JPH10202772A - 防湿段ボール箱及びその製造方法 - Google Patents
防湿段ボール箱及びその製造方法Info
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- JPH10202772A JPH10202772A JP9012586A JP1258697A JPH10202772A JP H10202772 A JPH10202772 A JP H10202772A JP 9012586 A JP9012586 A JP 9012586A JP 1258697 A JP1258697 A JP 1258697A JP H10202772 A JPH10202772 A JP H10202772A
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- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W30/00—Technologies for solid waste management
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- Packages (AREA)
- Machines For Manufacturing Corrugated Board In Mechanical Paper-Making Processes (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 箱の防湿性、箱の回収性、箱製造時の接着性
が良好な段ボール箱を提供し、あわせて箱製造時の印刷
速度を上げることを目的とする。 【手段】 段ボール箱の外側ライナー表面には、親水性
のアクリル酸エステル共重合体樹脂とマイクロクリスタ
リンワックスを主成分とする防湿層が外側ライナー表面
の糊代部となる部分を除いて形成されており、段ボール
箱の内側ライナー表面には疎水性アクリル酸エステル共
重合体樹脂と、パラフインワックスからなる防湿層が形
成されている防湿段ボール箱。
が良好な段ボール箱を提供し、あわせて箱製造時の印刷
速度を上げることを目的とする。 【手段】 段ボール箱の外側ライナー表面には、親水性
のアクリル酸エステル共重合体樹脂とマイクロクリスタ
リンワックスを主成分とする防湿層が外側ライナー表面
の糊代部となる部分を除いて形成されており、段ボール
箱の内側ライナー表面には疎水性アクリル酸エステル共
重合体樹脂と、パラフインワックスからなる防湿層が形
成されている防湿段ボール箱。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、既存の設備を利用
して再生紙に抄造することが可能な防湿性を有する段ボ
ール箱に関する。
して再生紙に抄造することが可能な防湿性を有する段ボ
ール箱に関する。
【０００２】
【従来の技術】防湿性を有する段ボールシート及び段ボ
ール箱は紙にアルミ箔を貼り合わせる、あるいは紙に防
湿性を有するプラスチック樹脂フィルムをラミネートす
る等を行い、ブランク紙を得た後コルゲーターマシンに
て段加工を行いこれに所望の印刷を施し、製凾すること
によって得られている。また最近はコルゲート加工前の
紙に防湿剤を全面塗工し、これをコルゲートマシンで段
加工することにより、防湿性を有する段ボールシート及
び箱を製造する方法が試みられている。
ール箱は紙にアルミ箔を貼り合わせる、あるいは紙に防
湿性を有するプラスチック樹脂フィルムをラミネートす
る等を行い、ブランク紙を得た後コルゲーターマシンに
て段加工を行いこれに所望の印刷を施し、製凾すること
によって得られている。また最近はコルゲート加工前の
紙に防湿剤を全面塗工し、これをコルゲートマシンで段
加工することにより、防湿性を有する段ボールシート及
び箱を製造する方法が試みられている。
【０００３】しかしながらアルミ箔やプラスチックフィ
ルムを使用した段ボールシート及び箱は既存の設備によ
って再生紙に抄造することが困難である。一方防湿剤を
全面に塗工した段ボール箱は、製凾時の胴およびフラッ
プの接合にステッチ及び組み込み方式を採るため、効率
が悪い。
ルムを使用した段ボールシート及び箱は既存の設備によ
って再生紙に抄造することが困難である。一方防湿剤を
全面に塗工した段ボール箱は、製凾時の胴およびフラッ
プの接合にステッチ及び組み込み方式を採るため、効率
が悪い。
【０００４】そこで本発明者らは、アクリル系疎水性樹
脂による下塗り層と、マイクロクリスタリンワックス及
び／又はパラフィンワックスを含有するアクリル系疎水
性樹脂による上塗り層とからなる防湿層を有しており、
前記上塗り層が紙容器の糊代部を除いて形成されている
防湿性を有する紙容器についての出願をした。（特願平
５−１９４００３）
脂による下塗り層と、マイクロクリスタリンワックス及
び／又はパラフィンワックスを含有するアクリル系疎水
性樹脂による上塗り層とからなる防湿層を有しており、
前記上塗り層が紙容器の糊代部を除いて形成されている
防湿性を有する紙容器についての出願をした。（特願平
５−１９４００３）
【０００５】しかしながら下塗り層と上塗り層を積層す
ると、乾燥速度が低下するため、印刷スピードをあげる
ことができないという欠点がある。また多色の印刷機で
印刷層の印刷と防湿層の塗工を一度に行うと、印刷に用
いることの出来る色の数が減少し場合によっては別工程
での印刷が必要となる。
ると、乾燥速度が低下するため、印刷スピードをあげる
ことができないという欠点がある。また多色の印刷機で
印刷層の印刷と防湿層の塗工を一度に行うと、印刷に用
いることの出来る色の数が減少し場合によっては別工程
での印刷が必要となる。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、従来のも
のが持つ以上のような問題点を解消し、箱の防湿性、箱
の回収性、箱製造時の接着性が良好な段ボール箱を提供
することを目的とする。また印刷層の印刷と防湿層の塗
工とを同一工程で高速で行う段ボール箱の製造方法を提
供することを目的とする。
のが持つ以上のような問題点を解消し、箱の防湿性、箱
の回収性、箱製造時の接着性が良好な段ボール箱を提供
することを目的とする。また印刷層の印刷と防湿層の塗
工とを同一工程で高速で行う段ボール箱の製造方法を提
供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、段ボ
ール箱の外側ライナー表面には、親水性のアクリル酸エ
ステル共重合体樹脂とマイクロクリスタリンワックスを
主成分とする防湿層が外側ライナー表面の糊代部となる
部分を除いて形成されており、段ボール箱の内側ライナ
ー表面には疎水性アクリル酸エステル共重合体樹脂と、
パラフインワックスからなる防湿層が形成されている防
湿段ボール箱に関するものである。段ボール箱の外側ラ
イナー表面の防湿層には更にパラフインワックスが加え
られていることが好ましい。
ール箱の外側ライナー表面には、親水性のアクリル酸エ
ステル共重合体樹脂とマイクロクリスタリンワックスを
主成分とする防湿層が外側ライナー表面の糊代部となる
部分を除いて形成されており、段ボール箱の内側ライナ
ー表面には疎水性アクリル酸エステル共重合体樹脂と、
パラフインワックスからなる防湿層が形成されている防
湿段ボール箱に関するものである。段ボール箱の外側ラ
イナー表面の防湿層には更にパラフインワックスが加え
られていることが好ましい。
【０００８】さらに本発明は、段ボール箱の外側ライナ
ー表面に親水性のアクリル酸エステル共重合体樹脂とマ
イクロクリスタリンワックスを主成分とする防湿層を外
側ライナー表面の糊代部となる部分を除いて形成し、段
ボール箱の内側ライナー表面に疎水性アクリル酸エステ
ル共重合体樹脂と、パラフインワックスからなる防湿層
を形成して防湿段ボール箱を作成するに際し、ロータリ
ースクリーン印刷機をフレキソ多色印刷機に直結し、外
側ライナー表面に印刷層と防湿層を同一の工程で付与す
る防湿段ボール箱の製造方法に関するものである。
ー表面に親水性のアクリル酸エステル共重合体樹脂とマ
イクロクリスタリンワックスを主成分とする防湿層を外
側ライナー表面の糊代部となる部分を除いて形成し、段
ボール箱の内側ライナー表面に疎水性アクリル酸エステ
ル共重合体樹脂と、パラフインワックスからなる防湿層
を形成して防湿段ボール箱を作成するに際し、ロータリ
ースクリーン印刷機をフレキソ多色印刷機に直結し、外
側ライナー表面に印刷層と防湿層を同一の工程で付与す
る防湿段ボール箱の製造方法に関するものである。
【０００９】
【発明の実施の態様】本発明の段ボール箱を作るには、
あらかじめ原紙に防湿加工したものを用いて段ボールシ
ートをつくり、さらに段ボール箱を作ってもよいし、段
ボールシート、あるいは段ボール箱に防湿加工を施して
もよい。なかでも原紙に防湿加工する方法が効率がよ
く、好ましい。
あらかじめ原紙に防湿加工したものを用いて段ボールシ
ートをつくり、さらに段ボール箱を作ってもよいし、段
ボールシート、あるいは段ボール箱に防湿加工を施して
もよい。なかでも原紙に防湿加工する方法が効率がよ
く、好ましい。
【００１０】原紙に防湿加工する場合、外側ライナー表
面に防湿層を形成するには各種コーター、印刷機等でラ
イナー表面に直接塗工あるいは印刷しても良いが、たと
えばライナー紙表面にフレキソ印刷機で多色印刷を行
い、フレキソ印刷機に連結して取り付けてあるロータリ
ースクリーン印刷機の印刷ユニットで印刷面の上に防湿
剤の塗工を行い、ドライヤー部で乾燥することにより得
ることもできる。
面に防湿層を形成するには各種コーター、印刷機等でラ
イナー表面に直接塗工あるいは印刷しても良いが、たと
えばライナー紙表面にフレキソ印刷機で多色印刷を行
い、フレキソ印刷機に連結して取り付けてあるロータリ
ースクリーン印刷機の印刷ユニットで印刷面の上に防湿
剤の塗工を行い、ドライヤー部で乾燥することにより得
ることもできる。
【００１１】また内側ライナー表面に防湿層を形成する
には各種コーター、印刷機等でライナー表面に塗工ある
いは印刷すればよい。なかでも表面に直接ロータリース
クリーン印刷機の印刷ユニットで防湿剤塗工を行い、ド
ライヤー部で乾燥する方法が好ましい。
には各種コーター、印刷機等でライナー表面に塗工ある
いは印刷すればよい。なかでも表面に直接ロータリース
クリーン印刷機の印刷ユニットで防湿剤塗工を行い、ド
ライヤー部で乾燥する方法が好ましい。
【００１２】本発明の段ボール箱の外側ライナー表面の
防湿層に使用される親水性のアクリル酸エステル共重合
体樹脂としてはアクリル酸モノマーと、例えばアクリル
酸メチル、メタクリル酸メチル、アクリル酸ｎ−ブチ
ル、アクリル酸エチル等のアクリル酸エステルモノマー
との共重合体樹脂があげられる。アクリル酸エステルモ
ノマーは２種以上使用しても良い。特に好ましい組み合
わせを例示すると、アクリル酸とメタクリル酸メチルと
アクリル酸エチルの共重合体樹脂、アクリル酸とメタク
リル酸メチルとアクリル酸ｎ−ブチルの共重合体樹脂な
どが挙げられる。
防湿層に使用される親水性のアクリル酸エステル共重合
体樹脂としてはアクリル酸モノマーと、例えばアクリル
酸メチル、メタクリル酸メチル、アクリル酸ｎ−ブチ
ル、アクリル酸エチル等のアクリル酸エステルモノマー
との共重合体樹脂があげられる。アクリル酸エステルモ
ノマーは２種以上使用しても良い。特に好ましい組み合
わせを例示すると、アクリル酸とメタクリル酸メチルと
アクリル酸エチルの共重合体樹脂、アクリル酸とメタク
リル酸メチルとアクリル酸ｎ−ブチルの共重合体樹脂な
どが挙げられる。
【００１３】本発明の段ボール箱の内側ライナー表面の
防湿層に使用される疎水性アクリル酸エステル共重合体
樹脂としてはアクリル酸モノマーと、例えばアクリル酸
エステルモノマーの炭素数が７以上で、かつ該アクリル
酸エステルモノマーを得るときのアルコールのアルキル
基の炭素数が３以上のアクリル酸エステルモノマーとの
共重合体樹脂、またはアクリル酸モノマーと前記アクリ
ル酸エステルモノマーとスチレンモノマーとの共重合体
樹脂、あるいはアクリル酸モノマーと前記アクリル酸エ
ステルモノマーとアクリロニトリルモノマーとの共重合
体樹脂等が利用される。アクリル酸エステルモノマーは
２種以上使用しても良い。本発明に用いられるアクリル
酸エステルモノマーとしてはメタクリル酸ｎ−ブチル、
メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸ｎ−ヘキシル、
メタクリル酸ラウリル、アクリル酸２−エチルヘキシル
等があげられる。特に好ましい組み合わせを例示する
と、アクリル酸とアクリロニトリルとアクリル酸２−エ
チルヘキシルの共重合体樹脂、アクリル酸とスチレンと
アクリル酸２−エチルヘキシルの共重合体樹脂などが挙
げられる。
防湿層に使用される疎水性アクリル酸エステル共重合体
樹脂としてはアクリル酸モノマーと、例えばアクリル酸
エステルモノマーの炭素数が７以上で、かつ該アクリル
酸エステルモノマーを得るときのアルコールのアルキル
基の炭素数が３以上のアクリル酸エステルモノマーとの
共重合体樹脂、またはアクリル酸モノマーと前記アクリ
ル酸エステルモノマーとスチレンモノマーとの共重合体
樹脂、あるいはアクリル酸モノマーと前記アクリル酸エ
ステルモノマーとアクリロニトリルモノマーとの共重合
体樹脂等が利用される。アクリル酸エステルモノマーは
２種以上使用しても良い。本発明に用いられるアクリル
酸エステルモノマーとしてはメタクリル酸ｎ−ブチル、
メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸ｎ−ヘキシル、
メタクリル酸ラウリル、アクリル酸２−エチルヘキシル
等があげられる。特に好ましい組み合わせを例示する
と、アクリル酸とアクリロニトリルとアクリル酸２−エ
チルヘキシルの共重合体樹脂、アクリル酸とスチレンと
アクリル酸２−エチルヘキシルの共重合体樹脂などが挙
げられる。
【００１４】外側ライナー表面の防湿層は親水性アクリ
ル酸エステル共重合体樹脂１００重量部（固形分）に対
してマイクロクリスタリンワックス及びパラフィンワッ
クスの合計量が５〜２０重量部（固形分）の構成が好ま
しい。ワックスが下限に満たないと防湿性が低下し、ま
たワックスが上限を越えるとコルゲート加工時にガイド
ロール及び熱板等にワックスが付着するトラブルが発生
する。
ル酸エステル共重合体樹脂１００重量部（固形分）に対
してマイクロクリスタリンワックス及びパラフィンワッ
クスの合計量が５〜２０重量部（固形分）の構成が好ま
しい。ワックスが下限に満たないと防湿性が低下し、ま
たワックスが上限を越えるとコルゲート加工時にガイド
ロール及び熱板等にワックスが付着するトラブルが発生
する。
【００１５】内側ライナー表面の防湿層は疎水性アクリ
ル酸エステル共重合体樹脂１００重量部（固形分）とパ
ラフインワックス５〜１０重量部（固形分）の構成が好
ましい。パラフィンワックスが下限に満たないと防湿性
が低下し、また上限を越えると段ボールケースの糊付け
不良のトラブルが発生する。
ル酸エステル共重合体樹脂１００重量部（固形分）とパ
ラフインワックス５〜１０重量部（固形分）の構成が好
ましい。パラフィンワックスが下限に満たないと防湿性
が低下し、また上限を越えると段ボールケースの糊付け
不良のトラブルが発生する。
【００１６】段ボールシートの製造は、外側ライナーと
内側ライナーのそれぞれ防湿層を設けた面と反対面を中
芯との接着面として一般中芯と共にコルゲート加工をす
ることによって行う。またこのシートを打ち抜き製凾す
る場合は、外側ライナーの防湿層面を箱の外側、内側ラ
イナーの防湿層面を箱の内側に向けて防湿段ボール箱を
つくる。
内側ライナーのそれぞれ防湿層を設けた面と反対面を中
芯との接着面として一般中芯と共にコルゲート加工をす
ることによって行う。またこのシートを打ち抜き製凾す
る場合は、外側ライナーの防湿層面を箱の外側、内側ラ
イナーの防湿層面を箱の内側に向けて防湿段ボール箱を
つくる。
【００１７】外側ライナー表面に形成された親水性アク
リル酸エステル共重合体樹脂とマイクロクリスタリンワ
ックスからなる防湿層、場合により更にパラフインワッ
クスからなる防湿層は、マイクロクリスタリンワックス
の存在のため、接着剤による接着性が悪いので、糊代部
分を除いて形成されなければならない。これに対し、内
側ライナー表面に形成された疎水性アクリル酸エステル
共重合体樹脂とパラフインワックスからなる防湿層は、
接着剤による接着性を有するので糊代部も含め全面に塗
工する。
リル酸エステル共重合体樹脂とマイクロクリスタリンワ
ックスからなる防湿層、場合により更にパラフインワッ
クスからなる防湿層は、マイクロクリスタリンワックス
の存在のため、接着剤による接着性が悪いので、糊代部
分を除いて形成されなければならない。これに対し、内
側ライナー表面に形成された疎水性アクリル酸エステル
共重合体樹脂とパラフインワックスからなる防湿層は、
接着剤による接着性を有するので糊代部も含め全面に塗
工する。
【００１８】かくして得られた本発明の防湿段ボール箱
はパルパーでの粗分離が容易であり、レフアイナー工程
後のフイルター処理で目詰まりを発生させることがな
く、既存の設備に手を加えることなく再生紙に抄造する
ことができる。
はパルパーでの粗分離が容易であり、レフアイナー工程
後のフイルター処理で目詰まりを発生させることがな
く、既存の設備に手を加えることなく再生紙に抄造する
ことができる。
【００１９】
【実施例】以下実施例により本発明を更に詳細に説明す
る。
る。
【００２０】実施例１ 東芝機械社製の多色フレキソ印刷機を使用し、米坪２８
０ｇ／ｍ2の白ライナーの表面に４色のフレキソ印刷を
行った後一旦印刷紙を巻き取り、印刷面の上にさらに別
ユニットのロータリースクリーン印刷機で親水性アクリ
ル酸エステル共重合体樹脂１００重量部に対し１０重量
部のパラフィンワックスと５重量部のマイクロクリスタ
リンワックスを含有する親水性アクリル酸エステル共重
合体樹脂エマルジョン（アクリル系樹脂固形分４０重量
％）による防湿層を糊代部を除いて形成し、外側ライナ
ーとした。親水性アクリル酸エステル共重合体樹脂はモ
ノマーの配合率で下記の組成とした。 アクリル酸 １５重量部 メタクリル酸メチル ２２重量部 アクリル酸エチル ６３重量部
０ｇ／ｍ2の白ライナーの表面に４色のフレキソ印刷を
行った後一旦印刷紙を巻き取り、印刷面の上にさらに別
ユニットのロータリースクリーン印刷機で親水性アクリ
ル酸エステル共重合体樹脂１００重量部に対し１０重量
部のパラフィンワックスと５重量部のマイクロクリスタ
リンワックスを含有する親水性アクリル酸エステル共重
合体樹脂エマルジョン（アクリル系樹脂固形分４０重量
％）による防湿層を糊代部を除いて形成し、外側ライナ
ーとした。親水性アクリル酸エステル共重合体樹脂はモ
ノマーの配合率で下記の組成とした。 アクリル酸 １５重量部 メタクリル酸メチル ２２重量部 アクリル酸エチル ６３重量部
【００２１】米坪２８０ｇ／ｍ2の白ライナーの表面全
体に疎水性アクリル酸エステル共重合体樹脂１００重量
部に対し１０重量部のパラフィンワックスを含有する疎
水性アクリル酸エステル共重合体樹脂エマルジョン（ア
クリル系樹脂固形分４０重量％）による防湿層を形成
し、内側ライナーとした。疎水性アクリル酸エステル共
重合体樹脂はモノマーの配合率で下記の組成とした。
アクリル酸 １０重量部 スチレン ４９重量部 アクリル酸２−エチルヘキシル ４１重量部 外面用内面用の防湿層の形成は、８０メッシュのシルク
スクリーン版を使用した。
体に疎水性アクリル酸エステル共重合体樹脂１００重量
部に対し１０重量部のパラフィンワックスを含有する疎
水性アクリル酸エステル共重合体樹脂エマルジョン（ア
クリル系樹脂固形分４０重量％）による防湿層を形成
し、内側ライナーとした。疎水性アクリル酸エステル共
重合体樹脂はモノマーの配合率で下記の組成とした。
アクリル酸 １０重量部 スチレン ４９重量部 アクリル酸２−エチルヘキシル ４１重量部 外面用内面用の防湿層の形成は、８０メッシュのシルク
スクリーン版を使用した。
【００２２】かくして得られた外側ライナーと内側ライ
ナーをそれぞれ防湿層と反対面を中芯との接着面として
米坪２００ｇ／ｍ2の一般中芯と共にコルゲート加工を
行い、段ボールシートを作成した。またこのシートを打
ち抜き製凾し、外側ライナーを箱の外側、内側ライナー
を箱の内側に向けて防湿段ボール箱を得た。この段ボー
ルシート、段ボール箱について防湿剤の塗布量、透湿
度、滲みだし有無を測定した。結果を表に示す。
ナーをそれぞれ防湿層と反対面を中芯との接着面として
米坪２００ｇ／ｍ2の一般中芯と共にコルゲート加工を
行い、段ボールシートを作成した。またこのシートを打
ち抜き製凾し、外側ライナーを箱の外側、内側ライナー
を箱の内側に向けて防湿段ボール箱を得た。この段ボー
ルシート、段ボール箱について防湿剤の塗布量、透湿
度、滲みだし有無を測定した。結果を表に示す。
【００２３】実施例２ 外側ライナーの原紙として米坪２８０ｇ／ｍ2の茶ライ
ナーを使用し、防湿剤として下記組成の親水性アクリル
酸エステル共重合体樹脂１００重量部に対し１０重量部
のパラフィンワックスと５重量部のマイクロクリスタリ
ンワックスを含有する親水性アクリル酸エステル共重合
体樹脂エマルジョン（アクリル系樹脂固形分４０重量
％）を使用した以外は実施例１と同様にして外側ライナ
ーを製造した。親水性アクリル酸エステル共重合体樹脂
はモノマーの配合率で下記の組成とした。 アクリ
ル酸 １５重量部 メタクリル酸メチル ３５重量部 アクリル酸ｎ−ブチル ５０重量部
ナーを使用し、防湿剤として下記組成の親水性アクリル
酸エステル共重合体樹脂１００重量部に対し１０重量部
のパラフィンワックスと５重量部のマイクロクリスタリ
ンワックスを含有する親水性アクリル酸エステル共重合
体樹脂エマルジョン（アクリル系樹脂固形分４０重量
％）を使用した以外は実施例１と同様にして外側ライナ
ーを製造した。親水性アクリル酸エステル共重合体樹脂
はモノマーの配合率で下記の組成とした。 アクリ
ル酸 １５重量部 メタクリル酸メチル ３５重量部 アクリル酸ｎ−ブチル ５０重量部
【００２４】内側ライナーの原紙として米坪２８０ｇ／
ｍ2の茶ライナーを使用し、防湿剤として下記組成の疎
水性アクリル酸エステル共重合体樹脂１００重量部に対
し１５重量部のパラフィンワックスを含有する疎水性ア
クリル酸エステル共重合体樹脂エマルジョン（アクリル
系樹脂固形分４０重量％）を使用した以外は実施例１と
同様にして内側ライナーを製造した。疎水性アクリル酸
エステル共重合体樹脂はモノマーの配合率で下記の組成
とした。 アクリル酸 １０重量部 アクリロニトリル ４９重量部 アクリル酸２−エチルヘキシル ４１重量部 この外側ライナー、内側ライナーを使用し、実施例１と
同様にして段ボールシートをつくり、さらに防湿段ボー
ル箱を得た。この段ボールシート、段ボール箱について
実施例１と同様の試験をした。結果を表に示す。
ｍ2の茶ライナーを使用し、防湿剤として下記組成の疎
水性アクリル酸エステル共重合体樹脂１００重量部に対
し１５重量部のパラフィンワックスを含有する疎水性ア
クリル酸エステル共重合体樹脂エマルジョン（アクリル
系樹脂固形分４０重量％）を使用した以外は実施例１と
同様にして内側ライナーを製造した。疎水性アクリル酸
エステル共重合体樹脂はモノマーの配合率で下記の組成
とした。 アクリル酸 １０重量部 アクリロニトリル ４９重量部 アクリル酸２−エチルヘキシル ４１重量部 この外側ライナー、内側ライナーを使用し、実施例１と
同様にして段ボールシートをつくり、さらに防湿段ボー
ル箱を得た。この段ボールシート、段ボール箱について
実施例１と同様の試験をした。結果を表に示す。
【００２５】実施例３ 防湿層の形成を１５０メッシュのスクリーン版を使用し
た以外は実施例２と同様にして段ボールシートをつく
り、段ボール箱をつくった。この段ボールシート、段ボ
ール箱について実施例１と同様の試験をした。結果を表
に示す。
た以外は実施例２と同様にして段ボールシートをつく
り、段ボール箱をつくった。この段ボールシート、段ボ
ール箱について実施例１と同様の試験をした。結果を表
に示す。
【００２６】比較例１ 米坪２２０ｇ／ｍ2の茶ライナーの裏面と米坪７０ｇ／
ｍ2晒しクラフト紙とを溶融押出しした２０μ厚さのポ
リエチレンを介して貼り合わせ、外側ライナーとした。
また米坪２２０ｇ／ｍ2の白ライナーの裏面と米坪７０
ｇ／ｍ2晒しクラフト紙とを溶融押出しした２０μ厚さ
のポリエチレンを介して貼り合わせ、内側ライナーとし
た。この外側ライナー、内側ライナーを使用し、実施例
１と同様にして段ボールシートをつくり、さらに防湿段
ボール箱を得た。この段ボールシート、段ボール箱につ
いて実施例１と同様の試験をした。結果を表に示す。た
だしこの段ボール箱をパルプ原料とする再生紙化を実験
２によって行おうとしたところ、パルパー中で一部のポ
リエチレン樹脂皮膜と紙とは分離できたが、ポリエチレ
ン樹脂皮膜の全部を除去することはできなかった。この
ためレファイナー処理した後のフィルター処理中にポリ
エチレン樹脂皮膜の小片がフィルターに詰まり、再生紙
の抄造を行うことができなかった。
ｍ2晒しクラフト紙とを溶融押出しした２０μ厚さのポ
リエチレンを介して貼り合わせ、外側ライナーとした。
また米坪２２０ｇ／ｍ2の白ライナーの裏面と米坪７０
ｇ／ｍ2晒しクラフト紙とを溶融押出しした２０μ厚さ
のポリエチレンを介して貼り合わせ、内側ライナーとし
た。この外側ライナー、内側ライナーを使用し、実施例
１と同様にして段ボールシートをつくり、さらに防湿段
ボール箱を得た。この段ボールシート、段ボール箱につ
いて実施例１と同様の試験をした。結果を表に示す。た
だしこの段ボール箱をパルプ原料とする再生紙化を実験
２によって行おうとしたところ、パルパー中で一部のポ
リエチレン樹脂皮膜と紙とは分離できたが、ポリエチレ
ン樹脂皮膜の全部を除去することはできなかった。この
ためレファイナー処理した後のフィルター処理中にポリ
エチレン樹脂皮膜の小片がフィルターに詰まり、再生紙
の抄造を行うことができなかった。
【００２７】比較例２ 東芝機械社製の多色フレキソ印刷機を使用し、米坪２８
０ｇ／ｍ2の茶ライナーの表面に３色の柄印刷を行った
後、４色目で実施例１と同様の親水性アクリル酸エステ
ル共重合体樹脂エマルジョン（アクリル系樹脂固形分：
４０重量％）による下塗り層を、また５色目で実施例１
と同様の組成の疎水性アクリル酸エステル共重合体樹脂
１００重量部に対し１５重量部のパラフィンワックスと
５重量部のマイクロクリスタリンワックスを含有する疎
水性アクリル酸エステル共重合体樹脂エマルジョン（ア
クリル系樹脂固形分：４０重量％）による上塗り層をそ
れぞれ糊代部を除いたパターンで形成し、外側ライナー
とした。下塗り層の形成は８５メッシュのアニロックス
ロールを使用し、上塗り層の形成は、６０メッシュのア
ニロックスロールを使用した。
０ｇ／ｍ2の茶ライナーの表面に３色の柄印刷を行った
後、４色目で実施例１と同様の親水性アクリル酸エステ
ル共重合体樹脂エマルジョン（アクリル系樹脂固形分：
４０重量％）による下塗り層を、また５色目で実施例１
と同様の組成の疎水性アクリル酸エステル共重合体樹脂
１００重量部に対し１５重量部のパラフィンワックスと
５重量部のマイクロクリスタリンワックスを含有する疎
水性アクリル酸エステル共重合体樹脂エマルジョン（ア
クリル系樹脂固形分：４０重量％）による上塗り層をそ
れぞれ糊代部を除いたパターンで形成し、外側ライナー
とした。下塗り層の形成は８５メッシュのアニロックス
ロールを使用し、上塗り層の形成は、６０メッシュのア
ニロックスロールを使用した。
【００２８】かくして得られた外側ライナーの防湿層と
反対面を中芯との接着面として米坪２００ｇ／ｍ2の一
般中芯と共にコルゲート加工を行い、段ボールシートを
作成した。内側ライナーには防湿層のない一般ライナー
を使用した。またこのシートを打ち抜き製凾し、外側ラ
イナーを箱の外側、内側ライナーを箱の内側に向けて防
湿段ボール箱を得た。
反対面を中芯との接着面として米坪２００ｇ／ｍ2の一
般中芯と共にコルゲート加工を行い、段ボールシートを
作成した。内側ライナーには防湿層のない一般ライナー
を使用した。またこのシートを打ち抜き製凾し、外側ラ
イナーを箱の外側、内側ライナーを箱の内側に向けて防
湿段ボール箱を得た。
【００２９】
【表１】
【００３０】実験１；透湿度 ＪＩＳ Ｚ０２０８によ
って段ボールシートの透湿度を測定した。 実験２；段ボール箱を水中で離解し、１重量％の離解パ
ルプを得た後、レファイナーでフリーネス７３０〜３２
０ｍｌに叩解し、さらにフラットスクリーン（スリット
幅０．１５μ／ｍ）にて異物を除去し、これを抄造する
ことにより、実施例１〜３の各防湿性を有する段ボール
シートをパルプ原料とする３種類の再生紙を得た。得ら
れた再生紙を加速熱乾燥試験（１０５℃、３０分）して
樹脂の溶融による滲みだしの有無を観察した。
って段ボールシートの透湿度を測定した。 実験２；段ボール箱を水中で離解し、１重量％の離解パ
ルプを得た後、レファイナーでフリーネス７３０〜３２
０ｍｌに叩解し、さらにフラットスクリーン（スリット
幅０．１５μ／ｍ）にて異物を除去し、これを抄造する
ことにより、実施例１〜３の各防湿性を有する段ボール
シートをパルプ原料とする３種類の再生紙を得た。得ら
れた再生紙を加速熱乾燥試験（１０５℃、３０分）して
樹脂の溶融による滲みだしの有無を観察した。
【００３１】
【発明の効果】本発明の段ボール箱は、防湿性に優れ、
吸湿を嫌う生鮮野菜や果実の包装用材として優れた作用
を奏する。また回収再生が容易である。更に本発明の段
ボール箱は既存の抄紙設備によって再生紙化する際も、
加熱乾燥で樹脂成分が抄造紙の表面に浸出してくるよう
なことはない。
吸湿を嫌う生鮮野菜や果実の包装用材として優れた作用
を奏する。また回収再生が容易である。更に本発明の段
ボール箱は既存の抄紙設備によって再生紙化する際も、
加熱乾燥で樹脂成分が抄造紙の表面に浸出してくるよう
なことはない。
【００３２】したがって再生紙化の工程で、ドライヤー
パートが汚染されることがなく、再生紙の的確な製造を
行うことが出来、省資源および環境汚染防止の両面にお
いてきわめて優れた効果を奏する。さらに本発明の防湿
層はフレキソ印刷工程で必要充分な塗布量をパターン印
刷でなし得るものであることと内側ライナー紙は糊付け
が可能であるため段ボール箱の糊付けは容易である。
パートが汚染されることがなく、再生紙の的確な製造を
行うことが出来、省資源および環境汚染防止の両面にお
いてきわめて優れた効果を奏する。さらに本発明の防湿
層はフレキソ印刷工程で必要充分な塗布量をパターン印
刷でなし得るものであることと内側ライナー紙は糊付け
が可能であるため段ボール箱の糊付けは容易である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 ＦＩ Ｂ６５Ｄ 81/24 Ｂ６５Ｄ 81/24 Ｅ Ｄ２１Ｈ 19/18 Ｄ２１Ｈ 1/36
Claims (3)
- 【請求項１】 段ボール箱の外側ライナー表面には、親
水性のアクリル酸エステル共重合体樹脂とマイクロクリ
スタリンワックスを主成分とする防湿層が外側ライナー
表面の糊代部となる部分を除いて形成されており、段ボ
ール箱の内側ライナー表面には疎水性アクリル酸エステ
ル共重合体樹脂と、パラフインワックスからなる防湿層
が形成されている防湿段ボール箱。 - 【請求項２】 段ボール箱の外側ライナー表面の防湿層
には更にパラフインワックスが加えられている請求項１
に記載の防湿段ボール箱。 - 【請求項３】 段ボール箱の外側ライナー表面に親水性
のアクリル酸エステル共重合体樹脂とマイクロクリスタ
リンワックスを主成分とする防湿層を外側ライナー表面
の糊代部となる部分を除いて形成し、段ボール箱の内側
ライナー表面に疎水性アクリル酸エステル共重合体樹脂
と、パラフインワックスからなる防湿層を形成して防湿
段ボール箱を作成するに際し、ロータリースクリーン印
刷機をフレキソ多色印刷機に直結し、外側ライナー表面
に印刷層と防湿層を同一の工程で付与する防湿段ボール
箱の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9012586A JPH10202772A (ja) | 1997-01-27 | 1997-01-27 | 防湿段ボール箱及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9012586A JPH10202772A (ja) | 1997-01-27 | 1997-01-27 | 防湿段ボール箱及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10202772A true JPH10202772A (ja) | 1998-08-04 |
Family
ID=11809469
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9012586A Pending JPH10202772A (ja) | 1997-01-27 | 1997-01-27 | 防湿段ボール箱及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10202772A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006193850A (ja) * | 2005-01-12 | 2006-07-27 | Daio Paper Corp | 撥水防湿ライナー紙とその製造方法 |
| KR20070062299A (ko) * | 2005-12-12 | 2007-06-15 | 용인송담대학 산학협력단 | 골심지 강화용 친수성 코팅액 조성물 |
| JP2007154360A (ja) * | 2005-12-06 | 2007-06-21 | Daio Paper Corp | 段ボール用ライナ |
| JP2011063928A (ja) * | 2010-12-13 | 2011-03-31 | Daio Paper Corp | 塗工ライナおよびその製造方法、ならびにそれを用いた段ボール |
| CN116254723A (zh) * | 2023-02-01 | 2023-06-13 | 浙江景兴纸业股份有限公司 | 一种防潮耐污的瓦楞原纸及其制备方法 |
-
1997
- 1997-01-27 JP JP9012586A patent/JPH10202772A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006193850A (ja) * | 2005-01-12 | 2006-07-27 | Daio Paper Corp | 撥水防湿ライナー紙とその製造方法 |
| JP2007154360A (ja) * | 2005-12-06 | 2007-06-21 | Daio Paper Corp | 段ボール用ライナ |
| KR20070062299A (ko) * | 2005-12-12 | 2007-06-15 | 용인송담대학 산학협력단 | 골심지 강화용 친수성 코팅액 조성물 |
| JP2011063928A (ja) * | 2010-12-13 | 2011-03-31 | Daio Paper Corp | 塗工ライナおよびその製造方法、ならびにそれを用いた段ボール |
| CN116254723A (zh) * | 2023-02-01 | 2023-06-13 | 浙江景兴纸业股份有限公司 | 一种防潮耐污的瓦楞原纸及其制备方法 |
| CN116254723B (zh) * | 2023-02-01 | 2023-09-19 | 浙江景兴纸业股份有限公司 | 一种防潮耐污的瓦楞原纸及其制备方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |