JP6414357B1 - 塗工板紙の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】古紙パルプを高配合していながらも、表層側に高品質の印刷を施すことが可能であり、かつ、箱等の紙器の製造に利用しやすい塗工板紙を得る。【解決手段】少なくとも、ワイヤーパート1、プレスパート2、ドライヤーパート3、コーターパート4を備え、ドライヤーパート3の途中にサイズプレスを有する抄紙機を用い、少なくとも表層、裏層を有し、全パルプ成分中の70質量%以上が古紙パルプである基紙の前記裏層の表面に、ドライヤーパート3におけるサイズプレスで、ポリビニルアルコール系樹脂を含有する処理液を塗布し、その後、コーターパート4で、基紙の表層の表面に顔料とバインダーを含む表面顔料塗工液を塗布する。【選択図】図1

Description

本発明は塗工板紙の製造方法に関する。さらに詳しくは、箱等の紙器の製造に好適に使用される塗工板紙に関する。
表層、裏層を有する多層抄紙で構成される基紙の表層側に、顔料とバインダーとを含有する塗工液を塗布して印刷適性を付与した塗工板紙は、一般に、紙器用(箱、ブリスターパック等)、紙製品用(見本帳台紙、アルバム等)、出版用(雑誌、本等)、商業印刷用(カタログ、パンフレット等)等に使用されている。
塗工板紙の製造には、近年、地球環境保護の観点から木材資源の節約や紙のリサイクルが奨励され、使用ずみ古紙をパルプ原料として用いることが広く行われるようになってきている。
古紙を用いた場合、バージンパルプより剛性が出にくいことが知られており、古紙の大量の使用は剛性を必要とする用途の紙にとってはマイナスに働くという問題がある。古紙を使用したこれらの用途の板紙の製造に際しては、坪量の増加、密度をできるだけ低くして厚さを厚くし、紙の嵩を出す方法、或いは比較的剛度が強い針葉樹パルプの配合、更には各種サイズ剤、紙力増強剤の内添、サイズプレス塗工、場合によっては使用パルプの叩解を進める等の対策が工場の実際操業でとられてきた。
近年、古紙配合率の高まりに伴い、板紙の表面強度が不充分となり、脱落した繊維により印刷の一部が抜けてしまう、いわゆる白抜けの問題が生じやすい傾向にある。
そこで特許文献1では、基紙の表層側に塗工液を塗布した後、裏層側にも、顔料とバインダーとを含有する塗工液を塗布し、裏層のパルプ繊維を被覆固着して耐白抜け性を高めることが提案されている。
特開2000−192395号公報
しかし、特許文献1の方法で得られる塗工板紙は、表層側の塗工層の面質が充分ではない。
また、最近、古紙配合率がさらに高まり、また、紙として再利用するには不向きな古紙の使用量が増え、白抜けの問題がさらに生じやすい傾向にある。特に、裏層が、オフィス用紙等のシュレッダー処理物由来のパルプや廃石膏ボード由来のパルプを含む場合、微細繊維を含むため、その傾向が強い。
表面強度を確保することだけを考慮すれば、紙力増強剤をサイズプレスで塗布することが考えられる。
しかし、いたずらに紙力増強剤等の塗工量を増やすと、箱等の紙器に製造する際に必要な糊の浸透性や折り曲げ適性が損なわれてしまう。
上記事情に鑑みて、本発明は、古紙パルプを高配合していながらも、表層側に高品質の印刷を施すことが可能であり、かつ、箱等の紙器の製造に利用しやすい塗工板紙を得ることを課題とする。
上記の課題を達成するために、本発明は以下の構成を採用した。
[1]少なくとも、ワイヤーパート、プレスパート、ドライヤーパート、コーターパートを備え、前記ドライヤーパートの途中にサイズプレスを有する抄紙機を用い、
前記ワイヤーパートにおいて、少なくとも表層、裏層を有し、全パルプ成分中の70質量%以上が古紙パルプである基紙を形成し、
前記ドライヤーパートにおけるサイズプレスで、ポリビニルアルコール系樹脂を含有する処理液を、前記基紙の裏層の表面に塗布し、
前記コーターパートで、前記基紙の表層の表面に顔料とバインダーを含む表面顔料塗工液を塗布することを特徴とする塗工板紙の製造方法。
[2]前記サイズプレスがフィルム転写方式のサイズプレスである、[1]に記載の塗工板紙の製造方法。
[3]前記ポリビニルアルコール系樹脂のケン化度が85モル%以上である、[1]又は[2]に記載の塗工板紙の製造方法。
[4]前記裏層の表面に塗布する処理液の塗工量が、乾燥質量換算で0.1〜7.5g/mである、[1]〜[3]のいずれか一項に記載の塗工板紙の製造方法。
[5]前記裏層が、シュレッダー処理物由来のパルプ及び廃石膏ボード由来のパルプからなる群から選ばれる少なくとも一種のパルプを含有する、[1]〜[4]のいずれか一項に記載の塗工板紙の製造方法。
[6]前記シュレッダー処理物由来のパルプ及び廃石膏ボード由来のパルプからなる群から選ばれる少なくとも一種のパルプが、前記裏層を構成するパルプの2〜30質量%である[5]に記載の塗工板紙の製造方法。
[7]前記処理液が、カオリン、タルク、炭酸カルシウム及び二酸化チタンからなる群から選ばれる少なくとも一種の顔料を含有する、[1]〜[6]のいずれか一項に記載の塗工板紙の製造方法。
[8]前記処理液が、ポリアクリルアミド系樹脂を含有する[1]〜[7]のいずれか一項に記載の塗工板紙の製造方法。
本発明の塗工板紙の製造方法によれば、古紙パルプを高配合していながらも、表層側に高品質の印刷を施すことが可能であり、かつ、箱等の紙器の製造に利用しやすい塗工板紙を得ることができる。
本発明の塗工板紙の製造方法に用いる抄紙機の一例を示す全体構成図である。 本発明の塗工板紙の製造方法に用いる抄紙機のドライヤーパートの一例を示す構成図である。
[抄紙機]
図1は、本発明の塗工板紙の製造方法に用いる抄紙機の一例を示す全体構成図である。図1の抄紙機は、ワイヤーパート1と、ワイヤーパート1の下流側に接続されたプレスパート2と、プレスパート2の下流側に接続されたドライヤーパート3と、ドライヤーパート3の下流側に接続されたコーターパート4を備えている。また、ドライヤーパート3とコーターパート4の間や、コーターパート4の下流側には、カレンダーパート等を設けてもよい。
ワイヤーパート1としては、公知の多層抄き用抄紙機で使用されているワイヤーパートを適宜使用できる。例えば少なくとも2つ以上のワイヤーパート部を有するものである。 一般に製紙用として使用されているワイヤーパート部の型式としては、円網式、長網式、短網式、傾斜式、ツインワイヤー式等がある。
多層抄きにおいては、これらの方式を組み合わせることができる。例を挙げるならば、長網抄合わせ、短網抄合わせ、短網円網コンビネーション、長網円網コンビネーション等がある。
中でも、短網抄合わせを使用することが、微細繊維を多く含む古紙パルプの歩留りが向上する点で好ましい。
抄紙速度は、特に限定するものではないが、1000m/分以下である。1000m/分を超える速度の場合、ワイヤーパートや以下のプレスパートでの脱水、搾水が強固に行われるため、微細繊維が脱落してしまい、歩留りが低下してしまうためである。好ましい抄紙速度は、70〜700m/分であるが、それは後のサイズプレスパート18の説明で述べる。
プレスパート2としては、公知のプレス機を適宜使用できるが、シュープレスを含むことが好ましい。また、ロールプレスとシュープレスとを組み合わせることも好ましい。シュープレスを用いると、プレスパート2での搾水を充分に行えるため、ドライヤーパート3でサイズプレスをする際の水分量を制御しやすい。
ドライヤーパート3は、例えば図2に示すように、プレドライヤーパート16と、プレドライヤーパート16の下流側に接続されたサイズプレスパート18と、サイズプレスパート18の下流側に接続されたアフタードライヤーパート20とを備えている。
プレドライヤーパート16は、複数のシリンダードライヤー26を湿潤状態の基紙10に接触させて加温し、基紙10中の水分の一部を蒸発させる部分である。
アフタードライヤーパート20は、複数のシリンダードライヤー30をサイズプレスパート18での塗工後の基紙10に接触させて加温し、基紙10及び塗工液を乾燥させる部分である。
アフタードライヤーパート20は、シリンダードライヤーの一部を非接触のドライヤー、例えば、赤外線乾燥機、熱風乾燥機やヤンキードライヤー等に変えてもよい。非接触のドライヤーを用いれば、サイズプレスパート18で塗布した処理液がシリンダー等に付着することを防止できるので好ましい。また、シリンダードライヤーとして、表面をフッ素加工したシリンダードライヤーや鏡面処理したシリンダードライヤーなども付着防止の点で優れ好ましい。
サイズプレスパート18は、一対のロール28aを有するサイズプレス28を備えている。一対のロール28aの間に水分6〜20質量%程度の基紙10を通過させつつ、基紙10の裏層に処理液を塗布するようになっている。また、必要に応じて、基紙10の表層に処理液等を塗布するようになっている。
サイズプレス28は、ロール28aと紙の間に形成されるニップ部に処理液等を供給し、ポンドと呼ばれる、処理液等の液溜りを作るいわゆるポンド方式と、ロール28aの表面に処理液等の被膜(フィルム)を形成し、この被膜を紙に転写するフィルム転写方式とがある。
本発明におけるサイズプレスは、どちらも使用できるが、フィルム転写方式であることが好ましい。
ポンド方式の場合、ポンドを形成するため、ロール28a間にニップ圧がかかり、通紙する基紙の空隙を潰してしまうほか、基紙表面の白色度が低下してしまうおそれがある。白色度の低下は、おそらく中層等に用いた離解パルプ等中の着色成分等が、表層に移動してしまうためと考えられる。
フィルム転写方式のサイズプレスとしては、ロッドメタリング方式、ゲートロール方式、ブレードメタリング方式が挙げられる。フィルム転写方式のサイズプレスのなかでも、ロッドメタリング方式またはゲートロール方式が好ましい。
ロッドメタリング方式は、ロッドを介して、アプリケータロールであるロール28aに被膜を形成し、形成した被膜をロール28aから紙に転写する方式である。
ゲートロール方式のサイズプレスは、アプリケータロールであるロール28aの外側に、ロール28aと逆向きに回転するメタリングロールを接触させ、さらにその外側に、メタリングロールと逆向きに回転するファウンテンロールを接触させ、メタリングロールとファウンテンロールの間にポンドを作る。そして、メタリングロール表面に形成した処理液等の被膜を、アプリケータロールであるロール28aに転写し、その後ロール28aから紙に転写するようになっている。
ブレードメタリング方式は、アプリケータロールであるロール28aに付着させた処理液等をブレードでかき取ることによりロール28aに一定厚みの被膜を形成し、形成した被膜をロール28aから紙に転写する方式である。
一旦処理液の被膜を形成後、基紙に転写させるフィルム転写方式のサイズプレスでは、抄紙速度が速い場合、処理液を構成するポリビニルアルコール系樹脂が、被膜から基紙に充分に浸透しないうちに乾燥されてしまうことがある。したがって、抄紙速度は700m/分以下であることが好ましく、600m/分以下であることがより好ましく、500m/分以下であることがさらに好ましい。下限値は特に限定はしないが、生産性を考慮すると70m/分以上であることが好ましく、150m/分以上であることがより好ましく、300m/分以上であることがさらに好ましい。
ドライヤーパート3とコーターパート4の間にカレンダーパート(プレカレンダー)を設ける場合、被膜が形成された後の基紙10をロール間に通過させ、締め付ける。これにより、基紙を平滑化することができる。ひいては、後段のコーターパート4で形成される表面顔料塗工層が平滑となり、均質な塗工層を得ることができる。
カレンダーパートでは、金属ロールと金属ロールで基紙を挟む方式、金属ロールと樹脂ロールで基紙を挟む方式のいずれのカレンダー装置を用いてもよい。
コーターパート4としては、抄紙機に付属する公知の塗工装置を用いることができ、例えばブレードコーター、エアーナイフコーター、ロールコーター、リバースロールコーター、バーコーター、カーテンコーター、スロットダイコーター、グラビアコーター、チャンプレックスコーター、ブラシコーター、スライドビードコーター、ツーロールあるいはメータリングブレード方式のサイズプレスコーター、ビルブレードコーター、ショートドウェルコーター、ゲートロールコーター、キャレンダーによるニップコーター等が適宜用いられる。
中でも、ロッドメタリングコーターやカーテンコーターは塗工量が一定となるため、塗工ムラ等を抑制した塗工層を得ることができるので好ましい。なお、塗工された塗工層は、公知の乾燥装置で乾燥され、表面顔料塗工層が形成される。コーターパート4は複数有していてもよい。この場合、表面顔料塗工層を複数回に分けて塗布することができる。
コーターパート4の後に、必要に応じてカレンダーパートを設けてもよい。コーターパート4の後にカレンダーパートを設けることにより、表面顔料塗工層が平滑化処理される。
コーターパート4の後のカレンダーパートには、公知のカレンダー装置が適宜使用でき、例えば、スーパーカレンダー、グロスカレンダー、ソフトニップカレンダー、熱カレンダー、シューカレンダー等が挙げられる。これらを組み合わせて使用しても構わない。中でも、金属ロールと弾性ロールを備えたソフトニップカレンダーは、紙厚を維持しつつ、塗工層を平滑化処理することができるいので好ましい。なお、コーターパート4の後のカレンダーパートは、オンマシンでもオフマシンでも構わない。
[製造方法]
本発明は、上記抄紙機を用い、ワイヤーパート1において、少なくとも表層、裏層を有する基紙を形成し、プレスパート2で水分を搾水し、ドライヤーパート3で乾燥するとともに、ドライヤーパート3におけるサイズプレスで、ポリビニルアルコール系樹脂を含有する処理液を、基紙の少なくとも裏層の表面に塗布し、コーターパート4で、基紙の表層の表面に顔料とバインダーを含む表面顔料塗工液を塗布する塗工板紙の製造方法である。
図1の抄紙機を用いる場合、まず、ワイヤーパート1で脱水し、プレスパート2で搾水して得られた湿潤状態の基紙10を、ドライヤーパート3に導入し、プレドライヤーパート16である程度水分を除去した後、サイズプレス28によって処理液を塗布し、その後アフタードライヤーパート20で乾燥する。その後、さらに、コーターパート4で、表層の表面に顔料塗工液を塗布する。
「基紙」
本発明における基紙は、少なくとも表層、裏層が積層された多層抄紙である。表層とは、多層抄きの基紙において、最も表側に配置される層であり、裏層は最も裏側(表層と反対側)に配置される層である。表層と裏層との間には、中層を設けてもよい。表層と中層の間には、表下層を設けてもよい。裏層と中層の間には、裏下層を設けてもよい。各層は一層で形成しても複数の層で形成しても構わないが、低質の古紙パルプの使用量を増やすためには、中層を複数層で形成することが好ましい。
本発明における基紙は、パルプを主成分とし、基紙を構成する全パルプ成分中70質量%以上が古紙パルプである。全パルプ成分に占める古紙パルプの割合は、75〜100質量%であることが好ましく、80〜95質量%であることがより好ましい。
本発明において古紙パルプとは、古紙を再生して得られるパルプである。
古紙としては、例えば、上白・罫白など、一度使用されているが印刷部分の少ない紙、カード・模造・色上・ケント・白アートなどの印刷物や色づけされ一度は使用された紙類、印刷用塗工紙、飲料用パック、オフィス用紙等使用済みの上質系古紙、さらに切符類・中質反古・ケントマニラ等の事業系中質古紙、新聞・雑誌・雑紙等の一般中質古紙、切茶・無地茶・雑袋・段ボール等の茶系古紙、廃石膏ボード由来の古紙等が挙げられる。石膏ボードは、石膏を主成分とする芯材の表面を石膏ボード用原紙で被覆したものである。機密性を有するオフィス用紙や切符等の古紙はシュレッダー処理物であってもよい。
古紙パルプは、古紙を離解処理した離解パルプ、離解処理及び脱墨処理を行った未晒脱墨パルプ、脱墨処理後、漂白処理を行った晒脱墨パルプ等を、適宜使用できる。
古紙パルプではない、いわゆるバージンパルプとしては、例えば、針葉樹未晒クラフトパルプ(NUKP)、広葉樹未晒クラフトパルプ(LUKP)、針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)、広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)、広葉樹半晒クラフトパルプ(LSBKP)、針葉樹半晒クラフトパルプ(NSBKP)、広葉樹亜硫酸パルプ、針葉樹亜硫酸パルプ等の化学パルプ、サーモメカニカルパルプ(TMP)、ケミサーモメカニカルパルプ(CTMP)、ケミグランドパルプ(CGP)、リファイナーグランドパルプ(RGP)、グランドパルプ(GP)、加圧ストーングランドパルプ(PGW)、ストーングランドパルプ(SGP)等の機械パルプが挙げられる。
基紙を構成するパルプは、全体として70質量%以上が古紙パルプであるが、古紙パルプの配合割合は、各層ごとに各層の役割に応じて適宜調整することができる。また、各層に用いる古紙パルプの種類も、各層ごとに、各層の役割に応じて適宜選択することができる。
いずれの層においても、2種以上の古紙パルプを混合して使用してもよい。また、バージンパルプを使用する場合は、2種以上のバージンパルプを混合して使用してもよい。
以下、各層における通常のパルプ組成等について説明するが、本発明は、下記の通常のパルプ組成等に限定されるものではない。
表層には、通常白色度の高いパルプが使用される。例えば、上記のバージンパルプや古紙の晒脱墨パルプを主として使用することができる。古紙としては、上白・カード、特白・中白・白マニラ、模造・色上等の白色度の高い古紙が好ましく使用できる。
表層の坪量は、15〜90g/mとすることが好ましく、25〜70g/mとすることがより好ましい。基紙を構成する各層の坪量は、JIS P8124に準拠して測定することができる。
表層の坪量が好ましい下限値以上であれば、中層の黒っぽさを充分に隠蔽することができる。また、表層の坪量が好ましい上限値以下であれば、充分な紙層強度を得ることができる。
表下層を設ける場合は、表下層を構成するパルプは、中層のパルプよりも、白色度が高く、表層のパルプよりも白色度が低いパルプを使用する。表下層には、上記表層に使用されるパルプを使用してもよいが、通常は、表層と比較して低級な古紙、即ち中質繊維を多く含んだ古紙が使用される。例えば、新聞、雑誌、色上、ボール等の脱墨古紙パルプが使用されるのが一般的である。
表下層の坪量は、15〜90g/mとすることが好ましく、25〜75g/mとすることがより好ましい。
表下層の坪量が好ましい下限値以上であれば、表層と共に、中層の黒っぽさを充分に隠蔽することができる。また、表下層の坪量が好ましい上限値以下であれば、充分な紙層強度を得ることができる。
中層は通常複数の層から構成されるが、一層であってもよい。中層が複数の層から構成される場合、各層を構成するパルプは、総て同じであってもよいし、異なっていてもよい。
中層は、少なくとも表層と裏層の間に挟まれる層であるため、通常は、基紙を構成する層の内、最も低級なパルプが使用されるのが一般的である。例えば、新聞、雑誌、切符、中質反古、茶模造、段ボール、台紙、地券、ボール、等の離解パルプが挙げられる。
中層の合計坪量は、塗工板紙の用途により必要とされる厚みに応じて、適宜調整されるが、一層当たりの坪量は、15〜90g/mとすることが好ましく、25〜75g/mとすることがより好ましい。
裏下層を設ける場合は、裏下層を構成するパルプは、中層のパルプよりも、白色度が高く、裏層のパルプよりも白色度が低いパルプを使用する。裏下層には、上記表層や表下層に使用されるパルプを使用してもよいが、通常は、表層と比較して低級な古紙、即ち中質繊維を多く含んだ古紙が使用される。例えば、新聞、雑誌、色上、ボール等の未晒脱墨古紙パルプが使用されるのが一般的である。
裏下層の坪量は、15〜90g/mとすることが好ましく、25〜75g/mとすることがより好ましい。
裏下層の坪量が好ましい下限値以上であれば、裏層と共に、中層の着色異物を充分に隠蔽することができる。また、裏下層の坪量が好ましい上限値以下であれば、充分な紙層強度を得ることができる。
裏層には、表層程の白色度は求められないが、人の目に触れるため、通常、中層よりも白色度の高いパルプが使用される。
裏層の坪量は、15〜90g/mとすることが好ましく、25〜70g/mとすることがより好ましい。中層の坪量は、塗工板紙の用途により必要とされる厚みに応じて、適宜調整される。
裏層の坪量が好ましい下限値以上であれば、中層の着色異物を充分に隠蔽することができる。また、裏層の坪量が好ましい上限値以下であれば、充分な紙層強度を得ることができる。
本発明の製造方法においては、表層の坪量を表下層の坪量よりも小さく、且つ、表下層の坪量を中層の坪量よりも小さくすることが好ましい。より好ましくは、表下層の坪量が、多層抄きされた中層の一層当たりの坪量と同等か、それ以下である。表層、及び表下層の坪量を減らし、中層の坪量を増やすことで、離解古紙の基紙全体としての配合量を高めることができる。
古紙パルプとして、シュュレッダー処理物由来のパルプ及び廃石膏ボード由来のパルプからなる群から選ばれる少なくとも一種のパルプを用いる場合、この裏層に配合することが好ましい。オフィス用紙や切符等のシュレッダー処理物は、細かく裁断された状態で回収されるため、得られるパルプは微細繊維が多いパルプとなる。廃石膏ボード由来のパルプは、石膏ボードに使用されている紙から石膏を剥ぎ取った状態で回収されるため、得られるパルプは微細繊維が多いパルプとなる。このようなパルプを用いる場合、裏層に配合し、サイズプレスでポリビニルアルコール系樹脂を含む処理液で固定してしまうことにより、塗工板紙を安定して製造をすることができる。
オフィス用紙等のシュレッダー処理物由来のパルプ及び廃石膏ボード由来のパルプからなる群から選ばれる少なくとも一種のパルプは、裏層を構成するパルプの2〜40質量%であることが好ましく、3〜30質量%であることがより好ましい。
上記、表層から裏層に至る各層に使用されるパルプスラリー組成物には、必要に応じて、適宜、紙力増強剤、耐水化剤、撥水剤、発泡性マイクロカプセル、サイズ剤、染料、歩留向上剤、填料、pH調整剤、スライムコントロール剤、増粘剤、防腐剤、防黴剤、抗菌剤、難燃剤、防腐剤、殺鼠剤、防虫剤、保湿剤、鮮度保持剤、脱酸素剤、マイクロカプセル、発泡剤、界面活性剤、電磁シールド材、帯電防止剤、防錆剤、芳香剤、消臭剤等を選択し配合することができる。これらは複数種併用することもできる。
「処理液」
処理液は、ポリビニルアルコール系樹脂を含有する。
処理液をサイズプレス28により少なくとも裏層の表面に塗布すると、ポリビニルアルコール系樹脂が裏層の表面及びその近傍の微細繊維を固定して、裏層側からの微細繊維の脱落を防止するものと考えられる。
ポリビニルアルコール系樹脂(以下PVAともいう)とは、ポリ酢酸ビニルの部分または完全ケン化物であり、ビニルアルコール単位を有する。PVAは、酢酸ビニル単位を有していてもよい。PVAは、ビニルアルコール単位及び酢酸ビニル単位以外の他の単量体単位をさらに有していてもよい。
他の単量体としては、酢酸ビニルと共重合可能な単量体であればよく、例えばエチレン、プロピレン、イソブチレン、α−オクテン、α−ドデセン、α−オクタドデセン等のオレフィン類、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、無水マレイン酸、イタコン酸等の不飽和酸類あるいはその塩あるいはモノまたはジアルキルエステル類、アクリロニトリル、メタクリロニトリル等のニトリル類、アクリルアミド、メタクリルアミド等のアミド類、エチレンスルホン酸、アリルスルホン酸、メタアリルスルホン酸等のオレフィンスルホン酸あるいはその塩、アルキルビニルエーテル類、N−アクリルアミドメチルアンモニウムクロライド、アリルトリメチルアンモニウムクロライド、ジメチルジアリルアンモニウムクロライド等のカチオン基を有する化合物、塩化ビニル、塩化ビニリデン、オキシアルキレン基を有する不飽和単量体等との共重合体ケン化物が含まれ得るが、必ずしもこれに限定されるものではない。また、シアノエチル化、ウレタン化、エステル化等の、後変性されたもの、更にはメルカプタン等で末端修飾したものであってもよい。
PVAの平均重合度は、特に限定しないが、1700以下が好ましく、1300以下がより好ましい。平均重合度が1700以下であれば、処理液の塗工性が優れ、処理液を塗布した際に塗布ムラが生じにくい。
PVAの重合度は、JIS K 6726に準拠して測定される。
PVAのケン化度は、特に限定しないが、85モル%以上が好ましく、90モル%以上がより好ましい。ケン化度が高い場合、後工程で塗布される表層顔料塗工液の水が、乾燥した状態のPVAに接触したとしても溶けださずに維持できるため、耐白抜け性に優れる。
PVAのケン度は、JIS K6726に準拠して測定される。
処理液は、PVAに加えて、紙力増強剤を含有することが好ましい。これにより、裏層側の強度を確保して、白抜けを抑制しやすい。
紙力増強剤としては、ポリアクリルアミド系樹脂(PAM)、澱粉、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−アクリレート共重合体、ポリアミド−エピクロロヒドリン樹脂等が挙げられる。これらの紙力増強剤はいずれか1種を単独で用いてもよく2種以上を組み合わせて用いてもよい。中でも、本発明の効果がより優れる点で、PAMが好ましい。
PVAとPAMを併用した場合に効果があるのは、PVAの成膜性により裏層表面から微細繊維の脱落を防ぐとともに、PAMが裏層内部に入り込み内部に存在する微細繊維の脱落を防いでいると推察される。
PAMは、(メタ)アクリルアミド単位を有する重合体である。「(メタ)アクリルアミド」は、アクリルアミド及びメタクリルアミドの総称である。PAMは、アクリルアミド単位及びメタクリルアミド単位のいずれか一方を有してもよく、両方を有してもよい。PAMは、(メタ)アクリルアミド単位以外の他の単位を有していてもよい。
PAMとしては、アニオン性PAM、カチオン性PAM、両性PAM、ノニオン性PAM等が挙げられる。これらはそれぞれ、製紙分野における紙力剤等として公知のものを使用でき、たとえば特開2002−317393号公報、特開2004−231901号公報、特開2014−205938号公報等に記載のものが挙げられる。
PAMは、1種を単独で用いてもよく2種以上を組み合わせて用いてもよい。入手容易性の点では、アニオン性PAMが好ましい。
アニオン性PAMは、カルボキシ基、スルホン酸基、リン酸基、それらの塩等のアニオン性官能基を含有し、たとえば(メタ)アクリルアミドとアニオン性官能基含有モノマー(アクリル酸等)との共重合体、ポリ(メタ)アクリルアミドの部分加水分解物等が挙げられる。
処理液は、PVAに加えて、顔料を含有してもよい。顔料としては、一般に、紙・板紙への塗布又は紙への内添に使用される顔料及び填料が挙げられる。具体的に例を挙げるならば、炭酸マグネシウム類;ドロマイト等のカルシウム・マグネシウム炭酸塩類;カオリン、天然クレー、焼成クレー、ろう石、ベントナイト、長石、タルク(滑石)、雲母、ワラストナイト、合成珪酸アルミニウム、合成珪酸カルシウム等の珪酸塩類;天然ゼオライト、合成ゼオライト等の含水アルミノ珪酸塩類;珪藻土、珪石粉、含水微粉珪酸(ホワイトカーボン)、無水微粉珪酸等の珪酸類;合成水酸化アルミ等のアルミニウム水和物;バライト、ブランクフィンクス等の硫酸バリウム類;石膏、合成亜硫酸カルシウム等の硫酸カルシウム、亜硫酸カルシウム類;アナターゼ型二酸化チタン、ルチル型二酸化チタン等の二酸化チタン類;リチウムアルミニウムカーボネート;等が挙げられる。中でも、カオリン、タルク、炭酸カルシウムが好ましい。
処理液が顔料を含有することにより、塗工板紙を箱等に加工する際に、処理液から形成された塗工層が割れることを抑制できる。特に、カオリンやタルクは板状顔料であり、用いると裏面のミクロな突起が比較的少なくなり、オフセット印刷後に表面と裏面が擦れても、表面印刷層を荒らしにくくなるため好ましい。また、炭酸カルシウムや二酸化チタンは白色顔料であり、裏層の白色度を高め、印刷適性が改善できるため好ましい。特に、板状顔料としてカオリン、白色顔料として炭酸カルシウムは好ましい顔料である。
顔料の平均粒子径は、0.1〜2.5μmであることが好ましく、0.1〜1.5μmであることがより好ましい。顔料の平均粒子径が好ましい下限値以上であると微細繊維の脱落を抑制するので好ましい。他の顔料の平均粒子径が好ましい上限値以下であると塗工面表面にミクロな突起を少なくすることができるので好ましい。
処理液に顔料を配合する場合、配合量は特に限定しないが、PVA100質量部に対して、顔料を10質量部以上2500質量部含有することが好ましく、15〜1000質量部含有することがより好ましい。
上記の範囲で処理液に顔料を配合すると、充分な層間強度を得やすく、製箱時の打ち抜き適性、製箱時の折り適性にも優れる。
処理液は、必要に応じて、適宜、分散剤、水酸化ナトリウム・アンモニア水等のpH調整剤、消泡剤、蛍光染料、離型剤、耐水化剤、流動性改良剤、保水剤、スライムコントロール剤、防腐剤、染料、着色顔料等の一種以上を含有してもよい。
処理液の塗工量は、0.1〜7.5g/mであることが好ましく、1〜6g/mであることが好ましく、1.5〜4g/mであることがさらに好ましい。なお、本明細書において塗工量は、乾燥質量換算での塗工量を意味する。
処理液の塗工量が好ましい下限値以上であれば、裏層側の充分な強度を得やすい。処理液の塗工量が好ましい上限値以下であれば、箱成形時の折り曲げ適性、及び糊の浸透性を確保しやすい。
なお、糊としては一般に、澱粉、酢酸ビニル樹脂系エマルション型接着剤、酢酸ビニル樹脂系溶剤型接着剤、アクリル樹脂系エマルション型接着剤等が使用される。
サイズプレスで裏層側に処理液を塗布する際、表層側のサイズプレスについては何も限定するものではない。裏面に塗布した処理液を塗布してもよいし、何も塗布しなくても構わない。処理液を、塗布する場合、裏層に塗布される処理液と表層に塗布される処理液が全く同じである必要もなく、塗工量も同じでなくてもよい。
何も塗布しない場合、表層側の水分の蒸発が進み、場合によってはカールトラブルのおそれがある。また、裏面の処理液の一部が表層側に回り込む場合がある。その際、回り込んだ塗液は直ぐに乾燥してしまい、カスとして蓄積する。蓄積したカスはその後脱落し、サイズプレス後のアフタードライヤーパート20におけるシリンダードライヤー30等を汚染するなどのトラブルの原因となるおそれがある。また、表層側の表面が過剰に乾燥され、ピッチなどの成分が出てくる恐れもある。
このため、サイズプレスでは、表層側の表面に水、前記裏面に用いる処理液、または以下に述べる表面側サイズプレス液を塗布しておくことが好ましい。
「表面側サイズプレス液」
表面側サイズプレス液としては水系塗液が用いられる。
表面側サイズプレス液には、例えば、離型剤を配合することにより、カスの蓄積を抑制することができる。離型剤としては、例えばステアリン酸、オレイン酸、パルミチン酸等の高級脂肪酸及びそれらのカルシウム、亜鉛、ナトリウム、アンモニウム等の塩類、ステアリン酸アミド、エチレンビスステアリン酸アミド及びメチレンビスステアリン酸アミド等のアミド類、セチルアルコール、ステアリルアルコール等の高級アルコール、ロート油やレシチン等の油脂類、マイクロクリスタリンワックス、パラフィンワックス、ポリオレフィンワックス等の炭化水素類、含フッ素界面活性剤等の各種界面活性剤、四フッ化エチレンポリマーやエチレン−四フッ化エチレンポリマー等のフッ素系ポリマー、その他離型効果を有する界面活性剤類等が例示される。
また、表面側サイズプレス液には、例えば、ピッチコントロール剤を配合することにより、ピッチのトラブルを抑制することができる。
ピッチコントロール剤としては、例えば、有機系ピッチコントロール剤と無機系ピッチコントロール剤が挙げられる。
有機系ピッチコントロール剤としては、少なくとも1種以上のカチオン性モノマーを含んで重合することにより得られるカチオン性重合物、アミン−エピハロヒドリン樹脂、ポリエチレンイミン、ポリエチレンイミン変性物、ポリビニルアミン等のカチオン性化合物、ノニオン性分散剤、アニオン性界面活性剤等が挙げられる。
無機系ピッチコントロール剤としては、ポリ塩化アルミニウム、ポリアルミニウムシリケートサルフェート、ポリ水酸化アルミニウム等のポリアルミニウム化合物、ポリ硫酸鉄、炭酸ジルコニウム、ベントナイト、タルク(微粉末)等が挙げられる。
また、表面側サイズプレス液は、例えば、水系接着剤を含んでいてもよい。水系接着剤を含んでいると、後工程で設ける表面顔料塗工液の基紙への沈み込みを防ぐことができ、表面の面質、印刷適性が優れる。
水系接着剤としては、酸化澱粉、リン酸エステル化澱粉、ヒドロキシエチルエーテル化澱粉、デキストリン、酵素変性澱粉、水溶性澱粉等の澱粉類;スチレン−ブタジエン共重合体ラテックス、メチルメタクリレート−ブタジエン共重合体ラテックス、スチレン−メチルメタクリレート−ブタジエン共重合体ラテックス等の共役ジエン系共重合体ラテックス、アクリル酸エステル及び/又はメタクリル酸エステルの共重合体ラテックス等のアクリル系共重合体ラテックス等のラテックス類;カゼイン、ゼラチン、大豆蛋白等の蛋白類、各種ポリビニルアルコール、各種ポリアクリルアミド、メラミン樹脂等の合成樹脂系接着剤;カルボキシメチルセルロース等の各種セルロース誘導体、等が挙げられ、これら接着剤から1種あるいは2種以上を選択して使用できる。
また、表面側サイズプレス液は、例えば、顔料とバインダーを含んでいてもよい。顔料としては、処理液の説明において記載したものと同様のものが使用できる。バインダーとしては、前記した水系接着剤が好ましい。顔料とバインダーを含む液を塗布する場合、後で述べる表面顔料塗工液の塗工量を減らすこともできる。
表面側サイズプレス液の塗工量は、固形分を含む場合、0.1〜7.5g/mであることが好ましく、0.3〜6g/mであることが好ましく、0.5〜4g/mであることがさらに好ましい。
処理液、及び必要に応じて塗布される表面側サイズプレス液は、サイズプレスで塗布された後、アフタードライヤーにより乾燥される。
「表面顔料塗工液」
本発明の製造方法では、コーターパート4で、表層の表面に表面顔料塗工液を塗布する。表面顔料塗工液は、表層の表面に直接塗布してもよいし、表層の表面に塗布した表面側サイズプレス液による塗膜を介して塗布してもよい。表面顔料塗工液を塗布する前に、プレカレンダーにより表層の表面に平滑化処理を施してもよい。表面顔料塗工液は、1回のみ塗布してもよいし、複数回塗布してもよい。特に下塗り層用の表面顔料塗工液と上塗り層用の表面顔料塗工液を塗布し、下塗り層と上塗り層を順次形成することが好ましい。
表面顔料塗工液を塗布することにより、表層側の印刷適性を高めたり、白色度を高めたりすることができる。
表面顔料塗工液は、顔料とバインダーを含む。
顔料としては、カオリン、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム、二酸化チタン、水酸化アルミニウム、シリカ、サチンホワイト、タルク等の一般塗被紙製造分野で使用されている公知公用の顔料の1種以上が本発明の効果を損なわない上記規定範囲内で、適宜使用できる。特に、カオリン、炭酸カルシウムは印刷適性に優れるため好ましい。
バインダーとしては、酸化澱粉、リン酸エステル化澱粉、ヒドロキシエチルエーテル化澱粉、デキストリン、酵素変性澱粉、水溶性澱粉等の澱粉類;スチレン−ブタジエン共重合体ラテックス、メチルメタクリレート−ブタジエン共重合体ラテックス、スチレン−メチルメタクリレート−ブタジエン共重合体ラテックス等の共役ジエン系共重合体ラテックス、アクリル酸エステル及び/又はメタクリル酸エステルの共重合体ラテックス等のアクリル系共重合体ラテックス等のラテックス類;カゼイン、ゼラチン、大豆蛋白等の蛋白類、各種ポリビニルアルコール、各種ポリアクリルアミド、メラミン樹脂等の合成樹脂系接着剤;カルボキシメチルセルロース等の各種セルロース誘導体、等が挙げられ、これら接着剤から1種あるいは2種以上を選択して使用できる。
表面顔料塗工液は、顔料100質量部に対して、バインダーを2〜50質量部含有することが好ましく、5〜25質量部含有することがより好ましい。
バインダーの割合が好ましい下限値以上であれば、表面顔料塗工層の塗工層の強度が得ることができる。また、バインダーの割合が好ましい上限値以下であれば、インキ乾燥性が優れるとともに製箱適性も優れることになる。
また、必要に応じて、適宜、分散剤、水酸化ナトリウム、アンモニア水等のpH調整剤、消泡剤、蛍光染料、離型剤、耐水化剤、流動性改良剤、スライムコントロール剤、防腐剤、染料、着色顔料等の1種以上を表面顔料塗工液に含有させてもよい。
表面顔料塗工液の塗工量は、5〜50g/mであることが好ましく、8〜45g/mであることが好ましく、10〜35g/mであることがさらに好ましい。
表面顔料塗工層を複数回、例えば二回に分けて塗布する場合、一回目(下塗り層)と二回目(上塗り層)の塗工液は同じでもよく、異なっていてもよい。
以下、実施例により本発明を詳細に説明するが、本発明は下記実施例に限定されるものではない。なお、%は特に断りのない限り質量%である。また、媒体以外の原料の「部」は特に断りのない限り分散媒体を含まない質量部である。
[実施例1]
「表面顔料塗工液の調製」
顔料として、カオリン(商品名「ウルトラホワイト90」、BASF社製)の60部、軽質炭酸カルシウム(商品名「ブリリアント15」、白石工業社製)の40部、バインダーとして、尿素リン酸エステル化澱粉(商品名「ニールガムA−85」、アベベ社製」の1部、カルボキシル化スチレン・ブタジエン共重合体ラテックス(商品名「B−1525」、旭化成社製)の16部である表面顔料塗工液を調製した。
「処理液の調製」
PVA(商品名「VF−10」、平均重合度1000、ケン化度99.4モル%、日本酢ビ・ポバール製)と、表面紙力増強剤(PAM、商品名「ST−5017」、星光PMC製)を1:1の質量比(固形分換算)で配合した固形分濃度2%の処理液1を調製した。
「塗工板紙の製造」
抄紙機のワイヤーパートで、表層用パルプを米坪45g/m、表下層用パルプを米坪55g/m、中層用パルプを米坪180g/m(三層)、裏層用パルプを米坪60g/mでそれぞれ抄造し、抄合せし、ロールプレス及びシュープレスを含むプレスパートで搾水処理をし、米坪340g/m、の湿潤状態の基紙を得た。
表層用パルプとしては、上物古紙(印刷、製本業者から回収されたもの)を脱墨したパルプ80%、広葉樹晒クラフトパルプ20%の割合で混合し、白色度85%であるパルプを用いた。
表下層用パルプとしては、白色度70%の脱墨雑誌古紙を用いた。
中層用パルプとしては、白色度40%の雑誌古紙を用いた。
裏層用パルプとしては、新聞古紙50%、雑誌古紙35%、オフィス古紙のシュレッダー処理物由来のパルプ15%の割合で配合した、白色度51%のパルプを用いた。
前記湿潤状態の基紙を、ドライヤーパートのプレドライヤーパートである程度乾燥させた後、ロッドメタリング方式のサイズプレスを用い、裏層表面及び表層表面の両表面にそれぞれ、上記処理液1を片面あたり塗工量が1g/mになるように塗布した。その後、アフタードライヤーパートで乾燥処理をし、カレンダーパートで平滑化処理を行った。
次いで、上記表面顔料塗工液をオンマシンのロッドブレードコーターで塗工量が20g/mになるように塗布し、ドライヤーで乾燥させ、オンマシンのカレンダー処理を施して、実施例1の塗工板紙を得た。なお抄紙速度は460m/分であった。
[実施例2]
実施例1において、処理液1を裏面にのみ、ロッドメタリングサイズプレスで1g/mの塗工量で塗工した以外、実施例1と同様にして塗工板紙を得た。
[比較例1]
「処理液の調製」
酸化澱粉(商品名「エースY」、王子コーンスターチ製)と表面紙力増強剤(PAM、商品名「ST−5017」、星光PMC製)を1:1の質量比(固形分換算)で配合した固形分濃度2%の処理液2を調整した。
処理液1に代えて、上記処理液2を使用した以外は実施例2と同様にして比較例1の塗工板紙を得た。
[比較例2]
実施例1の「塗工板紙の製造」において、米坪360g/mの湿潤状態の基紙を得た後、シリンダードライヤーで乾燥(サイズプレスで塗布せず)し、オンマシンのロッドブレードコーターで、表面顔料含有塗布液を塗工量が20g/mになるように表層の表面に塗布し、ドライヤーで乾燥させ、次いで裏層の表面にロッドブレードコーターで、処理液1を塗工量が1g/mになるように塗布し、ドライヤーで乾燥処理をし、カレンダーによる平滑化処理を行い、塗工板紙を得た。
[実施例3]
「処理液の調製」
PVA(商品名「VF−17」、平均重合度1700、ケン化度98〜99モル%、日本酢ビ・ポバール製)と、表面紙力増強剤(PAM、商品名「ST−5017」、星光PMC製)を1:1の質量比(固形分換算)で配合した固形分濃度2%の処理液3を調製した。
処理液1に代えて、上記処理液3を使用した以外は実施例1と同様にして実施例3の塗工板紙を得た。
[実施例4]
「処理液の調製」
PVA(商品名「VP−18」、平均重合度1800、ケン化度86〜90%、日本酢ビ・ポバール製)と、表面紙力増強剤(PAM、商品名「ST−5017」、星光PMC製)を1:1の質量比(固形分換算)で配合した固形分濃度2%の処理液4を調製した。
処理液1に代えて、上記処理液4を使用した以外は実施例1と同様にして実施例4の塗工板紙を得た。
[実施例5]
ロッドメタリング方式のサイズプレスに代えて、ゲートロール方式のサイズプレスとした以外は実施例1と同様にして実施例5の塗工板紙を得た。
[実施例6]
ロッドメタリング方式のサイズプレスに代えて、ポンド方式のサイズプレスである二本ロールサイズプレスとした以外は実施例1と同様にして実施例6の塗工板紙を得た。
[実施例7]
処理液1の塗工量を片面あたり3.5g/mとした以外は実施例2と同様にして実施例7の塗工板紙を得た。
[実施例8]
処理液1の塗工量を片面あたり4.5g/mとした以外は実施例2と同様にして実施例8の塗工板紙を得た。
[実施例9]
処理液1の塗工量を片面あたり0.3g/mとした以外は実施例2と同様にして実施例9の塗工板紙を得た。
[実施例10]
裏層用パルプとして、新聞古紙50%、雑誌古紙50%を配合した、白色度48%のパルプを用いた以外は、実施例7と同様にして実施例10の塗工板紙を得た。
[実施例11]
実施例1の「処理液の調製」において、表面紙力増強剤(PAM)を配合しなかった以外は実施例1と同様にして実施例11の塗工板紙を得た。
[実施例12]
「処理液の調製」
PVA(商品名「VF−10」、平均重合度1000、ケン化度99.4モル%、日本酢ビ・ポバール製)と、表面紙力増強剤(PAM、商品名「ST−5017」、星光PMC製)を1:1の質量比(固形分換算)で配合し、顔料として重質炭酸カルシウムA(商品名:FMT−OP、ファイマテック社製、平均粒子径0.6μm)をPVA100質量部に対して40質量部配合した固形分濃度20%の処理液5を調製した。
処理液1に代えて、上記処理液5を使用した以外は実施例7と同様にして実施例12の塗工板紙を得た。
[実施例13]
「表面顔料塗工液の調製」
顔料として、重質炭酸カルシウム(商品名「FMT97」、ファイマテック社製)の75部、微粒カオリン(商品名「アマゾン」、CADAM社製)の25部、バインダーとして、スチレン−ブタジエン共重合ラテックスの12部、界面活性剤の0.2部及び水を用い、表面顔料塗工液2を調製した。
「塗工板紙の製造」
実施例1の表面顔料塗工液の代わりに上記の表面顔料塗工液2をカーテン塗工装置により塗工し、乾燥した以外は実施例1と同様にして実施例13の塗工板紙を得た。表面顔料塗工液2の塗工量は、乾燥後の質量で約20g/mであり、塗工速度は、330m/分であった。
[評価方法]
各実施例、比較例の塗工板紙について、以下の評価を行った。結果を表1に示す。
「耐白抜け性」
得られた塗工板紙をカッターで断裁し、平版サンプルを得た。枚葉オフセット印刷機を使用して、上記の平判サンプルを連続1050枚印刷し、1000枚目から1050枚目までの印刷サンプルのベタ印刷部における白抜け部分の発生量を以下の基準で評価した。
◎:白抜けがない。
○:僅かに白抜けが認められるが、実用上問題ない。
△:白抜けがあり、用途によっては問題が生じる。
×:白抜けが、非常に目立ち、実用上問題ある。
「裏面塗工ムラ」
得られた塗工板紙の裏面にブラックライトを照射し、裏面の塗工ムラ(蛍光ムラ)を目視にて評価した。
◎:均一で塗工ムラがない。
○:僅かに塗工ムラが認められるが、実用上問題ない。
△:塗工ムラがあり、用途によっては問題が生じる。
×:塗工ムラが、非常に目立ち、実用上問題ある。
「表層側塗工面面質」
得られた塗工板紙の表層側の塗工面の面質を目視観察し、以下の基準で評価した。
◎:平滑性が優れ、光沢感があり、白色度も優れる。
○:平滑性、光沢感、白色度のうち、一つ又は二つがやや劣るが実用上問題ないレベルである。
△:平滑性、光沢感、白色度のうち、一つが劣り、実用上問題がある。
×:表面が荒れており、実用上問題ある。
「糊浸透性」
得られた塗工板紙を2枚用意し、一方の塗工板紙の裏面に、糊として酢酸ビニル樹脂系接着剤(商品名:ライフボンドAV650(日栄化工社製)を所定の冶具を用いて幅6mmの筋状に塗布した後、その上に、他方の塗工板紙の表面を接するようにして重ね、圧着した。圧着してから1分毎に、圧着した2枚の塗工板紙を段階的に剥がし、接合状態を目視によって判定し、その結果から、以下の基準で糊浸透性を評価した。
◎:2分以内で強固に接合している。
○:5分以内で強固に接合している。
△:5分後で接合しているが接合ムラが認められる。
×:5分後でほとんど接合しておらず、実用上問題ある。
「加工適性」
得られた塗工板紙をトムソンで打ち抜き加工した後、加工部を目視で観察し、以下の基準で評価した。
◎:塗工層の剥がれが無く、極めて良好である。
○:塗工層が僅かに剥がれているが実用上問題ないレベルである。
△:塗工層が剥がれており、実用上問題なレベルである。
×:塗工層が大きく剥がれており加工適性を有さない。
Figure 0006414357
表1に示すように、実施例の塗工板紙は、いずれも、白抜けが抑制されており、表層側の印刷適性に優れ、かつ、箱等の紙器の製造適性を備えていた。
これに対して、ポリビニルアルコール系樹脂の代わりに澱粉を含む処理液を用いた比較例1は、耐白抜け性に劣っていた。
表層側に表面顔料含有塗布液を塗工した後、裏層側に処理液を塗工した比較例2は、表面塗工層の面質が悪く、表層側の印刷適性に劣っていた。
1…ワイヤーパート、2…プレスパート、3…ドライヤーパート、4…コーターパート、16…プレドライヤーパート、18…サイズプレスパート、20…アフタードライヤーパート

Claims (5)

  1. 少なくとも、ワイヤーパート、プレスパート、ドライヤーパート、コーターパートを備え、前記ドライヤーパートの途中にサイズプレスを有する抄紙機を用い、
    前記ワイヤーパートにおいて、少なくとも表層、裏層を有し、全パルプ成分中の70質量%以上が古紙パルプである基紙を形成し、
    前記ドライヤーパートにおけるフィルム転写方式のサイズプレスで、ケン化度が85モル%以上であるポリビニルアルコール系樹脂を含有する処理液を、前記基紙の裏層の表面に塗布し、
    前記コーターパートで、前記基紙の表層の表面に顔料とバインダーを含む表面顔料塗工液を塗布することを特徴とする塗工板紙の製造方法。
  2. 前記裏層の表面に塗布する処理液の塗工量が、乾燥質量換算で0.1〜7.5g/mである、請求項1に記載の塗工板紙の製造方法。
  3. 前記裏層の表面に塗布する処理液の塗工量が、乾燥質量換算で0.3〜7.5g/m である、請求項1または2に記載の塗工板紙の製造方法
  4. 前記処理液が、カオリン、タルク、炭酸カルシウム及び二酸化チタンからなる群から選ばれる少なくとも一種の顔料を含有する、請求項1〜のいずれか一項に記載の塗工板紙の製造方法。
  5. 前記処理液が、ポリアクリルアミド系樹脂を含有する請求項1〜のいずれか一項に記載の塗工板紙の製造方法。
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