JP2616850B2 - 増ページ型通帳 - Google Patents

増ページ型通帳

Info

Publication number
JP2616850B2
JP2616850B2 JP3152441A JP15244191A JP2616850B2 JP 2616850 B2 JP2616850 B2 JP 2616850B2 JP 3152441 A JP3152441 A JP 3152441A JP 15244191 A JP15244191 A JP 15244191A JP 2616850 B2 JP2616850 B2 JP 2616850B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paper
passbook
text
weight
pulp
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP3152441A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04351597A (ja
Inventor
勉 宇水
洋一 藤本
敬史 三田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokushu Paper Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Tokushu Paper Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokushu Paper Manufacturing Co Ltd filed Critical Tokushu Paper Manufacturing Co Ltd
Priority to JP3152441A priority Critical patent/JP2616850B2/ja
Publication of JPH04351597A publication Critical patent/JPH04351597A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2616850B2 publication Critical patent/JP2616850B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Paper (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金融機関などで使用さ
れる増ページ型通帳に関するものである。
【0002】
【従来の技術】銀行や郵便局などの金融機関では、事務
作業量の軽減と顧客サービスの向上から、コンピュータ
導入によるオンライン処理システムが行われている。こ
こで使用される通帳の一例を図1に示した。これは、ク
ロス表紙1と複数枚の本文用紙2で構成されており、表
紙に磁気ストライプ3が貼付された磁気ストライプ付通
帳が一般的である。磁気ストライプ3には、支店番号、
取引科目、口座番号などのデータが磁気情報として記録
されており、自動取引き用の端末機に通帳を挿入する
と、そのデータが自動的にコンピュータに入力されるよ
うになっている。図3は、本文記帳ページの一例で、印
字行を自動セットするためのタイミングマーク7や、ペ
ージ識別用のページマーク8や罫線が印刷されている。
【0003】近ごろは給与の自動振込みや電気代、ガス
代などの自動引き落しが盛んになり、通帳に印字される
量は増加の一途をたどっており、いまや通帳は家計簿代
わりになりつつある。従って、顧客にとっては本文ペー
ジ数の多い通帳が好ましく、また、金融機関にとっても
ページ数が増えれば製作コストだけでなく、事務コスト
も低減でき、各種の金融商品を1冊の通帳で賄えること
も可能となるなどの利点がある。このような背景から、
最近従来の本文用紙の枚数が3〜5枚ものの通帳に変わ
って、6〜10枚ものの、いわゆる「増ページ型通帳」
が開発されつつある。
【0004】ここで通帳の作製工程の、代表的な例を簡
単に説明する。本文用紙に所定事項(約款,印字欄用
罫線,タイミングマーク,ページマークなど)を印刷す
る。この際、通帳の見返し部分(図2の4の部分で、約
款が印刷される場合が多い)に使用する用紙は、本文用
紙とは別設計の、見返し専用用紙を使用する場合もあ
る。本発明では、便宜的に、見返し用紙も含めたものを
本文用紙の枚数として説明してある。図で説明すると、
図2は、本文用紙5枚の通帳に相当する。丁合された
多面付けの、所定事項を印刷した本文用紙を、ミシン入
れのために、 通常3面付けに断裁する。所定枚数重
ねられた本文用紙にミシン入れ(図2の6の部分)を行
う。表紙貼り機で厚み0.15mm程度のクロス表紙
1の裏面に糊(酢酸ビニルなどの水系の糊が多い)を塗
布し、ミシン入れした本文と貼り合わせる。断裁機で
通帳の仕上がり寸法に断裁し、四隅を丸くする(角丸を
入れる)。通帳の所定位置に、磁気ストライプ加工3
をする。
【0005】次に通帳用本文用紙に要求される性能とし
て重要な項目について説明する。印刷適性に優れるこ
と。不透明性に優れること。用紙の不透明度が低い
と、オフセット印刷などで印刷された、タイミングマー
クやページマーク、及び印字箇所などが用紙の裏面から
透けて見え、自動取扱い機の誤動作の原因となる。用紙
の不透明度は90%以上必要と言われている。寸法安
定性に優れていること。用紙には伸縮やカールができる
だけ少ないことが要求される。寸法安定性が悪いと、通
帳製造時に見当が合わないなどの問題を生じ、また自動
取扱い機中で通帳が送りロールで送られないなどの問題
を起こす。裁断時、打ち抜き時の刃持ち適性が良好な
こと。自動取扱い機中での機械適性に優れること。ペ
ージめくり時に複数枚のページがめくられないこと(ペ
ージめくり適性に優れていること)やジャムを起こさな
いことが要求される。これらは用紙の剛直性に密接な関
係があり、用紙には適度の剛直度が要求される。プリ
ンターで印字したインクの、経時による浸透拡散が少な
いこと。取引内容の通帳への記載は、通常は、布テープ
に不乾性のインキを浸み込ませたインクリボンを使用し
て、ドットプリンターで行われる。このため印字した後
に、インクが用紙中に浸透拡散すると、印字が不鮮明に
なったり、裏面から透けて見えて(インクスルー)自動
取扱い機の誤動作の原因となる。インクの浸透拡散が少
ないことを、印字裏抜け防止適性(インクスルー防止適
性)が良いと言い、きわめて重要な性能である。自動
機のプリンターで印字直後に、ロールにより印字部分が
汚されないこと。印字直後にインクが紙面に速やかに吸
収されることが必要である。吸収されずに用紙表面にイ
ンクが留まると、通帳搬送ロールにより印字部分が擦ら
れて紙面が汚され、見栄えが悪くなり、また情報が誤っ
て読み取られるなどの問題を起こす。
【0006】一方、前述した「増ページ型通帳」では、
既存の端末機の通帳挿入口の間隙が決っていることか
ら、通帳全体の厚さを変えないでページ数を増やすこと
が絶対に必要な条件となっている。このため、本文用紙
の厚みを薄くすることが検討されたが、単に用紙の厚み
を薄くしただけでは次に述べるような種々の問題を起こ
すことが判った。即ち、従来の3〜5枚ものの通帳の本
文用紙の厚さは、諸性能を考慮に入れて通常160〜1
20μmの範囲にあり、これを6〜10枚ものに要求さ
れる厚みである120〜65μmに単に薄くしたもので
は、プリンターで印字された文字が裏に抜けてしまい、
タイミングマークを機械で読み取る際に、表面の印字を
裏面に印字されたものと勘違いしてしまう問題を起こし
た。また、用紙の剛直度や紙力が低下するために、ペー
ジめくり時に二重めくりやジャムを起こし、甚だしい場
合は用紙が破れ、通帳として使用することは出来ないと
いう問題も起こした。
【0007】これらの欠点を改良する目的で、従来の本
文用紙より酸化チタンの含有量を増やし、不透明度を上
げた本文用紙が開発されたが、白紙不透明度自体は向上
したものの、印字裏抜けを防止することは出来なかっ
た。また、酸化チタンの含有量が多くなる為に剛直度や
紙力が低下し、ページめくり時の二重めくりやジャムな
どのトラブルは、依然として解決することは出来なかっ
た。また、酸化チタンは硬度が大きいので、用紙の仕上
げ時や通帳の裁断時や角丸入れ時の機械の刃持ち(耐久
性)が悪くなるという新たな問題も生じた。また、用紙
が薄くなったために、印字インキの浸透拡散による弊害
が大きくなった。
【0008】一方、実開昭59−64273号では、2
枚の薄葉紙の間に不透明性接着剤あるいは不透明性合成
樹脂フィルムからなる光不透過性層を介在させた本文用
紙が提案されている。また、実開昭59−143778
号では、2枚の薄葉紙に不透明なアンカーコート層を設
け、それを不透明な接着剤で貼合した本文用紙が提案さ
れている。また、実開昭59−143779号には、2
枚の薄葉紙の間に合成樹脂フィルム層の両面側に不透明
な接着剤層及びアンカーコート層を積層した中間層を介
在させた本文用紙が提案されている。これらの本文用紙
はいずれも前述の問題点を解決するために提案されたも
のであるが、製造工程が複雑でコストがかかり、また複
雑な構成のため用紙がカールしやすい等の欠点があっ
た。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の増ペ
ージ型通帳本文用紙の欠点を解決した本文用紙を開発
し、従来の端末機でも十分使用できる増ページ型通帳を
提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決する為の手段】本発明者らは、上記問題点
を解決するために、印字裏抜けと用紙の不透明度とは根
本的には全く異なる性質であることに着目し、鋭意研究
を重ねた。その結果、ある特定の填料と酸化チタンとを
組み合わせることで、上記課題を解決し、また本文用紙
としての要求性能をすべて満たした用紙を製造できるこ
とができることを見いだし、本発明を完成した。即ち、
本発明の要旨とするところは、パルプ100重量部に対
し、吸油量が70ml/100g以上のケイ酸系填料を
2〜20重量部、および酸化チタンを3〜20重量部の
割合で含んだ本文用紙を使用して増ページ型通帳を作製
することにある。
【0011】本発明で使用するケイ酸系填料とは、四塩
化ケイ素などのハロゲン化ケイ素化合物の分解、有機ケ
イ素化合物の分解、ケイフッ化水素酸の分解、ケイ砂と
コークス混合物の加熱などにより製造(乾式法)する無
水ケイ酸や、ケイ酸ナトリウムの鉱酸による分解、ケイ
酸ナトリウムのアンモニウム塩類による分解、ケイ酸ナ
トリウムのイオン交換樹脂による分解、ケイ酸ナトリウ
ムから誘導したアルカリ土類塩の酸による分解などで製
造(湿式法)する含水珪酸(ホワイトカーボンと呼ばれ
る填料もこの一種である)や含水ケイ酸カルシウム、ア
ルミノケイ酸ナトリウム、モンモリロナイト系クレー変
性品などを意味する。
【0012】ケイ酸系填料は、数多くの会社で製造され
ており、商品名の例を挙げると、「トクシール、ファイ
ンシール、ミズカシル、シルトン、ニプシール、ゼオシ
ール、カープレックス、パイロシル、ミクロシル、シル
モス、バイシカル、エアロジル、キャブオジル、サント
セル、ハイジール」などがあり、本発明ではこれらを単
独あるいは混合して使用する。これらはいずれも比表面
積が他の填料より大きく、また吸油量も大きいことが特
徴である。
【0013】ケイ酸系填料の平均粒子径は通常10μm
以下、好ましくは5μm以下のものが使用される。平均
粒子径が10μmをこえると、用紙の表面平滑性悪くな
り印刷適性が低下し、また、インク裏抜け防止効果が低
下するいう問題点を起こしやすくなる。本発明では、ケ
イ酸系填料の吸油量(アマニ油法で測定)は70ml/
100g以上以上であることが必要である。吸油量が7
0ml/100g未満になると、印字裏抜けを防止する
効果が極端に低下する。
【0014】酸化チタンにはルチル型、アナターゼ型が
あり、本発明では平均粒子径が0.3μm程度のものが
好適に使用される。ケイ酸系填料は、後で述べるよう
に、印刷インクや印字インクが用紙の裏面に浸透するの
を防止し、表面付近に定着させる働きをするのに対し、
酸化チタンは表面の印刷や印字を裏面から見えにくくす
る働きをする。従って、両者を併用することではじめ
て、用紙の不透明度と印字裏抜け防止適性を満足するも
のとなる。本発明では、さらに必要に応じて、要求性能
を満足する範囲でタルク、クレー、炭酸カルシウム、水
酸化アルミニウム、カオリン、プラスチックピグメント
等の他の填料も併用することができる。本文用紙は後で
述べるように、抄紙技術を利用して製造するが、上記範
囲に填料を含ますためには、歩留りを考慮して填料の添
加量を決定することが必要である。
【0015】本発明におけるパルプは特に制限されるも
のでなく、クラフトパルプ、サルファイトパルプ等の化
学パルプ、グラウンドパルプ、リファイナーグラウンド
ウッドパルプ等の機械パルプ、ケミグラウンドウッドパ
ルプ、セミケミカルパルプ等の半化学パルプ、古紙パル
プ、合成パルプ等が使用でき、これらを単独または数種
類混合して使用する。
【0016】本発明の本文用紙は、パルプ100重量部
に対し、ケイ酸系填料を2〜20重量部および酸化チタ
ンを3〜20重量部含んでいることを必須の要件とす
る。即ち、ケイ酸系填料が2重量部未満であると印字裏
抜け防止適性に欠けたものとなり、20重量部を越える
と剛直度が低下し、紙力が弱いものとなる。酸化チタン
の含有量が3重量部未満であると不透明度が不足したも
のとなり、20重量部を越えると剛直度が低下し、紙力
が弱いものとなる。また、後で表1で示すように、上記
範囲で本文用紙としての他の要求性能も満たすようにな
る。
【0017】本発明では、乾燥紙力増強剤、湿潤紙力増
強剤、サイズ剤、定着剤、歩留り向上剤、濾水性向上
剤、消泡剤、染料、着色顔料、蛍光剤なども必要に応じ
て使用することができる。紙料の調製は常法に従って行
われ、通常フリーネス550〜300C.S.F.で長
網抄紙機や円網抄紙機等の公知の抄紙機を使用して抄紙
する。フリーネスが300mlC.S.F.未満である
と寸法安定性が悪くなり、また不透明性が低下するなど
の問題を起こしやすくなる。フリーネスが550mlを
越えると、用紙の地合が悪くなり、印刷適性が低下し、
また填料の歩留りも低下するなどの問題を起こしやすく
なる。本発明ではさらに、抄紙途上で紙面に澱粉、ポリ
ビニルアルコール、各種表面サイズ等を塗工することも
可能である。さらに必要に応じ、スーパーカレンダー処
理を施し、表面平滑性を向上させることも適宜行われ
る。
【0018】抄造する本文用紙の厚みは、増ページ通帳
の本文枚数によって適宜調整する。増ページ通帳全体の
厚みは2mm以下にしないと、自動取扱い機の通帳挿入
口に通らなくなると言われている。通常通帳用クロス表
紙の厚みは150μm程度、接着剤の厚みは20μm程
度であり、多少の余裕を見込んで本文用紙の厚みは、6
枚ものの場合は120μm以下、7枚ものは108μm
以下、8枚ものは90μm以下、9枚ものは80μm以
下、10枚ものは65μm以下が大体の目安となる。
【0019】本発明に使用する本文用紙が、印字裏抜け
防止適性、およびページめくり適性に優れる理由はよく
判らないが、次のような理由によるものと推定した。酸
化チタンは非常に凝集しやすい填料であり、これ単独で
使用するとパルプには凝集した状態で定着し、不透明度
向上に寄与する率が低下する。これに対し、ケイ酸系填
料を併用した場合は、酸化チタンの凝集を妨ぐことがで
き、均一に分散した状態でパルプに定着するので不透明
度向上に有効に働く。従って酸化チタンの添加量を、単
独使用の場合に比べ少なくすることができる。また、本
発明で使用するケイ酸系填料は吸油量が大きいので、印
字されたインクをすばやく吸収し、インクが裏面に浸透
することを防ぎ、印字裏抜け防止性を向上させる。さら
に、相乗効果として、パルプに対する填料の歩留りを向
上させることができ、また印字裏抜け防止性を保つのに
必要な填料の総含有量を、従来の増ページ型通帳本文用
紙に比べ大幅に減少させることができるので、用紙の剛
度、紙力が向上し、ページめくり適性に優れたものとな
る。
【0020】本発明は以上に述べたような方法で本文用
紙を抄造し、これを使用して前に述べたような工程で通
帳を作製する。通帳用クロスには、一般には布クロスと
紙クロスがある。布クロスは一般には、60から90メ
ッシュ程度の粗さの布に裏打紙を貼り合わしたものであ
る。紙クロスには合成樹脂含浸紙ベースに着色層を塗工
したり、樹脂層を形成したものや、合成紙ベースのもの
などがある。
【0021】
【実施例】
実施例.1〜3 NBKP50重量部、LBKP50重量部からなるパル
プスラリーを400mlC.S.F.に叩解し、次いで
ケイ酸系填料として合成非晶質シリカ微粉末(商品名:
トクシール、徳山曹達製造)とルチル型酸化チタン(商
品名:R−41、古河工業製造)を添加し、さらに紙力
増強剤(商品名:ポリストロン−191、荒川化学工業
製造)を0.3重量部(乾燥重量部、以下同じ)、ロジ
ンサイズ剤(商品名:サイズパインE、荒川林産化学製
造)を1.5重量部、硫酸バンドを2.5重量部を加
え、このスラリーを長網抄紙機を用いて常法に従い抄造
し、サイズプレス装置でポリビニルアルコール(商品
名:クラレポバールPVA−117、クラレ製造)1重
量部、酸化澱粉(商品名:マーメイドM200、敷島ス
ターチ製造)4重量部の混合液(濃度10重量%)を2
g/m2塗工した。使用したケイ酸系填料の吸油量、ケ
イ酸系填料と酸化チタンの含有量(パルプ100重量部
に対しての量、灰分測定による実測値)、抄造した本文
用紙の坪量、厚みを表1に示す。
【0022】比較例.1〜4 実施例と同一のパルプ及びフリーネスで、表1に示した
ように他の条件を変化させ用紙を抄造した。紙力増強
剤、サイズ剤、硫酸バンドの種類、添加量は実施例と同
一である。
【0023】このようにして抄紙した用紙を用いて、増
ページ型通帳を作製した。なおクロス表紙には20g/
2の裏打ち紙を貼合した、厚み150μmの通帳用布
クロス(商品名:ニュースターローンM−PB、東洋ク
ロス社製造)を使用し、本文用紙との接着は、水系の酢
酸ビニル接着剤を使用した。その評価結果を表1に示
す。なお、坪量はJIS P 8124、厚みはJIS
P 8118、不透明度はJIS P 8138に準
拠して測定し、刃持ち適性は通帳断裁機の刃の耐久性で
評価し、その他の適性はATM自動支払い機を試験的に
稼働させて評価した。5点法で評価したものは、3点以
上が実用的に満足できる領域であり、2点、1点は実用
上問題を起こしたものである。
【表1】
【0024】
【発明の効果】以上述べたように、本発明は構成され、
下記に述べるような顕著な効果がある。印刷適性に優
れる。不透明性に優れる。寸法安定性に優れる。本
発明の本文用紙の伸縮やカールが少ない理由は、ケイ酸
系填料に水分の吸着性能があり、従って湿度変化による
水分の吸放出が従来の本文用紙より少ないためと思われ
る。用紙の裁断時、打ち抜き時の刃持ち適性が良好で
ある。酸化チタンのみを内添した本文用紙と比べ、刃持
ち適性は向上した。これは一般に酸化チタンの摩耗性が
ケイ酸系填料より大きいためと思われる。自動取扱機
中でのページめくり適性に優れており、ジャムを起こさ
ない。プリンターインクの経時による浸透拡散が少な
い(インクスルーが少ない)。印字直後にインクが紙
面に速やかに吸収され、搬送ロールによる印字部分の汚
れがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】通帳の説明図である。
【図2】通帳の一部拡大断面図である。
【図3】所定事項を印刷した通帳の本文である。
【符号の説明】
1 クロス表紙 2 本文用紙 3 磁気ストライプ 4 見返し用紙 5 接着剤層 6 ミシン掛け部 7 タイミングマーク

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パルプ100重量部に対し、吸油量が7
    0ml/100g以上のケイ酸系填料を2〜20重量
    部、および酸化チタンを3〜20重量部の割合で含んだ
    本文用紙を使用したことを特徴とする増ページ型通帳。
JP3152441A 1991-05-28 1991-05-28 増ページ型通帳 Expired - Lifetime JP2616850B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3152441A JP2616850B2 (ja) 1991-05-28 1991-05-28 増ページ型通帳

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3152441A JP2616850B2 (ja) 1991-05-28 1991-05-28 増ページ型通帳

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04351597A JPH04351597A (ja) 1992-12-07
JP2616850B2 true JP2616850B2 (ja) 1997-06-04

Family

ID=15540599

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3152441A Expired - Lifetime JP2616850B2 (ja) 1991-05-28 1991-05-28 増ページ型通帳

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2616850B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4647072B2 (ja) * 2000-09-20 2011-03-09 日本製紙株式会社 ピッチをコントロールする方法及びピッチ吸着剤
JP5648572B2 (ja) * 2011-04-28 2015-01-07 王子ホールディングス株式会社 印刷用紙

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5126304A (en) * 1974-08-23 1976-03-04 Kojin Kk Keshobanyogenshino seizohoho
JPS6250978U (ja) * 1985-09-19 1987-03-30

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04351597A (ja) 1992-12-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2616850B2 (ja) 増ページ型通帳
JPS5828291Y2 (ja) 光学的読取用紙票
JP4052083B2 (ja) 低米坪印刷用紙
JP6236353B2 (ja) 多層抄き紙
JPH09104167A (ja) インクジェット記録用圧着葉書用紙
JP3401406B2 (ja) インクジェット記録適性及び裏カーボン複写適性を有するシート
JPH1046498A (ja) 電子写真・インクジェット共用紙
JP6114173B2 (ja) 葉書用紙
JP2004291520A (ja) インクジェット記録材料
JP7035961B2 (ja) 塗工板紙の製造方法
JP5865756B2 (ja) 多層紙の製造方法
JP2003082599A (ja) 軽量印刷用紙
JP3934561B2 (ja) インクジェット記録媒体及びこれを用いた葉書
JPH08188994A (ja) 低コストカード媒体
JP2003054110A (ja) インクジェット記録用ファイル用紙
JP5685019B2 (ja) 再生パルプを含有する紙
JP2005335235A (ja) 通帳用表紙
JPH0621740Y2 (ja) 光学読取り可能な裏カーボン複写帳票
JP2002068164A (ja) 情報記録媒体保護用段ボールケース及び段ボールシート
JP3003371B2 (ja) 電子写真用転写用紙
JP5223806B2 (ja) 宛先情報バーコードの形成方法
JPH0524535Y2 (ja)
JP2011025506A (ja) はがきおよびその製造方法
JP2003103968A (ja) 耐水性再生隠蔽情報担持用シート
JP3131330U (ja) 脳内活性化カレンダー

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090311

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090311

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100311

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110311

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110311

Year of fee payment: 14

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120311

Year of fee payment: 15