JP2003082599A - 軽量印刷用紙 - Google Patents

軽量印刷用紙

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JP2003082599A
JP2003082599A JP2001268982A JP2001268982A JP2003082599A JP 2003082599 A JP2003082599 A JP 2003082599A JP 2001268982 A JP2001268982 A JP 2001268982A JP 2001268982 A JP2001268982 A JP 2001268982A JP 2003082599 A JP2003082599 A JP 2003082599A
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jis
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JP2001268982A
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English (en)
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Katsumi Moronuki
克己 諸貫
Katsumi Mitomi
克視 三富
Nobuyuki Fujii
宣行 藤井
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Oji Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】軽量嵩高で、不透明性にすぐれ、平滑性、印刷
後光沢等の印刷適性、特にオフセット印刷適性に優れた
軽量印刷用紙の提供。 【解決手段】基紙を構成する木材パルプが古紙100%
で、無機顔料を含む塗工量が3.0〜6.0g/m
2で、JIS P 8148に規定される白色度が80%
以上,JIS P 8117に規定される透気度が300
秒以上、JIS P 8138に規定される不透明度が9
0%以上で、坪量50g/m2以下、密度が1.0以下
である軽量印刷用紙。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、印刷用塗工紙に関し
て、軽量であるにも関わらず高い不透明度、印刷適性を
備え、手触り感のよい軽量印刷用紙に関する。
【0002】印刷用紙はチラシ、ダイレクトメール、各
種雑誌、カタログ、マニュアル、書籍などの印刷物に応
じて各種軽量塗工紙が使用される。その印刷は殆どがオ
フセット印刷によって行われ、白色度、不透明度、表面
強度、インクセット性が要求される。最近は印刷物の輸
送コストの削減、巻取の連量増加によるコスト削減、印
刷物の保管場所の削減を目的とした印刷用紙の軽量化が
進んでいる。
【0003】印刷用紙の軽量化としては基紙の坪量の低
減が考えられており、出来る限り弱い叩解を施した高濾
水度の原料パルプを持ちたり、特定の形状(紡錘状、柱
状、針状)を有する軽質炭酸カルシウムを内添すること
が検討されているが、坪量の低減は基紙自体の表面強度
の低下による塗工作業時の断紙、オフセット印刷時の紙
粉の発生、不透明度低下によるインキの裏抜けなどの問
題を生じる。
【0004】また、塗工量の減少も検討されるが、片面
当たりの塗工量が5g/m2以下になると基紙表面の被
覆率が低下し、平滑性、白紙光沢、白色度及び、不透明
度が低下するばかりでなく表面強度、印刷光沢、インキ
セット性が低下してしまう。
【0005】一般に不透明度を向上させる手段として比
表面積の大きな填料の使用、屈折率の高い填料、顔料の
使用、嵩高な塗工層を形成する顔料の使用、機械パルプ
の配合等があるが、一般的にこれらの顔料、填料は価格
が高く、操業性に問題がある。
【0006】中でも二酸化チタンを配合すると不透明度
は向上することが知られているが、高価であるばかりで
なく、紙製造状の問題点として、基紙内部への歩留まり
が低いため、排水が白濁するためと言う問題が生じるた
め添加量には制限がある。また機械パルプを配合するこ
とも考えられているが使用する場合は白色度、保存性に
問題を生じる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記のような状況に鑑
み、軽量嵩高で、不透明性にすぐれ、平滑性、印刷後光
沢等の印刷適性、特にオフセット印刷適性に優れた軽量
印刷用紙を提供することにある。
【0008】本発明は以下の発明を包含する。 (1)基紙を構成する木材パルプが古紙100%で、無
機顔料を含む塗工量が3.0〜6.0g/m2でJIS
P 8148に規定される白色度が80%以上,JIS
P 8117に規定される透気度が300秒以上、JI
S P 8138に規定される不透明度が90%以上、坪
量50g/m2以下、密度が1.0以下である軽量印刷
用紙。
【0009】(2)基紙に添加する無機填料が炭酸カル
シウムであり、その粒径がレーザー回折・散乱法での5
0%メディアン(Median)径が5.5μm以下で
あり、含有量が5〜30%である(1)記載の軽量印刷
用紙。
【0010】(3)JIS P 8147に規定される紙
の同一面間、及び異なる面間の静摩擦係数が0.20〜
0.60である(1)又は(2)に記載の軽量印刷用
紙。
【発明の実施の形態】
【0011】本発明は基紙に古紙パルプ100%を使用
する。古紙原料としては新聞、雑誌、上質古紙などいず
れでもよく、脱墨、漂白処理を行い白色度で70%以上
のものであればよい。古紙を使用することは環境の面で
好ましく、バージンパルプに比べて繊維表面が脆弱化し
ているため密度が低くなりやすく、表面の平滑性もあが
るため好ましい。
【0012】本発明において古紙パルプはカナダ標準濾
水度(CSF)が150〜250ml以下に叩解するこ
とが好ましい。150ml未満の場合は嵩と剛度が低下
する傾向にあり、また250mlを超えると塗工液がに
じみすぎて表面性、印刷特性が低下するおそれがあるの
で好ましくない。
【0013】本発明では基紙内部に無機填料を添加する
ことが好ましく、中でも炭酸カルシウムは安価で、白色
度、不透明度にも効果がある。中でも粒径がレーザー回
折・散乱法での50%Median径が5.5μm以下
のもの好ましくは2.0〜5.0μのものを5〜30質
量%、好ましくは10〜20質量%配合することが好ま
しい。
【0014】更に必要により特に低坪量化した際には、
不透明度の向上に最も効果がある。更に二酸化チタンを
添加することが好ましいが経済性、操業性の点から15
質量%以下が好ましい。なお、無機填料の増添は不透明
度、白色度には効果が或る反面、剛度、紙粉、引き裂き
強度などが低下するため5質量%から25質量%の範囲
で添加することが好ましい。
【0015】上記紙料を抄紙機たとえば円網、長網、ツ
インワイヤー、抄紙機を用いて抄造されるが、抄紙に際
しては古紙パルプを100%使用するため剛度が低下
し、冊子とした場合には、頁のめくり易さが損なわれる
ため、L/bを高くして横剛度をアップすることが好ま
しい。L/bとは抄紙機で原料を供給するインレッドヘ
ッドボックスのスライス部から突出する原料のジェット
到達距離を調整するときの指標でL値は上リップに対す
る下リップの突出距離(mm)でb値はスライスリップ
の開度(mm)である。具体的には、通常L/bを1.
2程度にするが、冊子として使用することを考えた場合
1.7程度に高めることが好ましい。
【0016】抄紙には一般的な抄紙薬品が添加され、例
えばサイズ剤、紙力増強剤、歩留向上剤等の使用に制限
はない。
【0017】得られた基紙には通常オンマシンで、顔料
被液を片面3.0〜6.0g/m2塗工するため、サイ
ズ性、紙力強度が必要となる。ステキヒトサイズ度で1
〜3秒、引っ張り強度で2〜3.5KN/mであること
が好ましい。この範囲を超えると紙切れを起こしたり、
塗被液の浸透などに影響を及ぼすため好ましくない。
【0018】本発明の顔料塗被液は顔料と接着剤を主成
分とし、無機顔料としては粒径3μ以下の炭酸カルシウ
ムが使用され、その配合量は50〜70質量%が好まし
い。また無機顔料の白色度は高いほうが軽量印刷用紙の
白色度向上に効果があり、90以上のものが好ましい。
炭酸カルシウムと併用する顔料に付いて特に制限はない
がカオリン、クレー、水酸化アルミニウム、二酸化チタ
ン、サチンホワイト等の無機顔料などが使用可能であ
る。
【0019】本発明で使用可能な接着剤は特に限定され
るものではなく、澱粉及び酸化澱粉、エステル化澱粉、
リン酸エステル化澱粉、エーテル化澱粉、カチオン化澱
粉等の変性澱粉、セルロース誘導体のような天然接着
剤、スチレン・ブタジエン共重合体、メチルメタクリレ
ート・ブタジエン共重合体などの共役ジエン系共重合体
ラテックス、アクリルまたはメタクリル酸エステルの共
重合体ラテックス及びエチレン・酢酸ビニル共重合体の
ような酢酸ビニル共重合体ラテックスなどの通常の印刷
用紙用接着剤が使用可能である。中でもリン酸エステル
化澱粉は紙層内部まで浸透しやすく全体的に表面強度が
向上するためベッセルピックに対して効果がある。また
疎水性高分子の水系エマルジョンの中でもコアシェルタ
イプのラテックスがコアおよびシェルに目的とする機能
の物質を複合できるため好ましい。
【0020】上記顔料塗被液には分散剤、消泡剤、耐水
化剤、表面サイズ剤、防腐剤などの各種除剤が必要に応
じて添加される。塗被液の固形分濃度は55〜65質量
%程度である。
【0021】上記塗被液は一般的な塗付装置、たとえば
サイズプレス、ブレードメタリングサイズプレス、ロッ
ドメタリングサイズプレス、ゲートロールコーター、ブ
レードコーター、バーコーター、ロッドブレードコータ
ー、エアナイフコーターなどが使用可能である。
【0022】塗付量は乾燥質量で片面あたり3.0〜
6.0g/m2が好ましい。6.0g/m2を超えて塗工
量を増やすと白色度、平滑度が向上するが印刷用紙とし
ての密度が上がるため好ましくない。3.0g/m2
満では平滑度が低く、良好な印刷適性が得られないため
ため好ましくない。
【0023】得られた印刷用紙の坪量は50g/m2
下で白色度は80%以上である。さらにJIS P 81
17に規定される透気度300秒以上、JIS P 81
38で規定される不透明度は90%以上、密度は1.0
以下である。古紙100%の基紙に片面あたり3.0〜
7.0g/m2塗付して、坪量50g/m2以下で白色度
80%以上の印刷用紙は白色度の高い古紙パルプ、顔料
を使用することで達成可能であり、白色度90%以上は
さらに好ましい。しかし、不透明度が低いと裏面の印刷
が透けて見えて読みづらい。一般的に不透明度が90以
上であれば一般適的に読みやすいといえる。両面印刷を
施す場合、白紙不透明度だけでなく、印刷をした後の印
刷後不透明度が85%以上の印刷用紙であれば印刷した
ときにインクの浸透が調整されて非常に読みやすいもの
となる。透気度が300未満であると印刷インキの裏抜
けなどが生じ、好ましくない。一般的には古紙100
%、微塗工の場合透気度は下がる傾向である。
【0024】またJIS P 8147に規定される紙の
同一面間、及び異なる面間の静摩擦係数が0.20〜
0.60以下であることが好ましい。すなわち、枚葉で
印刷された場合の紙送りがスムーズであると共に製本さ
れたときにページがめくりやすい。坪量の少ない薄い紙
はページがめくりにくい傾向にあるが摩擦係数がこの範
囲に或るとめくりにくさが改善される。
【0025】この坪量が低く、白色度、不透明度が高
く、印刷適性に優れた本発明の印刷用紙は、チラシ、カ
タログ、パンフレット、ダイレクトメール、コンピュー
ター、ファミコン関連の書籍等の商業印刷に適してい
る。古紙を使用し、塗布量も少なく、低坪量のため、一
般の塗工紙に比べて情報(印刷量)当たりの紙単価は安
価である。更に、同じページ数で軽い書籍、冊子が製造
可能であるため、輸送コストの削減にも効果が或る。
【0026】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明するが本発明は無論これらに限定されるものではな
い。なお、実施例及び比較例において%及び部とあるも
のはすべて質量%及び質量部を示す。
【0027】実施例1 新聞古紙(白色度:72%、カナダ標準濾水度:200
ml)100%を使用したパルプに、基紙抄造後、粒径
4.70μmの軽質炭酸カルシウム(PCX850、白
石工業社製)10質量%と粒径0.50μmの二酸化チ
タン(酸化チタンCR50、石原産業社製)5質量%と
なるように添加配合し、また内添薬品として対風乾パル
プ当たり紙力剤(ハーマイドEX350、ハリマ化成社
製)を有効成分で0.5%添加して坪量37g/m
塗料未塗工の基紙をツインワイヤ−抄紙機にて得た。
【0028】塗料として粒径0.76μmのカオリン
(MGJ、エンゲルハード社製)35部、粒径1.12
μmの重質炭酸カルシウム(カービタル90、イメリス
ミネラルジャパン社製)65部を分散し固形分73%の
顔料スラリーを調成した。さらにスチレン-ブタジエン
共重合物(JSR社製T2537A)15部と尿素りん
酸澱粉(三和澱粉社製PN−700S)を加え更に水を
加えて固形分濃度60%の塗工液を得た。上記の基紙に
前述の塗工液を片面当たり4.0g/m2になるように
ゲ−トロ−ルコーターで両面塗工を行い乾燥後カレンダ
ー処理を行い坪量47g/m2の軽量印刷用紙を得た。
炭酸カルシウム、酸化チタンなどの粒径は日機装(株)
「MICROTRACHRA MODEL:9320−
x−100」で測定した値を記載した。
【0029】実施例2 新聞古紙(白色度:72%、カナダ標準濾水度:200
ml)100%を使用したパルプに、基紙抄造後、粒径
4.70μmの軽質炭酸カルシウム(PCX850、白
石工業社製)10質量%と粒径0.50μmの二酸化チ
タン(酸化チタンCR50、石原産業社製)5質量%と
なるように添加配合し、また内添薬品として対風乾パル
プ当たり紙力剤(ハーマイドEX350、ハリマ化成社
製)を有効成分で0.5%添加して坪量37g/m
塗料未塗工の基紙をツインワイヤ−抄紙機にて得た。
【0030】塗料として粒径0.76μmのカオリン
(MGJ、エンゲルハード社製)35部、粒径1.12
μmの重質炭酸カルシウム(カービタル90、イメリス
ミネラルジャパン社製)65部を分散し固形分73%の
顔料スラリーを調成した。さらにスチレン-ブタジエン
共重合物(JSR社製T2537A)15部と尿素りん
酸澱粉(三和澱粉社製PN−700S)を加え更に水を
加えて固形分濃度60%の塗工液を得た。上記の基紙に
前述の塗工液を片面当たり6.0g/m2になるように
ゲ−トロ−ルコーターで両面塗工を行い乾燥後カレンダ
ー処理を行い50g/m2の坪量軽量印刷用紙を得た。
【0031】実施例3 新聞古紙(白色度:72%、カナダ標準濾水度:200
ml)100%を使用したパルプに、基紙抄造後、粒径
4.70μmの軽質炭酸カルシウム(PCX850、白
石工業社製)10質量%と粒径0.50μmの二酸化チ
タン(酸化チタンCR50、石原産業社製)10質量%
となるように添加配合し、また内添薬品として対風乾パ
ルプ当たり紙力剤(ハーマイドEX350、ハリマ化成
社製)を有効成分で0.5%添加して坪量37g/m
の塗料未塗工の基紙をツインワイヤ−抄紙機にて得た。
【0032】塗料として粒径0.76μmのカオリン
(MGJ、エンゲルハード社製)35部、粒径1.12
μmの重質炭酸カルシウム(カービタル90、イメリス
ミネラルジャパン社製)65部を分散し、固形分73%
の顔料スラリーを調成した。さらにスチレン-ブタジエ
ン共重合物(JSR社製T2537A)15部と尿素り
ん酸澱粉(三和澱粉社製PN−700S)を加え、更に
水を加えて固形分濃度60%の塗工液を得た。上記の基
紙に前述の塗工液を片面当たり5.0g/m2になるよ
うにゲ−トロ−ルコーターで両面塗工を行い乾燥後カレ
ンダー処理を行い坪量47g/m2の量印刷用紙を得
た。
【0033】比較例1 新聞古紙(白色度:72%、カナダ標準濾水度:200
ml)100%を使用したパルプに、基紙抄造後、粒径
4.70μm軽質炭酸カルシウム(PCX850、白石
工業社製)5質量%と粒径0.50μmの二酸化チタン
(酸化チタンCR50、石原産業社製)5質量%となる
ように添加配合し、また内添薬品として対風乾パルプ当
たり紙力剤(ハーマイドEX350、ハリマ化成社製)
を有効成分で0.5%添加して坪量37g/mの塗料
未塗工の基紙をツインワイヤ−抄紙機にて得た。
【0034】塗料として0.76μmのカオリン(MG
J、エンゲルハード社製)35部、粒径1.12μmの
重質炭酸カルシウム(カービタル90、イメリスミネラ
ルジャパン社製)65部を分散し固形分73%の顔料ス
ラリーを調成した。さらにスチレン-ブタジエン共重合
物(JSR社製T2537A)15部と尿素りん酸澱粉
(三和澱粉社製PN−700S)を加え更に水を加えて
固形分濃度60%の塗工液を得た。上記の基紙に前述の
塗工液を片面当たり2.5g/m2になるようにゲート
ロールコーターで両面塗工を行い乾燥後カレンダー処理
を行い坪量42g/m2の軽量印刷用紙を得た。
【0035】比較例2 新聞古紙(白色度:72%、カナダ標準濾水度:200
ml)100%を使用したパルプに、基紙抄造後、粒径
4.70μmの軽質炭酸カルシウム(PCX850、白
石工業社製)5質量%と粒径0.50μmの二酸化チタ
ン(酸化チタンCR50、石原産業社製)5質量%とな
るように添加配合し、また内添薬品として対風乾パルプ
当たり紙力剤(ハーマイドEX350、ハリマ化成社
製)を有効成分で0.5%添加して坪量37g/m
塗料未塗工の基紙をツインワイヤー抄紙機にて得た。
【0036】塗料として粒径0.76μmのカオリン
(MGJ、エンゲルハード社製)35部、粒径1.12
μの重質炭酸カルシウム(カービタル90、イメリスミ
ネラルジャパン社製)65部を分散し固形分73%の顔
料スラリーを調成した。さらにスチレン-ブタジエン共
重合物(JSR社製T2537A)15部と尿素りん酸
澱粉(三和澱粉社製PN−700S)を加え更に水を加
えて固形分濃度60%の塗工液を得た。上記の基紙に前
述の塗工液を片面当たり8.5g/m2になるようにゲ
ートロールコーターで両面塗工を行い乾燥後カレンダー
処理を行い坪量54g/m2の印刷用紙を得た。
【0037】比較例3 新聞古紙(白色度:72%、カナダ標準濾水度:80m
l)100%を使用したパルプに、基紙抄造後、粒径
4.70μmの軽質炭酸カルシウム(PCX850、白
石工業社製)5質量%と粒径0.50μmの二酸化チタ
ン(酸化チタンCR50、石原産業社製)5質量%とな
るように添加配合し、また内添薬品として対風乾パルプ
当たり紙力剤(ハーマイドEX350、ハリマ化成社
製)を有効成分で0.5%添加して坪量37g/m
塗料未塗工の基紙をツインワイヤー抄紙機にて得た。
【0038】塗料として粒径0.76μmのカオリン
(MGJ、エンゲルハード社製)65部、粒径1.12
μmの重質炭酸カルシウム(カービタル90、イメリス
ミネラルジャパン社製)35部を分散し固形分73%の
顔料スラリーを調成した。さらにスチレン-ブタジエン
共重合物(JSR社製T2537A)15部と尿素りん
酸澱粉(三和澱粉社製PN−700S)を加え更に水を
加えて固形分濃度60%の塗工液を得た。上記の基紙に
前述の塗工液を片面当たり2.5g/m2になるように
ゲートロールコーターで両面塗工を行い乾燥後カレンダ
ー処理を行い42g/mの印刷用紙を得た。
【0039】比較例4 新聞古紙(白色度:72%、カナダ標準濾水度:200
ml)100%を使用したパルプに内添薬品として対風
乾パルプ当たり紙力剤(ハーマイドEX350、ハリマ
化成社製)を有効成分で0.5%添加して坪量37g/
の塗料未塗工の基紙をツインワイヤー抄紙機にて得
た。
【0040】塗料として粒径0.76μmのカオリン
(MGJ、エンゲルハード社製)65部、粒径1.12
μmの重質炭酸カルシウム(カービタル90、イメリス
ミネラルジャパン社製)35部を分散し固形分73%の
顔料スラリーを調成した。さらにスチレン-ブタジエン
共重合物(JSR社製T2537A)15部と尿素りん
酸澱粉(三和澱粉社製PN−700S)を加え更に水を
加えて固形分濃度60%の塗工液を得た。上記の基紙に
前述の塗工液を片面当たり1.0g/m2になるように
ゲートロールコーターで両面塗工を行い乾燥後カレンダ
ー処理を行い39g/m2の印刷用紙を得た。
【0041】比較例5 新聞古紙とケント古紙を混合した古紙(白色度78%、
カナダ標準濾水度150ml)100%を使用し、軽質
炭酸カルシウム、二酸化チタンを添加せず、坪料37g
/m2の塗料未塗工の基紙を得た。
【0042】塗料としてカオリン(プレミアカオリン、
ECC社)100部分散し、固形分63%の顔料スラリ
ーを調整した、さらにスチレン・ブタジエン共重合体ラ
テックス(T−2550K、JSR社製)3.5部、酸
化澱粉(王子エースA、王子コンスターチ社製)23部
を添加して固形分濃度47%の塗工液を得た。上記の基
紙に片面当り、3g/m2となるようにゲートロールで
塗工したさらに、塗料としてカオリン(プレミアカオリ
ン、ECC社)50部、粒径1.12μmの重質炭酸カ
ルシウム(カービタル90、イメリスミネラルジャパン
社製)50部を分散し、固形分67%の顔料スラリーを
調整した、さらにスチレン・ブタジエン共重合体ラテッ
クス(T−2550K、JSR社製)9部、酸化澱粉
(王子エースA、王子コンスターチ社製)3部を添加し
て固形分濃度62%の塗工液を得た。上記の基紙に片面
当。上記の基紙に片面当たり5g/m2となるようにゲ
ートロール塗工乾燥後カレンダー処理を行い、坪料53
g/m2の印刷用紙を得た。
【0043】上記実施例1〜3、比較例1〜5で得られ
た印刷用紙について下記の項目の評価を行いその結果を
表1に示す。
【0044】(白色度)ISO 2470に基づいて測
定 (透気度)JAPAN TAPPI No.5に基づいて
測定 (不透明度)ISO 2471に基づいて測定 (印刷後不透明度)オフセット印刷用黒インキを用いて
RI印刷試験機にてベタ印刷を行い、印刷後不透明度Y
(%)は下記の式(1)で定義した。 Y(%)=(Ra/Rb)×100(1) 但し上記(1)式でRaは印刷後の反射率を示し、Rb
は未印刷の裏面の反射率を示す。 (摩擦係数) JIS P 8147に準じて測定
【0045】
【表1】
【0046】
【表2】
【0047】表2に示すように実施例1〜3で得られた
印刷用紙は軽量であるにも関わらず高い不透明度、優れ
た印刷適性を備えた軽量印刷用紙である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4L055 AA11 AC09 AG11 AG12 AG19 AG27 AG47 AG48 AG63 AG76 AG89 AG97 AH01 AH02 AH37 AJ04 EA08 EA11 EA12 EA16 EA27 EA32 FA15 GA18 GA19

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基紙を構成する木材パルプが古紙100%
    で、無機顔料を含む塗工量が3.0〜6.0g/m
    2で、JIS P 8148に規定される白色度が80%
    以上,JIS P 8117に規定される透気度が300
    秒以上、JIS P 8138に規定される不透明度が9
    0%以上で、坪量50g/m2以下、密度が1.0以下
    あることを特徴とする軽量印刷用紙。
  2. 【請求項2】基紙に添加する無機填料が炭酸カルシウム
    であり、その粒径がレーザー回折・散乱法での50%メ
    ディアン径が5.5μm以下であり、含有量が5〜30
    %であることを特徴とする請求項1記載の軽量印刷用
    紙。
  3. 【請求項3】JIS P 8147に規定される紙の同一
    面間、及び異なる面間の静摩擦係数が0.20〜0.6
    0であることを特徴とする請求項1又は2に記載の軽量
    印刷用紙。
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