JP2559988Y2 - 吊具の芯出し装置 - Google Patents

吊具の芯出し装置

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JP2559988Y2
JP2559988Y2 JP1991023173U JP2317391U JP2559988Y2 JP 2559988 Y2 JP2559988 Y2 JP 2559988Y2 JP 1991023173 U JP1991023173 U JP 1991023173U JP 2317391 U JP2317391 U JP 2317391U JP 2559988 Y2 JP2559988 Y2 JP 2559988Y2
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container
hanging tool
electromagnet
corner fitting
engaging portion
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JP1991023173U
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JPH0620376U (ja
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忠司 酒井
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、コンテナを専用吊具
により吊上げる場合、コンテナに係合連結させる専用吊
具の芯出し装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、コイル等の鋼材の荷役作業は、鋼
材を吊下す単位ごとに枕木を当てがい、取出し時の荷役
のためのスペース確保と、荷の山のバランス調整を行っ
ていた。このため、鋼材を吊上げるためのワイヤ、フッ
ク等を鋼材に装着する玉掛け作業は、数人の作業人員を
必要とし、玉外し作業でも同様である。また、荷崩れ防
止と、荷役のための鋼材間のスペース確保を目的とする
枕木あてがいと用済み枕木撤去作業を要する。さらに、
これらの作業は、鋼材の近傍で行うから作業の安全性を
保証するため、多段積みに限界がある。
【0003】上記従来の荷役作業の欠点を解消する装置
として、図4および図5に示すとおり、多段積みのため
のダボ(突起)21と、ダボ穴と吊上げのための切欠き
穴22とを有する隅金具23がある無蓋コンテナ24
と、該コンテナ24の上面内側より外側に移動して該コ
ンテナ24の切欠き穴22に連結されるフックを持つス
プレッダ25とよりなるコンテナ荷役装置(特開昭53
−49758号公報)。
【0004】あるいは、吊下げ装置下部にフレームを設
け、フレーム下部にはパレットの係止部の係合する係合
部を設けると共に、前記吊下げ装置はアームと伸縮アー
ムとより構成され、伸縮アームはアームとフレームに対
し回動可能に設けたパレット吊装置(実開平2−838
85号公報)等が提案されている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】前記特開昭53−49
758号公報のコンテナ荷役装置は、コンテナに吊り具
を接合する場合、吊具に設けたガイドフックをコンテナ
の隅金具に当てながらガイドフックを移動させ、隅金具
の切欠き穴にフックブロックを掛けるため、ガイドフッ
クは機械的強度が必要であり、それでも破損頻度が多
い。また、ガイドフックが大きくなるとクレーン運転士
からは、接合部が見えにくくなり、接合作業に時間を要
するという欠点がある。
【0006】また、実開平2−83885号公報のパレ
ット吊装置は、吊具の係合部にガイド兼ストッパーを設
け、パレットの係止部の芯合せを容易にしている。しか
しながら、いずれの装置においても、吊具をコンテナに
接合する場合、接合部分が小さく、しかも吊具が振れる
ので、熟練者であっても接合に時間がかかる。
【0007】この考案の目的は、コンテナを専用吊具で
接合する場合、短時間での接合を容易とするため、専用
吊具の振れ防止と、芯出しを容易とした吊具の芯出し装
置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案者らは、上記目的
を達成するため種々検討を行った。その結果、吊具の先
端に電磁石を取付け、吊具をコンテナに接合時通電して
励磁すれば、磁力の吸着力によって吊具の振れ止めと同
時に芯出しが容易となる。また、吊具のコンテナへの接
合が完了後は、電磁石への通電を停止して逆励すれば、
吊具をコンテナから離脱時、磁力の影響を受けないこと
を見い出し、この考案に到達した。
【0009】すなわちこの考案は、係止部を備えた隅金
物を有する鋼材運搬用コンテナと、該コンテナの隅金物
に対応する係合部を有する吊具の係合部に電磁石を配設
してなる吊具の芯出装置である。
【0010】また、係止部を備えた隅金物を有する鋼材
運搬用コンテナ上部に芯出し用フレームを設け、コンテ
ナの芯出し用フレームと対応する電磁石を上下スライド
自在に吊具に配設してなる吊具の芯出装置である。
【0011】
【作用】この考案においては、吊具の係合部をコンテナ
の隅金物の係止部に係合させる際、係合部に配設した電
磁石に通電して励磁させれば、電磁石の吸着力によって
係合部が係止部に引張られ、吊具の振れが防止されると
共に、係止部との芯出しが行なわれ、接合が容易とな
る。
【0012】また、吊具の係合部をコンテナの隅金物の
係止部に係合させる際、コンテナ上部に配設した芯出し
用フレームと対応する吊具に配設した電磁石に通電して
励磁させれば、吸着力によって電磁石が芯出し用フレー
ムに引張られて係合すると、吊具の振れが防止されると
共に、吊具の係合部がコンテナの隅金物の係止部に係合
して芯出しが行なわれる。
【0013】なお、吊具への電磁石の取付け位置として
は、4か所、2か所、1か所があるが、コンテナの置場
所が船倉、未整地場所等不安定な場合は、少なくとも2
か所以上、望ましくは4か所必要である。また、電磁石
は、固定式に限らず、上下スライド方式にすると、磁力
の吸着効果が一層期待できる。この場合は、コンテナの
係止部とは別の箇所に芯出し用フレームを配設すれば、
接合部の制約を受けることもない。さらに下方にスライ
ドさせた電磁石は、コンテナの芯出し用フレームに当接
吸着すると、電磁石をそのまま上方にスライドさせれ
ば、吊具の係合部がコンテナの係止部に係合する。
【0014】さらに、吊具の係合部とコンテナの係止部
との精密なセンター合せが必要な場合は、電磁石の先端
周囲を例えばチタン、銅等の非磁性体で構成し、磁力を
先端中心に集中させ、吸着面積を小さくして芯出し精度
を上げることができる。
【0015】
【実施例】実施例1 図1はこの考案の実施の一例を示す要部斜視図である。
図1において、1は吊具本体で、該吊具本体1の下面4
隅には図示しないガイドフックが取付けられ、かつ、4
隅の接合部2には電磁石が内蔵されている。製品コイル
3を収納したコンテナ4は、隅金具5の上端に突起6が
設けられ、積重ねと、位置決め、位置ずれを防止する。
吊具本体1の下面4隅のガイドフックのフックブロック
は、コンテナ4の隅金具5の図示しない切欠き穴に係合
し、コンテナ4を吊上げ搬送できるよう構成する。
【0016】上記のとおり構成したから、吊具本体1で
コンテナ4を吊上げ搬送する場合は、吊具本体1をコン
テナ4上に移動させ、ついで徐々に吊具本体1を下降さ
せると共に、4隅の接合部2に内蔵させた電磁石に通電
して励磁させる。この電磁石の吸着力によって接合部2
は、コンテナ4の隅金物5の突起6に引張られて吸着す
る。そこで図示しないガイドフックのフックブロックを
コンテナ4の隅金具5の係止部の図示しない切欠き穴に
係合させ、コンテナ4の吊上げ準備が完了する。したが
って、吊具本体1の係合部2をコンテナ4の隅金具5上
に下降させる場合、吊具本体1が多少振れがあったとし
ても、電磁石の吸着力によって係合部2が隅金具5に引
張られるから容易に係合することができる。
【0017】コンテナ4を所定位置まで搬送して積上げ
たのち、吊具本体1の係合部2のガイドフックのフック
ブロックをコンテナ4の隅金具5の係止部の図示しない
切欠き穴から離脱する場合は、フックブロックの離脱に
先立って係合部2に内蔵させた電磁石への通電を停止し
て消磁したのち、逆励して残留磁力を除去する。電磁石
の残留磁力を除去したのち、フックブロックを隅金物5
の切欠き穴から離脱させ、吊具本体1を吊上げてつぎの
コンテナ4の搬送のために備える。
【0018】
【実施例2】図2はこの考案の他の実施例を示す要部斜
視図で、図3は吊具本体に設ける電磁石の一例を示す要
部説明図である。図2において、11は吊具本体で、該
吊具本体11の下面4隅の接合部12には図示しないガ
イドフックが取付けられている。吊具本体11の側部に
は図3に示すとおり、上下にスライド自在の鉄芯13と
電磁コイル14からなる電磁石15、15を設ける。一
方、製品コイル16を収納したコンテナ17は、隅金具
18の上端に突起19が設けられ、積重ねと、位置決
め、位置ずれを防止する。また、コンテナ17の側部に
は、吊具本体11の電磁石15、15に対応する位置に
芯出し用フレーム20、20を設ける。さらにコンテナ
17の隅金具18の上部内側には、吊具本体11の接合
部12のガイドフックのフックブロックが係合する図示
しない切欠き穴が設けられ、コンテナ17を吊上げ搬送
できるよう構成する。
【0019】上記のとおり構成したから、コンテナ17
を吊上げ搬送する場合は、吊具本体11をコンテナ17
上に移動せしめ、しかるのち徐々に下降せしめると共
に、電磁石15を下方にスライドせしめ、電磁コイル1
4に通電して鉄芯13を励磁せしめる。そしてさらに吊
具本体11を下降せしめると、電磁石15は、吸着力に
よって芯出し用フレーム20に吸着する。そして電磁石
15を上方にスライドさせると、吊具本体11の接合部
12は、隅金物18の上端に係合するから、図示しない
ガイドフックのフックブロックをコンテナ17の隅金具
18の図示しない切欠き穴に係合させ、コンテナ17の
吊上げ準備が完了する。したがって、吊具本体11の係
合部12をコンテナ17の隅金具18上に下降させる場
合、吊具本体11が多少振れがあったとしても、電磁石
15の吸着力によって電磁石15が芯出し用フレーム2
0に吸着し、係合部12が隅金具18と容易に係合する
ことができる。
【0020】コンテナ17を所定位置まで吊上げ搬送し
て積上げたのち、吊具本体11の係合部12のガイドフ
ックのフックブロックをコンテナ17の隅金具18の図
示しない切欠き穴から離脱する場合は、フックブロック
の脱着に先立って電磁石15の電磁コイル14への通電
を停止して消磁したのち、逆励して鉄芯13の残留磁力
を除去する。電磁石15の残留磁力を除去したのち、フ
ックブロックを隅金物18の係止部の切欠き穴から離脱
させ、吊具本体11を上昇させてつぎのコンテナ17の
搬送に備える。
【0021】なお、図示していないが、より精密な芯合
せが必要な場合は、電磁石の鉄芯先端および芯出し用フ
レーム先端周囲を非磁性体となし、磁力を非磁性体で囲
った先端に集中させ、吸着面積を小さくすることにより
芯出し精度を上げることができる。
【0022】
【考案の効果】以上述べたとおり、この考案によれば、
コンテナを専用吊具により運搬するに際し、電磁石によ
り係合部の芯合せを行うから、吊具本体をコンテナに近
付けるだけで、吊具の振れが発生せずに素早く係合する
ことができ、コンテナ荷役作業を迅速に行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の実施の一例を示す要部斜視図であ
る。
【図2】この考案の他の実施の一例を示す要部斜視図で
ある。
【図3】吊具本体に設ける電磁石の一例を示す要部説明
図である。
【図4】従来のコンテナ荷役装置の要部斜視図である。
【図5】従来のコンテナ隅金具へのガイドフック係合説
明図である。
【符号の説明】
1、11 吊具本体 2、12 係合部 3、16 製品コイル 4、17、24 コンテナ 5、18、23 隅金物 6、19、21 突起 13 鉄芯 14 電磁コイル 15 電磁石 20 芯出し用フレーム 22 切欠き穴 25 スプレッダ

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 係止部を備えた隅金物を有する鋼材運搬
    用コンテナと、該コンテナの隅金物に対応する係合部を
    有する吊具の係合部に電磁石を配設してなる吊具の芯出
    装置。
  2. 【請求項2】 係止部を備えた隅金物を有する鋼材運搬
    用コンテナ上部に芯出し用フレームを設け、コンテナの
    芯出し用フレームと対応する電磁石を上下スライド自在
    に吊具に配設してなる吊具の芯出装置。
JP1991023173U 1991-03-15 1991-03-15 吊具の芯出し装置 Expired - Lifetime JP2559988Y2 (ja)

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JPH0620376U JPH0620376U (ja) 1994-03-15
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