JPH0761766A - センタリング機能付吊具装置 - Google Patents

センタリング機能付吊具装置

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Publication number
JPH0761766A
JPH0761766A JP21179893A JP21179893A JPH0761766A JP H0761766 A JPH0761766 A JP H0761766A JP 21179893 A JP21179893 A JP 21179893A JP 21179893 A JP21179893 A JP 21179893A JP H0761766 A JPH0761766 A JP H0761766A
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JP
Japan
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outer frame
suspended load
lifting magnet
lifting
hook
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Application number
JP21179893A
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English (en)
Inventor
Takeshi Kubo
毅 久保
Shinichiro Eto
信一郎 衛藤
Mamoru Maekawa
衛 前川
Masashi Okai
正志 岡井
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JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 大きさは異なるが形状の同一な吊荷を吊具交
換することなく繰り返し積下ろし(搬送)でき、その作
業を自動化することのできるセンタリング機能付吊具装
置を得ること。 【構成】 第1の吊荷把持用のリフティングマグネット
1およびリフティングマグネット1の外周に一体化した
内枠15により形成された吊具と、吊具が挿通可能な内
径を有する外枠16を設け、内枠15には、リフティン
グマグネット1の下面から突出可能な第2の吊荷把持用
のフック機構を、外枠16には、リフティングマグネッ
ト1またはフック機構による吊荷のセンタリング位置決
めを行うチャック22を設けたもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、大きさは異なるが形状
の同一な吊荷を繰り返し搬送するのに適した吊具装置に
関し、例えばシングルスタックコイル焼鈍設備への天井
クレーンによるコイルの段積み作業、インナージャケッ
ト装着作業、アウタージャケット装着作業を自動化でき
るセンタリング機能付吊具装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばシングルスタックコイル焼
鈍設備への天井クレーンによるコイルの段積み作業は、
図25乃至図27に示すような手順により行われてい
た。すなわち、天井クレーンのトロリーに設置した巻上
機構に吊下支持されたリフティングマグネット1によっ
てコイル2が吸着搬送されてくると、移載場所であるシ
ングルスタックコイル焼鈍設備のベース3の周辺に待機
している床上作業者4が天井クレーンオペレータに対し
て笛や手信号により指示を出して誘導し(図25)、位
置合わせのための微少移動を繰り返させ(図26)、ベ
ース3上にコイル2を移載させる(図27)。そして、
このような天井クレーンオペレータと床上作業者4の連
携作業を繰り返し行うことにより、コイルを段積みす
る。
【0003】また、コイルのハンドリングを自動化した
ものとして例えば特開昭57ー151534号公報、特
開昭62ー130973号公報のものがある。この中、
前者のものは、天井クレーンのトロリーの巻上機構によ
り、パレットガイド機構を下部に有する昇降台車を吊下
支持し、昇降台車にパレット位置検出器とパレット掴み
機構とを設け、パレット上に載置したコイルをパレット
ごと搬送するようにしている。
【0004】また、後者のものは、コイルを載置するパ
レットの中心に係止穴を設け、天井クレーンのトロリー
には先端にパレットの係止穴と係合可能なフックを有す
るスクリューを昇降自在に設け、パレット上に載置した
コイルの中心孔にスクリューを挿通し、その先端のフッ
クをパレットの係止穴と係合させることによりコイルを
パレットごと搬送するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、天井ク
レーンオペレータと床上作業者4の連携作業によるコイ
ルの段積み作業では、床上作業者4の誘導指示にる2人
作業であり、リフティングマグネット1の微少移動を繰
り返して位置合わせすることが必要であり、このため吊
荷の振れや周辺機器との衝突が発生するばかりでなく、
精度の良い位置合わせが難しく、位置合わせに時間を要
するという問題があった。更に、複数の形態の吊荷を搬
送する場合には、吊荷の形態に合わせて吊具を交換しな
ければならないという難点があった。
【0006】また、特開昭57ー151534号公報お
よび特開昭62ー130973号公報のものは、いずれ
もパレットごとコイルを自動的に段積みすることはでき
るものの、パレットの積下ろしのために搬送回数が増え
ざるを得ない。
【0007】本発明は叙上の点に鑑み、大きさは異なる
が形状の同一な吊荷を吊具交換することなく繰り返し積
下ろし(搬送)でき、その作業を自動化することのでき
るセンタリング機能付吊具装置を得ることを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の発明に係
るセンタリング機能付吊具装置は、各々独立して昇降可
能な吊具および吊荷センタリング機能付外枠を備え、該
吊具は1以上の吊荷把持部をもち、該外枠には吊具が挿
通可能な内径を有してなるものである。
【0009】また、本発明の第2の発明に係るセンタリ
ング機能付吊具装置は、第1の吊荷把持用のリフティン
グマグネットと、該リフティングマグネットの外周に一
体化され、かつ該リフティングマグネットの下面から突
出可能な第2の吊荷把持用の第1のフック機構とを有す
る吊具と、該吊具により搬送される第1または第2の吊
荷をセンタリングを行うチャックと、下方へ突出可能な
第3の吊荷把持用の第2のフック機構とを備え、かつ該
吊具が挿通可能な内径を有してなる外枠とから構成した
ものである。
【0010】また、本発明の第3の発明に係るセンタリ
ング機能付吊具装置は、外枠に、吊具による吊荷の移載
場所の周辺に固定したガイドポストとの位置決用係合部
を設けたものである。
【0011】
【作用】本発明の第1の発明においては、吊具による吊
荷のセンタリングを外枠によって行うことができる。
【0012】また、本発明の第2の発明においては、吊
具に、リフティングマグネットと第1のフック機構でな
る2つの吊荷把持部を備えるとともに、外枠に、第2の
フック機構からなる第3の吊荷把持部を設けているの
で、大きさは異なるが形状の同一な3種類の吊荷を吊具
交換することなく繰り返し搬送することができる。更
に、外枠にはチャックを設けているので、このチャック
によって、吊具により搬送される第1または第2の吊荷
のセンタリング位置決めを行うことができる。
【0013】また、本発明の第3の発明においては、外
枠に、吊具による吊荷の移載場所の周辺に固定したガイ
ドポストとの位置決用係合部を設けたので、吊荷を移載
場所に対してセンタリング位置決めしつつ積下ろすこと
ができる。
【0014】
【実施例】以下、図示実施例により本発明を説明する。
図1は本発明のセンタリング機能付吊具装置を天井クレ
ーンに用いた一実施例の全体構成を示す正面図、図2は
その側面図、図3は図2のAーA線に沿う矢視拡大平面
図、図4はその第1のフック機構と第2の吊荷との関係
を説明するために一部を断面で示す要部拡大側面図、図
5は第2のフック機構と第3の吊荷との関係を説明する
ために図3のBーB線に沿って一部を断面で示す要部拡
大側面図であり、各図中、従来に相当する部分には同一
符号を付してある。各図において、11は天井クレー
ン、12は天井クレーン11の橋げた上を自走可能なト
ロリー、13はトロリー12の中央に設置した主巻上機
構、14はトロリー12に主巻上機構13を中心として
その周辺に複数(本実施例では4カ所)配置され、かつ
主巻上機構13から独立して駆動される補巻上機構であ
る。
【0015】主巻上機構13には、外周に内枠15を一
体化した第1の吊荷把持部であるリフティングマグネッ
ト1が吊下支持され、第1の吊荷であるコイルを吸着搬
送できるようになっており、これら内枠15およびリフ
ティングマグネット1により吊具が構成されている。ま
た、各補巻上機構14には、吊具すなわち内枠15が挿
通可能な内径を有する外枠16が吊下支持されている。
【0016】内枠15には、図3及び図4に示す如く、
リフティングマグネット1の下面1aから突出可能な第
1の揺動フック17を有し第2の吊荷把持部となる第1
のフック機構18が周方向複数個所(本実施例では4カ
所)に設置されており、各第1の揺動フック17を下方
へ揺動させてリフティングマグネット1の下面1aから
突出させた際には、第2の吊荷であるインナージャケッ
ト19のリング状引掛部21と係合できるようになって
いる。インナージャケット19のリング状引掛部21
は、インナージャケット19の上縁部に固定されてお
り、その上端の外方に係止部21aが形成されている。
このため、各第1の揺動フック17も平面的に見るとイ
ンナージャケット19のリング状引掛部21に対応して
弧状に形成されている。したがって、各第1の揺動フッ
ク17は、リング状引掛部21の周方向のどの部分とで
も係合できるようになっている。
【0017】外枠16には、図3及び図5に示す如く、
その下面の周方向の3カ所に、外枠中心方向に進退可能
なチャックを構成するセンタリングアーム22が設置さ
れており、これらセンタリングアーム22によって、リ
フティングマグネット1にて吊下げられるコイル、また
は第1のフック機構18にて吊下げられるインナージャ
ケット19のセンタリングを行うことができるようにな
っている。また、外枠16の下面には、各センタリング
アーム22とは位置を異ならせて、下方へ突出可能な第
2の揺動フック23を有し第3の吊荷把持部となる第2
のフック機構24が周方向複数個所(本実施例では4カ
所)に設置されており、各第2の揺動フック23を下方
へ揺動させて外枠下面側から突出させた際には、第3の
吊荷であるアウタージャケット25の引掛部26と係合
できるようになっている。アウタージャケット25の引
掛部26は、第2のフック機構24に対応させてアウタ
ージャケット25の上縁部周方向4カ所に固定されてお
り、その上端の内方に係止部26aが形成されている。
更に、外枠16には、リフティングマグネット1または
第1のフック機構18による吊荷の移載場所、つまり図
9乃至図12に示すシングルスタックコイル焼鈍設備の
ベース3の両側に設置した固定ガイドポスト27との位
置決用係合部となる位置決用孔28(図3)が2カ所に
設けられている。なお、アウタージャケット25の引掛
部26は、インナージャケット19のリング状引掛部2
1と同様にリング状とし、各第2の揺動フック23を弧
状に形成してもよい。このようにすれば、各第2の揺動
フック23を、リング状引掛部26の周方向のどの部分
とでも係合させることができ、制御が容易となる。ま
た、固定ガイドポスト27との位置決用係合部となる位
置決用孔28は、外枠16の外周面より凹陥させた溝状
に形成してもよい。
【0018】アウタージャケット25は、その下端にフ
ランジ29が形成されており、フランジ29に固定ガイ
ドポスト27との図示しない位置決用孔が設けられてい
る。なお、アウタージャケット25の位置決用孔を弧状
長孔に形成してもよく、このようにすれば、固定ガイド
ポスト27と位置決用孔との間にズレが発生してもこれ
を吸収できるので、制御が容易となる。
【0019】次に、本実施例装置の動作について図6乃
至図24に基づき図1乃至図5を参照しながら説明す
る。まず、シングルスタックコイル焼鈍設備へのコイル
の段積み作業は、図6乃至図12の手順に従って行われ
る。即ち、構内に横置状態に置かれているコイル2の上
方に天井クレーン11及びトロリー12が移動し、停止
する。次いで、トロリー中央の主巻上機構13が駆動さ
れてリフティングマグネット1がコイル2の上面に着地
するまで降下する。この着地の検出は、主巻上機構13
のロープ張力あるいは駆動モータのトルクの変動を検出
することによって容易に検知できる。リフティングマグ
ネット1がコイル2の上面に着地すると、降下が停止さ
れ、リフティングマグネット1が励磁されて、コイル2
を吸着する(図6)。次に、主巻上機構13が逆転駆動
されてリフティングマグネット1がコイル2と共に上昇
し、コイル2を床より浮上させる。次いで、各補巻上機
構14が駆動されて、外枠16が各センタリングアーム
22からなるチャックによってコイル2を把持できる位
置まで降下する(図7)。外枠16がそのチャックによ
ってコイル2を把持できる位置まで降下すると、降下が
停止され、チャックが閉じられて外枠16に対するコイ
ル2のセンタリング位置決めが行われる(図8)。次
に、その状態で主巻上機構13と各補巻上機構14が同
時に駆動されてリフティングマグネット1と外枠16の
同期巻上が行われ、少なくとも吊荷であるコイル2が、
シングルスタックコイル焼鈍設備のベース3の両側に設
置されている固定ガイドポスト27の先端よりも高位置
になるまでリフティングマグネット1と外枠16が上昇
し、停止する。同期巻上によるリフティングマグネット
1と外枠16の上昇が停止すると、天井クレーン11及
びトロリー12がシングルスタックコイル焼鈍設備のベ
ース3の上方に移動し、停止する。天井クレーン11及
びトロリー12がベース3上方に停止すると、主巻上機
構13と各補巻上機構14が同時に駆動されてリフティ
ングマグネット1と外枠16の同期巻下げが行われ、リ
フティングマグネット1と外枠16が降下する。この降
下によって外枠16が固定ガイドポスト27の先端に達
すると、その位置決用孔28内に固定ガイドポスト27
が嵌入し、ベース3に対する外枠16の位置決めがなさ
れ、同時に外枠16にセンタリングされたコイル2の位
置決めがされる(図9)。この状態でコイル2がベース
3に着地するまで降下が進行する(図10)。ベース3
にコイル2が着地すると降下が停止され、リフティング
マグネット1が消磁されてコイル2を解放するととも
に、チャックが開かれて外枠16からコイル2を解放す
る(図11)。その後、主巻上機構13と各補巻上機構
14が駆動されて、リフティングマグネット1と外枠1
6が固定ガイドポスト27の先端よりも高位置になるま
で上昇し、停止する。リフティングマグネット1と外枠
16の上昇が停止すると、天井クレーン11及びトロリ
ー12は、構内に置かれている次のコイル2の上方に移
動し、前述の動作を繰り返し、ベース3にコイル2が所
定数積み上げられると段積み作業を終了する(図1
2)。
【0020】なお、図12において、段積みされた各コ
イル2間にはそれぞれ磁性体からなるスペーサ31が介
挿されているが、これらスペーサ31の搬送も前述のコ
イル2の搬送と同様に行われる。
【0021】また、シングルスタックコイル焼鈍設備へ
のインナージャケット装着作業は、図13乃至図19の
手順に従って行われる。即ち、まず構内に縦置状態に置
かれているインナージャケット19の上方に天井クレー
ン11及びトロリー12が移動し、停止する。次いで、
主巻上機構13が駆動されて、リフティングマグネット
1と一体の内枠15がその各第1の揺動フック17とイ
ンナージャケット19のリング状引掛部21とが係合で
きる位置まで降下し、停止する(図13)。内枠15が
停止すると、各第1のフック機構18が駆動されて、各
第1の揺動フック17が下方に揺動してリフティングマ
グネット1の下面1aより突出し、インナージャケット
19のリング状引掛部21と係合する。次に、主巻上機
構13が逆転駆動されて内枠15がインナージャケット
19と共に上昇し、インナージャケット19を床より浮
上させる。次いで、各補巻上機構14が駆動されて、外
枠16がそのチャックによってインナージャケット19
を把持できる位置、好ましくはインナージャケット19
の下部位置まで降下する(図14)。外枠16がそのチ
ャックによってインナージャケット19の下部を把持で
きる位置まで降下すると、降下が停止され、チャックが
閉じられて外枠16に対するインナージャケット19の
センタリング位置決めが行われる(図15)。次に、そ
の状態で主巻上機構13と各補巻上機構14が同時に駆
動されて内枠15と外枠16の同期巻上が行われ、少な
くとも吊荷であるインナージャケット19が、固定ガイ
ドポスト27の先端よりも高位置になるまで内枠15と
外枠16が上昇し、停止する。同期巻上による内枠15
と外枠16の上昇が停止すると、天井クレーン11及び
トロリー12がシングルスタックコイル焼鈍設備のベー
ス3の上方に移動し、停止する。天井クレーン11及び
トロリー12がベース3の上方に停止すると、主巻上機
構13と各補巻上機構14が同時に駆動されて内枠15
と外枠16の同期巻下げが行われ、内枠15と外枠16
が降下する。この降下によって外枠16が固定ガイドポ
スト27の先端に達すると、その位置決用孔28内に固
定ガイドポスト27が嵌入し、ベース3に対する外枠1
6の位置決めがなされ、同時に外枠16にセンタリング
されたインナージャケット19の位置決めがされる(図
16)。この状態でインナージャケット19が、段積み
されたコイル2を覆ってベース3に着地するまで降下が
進行する(図17)。ベース3にインナージャケット1
9が着地すると降下が停止され、各第1のフック機構1
8が駆動されて、各第1の揺動フック17が上方に揺動
してリフティングマグネット1の下面1aより退出し、
インナージャケット19のリング状引掛部21との係合
を解くとともに、チャックが開かれて外枠16からイン
ナージャケット19を解放する(図18)。その後、主
巻上機構13と各補巻上機構14が駆動されて、内枠1
5と外枠16が固定ガイドポスト27の先端よりも高位
置になるまで上昇して停止し、インナージャケット装着
作業を終了する(図19)。
【0022】また、シングルスタックコイル焼鈍設備へ
のアウタージャケット装着作業は、図20乃至図24の
手順に従って行われる。即ち、まず構内に縦置状態に置
かれているアウタージャケット25の上方に天井クレー
ン11及びトロリー12が移動し、停止する。次いで、
各補巻上機構14が駆動されて、外枠16がその各第2
の揺動フック23とアウタージャケット25の引掛部2
6とが係合できる位置まで降下し、停止する(図2
0)。外枠16が停止すると、各第2のフック機構24
が駆動されて、各第2の揺動フック23が下方に揺動し
て外枠16の下面側から下方へ突出し、アウタージャケ
ット25の引掛部26と係合する。次に、各補巻上機構
14が逆転駆動されて外枠16の巻上が行われ、少なく
とも吊荷であるアウタージャケット25が、固定ガイド
ポスト27の先端よりも高位置になるまで外枠16が上
昇し、停止する。巻上による外枠16の上昇が停止する
と、天井クレーン11及びトロリー12がシングルスタ
ックコイル焼鈍設備のベース3の上方に移動し、停止す
る。天井クレーン11及びトロリー12がベース3の上
方に停止すると、各補巻上機構14が駆動されて外枠1
6の巻下げが行われ、外枠16が降下する。この降下に
よってアウタージャケット25下端のフランジ29が固
定ガイドポスト27の先端に達すると、その図示しない
位置決用孔内に固定ガイドポスト27が嵌入し、ベース
3に対するアウタージャケット25の位置決めがなさ
れ、その位置が固定される(図21)。この状態でアウ
タージャケット25がインナージャケット19を覆って
ベース3に着地するまで降下が進行する(図22)。ベ
ース3にアウタージャケット25が着地すると降下が停
止され、各第2のフック機構24が駆動されて、各第2
の揺動フック23が上方に揺動して外枠16の下面側へ
退出し、アウタージャケット25の引掛部26との係合
を解いて外枠からアウタージャケット25を解放する
(図23)。その後、各補巻上機構14が駆動されて、
外枠16が所定高さ位置になるまで上昇して停止し、ア
ウタージャケット装着作業を終了する(図24)。
【0023】なお、本実施例では昇降可能な吊具および
吊荷センタリング機能付外枠の昇降を、天井クレーンの
トロリーに設置した主巻上機構と補巻上機構により行う
ようにしたものを示したが、吊具および吊荷センタリン
グ機能付外枠は専用の移載機の下部に設置するようにし
ても良い。
【0024】また、吊具の吊荷把持部はリフティングマ
グネットに限らず、例えば真空吸着、機械的結合等の他
の手段に替えても良い。
【0025】また、外枠に設けたチャックを構成するセ
ンタリングアームは、吊荷の形状に合わせてセンタリン
グを行える本数設置すれば良く、更に吊荷の特定場所に
差込む形式のアーム形状、位置としても良い。吊荷の形
状が楕円形、長方形の場合には、2組のアームを交差さ
せて配置し、吊荷の形状の長辺と短辺に位置する各アー
ムの突出長さをそれぞれ予め決められている値にセット
すれば良い。
【0026】また、吊荷は外枠に対してセンタリングさ
れるため、これを活用して、光によるトロリーセンタマ
ーカで予め定めた位置表示部にトロリーセンタマーカを
一致させ、吊荷を下ろすようにしても良く、同様にその
位置から吊り上げることも可能である。
【0027】また、吊荷のある位置を番地管理して、移
載機または天井クレーンの外枠位置(例えば補巻上機構
位置)も番地管理し、吊り上げ時に番地インし、移載場
所の外枠位置の番地は判明しているのでその位置にセッ
トし、吊り下げするようにしても良い。
【0028】また、吊具(吊荷把持部)に対しても、天
井クレーンや移載機を走行途中で0番地インし、吊り下
げ位置の予め定めた番地に下ろすようにしても良い。
【0029】また、本発明が適用されるのが天井クレー
ンで、かつコイルヤードを有効活用する場合、全てのヤ
ードを番地管理せず、仮置きヤードは可能な限りコイル
を多く置き、吊り上げてから、例えば0番地経由で所定
の番地へ吊り下げするようにしても良い。
【0030】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の第1の発明
によれば、各々独立して昇降可能な吊具および吊荷セン
タリング機能付外枠を備え、吊具に1以上の吊荷把持部
を設けるとともに、外枠の内径を吊具が挿通可能な径に
設定したので、吊具による吊荷のセンタリング位置決め
を外枠によって自動的に行うことができ、作業員を削減
することができる。また、本発明の第2の発明によれ
ば、吊具に、リフティングマグネットと第1のフック機
構でなる2つの吊荷把持部を備えるとともに、外枠に、
第2のフック機構からなる第3の吊荷把持部を設けたの
で、大きさは異なるが形状の同一な3種類の吊荷を吊具
交換することなく繰り返し搬送することができる。更
に、外枠にチャックを設けたので、このチャックによっ
て、吊具により搬送される第1または第2の吊荷のセン
タリング位置決めを搬送中に自動的に行うことができ、
例えばシングルスタックコイル焼鈍設備の天井クレーン
に本発明を適用した場合には、コイルの段積み作業、イ
ンナージャケット装着作業、アウタージャケット装着作
業を自動化することができる。また、本発明の第3の発
明によれば、外枠に、吊具による吊荷の移載場所の周辺
に固定したガイドポストとの位置決用係合部を設けたの
で、吊荷を移載場所に対してセンタリング位置決めしつ
つ積下ろすことができ、吊荷を移載場所に精度良く搬送
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るセンタリング機能付吊
具装置の全体構成を示す正面図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】図2のAーA線に沿う矢視拡大平面図である。
【図4】本実施例に係るセンタリング機能付吊具装置の
要部を拡大して一部を断面で示す側面図である。
【図5】図2のBーB線に沿って要部を拡大して一部を
断面で示す側面図である。
【図6】本実施例装置によるシングルスタックコイル焼
鈍設備へのコイルの段積み作業の説明図である。
【図7】本実施例装置によるシングルスタックコイル焼
鈍設備へのコイルの段積み作業の説明図である。
【図8】本実施例装置によるシングルスタックコイル焼
鈍設備へのコイルの段積み作業の説明図である。
【図9】本実施例装置によるシングルスタックコイル焼
鈍設備へのコイルの段積み作業の説明図である。
【図10】本実施例装置によるシングルスタックコイル
焼鈍設備へのコイルの段積み作業の説明図である。
【図11】本実施例装置によるシングルスタックコイル
焼鈍設備へのコイルの段積み作業の説明図である。
【図12】本実施例装置によるシングルスタックコイル
焼鈍設備へのコイルの段積み作業の説明図である。
【図13】本実施例装置によるシングルスタックコイル
焼鈍設備へのインナージャケット装着作業の説明図であ
る。
【図14】本実施例装置によるシングルスタックコイル
焼鈍設備へのインナージャケット装着作業の説明図であ
る。
【図15】本実施例装置によるシングルスタックコイル
焼鈍設備へのインナージャケット装着作業の説明図であ
る。
【図16】本実施例装置によるシングルスタックコイル
焼鈍設備へのインナージャケット装着作業の説明図であ
る。
【図17】本実施例装置によるシングルスタックコイル
焼鈍設備へのインナージャケット装着作業の説明図であ
る。
【図18】本実施例装置によるシングルスタックコイル
焼鈍設備へのインナージャケット装着作業の説明図であ
る。
【図19】本実施例装置によるシングルスタックコイル
焼鈍設備へのインナージャケット装着作業の説明図であ
る。
【図20】本実施例装置によるシングルスタックコイル
焼鈍設備へのアウタージャケット装着作業の説明図であ
る。
【図21】本実施例装置によるシングルスタックコイル
焼鈍設備へのアウタージャケット装着作業の説明図であ
る。
【図22】本実施例装置によるシングルスタックコイル
焼鈍設備へのアウタージャケット装着作業の説明図であ
る。
【図23】本実施例装置によるシングルスタックコイル
焼鈍設備へのアウタージャケット装着作業の説明図であ
る。
【図24】本実施例装置によるシングルスタックコイル
焼鈍設備へのアウタージャケット装着作業の説明図であ
る。
【図25】従来のコイルの段積み作業の説明図である。
【図26】従来のコイルの段積み作業の説明図である。
【図27】従来のコイルの段積み作業の説明図である。
【符号の説明】
1 リフティングマグネット(第1の吊荷把持部) 1a リフティングマグネットの下面 2 コイル(第1の吊荷) 3 シングルスタックコイル焼鈍設備のベース(吊荷の
移載場所) 15 内枠(吊具) 16 外枠 18 第1のフック機構(第2の吊荷把持部) 19 インナージャケット(第2の吊荷) 22 センタリングアーム(チャック) 24 第2のフック機構(第3の吊荷把持部) 25 アウタージャケット(第3の吊荷) 27 固定ガイドポスト 28 位置決用孔(位置決用係合部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡井 正志 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各々独立して昇降可能な吊具および吊荷
    センタリング機能付外枠を備え、該吊具は1以上の吊荷
    把持部をもち、該外枠には吊具が挿通可能な内径を有し
    てなるセンタリング機能付吊具装置。
  2. 【請求項2】 第1の吊荷把持用のリフティングマグネ
    ットと、該リフティングマグネットの外周に一体化さ
    れ、かつ該リフティングマグネットの下面から突出可能
    な第2の吊荷把持用の第1のフック機構とを有する吊具
    と、 該吊具により搬送される第1または第2の吊荷のセンタ
    リングを行うチャックと、下方へ突出可能な第3の吊荷
    把持用の第2のフック機構とを備え、かつ該吊具が挿通
    可能な内径を有してなる外枠とから構成したセンタリン
    グ機能付吊具装置。
  3. 【請求項3】 外枠に、吊具による吊荷の移載場所の周
    辺に固定したガイドポストとの位置決用係合部を設けた
    請求項2記載のセンタリング機能付吊具装置。
JP21179893A 1993-08-26 1993-08-26 センタリング機能付吊具装置 Pending JPH0761766A (ja)

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