JP2020104127A - シート体加工装置、シート体加工方法、シート体、二次電池製造装置、及び二次電池製造方法 - Google Patents

シート体加工装置、シート体加工方法、シート体、二次電池製造装置、及び二次電池製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】長尺帯状のラミネートシートに対して順次絞り加工を行っても、成形後の凹部の型くずれを生じさせないシート体加工装置、シート体加工方法、シート体、二次電池製造装置、及び二次電池製造方法を提供する。【解決手段】シート体に凹部を成形する絞り成形機と、絞り成形機にて成形された凹部における少なくともコーナ部にかかる型崩れ負荷を軽減するための負荷軽減構造部を成形する負荷軽減構造部成形機を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、シート体加工装置、シート体加工方法、シート体、二次電池製造装置、及び二次電池製造方法に関する。
二次電池には、図11(a)に示すように、電池要素1をラミネートシート2からなる外装体3に収納されてなるものがある(特許文献1)。電池要素1は、金属製のフィルム状箔材の表面に正極活物資が形成された正極板と、金属製のフィルム状箔材の表面に負極活物資が形成された負極板とを、樹脂製の多孔質で形成されたセパレータを介して対向させたものを多層に積層されたものである。なお、電池要素1には電極4,5が突出されている。
図11(b)に示すように、ラミネートシート2は、一対の凹部6(6A),6(6B)を設け、この凹部6A,6B間に折り曲げ線7を形成する。すなわち、シート2を2つの分割体8(8A),8(8B)を設ける。そして、一方の凹部6に電池要素1を嵌入して、ラミネートシート2を折り曲げ線7にしたがって折り畳んで、分割体8A,8Bを重ね合わせる。これによって、重ね合された凹部6A、6Bにて要素収納部9が形成され、この要素収納部9に電池要素1は収納されることになる。また、要素収納部9の外周側において分割体8A,8Bが溶着され、要素収納部9が密封される。これによって、ラミネートシート2からなる外装体3にて電池要素1が密封収納したラミネート型二次電池が形成される。
ところで、ラミネートシート2には、前記したように、凹部6(6A、6B)が形成される。このような凹部6A,6Bは、深絞り加工にて成形する。図12に深絞り加工を行う深絞り用金型(絞り成形機)10を示し、この絞り成形機10は、ダイ穴11aを有するダイ11と、パンチ部材12と、しわ押さえ13等を備える。
この場合、ダイ11の上面にラミネートシート2を載置し、パンチ部材12とダイ穴11aとの間に適度なクリアランスを保ちつつパンチ部材12にてラミネートシート2をダイ穴11aに絞り込むことによって、ラミネートシート2を立体的な形状に塑性加工するものである。この際、ラミネートシート2はダイの表面を滑るようにしておき、ダイ穴へと滑り込まれていくことがきできるように設定される。
このような絞り加工では、絞り込みの際にラミネートシート2がダイ穴11aの周囲からダイ穴に向かって流れ込みながら塑性変形する。このため、限界絞り比(LDR)を高くとることができ、凹部6の成形が可能である。
ところで、加工後にダイ11の表面に残っているフランジ部分では、ダイ穴11aにラミネートシート2が絞り込まれる際の塑性変形に伴う圧縮応力または引張応力がかかることに起因して、ピンホール、しわ、歪等が生じる。そこで、このような深絞り加工では、フランジ部分のしわや歪等の発生を抑えるために、図12に示すようなしわ押さえ13を使用することになる。
特許第4424053号公報
しかしながら、長尺帯状のラミネートシート2に対して加工する場合、ラミネートシート2を上流側から深絞り用金型10へ流し、ここで、凹部6A、6Bを成形した後、さらにラミネートシート2を下流側へ搬送して切断することになる。この工程が順次行われる。
このため、深絞り用金型10にて、図13に示すイの凹部6及びロの凹部6を成形する場合、深絞り用金型10よりも下流側には、すでに成形されたハの凹部6及びニの凹部6を有することになる。この状態で、深絞り用金型10にて絞り加工を行う際、この加工すべきイの凹部6の下流側に隣接するニの凹部6が、引っ張られることになって、成形されたニの凹部6(特に、コーナ部)の型くずれを起こすおそれがあった。なお、図13に示す2点鎖線は、このラミネートシート2の切断線Lである。
本発明は、上記課題に鑑みて、長尺帯状のラミネートシート2に対して順次絞り加工を行っても、成形後の凹部の型くずれを生じさせないシート体加工装置、シート体加工方法、シート体、二次電池製造装置、及び二次電池製造方法を提供する。
本発明のシート体加工装置は、シート体に対して絞り成形するシート体加工装置であって、シート体に凹部を成形する絞り成形機と、絞り成形機にて成形された凹部における少なくともコーナ部にかかる型崩れ負荷を軽減するための負荷軽減構造部を成形する負荷軽減構造部成形機を備えたものである。
本発明のシート体加工装置によれば、シート体には負荷軽減構造部が形成され、これによって、絞り成形機にて成形された凹部の少なくともコーナ部にかかる型崩れ負荷を軽減することができる。
前記負荷軽減構造部はシート体幅方向とシート体長手方向との少なくともいずれかのスリットであり、前記負荷軽減構造部成形機はこのスリットを施すスリットカッタ機構であるように構成できる。このように構成することによって、負荷軽減構造部を簡単かつ安定して成形でき、しかも、スリットカッタ機構でスリットを加工するだけでよく、スリットカッタ機構として、既存の公知公用のスリットカッタ機構を用いることができて、装置として大型化を招いたり、複雑化を招いたりすることがない。
前記スリットとしては、複数に分割されているものであってもよい。すなわち、シート体幅方向やシート体長手方向に沿って成形される凹部のシート体幅方向やシート体長手方向の長さに対応するものであっても、これらの長さに対して、複数に分割されてなるものであってもよい。
前記負荷軽減構造部はシート体幅方向とシート体長手方向との少なくともいずれかに沿って形成される複数個の小穴からなるミシン目孔列であり、前記負荷軽減構造部成形機はこの小穴を施すミシン目カッタ機構であってもよい。このようなミシン目孔列である場合、負荷の作用によって、複数個の小穴間が切断され、スリット状になって、型崩れ負荷を軽減する機能を発揮することができ、負荷軽減構造部を簡単かつ安定して成形できる。しかも、ミシン目カッタ機構で小穴を加工するだけでよく、ミシン目カッタ機構として、既存の公知公用のスリットカッタ機構を用いることができて、装置として大型化を招いたり、複雑化を招いたりすることがない。
絞り成形機よりも上流側に負荷軽減構造部成形機が配置され、長尺帯状のシート体を負荷軽減構造部成形機よりも上流側から送出して、負荷軽減構造部成形機にて負荷軽減構造部が成形された長尺帯状のシート体が絞り成形機に供給されるものであってもよい。このように構成することによって、既存のシート体(何ら加工が施されていないシート体)を一の生産ラインに流すことによって、型崩れが生じていない凹部を成形することができる。
本発明の二次電池製造装置は、前記シート体加工装置を用いる二次電池製造装置であって、二次電池は、1枚のシート体であるラミネートシートの枚葉が折り畳まれて重ね合された一対の凹部からなる要素収納部に電池要素が密封収納されてなるものである。
本発明の二次電池製造装置によれば、高精度に加工さてれなる凹部を有するシート体(ラミネートシート)を供給できるので、高品質の二次電池製造を製造することができる。
本発明のシート体は、絞り成形機にて成形された凹部における少なくともコーナ部にかかる型崩れ負荷を軽減するための負荷軽減構造部が成形されてなる長尺帯状のものである。このため、このようなシート体を用いて絞り成形機にて成形することによって、高精度に加工さてれなる凹部を有するシート体(ラミネートシート)を供給できる。
シート体加工装置として、負荷軽減構造部成形機と絞り成形機とが別の生産ラインに配置され、負荷軽減構造部成形機にて負荷軽減構造部が成形された長尺帯状のシート体が絞り成形機に供給されるものであってもよい。このように構成することによって、負荷軽減構造部成形機と絞り成形機とのそれぞれの装置のシンプル化を図ることができ、装置レイアウトの自由度が増す。
本発明のシート体加工方法は、シート体に対して絞り成形するシート体加工方法であって、長尺帯状のシート体に、幅方向のスリット又は幅方向に沿って配設された複数個の小穴を成形した後、スリット又は小穴が形成されたシート体に対して絞り成形機にて凹部を成形し、スリット又は小穴が、凹部における少なくともコーナ部にかかる型崩れ負荷を軽減するための負荷軽減構造部となるものである。
本発明のシート体加工方法によれば、シート体には負荷軽減構造部が形成され、これによって、絞り成形機にて成形された凹部の少なくともコーナ部にかかる型崩れ負荷を軽減することができる。
本発明の二次電池製造方法は、前記シート体加工方法を用いる二次電池製造方法であって、二次電池は、1枚のシート体であるラミネートシートの枚葉が折り畳まれて重ね合された一対の凹部からなる要素収納部に電池要素が密封収納されるものである。
本発明の二次電池製造方法によれば、高精度の加工さてれなる凹部を有するシート体(ラミネートシート)を供給できるので、高品質の二次電池製造を製造することができる。
本発明では、絞り成形機にて成形された凹部の少なくともコーナ部にかかる型崩れ負荷を軽減することができ、高精度に加工さてれなる凹部を有するシート体(ラミネートシート)を供給できる。
本発明のシート体加工方法の工程図である。 本発明のシート体加工方法の詳細工程図である。 本発明のシート体加工装置の簡略平面図である。 本発明のシート体加工方法にて加工されたラミネートシートを用いた二次電池を示し、(a)は平面図であり、(b)は組立方法を示す斜視図である。 本発明のシート体加工装置の絞り成形機の要部簡略断面図である。 本発明のシート体加工装置にて加工されたラミネートシートの簡略平面図である。 負荷軽減構造部の機能を説明するラミネートシートの簡略平面図である。 負荷軽減構造部を示し、(a)はシート体幅方向に延びるスリットが形成されているラミネートシートの簡略平面図であり、(b)はシート体幅方向に沿って配設されるスリットが2つに分割されているラミネートシートの簡略平面図であり、(c)はシート体幅方向に沿って配設されるスリットが多数に分割されているラミネートシートの簡略平面図であり、(d)はシート体幅方向に沿って配設される複数の複数個の小穴からなるミシン目孔列が形成されているラミネートシートの簡略平面図である。 負荷軽減構造部を示し、(a)はシート体長手方向に延びるスリットが形成されているラミネートシートの簡略平面図であり、(b)はシート体幅方向に延びるスリットおよびシート体長手方向に延びるスリットが形成されているラミネートシートの簡略平面図である。 凹部が1個の枚葉を成形するためのラミネートシートを示し、(a)はシート体幅方向に延びるスリットを有するラミネートシートの簡略平面図であり、(b)はシート体長手方向に延びるスリットを有するラミネートシートの簡略平面図であり、(c)はシート体幅方向に延びるスリットおよびシート体長手方向に延びるスリットが形成されているラミネートシートの簡略平面図である。 ラミネートシートを用いた二次電池を示し、(a)は平面図であり、(b)は組立方法を示す斜視図である。 絞り成形機の要部簡略断面図である。 従来の絞り成形機にて成形した場合の問題点を説明する簡略平面図である。
以下本発明の実施の形態を図1〜図10に基づいて説明する。
図1は本発明のシート体加工方法の構成ブロック図であり、図2は本発明のシート体加工方法は詳細な工程であり、図3は本発明に係るシート体加工装置を示し、図4(a)はこのシート体加工方法にて加工された枚葉Sのラミネートシート22を用いた二次電池を示し、図4(b)はこの二次電池の組立図を示している。
二次電池は、図4(a)(b)に示すように、電池要素21をラミネートシート22からなる外装体23に収納されてなる。電池要素21は、金属製のフィルム状箔材の表面に正極活物資が形成された正極板と、金属製のフィルム状箔材の表面に負極活物資が形成された負極板とを、樹脂製の多孔質で形成されたセパレータを介して対向させたものを多層に積層されたものである。なお、電池要素21には電極24,25が突出されている。
ラミネートシート22は、一対の凹部26(26A),26(26B)を設け、この凹部26,26間に折り曲げ線27を形成する。すなわち、ラミネートシート22を2つの分割体28(28A),28(28B)にて構成する。そして、一方の凹部26Aに電池要素21を嵌入して、ラミネートシート22を折り曲げ線27にしたがって折り畳んで、分割体28A,28Bを重ね合わせる。これによって、重ね合された凹部26A、26Bにて要素収納部29が形成され、この要素収納部29に電池要素21は収納されることになる。また、要素収納部29の外周側において分割体28A,28Bが溶着され、要素収納部29が密封される。これによって、ラミネートシート22からなる外装体23にて電池要素21が密封収納したラミネート型二次電池が形成される。
シート体加工方法は、図1に示すように、大きくは、負荷軽減構造部成形工程P1と絞り成形工程P2とを備え、詳しくは、図2に示すように、スリットカット工程P3と、プレスフォーミング工程P4と,検査工程P5と、切断工程P6と、曲げ工程P7とを備える。図1に示す負荷軽減構造部成形工程P1は、図2に示すスリットカット工程P3であり、図1に示す絞り成形工程P2は、図2に示すプレスフォーミング工程P4である。
シート体加工装置は、図3に示すように、上流側に配設されてラミネートシート22を供給する供給源30と、下流側に配設されてラミネートシート22を供給源30から送出させる第1チャック機構31とを備え、供給源30と第1チャック機構31との間に、上流側から下流側へ向かって順次、バッファ用ローラ群32と、テンション付与用ローラ群33と、スリットカット工程P3を行うカッタ機構34と、プレスフォーミング工程P4を行う絞り成形機35と、ピンホール検査を行う検査機構36と、ラミネートシート22を切断する切断機構37等が配設されている。供給源30は、長尺帯状のラミネートシート22が巻設されるリール40を有するものである。なお、この実施形態では、供給源30は、一対のリール40を有するものである。
第1チャック機構31は、ラミネートシート22の下流端縁22aをチャックするチャック爪31a、31aを有し、チャック爪31a、31aは、図示省略の駆動機構にてラミネートシート22の長手方向に沿った往復動及び上下動が可能とされる。すなわち、チャック爪31a、31aが図3に示す状態から所定量の下降、下降後の矢印X2方向の上流側への所定量の移動、移動後の所定量の上昇、上昇後の矢印X1方向の下流側への所定量の移動が可能となっている。すなわち、チャック爪31a、31aはスクウェア運動を行うことができる。これによって、ラミネートシート22を下流側へ所定ピッチ毎に引き出すことができる。なお、駆動機構として、シリンダ機構、ボールねじ機構、リニアガイド機構等の公知・公用の往復動機構を用いることができる。
第1チャック機構31の近傍には、ラミネートシート22の下流端側の側辺部22b、22bをチャックする第2チャック機構42が設けられている。第2チャック機構42は、ラミネートシート22の下流端側の側辺部22b、22bをチャックする一対のチャック爪部材42a、42aと、チャック爪部材42a、42aを図3の仮想線で示す状態から実線で示す状態までの矢印X1方向の移動、この実線で示す状態からの仮想線で示す状態までの矢印X2方向の移動を可能とする図示省略の往復動機構とを備える。なお、この往復動機構として、シリンダ機構、ボールねじ機構、リニアガイド機構等の公知・公用の往復動機構を用いることができる。
カッタ機構34は、図6に示すうように、ラミネートシート22の幅方向に沿ったスリット50を成形するものである。形成されるスリット50の間隔は、切断機構37にて切断させて形成される枚葉Sの外側となる間隔である。すなわち、スリット50は、1枚の枚葉Sを形成する切断線Lよりも外側に設けられことになる。また、スリット50の長さとしては、凹部26の長さ寸法(ラミネートシート幅方向寸法)と同等乃至長く形成される。
カッタ機構34としては、押し切りカッタタイプ、引き切りカッタタイプ、ロータリカッタタイプ、プレスカッタタイプ等の種々の既存のカッタ手段を用いることができる。この際、ラミネートシート22を切断させないように設定する必要がある。また、この装置で、上流側から供給されて、切断機構37にて切断されるまでは、このスリット50を介してラミネートシート22が切断しない長さ寸法にスリット50が設定される。
次に、絞り成形機35は、図5に示すように、ダイ穴51a,51aを有するダイ51と、一対のパンチ部材52、52と、しわ押さえ53等を備える。この場合、ダイ51の上面にラミネートシート22を載置し、パンチ部材12とダイ穴11aとの間に適度なクリアランスを保ちつつパンチ部材52にてラミネートシート52をダイ穴11aに絞り込むことによって、ラミネートシート22を立体的な形状に塑性加工するものである。この際、ラミネートシート22はダイ51の表面を滑るようにしておき、ダイ穴51aへと滑り込まれていくことがきできるように設定される。
このような絞り加工では、絞り込みの際にラミネートシート22がダイ穴51aの周囲からダイ穴51aに向かって流れ込みながら塑性変形する。このため、限界絞り比(LDR)を高くとることができ、凹部26(26A,26B)の成形が可能である。また、フランジ部分のしわや歪等の発生を抑えるために、しわ押さえ53を使用することになる。
検査機構36としては、例えば、公知公用の光透過式のピンホール検査器を用いることができる。この検査機構36にてピンホールの有無を確認することができる。ピンホールを有するラミネートシート22を用いて二次電池を製造した場合、電解液等に対する耐食性が低下する等の低品質の製品となる。
切断機構37は、カッタ機構34と同様、押し切りカッタタイプ、引き切りカッタタイプ、ロータリカッタタイプ、プレスカッタタイプ等の種々の既存のカッタ手段を用いることができる。この場合、カッタ機構34と相違して、ラミネートシート22を切断する必要がある。
次に前記のように構成されたシート体加工装置を用いたシート体加工方法を説明する。まず、供給源30のリール40に巻設された長尺帯状のラミネートシート22を、下流側へ送出して、バッファ用ローラ群32とテンション付与用ローラ群33とカッタ機構34と、絞り成形機35と、検査機構36と、切断機構37とを介して第1チャック機構31に、ラミネートシート22の下流端縁をチャックする。
そして、第2チャック機構42にてラミネートシート22の下流端部の側辺部22,22bをチャックした状態で、切断機構37にて切断して、凹部26を有さない枚葉Sを成形する。その後、第2チャック機構42にて、凹部26を有さない枚葉を図示省略の折り畳み機構が配置されて、廃棄される。
その後、第1チャック機構31が切断機構37側へ移動して、再度ラミネートシート22の下流端縁を第1チャック機構31にてチャックした後、第1チャック機構31を下流側へ移動させることによって、ラミネートシート22を、下流側へ引き出す。この工程を繰り返すことによって、最初に形成されたスリット50が深絞り加工機35にて成形される凹部26よりも下流側に位置した際に、深絞り加工機35にて、一対の凹部26A,26Bを成形する絞り加工を行う。
このように、スリット加工されたラミネートシート22に順次絞り加工機35にて凹部26,26を成形する絞り加工が施されていく。この際、スリット50が成形されていなければ、例えば、図13に示すように、イの凹部6Aとロの6Bを成形する場合、この加工すべき凹部6A,6Bの下流側に隣接する前回の絞り加工にて成形されたニの凹部6Bが、矢印のように引っ張られることになって、すでに成形された凹部6B(特に、コーナ部)に対して型崩れ負荷が作用することになる。これによって、このニの凹部6Bが型くずれを起こすおそれがあった。
しかしながら、本加工装置では、スリット50が成形されているので、図7に示すように、イの凹部26Aとロの凹部26Bを成形する場合、この加工時に、矢印方向に凹部26A、26B方向に引っ張り力が作用しても、スリット50が起点となって、すでに成形されているニの凹部26Bにこの引っ張り力が作用しない。すなわち、スリット50が、凹部26における少なくともコーナ部26aにかかる型崩れ負荷を軽減するための負荷軽減構造部Cを構成される。
そして、凹部26Aと凹部26Bが成形されたラミネートシート22が順次下流側へ搬送れ、検査機構36にてピンホール検査されて、切断機構37にて枚葉Sに切断され、折り畳み機構にて折り畳んで、折り畳み癖を形成する。そして、この折り畳んだ枚葉Sを移送機構38にて装置外へ移送する。そこで、図4(b)に示すように、電池要素21をラミネートシート22からなる外装体23に収納する工程を行って、図4(b)に示すような二次電池を製造することになる。なお、ピンホール等を有する不良品は、このような組み立てを行うことなく、この製造ラインから排出される。
図3に示すシート体加工装置を用いて、図2に示す加工方法を実施することができ、この加工方法では、シート体22には負荷軽減構造部Cが形成され、これによって、深絞り成形機35にて成形された凹部26の少なくともコーナ部26aにかかる型崩れ負荷を軽減することができ、高精度に加工さてれなる凹部26を有するシート体(ラミネートシート)22を供給できる。なお、スリット50は、凹部26の長辺部に沿って設けられるので、コーナ部26aに限らず、凹部26の長辺部の型くずれも防止することができる。
また、絞り成形機35による凹部26の成形の際にも、スリット50を有することによって、ラミネートシート22は、安定してダイ穴51aに滑り込ませることができ、凹部26の成形が安定する。
ところで、負荷軽減構造部Cとしては、前記実施形態では、図8(a)に示すように、シート体幅方向にスリット50にて構成していたが、図8(b)に示す複数に分割されたものであっても、図8(c)に示すように、複数個の小スリットからなるスリット列49にて構成しても、図8(d)に示すように、複数の小孔からなるミシン目孔列60にて構成してもよい。なお、負荷軽減構造部Cがミシン目孔列では、このミシン目孔列に型崩れ負荷が作用した際に、ミシン目孔間が切断されてスリット状となって、スリットと同様、凹部に掛かる型崩れ負荷を軽減することができる。
また、負荷軽減構造部Cとしては、図9(a)に示すように、シート体長手方向に沿って配設されるスリット61であってもよい。この図例では、各凹部26A,26Bの短辺の外方に配置されている。この場合であっても、凹部26A,26Bの短辺に跨って形成されたスリット61であっても、図8(c)に示すように、複数の小スリットからなるスリット列からなるものでもよく、さらには、複数の小孔からなるミシン目孔列にて構成してもよい。
このように、シート体長手方向に沿って配設されるスリット61等であってもよい。凹部26A,26Bの短辺への型崩れ負荷を軽減でき、高精度に加工さてれなる凹部26を有するラミネートシート22を供給できる。
また、図9(b)に示すように、シート幅方向に沿ったスリット50及びシート長手方向に沿ったスリット61を設けたものであってもよい。この場合、各スリットが複数に分割されていても、このようなスリットに代えてスリット複数の小孔からなるミシン目孔列にて構成してもよい。
ところで、前記実施形態では、一対の凹部26A,26Bを成形していたが、図10に示すように絞り成形機35にて1個の凹部26を成形するものである。この場合も、図10(a)に示すように、シート体幅方向に沿ってスリット50を設けるものであっても、図10(b)に示すように、シート体長手方向に沿ってスリット61を設けるものであっても、図10(c)に示すように、シート体幅方向に沿ったスリット50及びシート体長手方向に沿ったスリット61を設けるものであってもよい。また、スリット50,61として、複数に分割されたものであっても、スリット50,61に代えて、複数の小孔からなるミシン目孔列等であってもよい。
このように、1個の凹部26を成形するものであっても、凹部26への型崩れ負荷を軽減でき、高精度に加工さてれなる凹部を有するシート体(ラミネートシート)22を供給できる。
ところで、図3に示す加工装置では、絞り成形機35と負荷軽減構造部成形機34とを備え、この装置には、何ら加工が施されていない長尺帯状からなるシート体22を供給するものであった。すなわち、負荷軽減構造部Cの成形工程P1と、絞り成形工程P2とが一の生産ラインで成形されるものであった。
これに対して、負荷軽減構造部の成形工程P1と、絞り成形工程P2とを別の生産ラインで行うようにしてもよい。すなわち、まず、何ら加工が施されていない長尺帯状からなるシート体22に対して、負荷軽減構造部成形機34にて負荷軽減構造部Cを成形する成形工程を行う。そして、負荷軽減構造部C(例えば、シート体幅方向のスリット50)が成形された長尺帯状のシート体22を、絞り成形機35を備えた生産ラインに供給することによって、絞り加工によって凹部26を成形するものであってもよい。
このように、負荷軽減構造部成形機34と絞り成形機35とが別の生産ラインに配置され、減構造部成形機34にて負荷軽減構造部Cが成形された長尺帯状のシート体22が絞り成形機35に供給されるものであってもよい。このように構成することによって、負荷軽減構造部成形機34と絞り成形機35とのそれぞれの装置のシンプル化を図ることができ、装置レイアウトの自由度が増す。
本発明の二次電池製造装置及び二次電池製造方法では、高精度に加工さてれなる凹部を有するシート体(ラミネートシート)を供給できるので、高品質の二次電池製造を製造することができる。
本発明は前記実施形態に限定されることなく種々の変形が可能であって、例えば、実施形態では、シート体22として、二次電池に用いるラミネートシートであったが、二次電池に用いるものに限るものではなく、絞り加工が施される長尺帯状のシート体であればよい。また、負荷軽減構造部Cは、凹部26における少なくともコーナ部26aにかかる型崩れ負荷を軽減するものであればよいので、負荷軽減構造部Cがスリット50であれば、スリット50をコーナ部26aの近傍のみに設ければよいが、実施形態のように、凹部26aの長辺や短辺に対応して設けることによって、凹部26aの長辺や短辺の型崩れを防止できる。また、実施形態では、枚葉Sを形成するための切断線Lがスリットと相違する位置であったが、切断線Lがスリット50に一致するものであってもよい。
21 電池要素
22 シート体(ラミネートシート)
26、26A,26B 凹部
26a コーナ部
34 負荷軽減構造部成形機構(カッタ機構、ミシン目カッタ機構)
35 絞り成形機(深絞り金型)
50 スリット
60 ミシン目孔列
61 スリット
C 負荷軽減構造部
S 枚葉

Claims (10)

  1. シート体に対して絞り成形するシート体加工装置であって、
    シート体に凹部を成形する絞り成形機と、絞り成形機にて成形された凹部における少なくともコーナ部にかかる型崩れ負荷を軽減するための負荷軽減構造部を成形する負荷軽減構造部成形機を備えたことを特徴とするシート体加工装置。
  2. 前記負荷軽減構造部はシート体幅方向とシート体長手方向との少なくともいずれかのスリットであり、前記負荷軽減構造部成形機はこのスリットを施すスリットカッタ機構であることを特徴とする請求項1に記載のシート体加工装置。
  3. 前記スリットは複数に分割されていることを特徴とする請求項2に記載のシート体加工装置。
  4. 前記負荷軽減構造部はシート体幅方向とシート体長手方向との少なくともいずれかに沿って形成される複数個の小穴からなるミシン目孔列であり、前記負荷軽減構造部成形機はこの小穴を施すミシン目カッタ機構であることを特徴とする請求項1に記載のシート体加工装置。
  5. 絞り成形機よりも上流側に負荷軽減構造部成形機が配置され、長尺帯状のシート体を負荷軽減構造部成形機よりも上流側から送出して、負荷軽減構造部成形機にて負荷軽減構造部が成形された長尺帯状のシート体が絞り成形機に供給されることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のシート体加工装置。
  6. 前記請求項1〜請求項5のいずれかのシート体加工装置を用いる二次電池製造装置であって、
    二次電池が、1枚のシート体であるラミネートシートの枚葉が折り畳まれて重ね合された一対の凹部からなる要素収納部に電池要素が密封収納されてなることを特徴とする二次電池製造装置。
  7. 絞り成形機にて成形された凹部における少なくともコーナ部にかかる型崩れ負荷を軽減するための負荷軽減構造部が成形されてなる長尺帯状であることを特徴とするシート体。
  8. 負荷軽減構造部成形機と絞り成形機とが別の生産ラインに配置され、負荷軽減構造部成形機にて負荷軽減構造部が成形された前記請求項7に記載のシート体が絞り成形機に供給されることを特徴とするシート体加工装置。
  9. シート体に対して絞り成形するシート体加工方法であって、
    長尺帯状のシート体に、幅方向のスリット又は幅方向に沿って配設された複数個の小穴を成形した後、スリット又は小穴が形成されたシート体に対して絞り成形機にて凹部を成形し、スリット又は小穴が、凹部における少なくともコーナ部にかかる型崩れ負荷を軽減するための負荷軽減構造部となることを特徴とするシート体加工方法。
  10. 前記請求項9に記載のシート体加工方法を用いる二次電池製造方法であって、
    二次電池が、1枚のシート体であるラミネートシートの枚葉が折り畳まれて重ね合された一対の凹部からなる要素収納部に電池要素が密封収納されてなることを特徴とする二次電池製造方法。
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