gearings providing a continuous range of gear ratios in which a member A of uniform effective diameter mounted on a shaft may co-operate with different parts of a member B in which the member B has a curved friction surface formed as a surface of a body of revolution generated by a curve which is neither a circular arc centered on its axis of revolution nor a straight line with concave friction surface, e.g. a hollow toroid surface
    • F16H15/38Gearings providing a continuous range of gear ratios in which a member A of uniform effective diameter mounted on a shaft may co-operate with different parts of a member B in which the member B has a curved friction surface formed as a surface of a body of revolution generated by a curve which is neither a circular arc centered on its axis of revolution nor a straight line with concave friction surface, e.g. a hollow toroid surface with two members B having hollow toroid surfaces opposite to each other, the member or members A being adjustably mounted between the surfaces

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パワーローラ外輪とシャフトとを別体とし、
パワーローラ外輪に転動体レース面を加工した後、組み
付け時にシャフトと一体化することで、シャフトの倒れ
を防止しながら、良好な部品加工性により低コストにて
パワーローラを製造することができるトロイダル型無段
変速機を提供すること。 【解決手段】 パワーローラ18cが、パワーローラ内
輪91と、パワーローラ外輪92と、玉軸受93と、シ
ャフト94とを有して構成されたトロイダル型無段変速
機において、玉軸受93の転動体レース面92aを有す
るパワーローラ外輪92と、シャフト94とを別々に加
工し、トラニオン17aへの組み付け時には、パワーロ
ーラ外輪92とシャフト94とを一体化した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両等に適用され
るトロイダル型無段変速機の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】自動車用無段変速機は、その滑らかさ、
運転のしやすさ及び燃費向上の期待もあって近年研究開
発が進められている。このうち、入出力ディスクとパワ
ーローラとの間に形成される油膜のせん断によって動力
を伝達するものであり、先に実用化されたVベルト式無
段変速機に比べて大容量かつ応答性のよいトロイダル型
無段変速機(以下、トロイダル型CVT)が既に実用化
されるに至っている。
【0003】トロイダル型CVTは、同軸に対向配置さ
れた入力ディスク及び出力ディスクと、入出力ディスク
間に動力伝達可能に挟圧されたパワーローラと、変速機
ケースに傾転可能に取り付けられ、パワーローラを回転
可能に支持するトラニオンとを有する構成であり、パワ
ーローラの傾転角の大きさに応じた変速比を得る変速動
作は、トラニオンをパワーローラ回転軸と直交する傾転
軸方向に僅かに変位させることにより、パワーローラを
ディスク回転中心位置からオフセットさせ、このオフセ
ットによりパワーローラと入力ディスクとの接触部で発
生するサイドスリップ力によりパワーローラを傾転さ
せ、所定の傾転角となった時点でトラニオンに与えた変
位を元のディスク回転中心位置に戻し、パワーローラの
傾転動作を停止することでなされる。
【0004】この変速動作時に、パワーローラの傾転に
かかわらずパワーローラと入出力ディスクとの接触状態
を常に維持するために、ローディングカム装置により入
出力ディスクの間隔を変化させている。このとき、固定
の出力ディスクに対し、入力ディスクのみをローディン
グカム装置によりディスク軸方向に移動させているのに
対し、トラニオン傾転軸は軸位置の変動がない固定軸で
あるため、ローディングカム装置による入出力ディスク
の間隔変化に追従させてパワーローラのディスク接触を
保つためには、パワーローラをパワーローラ回転軸及び
トラニオン傾転軸に垂直な方向(左右方向)に移動させ
る必要がある。また、動力伝達時において入出力ディス
クが変形した際や、組立時に発生し得るミスアライメン
トが生じた際には、パワーローラと入出力ディスクとの
相対位置ずれが発生し、この相対位置ずれを吸収するた
めにもパワーローラを左右方向に移動させる必要があ
る。
【0005】このパワーローラの左右方向への移動を確
保するパワーローラ支持構造としては、例えば、特開平
11−159590号公報において、パワーローラ支持
側とトラニオン支持側とで軸心位置を偏心させたピボッ
トシャフトを用い、パワーローラの揺動運動(スウィン
グ運動)によりパワーローラを左右方向への移動を許容
するパワーローラ支持構造が提案されている。
【0006】しかし、ピボットシャフトを支える軸受部
等のガタによっても上下方向に移動するため、パワーロ
ーラがディスク回転中心位置から僅かにオフセットして
しまい、不要な変速(トルクシフト)が発生してしま
う。
【0007】そこで、トルクシフトを防止するパワーロ
ーラ支持構造として、例えば、特開平7−198014
号公報において、図12に示すように、トラニオンに、
入出力ディスクの回転軸方向に配置したパワーローラ収
納部を形成し、パワーローラとトラニオンのパワーロー
ラ収納部との間にリニアベアリングを介装し、パワーロ
ーラを左右方向に平行移動可能に支持するパワーローラ
支持構造が提案されている。なお、パワーローラは、パ
ワーローラ内輪とパワーローラ軸受と外輪一体型シャフ
トを有して構成されている。
【0008】しかし、このスライド機構によるパワーロ
ーラ支持構造にあっては、動力伝達に伴う上下方向(ト
ラニオン傾転軸方向)の荷重を、トラニオンのパワーロ
ーラ収納部内壁にて受ける構造となっているため、上下
方向荷重がパワーローラに作用した場合、パワーローラ
外輪部とトラニオンのパワーローラ収納部内壁とが接触
し、円滑なパワーローラの左右方向平行移動を妨げると
いう問題がある。これに対して、図13に示すように、
トラニオンのパワーローラ収納部内壁と外輪一体型シャ
フトのパワーローラ外輪部の上下面との間にころ軸受を
配置し、円滑なパワーローラの左右方向平行移動を確保
する考え方がある。さらに、図14に示すように、トラ
ニオンのパワーローラ収納部内壁と外輪一体型シャフト
のパワーローラ外輪部とに傾斜面を形成し、両傾斜面の
間にころ軸受を、角度を持たせて配置し、この傾斜配置
のころ軸受により、パワーローラに働く前後方向(パワ
ーローラ回転軸方向)の荷重と上下方向の荷重を共に支
え、かつ、円滑なパワーローラの左右方向平行移動を確
保する考え方がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
トロイダル型無段変速機のパワーローラ支持構造にあっ
ては、図12〜図14に示すように、いずれもパワーロ
ーラ外輪とシャフトとを一体に形成した外輪一体型シャ
フトを用いるものであるため、外輪一体型シャフトの部
品製造に際し、パワーローラ外輪部のシャフト側面にパ
ワーローラ軸受の外輪側転動体レース面を加工する必要
があり、転動体レース面の加工の際には特殊な工法を要
すると共に、加工工数が増加するというように、部品加
工性が悪く、加工費が高騰してしまうという問題点があ
った。例えば、パワーローラ軸受として玉軸受が用いら
れる場合、環状凹曲面である転動体レース面を研磨する
際、研磨工具とシャフトの干渉が生じる。
【0010】ここで、パワーローラ外輪とシャフトとを
一体化する理由は、入出力ディスクからパワーローラ内
輪へ加わる荷重によりシャフトが倒れるのを防止し、シ
ャフト倒れに伴う下記に述べるような弊害を低減または
抑制するためである。 シャフト倒れを原因とし、パワーローラが入力ディス
クに対しオフセット変位し、不要なトルクシフトが発生
する。 シャフト倒れによりパワーローラ軸受の転動体を介し
てパワーローラ外輪に作用する荷重が偏荷重となり、こ
れによりパワーローラ外輪が変形する。
【0011】本発明は、上記問題点に着目してなされた
もので、その目的とするところは、パワーローラ外輪と
シャフトとを別体とし、パワーローラ外輪に転動体レー
ス面を加工した後、組み付け時にシャフトと一体化する
ことで、シャフトの倒れを防止しながら、良好な部品加
工性により低コストにてパワーローラを製造することが
できるトロイダル型無段変速機を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明では、同軸に対向配置された
入力ディスク及び出力ディスクと、前記入出力ディスク
間に動力伝達可能に挟圧されたパワーローラと、変速機
ケースに傾転可能に取り付けられ、前記パワーローラを
回転可能に支持するトラニオンとを備え、前記パワーロ
ーラは、入出力ディスクに摩擦接触するパワーローラ内
輪と、入出力ディスクからパワーローラ内輪に入力され
る軸方向荷重を受けるパワーローラ外輪と、前記パワー
ローラ内輪とパワーローラ外輪との間に介装されるパワ
ーローラ軸受と、入出力ディスクからパワーローラ内輪
に入力される径方向荷重を受けるシャフトとを有して構
成されたトロイダル型無段変速機において、前記パワー
ローラ軸受の転動体レース面を有するパワーローラ外輪
と、前記シャフトとを別々に加工し、前記トラニオンへ
の組み付け時には、パワーローラ外輪とシャフトとを一
体化することを特徴とする。
【0013】請求項2に記載の発明では、同軸に対向配
置された入力ディスク及び出力ディスクと、前記入出力
ディスク間に動力伝達可能に挟圧されたパワーローラ
と、変速機ケースに傾転可能に取り付けられ、前記パワ
ーローラを回転可能に支持するトラニオンとを備え、前
記パワーローラは、入出力ディスクに摩擦接触するパワ
ーローラ内輪と、入出力ディスクからパワーローラ内輪
に入力される軸方向荷重を受けるパワーローラ外輪と、
前記パワーローラ内輪とパワーローラ外輪との間に介装
されるパワーローラ軸受と、入出力ディスクからパワー
ローラ内輪に入力される径方向荷重を受けるシャフトと
を有して構成され、前記トラニオンのパワーローラ収納
部とパワーローラ背面との間に、パワーローラがトラニ
オンに対し、トラニオン傾転軸とパワーローラ回転軸と
に直交する左右方向に沿って平行移動するように、ころ
軸受が配置されたトロイダル型無段変速機において、前
記シャフトを、パワーローラ外輪との外輪接触面を正面
に有し、前記ころ軸受のレース面を背面に有するパワー
ローラ保持部と、パワーローラ内輪を回転可能に支持す
るシャフト部とが一体に形成された保持部付きシャフト
とし、前記パワーローラ外輪を、パワーローラ軸受の転
動体レース面を正面に有し、前記パワーローラ保持部と
の保持部接触面を背面に有し、前記保持部付きシャフト
のシャフト部に挿通される内径穴を中央部に有する部材
とし、かつ、前記保持部付きシャフトと前記パワーロー
ラ外輪とは、別々に加工した後、互いに組み付けられる
ことを特徴とする。
【0014】請求項3に記載の発明では、請求項2に記
載のトロイダル型無段変速機において、前記パワーロー
ラ外輪の内径穴と前記保持部付きシャフトのシャフト部
外径との間に、少なくともトラニオン傾転軸方向の隙間
を設けたことを特徴とする。
【0015】請求項4に記載の発明では、請求項2に記
載のトロイダル型無段変速機において、前記パワーロー
ラ外輪の内径穴と前記保持部付きシャフトのシャフト部
外径との間に、シャフト部全周にわたって隙間を設けた
ことを特徴とする。
【0016】請求項5に記載の発明では、請求項3また
は請求項4に記載のトロイダル型無段変速機において、
前記パワーローラ外輪の内径穴と前記保持部付きシャフ
トのシャフト部外径との間に設けた隙間の寸法を、パワ
ーローラ内輪の内径部の隙間寸法以上としたことを特徴
とする。
【0017】請求項6に記載の発明では、請求項2ない
し請求項5に記載のトロイダル型無段変速機において、
前記パワーローラ外輪の保持部接触面と、前記パワーロ
ーラ保持部の外輪接触面との間に、潤滑油溝を形成した
ことを特徴とする。
【0018】
【発明の作用および効果】請求項1に記載の発明にあっ
ては、パワーローラは、パワーローラ内輪と、パワーロ
ーラ外輪と、パワーローラ軸受と、シャフトとを有して
構成されるが、入出力ディスクからパワーローラ内輪に
入力される軸方向荷重を受けるパワーローラ外輪と、入
出力ディスクからパワーローラ内輪に入力される径方向
荷重を受けるシャフトとが別々に分割して構成され、し
かも、パワーローラ外輪とシャフトとは別々に加工され
る。すなわち、パワーローラ軸受の転動体レース面を研
磨する際に、従来の外輪一体型シャフトにおいて生じる
研磨工具とシャフトとの干渉が解決される。
【0019】そして、トラニオンへの組み付け時には、
別々に加工されたパワーローラ外輪とシャフトとが一体
化されるため、従来の外輪一体型シャフトと同様に、入
出力ディスクからパワーローラ内輪へ加わる荷重により
シャフトが倒れるのが防止され、このシャフト倒れ防止
により、トルクシフトの発生低減やパワーローラ外輪の
変形低減が達成される。
【0020】よって、パワーローラ外輪とシャフトとを
別体とし、パワーローラ外輪に転動体レース面を加工し
た後、組み付け時にシャフトと一体化することで、シャ
フトの倒れを防止しながら、良好な部品加工性により低
コストにてパワーローラを製造することができる。
【0021】請求項2に記載の発明にあっては、パワー
ローラは、パワーローラ内輪と、パワーローラ外輪と、
パワーローラ軸受と、シャフトとを有して構成される
が、シャフトは、パワーローラ外輪との外輪接触面を正
面に有し、ころ軸受のレース面を背面に有するパワーロ
ーラ保持部と、パワーローラ内輪を回転可能に支持する
シャフト部とが一体に形成された保持部付きシャフトと
され、パワーローラ外輪は、パワーローラ軸受の転動体
レース面を正面に有し、パワーローラ保持部との保持部
接触面を背面に有し、保持部付きシャフトのシャフト部
に挿通される内径穴を中央部に有する部材とされる。つ
まり、保持部付きシャフトとパワーローラ外輪とが別々
に分割して構成され、しかも、パワーローラ外輪と保持
部付きシャフトとは別々に加工され、加工後、互いに組
み付けられる。すなわち、パワーローラ軸受の転動体レ
ース面を研磨する際に、従来の外輪一体型シャフトにお
いて生じる研磨工具とシャフトとの干渉が解決される。
【0022】そして、保持部付きシャフトは、パワーロ
ーラ保持部とシャフト部が一体に形成され、転動体レー
ス面を含む一部のみがパワーローラ外輪として分割され
ていることで、従来の外輪一体型シャフトと同様に、入
出力ディスクからパワーローラ内輪へ加わる荷重により
シャフトが倒れるのが防止され、このシャフト倒れ防止
により、トルクシフトの発生低減やパワーローラ外輪の
変形低減が達成される。
【0023】よって、パワーローラ外輪と保持部付きシ
ャフトとを別体とし、パワーローラ外輪に転動体レース
面を加工した後、互いに組み付けるようにしたことで、
シャフトの倒れを防止しながら、良好な部品加工性によ
り低コストにてパワーローラを製造することができる。
【0024】さらに、パワーローラ外輪は、パワーロー
ラ保持部の外径形状にかかわらずドーナツ形状とするこ
とができ、パワーローラ軸受の転動体レース面を加工す
る際のチャッキングの問題が解決され、パワーローラ外
輪を精度良く、安価に製作することができる。
【0025】加えて、パワーローラ外輪を支持するパワ
ーローラ保持部を設けることで、パワーローラ外輪の肉
厚を均等にでき、転動体レース面の剛性が一様となり、
局所的な応力増加がなくなるため、パワーローラ外輪の
耐久性が向上する。
【0026】請求項3に記載の発明にあっては、パワー
ローラ外輪の内径穴と保持部付きシャフトのシャフト部
外径との間に、少なくともトラニオン傾転軸方向の隙間
が設けられる。
【0027】すなわち、入出力ディスクとパワーローラ
内輪との間で動力伝達を行う際に発生するトラニオン傾
転軸方向の力により、パワーローラ内輪がトラニオン傾
転軸方向に移動しても、パワーローラ外輪がパワーロー
ラ内輪の移動に追従することが可能となる。つまり、パ
ワーローラ外輪とパワーローラ保持部とが、トラニオン
傾転軸方向の隙間設定により相対移動可能なため、パワ
ーローラ内輪の移動に対してもパワーローラ外輪は移動
可能である。
【0028】よって、パワーローラ外輪のトラニオン傾
転軸方向の相対移動により、パワーローラ内輪側の転動
体レース面とパワーローラ外輪側の転動体レース面との
トラニオン傾転軸方向のずれが抑制されることで、パワ
ーローラ軸受の転動疲労寿命の低下を防ぐことができ
る。
【0029】請求項4に記載の発明にあっては、パワー
ローラ外輪の内径穴と保持部付きシャフトのシャフト部
外径との間に、シャフト部全周にわたって隙間が設けら
れる。
【0030】すなわち、入出力ディスクとパワーローラ
内輪との間で動力伝達を行う際に発生する力が、パワー
ローラ軸受を介してパワーローラ外輪に伝達され、パワ
ーローラ外輪に作用する力に、パワーローラ外輪を回転
させる力が含まれる場合、パワーローラ外輪は、それ自
体の回転を許容しながら移動する。つまり、パワーロー
ラ外輪は、全周隙間により保持部付きシャフトに対し相
対回転及び隙間範囲で相対移動が可能である。
【0031】よって、パワーローラ外輪の相対回転及び
相対移動により、パワーローラ内輪側の転動体レース面
とパワーローラ外輪側の転動体レース面とのあらゆる方
向のずれが抑制されることで、パワーローラ軸受の転動
疲労寿命の低下を防ぐことができる。
【0032】請求項5に記載の発明にあっては、パワー
ローラ外輪の内径穴と保持部付きシャフトのシャフト部
外径との間に設けた隙間の寸法が、パワーローラ内輪の
内径部の隙間寸法以上とされる。
【0033】すなわち、パワーローラ外輪が移動可能な
最大値が、パワーローラ内輪が移動可能な最大値より大
きくなり、パワーローラ内輪がパワーローラ外輪の移動
量以上に移動することはなくなる。
【0034】よって、パワーローラ内輪とパワーローラ
外輪との軸心ずれが確実に抑制されることで、パワーロ
ーラ軸受の転動疲労寿命の低下を防ぐことができる。
【0035】請求項6に記載の発明にあっては、パワー
ローラ外輪の保持部接触面と、パワーローラ保持部の外
輪接触面との間に、潤滑油溝が形成される。
【0036】よって、パワーローラ外輪が相対回転や相
対移動する際に、潤滑油の介在により円滑な相対回転や
相対移動ができ、パワーローラ軸受の転動疲労寿命の低
下を防ぐことができる。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明におけるトロイダル
型無段変速機を実現する実施の形態を、請求項1に対応
する第1実施例,第2実施例,第3実施例,第4実施例
と、請求項2に対応する第5実施例と、請求項3,4に
対応する第6実施例と、請求項5に対応する第7実施例
と、請求項6に対応する第8実施例,第9実施例と、に
基づいて説明する。
【0038】(第1実施例) [全体構成について]図1は第1実施例のトロイダル型
無段変速機を示す全体構成図で、10はトロイダル型無
段変速機を示し、図外のエンジンからの回転駆動力がト
ルクコンバータ12を介して入力される。トルクコンバ
ータ12は、ポンプインペラ12a,タービンランナ1
2b,ステータ12c,ロックアップクラッチ12d,
アプライ側油室12e,及びリリース側油室12f等か
らなり、その中心部をインプットシャフト14が貫通し
ている。
【0039】前記インプットシャフト14は、前後進切
換機構36と連結され、該機構36は、遊星歯車機構4
2,前進用クラッチ44及び後進用ブレーキ46などを
備える。遊星歯車機構42は、ダブルピニオンを支持す
るピニオンキャリヤ42aとダブルピニオンの夫々と噛
合するリングギヤ42b,サンギヤ42cを有してな
る。
【0040】前記遊星歯車機構42のピニオンキャリヤ
42aはトルク伝達軸16に連結され、該トルク伝達軸
16には、第一無段変速機構18及び第二無段変速機構
20が変速機ケース22内の下流側にタンデム配置され
る。尚、符号64で示すベースに、コントロールバルブ
系のボディを配置する。
【0041】前記第一無段変速機構18は、対向面がト
ロイド曲面に形成される一対の入力ディスク18a及び
出力ディスク18bと、これら入出力ディスク18a,
18bの対向面間に挟圧配置されると共にトルク伝達軸
16に関し対称配置される一対のパワーローラ18c,
18dと、これらパワーローラ18c,18dをそれぞ
れ回転可能に支持するトラニオン17a,17b(図
2)を備える。第二無段変速機構20も同様、対向面が
トロイド曲面に形成される一対の入力ディスク20a及
び出力ディスク20bと、一対のパワーローラ20c,
20dと、これらパワーローラ20c,20dをそれぞ
れ回転可能に支持するトラニオン27a,27b(図
2)を備える。
【0042】トルク伝達軸16上において両無段変速機
構18,20は、出力ディスク18b,20bが対向す
るように互いに逆向きに配置され、第一無段変速機構1
8の入力ディスク18aは、トルクコンバータ12を経
た入力トルクに応じた押圧力を発生するローディングカ
ム装置34によって図中軸方向右側に向かって押圧され
る。
【0043】前記ローディングカム装置34は、ローデ
ィングカム34aを有し、スライドベアリング38を介
し軸16に支持される。第二無段変速機構20の入力デ
ィスク20aは、皿ばね40により図中軸方向左側に向
かって押圧付勢されている。
【0044】各入力ディスク18a,20aは、ボール
スプライン24,26を介して伝達軸16に回転可能か
つ軸方向に移動可能に支持される。
【0045】上記機構において、各パワーローラ18
c,18d,20c,20dは後述する作動により変速
比に応じた傾転角が得られるようにそれぞれ傾転され、
入力ディスク18a,20aの入力回転を無段階(連続
的)に変速して出力ディスク18b,20bに伝達す
る。
【0046】出力ディスク18b,20bは、トルク伝
達軸16上に相対回転可能に嵌合された出力ギヤ28と
スプライン結合され、伝達トルクは該出力ギヤ28を介
し、出力軸(カウンタシャフト)30に結合したギヤ3
0aに伝達され、これらギヤ28,30aはトルク伝達
機構32を構成する。また、出力軸30,50上に設け
たギヤ52,56とこれらにそれぞれ噛合するアイドラ
ギヤ54とよりなる伝達機構48を設け、出力軸50は
これをプロペラシャフト60に連結する。
【0047】[変速制御系の構成について]上記パワー
ローラ18c,18d,20c,20dを変速比に応じ
た傾転角が得られるようにそれぞれ傾転させる変速制御
系について、図2に示す概略図により説明する。
【0048】まず、各パワーローラ18c,18d,2
0c,20dは、トラニオン17a,17b,27a,
27bの一端に支持されていて、パワーローラ回転軸1
5a,15b,25a,25bを中心として回転自在で
ある。このトラニオン17a,17b,27a,27b
の他端部には、トラニオン17a,17b,27a,2
7bを軸方向に移動させて各パワーローラ18c,18
d,20c,20dを傾転させる油圧アクチュエータと
してサーボピストン70a,70b,72a,72bが
設けられている。
【0049】前記サーボピストン70a,70b,72
a,72bを作動制御する油圧制御系として、ハイ側油
室に接続されるハイ側油路74と、ロー側油室に接続さ
れるロー側油路76と、ハイ側油路74を接続するポー
ト78aとロー側油路76を接続するポート78bを有
する変速制御弁78とが設けられている。前記変速制御
弁78のライン圧ポート78cには、オイルポンプ80
及びリリーフ弁82を有する油圧源からのライン圧が供
給される。前記変速制御弁78の変速スプール78d
は、トラニオン17aの軸方向及び傾転方向を検知し、
変速制御弁78にフィードバックするレバー84及びプ
リセスカム86と連動する。前記変速制御弁78の変速
スリーブ78eは、ステップモータ88により軸方向に
変位するように駆動される。
【0050】前記ステップモータ88を駆動制御する電
子制御系として、CVTコントローラ110が設けら
れ、このCVTコントローラ110には、スロットル開
度センサ112、エンジン回転センサ114、入力軸回
転センサ116、出力軸回転センサ(車速センサ)11
8等からの入力情報が取り込まれる。
【0051】[パワーローラ支持構造について]上記各
パワーローラ18c,18d,20c,20dから代表
として選んだパワーローラ18cの支持構造について、
図3によりその構成を説明する。尚、他のパワーローラ
18d,20c,20dについても同様の構造を採用す
る。
【0052】前記トラニオン17aは、変速機ケース2
2に対しパワーローラ回転軸15aと直交するトラニオ
ン傾転軸19aの周りに傾転可能に取り付けられてい
て、このトラニオン17aの上部位置に形成されたパワ
ーローラ収納部90に、パワーローラ18cが支持され
ている。
【0053】前記パワーローラ18cは、図3に示すよ
うに、入出力ディスク18a,18bに摩擦接触するパ
ワーローラ内輪91と、入出力ディスク18a,18b
からパワーローラ内輪91に入力される軸方向荷重を受
けるパワーローラ外輪92と、前記パワーローラ内輪9
1とパワーローラ外輪92との間に介装される玉軸受
(パワーローラ軸受)93と、入出力ディスク18a,
18bからパワーローラ内輪91に入力される径方向荷
重を受けるシャフト94とを有して構成されている。
【0054】前記トラニオン17aのパワーローラ収納
部90とパワーローラ外輪92の背面のパワーローラ回
転軸15aを挟んで離れた上下位置は、等間隔で対向す
る傾斜面に形成され、両傾斜面の間に、パワーローラ1
8cがトラニオン17aに対し、トラニオン傾転軸19
aとパワーローラ回転軸15aとに直交する左右方向に
沿って平行移動するように、一対のころ軸受95,95
が配置されている。
【0055】前記シャフト94は、パワーローラ内輪9
1を、ころ軸受96を介して、回転可能に支持する小径
シャフト部94aと、前記パワーローラ外輪92と加工
後に一体化される大径シャフト部94bとにより段差シ
ャフト形状に形成される。
【0056】前記パワーローラ外輪92は、玉軸受93
との転動体レース面92aを正面に有し、前記ころ軸受
95との転動体レース面92bを背面に有し、前記シャ
フト94の大径シャフト部94bに挿通される内径穴9
2cを中央部に有する部材とされる。
【0057】そして、前記玉軸受93の転動体レース面
92aを有するパワーローラ外輪92と、前記シャフト
94とは別々に加工され、前記トラニオン17aへの組
み付け時には、パワーローラ外輪92の内径穴92cと
シャフト94の大径シャフト部94bとが、圧入,接
着,焼きばめ等により一体化される。
【0058】なお、図3において、97はトラニオン1
7aに形成された第1潤滑油路、98はシャフト94に
形成された第2潤滑油路、99は第1潤滑油路97の潤
滑油を第2潤滑油路98に受け渡す潤滑パイプであり、
第2潤滑油路98に導かれた潤滑油は径方向油路を介し
て玉軸受93やころ軸受96に供給される。
【0059】次に、作用を説明する。
【0060】[変速比制御作用]トロイダル型CVT
は、トラニオン17a,17b,27a,27bを傾転
軸19aの方向に変位し、パワーローラ18c,18
d,20c,20dを傾転させることによって変速比を
変える。つまり、CVTコントローラ90からの目標変
速比が得られる駆動指令によりステップモータ88を回
転させるとによって変速スリーブ78eが変位すると、
サーボピストン70a,70b,72a,72bの一方
のサーボピストン室に作動油が導かれ、他方のサーボピ
ストン室から作動油が排出され、トラニオン17a,1
7b,27a,27bがトラニオン傾転軸19aの方向
に変位する。
【0061】これにより、パワーローラ18c,18
d,20c,20dの回転中心がディスク回転中心位置
に対してオフセットする。このオフセットによりパワー
ローラ18c,18d,20c,20dと入出力ディス
ク18a,18b,20a,20bとの接触部で発生す
るサイドスリップ力によりパワーローラ18c,18
d,20c,20dが傾転する。この傾転運動およびオ
フセットは、プリセスカム86及びレバー84を介して
変速スプール78dに伝達され、ステップモータ88に
より変位している変速スリーブ78eとの釣り合い位置
で静止し、所定の傾転角となった時点でトラニオントラ
ニオン17a,17b,27a,27bに与えた変位が
元のディスク回転中心位置に戻され、パワーローラ18
c,18d,20c,20dの傾転動作を停止すること
でなされる。なお、変速比は、パワーローラ18c,1
8d,20c,20dの傾転角により決まる。
【0062】[パワーローラのスライド作用]パワーロ
ーラ18cを代表例として、パワーローラ18cのスラ
イド作用について説明する。なお、他のパワーローラ1
8d,20c,20dも同様の作用を示す。
【0063】入出力ディスク18a,18bからパワー
ローラ18cに対して左右方向の荷重が作用した場合、
パワーローラ背面の上下方向に離れた位置に傾斜配置さ
せた一対のころ軸受95,95により、トラニオン17
aに対してパワーローラ18cの左右方向移動が許容さ
れる。しかも、パワーローラに対する荷重に前後方向の
荷重や上下方向の荷重が含まれても、パワーローラ背面
の上下方向に離れた位置に傾斜配置させた一対のころ軸
受により、パワーローラに働く前後方向の荷重と上下方
向の荷重が共にトラニオン17aにて支えられること
で、例えa、上下ン方向の荷重によりパワーローラ収納
部とパワーローラとが接触することがなく、トラニオン
17aに対してパワーローラ18cの円滑な左右方向移
動が確保される。
【0064】このため、例えば、ローディングカム装置
34により入出力ディスク18a,18bの間隔が変化
する場合には、パワーローラ18cのスライド作用によ
り、入出力ディスク18a,18bの間隔変化に追従さ
せることができるし、また、入出力ディスク18a,1
8bが変形した際や、組立時に発生し得るミスアライメ
ントが生じた際にも、パワーローラ18cのスライド作
用により、パワーローラ18cと入出力ディスク18
a,18bとの相対位置ずれを吸収することができる。
【0065】[部品製造と組み立て作用]パワーローラ
18cは、パワーローラ内輪91と、パワーローラ外輪
92と、玉軸受93と、シャフト94とを有して構成さ
れるが、入出力ディスク18a,18bからパワーロー
ラ内輪91に入力される軸方向荷重を、玉軸受93を介
して受けるパワーローラ外輪92と、入出力ディスク1
8a,18bからパワーローラ内輪91に入力される径
方向荷重を受けるシャフト94とが別々に分割して構成
され、しかも、パワーローラ外輪92とシャフト94と
は別々に加工される。すなわち、玉軸受93の転動体レ
ース面92aを研磨する際に、従来の外輪一体型シャフ
トにおいて生じる研磨工具とシャフトとの干渉が解決さ
れる。
【0066】そして、トラニオン17aへの組み付け時
には、別々に加工されたパワーローラ外輪92とシャフ
ト94とが一体化されるため、従来の外輪一体型シャフ
トと同様に、入出力ディスク18a,18bからパワー
ローラ内輪91へ加わる荷重によりシャフト94が倒れ
るのが防止され、このシャフト倒れ防止により、トルク
シフトの発生低減やパワーローラ外輪92の変形低減が
達成される。
【0067】次に、効果を説明する。
【0068】(1) 玉軸受93の転動体レース面92aを
有するパワーローラ外輪92と、シャフト94とを別々
に加工し、トラニオン17aへの組み付け時には、パワ
ーローラ外輪92とシャフト94とを一体化するように
したため、シャフト94の倒れを防止しながら、良好な
部品加工性により低コストにてパワーローラ18cを製
造することができる。
【0069】(第2実施例)この第2実施例は、図4に
示すように、シャフト94の大径シャフト部94bに、
径方向に突出する段差凸部94cを形成し、パワーロー
ラ外輪92の内径穴92cに段差凸部94cと符合する
段差凹部92dを形成し、パワーローラ外輪92とシャ
フト94とを別々に加工し、トラニオン17aへの組み
付け時に、パワーローラ外輪92の段差凹部92dを有
する内径穴92cと、シャフト94の段差凸部94cを
有する大径シャフト部94bとを、圧入,接着,焼きば
め等により一体化した例である。尚、他の構成は第1実
施例と同様であるので、対応する部分に同一符号を付し
て説明を省略する。また、作用についても第1実施例と
同様である。
【0070】第2実施例のトロイダル型無段変速機にあ
っては、シャフト94の大径シャフト部94bに、径方
向に突出する段差凸部94cを形成し、パワーローラ外
輪92の内径穴92cに段差凸部94cと符合する段差
凹部92dを形成したため、第1実施例の効果に加え、
凹凸係合による一体化で軸方向の抜けが防止され、パワ
ーローラ外輪92とシャフト94との結合剛性をより高
めることができる。
【0071】(第3実施例)この第3実施例は、図5に
示すように、シャフト94の基部にボルト部94dを形
成し、パワーローラ外輪92のネジ部94dと符合する
基部にナット凹部92eを形成し、パワーローラ外輪9
2とシャフト94とを別々に加工し、トラニオン17a
への組み付け時に、パワーローラ外輪92とシャフト9
4とを、ナット100による螺合にて一体化した例であ
る。尚、他の構成は第1実施例と同様であるので、対応
する部分に同一符号を付して説明を省略する。また、作
用についても第1実施例と同様である。
【0072】第3実施例のトロイダル型無段変速機にあ
っては、パワーローラ外輪92とシャフト94とを、ナ
ット100による螺合にて一体化したため、第1実施例
の効果に加え、結合剛性がより強固なものになると共
に、組み立て性を高めることができる。
【0073】(第4実施例)この第4実施例は、図6に
示すように、シャフト94の基部に雄ネジ部94eを形
成し、パワーローラ外輪92の内径穴92cに雄ネジ部
94eと螺合する雌ねじ部92fを形成し、パワーロー
ラ外輪92とシャフト94とを別々に加工し、トラニオ
ン17aへの組み付け時に、パワーローラ外輪92とシ
ャフト94とを、雄ネジ部94eと雌ねじ部92fによ
る螺合にて一体化した例である。尚、他の構成は第1実
施例と同様であるので、対応する部分に同一符号を付し
て説明を省略する。また、作用についても第1実施例と
同様である。
【0074】第4実施例のトロイダル型無段変速機にあ
っては、パワーローラ外輪92とシャフト94とを、雄
ネジ部94eと雌ねじ部92fによる螺合にて一体化し
たため、第1実施例の効果に加え、部品点数を増すこと
なく、結合剛性がより強固なものになると共に、組み立
て性を高めることができる。
【0075】(第5実施例)この第5実施例は、図7に
示すように、パワーローラ18cの基本構成は第1実施
例〜第4実施例と同様に、パワーローラ内輪91と、パ
ワーローラ外輪92と、玉軸受93と、シャフト94と
を有して構成されるが、シャフト94を、パワーローラ
外輪92との外輪接触面94fを正面に有し、ころ軸受
95,95の転動体レース面94gを背面に有するパワ
ーローラ保持部94hと、パワーローラ内輪91を回転
可能に支持するシャフト部94iとが一体に形成された
保持部付きシャフト94’とし、パワーローラ外輪92
を、玉軸受93の転動体レース面92aを正面に有し、
パワーローラ保持部94hとの保持部接触面92gを背
面に有し、保持部付きシャフト94’のシャフト部94
iに挿通される内径穴92hを中央部に有する環状部材
によるパワーローラ外輪92’とした例である。
【0076】つまり、第1実施例〜第4実施例とは異な
る分割位置にて保持部付きシャフト94’とパワーロー
ラ外輪92’とを分割することで、パワーローラ外輪9
2’と保持部付きシャフト94’とは別々に加工され、
加工後、互いに組み付けられる。
【0077】尚、他の構成は第1実施例と同様であるの
で、対応する部分に同一符号を付して説明を省略する。
また、変速比制御作用及びパワーローラのスライド作用
についても第1実施例と同様である。
【0078】部品製造と組み立て作用については、パワ
ーローラ外輪92’と保持部付きシャフト94’とは別
々に加工されるため、パワーローラ外輪92’に玉軸受
93の転動体レース面92aを研磨する際には、従来の
外輪一体型シャフトにおいて生じる研磨工具とシャフト
との干渉が解決される。
【0079】そして、保持部付きシャフト94’は、パ
ワーローラ保持部94hとシャフト部94iが一体に形
成され、転動体レース面92aを含む一部のみがパワー
ローラ外輪92’として分割されていることで、従来の
外輪一体型シャフトと同様に、入出力ディスク18a,
18bからパワーローラ内輪91へ加わる荷重により保
持部付きシャフト94’が倒れるのが防止され、このシ
ャフト倒れ防止により、トルクシフトの発生低減や、軸
受類の転動疲労寿命の低下抑制や、パワーローラ外輪9
2’の変形低減が達成される。
【0080】第5実施例のトロイダル型無段変速機にあ
っては、パワーローラ外輪92’と保持部付きシャフト
94’とを別体とし、パワーローラ外輪92’に転動体
レース面92aを加工した後、互いに組み付けるように
したため、保持部付きシャフト94’の倒れを防止しな
がら、良好な部品加工性により低コストにてパワーロー
ラ18cを製造することができる。
【0081】さらに、パワーローラ外輪92’は、パワ
ーローラ保持部94hの外径形状にかかわらずドーナツ
形状とすることができ、パワーローラ外輪92’に転動
体レース面92aを加工する際のチャッキングの問題が
解決され、パワーローラ外輪92’を精度良く、安価に
製作することができる。
【0082】加えて、パワーローラ外輪92’を支持す
るパワーローラ保持部94hを設けることで、パワーロ
ーラ外輪92’の肉厚を均等にでき、転動体レース面9
2aの剛性が一様となり、局所的な応力増加がなくなる
ため、パワーローラ外輪92’の耐久性が向上する。
【0083】(第6実施例)この第6実施例は、図8に
示すように、図7に示す第5実施例において、パワーロ
ーラ外輪92’の内径穴92hと、保持部付きシャフト
94’のシャフト部94i(大径シャフト部94b)の
外径との間に、シャフト部全周にわたって隙間tを設け
た例である。
【0084】尚、他の構成は第5実施例と同様であるの
で、対応する部分に同一符号を付して説明を省略する。
また、作用については、下記のパワーローラ外輪92’
の相対移動作用及び相対回転対応作用を除いては第5実
施例と同様である。
【0085】まず、パワーローラ外輪92’の相対移動
作用について述べると、入出力ディスク18a,18b
とパワーローラ内輪91との間で動力伝達を行う際に発
生するトラニオン傾転軸方向の力により、パワーローラ
内輪91がトラニオン傾転軸方向に移動しても、パワー
ローラ外輪92’がパワーローラ内輪91の移動に追従
することが可能となる。つまり、パワーローラ外輪9
2’とパワーローラ保持部94hとが、トラニオン傾転
軸方向の隙間tの設定により相対移動可能なため、パワ
ーローラ内輪91の移動に対してもパワーローラ外輪9
2’は移動可能である。
【0086】また、パワーローラ外輪92’の相対回転
対応作用について述べると、入出力ディスク18a,1
8bとパワーローラ内輪91との間で動力伝達を行う際
に発生する力が、玉軸受93を介してパワーローラ外輪
92’に伝達され、パワーローラ外輪92’に作用する
力に、パワーローラ外輪92’を回転させる力が含まれ
る場合、パワーローラ外輪92’は、それ自体の回転を
許容しながら移動する。つまり、パワーローラ外輪9
2’は、全周にわたる隙間tの設定により保持部付きシ
ャフト94’に対し相対回転及び隙間tの範囲で相対移
動が可能である。
【0087】第6実施例のトロイダル型無段変速機にあ
っては、パワーローラ外輪92’の内径穴92hと、保
持部付きシャフト94’のシャフト部94iの外径との
間に、シャフト部全周にわたって隙間tを設けたため、
第5実施例の効果に加え、パワーローラ外輪92’の相
対回転及び相対移動による自動調心動作により、パワー
ローラ内輪側の転動体レース面91aとパワーローラ外
輪側の転動体レース面92aとのあらゆる方向のずれが
抑制されることで、玉軸受93の転動疲労寿命の低下を
防ぐことができる。
【0088】(第7実施例)この第7実施例は、図9に
示すように、図8に示す第6実施例において、パワーロ
ーラ外輪92’の内径穴92hと保持部付きシャフト9
4iのシャフト部外径との間に設けた隙間t2の寸法
が、パワーローラ内輪91の内径穴91bところ軸受9
6との隙間t1の寸法以上に設定された例である。
【0089】尚、他の構成は第6実施例と同様であるの
で、対応する部分に同一符号を付して説明を省略する。
また、作用については、パワーローラ外輪92’が移動
可能な最大値が、パワーローラ内輪91が移動可能な最
大値より大きくなり、パワーローラ内輪91がパワーロ
ーラ外輪92’の移動量以上に移動することはなくなる
という作用を除いては第6実施例と同様である。
【0090】第7実施例のトロイダル型無段変速機にあ
っては、パワーローラ外輪92’の内径穴92hと保持
部付きシャフト94iのシャフト部外径との間に設けた
隙間t2の寸法2を、パワーローラ内輪91の内径穴9
1bところ軸受96との隙間t1の寸法以上に設定した
ため、パワーローラ内輪91とパワーローラ外輪92’
との軸心ずれが確実に抑制され、さらに玉軸受93の転
動疲労寿命の低下を防ぐことができる。
【0091】ここで、第6実施例及び第7実施例におい
て、パワーローラ外輪92’の保持部接触面92gと、
パワーローラ保持部94hの外輪接触面94fとは、平
滑に加工仕上げすることが好ましく、この両接触面92
g,94fの平滑加工仕上げにより、パワーローラ内輪
91の移動に対するパワーローラ外輪92’の追従移動
が円滑になり、パワーローラ内輪91とパワーローラ外
輪92’との軸心ずれが応答良く確実に抑制される。
【0092】(第8実施例)この第8実施例は、図10
に示すように、図9に示す第7実施例において、パワー
ローラ外輪92’の保持部接触面92gと、パワーロー
ラ保持部94hの外輪接触面94fとの間に、潤滑油溝
101を形成した例である。
【0093】尚、他の構成は第7実施例と同様であるの
で、対応する部分に同一符号を付して説明を省略する。
また、作用については、パワーローラ外輪92’が相対
回転や相対移動する際に、潤滑油の介在により円滑な相
対回転や相対移動ができるという作用を除いては第7実
施例と同様である。
【0094】第7実施例のトロイダル型無段変速機にあ
っては、パワーローラ外輪92’の保持部接触面92g
と、パワーローラ保持部94hの外輪接触面94fとの
間に、潤滑油溝101を形成したため、パワーローラ外
輪92’が相対回転や相対移動する際に、潤滑油の介在
により円滑な相対回転や相対移動ができ、玉軸受93の
転動疲労寿命の低下を防ぐことができる。
【0095】(第9実施例)この第9実施例は、図11
に示すように、図10に示す第8実施例において、パワ
ーローラ外輪92’の保持部接触面92gと、パワーロ
ーラ保持部94hの外輪接触面94fとの間に形成した
潤滑油溝101に対し、第2潤滑油路98に導かれた潤
滑油を供給する径方向油路102を形成した例である。
【0096】尚、他の構成は第8実施例と同様であるの
で、対応する部分に同一符号を付して説明を省略する。
また、作用については、パワーローラ外輪92’が相対
回転や相対移動する際に、径方向油路102を介して潤
滑油が潤滑油溝101に供給され、十分な量の潤滑油の
介在によりパワーローラ外輪92’のより円滑な相対回
転や相対移動ができるという作用を除いては第8実施例
と同様である。
【0097】第9実施例のトロイダル型無段変速機にあ
っては、パワーローラ外輪92’の保持部接触面92g
と、パワーローラ保持部94hの外輪接触面94fとの
間に形成された潤滑油溝101に対し、第2潤滑油路9
8に導かれた潤滑油を供給する径方向油路102を形成
したため、パワーローラ外輪92’が相対回転や相対移
動する際に、十分な量の潤滑油の介在により円滑な相対
回転や相対移動ができ、玉軸受93の転動疲労寿命の低
下を防ぐことができる。
【0098】(他の実施例)以上、本発明のトロイダル
型無段変速機を第1実施例〜第9実施例に基づき説明し
てきたが、具体的な構成については、これらの実施例に
限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係
る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は
許容される。
【0099】例えば、第1実施例〜第4実施例では、ス
ライド機構によりパワーローラの左右方向平行移動を確
保するパワーローラ支持構造に、パワーローラ外輪とシ
ャフトを別々に加工し、トラニオンへの組み付け時に一
体化する例を示したが、ピボットシャフト(偏心軸)を
持つ、いわゆる、従来のスウィング機構によるパワーロ
ーラの左右方向移動を確保するパワーローラ支持構造
に、パワーローラ外輪とシャフトを別々に加工し、トラ
ニオンへの組み付け時に一体化する技術を適用すること
ができる。
【0100】第1実施例〜第9実施例では、パワーロー
ラ軸受として、玉軸受を用いた例を示したが、円すいこ
ろ軸受等を用いたものにも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例のトロイダル型無段変速機を示す全
体システム図である。
【図2】第1実施例のトロイダル型無段変速機を示す変
速制御系システム図である。
【図3】第1実施例のトロイダル型無段変速機における
パワーローラ支持構造を示す縦断面図である。
【図4】第2実施例のトロイダル型無段変速機における
パワーローラ支持構造を示す縦断面図である。
【図5】第3実施例のトロイダル型無段変速機における
パワーローラ支持構造を示す縦断面図である。
【図6】第4実施例のトロイダル型無段変速機における
パワーローラ支持構造を示す縦断面図である。
【図7】第5実施例のトロイダル型無段変速機における
パワーローラ支持構造を示す縦断面図である。
【図8】第6実施例のトロイダル型無段変速機における
パワーローラ支持構造を示す縦断面図である。
【図9】第7実施例のトロイダル型無段変速機における
パワーローラ支持構造を示す縦断面図である。
【図10】第8実施例のトロイダル型無段変速機におけ
るパワーローラ支持構造を示す縦断面図である。
【図11】第9実施例のトロイダル型無段変速機におけ
るパワーローラ支持構造を示す縦断面図である。
【図12】従来のトロイダル型無段変速機におけるスラ
イド機構によるパワーローラ支持構造を示す縦断面図で
ある。
【図13】従来のトロイダル型無段変速機におけるスラ
イド機構によるパワーローラ支持構造の改良案1を示す
縦断面図である。
【図14】従来のトロイダル型無段変速機におけるスラ
イド機構によるパワーローラ支持構造の改良案2を示す
縦断面図である。
【符号の説明】
15a パワーローラ回転軸 17a トラニオン 18a 入力ディスク 18b 出力ディスク 18c パワーローラ 19a トラニオン傾転軸 90 パワーローラ収納部 91 パワーローラ内輪 92 パワーローラ外輪 92a 転動体レース面 92b 転動体レース面 92c 内径穴 93 玉軸受(パワーローラ軸受) 94 シャフト 94a 小径シャフト部 94b 大径シャフト部 95 ころ軸受 96 ころ軸受

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同軸に対向配置された入力ディスク及び
    出力ディスクと、 前記入出力ディスク間に動力伝達可能に挟圧されたパワ
    ーローラと、 変速機ケースに傾転可能に取り付けられ、前記パワーロ
    ーラを回転可能に支持するトラニオンとを備え、 前記パワーローラは、入出力ディスクに摩擦接触するパ
    ワーローラ内輪と、入出力ディスクからパワーローラ内
    輪に入力される軸方向荷重を受けるパワーローラ外輪
    と、前記パワーローラ内輪とパワーローラ外輪との間に
    介装されるパワーローラ軸受と、入出力ディスクからパ
    ワーローラ内輪に入力される径方向荷重を受けるシャフ
    トとを有して構成されたトロイダル型無段変速機におい
    て、 前記パワーローラ軸受の転動体レース面を有するパワー
    ローラ外輪と、前記シャフトとを別々に加工し、前記ト
    ラニオンへの組み付け時には、パワーローラ外輪とシャ
    フトとを一体化することを特徴とするトロイダル型無段
    変速機。
  2. 【請求項2】 同軸に対向配置された入力ディスク及び
    出力ディスクと、 前記入出力ディスク間に動力伝達可能に挟圧されたパワ
    ーローラと、 変速機ケースに傾転可能に取り付けられ、前記パワーロ
    ーラを回転可能に支持するトラニオンとを備え、 前記パワーローラは、入出力ディスクに摩擦接触するパ
    ワーローラ内輪と、入出力ディスクからパワーローラ内
    輪に入力される軸方向荷重を受けるパワーローラ外輪
    と、前記パワーローラ内輪とパワーローラ外輪との間に
    介装されるパワーローラ軸受と、入出力ディスクからパ
    ワーローラ内輪に入力される径方向荷重を受けるシャフ
    トとを有して構成され、 前記トラニオンのパワーローラ収納部とパワーローラ背
    面との間に、パワーローラがトラニオンに対し、トラニ
    オン傾転軸とパワーローラ回転軸とに直交する左右方向
    に沿って平行移動するように、ころ軸受が配置されたト
    ロイダル型無段変速機において、 前記シャフトを、パワーローラ外輪との外輪接触面を正
    面に有し、前記ころ軸受のレース面を背面に有するパワ
    ーローラ保持部と、パワーローラ内輪を回転可能に支持
    するシャフト部とが一体に形成された保持部付きシャフ
    トとし、 前記パワーローラ外輪を、パワーローラ軸受の転動体レ
    ース面を正面に有し、前記パワーローラ保持部との保持
    部接触面を背面に有し、前記保持部付きシャフトのシャ
    フト部に挿通される内径穴を中央部に有する部材とし、 かつ、前記保持部付きシャフトと前記パワーローラ外輪
    とは、別々に加工した後、互いに組み付けられることを
    特徴とするトロイダル型無段変速機。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のトロイダル型無段変速
    機において、 前記パワーローラ外輪の内径穴と前記保持部付きシャフ
    トのシャフト部外径との間に、少なくともトラニオン傾
    転軸方向の隙間を設けたことを特徴とするトロイダル型
    無段変速機。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載のトロイダル型無段変速
    機において、 前記パワーローラ外輪の内径穴と前記保持部付きシャフ
    トのシャフト部外径との間に、シャフト部全周にわたっ
    て隙間を設けたことを特徴とするトロイダル型無段変速
    機。
  5. 【請求項5】 請求項3または請求項4に記載のトロイ
    ダル型無段変速機において、 前記パワーローラ外輪の内径穴と前記保持部付きシャフ
    トのシャフト部外径との間に設けた隙間の寸法を、パワ
    ーローラ内輪の内径部の隙間寸法以上としたことを特徴
    とするトロイダル型無段変速機。
  6. 【請求項6】 請求項2ないし請求項5に記載のトロイ
    ダル型無段変速機において、 前記パワーローラ外輪の保持部接触面と、前記パワーロ
    ーラ保持部の外輪接触面との間に、潤滑油溝を形成した
    ことを特徴とするトロイダル型無段変速機。
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