JP2913243B2 - 鋼材のリフティングマグネット装置とその移載装置 - Google Patents

鋼材のリフティングマグネット装置とその移載装置

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JP2913243B2
JP2913243B2 JP14746693A JP14746693A JP2913243B2 JP 2913243 B2 JP2913243 B2 JP 2913243B2 JP 14746693 A JP14746693 A JP 14746693A JP 14746693 A JP14746693 A JP 14746693A JP 2913243 B2 JP2913243 B2 JP 2913243B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、段積みされた等辺山形
鋼や不等辺山形鋼、或いは、リップ溝形鋼等の鋼材を、
電磁石を用いて吊り上げるリフティングマグネット装置
と、それを加工ラインの搬入台へ自動給材する移載装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、製鉄所で製造される各種形鋼は、
運搬途上における荷崩れ防止や運搬の利便さ、或いは、
まとめて取り扱う場合の利便さが考慮され、通常、形鋼
の長さが1本当たり短くて5〜6m程度、長くて10〜
15m程度の一律の長さで切断され、1ロットの総重量
が3〜5トン程度を目安に1束に結束されてユーザーに
供給されている。例えば、対象とする形鋼がアングル材
である場合についてみると、これは、図10の断面図に
示すように、アングル材の3本程度を山状に並べ、その
上に3〜5段程度積み上げた上で、隣合うアングル材で
形成される谷間の部分に、繋ぎを兼ねるアングル材を天
地逆に落し込み、これにて隣合うアングル材がバラけな
いように繋ぎ止め、再び、その山の部分にアングル材を
3〜5段程度積み上げ、また、谷間の部分にアングル材
を天地逆に落し込むことで繋ぎ合わせ、アングル材それ
自体による段積み状態、即、結束状態に形成している。
【0003】他方、このアングル材の1ロットを購入し
た加工メーカーでは、当該アングル材を順次段ばらしし
て、その所定位置に適宜の間隔毎に多数の通孔を穿孔加
工したり、それを適宜長さで切断加工する作業が行なわ
れる。その加工作業は、搬入台へ移載したアングル材の
端縁部を、当該搬入台に沿って走行制御される電動搬送
車にチャッキングした上で、搬入台と同じライン上に配
設した穿孔切断加工機へ自動的に送り込む。すると、後
は、予め、入力された穿孔、切断データに従ってアング
ル材の所定位置への穿孔加工や切断加工が自動的に行な
われ、搬出台を送り出されることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、定置台に段
積みされたアングル材を、段ばらしして搬入台へ移載す
る作業それ自体は、従来から人為的な作業で行なわれて
いる。その為、図10に示すように、搬入台の隣接位置
に、当該搬入台より高段としたアングル材の定置台を形
成し、当該定置台と搬入台との間に、想像線で示すよう
な適度な傾斜角度のスロープ桁を形成している。そこ
で、定置台に段積みされたアングル材の1本(重い場合
には、1本当たり150〜200kgにもなる)に、通
常、一人の作業者が手で持った二股状のフォークやバー
ル等を、当該アングル材のほぼ中間部に挿通して梃子の
作用で持ち上げた上で段ばらし作業をし、それを低段部
の搬入台に向かうスロープ桁を利用して滑り落とし込ま
せることで供給するという、単純で極めて大変な重労働
を繰り返し行なう人為的な作業を不可欠としている。勿
論、段ばらしの対象物が、繋ぎを兼ねたアングル材の場
合には、図10に示すように、アングル材の山部が下側
であるため、そのまま搬入台のローラ溝に向かって滑り
落すことで済むものの、それ以外のアングル材の多く
は、その山部が上を向いて段積みされている。その為、
一旦、それを段ばらしした上で、上を向いているアング
ル材を半回転させ、搬入台のローラ溝に向かって落し込
まねばならないことになる。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、前
記のような段ばらし作業の自動化、合理化に対処する為
に、転回自在に支持した電磁石ホルダに、形鋼の外側面
を磁着脱自在とする2体で1組の外面電磁石と、形鋼の
内側面を磁着脱自在とする2体で1組の内面電磁石を構
成してなる鋼材のリフティングマグネット装置を、ま
た、定置台に段積みされた形鋼を、加工ラインの搬入台
へ移載するに、当該搬入台に並設して固定建屋を設け、
当該固定建屋に横移動自在な可動フレームを設け、当該
可動フレームに上下移動自在な昇降フレームを設け、当
該昇降フレームのエレベータービームに電磁石ホルダの
固定フレームと、当該電磁石ホルダを転回自在とする駆
動シャフトを軸受支持し、当該電磁石ホルダには、形鋼
の外側面を磁着脱自在とする2体で1組の外面電磁石
と、形鋼の内側面を磁着脱自在とする2体で1組の内面
電磁石を構成してなる鋼材の移載装置を提供したのであ
る。
【0006】
【作用】定置台に段積みされた形鋼の内、谷部が上を向
いている繋ぎを兼ねた形鋼に対しては、電磁石ホルダに
設けた2体で1組の内面電磁石を下側にした状態で、当
該電磁石ホルダを鉛直上方から形鋼内側面に落し込んで
当接し、当該内面電磁石を励磁することにより磁力吸着
して引き上げることで段ばらしする。また、段積みされ
た形鋼の内、山部が上を向いている形鋼に対しては、電
磁石ホルダを反転させて2体で1組の外面電磁石を下に
向けた上で、電磁石ホルダを鉛直上方から形鋼外側面に
落し込んで当接し、当該外面電磁石を励磁することによ
り磁力吸着して引き上げることで段ばらしする。その
内、外面電磁石により形鋼外側面を磁力吸着して引き上
げた場合には、電磁石ホルダを転回して形鋼を反転さ
せ、仮置きハンガーへ一旦移載する。そして、再び、電
磁石ホルダを反転させることで、2体で1組の内面電磁
石を下に向けた上で、電磁石ホルダを鉛直上方から仮置
きされた形鋼内側面に落し込んで当接し、当該内面電磁
石を励磁することにより磁力吸着して引き上げた後、形
鋼の加工ラインの搬入台へ移載する。
【0007】
【実施例】先ず、本発明に係るリフティングマグネット
装置とその移載装置が組み合わされるアングル材Xの加
工装置を説明する。1は段積みされたアングル材Xを載
置する定置台であって、当該定置台1とほぼ平行に断面
H字状の搬入台2を並設している。3は搬入台2にほぼ
等間隔に軸受支持したフリーローラであって、その中央
部がV字状に形成され、当該ローラ溝4にアングル材X
の山部が嵌め込まれることで、アングル材Xが安定的に
搬送案内される。Dはアングル材Xの所定位置に穿孔加
工したり、適宜の長さに切断加工する穿孔切断加工機で
あって、直線状にライン構成した搬入台2と加工後の搬
出台5との間に設けている。Tはアングル材Xの電動搬
送車であって、搬入台2の片側に並設したリニアガイド
G1に乗架支持され、搬入台2の後端部から前端部にか
けて走行制御されるようにしている。この電動搬送車T
には搬入台2の上方部へアーム6が張出し形成され、そ
の先端部に設けた開閉爪(図示せず)により、アングル
材Xの端縁部をチャッキングして搬送するようにしてい
る。
【0008】
【移載装置】次に、定置台1に載置されたアングル材X
を、搬入台2へ移載する装置の全体概要について説明す
る。Hは箱枠状にフレーム構成した固定建屋であって、
その片側には、搬入台2と定置台1を適宜の間隔を隔て
て並設している。7は固定桁であって、固定建屋Hの上
端部から搬入台2の上方部にかけてオーバーハングして
いる。8は平面矩形枠状にフレーム構成した可動フレー
ムであって、固定桁7の上面に固定したリニアガイドG
2に平置き状態で摺動自在に嵌挿支持している。9は可
動フレーム8の左側面に立ち上げた固定マストであっ
て、その外側面にリニアガイドG3を固定している。M
1は可動フレーム8を左右横方向へ進退移動させる駆動
モータであって、可動フレーム8の右側上部に設置して
いる。10は可動フレーム8の左右横方向へ差し渡して
軸受支持したスクリュウシャフトであって、その中間適
所を固定桁7に固定した軸受部材11に回転自在に螺合
している。この駆動モータM1とスクリュウシャフト1
0とは、可動フレーム8の右側端部で上下にチェーンC
1が掛けられ、当該駆動モータM1の作動でスクリュウ
シャフト10が回転し、これにて固定桁7に対して可動
フレーム8が摺動して左右横方向へ進退移動するように
している。12は側面矩形枠状にフレーム構成した昇降
フレームであって、その内側面にリニアガイドG4が縦
設固定され、前記の固定マスト9のリニアガイドG3に
立ち上げた状態で抱合嵌挿されることで上下に摺動自在
としている。13は昇降フレーム12の下端部に固定し
たエレベータビームであって、その底部に駆動シャフト
14を軸受支持すると共に、後記するアングル材Xのリ
フティングマグネット装置Sを前後に適宜の間隔を隔て
て多数組構成している。M2は昇降フレーム12を上下
方向へ昇降移動させる駆動モータであって、昇降フレー
ム12の上端張出し部12Aに吊り下げ状態で固定して
いる。15はスクリュウシャフトであって、その上端部
を昇降フレーム12の上端張出し部12Bに軸受支持
し、その下端部を可動フレーム8の張出し部8Aに軸受
支持している。Bは油圧駆動するバランサーであって、
そのシリンダ本体16の基端部を、可動フレーム8の左
側端部に立設固定した支持ステー17に枢設し、伸縮自
在なシリンダロッド18の上端部を昇降フレーム12の
上端張出し部12Cに固定している。このバランサーB
は、前後に間隔を隔てて合計4体程度設けられ、4体の
バランサーBによる引き上げ油圧力が、昇降フレーム1
2とエレベータビーム13とアングル材Xのリフティン
グマグネット装置S等の全自重とウエイトバランスした
状態となるように調節されている。また、前記の駆動モ
ータM2とスクリュウシャフト15とは、昇降フレーム
12の上端部で水平にチェーンC2が掛けられ、駆動モ
ータM2が作動するとスクリュウシャフト15が回転
し、昇降フレーム12の上下方向への円滑な昇降移動が
なされる。尚、前記のバランサーBに代えて、カウンタ
ーウエイト構造としたり、或いは、バランサーBとカウ
ンターウエイト構造の両方を組み合わせて、ウエイトバ
ランスさせることもできる。M3は駆動シャフト14を
正逆回転させる駆動モータであって、エレベータビーム
13のほぼ中央部に設置され、駆動シャフト14との間
にチェーンC3を掛けている。19はアングル材Xの仮
置きハンガーであって、その基端部を固定建屋Hのほぼ
中間高さ位置の固定梁20に固定し、当該固定梁20か
ら張出された仮置きハンガー19の先端部をV字状に切
り欠き形成している。
【0009】
【リフティングマグネット装置】次に、エレベータビー
ム13に前後方向へ等間隔に多数組配設されたアングル
材Xのリフティングマグネット装置Sを、図6〜図8に
基づいて説明する。21はリフティングマグネット装置
Sの本体部を両端支持する固定フレームであって、その
基端部を駆動シャフト14が貫通し、その上面部をエレ
ベータビーム13に固定し、その先端部を片側へ張出し
形成している。22は固定フレーム21の先端部に前後
に差し渡した回転軸であって、当該回転軸22には図6
〜図8に示すような特異な構造に溶接加工した電磁石ホ
ルダFを貫挿した上で、当該電磁石ホルダFの前後両端
部を回転軸22に軸着固定している。49は駆動シャフ
ト14に軸着した駆動スプロケット、50は回転軸22
に軸着固定した従動スプロケットであって、両スプロケ
ット49、50に伝動チェーンC4が掛けられている。
従って、駆動モータM3が作動して駆動シャフト14が
正逆半回転すると、それに応じて回転軸22と電磁石ホ
ルダーFが正逆半回転し、これにより外面電磁石30、
31と内面電磁石34、35が天地反転する。この電磁
石ホルダFは、その前後中間位置と固定フレーム21の
内側位置を軸通プレート23〜25で間仕切り形成さ
れ、その内、軸通プレート23、24間の下部側を連結
プレート26で前後に固定し、また、軸通プレート2
4、25間の上部側を連結プレート27で前後に連結固
定している。その内、軸通プレート23における一方の
傾斜端部23Aと連結プレート26の一端部には、上向
き45度勾配の傾斜プレート28が、また、軸通プレー
ト24における他方の傾斜端部24Aと連結プレート2
6の他端部には、上向き45度勾配の傾斜プレート29
が溶接固定され、これらの左右の傾斜プレート28、2
9には、アングル材Xの外側面を磁着脱自在とする2体
で1組の外面電磁石30、31が、前後に齟齬した状態
で正面視して八字状に取着固定している。また、軸通プ
レート25における一方の傾斜端部25Aと連結プレー
ト27の一端部には、下向き45度勾配の傾斜プレート
32が、また、連結プレート27の他端部と軸通プレー
ト24の前面側には、下向き45度勾配の傾斜プレート
33が溶接固定され、これらの左右の傾斜プレート3
2、33には、アングル材Xの内側面を磁着脱自在とす
る2体で1組の内面電磁石34、35が、前後に齟齬し
た状態で正面視して直交状にクロスさせて取着固定して
いる。従って、外面電磁石30、31の1組と内面電磁
石34、35の1組は、図6〜図8に示すように、外面
電磁石30、31が上半部側にあるとき、内面電磁石3
4、35が下半部側となるように構成している。次に、
外面電磁石30、31と内面電磁石34、35の支持構
造について説明する。36は中実円柱状の外面電磁石3
0、31の中心位置に螺合した球頭ボルト、37は傾斜
プレート28、29に貫挿支持した支持軸であって、そ
の軸頭部に中間フランジ38が固定され、当該中間フラ
ンジ38の中心球状穴には前記球頭ボルト36を旋回自
在に嵌合している。39は支持軸37に巻装したコイル
スプリング、40は中間フランジ38に螺合したストッ
パーボルト、41はストッパーボルト40に巻装したコ
イルスプリングである。42は上半部を中実円柱状とし
下半部を中空円筒状とする内面電磁石34、35におけ
る中実円柱部の中心位置に螺合した球頭ボルト、43は
傾斜プレート32、33に貫挿支持した支持軸であっ
て、その軸頭部に中間フランジ44が固定され、当該中
間フランジ44の中心位置にはボス軸部45が凸設さ
れ、そのボス軸部45の中心球状穴には、前記球頭ボル
ト42を旋回自在に嵌合している。46は支持軸43に
巻装したコイルスプリング、47は中間フランジ44に
螺合したストッパーボルト、48はストッパーボルト4
7に巻装したコイルスプリングである。
【0010】
【移載方法】そこで、図10のように、定置台1に段積
みされたアングル材Xを、前記の移載装置を作動させて
搬入台2へ自動給材するには、予め、段積みされたアン
グル材Xのサイズ、その段積み形態等の情報がデータ入
力され、それに従って効率のよい移載作業がなされるの
であるが、以下、説明の便宜上、図10に示すような段
積み状態にあるアングル材Xの内、段ばらしの対象物が
アングル材Xの山部が下側となっている繋ぎを兼ねたア
ングル材Xを移載する場合について説明する。先ず、図
2に示すように、後退位置にある可動フレーム8を、そ
の駆動モータM1を作動させることで、定置台1の所定
のアングル材Xの直上部まで前進移動させる。次いで、
上端位置にある昇降フレーム12を、その駆動モータM
2を作動させることで降下移動させ、電磁石ホルダFの
下側に位置する1組の内面電磁石34、35を、当該ア
ングル材Xの内面谷部に落し込んで当接させた上で、当
該内面電磁石34、35を励磁することで磁着する。そ
して、昇降フレーム12を上昇移動させ、アングル材X
を持ち上げて段ばらしした上で、可動フレーム8を搬入
台2の直上部まで後退移動する。再び、昇降フレーム1
2を降下移動してアングル材Xの下側の山部を、搬入台
2のローラ溝4に臨ませた上で、当該内面電磁石34、
35を消磁することで、アングル材Xが搬入台2へ移載
され、当該アングル材Xの後端部を電動搬送車Tの張出
しアーム6にチャッキングした上で、穿孔切断加工機D
へ送り込むことで、アングル材Xの所定位置への穿孔加
工と所定長での切断加工が自動的に行なわれ、搬出台5
から送り出されることになる。次に、アングル材Xの山
部が上向き状態で段積みされているアングル材Xを段ば
らしする場合は、それを一旦段ばらしした上で、上を向
いているアングル材Xを半回転させ、搬入台2のローラ
溝4へ落し込まねばならないことになるが、その場合に
おける移載手順の1例を説明する。先ず、後退位置にあ
る可動フレーム8を、その駆動モータM1を駆動させる
ことで、段ばらし対象のアングル材Xの直上部まで前進
移動させ、駆動モータM3を作動させて駆動シャフト1
4を半回転させることで、電磁石ホルダFに設けた1組
の外面電磁石30、31を下側へ反転させ、次いで、上
端位置にある昇降フレーム12を、その駆動モータM2
を作動させることで降下移動させ、当該電磁石ホルダF
の外面電磁石30、31をアングル材Xの外側面山部に
落し込んで当接、し、当該外面電磁石30、31を励磁
することで磁着する。そして、昇降フレーム12を上昇
移動させ、アングル材Xを持ち上げて段ばらしした上
で、駆動モータM3を作動させて駆動シャフト14を逆
回転させることにより、アングル材Xを上部側へ持ち上
げる。そして、可動フレーム8を後退移動させ、固定建
屋Hから張出した仮置きハンガー19の直上部までアン
グル材Xを後退搬送した上で、昇降フレーム12を降下
移動してアングル材Xの下側の山部を、仮置きハンガー
19のV字状切り欠きに臨ませ、当該外面電磁石30、
31を消磁することで、当該アングル材Xを仮置きハン
ガー19へ一旦移載する。そして、昇降フレーム12を
更に降下させた上で、再び、可動フレーム8をほぼ搬入
台2の上方部まで前進移動させた後、昇降フレーム12
を仮置きハンガー19の高さより上方位置まで上昇移動
する。そして、可動フレーム8を仮置きハンガー19の
直上部まで後退移動した後、駆動シャフト14を半回転
させることで、電磁石ホルダFに設けた外面電磁石3
0、31と内面電磁石34、35の上下位置関係を天地
反転させ、その上で、昇降フレーム12を降下移動し
て、仮置きハンガー19に仮置きされたアングル材Xの
内面谷部に1組の内面電磁石34、35を落し込んで当
接し、当該内面電磁石34,35を励磁してアングル材
Xを吸着する。後は、昇降フレーム12を上昇移動させ
てアングル材Xを持ち上げ、可動フレーム8を搬入台2
の直上部まで前進移動させ、昇降フレーム12を降下移
動させることにより、アングル材Xの山部を搬入台2の
ローラ溝4に臨ませ、当該内面電磁石34、35を消磁
することで、アングル材Xが搬入台2へ移載されること
になる。前記のような段ばらしの手順で、定置台1に段
積みされたアングル材Xに対する段ばらしと、その多く
を一旦仮置きハンガー19へ仮置きした上で搬入台2へ
移載したり、或いは、仮置きハンガー19を経ることな
く、直接、搬入台2へ移載することで、アングル材Xが
自動的に給材される。勿論、前記した手順は、作動説明
の便宜上のもので、定置台1に載置されたアングル材X
の段積み状況、その他により自動制御されたり、必要に
応じてマニュアル制御される。ところで、段積みされた
アングル材Xは、見掛け上は直線状ではあるものの、そ
れが長尺ものであればあるほど、その先端部から後端部
にかけての撓み、歪、反り、捻り等が発生していること
が通例である。そこで、外面電磁石30、31や内面電
磁石34、35のいずれかで磁力吸着する箇所のアング
ル材Xに、僅かな撓み、歪、反り、捻り等が発生してい
ても、外面電磁石30、31の本体部は球頭ボルト36
で、また、内面電磁石34、35の本体部は球頭ボルト
42で、共に電磁石ホルダFに旋回自在に支持されてい
る。その為、外面電磁石30、31や内面電磁石34、
5の吸着頭部が、アングル材Xの外側面や内側面の当接
箇所にほど良く馴染んで密着し、その吸着性が損なわれ
ることなく、円滑確実に磁力吸着されてリフティングに
供される。同時に、外面電磁石30、31や内面電磁石
34、35がアングル材Xの内外側面に落し込まれて当
接される際には、外面電磁石30、31を付勢支持する
コイルスプリング39、41や、内面電磁石34、35
を付勢支持するコイルスプリング46、48による2段
の緩衝効果が発揮される。
【0011】
【他の実施例】前記の移載装置の場合には、固定建屋H
の片側に定置台1と搬入台2がある場合について説明し
たが、図9に示すように、固定建屋Hの両側位置にほぼ
対称的に定置台1、1Aと搬入台2、2Aをレイアウト
し、それに応じて固定建屋Hから固定桁7を左右両側方
に張出し形成し、また、可動フレーム8の両端部にも昇
降フレーム12、12Aを形成し、その下端部のエレベ
ータビーム13、13Aにリフティングマグネット装置
Sをほぼ対称的に構成すれば、アングル材Xの搬入台2
への移載を左右交互に行なうことができる。尚、前記の
場合には、等辺山形鋼であるアングル材Xについて説明
したが、それが不等辺山形鋼やリップ溝形鋼等の鋼材を
リフティングして給材することにも利用できるものであ
る。
【0012】
【発明の効果】本発明は、前記のように、先ず、第1に
は、転回自在に支持した電磁石ホルダに、形鋼の外側面
を磁着脱自在とする2体で1組の外面電磁石と、形鋼の
内側面を磁着脱自在とする2体で1組の内面電磁石を構
成してなる鋼材のリフティングマグネット装置を提供
し、また、固定建屋に横移動自在な可動フレームを設
け、当該可動フレームに上下移動自在な昇降フレームを
設け、当該昇降フレームのエレベータービームに電磁石
ホルダの固定フレームと、当該電磁石ホルダを転回自在
とする駆動シャフトを軸受支持し、当該電磁石ホルダに
は、形鋼の外側面を磁着脱自在とする2体で1組の外面
電磁石と、形鋼の内側面を磁着脱自在とする2体で1組
の内面電磁石を構成してなる鋼材の移載装置を提供した
ので、段積みされた形鋼に対する段ばらし作業と、その
移載作業の自動化、合理化に貢献でき、ひいては、此種
の形鋼に対する加工作業を飛躍的に向上させる等の諸効
果をもたらす。
【図面の簡単な説明】
【図1】移載装置を含む装置全体を後方からみた全体斜
視図である。
【図2】装置全体の正面図である。
【図3】装置全体の右側面図である。
【図4】装置全体の平面図である。
【図5】移載装置の前後中央付近における駆動構造を示
す概要斜視図である。
【図6】リフティングマグネット装置の構成部分を示す
斜視図である。
【図7】リフティングマグネット装置の正面図である。
【図8】リフティングマグネット装置の分解図である。
【図9】移載装置の他の実施例を示す装置全体の正面図
である。
【図10】アングル材の段積み状態を示す正面図であ
る。
【符号の説明】
X アングル材 D 加工機 T 搬送車 H 固定建屋 B バランサー S リフティングマグネット装置 F 電磁石ホルダ M 駆動モータ 1 定置台 2 搬入台 3 フリーローラ 4 ローラ溝 7 固定桁 8 可動フレーム 9 固定マスト 10、15 スクリュウシャフト 12 昇降フレーム 13 エレベータビーム 14 駆動シャフト 16 シリンダ本体 18 シリンダロッド 19 仮置きハンガー 21 固定フレーム 22 回転軸 23、24、25 軸通プレート 26、27 連結プレート 28、29、32、33 傾斜プレート 30、31 外面電磁石 34、35 内面電磁石 36、42 球頭ボルト 37、43 支持軸 38、44 中間フランジ 39、41、46、48 コイルスプリング 40、47 ストッパボルト 49 駆動スプロケット 50 従動スプロケット

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 転回自在に支持した電磁石ホルダFに、
    形鋼Xの外側面を磁着脱自在とする2体で1組の外面電
    磁石30、31と、形鋼Xの内側面を磁着脱自在とする
    2体で1組の内面電磁石34、35を構成したことを特
    徴とする鋼材のリフティングマグネット装置。
  2. 【請求項2】 電磁石ホルダFの前部側と後部側には、
    左右に間隔を隔てて45度勾配の傾斜プレート28、2
    9、32、33を設け、その内、一方の傾斜プレート2
    8、29には、外面電磁石30、31を支持する支持軸
    37を支持し、その軸頭部の中間フランジ38には、外
    面電磁石30、31に固定した球頭ボルト36を旋回自
    在に嵌合し、また、他方の傾斜プレート32、33に
    は、内面電磁石34、35を支持する支持軸43を支持
    し、その軸頭部の中間フランジ44から凸設したボス軸
    部45には、内面電磁石34、35に固定した球頭ボル
    ト42を旋回自在に嵌合してなる請求項1に記載の鋼材
    のリフティングマグネット装置。
  3. 【請求項3】 電磁石ホルダFの前部側と後部側を軸通
    プレート23〜25と、その上部側と下部側の連結プレ
    ート26、27で形成し、その一方には、左右に間隔を
    隔てて上向き45度勾配の傾斜プレート28、29を形
    成し、他方には、左右に間隔を隔てて下向き45度勾配
    の傾斜プレート32、33を形成してなる請求項1又は
    請求項2に記載の鋼材のリフティングマグネット装置。
  4. 【請求項4】 外面電磁石30、31の支持軸37にコ
    イルスプリング39を巻装し、その軸頭部の中間フラン
    ジ38には、ストッパーボルト40と当該ストッパーボ
    ルト40に巻装したコイルスプリング41を設け、ま
    た、内面電磁石34、35の支持軸43にコイルスプリ
    ング46を巻装し、その軸頭部の中間フランジ44に
    は、ストッパーボルト47と当該ストッパーボルト47
    に巻装したコイルスプリング48を設けてなる請求項2
    に記載の鋼材のリフティングマグネット装置。
  5. 【請求項5】 形鋼Xが、等辺山形鋼、不等辺山形鋼、
    リップ溝形鋼である請求項1に記載の鋼材のリフティン
    グマグネット装置。
  6. 【請求項6】 固定建屋Hに横移動自在な可動フレーム
    8を設け、当該可動フレーム8に上下移動自在な昇降フ
    レーム12を設け、当該昇降フレーム12のエレベータ
    ービーム13に電磁石ホルダFの固定フレーム21と、
    当該電磁石ホルダFを転回自在とする駆動シャフト14
    を軸受支持し、当該電磁石ホルダFには、形鋼Xの外側
    面を磁着脱自在とする2体で1組の外面電磁石30、3
    1と、形鋼Xの内側面を磁着脱自在とする2体で1組の
    内面電磁石34、35を構成したことを特徴とする鋼材
    の移載装置。
  7. 【請求項7】 電磁石ホルダFの前部側と後部側には、
    左右に間隔を隔てて45度勾配の傾斜プレート28、2
    9、32、33を設け、その内、一方の傾斜プレート2
    8、29には、外面電磁石30、31を支持する支持軸
    37を支持し、その軸頭部の中間フランジ38には、外
    面電磁石30、31に固定した球頭ボルト36を旋回自
    在に嵌合し、また、他方の傾斜プレート32、33に
    は、内面電磁石34、35を支持する支持軸43を支持
    し、その軸頭部の中間フランジ44から凸設したボス軸
    部45には、内面電磁石34、35に固定した球頭ボル
    ト42を旋回自在に嵌合してなる請求項6に記載の鋼材
    の移載装置。
  8. 【請求項8】 電磁石ホルダFの前部側と後部側を軸通
    プレート23〜25と、その上部側と下部側の連結プレ
    ート26、27でフレーム構成し、その一方には、左右
    に間隔を隔てて上向き45度勾配の傾斜プレート28、
    29を形成し、他方には、左右に間隔を隔てて下向き4
    5度勾配の傾斜プレート32、33を形成してなる請求
    項6又は請求項7に記載の鋼材の移載装置。
  9. 【請求項9】 外面電磁石30、31の支持軸37にコ
    イルスプリング39を巻装し、その軸頭部の中間フラン
    ジ38には、ストッパーボルト40と当該ストッパーボ
    ルト40に巻装したコイルスプリング41を設け、ま
    た、内面電磁石34、35の支持軸43にコイルスプリ
    ング46を巻装し、その軸頭部の中間フランジ44に
    は、ストッパーボルト47と当該ストッパーボルト47
    に巻装したコイルスプリング48を設けてなる請求項7
    に記載の鋼材の移載装置。
  10. 【請求項10】 固定建屋Hに形鋼Xの仮置きハンガー
    19を設けてなる請求項7に記載の鋼材の移載装置。
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