JP2629038B2 - ビス(3,5―ジオキソピペラジニル)アルカンまたはアルケンを製造する方法 - Google Patents

ビス(3,5―ジオキソピペラジニル)アルカンまたはアルケンを製造する方法

Info

Publication number
JP2629038B2
JP2629038B2 JP1011797A JP1179789A JP2629038B2 JP 2629038 B2 JP2629038 B2 JP 2629038B2 JP 1011797 A JP1011797 A JP 1011797A JP 1179789 A JP1179789 A JP 1179789A JP 2629038 B2 JP2629038 B2 JP 2629038B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
formula
tetranitrile
tetraamide
acid
reaction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1011797A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH01228971A (ja
Inventor
チーユン・ジョニー・テュ
ジョージ・ダブリュー・クラーク
ジャムピエトロ・ボルソッティ
Original Assignee
アーバモント・インコーポレーテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by アーバモント・インコーポレーテッド filed Critical アーバモント・インコーポレーテッド
Publication of JPH01228971A publication Critical patent/JPH01228971A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2629038B2 publication Critical patent/JP2629038B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D241/00Heterocyclic compounds containing 1,4-diazine or hydrogenated 1,4-diazine rings
    • C07D241/02Heterocyclic compounds containing 1,4-diazine or hydrogenated 1,4-diazine rings not condensed with other rings
    • C07D241/06Heterocyclic compounds containing 1,4-diazine or hydrogenated 1,4-diazine rings not condensed with other rings having one or two double bonds between ring members or between ring members and non-ring members
    • C07D241/08Heterocyclic compounds containing 1,4-diazine or hydrogenated 1,4-diazine rings not condensed with other rings having one or two double bonds between ring members or between ring members and non-ring members with oxygen atoms directly attached to ring carbon atoms

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Hydrogenated Pyridines (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、式(I)の化合物を製造する方法に関す
る。
(式中R1およびR2は各々メチルおよび水素からなる群よ
り選択されるかまたはR1およびR2はいっしょになってエ
チレンを形成する。) さらに詳細には、本発明は(S)(+)−1,2−ビス
(3,5−ジオキソピペラジニル)プロパンおよび(R)
(−)−1,2−イス(3,5−ジオキソピペラジニル)プロ
パンを形成する新規方法に関する。
従来の技術 (S)(+)−1,2−ビス(3,5−ジオキソピペラジニ
ル)プロパンはクレイトンのアメリカ特許第3,941,790
号および第4,275,063号に記載されている。この化合物
は腫瘍および他の型の癌に対する活性を示し、他の抗癌
剤と組合せて相乗効果を有するものとして公知である。
特に、この化合物は、肉腫、リンパ性肉腫および白血病
に対する活性を示し、アドリアマイシンと組合せて投与
した場合特に効果的であることがわかった。
式(I)の化合物を製造する種々の方法が従来技術と
して知られている。クレイトンの上記特許には2つの方
法に開示されている。1つは(S)−1,2−ジアミノプ
ロパンをクロル酢酸と反応させて(S)−1,2−ジアミ
ノプロパン四酢酸を形成することである。四酢酸を窒素
下高温でホルムアミドと反応させて式(I)の化合物を
得た。もう1つの方法は上述の製造し、アンモニアとの
反応によりテトラアミドに変換し、生成物を環化するこ
とからなる。
英国特許第978,724号は、ジアミン類をホルムアルデ
ヒドおよびシアン化水素と反応させてテトラニトリルを
得、これをケン化することからなるもう1つの四酢酸の
製造方法に開示している。バースワースらの米国特許第
2,461,519号は、1,2−ジアミノプロパンをホルムアミド
およびシアン化ナトリウムとアルカリ性pHで反応させる
ことによって1,2−ジアミノプロパン四カルボン酸を製
造する方法を教示している。
発明が解決すべき課題 これらの方法は満足のいくものではなかった。まず、
クレイトンの第一の方法におけるジアミンとクロル酢酸
との反応は長時間必要で四酢酸の分離が困難である。収
率は比較的低い。クレイトンの第二の方法も収率が限ら
れる。リン(Lin),Y.Tら、Radiopharm. 1762 12(4)
592はホルムアルデヒドとシアン化ナトリウムをうまく
使って1,2−プロパンジアミン四酢酸を形成することを
試みた。
課題を解決するための手段 本発明は、公知方法より高収率短い反応時間で3段階
で式(I)の化合物を製造する新規な方法に関する。さ
らに、中間体の単離は必要ない。
さらに詳細には、本発明は(S)(+)−1,2−ビス
(3,5−ジオキソピペラジニル)プロパンと(R)
(−)−1,2−ビス(3,5−ジオキソピペラジニル)プロ
パンの製造に関する。
本発明の方法は、式(II)のジアミン H2N−CHR1−CHR2−NH2 (II) (R1とR2は上記定義のとおりである) をホルムアルデヒドおよびアルカリ金属シアン化物と約
0〜2のpHで反応させて式(III)のテトラニトリルを
生成し; (NCCH22N−CHR1−CHR2−N(CH2CN) (III) このテトラニトリルを水和して式(IV)のテトラアミド
の酸付加塩を得;式 (H2NOCCH22N−CHR1−CHR2 −N(CH2CONH2・2HX (IV) (式中、R1とR2は式(I)で定義したとおりであり;Xは
酸アニオンである。) のテトラアミドの酸付加塩を得; このテトラアミドの酸付加塩を環化して式(I)の化
合物を得ることからなる。
本発明の方法によれば、式(II)のアミンまたはその
酸付加塩(たとえば、塩酸塩、臭化水素酸塩、酒石酸塩
など)の水溶液をつくり、該水溶液をホルムアルデヒド
と硫酸などの酸の溶液と混合してpHを調整する。ニトリ
ル化反応のpHが重要であることがわかった。すなわち、
pHは約0〜2でなければならない。pHがこれより高いと
収率は低くなる。この混合物に、シアン化カリウムのよ
うなシアン化ナトリウムまたは他のアルカリ金属シアン
化物の溶液をpHを0〜2に維持しながらゆっくり加え
た。
ホルムアルデヒドは一般に化学量論的に過剰量が反応
に使われる。たとえば、ジアミン1モル当り約4.25モル
のホルムアルデヒドが使用される。各反応体の濃度は重
要ではない。反応は約35〜40℃の温度で行うのが好まし
く、収率が最高となる。濃度と所望の収率を含む反応条
件に依って、反応は完了するのに数時間かかる。上記テ
トラニトリルは二塩化メチレンによる抽出によって容易
に回収される。
テトラニトリルを相当するテトラアミドに転化するこ
とは、テトラニトリルのたとえば二塩化メチレン溶液を
酸溶液に滴加することによって達成される。適当な酸
は、HCl,HBr,HFおよびH2SO4のような鉱酸の約30〜90%
の濃度の溶液である。酸溶液はテトラニトリルの添加を
開始する前に0℃に冷却するのが好ましい。ニトリルの
添加後、温度を徐々に20℃に上昇せしめた。次いでアセ
トンまたはエタノールのような非溶媒を加えてテトラア
ミドを溶液から沈澱させた。
水がテトラアミドから除去されない場合、環化反応が
低温(たとえば140−145℃)で行なわれると特に目的化
合物の収率が低下することがわかった。水を除き収率を
改善する1つの手段は塩化メチレンのような不活性溶媒
中塩化チオニルの添加である。得られた懸濁液を直接環
化反応に付すことができる。テトラアミドから水を除去
するあまり感心しない方法は、99%エタノールをテトラ
アミドに添加し共沸により水を除去することである。塩
化チオニルによる方法は例4に記載されている。
テトラアミドの酸付加塩を溶融フェノール中で加熱し
て(約140〜170℃)ピペラジニル環を環形成するのが好
ましい。遊離塩基の代りにテトラアミドの酸付加塩を反
応させると収率が改善され反応に必要な温度を低下せし
める点で特に有利である。好適酸付加塩は、塩酸塩であ
る。この塩を加熱すると、当該クロリドは開環して遊離
したアンモニアと反応して塩化アンモニウムを生成し、
反応の平衡をピペラジニル化合物の形成に都合よい方向
へシフトさせる。
溶融したフェノールは、テトラアミドが該フェノール
に非常によく溶け、該フェノールは反応を触媒するに充
分酸性であるので上記環化反応には好適な溶媒である。
このフェノールは高沸点でもある。これらの特徴を有す
る他の溶媒も使用できる。
実 施 例 本発明は下記例により一層詳しく説明されるが、それ
らに限定されない。
例1 (S)−1,2−プロピレンジニトリロテトラアセトニト
リルの製造 1800mlの水中で442gの(S)−プロパンシアミン・2H
Clを混合して調製された溶液に、540gの96%硫酸および
ホルムアルデヒドの40%水溶液1200ml、1800mlの水中79
5gのNaCNの溶液を4時間かけてゆっくり加えた。反応は
わずかに発熱反応であって、外部を冷却することにより
温度を34−36℃に維持した。このシアン化ナトリウム溶
液の3分の2を加えた後、テトラニトリルは油状物とし
て分離し始めた。添加終了時に、反応物をさらに5時間
37−39℃で加熱した。25℃に冷却後、生成物をCH2Cl2
数回抽出した。抽出物をいっしょにして1NHClで洗い着
色された不純物を除去し、溶媒を真空蒸発させてテトラ
ニトリル625gを粘稠な黄色油状物として得た。収率は
(S)−プロパンジアミン・2HClについては90%であっ
た。▲〔α〕25 D▼=31.6゜(c=1;CH2Cl2) 例2 (S)−N,N,N′,N′−テトラカルボキサミドメチル−
1,2−ジアミノプロパン二塩酸塩の製造 例1で得られた、1リットルのCH2Cl2中300gのテトラ
ニトリルの溶液を12時間かけて1200mlの37%HCl水溶液
に滴加し、外部を冷却して0℃とした。溶液の温度を次
いで3時間かけて20℃に上昇させた。反応物を一晩20℃
で撹拌した。無色有機総を分離した。水性層を、よく撹
拌しつつアセトン4に滴加した。沈澱が生じ、これを
過しアセトンで徹底的に洗った。これを次の段階に使
用するかまたは任意に50℃で真空下に乾燥して485gの表
題化合物をわずかに黄色の固体として得た。
例3 S−1,2−ビス(3,5−ジオキソピペラジニル−1−イ
ル)プロパンの製造 ゆっくりしたアルゴン流下に90℃の油浴中で加温した
フェノール250gに、例3で得られたアセトン中2000gの
生成物(乾燥含量565g)を20分かけて添加した。温度を
1.5時間かけて160℃に徐々に上昇させながらアセトンを
留去した。1時間160−170℃で加熱後、油浴をとりはず
し、反応物を120−130℃に冷却した。生成したNH4Clを
過し、フェノール溶液を3のエチルアルコールで希
釈した。これを15℃に冷却すると、結晶生成物が分離
し、これを過し、エタノールで洗い、乾燥して244gの
白色生成物を得た(例1で得られたテトラニトリルを出
発化合物として使用して計算した場合の収率60%)。融
点189−191℃。ジオキサンより再結晶して目的化合物を
得た。融点191−192℃、▲〔α〕120 D▼=+40゜(c=
0.5 pH6.7の緩衝液) 例4 S−ビス(3,5−ジオキソピペラジニル−1−イル)プ
ロパン製造の変法 例2で得られたテトラアミド(水分9.5%を含む遊離
テトラアミドの55%)試料(50g)を18.5mlの塩化チオ
ニルを含む100ml塩化メチレンと30−35℃で45分間撹拌
し、溶融フェノール200gに添加した。この混合物を140
℃に加熱し、この温度を2時間維持して塩化メチレンを
蒸発させた。加熱を6時間140℃で続け、21.5gの粗生成
物(テトラアミドにもとづく収率87%)が得られた。同
時に並行して、塩化チオニルおよび塩化メチレン処理を
せず実験を進めたものでは、165℃で収率71%,140℃で
は収率62%であった。
例5 (S)−1,2−ジアミノプロパンビス(D−二酒石酸
塩)の製造 約300Kgの水と約180KgのD(−)酒石酸を760ガラ
ス裏打ち容器に入れた。混合物を撹拌し、いそいで約58
KgのDL−1,2−ジアミノプロパンを加えた。反応は発熱
反応なので温度は約65℃まで上昇するであろう。混合物
を撹拌しつづけ80−85℃に加熱して均一にした。これを
約16時間かけてゆっくりと約5℃に冷却した。(S)−
1,2−ジアミノプロパンビス(D−二酒石酸塩)が析出
した。スラリーを遠心分離し、母液をすてた。固体を上
記760ガラス裏打ち反応器にもどした。
該反応器に約300Kgの水を入れ、(S)−1,2−ジアミ
ノプロパンビス(D−二酒石酸塩)が完全に溶解するま
で混合物を撹拌し80−85℃に加熱した。溶液を約16時間
かけてゆっくりと約5℃に冷却した。スラリーを遠心分
離して結晶化した(S)−1,2−ジアミノプロパンビス
(D−二酒石酸塩)を分離した。母液をすて、固体
(S)−1,2−ジアミノプロパンビス(D−二酒石酸
塩)を真空トレイドライヤー中約60℃で乾燥した。(収
量約140Kg,収率95%) 例6 (S)−1,2−ジアミノプロパン二塩酸塩の製造 約700のメタノールおよび約140Kgの(S)−1,2−
ジアミノプロパンビス(D−二酒石酸塩)を760ガラ
ス裏打ち反応器に入れた。混合物を撹拌し、次いですば
やく約69Kgの塩化水素ガスを加えた。(反応温度は約60
℃に上昇し、混合物は均一となる。)混合を続け、ゆっ
くりと約20℃に冷却する。(S)−1,2−ジアミノプロ
パン二塩酸塩が結晶し始めた。反応混合物を約20℃で2
−16時間撹拌し、固体を遠心分離して除去した。固体を
メタノールで洗い、次いで約60℃で真空トレイドライヤ
ーで乾燥した。(収量約26Kg、収率47%) 例7 (S)−1,2−プロピレンジニトリロテトラアセトニト
リルの製造 脱塩水40Kgを200のガラス容器に入れた。これを窒
素でパージした。撹拌し外部から冷却しながら12.2Kgの
硫酸(96%)をゆっくり加えた。この溶液を25℃に冷却
し、次いで10Kgの(S)−1,2−ジアミノプロパン二塩
酸塩と26.1Kgのホルムアルデヒド溶液(40%)を加え
た。4時間かけて40の脱ミネラル水中18Kgのシアン化
ナトリウムの溶液にゆっくり加えた。反応混合物を35−
40℃に保持した。上記シアン化物約3分の2を添加した
後テトラニトリルは油状物として分離し始めた。この混
合物を、TLC分析がテトラニトリルの存在に由来する1
つのスポットのみを示すまで約5〜8時間加熱しつづけ
た。
脱ミネラル水10Kgを加え25℃に冷却した。油状物テト
ラニトリルを各々36Kg,18Kg,18Kgの塩化メチレンで3回
抽出した。抽出物をいっしょにして100リットルのガラ
ス反応容器に注入し、10Kgずつの希塩酸(4%)で5回
洗い、次いで15ずつの脱塩水で6回洗った。有機層を
TLCで検査してテトラニトリル(Rf0.5)より低いRfを有
する出発化合物または不純物の不存在を確認した。有機
溶液の重量は約79Kgである。少量の溶液を真空蒸発乾固
して残渣の重さを計った。この重量を使用して溶液全体
のテトラニトリル含量を計測した(約14Kg)(収率約90
%)。
例8 (S)−N,N,N′,N′−テトラカルボキサミドメチル−
1,2−ジアミノプロパン二塩酸塩の製造 200リットルのガラス反応容器に約34Kgの塩酸(37
%)を入れ、外部からアセトンとドライアイスの混合物
で0−2℃に冷却した。
3時間かけて、温度を1〜3℃に保持しつつ、よく混
合物を撹拌しながら、テフロンチューブを通して例7で
製造したテトラニトリルの塩化メチレン溶液約39.5Kg加
えた。添加完了後、温度を3時間かけて室温に上昇せし
めた。一晩(12−16時間)室温で撹拌した。TLCでテト
ラニトリルの消失とテトラアミドの形成をチェックし
た。下層の無色有機層を捨てた。72Kgの無水エタノール
を200のガラス反応容器に入れて撹拌した。1時間か
けてこの酸性溶液をテフロンチューブを通してエタノー
ルに圧入した。撹拌した混合物を氷水浴で冷却して温度
を16〜18℃に維持した。約1時間撹拌して得られたスラ
リーを遠心分離した。固体を遠心分離器中で12.5ずつ
の無水エタノールで洗った。湿った固体を真空オーブン
中35℃で30−35mnHgで約24時間乾燥した。11.6Kgのテト
ラアミド(65−80%)を得た。
例9 (S)(+)−1,2−ビス(3,5−ジオキソピペラジニ
ル)プロパンの製造 8Kgのフェノールを10のガラス反応容器に入れた。
窒素でパージし、90℃に加熱した。例8で製造されたテ
トラアミド2.3Kg(乾燥時)を加え撹拌した。1時間か
けて145−170℃に温度を上昇させ温度を140℃以上に4
時間保持した。適当な間隔で試料をとり出してTLCでテ
トラアミドの消失について検査した。反応完了時、反応
混合物を100℃に冷却し、沈でんした塩化アンモニウム
をいそいで取し、液を25ガラス反応容器に入れ
た。塩化アンモニウム沈澱物を3のエタノールで洗っ
た。熱フェノール溶液を10のエタノールで希釈し、ブ
ラインを使用して2〜4時間撹拌して外部から冷却して
約20℃とし、次いでさらに水で12時間冷却して約15℃に
した。
沈でんした粗生成物を取し、2のエタノールで4
回洗った。次いで2のエタノールでスラリーとし、最
後にさらに2のエタノールで洗った。TLCでフェノー
ルの存在しないことをたしかめた。18−24時間40℃で真
空乾燥し、約900gの粗生成物(S)(+)−1,2−ビス
(3,5−ジオキソピペラジニル)プロパンを得た。収率5
4−61% この生成物を次のように生成した: 20のガラス反応容器に9.0の発熱物質を含まない
水または4.5の該水と4.5のエタノールを入れ、85−
95℃に加熱した。約900gの粗生成物を加え溶解が完了
(最大時間約5分)するまで急速に撹拌した。この熱溶
液をジカライトと活性炭の各層に通して過し、液を
20のガラス反応容器に集めた。ブラインを使用して5
〜10℃に急いで冷却し、約1時間この温度に保持した。
結晶生成物を過し、約0.8のあらかじめ冷却した
(5〜10℃)発熱物質を含まない水、次いで約1.2の
あらかじめ冷却した(5〜10℃)ジエチルエーテルで連
続して洗った。この生成物を40℃で真空下に少くとも12
時間乾燥した。試料をとり出し、空気のもらないコハク
色のガラス容器に入れた。収量約800g、精製後の収率76
−85%。
本発明は(S)(+)−1,2−ビス(3,5−ジオキソピ
ペラジニル)プロパンの製造について詳しく説明された
が、式(I)の他の化合物、より詳しくは(R)(−)
−1,2−ビス(3,5−ジオキソピペラジニル)プロパンも
同様の方法で製造できる。
本発明の実施態様は特許請求の範囲に記載されたもの
以外に下記のものがある: (1) 環化反応が本質的にテトラアミドの酸付加塩を
加熱することからなる特許請求の範囲記載の方法。
(2) アルカリ金属シアン化物がシアン化ナトリウム
である上記(1)の方法。
(3) R1がメチル、R2が水素である上記(2)の方
法。
(4) 式(II)のジアミンが(S)−1,2−ジアミノ
プロパンであり、式(I)の化合物が(S)−(+)−
1,2−ビス(3,5−ジオキソピペラジニル−1−イル)プ
ロパンである上記(3)の方法。
(5) 環化反応において上記テトラアミドが融解フェ
ノール中で加熱される上記(4)の方法。
(6) 上記テトラアミドの酸付加塩を環化反応にかけ
て水を除く前に塩化チオニルおよび塩化メチレンを混合
する特許請求の範囲記載の方法。
(7) ジアミンを反応させる段階が約35〜40℃の温度
で行なわれる上記(4)の方法。
(8) 該テトラアミドが約140−170℃に加熱される上
記(5)の方法。
(9) 式(IV)のXがクロリドである上記(8)の方
法。
(10) 式(II)のジアミンが(R)−1,2−ジアミノ
プロパンであり、式(I)の化合物が(R)−(−)−
1,2−ビス(3,5−ジオキソピペラジニル−1−イル)−
プロパンである上記(3)の方法。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式(I) (式中、R1とR2は各々水素とメチルからなる群から選択
    されるかR1とR2はいっしょになってエチレン基を形成す
    る)の化合物を製造する方法であって: 式(II) H2N−CHR1−CHR2−NH2 (II) (式中R1とR2は上記のとおりである) のジアミンをホルムアルデヒドおよびアルカリ金属シア
    ン化物と約0〜2のpHで反応させて式III (NCCH22N−CHR1−CHR2−N(CH2CN) (III) のテトラニトリルを生成し、このテトラニトリルを水和
    して式(IV) (H2NOCCH22N−CHR1−CHR2 −N(CH2CONH2・2HX (IV) (式中R1とR2は上述のとおりであり、Xは酸アニオンで
    ある)のテトラアミドの酸付加塩を得、 上記テトラアミドの上述の酸付加塩を環化反応に付して
    式(I)の化合物を得ることからなる方法。
JP1011797A 1988-02-17 1989-01-20 ビス(3,5―ジオキソピペラジニル)アルカンまたはアルケンを製造する方法 Expired - Lifetime JP2629038B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US07/157,195 US4963679A (en) 1988-02-17 1988-02-17 Process for preparing bis (3,5-dioxopiperazinyl) alkanes or alkenes
US157195 1988-02-17

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01228971A JPH01228971A (ja) 1989-09-12
JP2629038B2 true JP2629038B2 (ja) 1997-07-09

Family

ID=22562711

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1011797A Expired - Lifetime JP2629038B2 (ja) 1988-02-17 1989-01-20 ビス(3,5―ジオキソピペラジニル)アルカンまたはアルケンを製造する方法

Country Status (14)

Country Link
US (1) US4963679A (ja)
EP (1) EP0330381B1 (ja)
JP (1) JP2629038B2 (ja)
KR (1) KR970009041B1 (ja)
AT (1) ATE123027T1 (ja)
AU (1) AU611235B2 (ja)
CA (1) CA1303614C (ja)
DE (1) DE68922760T2 (ja)
DK (1) DK174513B1 (ja)
ES (1) ES2072295T3 (ja)
FI (1) FI97294C (ja)
HU (1) HU203326B (ja)
NO (1) NO168821C (ja)
ZA (1) ZA889452B (ja)

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4764614A (en) * 1987-03-23 1988-08-16 Monsanto Company Process for preparing (S)(+)-4,4'(methyl-1,2-ethanediyl)-bis(2,6-piperazinedione)
US5744455A (en) * 1988-01-27 1998-04-28 New York University Reduction of anthracycline-induced cardiotoxicity
JP3050598B2 (ja) * 1990-07-04 2000-06-12 全薬工業株式会社 水溶性ビスージオキソピペラジン誘導体
GB9122677D0 (en) * 1991-10-25 1991-12-11 Eurocetus Bv Process for preparing(s)(+)-4,4'-(1-methyl-1,2-ethanediyl)-bis(2,6-piperazinedione)
TW482806B (en) * 1998-06-02 2002-04-11 Ciba Sc Holding Ag Compositions stabilized by dioxopiperazinyl derivatives
US6693100B1 (en) 1999-09-10 2004-02-17 Iervant Zarmanian Pharmaceutical compositions for treating psoriasis
EE04871B1 (et) * 1999-09-10 2007-08-15 Cyathus Exquirere Pharmaforschungs Gmbh Dekstrasoksaani kasutamine, produkt ja meetod psoriaasi raviks m?eldud ravimi valmistamiseks
AT504621B1 (de) * 2006-11-24 2014-08-15 Cyathus Exquirere Pharmaforschungsgmbh Neues verfahren zur herstellung von 4,4'-(1-methyl -1,2-ethandiyl)-bis-(2,6-piperazindion)
CN101684100B (zh) * 2008-09-26 2011-11-16 重庆海腾制药有限公司 得拉唑沙或其可药用盐的制备方法
WO2012081036A2 (en) * 2010-12-13 2012-06-21 Sequent Scientific Limited A process for preparation of 4,4'-(1-methyl-1,2-ethandiyl)-bis-(2,6-piperazinedione)
CN110804022B (zh) * 2019-11-06 2023-01-17 扬子江药业集团有限公司 一种右丙亚胺的制备方法

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2461519A (en) * 1948-03-17 1949-02-15 Frederick C Bersworth Method of producing carboxylic substituted aliphatic amines and metallic salts thereof
NL273691A (ja) * 1961-01-19 1900-01-01
GB1234935A (en) * 1967-07-03 1971-06-09 Nat Res Dev Piperazine derivatives
US3941790A (en) * 1967-07-03 1976-03-02 National Research Development Corporation Bis diketopiperazines
GB1374979A (en) * 1970-12-21 1974-11-20 Nat Res Dev 3,5-dioxopiperazine derivatives
GB1236947A (en) * 1968-08-15 1971-06-23 Ici Ltd Process for the preparation of piperazine derivatives
BE787766A (fr) * 1971-08-21 1973-02-19 Merck Patent Gmbh Imides d'acide glutarique et leur procede de preparation
US4704465A (en) * 1985-11-22 1987-11-03 Monsanto Company Process for preparing ethylenediaminetetraacetonitrile
US4764614A (en) * 1987-03-23 1988-08-16 Monsanto Company Process for preparing (S)(+)-4,4'(methyl-1,2-ethanediyl)-bis(2,6-piperazinedione)

Also Published As

Publication number Publication date
DK72189D0 (da) 1989-02-16
EP0330381A1 (en) 1989-08-30
DK174513B1 (da) 2003-05-05
US4963679A (en) 1990-10-16
DE68922760T2 (de) 1995-11-23
AU2656688A (en) 1989-08-17
FI890760A0 (fi) 1989-02-16
KR890013000A (ko) 1989-09-20
HUT51260A (en) 1990-04-28
JPH01228971A (ja) 1989-09-12
NO885415L (no) 1989-08-18
CA1303614C (en) 1992-06-16
ATE123027T1 (de) 1995-06-15
NO168821B (no) 1991-12-30
DE68922760D1 (de) 1995-06-29
FI97294B (fi) 1996-08-15
NO885415D0 (no) 1988-12-06
FI97294C (fi) 1996-11-25
HU203326B (en) 1991-07-29
DK72189A (da) 1989-08-18
NO168821C (no) 1992-04-08
KR970009041B1 (ko) 1997-06-03
FI890760A (fi) 1989-08-18
EP0330381B1 (en) 1995-05-24
ES2072295T3 (es) 1995-07-16
ZA889452B (en) 1990-05-30
AU611235B2 (en) 1991-06-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4783534A (en) N-alkylnorscopines and acid addition salts thereof
JP3803292B2 (ja) チアゾリジンの製造方法
JP2629038B2 (ja) ビス(3,5―ジオキソピペラジニル)アルカンまたはアルケンを製造する方法
SU1333234A3 (ru) Способ получени производных N-фенилбензамида или их солей
CS197318B2 (en) Method of producing new 4-acylaminophenyl-ethanol-amines
KR930005446B1 (ko) 2-알콕시-n-(1-아자비사이클로[2.2.2]옥탄-3-일)아미노 벤즈아미드의 제조방법
JPS62120386A (ja) プテリジン誘導体の製造方法
CZ294964B6 (cs) Způsob přípravy (-)-[[4-(1,4,5,6-tetrahydro-4-methyl-6-oxo-3-pyridazinyl)fenyl]hydrazon]propandinitrilu s optickou čistotou nad 90 %
PL184767B1 (pl) Sposób wytwarzania monohydratu chlorowodorku ropiwakainy
JPH0735374B2 (ja) ピペラジン化合物の新規な製造方法
US3758546A (en) Methoxy amine derivatives and process for preparing them
US3202712A (en) 1-cyclohexene-4-bis (omicron-chlorobenzylaminomethyl) and derivatives
JPS5817457B2 (ja) チカンアミジンカゴウブツノ セイゾウホウホウ
JPS6343382B2 (ja)
CA1103686A (en) Heterocyclic derivative as a medicament active on the central nervous system and method for its preparation
SU1203090A1 (ru) Способ получени @ -алкил-4-ацетонилиден-1,4-дигидрохинолинов
SU1017702A1 (ru) Способ получени 3,4-дигидропирроло-(1,2-а)-пиразина
JP4441260B2 (ja) 4−アミノ−4−フェニルピペリジン類の製造方法
SU1342899A1 (ru) Способ получени 2-амино-2-метилпропантиосерной кислоты
JPS606687A (ja) フルオロエチルノルトロピン
JPS6324985B2 (ja)
JPH029574B2 (ja)
BE630970A (ja)
BE699432A (ja)
JPH02256695A (ja) アデノシン化合物の新規rおよびsジアステレオマーの製造法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080418

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090418

Year of fee payment: 12

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090418

Year of fee payment: 12