JP6602923B1 - エレベータの重量物運搬方法およびエレベータ装置 - Google Patents

エレベータの重量物運搬方法およびエレベータ装置 Download PDF

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【課題】機械室へ重量物を容易に運搬することができるエレベータの重量物運搬方法を提供する。【解決手段】実施の形態によるエレベータの重量物運搬方法は、機械室8に設置された巻上機6の回転軸6aの第1端部6bからフライホイール12を取り外す工程と、フライホイール12が取り外された回転軸6aの第1端部6bに、プーリ20を取り付ける工程と、プーリ20に吊りロープ21を巻き掛けて、搬入開口部10を通して昇降路2内に垂下する工程と、吊りロープ21に、重量物Wを吊り下げる工程と、巻上機6を駆動することにより重量物Wを吊り上げて、機械室8に搬入する工程と、を備えている。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、エレベータの重量物運搬方法およびエレベータ装置に関する。
エレベータの昇降路の上方に設けられた機械室内に設置されている重量物(部品)を、寿命や損傷などのために交換する場合がある。このような場合に重量物を運搬する方法として、機械室内に巻上機を設置するマシンベースを吊元として重量物を昇降路内で揚重する方法がある。これとは別の方法として、乗りかごの一部を解体してかご枠に作業台を固定し、この作業台に重量物を載せて巻上機で上昇させる方法がある。
しかしながら、これらの方法では、昇降路の上方にある機械室に重量物を容易に搬入することは困難になっている。
特開平8−2850号公報 特開平9−208155号公報
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、機械室へ重量物を運搬することができるエレベータの重量物運搬方法、エレベータの運転方法およびエレベータ装置を提供することを目的とする。
実施の形態によるエレベータの重量物運搬方法は、乗りかごおよび釣合錘が昇降する昇降路から、機械室の床に設けられた搬入開口部を通過して機械室に重量物を搬入する方法である。このエレベータの重量物運搬方法は、機械室に設置された巻上機の回転軸の第1端部からフライホイールを取り外す工程と、フライホイールが取り外された回転軸の第1端部に、プーリを取り付ける工程と、プーリに吊りロープを巻き掛けて、搬入開口部を通して昇降路内に垂下する工程と、吊りロープに、重量物を吊り下げる工程と、巻上機を駆動することにより重量物を吊り上げて、機械室に搬入する工程と、を備えている。
また、実施の形態によるエレベータの運転方法は、上述したエレベータの重量物運搬方法により、機械室に重量物を搬入する工程と、プーリから吊りロープを取り外す工程と、プーリを回転軸の第1端部に取り付けた状態で乗りかごの通常運転を行う工程と、を備えている。
また、実施の形態によるエレベータ装置は、乗りかごおよび釣合錘が昇降する昇降路から、機械室の床に設けられた搬入開口部を通過して機械室に重量物を搬入する装置である。このエレベータ装置は、機械室に設置され、乗りかごおよび釣合錘を主ロープを介して昇降させる、回転軸を有する巻上機と、巻上機の回転軸の第1端部に設けられたプーリと、巻上機の回転軸の第2端部に設けられた、主ロープが巻き掛けられたトラクションシーブと、を備えている。プーリに、プーリから搬入開口部を通して昇降路内に垂下されて、重量物を昇降路から機械室に搬入する吊りロープが巻き掛け可能に構成されている。
図1は、第1の実施の形態におけるエレベータ装置の全体構成を示す模式図である。 図2は、第1の実施の形態のエレベータの重量物運搬方法において、重量物を最下階の乗場から乗りかごに搬入する様子を示す図である。 図3は、第1の実施の形態のエレベータの重量物運搬方法において、重量物を乗りかごから最上階の乗場に搬出する様子を示す図である。 図4は、第1の実施の形態のエレベータの重量物運搬方法において、重量物を最上階の乗場から吊りロープに吊り下げる様子を示す図である。 図5は、第1の実施の形態のエレベータの重量物運搬方法において、重量物を機械室に搬入する様子を示す図である。 図6は、第2の実施の形態におけるプーリを示す模式断面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態におけるエレベータの重量物運搬方法、エレベータの運転方法およびエレベータ装置について説明する。
(第1の実施の形態)
まず、第1の実施の形態によるエレベータの重量物運搬方法、エレベータの運転方法およびエレベータ装置について、図1〜図5を用いて説明する。
図1で示すように、エレベータ装置1は、昇降路2内に配置された乗りかご3及び釣合錘4を備えている。乗りかご3と釣合錘4は、主ロープ5を介して接続されている。主ロープ5は、巻上機6に設けられたトラクションシーブ7に巻き掛けられており、巻上機6によって巻き上げられるようになっている。このようにして、乗りかご3及び釣合錘4が、巻上機6によって主ロープ5を介して昇降するようになっている。巻上機6は、昇降路2の上方に設けられた機械室8内に設置されている。巻上機6は、機械室8の床8aに固定されたマシンベース9に取り付けられている。
機械室8の床8aには、後述する吊りロープ21が通る第1開口部10が設けられているとともに、主ロープ5が通る第2開口部11が設けられている。
また、機械室8には、図示しない制御装置が設置されている。制御装置は、巻上機6を含むエレベータ装置1の全体を制御する装置である。例えば、制御装置は、乗場呼び、およびかご呼びに応じて巻上機6を運転制御し、乗りかご3を呼びのあった階床へ着床させる。
本実施の形態によるエレベータ装置1は、乗りかご3および釣合錘4が昇降する昇降路2から、機械室8の床8aに設けられた搬入開口部を通過して機械室8に重量物Wを搬入することができるように構成されている。そのような構成について以下に説明する。
機械室8に設置された巻上機6の回転軸6aは、両端部に設けられた第1端部6bおよび第2端部6cを含んでいる。このうち第1端部6bには、プーリ20が取り付けられており、第2端部6cには、上述したトラクションシーブ7が取り付けられている。プーリ20およびトラクションシーブ7は、回転軸6aの回転によって回転するように構成されている。
図1に示すエレベータ装置1では、巻上機6の回転軸6aの第1端部6bに、プーリ20が取り付けられている状態が示されている。しかしながら、重量物Wを運搬する前の段階では、第1端部6bには、フライホイール12(図2等参照)が取り付けられている。このフライホイール12は、回転軸6aの回転系の慣性モーメント(または慣性力)を大きくするという機能を有した部材である。例えば、非常時に乗りかご3を緊急停止させようとするときであっても、フライホイール12が回転軸6aの第1端部6bに取り付けられていることにより、乗りかご3を緩やかに停止させることが可能になる。
プーリ20は、吊りロープ21が巻き掛け可能に構成されている。吊りロープ21は、プーリ20から第1開口部10(搬入開口部)を通して昇降路2内に垂下されて、重量物Wを昇降路2から機械室8に搬入するための部材である。昇降路2内で吊りロープ21に重量物Wが吊り下げられ、巻上機6を駆動してプーリ20を所望の方向に回転させることにより、重量物Wが第1開口部10を通過して機械室8内に搬入される。第1開口部10は、重量物Wが通過可能な大きさを有していることが好ましい。重量物Wを運搬しない場合には、第1開口部10には蓋(図示せず)が取り付けられていてもよい。
吊りロープ21は、複数のロープを有していてもよい。すなわち、少なくとも2本以上のロープによって吊りロープ21が構成されていてもよい。図1のいては、2本のロープで吊りロープ21が構成されている例を示しているが、これに限られることはなく、1本のロープ、または3本以上のロープで構成されていてもよい。
本実施の形態では、図1に示すように、プーリ20の吊りロープ21の巻き掛け径(φ1)は、トラクションシーブ7の主ロープ5の巻き掛け径(φ2)よりも大きくなっている。ここで巻き掛け径とは、ロープ5、21が巻き掛けられる巻き掛け面(プーリ20については、後述する図6に示す巻き掛け面22参照)の直径を意味する。
また、本実施の形態によるプーリ20の慣性モーメントは、上述したフライホイール12の慣性モーメントに等しくなっている。すなわち、本実施の形態によるプーリ20は、フライホイール12の上述した機能をも有している。
図1では、重量物Wは、乗りかご3の昇降方向と同じ方向に重量物Wが昇降するようにプーリ20に吊り下げられている例を示している。しかしながら、このことに限られることはなく、重量物Wは、釣合錘4と同じ方向に重量物Wが昇降するようにプーリ20に吊り下げられるようにしてもよい。
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。ここでは、本実施の形態によるエレベータの重量物運搬方法について図2〜図5を用いて説明する。
まず、図2に示すように、重量物Wが、所望の階の乗場13に搬入される。例えば、1階の乗場や、地下階の乗場など、重量物Wを搬入しやすい階の乗場であれば、任意の階の乗場に重量物Wを搬入すればよい。ここでは、最下階の乗場13に重量物Wが搬入されるとする。
続いて、最下階の乗場13に着床している乗りかご3に、重量物Wが搬入される。その後、乗りかご3を上昇させて、図3に示すように、最上階の乗場13に着床させる。
次に、図3に示すように、乗りかご3から最上階の乗場13に、重量物Wを移動させる。重量物Wを降ろした後、乗りかご3を下降させる。この際、乗りかご3の下降位置は、重量物Wを機械室8内に搬入することができれば、任意である。
次に、図4に示すように、プーリ20に、吊りロープ21が巻き掛けられて、昇降路2内に垂下される。この場合、吊りロープ21の一端が吊りプーリ20に固定されて、プーリ20に所望の回数、巻き掛けられる。巻き掛けられた吊りロープ21は、機械室8の床8aに設けられた第1開口部10を通して昇降路2内に垂下される。
続いて、昇降路2内に垂下された吊りロープ21に、最上階の乗場13に置かれた重量物Wを吊り下げる。この場合、まず、図示しない乗場ドアを開け、吊りロープ21を乗場13内に引き寄せて重量物Wを繋げる。例えば、図4に示すように、吊りロープ21の先端にフック23を取り付けておき、このフック23を用いて、重量物Wを吊り下げるようにしてもよい。
次に、図4に示すように、巻上機6を駆動することにより重量物Wを吊り上げる(上昇させる)。この場合、巻上機6の回転軸6aを、乗りかご3が上昇する方向に回転させる。すると、乗りかご3の上昇に伴って重量物Wが上昇する。そして、重量物Wは、第1開口部10を通過して、図5に示すように、機械室8内に搬入される。
重量物Wが上昇する際、プーリ20の吊りロープ21の巻き掛け径(φ1)が、トラクションシーブ7の主ロープ5の巻き掛け径(φ2)よりも大きくなっているため、乗りかご3の上昇速度よりも重量物Wの上昇速度の方が大きくなる。この場合、重量物Wの上昇距離が、乗りかご3の上昇距離よりも長くなる。
ここで、プーリ20の巻き掛け径が、トラクションシーブ7の巻き掛け径と等しい場合、重量物Wの上昇距離と乗りかご3の上昇距離が等しくなる。この場合、重量物Wを機械室8内に搬入させるためには、重量物Wを吊りロープ21に吊り下げる際の乗りかご3の位置を、重量物Wが置かれている最上階の乗場13よりも比較的低い位置にしておく必要がある。乗りかご3は機械室8内に進入することができないためである。
しかしながら、本実施の形態のように、プーリ20の巻き掛け径を、トラクションシーブ7の巻き掛け径よりも大きくすることで、重量物Wの上昇距離を、乗りかご3の上昇距離よりも長くすることができる。このことにより、重量物Wを吊りロープ21に吊り下げる際の乗りかご3の位置を、重量物Wが置かれている最上階の乗場13と同程度の位置にしても、重量物Wを機械室8内に搬入することができる。例えば、吊りロープ21に重量物Wを吊り下げる際に、乗りかご3の上面を最上階の乗場13の近傍に配置させておくことができ、安全性を向上させることができる。
機械室8内に搬入された重量物Wを、図5に示すように、機械室8の床8aの所望の位置に移動し、吊りロープ21が外される。
このようにして、重量物Wを機械室8に運搬することができる。
その後、エレベータ装置1を通常運転することができる。通常運転時には、吊りロープ21は、プーリ20から外されていてもよい。プーリ20は、巻上機6の回転軸6aの第1端部6bから取り外さなくてもよい。この場合、プーリ20を第1端部6bに取り付けた状態で乗りかご3の通常運転が行われ、上述した制御装置によって、乗場呼び、およびかご呼びに応じて巻上機6が運転制御され、乗りかご3が呼びのあった階床へ着床する。
このように本実施の形態によれば、巻上機6の回転軸6aの第1端部6bに取り付けられたプーリ20に吊りロープ21を巻き掛け、吊りロープ21に重量物Wを吊り下げる。そして、巻上機6を駆動することにより、重量物Wを吊り上げて、機械室8に搬入することができる。このことにより、巻上機6を揚重機として利用して、機械室8の床8aに設けられた第1開口部10を通過して重量物Wを機械室8に容易に搬入することができる。このため、機械室8内に設置されている重量物を交換する場合であっても、その重量物を、エレベータ装置1を利用して機械室8内に容易に運搬することができる。また、最上階から階段を使って機械室8まで重量物Wを運搬する作業を不要にすることができ、機械室8への重量物Wの運搬作業性を向上させることができ、作業時間を低減することができる。また、安全性を向上させることができる。
また、本実施の形態によれば、吊りロープ21は、巻上機6の回転軸6aの第1端部6bに取り付けられたプーリ20に巻き掛けられている。このことにより、フライホイールが取り付けられていたスペースを利用して、吊りロープ21を巻き掛けるプーリ20を配置することができる。このため、機械室8内のスペースを有効利用することができる。また、このことにより、吊りロープ21を、乗りかご3に近い位置に吊り下げることができる。このため、吊りロープ21に重量物Wを繋げる作業を乗場13で容易に行うことができ、この場合には、吊りロープ21に繋げた後の重量物Wが昇降路2内で横方向に移動する距離を短くすることができ、吊り下げられる際の安全性を向上させることができる。
また、本実施の形態によれば、プーリ20の吊りロープ21の巻き掛け径が、トラクションシーブ7の主ロープ5の巻き掛け径よりも大きくなっている。このことにより、重量物Wの上昇距離を、乗りかご3の上昇距離よりも長くすることができる。このため、重量物Wを吊りロープ21に吊り下げる際の乗りかご3の位置を、重量物Wが置かれている位置よりも過度に低い位置にすることを不要にできる。例えば、乗りかご3の上面を、重量物Wが置かれている乗場13と同程度の位置にすることができ、安全性を向上させることができる。
また、本実施の形態によれば、吊りロープ21は、複数のロープを有している。このことにより、複数のロープで重量物Wを吊り上げることができ、安全性を向上させることができる。
また、本実施の形態によれば、プーリ20の慣性モーメントが、フライホイール12の慣性モーメントに等しくなっている。このことにより、プーリ20に、フライホイール12と同様の機能を持たせることができる。このため、重量物Wを運搬するためにフライホイール12をプーリ20に交換した後であっても、フライホイール12ではなくプーリ20を巻上機6の回転軸6aの第1端部6bに取り付けた状態で、乗りかご3の通常運転を行うことができる。
また、本実施の形態によれば、機械室8に重量物Wを搬入した後、吊りロープをプーリ20から取り外すが、プーリ20は、巻上機6の回転軸6aの第1端部6bに取り付けた状態で乗りかご3の通常運転が行われる。このことにより、プーリ20をフライホイール12に交換する作業を省略することができる。このため、重量物Wを運搬した後であっても、乗りかご3を通常運転可能な状態に早期に復旧させることができる。
なお、上述した本実施の形態においては、プーリ20の吊りロープ21の巻き掛け径が、トラクションシーブ7の主ロープ5の巻き掛け径よりも大きくなっている例について説明した。しかしながら、このことに限られることはない。例えば、プーリ20の巻き掛け径は、トラクションシーブの巻き掛け径と等しくてもよく、トラクションシーブ7の巻き掛け径よりも小さくてもよい。この場合、重量物Wを吊りロープ21に吊り下げる際の乗りかご3の位置を、重量物Wが置かれている乗場13よりもある程度低い位置にすれば、重量物Wを機械室8内に搬入することができる。
また、上述した本実施の形態においては、重量物Wを最上階の乗場13に移動させて、吊りロープ21に吊り下げる例について説明した。しかしながら、このことに限られることはなく、吊りロープ21に重量物Wを吊り下げることができれば、重量物Wを移動させる乗場13は任意である。
(第2の実施の形態)
次に、図6を用いて、本発明の第2の実施の形態におけるエレベータの重量物運搬方法、エレベータの運転方法およびエレベータ装置について説明する。
図6に示す第2の実施の形態においては、プーリは、巻き掛けられる吊りロープの両側で外周側に突出する突出部を有している点が主に異なり、他の構成は、図1〜図5に示す第1の実施の形態と略同一である。なお、図6において、図1〜図5に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
本実施の形態においては、図6に示すように、プーリ20は、巻き掛けられる吊りロープ21の両側で外周側に突出する突出部30を有している。突出部30は、吊りロープ21が巻き掛けられる巻き掛け面22に対して、プーリ20の幅方向両側に設けられている。突出部30は、巻き掛け面22に設けられたロープ溝(図示せず)よりも高く形成されている。例えば、巻き掛け面22に巻き掛けられた吊りロープ21が複数段積み重ねられた場合であっても、最外周の吊りロープ21よりも外周側に突出するように突出部30が形成されていてもよい。
また、図6に示すように、プーリ20は、巻き掛けられた吊りロープ21を外周側から覆うカバー31(連結金具)を更に有していてもよい。このカバー31は、一方の突出部30の外周端と他方の突出部30の外周端とを連結するように形成されていてもよい。この場合、複数のカバー31をプーリ20の周方向に離間させて、一対の突出部30同士を連結するようにしてもよい。
このように本実施の形態によれば、プーリ20は、巻き掛けられる吊りロープ21の両側で外周側に突出する突出部30を有している。このことにより、プーリ20に巻き掛けられた吊りロープ21がプーリ20から脱落することを防止できる。
また、本実施の形態によれば、プーリ20に巻き掛けられる吊りロープ21が外周側からカバー31で覆われている。このことにより、プーリ20に巻き掛けられた吊りロープ21がプーリ20から脱落することをより一層防止できる。
以上述べた実施の形態によれば、機械室へ重量物を容易に運搬することができる。
本発明のいくつかの実施の形態を説明したが、これらの実施の形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施の形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1:エレベータ装置、2:昇降路、3:乗りかご、4:釣合錘、5:主ロープ、6:巻上機、6a:回転軸、6b:第1端部、6c:第2端部、7:トラクションシーブ、8:機械室、8a:床、10:第1開口部、12:フライホイール、20:プーリ、21:吊りロープ、30:突出部、31:カバー、W:重量物。

Claims (8)

  1. 乗りかごおよび釣合錘が昇降する昇降路から、機械室の床に設けられた搬入開口部を通過して前記機械室に重量物を搬入するエレベータの重量物運搬方法であって、
    前記機械室に設置された巻上機の回転軸の第1端部からフライホイールを取り外す工程と、
    前記フライホイールが取り外された前記回転軸の前記第1端部に、プーリを取り付ける工程と、
    前記プーリに吊りロープを巻き掛けて、前記搬入開口部を通して前記昇降路内に垂下する工程と、
    前記吊りロープに、前記重量物を吊り下げる工程と、
    前記巻上機を駆動することにより前記重量物を吊り上げて、前記機械室に搬入する工程と、を備えた、エレベータの重量物運搬方法。
  2. 前記巻上機の前記回転軸の第2端部に、前記乗りかごおよび前記釣合錘を昇降させる主ロープが巻き掛けられるトラクションシーブが取り付けられており、
    前記プーリの前記吊りロープの巻き掛け径は、前記トラクションシーブの前記主ロープの巻き掛け径よりも大きい、請求項1に記載のエレベータの重量物運搬方法。
  3. 前記吊りロープは、複数のロープを有している、請求項1または2に記載のエレベータの重量物運搬方法。
  4. 前記プーリは、巻き掛けられる前記吊りロープの両側で外周側に突出する突出部を有している、請求項1〜3のいずれか一項に記載のエレベータの重量物運搬方法。
  5. 前記プーリは、巻き掛けられた前記吊りロープを外周側から覆うカバーを更に有している、請求項4に記載のエレベータの重量物運搬方法。
  6. 前記プーリの慣性モーメントは、前記フライホイールの慣性モーメントに等しい、請求項1〜5のいずれか一項に記載のエレベータの重量物運搬方法。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載のエレベータの重量物運搬方法により、前記機械室に前記重量物を搬入する工程と、
    前記プーリから前記吊りロープを取り外す工程と、
    前記プーリを前記回転軸の前記第1端部に取り付けた状態で前記乗りかごの通常運転を行う工程と、を備えた、エレベータの運転方法。
  8. 乗りかごおよび釣合錘が昇降する昇降路から、機械室の床に設けられた搬入開口部を通過して前記機械室に重量物を搬入するエレベータ装置であって、
    前記機械室に設置され、前記乗りかごおよび前記釣合錘を主ロープを介して昇降させる、回転軸を有する巻上機と、
    前記巻上機の前記回転軸の第1端部に設けられたプーリと、
    前記巻上機の前記回転軸の第2端部に設けられた、前記主ロープが巻き掛けられたトラクションシーブと、を備え、
    前記プーリに、前記プーリから前記搬入開口部を通して前記昇降路内に垂下されて、前記重量物を前記昇降路から前記機械室に搬入する吊りロープが巻き掛け可能に構成され
    前記プーリの前記吊りロープの巻き掛け径は、前記トラクションシーブの前記主ロープの巻き掛け径よりも大きい、エレベータ装置。
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