JP2501776Y2 - 鋼材の加工装置 - Google Patents

鋼材の加工装置

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JP2501776Y2
JP2501776Y2 JP7819890U JP7819890U JP2501776Y2 JP 2501776 Y2 JP2501776 Y2 JP 2501776Y2 JP 7819890 U JP7819890 U JP 7819890U JP 7819890 U JP7819890 U JP 7819890U JP 2501776 Y2 JP2501776 Y2 JP 2501776Y2
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達之 宇根
晃治 中道
力 矢垣
正元 椎野
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石川島播磨重工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、搬送設備及び加工ユニット等を制御して鋼
材を自動的に加工することのできる鋼材の加工装置に関
する。
[従来技術] 一般に床面、壁面等に沿って配管を行う場合、配管を
支持するための管サポートが設けられる。
その管サポートの従来の一例としては、第5図に示す
ように壁面1に鋼材(例えば山形鋼)で成形された管サ
ポート2を取り付け、その管サポート2に沿って配列さ
れた配管3をUボルト4で取り付けるように構成された
ものがある。
[考案が解決しようとする課題] ところで、上述の管サポート2を製作すべく鋼材を加
工する場合、第6図に示すように、素材の鋼材(例えば
山形鋼)5に、Uボルト4を挿通させるためのボルト孔
6の位置、曲げ加工を行うための切欠き線7あるいは所
定の寸法に切断するための切断線8の罫書きを行った
後、孔明け加工装置、切欠き加工装置、切断装置(いず
れも図示せず)で加工を行っていた。
しかしながら、これら加工装置は、工場内に離れた位
置に設置されており、罫書完了後の鋼材5をそれら装置
の場所まで逐次搬送して加工を行わなければならず、そ
の搬送あるいは加工に要する時間が多くかかるといいう
問題があり。また、素材の形鋼5は定格寸法であるた
め、所定寸法の管サポート2を切り出した後の残りが、
半端な寸法になるため加工素材として使用できなくな
り、残材として処理しなければならず、歩留まりが悪く
なるという問題があった。
本考案は、上記課題を解決すべくなされたもので、そ
の目的は、鋼材の搬送及び加工を連続的に行うことがで
き、かつ、鋼材の歩留まりを向上させ得る鋼材の加工装
置を提供するにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために本考案は、多数の支柱を縦
横に配列して設け、その支柱間に鋼材を積層してストッ
クするラックと、そのストックされた鋼材と並行に設け
られ、適宜の間隔をもって送りローラが配列されたキャ
リヤ架台と、上記ラックとキャリヤ架台との間を往復動
自在に設けられ、そのラックにストックされた鋼材を磁
力吸着して上記キャリヤ架台上へ移動させる搬送リフタ
と、上記キャリヤ架台に沿って往復動自在に設けられ、
キャリヤ架台上の鋼材を磁力吸着してキャリヤ架台に沿
って搬送させるキャリヤと、上記キャリヤ架台の前方に
設けられ、搬送される鋼材を溶接、孔明け、切欠き、切
断加工を行う加工ユニットと、該加工ユニットに連結さ
れ、加工された加工鋼材を仕分けして搬出する仕分けコ
ンベヤと、上記搬送リフタ、キャリヤ、加工ユニットお
よび仕分けコンベヤの作動を制御する制御装置とを備え
たものである。
[作用] 加工すべき鋼材は、寸法別に仕分けされてラックの支
柱間に積層されてストックされる。このストックされた
鋼材を加工する場合には、鋼材を搬送リフタでキャリヤ
架台上に移動した後、その鋼材をキャリヤで把持して、
キャリヤ架台に沿って搬送しながら、その先端部から順
次、孔明け、切欠き、切断等の加工を行い、加工を終了
した鋼材は、仕分けコンベヤで、組立て加工ライン、曲
げ加工ライン、完成品置き場へのラインへ仕分けされて
搬出される。
また、加工された残りの半端鋼材は、新たにキャリヤ
架台上に載置された鋼材の先端部に溶接接合されて加工
素材として使用される。これにより半端鋼材が残材とな
らず、鋼材の歩留まりを向上させ得る。
さらに、加工ユニットは、キャリヤ架台の前方に溶
接、孔明け、切欠き及び切断等の加工を行う装置がユニ
ット化されて設置されており、加工ユニット及び搬送リ
フタ、キャリヤの作動は制御装置で制御されるので、そ
の搬送及び加工を自動的に連続して行うことができ、そ
の作業の省力化が図れる。
[実施例] 本考案の実施例を添付図面に基づいて説明する。
第1図〜第4図は本考案の実施例を示すものである。
図において、10はラックで、ラック10はパイプ等で形
成された多数の支柱11が配列して設けられ、これら支柱
11間に鋼材(例えば山形鋼等)12が積層されてストック
されている。これら支柱11は、支持架台13上に鋼材12を
寸法別にストックできるように、その間隔が鋼材寸法に
対応する間隔をもって配列されている。
このラック10にストックされた鋼材12に沿って並行に
キャリヤ架台14が設けられ、このキャリヤ架台14上に
は、鋼材12を載置するための受け台15が設けられる。本
実施例において、上記受け台15は、第3図に示すよう
に、鋼材12としての山形鋼が裏返し状に載置されるよう
にV字状に形成されており、この受け台15には、載置さ
れた鋼材12を円滑に移動させるための送りローラ16が適
宜の間隔を隔てて配設されている。
上記ラック10の近傍には、このラック10と上記キャリ
ヤ架台14間を往復動自在にして、ラック10内の鋼材12を
上記キャリヤ架台14の受け台15上に磁力で吸着して移動
させる搬送リフタ17が設けられる。この搬送リフタ17
は、図示するように、その両端部にラック10とキャリヤ
架台14の上方を横断するように架設されたビーム18上に
走行自在に支持された走行ガーダ19と、その走行ガーダ
19にシリンダ20を介して昇降自在に支持されされた支持
ビーム21の下部に配列された複数のマグネット22とから
なり、本実施例において、このマグネット22は、その下
端部が鋼材12としての山形鋼の腹側に当接吸着できるよ
うV字状に形成されている。
上記キャリヤ架台14に沿って往復動自在に設けられ、
上記キャリヤ架台14の受け台15上に載置された鋼材12を
キャリヤ架台14に沿って搬送させるキャリヤ23が設けら
れる。このキャリヤ23は、キャリヤ架台14上に、受け台
15と並行に敷設された走行レール24上に走行自在に設け
られ、その上部には、受け台15上の鋼材12を磁力で把持
するマグネット25がシリンダ26を介して昇降自在に設け
られている。
上記キャリヤ架台14の前方には、搬送される鋼材12を
溶接、孔明け、切欠き及び切断加工を行う加工ユニット
27が設けられる。本実施例において加工ユニット27は、
溶接ロボット28,孔明けプレス29,切欠きプレス30及び切
断プレス31等からなり、そのうち溶接ロボット28は、キ
ャリヤ架台14の前部に旋回、俯仰自在に設けられ、その
作動を制御する溶接制御機32に連結されている。
また、本実施例において、孔明けプレス29,切欠きプ
レス30は、第4図中に2点鎖線で示すように、加工台33
上に位置する鋼材12としての山形鋼の腹側の傾斜に合わ
せて、そのツール34が傾斜して設けられ、鋼材12の加工
を迅速に行えるようになっている。
上記加工ユニット27の前方には、加工された鋼材12を
仕分けして搬出する仕分けコンベヤ35が設けられる。本
実施例において仕分けコンベヤ35は、その先端部が旋
回、俯仰自在になっており、加工ユニット27で加工され
た鋼材12を組立て加工ライン、曲げ加工ライン及び完成
品置き場へのライン等へ搬出できるようになっている。
上述の搬送リフタ17、キャリヤ23、加工ユニット27及
び仕分けコンベヤ35の作動は、数値制御器またはマイク
ロコンピュータ等が備えられる制御装置36で自動的に制
御されるようになっている。
また、第1図及び第2図中において37は、加工した鋼
材12に部品記号、名称等を印字する印字ヘッドである。
次に、本実施例の作用について説明する。
加工される鋼材12は、寸法別に仕分けされてラック10
の支柱11間に積層されてストックされる。このストック
された鋼材12を加工する場合には、鋼材12を搬送リフタ
17でキャリヤ架台14上に移動した後、その鋼材12をキャ
リヤ23で把持して、キャリヤ架台14に沿って搬送しなが
ら、その先端部から順次、孔明け、切欠き、切断等の加
工を行い、加工を終了した鋼材12は、仕分けコンベヤ35
で、仕分けされて組立て加工ライン、曲げ加工ライン、
完成品置き場へのラインへ搬出される。
また、加工された残りの半端鋼材12は、新たにキャリ
ヤ架台14上に載置された鋼材12の先端部に溶接接合され
て加工素材として使用される。これにより、その鋼材12
の残部が残材とならず、鋼材12の歩留まりを向上させ得
る。
さらに、加工ユニット27は、キャリヤ架台14の前方に
溶接、孔明け、切欠き及び切断等の加工を行う装置がユ
ニット化されて設置されており、加工ユニット27及び搬
送リフタ17、キャリヤ23、仕分けコンベヤ35の作動は制
御装置36で制御されるので、その搬送及び加工を自動的
に連続して行うことができ、その作業の省力化が図れ
る。
[考案の効果] 以上要するに本考案によれば、加工される鋼材の搬送
及び加工を制御装置の制御で行うので、その作業工程を
自動的に連続して行うことができ、作業の省力化を図る
ことができる。また、加工した残りの半端鋼材は新たな
鋼材に溶接接合して使用されるので、鋼材の歩留まりを
向上させることができる等の優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す平面図、第2図は第1
図の側面図、第3図は第1図のIII-III断面図、第4図
は第1図のIV-IV断面図、第5図は管サポートを示す断
面図、第6図は従来例を示す図である。 図中、10はラック、11は支柱、12は鋼材、14はキャリヤ
架台、17は搬送リフタ、23はキャリヤ、27は加工ユニッ
ト、35は仕分けコンベヤ、36は制御装置である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 椎野 正元 東京都江東区豊洲2丁目1番1号 石川 島播磨重工業株式会社東京第一工場内 (56)参考文献 特開 昭59−196115(JP,A) 特公 昭56−4334(JP,B2) 実公 昭58−17758(JP,Y2)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】多数の支柱を縦横に配列して設け、その支
    柱間に鋼材を積層してストックするラックと、そのスト
    ックされた鋼材と並行に設けられ、適宜の間隔をもって
    送りローラが配列されたキャリヤ架台と、上記ラックと
    キャリヤ架台との間を往復動自在に設けられ、そのラッ
    クにストックされた鋼材を磁力吸着して上記キャリヤ架
    台上へ移動させる搬送リフタと、上記キャリヤ架台に沿
    って往復動自在に設けられ、キャリヤ架台上の鋼材を磁
    力吸着してキャリヤ架台に沿って搬送させるキャリヤ
    と、上記キャリヤ架台の前方に設けられ、搬送される鋼
    材を溶接、孔明け、切欠き、切断加工を行う加工ユニッ
    トと、該加工ユニットに連結され、加工された加工鋼材
    を仕分けして搬出する仕分けコンベヤと、上記搬送リフ
    タ、キャリヤ、加工ユニットおよび仕分けコンベヤの作
    動を制御する制御装置とを備えたことを特徴とする鋼材
    の加工装置。
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