JP2620347B2 - 感熱転写記録媒体 - Google Patents

感熱転写記録媒体

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JP2620347B2 JP63303964A JP30396488A JP2620347B2 JP 2620347 B2 JP2620347 B2 JP 2620347B2 JP 63303964 A JP63303964 A JP 63303964A JP 30396488 A JP30396488 A JP 30396488A JP 2620347 B2 JP2620347 B2 JP 2620347B2
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resin
heat
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layer
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【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は感熱転写記録媒体、特に転写されたインク
層の擦り汚れを防止するのに有効な感熱転写記録媒体に
関する。
ここで言う感熱転写記録媒体は、ワードプロセッサー
に使用されるもののみならずスタンピングホイルまでを
含むものである。
従来の技術 ポリエステル樹脂やポリイミド樹脂などからできたフ
イルム、およびグラシン紙、トレーシング紙やコンデン
サー紙など薄用紙からなる基材上に熱溶融性インク層を
設けた感熱転写記録媒体の熱溶融性インク層の面に普通
紙、タッグや電線(ビニール被覆部分)を重ね合わせて
前記基材側よりサーマルヘッドで加熱し、熱溶融性イン
ク層を溶融させて普通紙、タッグや電線(ビニール被覆
部分)に転写させる感熱転写記録方法が知られている。
発明が解決しようとする問題点 ところが、この様な方法で熱溶融性インク層を転写し
た普通紙、タッグや電線(ビニール被覆部分)は、熱溶
融性インク層を擦ることにより容易に汚れてしまうとい
う欠点が有った。
したがって、本発明の目的は、普通紙、タッグや電線
(ビニール被覆部分)に転写された熱溶融性インク層の
擦り汚れを防止することが可能な感熱転写記録媒体を提
供することにある。
問題点を解決するための手段 この発明は、基材上に熱溶融性インク層を設けた感熱
転写記録媒体に於いて、該基材と熱溶融性インク層との
間に、転写性を上げるための剥離層および転写された熱
溶融性インク層を保護するための保護層を設けたことを
特徴とする。
基材としては、前述のポリエステル樹脂やポリイミド
樹脂などからできたフィルム、および、グラシン紙、ト
レーシング紙やコンデンサー紙など薄用紙が使用でき
る。
剥離層は、50〜120℃で溶融する材料から成り、通常
はワックスを単独で/またはこれを樹脂と併用したもの
を主成分とするものであり、他に充填剤などを合せて使
用することも出来る。
ワックスとしては、カルナバ、モンタン、キャンデリ
ラ、パラフィン、ライスワックス、ポリエチレンワック
スなどで50〜120℃で溶融するものを使用すれば良い結
果が得られる。
樹脂成分としては、エチレン−酢酸ビニル共重合体、
アクリル樹脂、エチレン−アクリル共重合体、ポリ酢酸
ビニル、エチルセルロース、ポリビニールブチラール、
ロジン、ポリエステルなどを使用すれば良い結果が得ら
れる。
充填剤としては、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、酸
化アルミニウム、シリカなどの微粉末が使用できる。
保護層は、好ましくは、ベース樹脂単独、または、ベ
ース樹脂と溶融時の粘度低下剤とからなる。
保護層のベース樹脂としては、アクリル樹脂、繊維素
系樹脂、エポキシ樹脂及びケトン樹脂のうちから少なく
とも1種以上を選べばよい。
保護層の溶融時の粘度低下剤としては、ロジン、変性
ロジンおよびこれらの誘導体、アルキル・フェノール樹
脂、アルキル・フェノール変性キシレン樹脂、テルペン
樹脂、テルペンフェノール樹脂、ロジン変性フェノール
樹脂、炭化水素樹脂、α−メチルスチレン−ビニルトル
エン共重合体、低分子量スチレン樹脂、クマロン−イン
デン樹脂、ロジン変性マレイン酸樹脂及びスチレンマレ
イン酸樹脂のうちから少なくとも1種を選べばよい。
該保護層のベース樹脂と溶融時の粘度低下剤が10〜10
0重量%:0〜90重量%の割合で用いられたときに、最良
の結果を得ることができる。
他に樹脂の膜性を失わない範囲で前記充填剤などを合
せて使用することもできる。
次に、熱溶融性インク層は、一般に知られているカー
ボンブラックやグラファイトなどの顔料を含む着色剤
と、カルナバ、マイクロクリスタリンワックスなどのワ
ックス類、およびポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体、アクリル樹脂、飽和ポリエステル樹脂、ア
イオノマー樹脂などの熱可塑性樹脂とから成る。耐油
性、耐アルコール性、耐酸性等を考慮する場合には、ア
クリル樹脂、飽和ポリエステル樹脂又はアイオノマー樹
脂を使用するのが有利である。特に、ガラス転移温度が
−20〜70℃のものを使用すればより良い結果が得られ
る。
樹脂は熱溶融性インク層中で30重量パーセント以上使
用することが必要である。30重量パーセント未満である
と、擦過性が悪くなり、また、耐油性、耐アルコール
性、耐酸性等も悪くなってくる。35重量パーセント以上
用いれば特に良い結果が得られる。
また、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、酸化アルミニ
ウム、シリカなどの微粉末からなる充填剤、潤滑油等の
添加剤を加えることができる。
本発明の感熱転写記録媒体は、必要に応じて前記基材
の片面にシリコン樹脂や界面活性剤を塗布してサーマル
ヘッドの熱に依る基材の溶融に起因するスティックを防
止するための層を設け、該基材の他方の面に、ワックス
を単独で/またはこれを樹脂と併用したものを主成分と
した塗剤をソルベントコーティング法、または、エマル
ジョンコーティング法など通常に使われるコーティング
法により塗布して剥離層を形成(好適な厚みは、1〜4
μ)したのち、この剥離層上に通常の方法により保護層
(好適な厚みは0.2〜1μ)及び熱溶融性インク層(好
適な厚みは、1〜5μ)を順次形成することにより容易
に製造することができる。
実施例 剥離層 片面にスティック防止の為の耐熱処理層を設けた厚さ
5μのポリエステルフイルムの他の面にカルナバワック
スからなる塗剤を1μの厚さになるように塗布した。
保護層 前記剥離層上に下記塗剤を1μの厚さになるように塗
布した。
アクリル樹脂(40%溶液) 15部 ロジン化マレイン酸 6部 イソプロピルアルコール 84部 熱溶融性インク層 ポリエステル樹脂水分散体(30%溶液) 60部 カーボンブラック水分散体(30%溶液) 40部 上記配合で、撹拌機などで混合して塗剤を作成する。
このものを保護層の上に2.5μの厚みになるように塗布
した。
この感熱転写記録媒体を用いて印字したころ、良好な
印字が得られた。
この感熱転写記録媒体を用いてバーコードを印字して
JIS規格(L0823)の摩擦試験機I型の摩擦子の白綿布に
替えてシードゴム工業株式会社製「レーダーS50」を貼
り付けてテストを行なったところ、50往復テストを行な
っても印字には何の変化も見られなかった。
次に、35℃の水中に4時間浸せきしたもの、70℃で紫
外線を100時間照射したものを前記と同じ様にテストし
たところ何等擦り汚れは見えなかった。
また、エンジンオイルに浸せきしたのち、前記と同じ
様にテストしたところ何等擦り汚れは見えなかった。ガ
ソリンに対しても同様のテストをしたところ同じ様な効
果が有った。
つぎに、印字したものを布に挟んでアイロン(150
℃)をかけて耐熱テストを行なったところ、印字には変
化は見られなかった。
また、このものを用いて塩化ビニルシートに印字を行
なったが、指頭で擦っても、金属のとがった先端で擦っ
ても塩化ビニルシートに印字が強固に固着、保護され汚
れの無い極めて擦過性の良い印字が得られた。
比較例 実施例1の保護層を設けないものを作って塩化ビニル
シートに印字を行なったところ、指頭で擦れば、すぐに
汚れた。
効果 本発明の感熱転写記録媒体を用いて普通紙やタッグ、
ラベル、シール、電線とか言ったものに印字したとき、
保護層がインク層を完全にカバーし、擦り汚れに対して
非常に強くなった。それとともに、耐熱性、耐溶剤性に
すぐれ、その上普通紙や紙製のタッグ、ラベル、シー
ル、あるいは電線のみならず繊維製のタッグ、ラベル、
シールまで使用する事ができるようになった。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】耐熱性基材上に剥離層、保護層および熱溶
    融性インク層が順次積層された感熱転写記録媒体に於い
    て、該剥離層が50〜120℃で溶融する材料からなり、該
    保護層がベース樹脂としてのアクリル樹脂および溶融時
    の粘度低下剤としてのロジン変性マレイン酸樹脂からな
    ることを特徴とする感熱転写記録媒体。
JP63303964A 1988-12-02 1988-12-02 感熱転写記録媒体 Expired - Lifetime JP2620347B2 (ja)

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