JPH0738066U - 大径鋼管の吊具装置 - Google Patents

大径鋼管の吊具装置

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JPH0738066U
JPH0738066U JP6931393U JP6931393U JPH0738066U JP H0738066 U JPH0738066 U JP H0738066U JP 6931393 U JP6931393 U JP 6931393U JP 6931393 U JP6931393 U JP 6931393U JP H0738066 U JPH0738066 U JP H0738066U
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JP
Japan
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riff
steel pipe
lifting device
mag
main beam
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Pending
Application number
JP6931393U
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English (en)
Inventor
徹 設楽
彰 下
久男 風間
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 吊具の相互干渉を防止し、鋼管の多本吊りを
可能にすること。 【構成】 大径鋼管5の吊具装置10は、クレーン7か
ら吊り下げられたメインビーム11と、メインビーム1
1に直交して両端に固定されたサイドビーム12と、サ
イドビーム12の長手方向に接近・離反移動するリフマ
グ13とからなる。さらに本装置は、メインビーム11
の長手方向にそってサイドビーム12より内側で移動で
きるセンタリフマグ14をに設けることができる。リフ
マグ13,14は消磁式リフマグのものである。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、多数の大径鋼管の吊上、搬送、吊降、載置作業に適した大径鋼管の 吊具装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
大径鋼管の吊具装置としては、従来から次のようなものがある。
【0003】 まず、代表的なものを、図7,8に示す。この吊具装置は吊りビーム1に、ト ロリー2に取り付けられたバキュームリフタ3を複数個吊り下げた構造となって いる。
【0004】 この装置においては、バキュームリフタ3が鋼管表面に真空パッドを当てて吸 着するので、鋼管表面を疵付けることなく鋼管5を吊り上げることができる。し かし、その構造上1本吊りに限定される。
【0005】 3本吊具で2本吊りをする場合、図9に示すように、重心が偏ってしまい不安 定となる。カウンタウエイト4を取り付けても、バランスを取ることが困難であ り、余分な重量増加をもたらす。
【0006】 また、両側のバキュームリフト3で鋼管5を2本吊りする場合、図10に示す ように、中央のバキュームリフト3がじゃまをして両側のバキュームリフトを鋼 管のセンタに合わせることができない場合がある。
【0007】 他方、図11に示すように、トレーラ荷台6上の片側の鋼管5を2本または3 本同時に吊り上げる場合、端のバキュームリフタ3がトレーラ荷台6の支柱と干 渉して吸着が不能になることもある。
【0008】 また、必要な吸着力を得るためには、吸着パッドに所定の面積が必要になる。 そのために装置全体が大型化する。
【0009】 吸着パッドの相互干渉を防止するために、吸着パッドを昇降式に改良した場合 には、自重増加となって好ましくない。
【0010】 吸着パッドに代えて、爪付きハッカを設ける吊具装置が提案されている(実開 昭60−193384号公報)。この装置においても、前述のような干渉の問題 が起る。爪がじゃまになるので折畳み式にした場合には、構造が複雑になり重量 が増す。
【0011】 その他に、スライドアームを備えた鋼管吊上げ装置(実開平1−115683 号公報)、傾動フックを備えた鋼管用吊具(実開平4−66194号公報)等が ある。しかし、これらの装置も構造が複雑で、かつ、吊具の相互干渉の問題があ る。
【0012】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、吊具の相互干渉を防止し、鋼管の1本吊りまたは同時多本吊りを可 能にした大径鋼管の吊具装置を得ることを課題にしている。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本考案の大径鋼管の吊具装置は、クレーンから吊り下げられたメインビームと 、該メインビームに直交して両端に固定されたサイドビームと、サイドビームの 長手方向に接近・離反移動するリフマグとからなる手段によって、上記課題を解 決している。
【0014】 前記メインビームの長手方向にそって前記サイドビームより内側で移動できる センタリフマグをさらに設けることもできる。
【0015】 前記リフマグが消磁式リフマグであることが好ましい。
【0016】
【作用】
本考案の吊具装置においては、リフマグがサイドビーム上を互いに独立して昇 降・走行できるので、リフマグの相互干渉は避けられる。また、メインビーム上 の別のリフマグとを組み合せることによって、複雑な鋼管の積み上げ作業や、鋼 管サイズ等の状況変化にも柔軟に対応できる。
【0017】 リフマグは消磁式であるので、搬送後の鋼管の帯磁を減衰させ、後工程に悪影 響を残さない。
【0018】
【実施例】
図1−6を参照して、本考案による大径鋼管の吊具装置の実施例について説明 する。
【0019】 図1は本考案の第1実施例を示す。本実施例の吊具装置10は、クレーン7か ら吊り下げられたメインビーム11と、メインビーム11に直交して両端に固定 されたサイドビーム12と、サイドビーム12の長手方向に接近・離反移動する リフマグ13とからなる。
【0020】 図2,3は本考案の第2実施例を示す。本実施例の吊具装置10は、前述の第 1実施例の構成に加えて、メインビーム11の長手方向にそってサイドビーム1 2より内側で移動できるセンタリフマグ14をさらに設けたことを特徴としてい る。
【0021】 各リフマグ13,14は消磁式のものである。各リフマグ13,14は、それ ぞれ別個に昇降・走行・励磁されるようになっている。
【0022】 大径溶接鋼管は、一般に、ライン・パイプや構造用鋼管として使用されるため 、その接合方法にアーク溶接が広く行われている。その場合鋼管が磁気を帯びて いるとアーク溶接が不可能であるため、残留磁気帯磁レベルに基準値が設定され ている。一般の大径溶接鋼管では、管端の残留磁気を20G[ガウス]以下にし て出荷しなければならない。
【0023】 そのため従来、大径鋼管をクレーン等で吊って荷役するさいには、リフマグは 使用されなかった(電縫管等の残留磁気基準値が緩いものはリフマグも使用され ている)。そこで本考案は、消磁式リフマグを利用して残留磁気に係わる問題点 を解消した。
【0024】 消磁式リフマグとしては、例えば、特開昭62−31690号公報に開示され ている吊上用電磁石装置を利用するとよいことが実験の結果わかった。
【0025】 その実験結果は、次のとおりである。
【0026】 大径溶接鋼管への消磁式リフマグ適用テスト条件 1) 使用リフマグ : 鋼管径方向の磁束線方式 消費電力 3KW 電圧 DC220V 2) 消磁条件 : 磁場反転減衰方式 消磁パルス数 … 15パルス 3) 供試材 : 外径 508mm〜762mm 肉厚 7.9mm〜36mm 長さ 6m〜17.8m 材質 STPY400,STK490 消磁機能のテスト結果 1) 消磁式リフマグを管端に当てた場合を図5に示す。
【0027】 リフマグを使用することによって一度帯磁させてしまうが(帯磁レベルは30 〜60G)、消磁機能により20G程度以下とすることが可能となる。ただし、 残留磁気初期値の高い鋼管は、20G以下に消磁できない場合もあるが、初期残 留磁気値を引き下げる傾向がある。
【0028】 2) 管端から消磁式リフマグを離した場合を図6に示す。
【0029】 管端から1m以上離してリフマグを使用すると、管端の帯磁の影響はほとんど なくなることがわかった。実際の荷役作業では、リフマグを管端から離して使用 する場合が多いので、さらに消磁を行えば管端の残留磁気の心配は皆無である。
【0030】 3) 段積時の残留磁気 2段,3段に積んだ鋼管に使用した場合は、リフマグを当てた鋼管以外にも帯 磁の影響を与える場合があるが、消磁効果も同様にあり、初期残留磁気レベルま で消磁できることがわかった。
【0031】 次に、図4を参照して、本考案の吊具装置10の使用例を説明する。
【0032】 (A)図は段積みされた鋼管5をサイドビーム12上のリフマグ13によって 2本吊りする場合を示す。(B)はトレーラ荷台6に平積みされた鋼管5をリフ マグ13によって2本吊りする場合を示す。
【0033】 いずれの場合においても、リフマグ13はセンタリフマグ14とは干渉しない 。
【0034】 (B)図の場合には、リフマグ13はトレーラ荷台6の支柱とも干渉しない。
【0035】 (C)図は段積みされた鋼管5をメインビーム11上のセンタリフマグ14に よって1本吊りする場合を示す。(D)図はトレーラ荷台6に平積みされた鋼管 5をセンタリフマグ14によって1本吊りする場合を示す。
【0036】 いずれの場合においても、センタリフマグ14はリフマグ13とは干渉しない 。
【0037】 さらに(D)図の場合には、センタリフマグ14はトレーラ荷台6の支柱と干渉 しない。
【0038】 (E)図はサイドビーム12上のリフマグ13によって鋼管5を1本吊りする 場合の平面図である。図示するように、各サイドビーム12上のリフマグを片側 に別々に寄せることによって、全体のバランスをとることができる。この場合、 センタリフマグ14も併用すれば、より確実な吸着力が得られる。
【0039】
【考案の効果】
本考案によれば、寸法の異なる多種類の鋼管をその載置状態にかかわらず、多 数本同時に吊り下げることができる。また、リフマグ使用による残留磁気の問題 も解消できる。
【0040】 本考案は鋼管のみならず、形鋼にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の大径鋼管の吊具装置の概略斜視図であ
る。
【図2】本考案の別の実施例の概略斜視図である。
【図3】図2の側面図である。
【図4】本考案の吊具装置の使用例を示す。
【図5】消磁機能のテスト結果を示すグラフである。
【図6】消磁式リフマグの管端位置による消磁効果を示
すグラフである。
【図7】従来の吊具装置の側面図である。
【図8】図7の正面図である。
【図9】従来の吊具装置の使用例の正面図である。
【図10】従来の吊具装置の使用例の正面図である。
【図11】従来の吊具装置の使用例の正面図である。
【符号の説明】
5 鋼管 6 トレーラ荷台 7 クレーン 10 吊具装置 11 メインビーム 12 サイドビーム 13 リフマグ 14 センタリフマ

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クレーンから吊り下げられたメインビー
    ムと、該メインビームに直交して両端に固定されたサイ
    ドビームと、サイドビームの長手方向に接近・離反移動
    するリフマグとからなる大径鋼管の吊具装置。
  2. 【請求項2】 前記メインビームの長手方向にそって前
    記サイドビームより内側で移動できるセンタリフマグを
    さらに設けたことを特徴とした請求項1記載の吊具装
    置。
  3. 【請求項3】 前記リフマグが消磁式リフマグであるこ
    とを特徴とした請求項1または2記載の吊具装置。
JP6931393U 1993-12-24 1993-12-24 大径鋼管の吊具装置 Pending JPH0738066U (ja)

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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS497667U (ja) * 1972-04-25 1974-01-23
JPS4920662A (ja) * 1972-06-19 1974-02-23
JPS6231690A (ja) * 1985-07-31 1987-02-10 新日本製鐵株式会社 リフテイングマグネツトクレ−ンによる残留磁気の低減方法及び装置

Patent Citations (3)

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