JP2613193B2 - 感熱昇華転写記録用マゼンタ色色素 - Google Patents
感熱昇華転写記録用マゼンタ色色素Info
- Publication number
- JP2613193B2 JP2613193B2 JP60272469A JP27246985A JP2613193B2 JP 2613193 B2 JP2613193 B2 JP 2613193B2 JP 60272469 A JP60272469 A JP 60272469A JP 27246985 A JP27246985 A JP 27246985A JP 2613193 B2 JP2613193 B2 JP 2613193B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- transfer recording
- dye
- ink
- sublimation transfer
- recording
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41M—PRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
- B41M5/00—Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
- B41M5/26—Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- Optics & Photonics (AREA)
- Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 テレビ、CRTカラーディスプレー、カラーファクシミ
リ、磁気カメラ等より、カラーハードコピーを得る方法
としての感熱昇華転写記録方式用のマゼンタ色色素に関
する。
リ、磁気カメラ等より、カラーハードコピーを得る方法
としての感熱昇華転写記録方式用のマゼンタ色色素に関
する。
従来の技術及び発明が解決しようとする問題点 感熱昇華転写記録用赤色色素としては、特開昭59−78
896には、下記一般式(A) (式中、Xは水素原子又はメチル基を、R、及びR′は
それぞれメチル基、エチル基、直鎖状、もしくは分岐鎖
状のプロピル基、又はブチル基を表わす) で示される色素が開示されているが、一般式(A)の色
素は耐光性が悪いという欠点があり、情報記録の保存と
いう面において欠点となつていた。
896には、下記一般式(A) (式中、Xは水素原子又はメチル基を、R、及びR′は
それぞれメチル基、エチル基、直鎖状、もしくは分岐鎖
状のプロピル基、又はブチル基を表わす) で示される色素が開示されているが、一般式(A)の色
素は耐光性が悪いという欠点があり、情報記録の保存と
いう面において欠点となつていた。
又、特開昭60−131293には下記一般式(B) (式中、−X−は−O−または−S−を表わし、−A−
は直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキレン基、アルキレン
−O−アルキレン基、アルキレン−S−アルキレン基、 を表わす)で示されるアントラキノン系色素が開示され
ているが、転写時に必要なエネルギーが大きく、機械の
コストが上がり好ましくなかつた。
は直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキレン基、アルキレン
−O−アルキレン基、アルキレン−S−アルキレン基、 を表わす)で示されるアントラキノン系色素が開示され
ているが、転写時に必要なエネルギーが大きく、機械の
コストが上がり好ましくなかつた。
問題点を解決するための手段 本願発明者らは、鋭意検討の結果、耐光性が良く、保
存安定性が良く、かつ、昇華転写性が良いマゼンタ色色
素を見出し本発明を完成した。
存安定性が良く、かつ、昇華転写性が良いマゼンタ色色
素を見出し本発明を完成した。
即ち、本発明は下記一般式(I) 〔式(I)中、Xはフッ素原子、ヨウ素原子を表わ
す。〕で示されるアントラキノン系化合物を提供するも
のである。
す。〕で示されるアントラキノン系化合物を提供するも
のである。
式(I)で示される色素の合成は、公知の方法、すな
わち、式(II)の様に1−アミノアントラキノンのジハ
ロゲノ化−加水分解法 又は、式(III)の様にフリーデルクラフツ反応によ
り得られる。
わち、式(II)の様に1−アミノアントラキノンのジハ
ロゲノ化−加水分解法 又は、式(III)の様にフリーデルクラフツ反応によ
り得られる。
本発明の色素をもちいて感熱転写記録用インキを製造
する方法としては、色素を適当な樹脂溶剤、水等と混合
し、該記録用インキとすればよい。また熱転写方法とし
ては、上記で得られたインキを適当な基材上に塗布して
転写シートを作成し、該シートを被記録体と重ね、次い
でシートの背面から感熱記録ヘッドで加熱、及び加圧す
る方法を挙げることができ、そのようにすればシート上
の色素が被記録体上に転写される。
する方法としては、色素を適当な樹脂溶剤、水等と混合
し、該記録用インキとすればよい。また熱転写方法とし
ては、上記で得られたインキを適当な基材上に塗布して
転写シートを作成し、該シートを被記録体と重ね、次い
でシートの背面から感熱記録ヘッドで加熱、及び加圧す
る方法を挙げることができ、そのようにすればシート上
の色素が被記録体上に転写される。
上記のインキを調製するための樹脂としては、通常の
印刷インキに使用されるもので良く、ロジン系、フェノ
ール系、キシレン系、石油系、ポリスルホン系、ビニル
系、ポリアミド系、アルキツド系、ニトロセルロース
系、アルキルセルロース類などの油性系樹脂あるいはマ
レイン酸、アクリル酸系、カゼイン、シェラック、ニカ
ワなどの水性系樹脂が使用できる。又、インキ調製のた
めの溶剤としては、メタノール、エタノール、プロパノ
ール、ブタノールなどのアルコール類、メチルセロソル
ブ、エチルセロソルブなどのセロソルブ類、ベンゼン、
トルエン、キシレンなどの芳香族類、酢酸エチル、酢酸
ブチルなどのエステル類、アセトン、メチルエチルケト
ン、シクロヘキサノンなどのケトン類、リグロイン、シ
クロヘキサン、ケロシンなどの炭化水素類、ジメチルホ
ルムアミドなどが使用できるが、水性系樹脂を使用の場
合には、水、または水と上記の溶剤類を混合し使用する
こともできる。
印刷インキに使用されるもので良く、ロジン系、フェノ
ール系、キシレン系、石油系、ポリスルホン系、ビニル
系、ポリアミド系、アルキツド系、ニトロセルロース
系、アルキルセルロース類などの油性系樹脂あるいはマ
レイン酸、アクリル酸系、カゼイン、シェラック、ニカ
ワなどの水性系樹脂が使用できる。又、インキ調製のた
めの溶剤としては、メタノール、エタノール、プロパノ
ール、ブタノールなどのアルコール類、メチルセロソル
ブ、エチルセロソルブなどのセロソルブ類、ベンゼン、
トルエン、キシレンなどの芳香族類、酢酸エチル、酢酸
ブチルなどのエステル類、アセトン、メチルエチルケト
ン、シクロヘキサノンなどのケトン類、リグロイン、シ
クロヘキサン、ケロシンなどの炭化水素類、ジメチルホ
ルムアミドなどが使用できるが、水性系樹脂を使用の場
合には、水、または水と上記の溶剤類を混合し使用する
こともできる。
インキを塗布する基材としては、コンデンサー紙、グ
ラシン紙のような薄葉紙、ポリエステル、ポリアミド、
ポリイミドのような耐熱性の良好なプラスチックのフィ
ルムが適しているが、これらの基材は感熱記録ヘッドか
ら色素への伝熱効率を良くするために5〜50μm程度の
厚さが適当である。
ラシン紙のような薄葉紙、ポリエステル、ポリアミド、
ポリイミドのような耐熱性の良好なプラスチックのフィ
ルムが適しているが、これらの基材は感熱記録ヘッドか
ら色素への伝熱効率を良くするために5〜50μm程度の
厚さが適当である。
又、被記録体としては、普通紙を用いることもできる
が色素の発色を良くするために、色素と相溶性の良好な
樹脂、または、該樹脂にシリカゲル等の酸性微粒子を添
加したものを普通紙にコーティングしたもの、含浸した
もの、あるいは樹脂のフイルムをラミネートしたもの
や、アセチル化処理した特殊な加工紙を使用することに
より、高温、及び高湿下の画像安定性にすぐれた良好な
記録ができる。又、各種樹脂のフイルム、あるいはそれ
から作られた合成紙を使用することもできる。
が色素の発色を良くするために、色素と相溶性の良好な
樹脂、または、該樹脂にシリカゲル等の酸性微粒子を添
加したものを普通紙にコーティングしたもの、含浸した
もの、あるいは樹脂のフイルムをラミネートしたもの
や、アセチル化処理した特殊な加工紙を使用することに
より、高温、及び高湿下の画像安定性にすぐれた良好な
記録ができる。又、各種樹脂のフイルム、あるいはそれ
から作られた合成紙を使用することもできる。
更に、転写記録後転写記録面に例えばポリエステルフ
イルムを熱プレスしラミネートすることにより、色素の
発色の改良、及び記録の保存安定化を計ることができ
る。
イルムを熱プレスしラミネートすることにより、色素の
発色の改良、及び記録の保存安定化を計ることができ
る。
〔実施例−1〕 (i)インキの調整方法 上記色素 2g エチルセルロース 8gイソプロパノール 90g 計 100g 上記組成の色素混合物をガラスビーズを使用し、ペイ
ントコンディショナーで約30分間混合処理することによ
り該インキを調整した。
ントコンディショナーで約30分間混合処理することによ
り該インキを調整した。
(ii)転写シートの作成方法 グラビア校正機(版深30μm)を用い上記インキをコ
ンデンサー紙(10μm厚)に塗布した。
ンデンサー紙(10μm厚)に塗布した。
(iii)受像紙の作成方法 飽和ポリエステル34重量%の水分散液(東洋紡績株式
会社製造、パイロナールMD−1,2000)10gとシリカゲル
(日本シリカ製造、Nipsil E200A)1gを混合し、調整し
た塗料を上質紙(厚さ200μm)にバーコーター(RK Pr
int Coat Instruments社製造、No.1)を用いて塗布し
た。
会社製造、パイロナールMD−1,2000)10gとシリカゲル
(日本シリカ製造、Nipsil E200A)1gを混合し、調整し
た塗料を上質紙(厚さ200μm)にバーコーター(RK Pr
int Coat Instruments社製造、No.1)を用いて塗布し
た。
(iv)転写記録方法 上記転写シートのインキ塗布面を上記受像紙塗料塗布
面に重ね、250Ωの発熱抵抗体を4ドット/mmの密度で持
つ感熱ヘッドを使用し、熱転写記録を行ない色濃度0.90
のマゼンタ色の記録を得た。
面に重ね、250Ωの発熱抵抗体を4ドット/mmの密度で持
つ感熱ヘッドを使用し、熱転写記録を行ない色濃度0.90
のマゼンタ色の記録を得た。
この時感熱ヘッドは18Vの電圧が6ミリ秒加えられ
た。
た。
なお、色濃度は米国マクベス社製造デンシトメーター
RD−514型(フィルター:ラッテンNo.58)を用いて測定
した。
RD−514型(フィルター:ラッテンNo.58)を用いて測定
した。
色濃度は下記式により計算した。
色濃度=log10(I0/I) I0:標準白色反応板からの反射光の強さ I:試験物体からの反射光の強さ また、得られた記録の耐光性試験キセノンフェードメ
ーター(スガ試験機株式会社製造)を用いてブラックパ
ネル温度63±2℃で実施したが、40時間の照射でほとん
ど変色せず、高温、及び高湿下の画像の安定性にもすぐ
れていた。
ーター(スガ試験機株式会社製造)を用いてブラックパ
ネル温度63±2℃で実施したが、40時間の照射でほとん
ど変色せず、高温、及び高湿下の画像の安定性にもすぐ
れていた。
又、記録をしていない受像紙と重ねて40℃で100時間
おいても色うつりがなかった。上記色素はλmax(クロ
ロホルム中)=528nmであった。
おいても色うつりがなかった。上記色素はλmax(クロ
ロホルム中)=528nmであった。
〔実施例−2〕 (i)インキの調整方法 上記色素 2g アクリル酸系樹脂 8g (三菱レーヨン株式会社製造ダイヤノールBR−107商品
名) エタノール 45g水 45g 計 100g 上記組成の色素混合物をガラスビーズを使用し、ペイ
ントコンディショナーで約30分間混合処理し、インキの
調整を行なった。
名) エタノール 45g水 45g 計 100g 上記組成の色素混合物をガラスビーズを使用し、ペイ
ントコンディショナーで約30分間混合処理し、インキの
調整を行なった。
(ii)転写シートの作成方法 実施例1で使用したグラビア校正機を用い上記インキ
をグラシン紙(10μm厚)に塗布した。
をグラシン紙(10μm厚)に塗布した。
(iii)転写記録方法 上記転写シートのインキ塗布面をポリエステルフィル
ム(10μm厚)をラミネートした上質紙に重ね、実施例
1で使用した感熱ヘッドを用い、同様の条件で記録した
結果、色濃度0.85のマゼンタ色の耐光性にすぐれ、そし
て高温、及び高湿下での安定性にすぐれた記録を得た。
ム(10μm厚)をラミネートした上質紙に重ね、実施例
1で使用した感熱ヘッドを用い、同様の条件で記録した
結果、色濃度0.85のマゼンタ色の耐光性にすぐれ、そし
て高温、及び高湿下での安定性にすぐれた記録を得た。
上記色素はλmax(クロロホルム中)=523nmであっ
た。
た。
Claims (1)
- 【請求項1】下記一般式(I) 〔式(I)中、Xはフッ素原子、ヨウ素原子を表す。〕
で示される感熱昇華転写記録用アントラキノン系色素。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60272469A JP2613193B2 (ja) | 1985-12-05 | 1985-12-05 | 感熱昇華転写記録用マゼンタ色色素 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60272469A JP2613193B2 (ja) | 1985-12-05 | 1985-12-05 | 感熱昇華転写記録用マゼンタ色色素 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62132685A JPS62132685A (ja) | 1987-06-15 |
JP2613193B2 true JP2613193B2 (ja) | 1997-05-21 |
Family
ID=17514352
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60272469A Expired - Lifetime JP2613193B2 (ja) | 1985-12-05 | 1985-12-05 | 感熱昇華転写記録用マゼンタ色色素 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2613193B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60253595A (ja) * | 1984-05-30 | 1985-12-14 | Sumitomo Chem Co Ltd | 昇華転写体 |
-
1985
- 1985-12-05 JP JP60272469A patent/JP2613193B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62132685A (ja) | 1987-06-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH0578436B2 (ja) | ||
JPH0433637B2 (ja) | ||
JPS5978894A (ja) | 感熱転写記録用色素 | |
JPS6031565A (ja) | 感熱転写記録用モノアゾ系色素 | |
JPH055677B2 (ja) | ||
JPH0441078B2 (ja) | ||
JPH0464880B2 (ja) | ||
JPH05235B2 (ja) | ||
JPH05233B2 (ja) | ||
JPH053398B2 (ja) | ||
JPH0461797B2 (ja) | ||
JP2613193B2 (ja) | 感熱昇華転写記録用マゼンタ色色素 | |
JPS6053565A (ja) | 感熱転写記録用キノフタロン系色素 | |
JPH0461795B2 (ja) | ||
JPH05234B2 (ja) | ||
JPH0466716B2 (ja) | ||
JPH05232B2 (ja) | ||
JPS6299195A (ja) | 感熱昇華転写記録用マゼンタ色色素 | |
JPH0461794B2 (ja) | ||
JPS62199655A (ja) | 感熱昇華転写記録用青色色素 | |
JPH0465828B2 (ja) | ||
JPS6030393A (ja) | モノアゾ系感熱転写記録用色素 | |
JPH0742410B2 (ja) | 感熱昇華転写記録用シート | |
JPH0461796B2 (ja) | ||
JPS61255897A (ja) | 記録用色素 |