JP2550732Y2 - 鋼片用リフティングマグネット - Google Patents

鋼片用リフティングマグネット

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JP2550732Y2
JP2550732Y2 JP1992085447U JP8544792U JP2550732Y2 JP 2550732 Y2 JP2550732 Y2 JP 2550732Y2 JP 1992085447 U JP1992085447 U JP 1992085447U JP 8544792 U JP8544792 U JP 8544792U JP 2550732 Y2 JP2550732 Y2 JP 2550732Y2
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dunnage
magnet
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steel
attracted
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JP1992085447U
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敏博 岡
貴幸 小竹
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Nippon Steel Corp
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Nippon Steel Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は鋼片用リフティングマグ
ネットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】鋼片の山積は、鋼片数本、例えば4本を
ほぼ密着して横並べさせたものをハンドリングの1単位
とし、これを鋼片用リフティングマグネットを用いて順
次同方向に上積みしてゆくのが一般的である。こうした
中でロットの変り目が生じたり、同一ロット内でも4本
に満たない単位が生じた場合、図3に示すようにその段
の仕切りにダンネージ(万棒)を鋼片と直角方向に2カ
所挿入している。4本に満たない場合その上にダンネー
ジを挿入する理由は、その上の鋼片の落下、混入を防止
するためである。すなわち図3はダンネージの挿入例を
示す図で山積した鋼片を上から見たものであり、(a)
図は鋼片6が4本、(b)図は2本の場合で5はダンネ
ージである。なお、本考案にかかわる従来技術の文献と
して「実用クレーン便覧」(P.104,産業図書株式
会社発行、昭和39年11月15日初版)がある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ダンネージは以前は木
製であったが、今日においては耐久性を考え一般的に鋼
製を用いており、その重量は1本約10kgである。従
来このダンネージの供給・取り外し作業は人力に頼って
おり、重筋作業である。また、この作業は高所作業とな
る場合があり、2mを超える高さで作業するケースも多
々ある。以上説明したように、ダンネージの供給・取り
外し作業はいわゆる3K作業の典型であり、その機械化
が強く望まれていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は前記課題を解決
するものであって、鋼片を吸着する鋼片用マグネットと
ともに、ダンネージを吸着するダンネージ用マグネット
を一体に備え、磁気の入切を鋼片用マグネットとダンネ
ージ用マグネットとで個別に行う励磁回路を設けると共
に、鋼片とダンネージ両方がそれぞれ鋼片用とダンネー
ジ用のマグネットに吸着された状態において、ダンネー
ジは鋼片の上方にこれを交叉して保持されるようダンネ
ージ用マグネットを配置したこと特徴とする鋼片用リ
フティングマグネットである。またダンネージがマグネ
ットに吸着されたときにダンネージが完全に埋没する深
さ以上の溝部を鋼片用マグネットの筐体下面に設け、前
記溝部の底にダンネージ用のマグネットが設けられてい
ることも特徴とする。
【0005】
【作用】本考案においては鋼片を吸着する鋼片用マグネ
ツトとともにダンネージを吸着するダンネージ用マグネ
ツトを一体に備え、磁気の入切を鋼片用マグネットとダ
ンネージ用のマグネットとで個別に行うようにしたの
で、ダンネージ、鋼片別個のハンドリングが可能なこと
はもちろん、鋼片とダンネージとを相互に重ねるべき位
置関係のまま同時に吊り上げて設置することもできる。
これによりダンネージの供給・取り外し作業の機械化が
極めて合理的な形で実現される。
【0006】前記の鋼片とダンネージとを相互に重ねる
べき位置関係のまま同時に吊り上げる場合、ダンネージ
は鋼片の上方にこれと交叉して保持されるようダンネー
ジ用マグネットを配置したので鋼片より軽量のダンネー
ジを鋼片の上方で小型のマグネットで保持でき。さら
に具体的な態様としてはダンネージがマグネットに吸着
されたときにダンネージが完全に埋没する深さ以上の溝
部を鋼片用マグネットの筐体下面に設け、この溝部の底
にダンネージ用のマグネットを設ければよい。これによ
り鋼片を鋼片用マグネットに吸着した状態において、ダ
ンネージは鋼片用マグネットの筐体の溝の部分に収納さ
れた状態でこれと同時に吸着保持されうる。
【0007】
【実施例】図2は本考案の装置の使用方法を示す図であ
る。鋼片6は前述のように4本をほぼ密着して横並べさ
せたものをハンドリングの1単位とし、山積みしてゆ
く。図2の例では、鋼片載置台13にハンドリング単位
を3段積んだ後に4段目の鋼片6Aを山積みしようとし
ている状態を示している。山の崩れを防止するためスタ
ンション(鋼片枠)7を設置し、これにより鋼片6を約
2mまで高積みすることが可能である。本考案の実施例
では鋼片6の辺の長さは162mm、最高山積段数は1
2段である。
【0008】4段目の鋼片6Aは2台の鋼片用リフティ
ングマグネット1によって吸着されながらクレーンで搬
送、巻き上げ下げが行われる。2台の鋼片用リフティン
グマグネット1は鋼片6長手方向に伸びた吊りビーム1
1の両端近くにそれぞれ設置され、吊りビーム11内の
吊りフック9にワイヤー10で吊下げられている。吊り
ビーム11は吊りビーム11内のシーブ12に掛けたワ
イヤー10を介し、クレーンの巻き上げドラム(図示せ
ず)と接続されている。そのため鋼片6は、巻き上げド
ラムを動作させることにより巻き上げ下げがおこなわれ
る。又、クレーンの横走行に伴い鋼片6も横行方向(鋼
片6長手方向と直角方向)、走行方向(鋼片6の長手方
向)に移動することはいうまでもない。
【0009】図1は本考案の鋼片用リフティングマグネ
ットの実施例およびその使用状況を示す斜視図である。
鋼片用リフティングマグネット1は鋼片を吸着する鋼片
用マグネット2の他にダンネージを吸着するダンネージ
用マグネツト3を備えており、それぞれのマグネットの
磁気の入切を個別に行う励磁回路(図示せず)を有して
いる。ダンネージ用マグネット3でダンネージ5を吸着
したままの状態で鋼片用マグネット2で鋼片6を吸着す
るため、ダンネージ用マグネット3は鋼片用マグネット
2より上方に配置している。ダンネージ5は鋼片6と直
角に吸着するため、ダンネージ用マグネット3の可動磁
極の配列方向は鋼片用マグネット2の可動磁極の配列方
向と直角に配列している。そして鋼片用マグネットの筐
体20の下面に溝21が設けられ、この溝の底部にダン
ネージ用マグネット3は配置されている。これによりダ
ンネージ5は溝の中に埋没した状態で吸着される。
【0010】次に本考案の装置を用いた鋼片上へのダン
ネージの供給作業と取り外し作業について、図1と図2
を用いて説明する。まず、ダンネージ5を供給する場合
について説明する。
【0011】ダンネージの供給は今回の4段目の鋼片6
Aをスタンション7に山積みする時点において、今回の
4段目の鋼片6Aと次回の5段目の鋼片間にダンネージ
5の供給が必要であるかを事前に判断し、4段目の鋼片
6Aをスタンション7に山積みする時に同時に鋼片6A
上に供給することが望ましい。なぜなら、前回作業がダ
ンネージ5の取り外し作業の場合、ダンネージ用マグネ
ット3はダンネージ5を吸着したままであり、この状態
でさらに鋼片を吸着することにより鋼片6の山積みと同
時に供給が可能となる。逆に前回作業がダンネージ5の
供給作業の場合、4段目の鋼片6をスタンション7に山
積みした後にクレーンをダンネージ5の保管場所へ搬送
させ、ダンネージ用マグネット3でダンネージ5を吸着
し4段目の鋼片6Aの上にダンネージ5Aだけを供給し
てもよいが、先ずクレーンをダンネージの保管場所へ搬
送させ、ダンネージ用マグネット3でダンネージ5を吸
着し、その後4段目の鋼片6を鋼片用マグネット2で吸
着し、鋼片6とその上のダンネージ5を同時にスタンシ
ョン7に山積みした方がクレーンの合計移動距離が少な
くてすむ可能性が大きい。
【0012】図1に示すようにダンネージ5は鋼片6上
でのずれを防止するため、スタンション7に固定したダ
ンネージガイド8に収納する方式を採用している。収納
を精度良く行うため鋼片用リフティングマグネット1に
はスタンション7との位置合わせ用に位置合わせ溝4を
形成している。クレーンの横走行操作により鋼片6をス
タンション7上で、位置合わせ溝4がスタンション7に
おおよそ一致する位置で停止させ、巻き上げドラムを動
作して鋼片6を下降させると、左右の位置合わせ溝4と
それぞれのスタンション7が合致し、正確に位置合わせ
されながら下降してゆく。
【0013】少し下降するとダンネージ5はダンネージ
ガイド8に入り込む。この時点では位置合わせが完了し
ているので、ダンネージ5はダンネージガイド8に衝突
することはなく、スムーズにダンネージガイド8の溝に
挿入される。さらに下降して4段目の鋼片6Aが3段目
の鋼片直上に到達すると巻き上げドラムを停止し、鋼片
用マグネット2とダンネージ用マグネット3の両方の磁
気を切ることにより鋼片の山積みとダンネージの供給を
同時に完了させる。
【0014】次にダンネージ5を取り外す場合について
説明する。ダンネージ5の取り外しは、その下の鋼片6
のスタンション7からの搬出と同時に実施することが望
ましい。なぜなら、前回作業がダンネージ5の供給作業
の場合、ダンネージ用マグネット3はダンネージ5を離
脱したままであり、鋼片6の搬出と同時に取り外しが可
能となる。逆に前回作業がダンネージ5の取り外し作業
の場合、ダンネージ用マグネット3はダンネージ5を吸
着したままであり、この場合は先ずクレーンをダンネー
ジ5の保管場所へ搬送させ、ダンネージ5を離脱する必
要がある。
【0015】ダンネージ5の取り外しはクレーンの横走
行操作により鋼片6をスタンション7上で、位置合わせ
溝4がスタンション7におおよそ一致する位置で停止さ
せ、巻き上げドラムを動作して鋼片用リフティングマグ
ネット1を下降させる。ダンネージ5を供給する場合と
同様に左右の位置合わせ溝4はそれぞれのスタンション
7でガイドされ正確に位置合わせされながら下降してゆ
く。
【0016】さらに下降して鋼片用リフティングマグネ
ット1が鋼片6の直上に到達すると巻き上げドラムを停
止する。この時点で搬送すべき鋼片6は鋼片用マグネッ
ト2にほぼ接触の状態にあるとともに、鋼片6のダンネ
ージ5はダンネージ用マグネット3にほぼ接触の状態と
なる。この状態で鋼片用マグネット2とダンネージ用マ
グネット3の両方を励磁することにより、鋼片6とダン
ネージ5の吸着を完了させる。次に巻き上げドラムを動
作して鋼片用リフティングマグネット1を上昇し、鋼片
6がスタンション7より上昇した位置で停止する。次に
クレーンを目的の位置まで横走行した後鋼片用マグネッ
ト2の磁気を切って鋼片6を積卸しするが、ダンネージ
用マグネット3は励磁のまま作業を行う。
【0017】
【考案の効果】本考案の適用により、従来人力によって
いたダンネージの供給・取り外し作業が自動化できる。
これにより要員合理化を図れるばかりではなく、重筋作
業、高所作業のいわゆる3K作業を排除することがで
き、要人員対策として極めて有効である。なお、本考案
は鋼片の他に棒鋼、パイプ、形鋼等の長尺材に対しても
適用可能であることはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の鋼片用リフティングマグネットの実施
例およびその使用状況を示す斜視図
【図2】本考案の装置の使用方法を示す図
【図3】ダンネージの挿入例を示す説明図で(a)は鋼
片が4本の場合、(b)は2本の場合
【符号の説明】
1 鋼片用リフティングマグネット 2 鋼片用マグネット 3 ダンネージ用マグネット 4 位置合わせ溝 5、5A ダンネージ 6、6A 鋼片 7 スタンション 8 ダンネージガイド 20 筐体 21 溝

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼片を吸着する鋼片用マグネットととも
    に、ダンネージを吸着するダンネージ用マグネットを一
    体に備え、磁気の入切を鋼片用マグネットとダンネージ
    用マグネットとで個別に行う励磁回路を設けると共に、
    鋼片とダンネージ両方がそれぞれ鋼片用とダンネージ用
    のマグネットに吸着された状態において、ダンネージは
    鋼片の上方にこれを交叉して保持されるようダンネージ
    用マグネットを配置したことを特徴とする鋼片用リフテ
    ィングマグネット。
  2. 【請求項2】 ダンネージがマグネットに吸着されたと
    きにダンネージが完全に埋没する深さ以上の溝部を鋼片
    用マグネットの筐体下面に設け、前記溝部の底にダンネ
    ージ用のマグネットが設けられていることを特徴とする
    請求項記載の鋼片用リフティングマグネット。
JP1992085447U 1992-11-19 1992-11-19 鋼片用リフティングマグネット Expired - Lifetime JP2550732Y2 (ja)

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JPH0654680U JPH0654680U (ja) 1994-07-26
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103342141B (zh) * 2013-07-29 2016-01-13 江西博能上饶客车有限公司 中巴整车车顶蒙皮的电磁吊装设备

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JPS621019A (ja) * 1985-06-26 1987-01-07 Toshiba Corp 電力変換装置

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Effective date: 19970513