JP2001015664A - リードフレームの加工方法 - Google Patents

リードフレームの加工方法

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JP2001015664A
JP2001015664A JP11182606A JP18260699A JP2001015664A JP 2001015664 A JP2001015664 A JP 2001015664A JP 11182606 A JP11182606 A JP 11182606A JP 18260699 A JP18260699 A JP 18260699A JP 2001015664 A JP2001015664 A JP 2001015664A
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JP
Japan
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lead frame
metal plate
notch
thickness
metallic plate
Prior art date
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Pending
Application number
JP11182606A
Other languages
English (en)
Inventor
Shunichi Watanabe
俊一 渡辺
Shoichi Otake
正一 大竹
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Citizen Electronics Co Ltd
Original Assignee
Citizen Electronics Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属の帯材から連続加工されるリードフレー
ムに凹凸の立体的形状を与える場合、絞り加工の残留歪
みにより発生する金属板の変形や反りを効果的に防止す
る加工方法を提供すること。 【解決手段】 (1)絞り加工により発生するリードフ
レームの伸びを吸収する狭隘部(板厚程度の幅を有す
る)を有する逃し穴あるいは切欠きを,凹凸部またはそ
の外側に設ける。(2)変形を凹凸部近辺に閉じ込めて
外枠部に伝えないよう、絞り型にノッチを設け、金属板
に板厚の半分程度食い込ませる。(3)逃し穴や切欠き
とノッチとの双方を併用する。(4)前項において双方
を重なる位置に設けてスペースを節減する。(5)逃し
穴や切欠きあるいはノッチを対称的に配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子部品に用いら
れるリードフレームの加工法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】1個の機能素子として電子部品にまとま
りを与えるため、電子部品の内部リードおよび外部端子
となるリードフレームを、電子部品の構成要素と共に樹
脂内にインサートモールドする手法が多く用いられる。
例えば小型の電子ブザー素子においては、ヨーク、永久
磁石、磁極片、駆動コイル、振動板などの構成要素が樹
脂ケース内に配置されるが、駆動コイルの引出線を電子
ブザー素子表面に導出するため、樹脂ケース内部にイン
サートモールドされた、金属板であるリードフレームを
用いる。即ちリードフレームの内端には駆動コイルの引
出線が接続され、その外端を外部端子として樹脂表面に
露出させる。
【0003】リードフレームは樹脂ケース内部で他の部
品を迂回するため、立体的に曲がった形状を与えられ
る。またリードフレームは量産のため、図2のように薄
い金属板の帯材上に順次打抜きおよび絞りを行って成形
され、メッキやインサートモールドや内部結線も帯材の
まま行われ、最後に製品が外枠となっていた部分から切
り離されて加工が完了する。図2は最初の工程である順
送型による打抜きが終わった状態を図示している。1は
リードフレームの素材となる帯状の金属板、2はすべて
の加工の基準穴で所定のピッチで金属板1の両縁にあら
かじめ明けられている。リードフレーム3(絞り加工
前)は2列の基準穴2の内側部分に所定のピッチで製品
1個分(1単位)ずつ打抜かれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】次に帯材上のリードフ
レーム3に1単位ずつ順送型による絞り加工を順次適用
して立体形状を与える。図3はリードフレームの1単位
を取り出して拡大し、リードフレーム3のスパンの中央
部が1段高くなるような絞り加工を行って凸部3aを形
成した後の状態を示している。(a)は平面図、(b)
はA−A断面図である。
【0005】もしリードフレームが長手中央で分離され
ており、分離溝の左右部分が外枠1aから片持ち状に突
出していれば(そのように設計された製品もある)、立
体成形は単なる曲げ加工となって特段の問題は生じない
が、図3(a)の如く左右両端が最終製品には含まれな
い外枠部1aと一体となった両持ちのリードフレームで
あると、加工により変形が起こる問題が生ずる。
【0006】リードフレーム3が両端位置を保ったまま
立体成形されると、リードフレームは加工によって伸び
る。しかし伸びは十分ではなく弾性復帰もあるので、成
形が終わって型から外れると、リードフレーム3は左右
の外枠部1aを引っ張り、そのため図3(b)に示すよ
うに反りが発生する。この現象は、製品の形状に変形を
もたらし、あるいは基準穴位置がずれて、他の部品との
位置決めができなくなったり、後工程でのインサートモ
ールド成形に支障を来すことがあった。本発明の目的
は、加工後の変形を避けることのできるリードフレーム
の加工方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のリードフレームの加工方法は以下の特徴の
いずれか一つを備える。 (1)両縁に所定ピッチで多数の基準穴を設けた帯状の
金属板材の前記基準穴の内側に、打抜加工を行い次いで
絞り加工を行って凹凸部を有するリードフレームを前記
所定のピッチで多数形成する加工方法において、前記金
属板材にその厚さの0.7ないし3倍の残肉を有する狭
隘部を与える穴あるいは切欠きを前記凹凸部あるいはそ
の外側に、前記絞り加工に先立って設けておくこと。
【0008】(2)両縁に所定ピッチで多数の基準穴を
設けた帯状の金属板材の前記基準穴の内側に、打抜加工
を行い次いで絞り加工を行って凹凸部を有するリードフ
レームを前記所定のピッチで多数形成する加工方法にお
いて、前記金属板材の厚さの0.7倍を越えない残厚を
与えるノッチを、前記絞り加工を行う金型上の前記凹凸
部の外側に設けたこと。
【0009】(3)両縁に所定ピッチで多数の基準穴を
設けた帯状の金属板材の前記基準穴の内側に、打抜加工
を行い次いで絞り加工を行って凹凸部を有するリードフ
レームを前記所定のピッチで多数形成する加工方法にお
いて、前記金属板材の厚さの0.7ないし3倍の残肉を
有する狭隘部を与える穴あるいは切欠きを前記凹凸部あ
るいはその外側に前記絞り加工に先立って設けておくと
共に、前記金属板材の厚さの0.7倍を越えない残厚を
与えるノッチを、前記絞り加工を行う金型上の前記凹凸
部の外側に設けたこと。
【0010】また本発明の(3)のリードフレームの加
工方法は更に以下の特徴を備えることがある。 (4)前記穴あるいは切欠きと前記ノッチとは互いに一
部が重なるようにそれらの位置が設定されていること。
【0011】(5)前記穴あるいは切欠きあるいは前記
ノッチを前記凹凸部の両側にほぼ対称的に複数個設けた
こと。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の形態の一例
である加工法が適用されたリードフレームの、帯材上に
おける1単位を示しており、(a)は平面図、(b)は
A−A断面図である。なお(b)には金型も一部断面図
で示してある。金属板1、外枠部1a、基準穴2、リー
ドフレーム3、凸部3aは図3に示した従来例と共通で
あるので、改めては説明しない。図1において、4は2
個の逃し穴で、金属板1の外枠1aの、リードフレーム
3の付け根部分に4か所の狭隘部4aが生ずるように、
絞り加工を行う前に設けられている。
【0013】狭隘部4aの残肉量aはほぼ金属板1の板
厚前後、即ち板厚の0.7倍〜3倍の範囲で設定する。
順送型の絞り工程の金型は、周辺の押え部10、11で
金属板1を挟んで保持し、次いでパンチ11とダイ12
が上下からリードフレーム部を強圧し凸部3aを成形す
る。その際各狭隘部4aが十分に伸びるし、またその部
分の弾性復帰量も少なくなるので、凸部3a形成による
変形が外枠部1aに及ぶことが防止され、加工後の反り
がなくなるか許容範囲に納まるようになる。なお本実施
の形態では逃し穴4はほとんど外枠部1aにあるので、
最終的に切落とした製品側に残らない利点がある。
【0014】図1に示す本発明の実施の形態は、更に他
の変形防止手段をも開示している。それはパンチ11に
凸条状の突起であるノッチ11aを設けたことである。
ノッチ11aはパンチ11を圧下したとき金属板1に食
い込んで溝1bを形成し、板材の移動傾向に対する強力
な阻止効果を生じ、加工による変形を主にノッチの内側
のみに止めることにより、全体の変形や基準穴ピッチの
ずれを防止する。ノッチ11aの金属板1への食い込み
の程度(溝1bの残厚であらわす)は、板厚の0.7倍
以下なら効果があり、板厚の1/2〜1/4程度がよ
い。ノッチ11aは、絞り加工への干渉がなく、外観上
支障のない位置(例えば樹脂モールド部に隠れる)に設
けるのが望ましい。
【0015】上記逃し穴4aとノッチ11aを設けるこ
とはいずれも加工による変形防止に効果があるが、両手
段を単独でなく組合わせて用いると、それぞれ別個の作
用で変形を防止するので極めて効果的に目的が達成でき
ることになる。
【0016】図4は本発明の他の実施の形態の加工法が
適用されたリードフレームの、帯材上における1単位の
平面図を示している。各部の記号は図1と共通とした。
本実施の形態においては、逃し穴4aは凸部1aにかか
っているし、その狭隘部4bは加工変形を直接受ける位
置にある。またノッチ11aにより加工された溝1bが
逃し穴4aの外側にあるが、このため両手段を同時に用
いた場合に変形を2個溝1bの内部のみに閉じ込める効
果が一層大きい。また溝1bと4の一部とが位置的に重
なっている。この構成により狭いスペースであっても逃
し穴設置とノッチ加工の両手段を併用することができ
る。
【0017】以上2例の実施の形態について述べたが、
金属板、その外枠部、リードフレーム(両持ちとは限ら
ない)、その凹凸部(凸部のみに限定されない)、逃し
穴や切欠き(切欠きは、通常1個の狭隘部を生じるも
の)、ノッチ等の形状や位置、個数、相互関係、等々は
様々なものや組合せが既述の例以外にあり得ることはも
ちろんである。
【0018】
【発明の効果】(1)逃し穴や切欠きにより生じる狭隘
部が凹凸部形成の歪みを吸収するので、加工による金属
板の変形や反りを大幅に軽減することが可能である。 (2)ノッチにより変形が内部に閉じ込められ、外枠部
に歪みが及び難くなり、従ってやはり加工後の変形や反
りが軽減する。 (3)逃し穴や切欠きとノッチとを併用することによ
り、一層顕著な変形防止効果が得られる。
【0019】(4)逃し穴や切欠きとノッチとを一部重
ねて併用することにより、スペース的に余裕のない、小
型の製品等に対しても適用可能となる。 (5)逃し穴や切欠きあるいはノッチを、加工歪みの発
生する凹凸部の両側に対称的に配置することにより、歪
みを分散し平均化する効果が高いので、加工後の変形を
素直にし、かつその量も十分に抑えることができる。ま
た両持ち形式のリードフレームの変形対策として特に優
れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態である、加工中のリ
ードフレームの1単位を示し、(a)は平面図、(b)
はA−A断面図である。
【図2】従来からのリードフレームの連続加工法を説明
する平面図である。
【図3】従来の加工法を説明する、加工中のリードフレ
ームの1単位を示し、(a)は平面図、(b)は加工後
の変形を示すA−A断面図である。
【図4】本発明の他の実施の形態である、加工中のリー
ドフレームの1単位を示す平面図である。
【符号の説明】
1 金属板 1a 外枠部 1b 溝 2 基準穴 3 リードフレーム 3a 凸部 4 逃し穴 4a 狭隘部 10、11 押え部 12 パンチ 12a ノッチ 13 ダイ a 残肉量

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両縁に所定ピッチで多数の基準穴を設け
    た帯状の金属板材の前記基準穴の内側に、打抜加工を行
    い次いで絞り加工を行って凹凸部を有するリードフレー
    ムを前記所定のピッチで多数形成する加工方法におい
    て、前記金属板材にその厚さの0.7ないし3倍の残肉
    を有する狭隘部を与える穴あるいは切欠きを前記凹凸部
    あるいはその外側に、前記絞り加工に先立って設けてお
    くことを特徴とするリードフレームの加工方法。
  2. 【請求項2】 両縁に所定ピッチで多数の基準穴を設け
    た帯状の金属板材の前記基準穴の内側に、打抜加工を行
    い次いで絞り加工を行って凹凸部を有するリードフレー
    ムを前記所定のピッチで多数形成する加工方法におい
    て、前記金属板材の厚さの0.7倍を越えない残厚を与
    えるノッチを、前記絞り加工を行う金型上の前記凹凸部
    の外側に設けたことを特徴とするリードフレームの加工
    方法。
  3. 【請求項3】 両縁に所定ピッチで多数の基準穴を設け
    た帯状の金属板材の前記基準穴の内側に、打抜加工を行
    い次いで絞り加工を行って凹凸部を有するリードフレー
    ムを前記所定のピッチで多数形成する加工方法におい
    て、前記金属板材の厚さの0.7ないし3倍の残肉を有
    する狭隘部を与える穴あるいは切欠きを前記凹凸部ある
    いはその外側に前記絞り加工に先立って設けておくと共
    に、前記金属板材の厚さの0.7倍を越えない残厚を与
    えるノッチを、前記絞り加工を行う金型上の前記凹凸部
    の外側に設けたことを特徴とするリードフレームの加工
    方法。
  4. 【請求項4】 前記穴あるいは切欠きと前記ノッチとは
    互いに一部が重なるようにそれらの位置が設定されてい
    ることを特徴とする請求項3のリードフレームの加工方
    法。
  5. 【請求項5】 前記穴あるいは切欠きあるいは前記ノッ
    チを前記凹凸部の両側にほぼ対称的に複数個設けたこと
    を特徴とする請求項1ないし4のいずれかのリードフレ
    ームの加工方法。
JP11182606A 1999-06-28 1999-06-28 リードフレームの加工方法 Pending JP2001015664A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020104127A (ja) * 2018-12-26 2020-07-09 キヤノンマシナリー株式会社 シート体加工装置、シート体加工方法、シート体、二次電池製造装置、及び二次電池製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020104127A (ja) * 2018-12-26 2020-07-09 キヤノンマシナリー株式会社 シート体加工装置、シート体加工方法、シート体、二次電池製造装置、及び二次電池製造方法

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