JP2005335235A - 通帳用表紙 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 紙基材の表裏に、通帳用表紙(6)の見返し部分と中紙(7)との静摩擦係数と中紙(7)の表裏面同士の静摩擦係数の差を特定した塗工層を設ける。この塗工層にオフセット印刷適性やドットインパクトプリンタ適性を付与させる。
【選択図】 図2
Description
針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)50質量部と広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)
50質量部をパルパーに投入し、固形分濃度5質量%で十分に離解した後、400mlC.S.F.に叩解して原料パルプを調整した。次にこの原料パルプにロジンサイズ剤(商品名「サイズパインE」、荒川化学(株)製造)を対パルプ質量あたり、固形分濃度で0.6質量%添加し、湿潤紙力増強剤(商品名「WS4024」、(株)星光PMC製造)を固形分濃度で0.1質量%添加した後、硫酸バンドを3質量%添加して十分に攪拌し、紙料を調整した。この紙料を使用し、長網抄紙機を使用して常法にて坪量が200g/m2の通帳用表紙(6)として使用する紙基材(1)を抄造した。
実施例1と同様にして、坪量が100g/m2の通帳用表紙として使用する紙基材(1)を抄造し、その片面に、実施例1と同様に、耐水塗工層(2)を固形分換算で10g/m2設け、この上に実施例1と同様にピグメントコート層(3)を固形分換算で12g/m2設け、通帳用表紙(6)の表面用基紙を得た。
耐水塗工層(2)を塗工しなかった以外は実施例1と同様にして、オンライン金融端末機用の通帳(8)を作成した。
見返し層(4)として、全填料100質量部としたときに、カオリン80質量部配合し、軽質炭酸カルシウムを20質量部配合して見返し層(4)を作成した以外は実施例1と同様にして通帳用表紙(6)を得た。
見返し層(4)として、全填料100質量部としたときに、湿式シリカ(商品名「X−30」(株)トクヤマ製造)を50質量部、軽質炭酸カルシウム50質量部とし、バインダーとして酸化デンプンを5質量部、バインダー樹脂としてSBRを25質量部配合した塗料を調整し、ブレードコーターにて固形分換算で12g/m2を耐水塗工層(2)の上に塗工した以外は、実施例1と同様にして通帳用表紙(6)を得た。
坪量が150g/m2である含浸紙(商品名「パピエスト」特種製紙(株)製造)を通帳用表紙(6)の表面用基紙として使用し、(商品名「MBR−7B」特種製紙(株)製造)を裏面用基紙として使用した以外は、実施例2と同様にして通帳用表紙(6)を得た。
23℃、50%RH、及び30℃、80%RHの環境下で実施例1〜2、および比較例1〜4で作成したオンライン金融端末機用の通帳(8)を調湿し、同じ環境条件下で、JIS P 8147(1994)に従って各サンプルの見返し層(4)の表面と中紙(7)との静摩擦係数、および中紙(7)の表面と裏面との静摩擦係数を測定し、両者の測定値の差を求め、±0.05以内であるものを合格とした。尚、23℃、50%RHにおける中紙の表面と裏面との静摩擦係数は0.28であり、30℃、80%RHにおける中紙の表面と裏面との静摩擦係数は0.50であった。
30℃、80%RHの環境下で実施例1〜2、および比較例1〜4で得られた通帳用表紙(6)を24時間調湿し、同じ環境条件下で、JIS P 8140(1998)に従って、1時間、水に接触した際のコッブ吸水度を測定し、10g/m2未満であるものを合格とした。
実施例1〜2、および比較例1〜4で得られた通帳用表紙(6)の各サンプルを10g取り、水2リットルと共にミキサーに入れて2分間攪拌し、その後、手漉きシートを作成してその表面を目視確認し、以下の通り離解性を評価し、△以上を合格とした。
○:完全に離解され、未離解分が確認されない。
△:一部に未離解物が確認されるが、紙として問題なく再生できる。
×:未離解物が多数確認され、紙として再生できない。
実施例1〜2、および比較例1〜4で得られた通帳用表紙(6)の各サンプルをJIS P 8111(1998)に従って調湿後、JIS P 8113(1998)に従って引っ張り強さを測定した。別にサンプルを取り、JIS P 8111(1998)の条件下で6時間水に浸漬後、JIS P 8135(1998)に従って湿潤引っ張り強さを測定し、以下の計算式にて強度保持率を計算し、△以上を合格とした。
強度保持率=水に浸漬後の湿潤引っ張り強さ×100/引っ張り強さ
○:強度保持率が70%以上
△:強度保持率が30%以上70%未満
×:強度保持率が30%未満
実施例1〜2、および比較例1〜4で作成したオンライン金融端末機用の通帳(8)を23℃50%RH、30℃80%RHの条件下で24時間調湿した。これらの調湿後の通帳を、同環境条件下でオンライン金融端末機にそれぞれ10回通した際に、ページの2枚めくり発生の有無を目視確認し、○を合格とした。
○:全く2枚めくりが発生しない。
△:10回中2回2枚めくりが発生した。
×:10回中で5回以上2枚めくりが発生した。
厚さが100μmで大きさがB4のサイズのPETフィルムに、見返し層で使用する塗料をワイヤーバーにてスジやムラがないように固形分換算で10g/m2塗工し、23℃、50%RHの条件下で24時間調湿した後、これを小数点下4桁まで測定できる天秤で質量を測定する。続いて同じサンプルを用い、30℃、80%RHの条件下で24時間調湿した後、同様の方法にて質量を測定する。30℃、80%RH調湿後の測定値から23℃、50%RH調湿後の質量測定値の差をg/m2換算した数値を吸湿量とした。
2 耐水塗工層
3 ピグメントコート層
4 見返し層
5 接着剤層
6 通帳用表紙
7 中紙
8 オンライン金融端末機用の通帳
Claims (4)
- 紙を用いた通帳用表紙基材(1)の表面に、主として顔料と接着剤からなる塗料であって、30℃、80%RHの環境で24時間調湿後に、同条件下でコッブの吸水度(JIS P 8140(1998)に準ずる。)における1時間値を測定したとき10g/m2未満である耐水塗工層(2)を設け、次にこの耐水塗工層(2)の上にオフセット印刷適性を付与したピグメントコート層(3)を設け、次に裏面にも耐水塗工層(2)を設け、裏面の耐水塗工層(2)の上にはオフセット印刷適性とドットインパクトプリンタ適性を有し、かつ30℃、80%RHの環境で24時間調湿後に、通帳用表紙における見返し部分と中紙(7)との静摩擦係数(JIS P 8147(1994)に準ずる。)と中紙(7)の表面と裏面との静摩擦係数の差が±0.05の範囲である見返し層(4)を設けたことを特徴とする通帳用表紙(6)。
- 紙を用いた通帳用表紙基材(1)の表面に、主として顔料と接着剤からなる塗料であって、30℃、80%RHの環境で24時間調湿後に、同条件下でコッブの吸水度(JIS P 8140(1998)に準ずる。)における1時間値を測定したとき10g/m2未満である耐水塗工層(2)を設け、次にこの耐水塗工層(2)の上にオフセット印刷適性を付与したピグメントコート層(3)を設け、次に別に用意した通帳用表紙基材(1)の表面に耐水塗工層(2)を設け、次にこの耐水塗工層(2)の上にはオフセット印刷適性とドットインパクトプリンタ適性を有し、かつ30℃、80%RHの環境で24時間調湿後に、通帳用表紙における見返し部分と中紙(7)の静摩擦係数(JIS P 8147(1994)に準ずる)と中紙(7)の表面と裏面との静摩擦係数の差が±0.05の範囲である見返し層(4)を設け、次にこれらの塗工面を表面としたときに、接着剤層(5)を介して裏面同士を貼り合わせたことを特徴とする通帳用表紙(6)。
- 主として顔料と接着剤からなる塗料であって、PETフィルムに固形分換算で10g/m2塗工して乾燥させ、これを23℃、50%RHで24時間調湿後に質量を測定し、次に30℃、80%RHで24時間調湿後の質量を測定して、環境の変化に伴う塗料の吸湿量を測定したとき、その吸湿量が0.2g/m2〜0.5g/m2の範囲である塗料を見返し層(4)として塗工したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の通帳用表紙(6)。
- JIS P 8135(1998)に準じて測定した湿潤引っ張り強度が、JIS P 8113(1998)に準じて測定した引っ張り強度の30%以上であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の通帳用表紙(6)。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004157859A JP2005335235A (ja) | 2004-05-27 | 2004-05-27 | 通帳用表紙 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2004157859A Pending JP2005335235A (ja) | 2004-05-27 | 2004-05-27 | 通帳用表紙 |
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JP (1) | JP2005335235A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011031493A (ja) * | 2009-07-31 | 2011-02-17 | Toppan Printing Co Ltd | 冊子体 |
JP2012200893A (ja) * | 2011-03-23 | 2012-10-22 | Toppan Printing Co Ltd | 冊子体 |
JP7395601B2 (ja) | 2019-10-08 | 2023-12-11 | 株式会社 資生堂 | 人肌模型キット |
-
2004
- 2004-05-27 JP JP2004157859A patent/JP2005335235A/ja active Pending
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