JP2614990B2 - リール押えばねの製造方法 - Google Patents

リール押えばねの製造方法

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JP2614990B2
JP2614990B2 JP2214595A JP2214595A JP2614990B2 JP 2614990 B2 JP2614990 B2 JP 2614990B2 JP 2214595 A JP2214595 A JP 2214595A JP 2214595 A JP2214595 A JP 2214595A JP 2614990 B2 JP2614990 B2 JP 2614990B2
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邦夫 笹川
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株式会社加藤スプリング製作所
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビデオカセット等磁気
テープ記録媒体に用いるリール押えばねに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ビデオカセット等のカセットに
おいては、リールを定められた状態に位置させておく必
要性から、該リールをばね材からなるリール押えばねに
よりカセット本体に保持した構造となっている。従来こ
の種のリール押えばねとしては、例えば図4,5に示す
ものが知られている。図4,5に示すリール押えばね1
は、ばね材からなる板体が帯状に形成され、その中央部
2に取付孔3,3が形成されると共に同中央部2両側に
それぞれ一定寸法離間した2つの切欠部が4…が形成さ
れ、かつ前記中央部2から一方向に延びる一方の帯状板
部5と同他方向に延びる他方の帯状板部6とが一方の板
面側へ折曲された構成となっている。
【0003】従来、前記リール押えばね1の製造方法と
しては、プレスにより圧延板を打ち抜くプレス打ち抜き
法が広く採用されている。この方法は、多数の加工ステ
ージを有する機械プレスに帯状の圧延板を供給し、上下
金型によって圧延板に取付孔3,3を打ち抜く工程、切
欠部4,4を形成する工程、圧延板からリール押えばね
全体を打ち抜く工程等によりリール押えばね1を製作す
る。この方法においては、下金型の上に位置する圧延板
に対して上金型を圧下させることから、圧延板の打ち抜
くリール押えばね1の周囲に金型による押さえスペース
が残量される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の方法におい
ては、圧延板のリール押えばね打ち抜き箇所の周囲に一
定のスペースが必要であるから、リール押えばね打ち抜
き後において圧延板の廃棄部分が多く残ることになり、
材料の利用効率が悪く、歩留まりが悪いという問題があ
る。本発明は、前記事情に鑑みてなされたもので、リー
ル押えばねを歩留まりよく製造することのできるリール
押えばねの製造方法を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
リール押えばねの製造方法は、リール押えばねの長さ寸
法の幅を有する帯状の圧延板の幅方向中央部に、該圧延
板の延在方向に向けてリール押えばねの幅と同一スパン
で取付孔を列設する第1の工程と、前記圧延板に、この
圧延板の幅方向に向かう直線を、前記延在方向に前記押
えばねの幅と同一スパン、かつ前記取付孔を内在させる
スパンをもって複数設定すると共に、これら直線上の前
記中央部に一定寸法離間した2つの切欠部形成用孔を列
設する第2の工程と、前記圧延板を、前記直線に沿って
前記2つの切欠部形成用孔間を残して切断する第3の工
程と、この第3の工程の切断により形成された帯状板部
を一方の板面側に折曲する第4の工程と、前記圧延板を
前記直線に沿って前記2つの切欠部形成用孔間を切断す
る第5の工程とを有することを前記課題の解決手段とし
た。本発明の請求項2記載のリール押えばねの製造方法
は、前記圧延板の幅方向の端縁に、前記直線を中心とし
て凹部を形成する凹部形成工程を有することを前記課題
の解決手段とした。
【0006】
【作用】本発明の請求項1記載の製造方法では、第1の
工程において、取付孔が形成され、第2の工程において
切欠部が形成され、第3の工程において帯状板部が形成
され、第4の工程において該帯状板部が折曲され、第5
の工程において圧延板からリール押えばね全体が切り離
される。本発明の請求項2記載の製造方法では、リール
押えばねの長さ方向の周端に突出部が形成される。
【0007】
【実施例】以下、本発明のリール押えばねの製造方法を
図を参照して説明する。ここで製造するリール押えばね
は、前述した図4,5に示すリール押えばね1である。
ここで説明する方法では、板体に対して孔を打ち抜き、
切断し、折曲する機械プレスを使用する。使用する材料
は、ステンレス鋼やりん青銅等のばね材からなる帯状の
圧延板である。この圧延板は、その幅方向がリール押え
ばね1の長さに等しいものである。
【0008】この実施例では、前記の圧延板から、次の
各工程を経てリール押えばね1を製造する。第1の工
程。まず図1に示すように圧延板Aの幅方向中央部2に
圧延板Aの延在方向に向けリール押えばね1の幅方向と
同一スパンで取付孔3…を列設する。第2の工程。次に
図1に示すように圧延板Aに、この圧延板Aの幅方向に
向かう直線7…を前記延在方向に前記押えばね1の幅と
同一スパン、かつ前記取付孔3,3を内在させるスパン
をもって複数設定すると共に、これらの直線7…上の中
央部2に一定寸法離間した2つの切欠部形成用孔8…を
列設する。凹部形成工程。前記圧延板Aの幅方向の端縁
に、前記直線7…を中心とした凹部9…を形成する。上
述した第1、第2の工程および凹部形成は、上述の順に
各別に行ってもよいが、これらを一工程で行ってもよ
い。第三の工程。次に図2に示すように圧延板Aを、前
記直線7…に沿って前記2つの切欠部形成用孔8,8間
を残して切断する。第4の工程。次に図5に示すように
第3の工程の切断により形成された帯状板部5,6を一
方の板面側に折曲する。第5の工程。次に図3に示すよ
うに圧延板Aを前記直線7…に沿って前記2つの切欠部
形成用孔8,8間を切断する。上記加工工程において
は、図4,5に示すリール押えばね1の構成のうち、第
一の工程においては取付孔3,3が形成され、第2の工
程においては切欠部4…が形成され、凹部形成工程にお
いてはリール押えばね1の長さ方向の周端に突出部1
0,10が形成され、第3の工程においては帯状板部
5,6が形成され、第4の工程においては該帯状板部
5,6が折曲され、第5の工程においては圧延板Aから
リール押えばね全体が切り離される。かくして、上記の
各工程によりリール押えばね1が製造される。
【0009】この製造方法によれば、圧延板Aの加工を
行うに際して、リール押えばね1の周囲に特にスペース
を必要としないので、廃棄部分が少なくて済み、歩留ま
りよくリール押えばね1を製造することができる。
【0010】なお、本発明の製造方法は、上述のリール
押えばね1に限られず、例えば、図6に示すように両端
部11,11が円弧状に形成されたリール押えばね1
2、図7および図8に示すように幅が比較的狭く両端部
13,13を側方に向け曲げ加工がなされたリール押え
ばね14、図9ないし図10に示すように両端部を結ぶ
直線と幅方向のサイドとが平行でないリール押えばね1
5にも適用可能である。また、凹部9…を形成せず、矩
形状の端部のリール押えばねの製造にも、もちろん適用
可能である。また、前記直線7…を材料の圧延方向に対
して、斜めとして製造してもよい。
【0011】
【発明の効果】本発明のリール押えばねの製造方法によ
れば、リール押えばねの長さ寸法の幅を有する帯状の圧
延板の幅方向中央部に、該圧延板の延在方向に向けてリ
ール押えばねの幅と同一スパンで取付孔を列設する第1
の工程と、前記圧延板に、この圧延板の幅方向に向かう
直線を、前記延在方向に前記押えばねの幅と同一スパ
ン、かつ前記取付孔を内在させるスパンをもって複数設
定すると共に、これら直線上の前記中央部に一定寸法離
間した2つの切欠部形成用孔を列設する第2の工程と、
前記圧延板を、前記直線に沿って前記2つの切欠部形成
用孔間を残して切断する第3の工程と、この第3の工程
の切断により形成された帯状板部を一方の板面側に折曲
する第4の工程と、前記圧延板を前記直線に沿って前記
2つの切欠部形成用孔間を切断する第5の工程とを有す
るので、押えばねの周辺部を残す必要がなく、材料の圧
延板が有効に使用され、歩留まりがよい。そのため、材
料費が削減でき製造コストを下げることができる。さら
に別の効果としては、リール押えばねの長さ方向を材料
の圧延方向に対し、角度を有する方向とし、たわみを持
たせて使用することにより、材料の強度が圧延方向に比
べ高くなる。さらにまた別の効果としては、リール押え
ばねの長さ方向を材料の圧延方向に対し角度を有する方
向としたので、材料の圧延方向すなわち、通常圧延材の
巻取方向の巻取によるひずみが図5,8,10に示す湾
曲形状のリール押えばねに影響を与えない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造方法の両端部および中央部の形成
工程の終了した圧延板を示す平面図である。
【図2】本発明の製造方法の帯状板部形成工程の終了し
た圧延板を示す平面図である。
【図3】本発明の製造方法の中央部切断工程の終了した
圧延板を示す平面図である。
【図4】本発明の製造方法によるリール押えばねの一例
を示す平面図である。
【図5】図4に示すリール押えばねの側面図である。
【図6】本発明の製造方法によるリール押えばねの他の
例を示す平面図である。
【図7】本発明の製造方法によるリール押えばねの他の
例を示す平面図である。
【図8】図7に示すリール押えばねの側面図である。
【図9】本発明の製造方法によるリール押えばねの他の
例を示す平面図である。
【図10】図9に示すリール押えばねの側面図である。
【符号の説明】
1 リール押えばね 2 中央部 3 取付孔 4 切欠部 5,6 帯状板部 7 直線 8 切欠部形成用孔 9 凹部 10 突出部 A 圧延板

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ばね材からなる板体が帯状に形成され、
    その中央部に取付孔が形成されると共に同中央部両側に
    それぞれ一定寸法離間した2つの切欠部が形成され、か
    つ前記中央部から一方向に延びる一方の帯状板部と同他
    方向に延びる他方の帯状板部とが一方の板面側へ折曲さ
    れているリール押えばねの製造方法において、 リール押えばねの長さ寸法の幅を有する帯状の圧延板の
    幅方向中央部に、該圧延板の延在方向に向けてリール押
    えばねの幅と同一スパンで取付孔を列設する第1の工程
    と、 前記圧延板に、この圧延板の幅方向に向かう直線を、前
    記延在方向に前記押えばねの幅と同一スパン、かつ前記
    取付孔を内在させるスパンをもって複数設定すると共
    に、これら直線上の前記中央部に一定寸法離間した2つ
    の切欠部形成用孔を列設する第2の工程と、 前記圧延板を、前記直線に沿って前記2つの切欠部形成
    用孔間を残して切断する第3の工程と、 この第3の工程の切断により形成された帯状板部を一方
    の板面側に折曲する第4の工程と、 前記圧延板を前記直線に沿って前記2つの切欠部形成用
    孔間を切断する第5の工程とを有することを特徴とする
    リール押えばねの製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のリール押えばねの製造方
    法において、 前記圧延板の幅方向の端縁に、前記直線を中心として凹
    部を形成する凹部形成工程を有することを特徴とするリ
    ール押えばねの製造方法。
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