JP2616810B2 - リフティングマグネット - Google Patents
リフティングマグネットInfo
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- JP2616810B2 JP2616810B2 JP20691888A JP20691888A JP2616810B2 JP 2616810 B2 JP2616810 B2 JP 2616810B2 JP 20691888 A JP20691888 A JP 20691888A JP 20691888 A JP20691888 A JP 20691888A JP 2616810 B2 JP2616810 B2 JP 2616810B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- suction
- work
- coil
- pieces
- annular
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Load-Engaging Elements For Cranes (AREA)
Description
のワークを運搬する為に用いられるリフティングマグネ
ットに関する。
ヨークを取付け、それらのヨークに対して夫々多数の吸
着片を上下動自在に取付けたものがある(例えば実開昭
51−126570)。
を吸着しようとする場合、上記多数の吸着片のうちの一
部がそのワークと接触できるのみとなる為、吸着状態が
不確実となったり不安定となる問題点があった。
するワークの吸着と、固定ヨークに対する吸着片の吸着
による吸着片をずり下がりの阻止とを行なわねばならぬ
為、上記コイルはそれらの両方が満足されるようにせね
ばならず、その設計が難しいという問題点があった。
の目的とするところは、環状のワークでも極めて確実か
つ安定に吸着でき、その上、ワークの吸着用のコイル
と、吸着片のずり下がりを阻止する為のコイルとの都合
二つのコイルを備えることができて、各々のコイルに夫
々最適な設計を非常に容易に行ない得るようにしたリフ
ティングマグネットを提供することである。
記載の通りの手段を講じたものであって、その作用は次
の通りである。
の吸着片における各吸着部を夫々ワークに接触させられ
る。その場合、ワークの上面に凹凸があっても各吸着片
はその凹凸に倣って上下に位置替し、いずれの吸着片の
吸着部もワークに接触する。この状態で第1コイルに通
電すると、それからの磁束によって上記ワークは上記吸
着部に吸着される。また各吸着片は吊枠主体部に吸着さ
れる。また第2コイルへの通電によりそれから発生され
る磁束によって、上記各吸着片は吸着枠に吸着される。
この状態で吊枠を上昇させると、上記吊枠主体部及び吸
着枠への吸着片の吸着によって、上記各吸着片のずり下
がりが防止されたままワークが吊り上がる。
について説明する。1は吊枠を示す。2は吊枠主体部
で、磁性材料例えば軟磁性の鋼材を用いて環状に形成し
てある。3は吸着枠を示し、夫々磁性材料で環状に形成
された上側吸着枠3aと下側吸着枠3bとから構成されてい
る。尚下側吸着枠3bは本例では上記主体部2と一体に形
成してあるが、別体に形成しても良い。4は外案内枠
で、非磁性の金属材料でもって筒状に形成されている。
これは樹脂材料で形成しても良い。5は非磁性材料で形
成されたスペーサで、主体部2の外周面2′と外案内枠
4との間に後述の外側吸着片が自由に上下動できる空間
6を形成する為のものである。7は内案内枠で、上記外
案内枠4と同様に形成されている。8は上記スペーサ5
と同様のスペーサ、9は主体部2の内周面2″と内案内
枠7との間に形成された空間を示す。10は組み立て用の
連結具で、主体部2に対し外案内枠4及び内案内枠7を
夫々スペーサ5,8を介して固定するものであり、一例と
してボルトが用いてあるが、リベット等を用いても良
い。11は搬送装置への連結体を示し、上方へ延びる取付
杆12を上記搬送装置に対して取付け得るようにしてあ
る。次に14,14・・・は多数の外側吸着片で、磁性材料
例えば軟磁性の鋼材を用いて形成されている。この吸着
片14の断面形状は、主体部2の外周面2′に沿った弧状
に形成してある。15はワークの吸着部で、外側吸着片14
の下端面をもって構成してある。16,17は夫々外側吸着
片14に備えられた抜止用の係合部を示す。次に18は内側
吸着片で、上記外側吸着片14と同様の材料で形成されて
いる。また断面形状は、主体部2の内周面2″に沿った
弧状に形成してある。19はワークの吸着部、20,21は係
合部を夫々示す。次に23は環状の第1コイルを示し、上
記外側吸着片14と内側吸着片18との間において主体部2
の下側に配設されている。この第1コイル23は周知の如
くボビン24に巻線25を施して構成されている。尚26は巻
線25のリード線を示す。次に27は環状の第2コイルで、
図示される如く外側吸着片14と内側吸着片18との間にお
いて主体部2の上側に配設されている。このコイルも上
記第1コイル23と均等の構成で、28はボビン、29は巻
線、30はリード線を夫々示す。上記各コイル23,27の巻
数は、夫々所定のアンペアターンが得られて後述の作用
が適正に行われ得るように設定してある。
主体部2、下側吸着枠3b、上側吸着枠3aの各々の外周面
2′,3b′,3a′に沿って多数の外側吸着片14が夫々上下
動自在の状態で並び、又上記主体部2、下側吸着枠3b、
上側吸着枠3aの各々の内周面に2″,3b″,3a″に沿って
多数の内側吸着片18が夫々上下動自在の状態に並ぶ。
を用いて例えば第1図に示される如き中高の磁性材料製
の環状のワーク31を吸着する場合について説明する。上
記環状のワークとしては、円板状、皿状、椀状等があ
る。本例で示されるワーク31はその周囲部分が環状の低
段部32となっており、その中心側が中高部33となってい
る。その関係は反対でもよい。また各コイル28,27のリ
ード線26,30は例えば共通の励磁用電源(一般に直流で
あるが交流を利用してもよい)に対して、各コイルに逆
向きの電流が流れるように接属する。この状態でもっ
て、上記のようなワークを吸着する場合には、第1及び
第2コイル23,27へは非通電の状態において上記構成の
リフティングマグネットをワーク31に向けて下降させ
る。その下降の場合、吊枠1を充分に下降させて外側吸
着片14の吸着部15も、又内側吸着片18の吸着部19も何れ
もワーク31の夫々低段部32、中高部33に当接する状態に
する。この状態において第1及び第2コイル23,27に夫
々通電する。その通電によりコイル23は符号Φ1で示さ
れる磁束を発生し、コイル27はΦ2で示される磁束を発
生する。上記磁束Φ1は第1図に示される如く吸着部1
5,19を通してワーク31に至る。その結果吸着部15,19が
ワーク31を吸着する。又上記磁束Φ1は主体部2の外周
面2′に外側吸着片14を又内周面2″に内側吸着片18を
夫々吸着する作用もなす。一方、磁束Φ2は第1図に示
されるように吸着枠3a,3bと外側吸着片14、内側吸着片1
8とを図示されるように通る。その結果外側吸着片14は
吸着枠3a,3bの外周面3a′,3b′に又内側吸着片18は吸着
枠3a,3bの内周面3a″,3b″に夫々吸着される。この状態
において吊枠1を上昇させると上記吸着部15,19に吸着
されたワーク31は吊り上がる。この場合、磁束Φ1によ
って外側及び内側の吸着片14,18が主体部2に吸着され
る他、磁束Φ2によってもそれらの吸着片14,18は吸着
枠3a,3bに吸着される為、吊枠1に対して外側吸着片14
や内側吸着片18が下方へずり下がることは確実に防止さ
れる。上記のようにワーク31を吸着したならば、搬送装
置を移動させてワーク31を搬送予定位置まで移動させ
る。そしてそこでコイル23,27への通電を断つ。すると
ワーク31は吸着部15,19から解放される。また、外側吸
着片14及び内側吸着片18は主体部2及び吸着枠3a,3bか
ら解放されて、各々の係合部17,21が外側及び内側の案
内枠4,7の上端に係合する位置まで下降する。
置で解放する場合吸着片14,18のずり下がりが防止され
ているから、連結体11が連結されている搬送装置と上記
吸着されたワーク31との位置関係は、吸着時の状態のま
まに維持される。その結果、上記搬送装置を所定位置ま
で動かすことにより、ワーク31は予め定められた位置に
正確に至る。次に、上記第1コイル23と第2コイル27は
夫々個別の励磁用電源に接続しても良い。その場合には
各々の電源から各コイル23,27への供給電圧或いは電流
を変えることによって、上記磁束Φ1によるワーク31の
吸着力と、磁束Φ2による吸着枠3a,3bに対しての吸着
片14,18の吸着力を各々別々に制御することができる。
又そのようにした場合、ワーク31を搬送予定位置まで運
んだ後は第1コイル23への通電を断ってワーク31を開放
し、コイル27への通電は継続したまま各吸着片を下降さ
せないようにしても良い。
は、第2図に示されるように中心から外側吸着片14まで
の半径R1に比べ中心から内側吸着片18までの半径R2が小
さい。この為第1図に示される外側吸着片14と内側吸着
片18の各々の厚みW1,W2を同一に形成すると、多数の内
側吸着片18全体での磁路断面積が多数の外側吸着片14全
体での磁路断面積に比べて小さくなる為、そのようなこ
とが無いように上記W2をW1に比べて大きく設定すると良
い。又吸着部15,19に関しても同様で、第1図の寸法W3
に比べてW4を大きく設定すると良い。
主体部2eが環状の形状の異なる例として矩形(一例とし
て正方形を示すが、長方形でも良い。また矩形に代えて
他の多角形でもよい)に形成されている例を示すもので
ある。
れる部分には、前図と同一の符号にアルファベットのe
を付して重複する説明を省略した。
上げたいとき、夫々環状に並んでいる多数の外側及び内
側吸着片14,18における吸着部15,19を環状の形状に沿っ
てワーク31に接触させられるから、それら多数の吸着部
15,19を有効に働かせてワーク31を吸着でき、ワーク31
の確実、安定な吊上を可能にできる効果がある。
数の吸着片14,18はその凹凸に倣って上下に位置替でき
るから、上記各吸着部15,19のいずれもがワーク31に夫
々接触でき、ワーク31を確実に吸着できる効果がある。
構成だから、それらに磁束を与える為の第1及び第2コ
イル23,27は、それらの吸着片14,18の環状の並びに沿っ
て配設できる特長がある。即ち、第1と第2の二つのコ
イル23,27を、それらの軸線が上下方向を向く状態で吊
枠主体部2の下側と上側に夫々配置できる特長がある。
けを考慮したもので良くて、それに足る最小限の能力の
もの即ち消費電力の小さいもので足り、また第2コイル
27に関しても同様で、ワーク吊上時における多数の吸着
片14,18のずり下がりを、上記第1コイル23によるずり
下がりの防止の機能の不足分を補なって、防止すること
だけを考慮したもので良くて、それに足る最小限の能力
のもの即ち消費電力の小さいもので足りる効果がある。
もつ一つは、上記のように第1及び第2コイル23,27は
各々の独自の機能のみを考慮したもので良いことから、
各々のコイル23,27に夫々最適な設計を非常に容易に行
なえる効果がある。
(第2図のI−I線断面図)、第2図は水平断面図(第
1図のII−II線断面図)、第3図は正面図、第4図は平
面図、第5図は吊枠主体部、吸着枠、外側及び内側吸着
片、第1及び第2コイルの分解斜視図(外側及び内側吸
着片は多数のうちの一部のみを示した)、第6図は異な
る実施例を示す水平断面図。 2……吊枠主体部、3……吸着枠、14……外側吸着片、
18……内側吸着片、23……第1コイル、27……第2コイ
ル。
Claims (1)
- 【請求項1】磁性材料製の環状の吊枠主体部の外周面と
内周面に沿っては、夫々磁性材料製でしかも下端がワー
クの吸着部となっている夫々多数の外側吸着片と内側吸
着片とを、夫々吊枠主体部に対し上下動自在の状態で並
設し、上記多数の外側吸着片と多数の内側吸着片との間
においては、上記吊枠主体部の下側に、上記吸着部にワ
ーク吸着用の磁束を及ぼす為の環状の第1コイルを配設
する一方、上記吊枠主体部の上側に、自体の外周面と内
周面とが夫々上記外側吸着片用と内側吸着片用の吸着面
となっている磁性材料製の環状の吸着枠と、上記両吸着
面に吸着片吸着用の磁束を及ぼす為の環状の第2コイル
を配設したリフティングマグネット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20691888A JP2616810B2 (ja) | 1988-08-20 | 1988-08-20 | リフティングマグネット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20691888A JP2616810B2 (ja) | 1988-08-20 | 1988-08-20 | リフティングマグネット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0256394A JPH0256394A (ja) | 1990-02-26 |
JP2616810B2 true JP2616810B2 (ja) | 1997-06-04 |
Family
ID=16531237
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20691888A Expired - Lifetime JP2616810B2 (ja) | 1988-08-20 | 1988-08-20 | リフティングマグネット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2616810B2 (ja) |
-
1988
- 1988-08-20 JP JP20691888A patent/JP2616810B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0256394A (ja) | 1990-02-26 |
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