JP2002068164A - 情報記録媒体保護用段ボールケース及び段ボールシート - Google Patents

情報記録媒体保護用段ボールケース及び段ボールシート

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JP2002068164A
JP2002068164A JP2000252088A JP2000252088A JP2002068164A JP 2002068164 A JP2002068164 A JP 2002068164A JP 2000252088 A JP2000252088 A JP 2000252088A JP 2000252088 A JP2000252088 A JP 2000252088A JP 2002068164 A JP2002068164 A JP 2002068164A
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丈夫 大石
Hiroaki Mikamo
弘明 三鴨
Junichiro Kido
順一郎 城戸
Nobuhiro Taguchi
亘宏 田口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 薄手の紙または板紙を使用した軽量の緩衝
材料が供給され、省スペース、軽量化を必要とする情報
記録媒体の輸送、持ち運び、保管、長期保存に適した紙
製情報記録媒体保護材料を提供する。 【解決手段】段の山数が30cmあたり90以上で厚さ
が1.2mm以下の両面段ボールシートから構成される
情報記録媒体保護用段ボールケース。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は情報記録媒体保護用
の段ボールケース及び情報記録媒体保護用段ボールシー
トに関する。ここで情報記録媒体とは、書籍、印刷物、
プリンターから出力された情報記録体、写真フィルム、
写真印画紙、フロッピーデイスク、CD−ROM、スマ
ートメディアなどを示す。
【0002】
【従来の技術】書籍のハードカバーあるいは書籍ケース
としては、従来、板紙が使用されている。印刷物、情報
記録体などを綴じて保管する紙製のファイリングとして
も、板紙が使用されている。ここで情報記録体とは、感
熱記録紙、インクジェット記録紙、熱転写記録紙などに
情報記録されたものを指す。また、写真アルバム用台紙
としても板紙シートが使用されている。写真フィルムの
ケースとしては、一般用のカラー写真フィルムケースの
他、角切りして遮光性フィルムで包装されたX線用フィ
ルムなどがあり、これらも、外層箱としては、板紙箱が
利用されている。フロッピーディスク、CD−ROMな
どのケースとしてはプラスチックも使用されるが、板紙
ケースも使用されている。
【0003】これらの板紙箱あるいは板紙シート用の板
紙は、保護性を重視する場合にはかなり厚手になり、カ
バンにつめて運ぶ場合などには、かなりの重さを感じる
ものである。また、表面に美粧性の高い印刷を行う場合
には、顔料系塗料を塗工して使用され、これも、重量を
増加させる原因であった。
【0004】上記した各種板紙箱、板紙シートには、前
記した重量の問題の他に、内容物に対して板紙中の成分
が悪影響するという問題がある。その原因の一つとし
て、紙のロジンサイズ剤による影響がある。紙そのもの
の長期保存に対して、ロジンサイズ剤が悪影響するた
め、中性サイズ剤を使用して抄紙する、いわゆる中性紙
の使用が推奨されるようになっている。しかしながら、
中性紙化は、印刷紙あるいは情報記録用紙そのものにつ
いては研究されているが、保護シート、ケースなどにつ
いては必ずしも中性紙化が進行してはいない。
【0005】保護材料に中性紙を適用した例として、実
開昭60−166869号公報には、中性紙基材と金属
蒸着層とプラスチックフィルムの積層体が例示されてい
る。実用新案登録公報第2507146号公報には、中
性板紙または中性段ボールからなる紙挟みが開示されて
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、保護材
料である板紙を中性紙としても、軽量化を果たすことは
できず、また、一般に板紙は大ロットで製造し、かつ、
格安の原料を多量に使用することから、このような厚手
の板紙全体を中性紙化することは経済的な面での問題も
ある。一方、通常の段ボールは厚さが厚すぎ、重さもか
なりある。また、美粧性のある印刷が困難である。本発
明では、収納性に優れる、即ち、薄くて軽く、剛性、緩
衝性にも優れ、かつ、美粧印刷性にも優れた紙製の情報
記録媒体保護材料を提供することを課題とする。また、
本発明のもう一つの課題は、更に、内容物に悪影響する
成分が少なく、化学的な面でも内容物保護性に優れた紙
製の情報記録媒体保護材料を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明は以下の構成を採用する。即ち、本発明の第
1は、「段の山数が30cmあたり90以上で厚さが
1.2mm以下の両面段ボールシートから構成される情
報記録媒体保護用段ボールケース」である。
【0008】本発明の第2は、「段の山数が30cmあ
たり150以上、段の高さが0.55mm以下、厚さが
1mm以下の両面段ボールシートから構成される情報記
録媒体保護用段ボールケース」である。
【0009】本発明の第3は、「段の山数が30cmあ
たり90以上で厚さが1.2mm以下の片面段ボールシ
ートまたは両面段ボールシートであり、ライナー原紙及
び中芯原紙のうち少なくとも一つは、JIS P−81
33に規定される熱水抽出法による抽出液pHが6〜9
である紙を使用することを特徴とする情報記録媒体保護
用段ボールシート」である。
【0010】本発明の第4は、「段の山数が30cmあ
たり90以上で厚さが1.2mm以下の両面段ボールシ
ートであり、JIS P−8133に規定される熱水抽
出法による抽出液pHが6〜9である紙を両面のライナ
ー原紙及び中芯原紙に使用した情報記録媒体保護用段ボ
ールシート」である。
【0011】本発明の第5は、「段の山数が30cmあ
たり90以上で厚さが1.2mm以下の片面または両面
段ボールシートであり、該段ボールシートを、JIS
P−8133に規定される熱水抽出法により抽出した抽
出液pHが6〜9である情報記録媒体保護用段ボールシ
ート」である。
【0012】本発明の第6は、前記第5の発明におい
て、シート中に残留する、塩素イオン、硫酸イオン、ア
ンモニアイオン濃度が絶乾段ボールシート質量に対して
夫々100ppm以下であることを特徴とする情報記録
媒体保護用段ボールシートである。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明に使用する段ボールシート
は、所謂「マイクロフルート」と称せられる段の山数が
30cmあたり90以上であり、シート厚さが1.2m
m以下の段ボールシートである。段の山数が30cmあ
たり90未満のものでは、シートの剛性が不足する。ま
た、シートの厚さが1.2mmを超えるものは、情報記
録媒体保護用のケースを多数用いる時には場所をとるの
で省スペースではない。厚さを1.2mm以下とするた
め、中芯の段高は1mm以下とする必要がある。また、
前記と同様の理由で、より好ましくは、段の山数が30
cmあたり120以上、更に好ましくは150以上であ
る。また、段高は0.55mm以下、シートの厚さは1
mm以下がより好ましい。最も好ましい態様としては、
段高が0.55mm以下、厚さが1mm以下であり、か
つ、段の山数が30cmあたり150以上である。な
お、ここでいう段高とは、中芯の段の高さである。
【0014】本発明で使用する段ボールシートは、片面
または両面段ボールシートである。両面段ボール構造の
場合、表裏のライナー紙を各々表ライナー、裏ライナー
と称している。中間部の波形に段成型された部材は中芯
と称される。
【0015】本発明に使用する表ライナー、中芯、裏ラ
イナーのうち、保護する情報記録媒体と直接接する面の
部材は中性紙であることが好ましい。構成としてはすべ
ての原紙を中性紙とする場合、表裏のライナーを中性紙
とする場合、文献と接する面のライナーまたは中芯のみ
を中性紙とする場合がある。本発明に使用する中性紙と
は、JIS P−8133に規定される熱水抽出法によ
る抽出液pHが6〜9である紙である。
【0016】本発明に使用するライナー原紙、中芯原紙
の用紙としては、従来の段ボールに使用される用紙が使
用できる。前記した段の山数、段高を実現するために
は、ライナー原紙の米坪は150g/m2以下、好まし
くは、120g/m2以下であることが望ましい。中芯
の米坪は、前記した段の山数、段高を実現するために
は、好ましくは115g/m2以下、より好ましくは1
00g/m2以下である。パルプとしては、未晒しクラ
フトパルプ、セミケミカルパルプ(SCP)、ケミグラ
インドパルプ(CGP)、段ボール古紙パルプ、雑誌古
紙パルプなどが使用できる。
【0017】本発明のライナー原紙及び中芯には、前記
した従来の段ボールに使用されている、いわゆる段ボー
ル原紙及び板紙以外に、米坪30〜130g/m2の上
質紙、中質紙、印刷用塗工紙なども使用できる。中で
も、米坪50〜120g/m2の(特に好ましくは70
〜100g/m2の)中性紙が好ましい。本発明に使用
するライナー原紙または中芯は、前記した各種紙の積層
紙であっても良く、また、その積層が合成樹脂接着剤層
を中間に挟む形であっても良い。
【0018】前記した各種の紙には、填料、サイズ剤、
紙力増強剤、耐水化剤、撥水剤、耐油剤など、通常、各
種用途に合わせて添加される添加剤を含有しても良い。
【0019】本発明に使用する原紙には極力添加剤を使
用しないことが望ましい。ただし、ライナー表面に印刷
を施す時には、適切なサイズ度を有する必要があり、こ
の時には中性サイズ剤を使用し、硫酸アルミニウムは使
用しない。中性サイズ剤としては、アルキルケテンダイ
マー系、アルケニル無水コハク酸系のものが使用でき
る。抄紙方法としては、例えば、特開平7−22908
4号に記載の方法など、公知の中性抄紙法が適用でき
る。
【0020】紙力増強剤としては、イオン性のものや、
分解してアンモニアや塩化水素を発生するようなものは
好ましくなく、ポリアクリルアミドが最も好ましい。
【0021】この他、古紙パルプを使用する場合には、
最終のフローテーション工程には金属石鹸や4級アンモ
ニウムイオン系の界面活性剤を使用せず、また、洗浄を
十分に行うなど、極力紙中のイオン性物質の量を減少さ
せ、段ボール原紙中に残留する硫酸イオン、塩素イオ
ン、アンモニウムイオンの量を、紙の絶乾質量に対して
100ppm以下となるようにすることが好ましい。
【0022】本発明において、段ボールシートの貼合に
は澱粉糊が使用でき、公知の段ボール製造方法がそのま
ま適用できる。ただし、情報記録媒体がナトリウムイオ
ンを嫌う場合には、澱粉糊に換えて、合成樹脂によりラ
イナーと中芯を貼合すれば良い。
【0023】ライナーと中芯を合成樹脂で接着する方法
としては、(1)ライナーの表面に合成樹脂層を形成し
ておき、ライナーと中芯を加熱により接着する方法、
(2)中芯の表面に合成樹脂層を形成しておき、ライナ
ーと中芯を加熱により接着する方法、(3)ライナーと
中芯の間に合成樹脂フィルムを介在させ、加熱により接
着する方法、(4)ライナーと中芯を合成樹脂接着剤で
貼合する方法、の4つが可能である。いずれの方法も、
従来公知のコルゲーターにより段ボールシートを製造す
ることが可能である。
【0024】前記(1)〜(3)の方法で使用する合成
樹脂は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、
ポリエステルなどである。(1)、(2)の方法におい
て、上記合成樹脂は押し出しラミネートによりライナー
表面に積層しておくことが好ましい。(1)、(2)の
方法においては、公知の合成樹脂エマルジョンをライナ
ー表面に塗布して合成樹脂層を形成しても良い。
【0025】(3)の方法では、ライナーと中芯の間に
巻き取りから合成樹脂フィルムを繰り出して介在させる
方法、コルゲーター上で、ライナーと段繰りされた中芯
とを溶融押出された樹脂で貼合する方法がある。
【0026】(4)の方法に使用する合成樹脂接着剤と
しては、ポリエチレン、エチレン−不飽和カルボン酸共
重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、ブタジエン−
アクリロニトリル共重合体、スチレン−ブタジエン−ア
クリロニトリル共重合体、ポリ酢酸ビニル、エチレン−
酢酸ビニル共重合体、ポリアクリル酸エステル系共重合
体、スチレン−アクリル酸エステル共重合体などのエマ
ルジョンまたは溶剤溶液が例示される。
【0027】次に、印刷について説明する。段ボールシ
ートに対する印刷は、所謂ダイレクトオフセット多色印
刷が好ましい。本発明の段ボールシートであれば、板紙
用の枚葉オフセット印刷機をそのまま使用することが可
能であり、印刷の美粧性も板紙と遜色がない。また、美
粧性あるいは段ボール成形時に印刷面をこすらないよう
にするため、印刷は表ライナーの原紙面に予め施してお
き、印刷の上に合成樹脂層を形成することも可能であ
る。
【0028】次に、本発明の段ボールシートまたは段ボ
ールケースの用途について説明する。本発明の段ボール
シートまたはケースは以下のような情報記録媒体の輸
送、持ち運び、保管、長期保存を行うために使用する。
本発明の対象となる情報記録媒体とは、書籍、印刷物、
プリンターから出力された情報記録体、写真フィルム、
写真印画紙など写真関係の媒体、フロッピーデイスク、
CD−ROM、スマートメディアなどの電子情報記録媒
体、などが挙げられる。
【0029】具体的には、書籍のハードカバー、書籍ケ
ース、紙製のファイリング、写真アルバム、写真フィル
ムケースなどである。写真フィルムのケースとしては、
一般用のカラー写真フィルムケースの他、角切りして遮
光性フィルムで包装されたX線用フィルムなどがある。
プリンターから出力された情報記録体としては、感熱記
録体、インクジェット記録体、熱転写記録体などに情報
記録されたものが挙げられる。デジタルカメラ、デジタ
ルボイスレコーダーなどに使用されるスマートメディア
は、機械に接続された状態あるいは機械と同一梱包で輸
送されることもあり、それ故に、機械自体も本発明の段
ボールにより保護して輸送することが好ましく、そうい
う意味では、小型電子機器自体も本発明の対象とする情
報記録媒体である。
【0030】本発明の保護対象となる情報記録媒体のう
ち、前記した小型電子機器としては、その他に、メモリ
ーボード、携帯電話、携帯パソコンなどが挙げられる。
これらに対しては、板紙箱に比較して緩衝性が格段に優
れた本発明のケースを使用して輸送することにより、安
全性が高まる。
【0031】
【実施例】以下、具体的な例を挙げて本発明の段ボール
の製造方法を説明する。 <実施例1>両面段ボール構造の表と裏のライナーとし
て、各々中性紙(コートボール)150g/m2、中芯
として無サイズの未晒しクラフト紙100g/m2を選
択し、ライナーの紙面と中芯とを、以下のように段ボー
ル用コルゲータにて貼合した。これらの原紙の熱水抽出
pHは7.5であった。
【0032】中芯を先に記載した段高0.5mm、山数
155個/(30cmあたり)の段ロールにて成型後、
その段頂部に通常の段ボール貼合用に使用するものと同
様の澱粉を主体とした接着剤を転写、裏ライナーと貼り
合わせた後、表面温度160℃〜180℃の熱板ユニッ
トにおいて、先と同様の澱粉接着剤を用いて表ライナー
と加熱接着し、さらに縦方向、横方向に裁断し、所定サ
イズの平版状のシートとした。このシート厚さは、0.
95mmであった。このように製造されたシートを、4
50〜550g/m2の厚手板紙をオフセット印刷する
のに用いる枚葉オフセット印刷機を用いてダイレクトオ
フセット印刷を施し、更に製函して、情報記録媒体保護
用段ボールケースとする。このように製造した段ボール
ケースは、板紙同等の美粧印刷がなされており、保管ス
ペースも板紙によるケース同等に省スペースである。
【0033】<実施例2>段ボール構造の表、裏の各ラ
イナーとして、米坪105g/m2の下記中性紙1を使
用した。中芯としては実施例1と同様の無サイズ未晒し
クラフト100g/m2を選択し、ライナーの紙面と中
芯とを、以下のように段ボール用コルゲータにて貼合し
た。
【0034】中芯を先に記載した段高0.5mm、山数
175個/(30cmあたり)の段ロールにて成型後、
その段頂部に通常の段ボール貼合用に使用するものと同
様の澱粉を主体とした接着剤を転写、裏ライナーと貼り
合わせた後、表面温度160℃〜180℃の熱板ユニッ
トにおいて、先と同様の澱粉接着剤を用いて表ライナー
と加熱接着し、更に縦方向、横方向に裁断し、所定サイ
ズの平版状のシートとした。なお、このシートの厚さは
0.76mmであり、熱水抽出pHは8.5であった。
このように製造されたシートを、450〜550g/m
2の厚手板紙をオフセット印刷するのに用いる枚葉オフ
セット印刷機を用いてダイレクトオフセット印刷を施
し、更に製函して、情報記録媒体保護用段ボールケース
とする。このように製造した段ボールケースは、板紙同
等の美粧印刷がなされており、保管スペースも板紙によ
るケース同等に省スペースである。
【0035】<中性紙1の製造>クラフト蒸解法で得ら
れた広葉樹未晒パルプに酸素脱リグニン処理を行い、次
いでオゾン、苛性ソーダ、過酸化水素、二酸化塩素処理
を行い、白色度85.5%、PC価0.522の晒パル
プを得た。前記晒パルプをパルプ濃度が3.5%になる
ように調整後、ダブルディスクレファイナーを用いてカ
ナダ標準フリーネス(CSF)400mlまで叩解し
た。叩解後のパルプスラリーに、カチオン性ポリアクリ
ルアミドを成分とする紙力剤(商品名;PS−CA、荒
川化学社製)を0.1%、サイズ剤としてアルキルケテ
ンダイマー(商品名:SPK−902、荒川化学社製)
を0.06%、両性ポリアクリルアミドを成分とする紙
力剤(商品名;PS851、荒川化学社製)を0.3
%、歩留り向上剤(商品名;パーコール182、協和産
業社製)を0.05%、填料として、紙灰分が15%と
なるように軽質炭酸カルシウム(商品名;TP−12
1、奥多摩工業社製)を添加して抄紙用紙料とし、長網
抄紙機により原紙を製造した。更に、2ロールサイズプ
レス装置を用いて原紙表面にポリアクリルアミドを成分
とする表面処理剤(商品名;HP−710、荒川化学社
製)を0.8g/m2塗布し、乾燥後カレンダー処理を
施し上質紙を得た。得られた上質紙の坪量は105g/
2、緊度は0.78g/cm3であった。この紙の熱水
抽出pHは7.0であった。
【0036】<実施例3>段ボール構造の表、裏の各ラ
イナーとして、実施例2で使用した米坪105g/m2
の下記中性紙1を使用した。中芯としては実施例1と同
様の無サイズ未晒しクラフト100g/m2を選択し
た。ただし、両方のライナーの片面には20g/m2
ポリエチレンを押し出しラミネートしておき、ラミネー
ト面を中芯と熱圧着して貼合した。シート厚さは0.8
mmであった。
【0037】得られた段ボールシートの熱水抽出pHは
7.0であった。また、下記の方法により定量した段ボ
ール中の塩素イオン濃度は40ppm、硫酸イオン濃度
は70ppm、アンモニアイオン濃度は30ppmであ
った。なおこれらの濃度は段ボールシートに対する質量
%である。
【0038】<塩素イオンの定量>絶乾試料5gに15
0mlの純水を加えて1時間煮沸し、ろ過した抽出液
を、JIS−K0101の吸光度法により測定する。 <硫酸イオンの定量>前記塩素イオンと同様の抽出液を
イオンクロマト法により定量する。 <アンモニアイオンの定量>試料を密封ガラス容器中で
45℃で3時間放置し、気相中のアンモニアをホウ酸溶
液に吸収させ、該溶液をイオンクロマト法で定量する。
【0039】
【発明の効果】本発明により、薄手の紙または板紙を使
用した軽量の緩衝材料が供給され、省スペース、軽量化
を必要とする情報記録媒体の輸送、持ち運び、保管、長
期保存に適した紙製情報記録媒体保護材料が提供され
た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田口 亘宏 東京都中央区銀座4丁目7番5号 王子製 紙株式会社内 Fターム(参考) 3E036 AA05 BA01 3E060 BC02 DA06 DA23 DA30 EA06 EA08 EA20 3E066 AA12 CA04 DA04 JA01 MA01 NA43 3E068 AA40 AB01 AC07 BB09 CC07 CE02 DD40 DE10 EE31 4F100 BA02 BA03 BA06 BA10A BA10C DD12B DG10A DG10B DG10C GB16 GB41 GB71 JB00 JB02 JB02A JB02B JB02C YY00B

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 段の山数が30cmあたり90以上で厚
    さが1.2mm以下の両面段ボールシートから構成され
    る情報記録媒体保護用段ボールケース。
  2. 【請求項2】 段の山数が30cmあたり150以上、
    段の高さが0.55mm以下、厚さが1mm以下の両面
    段ボールシートから構成される情報記録媒体保護用段ボ
    ールケース。
  3. 【請求項3】 段の山数が30cmあたり90以上で厚
    さが1.2mm以下の片面段ボールシートまたは両面段
    ボールシートであり、ライナー原紙及び中芯原紙のうち
    少なくとも一つは、JIS P−8133に規定される
    熱水抽出法による抽出液pHが6〜9である紙を使用す
    ることを特徴とする情報記録媒体保護用段ボールシー
    ト。
  4. 【請求項4】 段の山数が30cmあたり90以上で厚
    さが1.2mm以下の両面段ボールシートであり、JI
    S P−8133に規定される熱水抽出法による抽出液
    pHが6〜9である紙を両面のライナー原紙及び中芯原
    紙に使用した情報記録媒体保護用段ボールシート。
  5. 【請求項5】 段の山数が30cmあたり90以上で厚
    さが1.2mm以下の片面または両面段ボールシートで
    あり、該段ボールシートを、JIS P−8133に規
    定される熱水抽出法により抽出した抽出液pHが6〜9
    である情報記録媒体保護用段ボールシート。
  6. 【請求項6】シート中に残留する、塩素イオン、硫酸イ
    オン、アンモニアイオン濃度が絶乾段ボールシート質量
    に対して夫々100ppm以下であることを特徴とす
    る、請求項5に記載の情報記録媒体保護用段ボールシー
    ト。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005350142A (ja) * 2004-05-13 2005-12-22 Nsk Ltd 緩衝材
JP2007186832A (ja) * 2006-01-16 2007-07-26 Seiko Pmc Corp 中性板紙

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