JP6293937B2 - 白板紙の製造方法 - Google Patents

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本発明は、白板紙に関する。さらに詳しくは、包装用の箱などに使用され、表面印刷時の印刷汚れが少なく、裏面の色ムラが少ない白板紙に関する。
白板紙は、例えば、洗剤箱、ティッシュペーパーの箱、写真フィルムの箱、製菓の箱、市販薬の箱など物品包装用の箱として広く使用されている。また、本のカバー、絵本などのような包装以外の用途にも使用されている。
白板紙は表層、中層、裏層の少なくとも3層からなるものが一般的である。白板紙としては、表裏層共に漂白化学パルプを使用し両面に顔料塗工層を設けた高級白板紙や、表裏層共に漂白化学パルプ又は古紙パルプを使用して両面が白く、片面には印刷効果を上げるために顔料塗工層を設けた特殊白板紙が知られている。また、白板紙としては、コート白ボールが知られている。コート白ボールは、古紙を多量に使用するものであり、白色度の高い表層に顔料塗工層を設け、中層及び裏層は白色度の低い古紙パルプを主体とする低白色度の紙層で構成される。これらの白板紙は、主として表面に印刷され、包装用として加工後、使用されることが多い。
コート白ボールのように、裏層に古紙パルプを多量に配合する場合、裏層には古紙に起因する異物が多く含まれることとなる。特に、ホットメルト糊やタック紙、宅配便などに添付されるラベル、圧着葉書などに起因する粘着性異物は古紙処理工程に設置されるスクリーンなどの形状分離による除去は難しく、特に夏場は抄紙水温が上昇するため、柔らかくなることで形状を変化させ、除去が尚一層困難である。粘着性異物は家庭から廃品として回収される新聞古紙にも多く混入してくる。
白板紙は、巻取又は枚葉の形態で保存・輸送されるが、その際、表層の塗工表面と裏層とが荷重を受けて接触する事となり、裏層に粘着性異物が存在すると、表層の塗工表面に転移することがある。粘着性異物が転移すると、表層の塗工表面に印刷を施した際に、その粘着性異物が、ブランケットや印刷版へ更に転移して行き、印刷トラブルにつながる。
このような粘着性異物の転移への対策として、裏層の離解フリーネスを所定の範囲とする技術(例えば、特許文献1を参照。)、ポリアクリルアミドとポリビニルアルコールの両方を裏面に塗布する技術(例えば、特許文献2を参照。)が提案されている。また、裏面に顔料を含んだ塗工層を設けることで粘着紙異物の転移を抑える技術が提案されている(例えば、特許文献3を参照。)。
特開平11−012994号公報 特開平11−279985号公報 特開2000−192395号公報
しかし、特許文献1の技術では裏面の紙層強度は向上する可能性はあるが、古紙中に含まれる粘着性異物を接触する面への転移を防ぐことは出来ない。特許文献2の技術では粘着性異物は紙面より突起した状態になって存在しており、粘着性異物が比較的大きい場合、ポリアクリルアミドやポリビニルアルコールを塗布しても粘着性異物の周辺に流れ落ちる形となり、粘着性異物を十分に被覆することができない場合がある。また、特許文献3に開示されたコート白ボールのように、裏面に顔料を含んだ塗工層を設けることで粘着紙異物の転移を抑えることが可能であるが、この場合、粘着性異物を十分に被覆できるよう比較的多量の顔料塗工層を設ける必要があり、その結果、前述の高級白板紙のように白板紙の両面に顔料塗工層を設けることとなることから、コスト的に不利となる。
従って、現実的には、粘着性異物の転移の問題を解決しようとすると、裏層に粘着性異物が混入しないように設計する方法が最も効果的であり、裏層に用いるパルプをフレッシュパルプとするか又は古紙パルプを用いるにしても未印刷古紙を処理した古紙パルプなどの粘着性異物を含まない古紙パルプを用いることとなる。しかしながら、裏層に使用するパルプが限定されるとなると、白板紙全体での一般的な古紙の使用量が制限されることとなり、リサイクルの観点からは好ましいことではないため、裏層はなるべく坪量を低く抑える必要がある。
ところが、フレッシュパルプや未印刷古紙を処理した古紙パルプは、白板紙の中層に配合するような白色度の低い古紙パルプに比べて白色度が高く、中層と裏層との白色度の差が大きくなる。そして、裏層の坪量を比較的低くすると、中層を十分に隠蔽することができず、結果的に中層と裏層との白色度の差に起因する色ムラが裏面に発生し、見映えの悪い白板紙となってしまう。
本発明の目的は、このような問題点を解消し、粘着性異物に起因する印刷トラブルが少なく、裏面の色ムラの少ない白板紙を提供することである。
本発明者らは、白板紙について鋭意検討を重ねた結果、次の構成によって、課題を達成できることを見出した。すなわち、本発明に係る白板紙の製造方法は、少なくとも表層、中層及び裏層の3層を有する基紙を、各層用に調整したパルプを用いて抄紙機によって抄紙する工程と、抄紙した前記基紙をドライヤーにて乾燥する工程と、前記表層の表面に顔料及び接着剤を含有する塗料を塗布、乾燥して塗工層を塗設する工程とを備える白板紙の製造方法において、前記中層が古紙パルプを主体とする層であり、前記裏層がフレッシュパルプ若しくは未印刷古紙を処理した古紙パルプのいずれか一方又は両方を含み、かつ、着色剤として着色染料によって着色された層であり、記裏層の吸収係数が18cm/g以上であることを特徴とする。本発明に係る製造方法で得られる白板紙は、少なくとも表層、中層及び裏層の3層を有する基紙と、前記表層の表面に塗設された、顔料及び接着剤を含有する塗工層と備える白板紙において、前記中層が古紙パルプを主体とする層であり、前記裏層がフレッシュパルプ若しくは未印刷古紙を処理した古紙パルプのいずれか一方又は両方を含み、かつ、着色剤として着色染料によって着色された層であり、前記裏層の吸収係数が18cm/g以上である。本発明に係る白板紙の製造方法では、前記未印刷古紙が、上白、白アート及び特白のうち少なくとも1種であることが好ましい。さらに本発明に係る白板紙の製造方法では、前記裏層が罫白を含んでいてもよい。また、本発明に係る白板紙の製造方法は、少なくとも表層、中層及び裏層の3層を有する基紙を、各層用に調整したパルプを用いて抄紙機によって抄紙する工程と、抄紙した前記基紙をドライヤーにて乾燥する工程と、前記表層の表面に顔料及び接着剤を含有する塗料を塗布、乾燥して塗工層を塗設する工程とを備える白板紙の製造方法において、前記中層が古紙パルプを主体とする層であり、前記裏層が罫白を含み、かつ、着色剤として着色染料によって着色された層であり、前記裏層の吸収係数が18cm /g以上であることを特徴とする。
本発明に係る製造方法で得られる白板紙では、前記裏層中の全パルプに対するフレッシュパルプ及び未印刷古紙を処理した古紙パルプの合計含有量は、70質量%以上であることが好ましい。このことで裏層への粘着性異物の混入を防ぎ、裏層の表面(以下、「裏面」ということがある)から表層の表面に設けた塗工層表面(以下、「表面」ということがある)への粘着性異物の転移を防ぐことが出来る。
本発明に係る製造方法で得られる白板紙では、前記着色剤が黒色の着色剤であることが好ましい。裏層の吸収係数が上がることによって隠蔽性が向上し、かつ、白色度を中層に近づけることが出来る。結果として色ムラが発生しない。また中層に存在する黒色夾雑物も認識し難くなる。
本発明に係る製造方法で得られる白板紙では、前記着色剤が2種以上の色相の異なる着色剤を含むことが好ましい。このことで裏層の吸収係数が上がることによって隠蔽性が向上し、かつ、白色度を中層に近づけることが出来る。結果として色ムラが発生しない。また中層に存在する黒色夾雑物も認識し難くなる。
本発明に係る製造方法で得られる白板紙では、前記裏層の坪量が15〜40g/mであることが好ましい。この範囲とすることで、中層に存在する粘着物を覆い隠すことが出来る。
本発明は、粘着性異物に起因する印刷トラブルが少なく、裏面の色ムラの少ない白板紙を提供することができる。
次に、本発明について実施形態を示して詳細に説明するが、本発明はこれらの記載に限定して解釈されない。本発明の効果を奏する限り、実施形態は種々の変形をしてもよい。
本実施形態に係る白板紙は、少なくとも表層、中層、裏層の3層を有する基紙と、表層の表面に塗設された、顔料及び接着剤を含有する塗工層とを備える白板紙において、中層が古紙パルプを主体とする層であり、裏層はフレッシュパルプ若しくは未印刷古紙を処理した古紙パルプのいずれか一方又は両方を含み、かつ、着色剤によって着色された層であり、裏層の吸収係数が18cm/g以上である。本発明においては、中層は坪量に応じて2層以上としてもよい。また、中層を2層以上とする場合は、原料組成の異なる2層以上としてもよく、例えば表層に接する中層を表下層、裏層に接する中層を裏下層などとし、表下層や裏下層には他の中層よりも白色度の高い古紙パルプを用いるなどしてもよい。
基紙に用いる表層及び/又は裏面に使用するパルプの離解フリーネスは、CSF200ml〜500mlであることが好ましい。より好ましくはCSF250ml〜400mlである。200ml未満では、ワイヤーパートでの水切れが悪化し、次工程のプレスパートでの加圧搾水時にウェットシートが崩れ生産が出来ない場合がある。500mlを超えると繊維間結合が弱くなり、紙力の低下が生じ印刷に耐えうることができない場合がある。また箱に加工する場合、表層が弱いことによって罫線割れが発生しやすくなる場合がある。本発明における各層のパルプの離解フリーネスは、基紙を各層に分離しTappi離解機(JIS P 8220:1998「パルプ−離解方法」に準拠)を用いて固形分濃度1質量%とし、25分間離解調製したスラリーをカナダ標準形ろ水度試験機(JIS P 8121:1995「パルプのろ水度試験方法」に準拠)で測定することによって得られる。
中層は古紙パルプを主体とする層である。本実施形態に係る白板紙では、中層に使用する古紙パルプの原料は特に限定されない。例えば、上白・罫白・カード・模造・色上・ケント・白アート・ミルクカートンなどの上質系古紙や新聞、雑誌、切付、中質反古、茶模造、段ボール、台紙・地券、ボール紙などの中質系古紙などが挙げられる。尚、表層に古紙パルプを使用する場合は白色度の比較的高い上質系古紙が好ましい。中層中の全パルプに対する古紙パルプの含有量は、60質量%以上であることが好ましく、80質量%以上であることがより好ましく、100質量%であることが特に好ましい。
本実施形態に係る白板紙では、裏層に古紙パルプを用いる場合は、粘着性異物の混入を避けるため、未印刷古紙を処理した古紙パルプ(以降、未印刷古紙パルプということもある。)を使用する。具体的には上白・白アート・特白と呼ばれる未印刷古紙を使用することが好ましい。罫白と呼ばれる罫線印刷のみの古紙は使用可能である。印刷インクには粘着性物質になりやすい樹脂成分が含まれるため、一般の印刷物を処理した古紙パルプは好ましくない。また、未印刷古紙ではあっても雑誌古紙を原料とした特殊板紙、コート白ボール、白ボール、黄ボール、チップボールなどは粘着物の混入の可能性が大きいため裏層への使用は好ましくない。
裏層に使用する古紙パルプを処理する工程としては離解又は除塵処理だけでなく、好ましくは、インク若しくは夾雑物分散の各工程を経た後の古紙パルプを使用する。脱墨、漂白、又は洗浄などの工程があればより好ましいが、未印刷古紙を原料とする古紙パルプを使用する場合には必要ではない。
基紙に用いるパルプとしては、古紙パルプの他に、フレッシュパルプとして広葉樹漂白サルファイトパルプ(LBSP)、広葉樹漂白クラフトパルプ(LBKP)、針葉樹漂白サルファイトパルプ(NBSP)、針葉樹漂白クラフトパルプ(NBKP)、機械パルプ(GP、TMP、BCTMP)などを有利に用いてもよい。特に裏層には上述のフレッシュパルプ及び/又は上述の未印刷古紙パルプを使用するが、裏層中の全パルプに対するフレッシュパルプ及び未印刷古紙パルプの合計含有量は、70質量%以上であることが好ましい。90質量%がより好ましく、100質量%が更に好ましい。70質量%未満では古紙由来の粘着物成分の混入により、塗工面に転移する可能性が高まる。また、裏層中の全パルプに対するフレッシュパルプ及び未印刷古紙パルプの合計含有量が100質量%であるとき、裏層に用いるパルプは、フレッシュパルプだけであるか、未印刷古紙パルプだけであるか、又はフレッシュパルプ及び未印刷古紙パルプの両方だけであってもよい。尚、ここでフレッシュパルプとは、バージンパルプとも呼ばれ、古紙などを再生したものではなく、木材や非木材から直接製造したパルプを言う。
本実施形態に係る白板紙では、各層に填料を配合してもよい。使用する填料としては、例えば、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、タルク、クレー、カオリン、焼成クレー、二酸化チタン、水酸化アルミニウムである。填料の中でも軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウムは白色度及び不透明度の向上効果に優れるため、低白色度のDIP(De‐Inked Pulp)を中層に使用する場合などは、表層に配合して表層の白色度と不透明度を向上させることが好ましい。
基紙中の填料含有量は、特に限定されないが、表層に使用する場合は、パルプの乾燥質量100質量部に対して、16質量部以下が好ましい。より好ましくは8質量部以下であり、6質量部以下は更に好ましい。16質量部を超えると、印刷時の紙剥けなどの発生原因になる場合がある。1質量部未満では、白色度向上、不透明度向上などの効果が得られない場合がある。
填料を裏層に使用する場合は、パルプの乾燥質量100質量部に対して、6質量部以下が好ましい。より好ましくは4質量部以下であり、2質量部以下は更に好ましい。6質量部を超えると、填料は白色度が高く吸収係数を下げることに対し妨げになる場合がある。裏層に使用する填料はISO白色度が75%以下の低白色度のタルクなどが好ましい。
本実施形態に係る白板紙では、パルプ及び填料以外に、例えば、硫酸バンド、サイズ剤、カチオン澱粉若しくはポリアクリルアミド系などの内添紙力増強剤、歩留り向上剤、濾水性向上剤、嵩高剤、有色染料、有色顔料、蛍光増白剤、蛍光消色剤又はピッチコントロール剤などの各種助剤を、本発明の目的とする効果を損なわない範囲で各層に配合してもよい。
裏層の坪量は、15〜40g/mであることが好ましい。より好ましくは18〜35g/mである。裏層の坪量が15g/m未満では、中層に存在する粘着物を覆い隠すことができない場合がある。また、裏層の坪量が40g/mを超えると高価なパルプの比率が高くなるため、現実的ではない。
裏層の吸収係数は18cm/g以上が必要であり、20cm/g以上が好ましい。更に好ましくは25cm/g以上である。特に裏層が低坪量になるに従い、隠蔽性が低下するため、裏層の坪量が15g/m以上25g/m以下の場合は、吸収係数は25cm/g以上が好ましく、35cm/g以上であることがより好ましい。裏層の坪量が25g/mを超え40g/m以下の場合は、吸収係数は18cm/g以上が好ましく25cm/g以上であることがより好ましい。本明細書において、裏層の吸収係数とは、裏層について、JIS P 8149:2000「紙及び板紙−不透明度試験方法(紙の裏当て)−拡散照明法」に準じて測定したときに得られる単一シート視感反射率(R0)をYB、固有視感反射率(R∞)をYWとし、クベルカ・ムンク理論(中外産業調査会発行、門屋他著、製紙科学、p544−558、1982)に従って算出される吸収係数をいう。白板紙から裏層だけを得る方法は、特に限定されないが、例えば、白板紙を水に浸漬し、裏層だけを剥がし取り、乾燥・調湿する方法である。
本実施形態に係る白板紙では、裏層に使用する着色剤は黒色の着色剤又は2種以上の色相の異なる着色剤を使用することが好ましい。このことによって所望する吸収係数にすることが出来る。ここで着色剤としては、着色染料や着色顔料を用いることができる。特に着色染料を用いることが好ましい。裏層に高い吸収係数を付与する方法としては、例えば黒色の着色剤を添加する方法がある。黒色の着色剤の添加量は、裏層の吸収係数が所望の範囲となるように適宜調整すればよく、特に限定されない。例えば、黒色染料は裏層中の全パルプ100質量部に対して200〜3000ppm(0.02〜0.3質量部)の濃度で添加することが好ましく、500〜2000ppm(0.05〜0.2質量部)の濃度で添加することがより好ましい。また、裏層に高い吸収係数を付与する方法としては、2種以上の色相の異なる着色剤を添加することも有効である。2種以上の色相の異なる着色剤は、有彩色の着色剤の中から色相の異なる2種以上を組み合わせて使用すればよく、例えば青色染料、紫色染料及び黄色染料の中から選ばれる2種以上の組み合わせであることが好ましい。2種以上の色相の異なる着色剤の添加量は、裏層の吸収係数が所望の範囲となるように適宜調整すればよく、特に限定されない。例えば、青色染料、紫色染料及び黄色染料の中から選ばれる2種以上は裏層中の全パルプ100質量部に対して合計で700〜4000ppm(0.07〜0.4質量部)の濃度で添加することが好ましく、1000〜3000ppm(0.1〜0.3質量部)の濃度で添加することがより好ましい。2種以上の色相の異なる着色剤は青色染料、紫色染料及び黄色染料の中から選ばれる2種以上に加えて赤色染料を使用することも有効である。また、これらの有彩色の着色剤は黒色の着色剤と併用することもできる。
本実施形態に係る白板紙では、裏層に接する中層(裏下層)と裏層とのISO白色度における差異が20%以下であることが好ましい。より好ましくは15%以下、更に好ましくは10%以下である。この範囲とすることで、白板紙の裏面の色ムラが発生しにくくなり商品価値がより向上する。
本実施形態に係る白板紙では、必要に応じて表層及び/又は裏層の表面に表面サイズ液を塗布してもよい。表面サイズ液としては、例えば、澱粉類、ポリビニルアルコール、ポリアクリルアミドなどの公知の水溶性高分子の水溶液が挙げられる。サイズ液は水溶性高分子の他に、助剤として表面サイズ剤、有色染料、蛍光染料を併用してもよい。表面サイズ液を塗布する場合は、サイズプレスのようなポンドを設けるタイプ、ゲートロールサイズプレス若しくはシムサイザーのようなフィルムメタリングタイプ、ロッドコーター又はエアーナイフコーターなどの公知の塗布機を用いることができ、特に限定されるものではない。
本実施形態に係る白板紙において、表層の表面に、顔料と接着剤とを含有する塗工層を設ける。裏面には塗工層を設けない。塗工層に用いる顔料は、カオリンクレー、重質炭酸カルシウム(粉砕炭酸カルシウム)などの精製した天然鉱物顔料、軽質炭酸カルシウム、有機顔料であることが好ましい。これらは単独で使用するか、又は2種以上を組み合わせて使用してもよい。そのほかの顔料としては、特に限定されるものではなく、例えば、タルク、サチンホワイト、リトポン、二酸化チタン、シリカ、アルミナ、水酸化アルミニウム、酸化亜鉛、炭酸マグネシウム、焼成カオリンの少なくとも1種を混合してもかまわない。
本実施形態に係る白板紙において、塗工層に用いる接着剤としては、スチレン‐ブタジエン系、アクリル系、ポリ酢酸ビニル若しくはエチレン‐酢酸ビニルなどの各種共重合体ラテックス、ポリビニルアルコール、変性ポリビニルアルコール、ポリアクリルアミド、ユリア若しくはメラミン/ホルマリン樹脂、ポリエチレンイミン若しくはポリアミドポリアミン/エピクロルヒドリンなどの水溶性合成物などが挙げられる。さらには、天然植物から精製した澱粉、ヒドロキシエチル化澱粉、酸化澱粉、エーテル化澱粉、燐酸エステル化澱粉、酵素変性澱粉又はそれらをフラッシュドライして得られる冷水可溶性澱粉、デキストリン、マンナン、キトサン、アラビノガラクタン、グリコーゲン、イヌリン、ペクチン、ヒアルロン酸、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロースなどの天然多糖類又はそのオリゴマー又はその変性体である。また、カゼイン、ゼラチン、大豆蛋白、コラーゲンなどの天然タンパク質又はその変性体、ポリ乳酸、ペプチドなどの合成高分子又はオリゴマーが挙げられる。これらは単独で使用するか、又は2種以上を組み合わせて使用してもよい。特に塗工層を2層以上設ける場合は、表面となる最上層の塗工層には強度が必要であり、スチレン‐ブタジエン系共重合体ラテックス(SBR)が好ましく使用される。具体的にはSBRの含有量は、顔料100質量部に対して、10質量部以上であることが好ましく、より好ましくは12質量部以上である。また箱としての機能を保持するために最上層の塗工層が割れにくくする方法として、割れ易い澱粉系接着剤は最小限とした方が好ましい。具体的には澱粉系接着剤の含有量は、顔料100質量部に対して1質量部以下であることが好ましく、より好ましくは未使用(0質量部)である。
本実施形態に係る白板紙において、塗工層形成用の塗料には、必要に応じて、分散剤、消泡剤、耐水化剤、着色染料、着色顔料、増粘剤などの通常使用されている各種助剤、又はこれらの各種助剤をカチオン化したものを用いてもよい。
本実施形態に係る白板紙において、塗工層形成用の塗料を塗工する方法は特に限定されるものではなく、メタリングサイズプレス、シムサイザーなどの各種フィルムトランスファーコーター、エアーナイフコーター、ロッドコーター、ブレードコーター、ダイレクトファウンテンコーター、スプレーコーター、カーテンコーターなどの各方式を適宜使用する。
本実施形態に係る白板紙において、塗工層の乾燥塗工量は7〜30g/mであることが好ましい。より好ましくは、12〜26g/mである。また、1回の塗工で所望する塗工量に到達しない場合は2回以上塗工を繰り返してもよい。7g/m未満では印刷適正に劣り、所望する印刷光沢度も到達しない場合がある。30g/mを超えると塗工層強度が低下し、打ち抜き時又は製函時に紙粉又は粉落ちが発生し重大な障害となる場合がある。塗工層は、1層で形成するか、又は2層以上で形成してもよい。塗工層を2層以上とする場合には、下塗り層及び上塗り層は、同一の組成とするか、又は異なる組成としてもよい。塗工層を2層以上とする場合には、塗工層全層を合計した塗工量が、前記した範囲内となるように形成することが好ましい。
本実施形態に係る白板紙において、裏層の表面にカールを防止することを目的として所謂バック液又はカール防止液と呼ばれる塗布液(以降、バック液又はカール防止液という。)を塗布してもよい。バック液として澱粉類、ポリビニルアルコール、ポリアクリルアミドなどの公知の水溶性高分子の水溶液を塗布することが出来る。バック液は、水溶性高分子の他に、助剤としてサイズ剤、着色剤、蛍光染料を併用してもよい。ここで裏層の吸収係数を所望する範囲とするためにバック液へ着色剤を使用することが好ましい。着色剤としては着色染料が好ましい。例えば、裏層原料中に着色剤を添加してもよいし、バック液へ着色剤を添加してもよいし、その両方に着色剤を添加し所望する吸収係数としてもよい。着色剤として黒色染料を用いる場合には、バック液中に0.05〜0.50質量%の黒色染料濃度となるようにし塗布することが好ましい。より好ましくは0.10〜0.45質量%である。また、着色剤として2種以上の色相の異なる着色剤を添加することも有効である。2種以上の色相の異なる着色剤は、例えば青色染料、紫色染料及び黄色染料の中から選ばれる2種以上の組み合わせである。着色剤として青色染料、紫色染料及び黄色染料の中から選ばれる2種以上を用いる場合には、例えば、バック液中に青色染料、紫色染料及び黄色染料の中から選ばれる2種以上を合計で0.05〜0.50質量%の濃度とした後塗布することが好ましい。青色染料、紫色染料及び黄色染料の中から選ばれる2種以上に加えて赤色染料を使用することも有効である。また、これらは黒色染料と併用することもできる。尚、バック液中の着色剤の濃度が0.50質量%を超えるとバック液自体の塗布ムラの影響で視感での色ムラが大きくなるため、好ましくない。
本実施形態に係る白板紙において、バック液の塗布方法としてシムサイザーのようなフィルムメタリングタイプ、ロッドコーター、ブレードコーター又はエアーナイフコーターなどの公知の塗布機を用いることができるが、特に限定されるものではない。
本実施形態に係る白板紙において、平滑度を上げるためのキャレンダー処理や光沢度を上げるためのラスタープレス処理など用途に応じて加工してもよい。
次に、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。また、例中の「部」、「%」は、特に断らない限りそれぞれ「質量部」、「質量%」を示す。なお、添加部数は、固形分換算の値である。染料については荷姿を100%とする。
実施例又は比較例の白板紙について次の評価を行った。評価結果を表1に示す。また、評価方法については次に示す。
<印刷適性>
オフセット印刷機として、「リスロン40(L−40)」(小森社製)を使用し、墨、藍、紅及び黄インキにて4色印刷を8500枚/時の印刷速度で10000枚連続印刷し、印刷汚れの発生頻度を評価した。
◎:印刷汚れの発生は無く、良好である(実用レベル)。
○:軽度の印刷汚れが1〜2枚程度であり、良好である(実用レベル)。
△:印刷汚れが3〜5枚あるが、連続発生しておらず、使用可能レベル(実用下限レベル)。
×:印刷汚れが6枚以上あり、かつ連続発生している(実用不可レベル)。
<裏面色ムラ評価>
白板紙の裏面を視感評価を、次に示す要領によって記述することにした。
◎:色ムラが無く良好である(実用レベル)。
○:僅かに色ムラがある程度、良好である(実用レベル)。
△:多少色ムラがあるが使用可能レベル(実用下限レベル)。
×:色ムラが大きい(実用不可レベル)。
<裏層の吸収係数>
白板紙を50±10℃のお湯に1時間浸漬し裏層のみ剥がし取り乾燥、調湿する。この裏層について、JIS P 8149:2000「紙及び板紙−不透明度試験方法(紙の裏当て)−拡散照明法」に準じて測定したときに得られる単一シート視感反射率(R0)をYB、固有視感反射率(R∞)をYWとし、クベルカ・ムンク理論(中外産業調査会発行、門屋他著、製紙科学、p544−558、1982)に従い吸収係数を算出した。
(実施例1)
<基紙の作製>
表層としてCSF300mlに調整した広葉樹漂白クラフトパルプ(L−BKP)90%及びCSF500mlに調整した針葉樹漂白クラフトパルプ(N−BKP)10%のパルプを用い、表下層(表層に接する中層)としてCSF300mlの新聞脱墨漂白古紙を未叩解のまま用い、中層として2層を設け、それぞれCSF300mlの脱墨した雑誌原料を処理した古紙パルプを未叩解のまま用い、裏下層(裏層に接する中層)としてCSF300mlの新聞古紙を未叩解のまま用い、裏層としてCSF300mlに調整した広葉樹漂白クラフトパルプ(L−BKP)100%のパルプを用いて短網組み合わせ型抄紙機によって6層抄きで全坪量380g/mの基紙を抄速200m/minで抄紙した。表層の坪量は40g/m、表下層の坪量は60g/m、中層は2層であり、各中層の坪量はそれぞれ95g/m、裏下層の坪量は60g/m、裏層の坪量は30g/mであった。表層には、パルプ質量に対して灰分が7質量%となるように軽質炭酸カルシウム(奥多摩工業社製、TP121S)を添加したものを用い、6層全層に紙力増強剤としてポリアクリルアマイド(荒川化学工業社製 ポリストロン619)を各層のパルプ100質量部に対して0.4部、凝集助剤として硫酸バンドを表層のパルプ100質量部に対して0.5部、表下層及び中層の各層のパルプ100質量部に対して2.0質量%、サイズ剤として中性用ロジンエマルジョンサイズ剤(ハリマ化成社製 ニューサイズ738)を表層及び裏層の各層のパルプ100質量部に対して0.3部、歩留り向上剤(栗田工業社製 HH220)を6層全層に各層のパルプ100質量部に対して0.03部、着色剤として黒色染料(日化製 DPBDXL)を裏層のパルプ100質量部に対して0.1部添加した。
<プレスパート・ドライヤーパート>
No.1〜3のロールプレス及びスムーザープレスによって合計線圧400kg/cmで加圧・搾水処理し、ドライヤーにて乾燥した。
<サイズプレス>
基紙に酸化澱粉(日本食品化工株式会社製 MS3800)の10%糊液をポンド式サイズプレスによって片面当たり固形分2g/mとして両面に塗布、乾燥した。
<表層表面への塗工層の形成>
基紙の表層の表面に、顔料としてカオリン(ケイミン社製 ハイドラスパース)20部及び湿式重質炭酸カルシウム(株式会社イメリスミネラメズジャパン製 カービタル60)80部と、接着剤としてSBR(スチレン‐ブタジエンゴム)系ラテックス(旭化成ケミカル社製、B−1541)12部及び尿素リン酸エステル化澱粉3部とを水中に分散して調製した下塗り層用塗料をロッドコーターにて固形分10g/mとなるように塗布、乾燥して下塗り層を設けた。次いで下塗り層の上に、顔料としてカオリン(カダム社製 アマゾンSB)30部、湿式重質炭酸カルシウム(イメリスミネラメズジャパン社製 カービタル90)60部及び酸化チタン(デュポン社製 RPS−Vantage)10部と、接着剤としてSBR系ラテックス(旭化成ケミカル社製 B−1541)13部とを水中に分散して調製した上塗り層用塗料を、ロッドコーターにて固形分10g/mとなるように塗布、乾燥して上塗り層を形成した。
<裏面層へのカール止め液塗布>
裏層の表面に、酸化澱粉(日本食品化工製 MS#3800)の1%糊液をロッドコーターにて固形分0.1g/mとなるように塗布、乾燥して塗工層を形成した。
<平滑加工処理>
線圧50kg/cmにてキャレンダー処理を行い、その後80kg/cm、140℃にて表面をラスタープレスにて処理し白板紙を得た。
(実施例2)
裏層に使用する黒色染料の添加率を0.10部から0.05部に変更した以外は実施例1と同様とした。
(実施例3)
裏層に使用する黒色染料の添加率を0.10部から0.30部に変更した以外は実施例1と同様とした。
(実施例4)
裏層に使用する黒色染料を青色染料(カヤフェクトバイオレットPリキッド200:日本化薬社製)0.05部及び黄色染料(ダイレクトペーパーイエローGL:日本化学工業所社製)0.10部に変更した以外は実施例1と同様とした。
(実施例5)
裏層の表面に塗布するカール止め液に、黒色染料(日化製 DPBDXL)を0.1%となるように加えたこと以外は実施例1と同様とした。
(実施例6)
裏層に使用する黒色染料の添加を止め、裏層の表面に塗布するカール止め液に、黒色染料を0.3%となるように加えたこと以外は実施例1と同様とした。
(実施例7)
裏層に使用する黒色染料の添加を止め、裏層の表面に塗布するカール止め液に、黒色染料を0.1%となるように加えたこと以外は実施例1と同様とした。
(実施例8)
裏層に使用する黒色染料の添加を止め、裏層の表面に塗布するカール止め液に、黒色染料を0.5%となるように加えたこと以外は実施例1と同様とした。
(実施例9)
裏層に使用する黒色染料の添加を止め、裏層の表面に塗布するカール止め液に、青色染料(カヤフェクトバイオレットPリキッド200:日本化薬社製)0.1%及び黄色染料(ダイレクトペーパーイエローGL:日本化学工業所社製)0.2%となるように加えたこと以外は実施例1と同様とした。
(実施例10)
裏層に使用するパルプをL−BKP100%から特白を処理し得られた古紙パルプ100%に変更した以外は実施例1と同様とした。
(実施例11)
裏層に使用するパルプをL−BKP100%から上白を処理し得られた古紙パルプ100%に変更した以外は実施例1と同様とした。
(実施例12)
裏層に使用するパルプをL−BKP100%からL−BKP70%及び新聞古紙を処理し得られた古紙パルプ30%に変更した以外は実施例1と同様とした。
参考例13)
裏層に使用する黒色染料の添加を止め、裏層の表面に塗布するカール止め液に、黒色顔料(TB−7515、大日精化工業社製)を0.3%となるように加えたこと以外は実施例1と同様とした。
参考例14)
裏層に使用する黒色染料を黒色顔料(TB−7515、大日精化工業社製)に変更し、黒色顔料を裏層のパルプ100質量部に対して0.2部添加した以外は実施例1と同様とした。
(比較例1)
裏層に使用するパルプをL−BKP100%から雑誌古紙を処理し得られた古紙パルプ100%に変更した以外は実施例1と同様とした。
(比較例2)
裏層に使用する黒色染料の添加率を0.10部から0部に変更した以外は実施例1と同様とした。
Figure 0006293937
表1から明らかなように、実施例1〜12の白板紙は、いずれも、表面印刷時の印刷汚れが少なく、裏面の色ムラが少ないものであった。比較例1では、裏層に使用するパルプが雑誌を使用した古紙パルプであるため、裏面に粘着物が存在するため表面の塗工面に転写した。結果として表面印刷時にブランケットに転写、更には版にまで上がり、印刷汚れを発生させた。比較例2では裏層に着色剤を入れていないため吸収係数が低く白色度の低い白下層が透けることとなった。結果として裏層の微妙な厚薄がそのまま色ムラとなり印象の悪いものとなった。

Claims (8)

  1. 少なくとも表層、中層及び裏層の3層を有する基紙を、各層用に調整したパルプを用いて抄紙機によって抄紙する工程と、抄紙した前記基紙をドライヤーにて乾燥する工程と、前記表層の表面に顔料及び接着剤を含有する塗料を塗布、乾燥して塗工層を塗設する工程とを備える白板紙の製造方法において、
    前記中層が古紙パルプを主体とする層であり、
    前記裏層がフレッシュパルプ若しくは未印刷古紙を処理した古紙パルプのいずれか一方又は両方を含み、かつ、着色剤として着色染料によって着色された層であり、
    前記裏層の吸収係数が18cm/g以上であることを特徴とする白板紙の製造方法。
  2. 前記裏層中の全パルプに対するフレッシュパルプ及び未印刷古紙を処理した古紙パルプの合計含有量は、70質量%以上であることを特徴とする請求項1に記載の白板紙の製造方法。
  3. 前記着色剤が黒色の着色剤であることを特徴とする請求項1又は2に記載の白板紙の製造方法。
  4. 前記着色剤が2種以上の色相の異なる着色剤を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の白板紙の製造方法。
  5. 前記裏層の坪量が15〜40g/mであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の白板紙の製造方法。
  6. 前記未印刷古紙が、上白、白アート及び特白のうち少なくとも1種であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の白板紙の製造方法。
  7. 前記裏層が罫白を含むことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の白板紙の製造方法。
  8. 少なくとも表層、中層及び裏層の3層を有する基紙を、各層用に調整したパルプを用いて抄紙機によって抄紙する工程と、抄紙した前記基紙をドライヤーにて乾燥する工程と、前記表層の表面に顔料及び接着剤を含有する塗料を塗布、乾燥して塗工層を塗設する工程とを備える白板紙の製造方法において、
    前記中層が古紙パルプを主体とする層であり、
    前記裏層が罫白を含み、かつ、着色剤として着色染料によって着色された層であり、
    前記裏層の吸収係数が18cm /g以上であることを特徴とする白板紙の製造方法。
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