JP2612667B2 - 高強度および高弾性率を有するポリエチレン繊維およびその製造法 - Google Patents
高強度および高弾性率を有するポリエチレン繊維およびその製造法Info
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Description
を有するポリエチレン繊維およびその製造法に関する。
レン繊維は、低密度、耐薬品性、耐紫外線性、耐摩耗
性、耐衝撃性などにすぐれているため、種々の物品を製
造する際に広く用いられている。
エチレン繊維の製造法としては、超高延伸法、固体状態
での押出し法、ゾン延伸法、単結晶の超延伸法、表面成
長法、ゲル紡糸法などの種々の方法が提案されている。
しかしながら、実際に使用可能であると認められ、商業
化されている方法は、これらのうちゲル紡糸法のみであ
る。ゲル紡糸法が高強度および高弾性率を有するポリエ
チレン繊維を製造するのにとくに適しているのは、ポリ
エチレン分子を溶媒に溶解させてきわめて希薄な溶液と
したときに、ポリエチレン分子鎖の絡み合いが少なくな
るので、そののちの延伸が容易となり、ポリエチレンが
伸長された鎖コンホメーションをとって最終的に高強度
で高弾性率を有する繊維を形成しやすくなるという理由
にもとづく。
は、たとえばスペクトラ(spectra) (商標、アライド(A
llied corporation)社製、米国)、ダイニーマ(Dynnem
a) (商標、DSM社製、オランダ;東洋紡績(株)
製)、テクミロン(Tekmilon)(商標、三井石油化学
(株)製)などがあげられ、これらはいずれも繊維強度
が30g/デニール以上である。前記市販の製品では、ポ
リエチレン繊維を製造する際のゲル紡糸法は、通常、不
揮発性の溶媒を用いて超高分子量ポリエチレン溶液を調
製し、複数のノズルを通してこの溶液を押出してゲル繊
維を形成し、このゲル繊維を揮発性溶媒で抽出し、抽出
繊維を巻き取り、最後にこの繊維を延伸する工程から構
成される。
って、もっとも一般的に使用される溶媒は、デカリン、
パラフィン油、ドデカン、キシレン、トルエン、トリク
ロロベンゼンおよびテトラリンである。前記アライド社
と三井石油化学(株)は、ポリエチレンの溶媒としてパ
ラフィンを使用し、他方、DSM社と東洋紡績(株)
は、溶媒としてデカリンを使用している。しかしなが
ら、これらの溶媒を用いたばあいには、ポリエチレンの
溶解性が不充分であるうえ、一般にこれらの溶媒のゲル
繊維からの抽出速度は満足しうるものとはいいがたい。
ゲル繊維は、抽出の前および延伸工程の前に巻き取るこ
とによって、比較的ゆっくりとした紡糸速度でゆっくり
と抽出を行なう必要がある。また、かかる従来法では、
紡糸/抽出過程と抽出過程とを2つの別々の工程で行な
う必要があり、その結果、生産効率が低下する原因とな
っていた。
術に鑑みてなされたものであり、高強度および高弾性率
を有するポリエチレン繊維を製造するにあたり、ポリエ
チレンの溶媒への溶解性がさらに高く、抽出工程での抽
出をさらに迅速に行なうことができる特定の溶媒を用
い、さらに経済的で、生産効率が高い方法を提供するこ
とを目的とする。
(A)カレン、フルオレン、カンフェン、メンテン、ジ
ペンテン、アセナフテン、メチルシクロペンタジエン、
トリシクロデカン、1,2,4,5−テトラメチル−
1,4−シクロヘキサジエン、フルオレノン、ナフトイ
ンダン、テトラメチル−p−ベンゾジキノン、エチルフ
ルオレン、フルオランテンおよびナフテノンよりなる群
から選ばれた第1溶媒に、重量平均分子量が2×105
〜4×106のポリエチレンを溶解させ、 (B)えられたポリエチレン溶液を120℃以上の温度
で紡糸口金に通して押出してゲル繊維を形成させ、 (C)形成されたゲル繊維から第1溶媒をメタノール、
エタノール、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、ア
セトン、シクロヘキサノン、2−メチルペンタノン、n
−ヘキサン、ジクロロメタン、ヘプタン、トリクロロト
リフルオロエタンおよびジオキサンよりなる群から選ば
れた第2溶媒で抽出してポリエチレン繊維を形成させ、 (D)形成されたポリエチレン繊維を延伸倍率が10倍
以上となるように延伸することを特徴とする高強度およ
び高弾性率を有するポリエチレン繊維の製造法、ならび
に前記製造法によってえられた繊維強度が15g/デ
ニール以上、モジュラスが350g/デニール以上、破
断時の伸びが60%以下、結晶化度が60%以上である
ポリエチレン繊維に関する。
有するポリエチレン繊維の製造法は、前記したように、 (A)カレン、フルオレン、カンフェン、メンテン、ジ
ペンテン、アセナフテン、メチルシクロペンタジエン、
トリシクロデカン、1,2,4,5−テトラメチル−
1,4−シクロヘキサジエン、フルオレノン、ナフトイ
ンダン、テトラメチル−p−ベンゾジキノン、エチルフ
ルオレン、フルオランテンおよびナフテノンよりなる群
から選ばれた第1溶媒に、重量平均分子量が2×105
〜4×106のポリエチレンを溶解させ、 (B)えられたポリエチレン溶液を120℃以上の温度
で紡糸口金に通して押出してゲル繊維を形成させ、 (C)形成されたゲル繊維から第1溶媒をメタノール、
エタノール、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、ア
セトン、シクロヘキサノン、2−メチルペンタノン、n
−ヘキサン、ジクロロメタン、ヘプタン、トリクロロト
リフルオロエタンおよびジオキサンよりなる群から選ば
れた第2溶媒で抽出してポリエチレン繊維を形成させ、 (D)形成されたポリエチレン繊維を延伸倍率10倍以
上となるように延伸することを特徴とする。
下、Mwという)は、あまりにも小さいばあいには、所
望の強度に達しにくくなり、またあまりにも大きいばあ
いには、繊維の形成および延伸が困難となるので、2×
105 〜4×106 、好ましくは7×105 〜3×106 であ
る。
(Mw/数平均分量(以下、Mnという)があまりにも
大きいばあいには、高強度がえられなくなるので、該分
子量分布は2〜15であることが好ましい。
上のシクロアルカン、シクロアルケンおよびそれらの誘
導体よりなる群から選ばれたものが用いられる。かかる
第1溶媒の具体例としては、たとえばカレン、フルオレ
ン、カンフェン、メンテン、ジペンテン、アセナフテ
ン、メチルシクロペンタジエン、トリシクロデカン、
1,2,4,5−テトラメチル−1,4−シクロヘキサ
ジエン、フルオレノン、ナフトインダン、テトラメチル
−p−ベンゾジキノン、エチルフルオレン、フルオラン
テン、ナフテノンなどがあげられる。
させるが、該ポリエチレンの濃度は、あまりにも高いば
あいには、粘性が大きすぎて高強度がえられにくくな
り、またあまりにも低いばあいには、粘性が小さすぎて
繊維が形成されがたくなるので、2〜20重量%、なかん
づく2〜15重量%であることが好ましい。
り、酸化防止剤を0.5 〜1.5 重量%程度加えてもよい。
めに、該ポリエチレン溶液を120 ℃以上、好ましくは13
0 〜200 ℃程度に加熱し、必要により撹拌することが好
ましい。
口金に通して押出してゲル繊維を形成する。
ために、紡糸口金のノズル径が0.2〜5mm、ノズルの流
れ方向の長さがノズル径の2倍以上、なかんづく5倍以
上であることが好ましく、またノズルの形状は、円、楕
円または十字形とすることが好ましい。
の押出しをする際の紡糸温度は、あまりにも低いばあい
には、メルト・フラクチャーが生じ、繊維の品質が劣る
ようになるので、120 ℃以上とされるが、あまりにも高
いばあいには、繊維が劣化するようになるので、好まし
くは120 〜200 ℃、さらに好ましくは120 〜180 ℃であ
る。また、押出し時の圧力は、あまりにも大きいばあい
には、ノズルが膨張するので、15kPa以下、なかんづ
く1.5 〜3kPaで行なうことが好ましい。
ギャップに通過させる。エアギャップの長さは、とくに
限定がないが、通常2〜45cm程度である。なお、エアギ
ャップを必要に応じて閉鎖し、不活性ガス、たとえばチ
ッ素ガスを充填させてもよい。
を抽出し、ゲル構造に有害な変化をきたすことなく、第
1溶媒を第2溶媒で置換する。
ル、エタノール、ジメチルエーテル、ジエチルエーテ
ル、アセトン、シクロヘキサノン、2−メチルペンタノ
ン、n−ヘキサン、ジクロロメタン、ヘプタン、トリク
ロロトリフルオロエタンおよびジオキサンよりなる群か
ら選ばれたものであるが、これらのなかでもシクロヘキ
サノン、エタノール、n−ヘキサンおよびジクロロメタ
ン、とくにシクロヘキサノンが好ましい。なお、前記第
2溶媒は、単独でまたは2種以上を混合して用いること
ができる。混合溶媒として用いるばあい、たとえばシク
ロヘキサノンと他の前記溶媒との混合溶媒などがあげら
れる。
しては、たとえばゲル繊維を第2溶媒中に浸漬する方法
などがあげられるが、本発明はかかる例示のみに限定さ
れるものではない。
く、通常室温〜70℃、なかんづく30〜50℃であればよ
い。
は、第2溶媒(第1溶媒を少し含んでいる)を除去する
ために、80℃程度に加熱し、溶媒除去率が70%以上、な
かんづく80%以上となるまで乾燥させることが好まし
い。
かる延伸は、高強度および高弾性率を有するポリエチレ
ン繊維を製造する際に欠かすことのできない工程であ
る。延伸倍率は、充分な繊維強度および弾性率を有する
繊維をうるためには10倍以上、好ましくは30倍以上
とされるが、かかる延伸倍率があまりにも大きいばあい
には、構造上欠陥が生じるようになるので、80倍以
下、なかんづく60倍以下とすることが好ましい。延伸
は、2段階以上の工程で行なうこともできる。その一例
としては、たとえば温度80〜120℃で延伸倍率3倍
以上、なかんづく4〜6倍で行なう第1段階、温度10
0〜130℃で延伸倍率2倍以上、なかんづく3〜5倍
で行なう第2段階および温度120〜150℃で延伸倍
率2倍以上、なかんづく2〜3倍で行なう第3段階より
なる工程があげられる。なお、各延伸工程において、延
伸温度があまりにも低いばあいには、総延伸倍率が小さ
くなったり、物性がわるくなり、あまりにも高いばあい
には繊維が断裂しやすくなるので、各延伸工程における
延伸温度は、前記範囲となるように調整することが好ま
しい。
維強度15g/デニール以上、モジュラス350 g/デニー
ル以上、破断時の伸び60%以下、結晶化度60%以上とい
うすぐれた物性を有するものである。
を図面にもとづいて説明する。
法の一実施態様を示す概略説明図である。図1に示され
るように、溶解容器13に、超高分子量(Mw2×105 〜
4×106 )のポリエチレン10および第1溶媒11を供給す
る。この溶解容器13には、撹拌装置12が備えられてい
る。撹拌容器13の温度を所定の温度に調整し、ポリエチ
レン10が第1溶媒11に完全に溶解するようにする。計量
ポンプ16によって、ポリエチレン溶液を溶解容器13から
パイプ14を経て紡糸口金17に供給する。計量ポンプ16
は、紡糸口金17を通してポリエチレン溶液が所定の流量
で押出されるような速度で駆動し、所定の温度で押出し
を行なう。ポリエチレン溶液は、紡糸口金17の複数の孔
(図示せず)を通過してゲル繊維20を形成する。この第
1溶媒を含むゲル繊維20は、エアギャップ22を通過して
抽出容器18に入り、ここでゲル繊維20中に含まれた第1
溶媒11が、第2溶媒19によって抽出される。抽出容器18
中の供給ロール21を作動させ、抽出後の繊維をグリッピ
ングロール23、24、25に供給する。このグリッピングロ
ール23、24、25から繊維を所定温度の加熱区域26に供給
して溶媒を除去し、引取りロール27および遊びロール28
を経て所定温度の第1加熱・延伸領域29へと供給し、所
定の延伸倍率で延伸して引取りロール30および遊びロー
ル31によって巻き取る。この繊維を所定温度の第2加熱
・延伸区域32へと供給し、ここで所定の延伸倍率で延伸
して引取りロール33および遊びロール34によって巻き取
る。つぎに、繊維を所定温度の第3加熱・延伸区域35へ
と供給し、ここで所定の延伸倍率となるように延伸して
引取りロール36および遊びロール37によって巻き取る。
このように3回にわたって延伸したポリエチレン繊維
を、巻き取りスプール38に巻き取る。
するが、本発明はかかる実施例のみに限定されるもので
はない。
n)が5のポリエチレン5.0重量%ジペンテン溶液が
えられるようにポリエチレンとジペンテンを入れ、攪拌
しながら140℃に加熱した。溶液温度が140℃に達
したのちも攪拌を続けた。
個を有する紡糸口金に供給し、1.5kPaの圧力で押出
した。なお、押出時には、紡糸口金の温度を150 ℃に保
った。押出されたゲル繊維を、長さ5cmのエアギャップ
を通過させて、急冷し、抽出溶媒であるシクロヘキサノ
ンが入れられた抽出容器を通過させることによってゲル
状態となるまで抽出した。抽出後の繊維を80℃で加熱乾
燥させることによって溶媒を除去し、3段階の延伸区域
に720 m/分の速度で供給した。この延伸区域において
は、繊維を、第1段階では温度80℃で延伸倍率4倍で、
第2段階では温度115 ℃で延伸倍率3倍で、第3段階で
は温度135 ℃で延伸倍率2倍で延伸した。
ールを有していた。
たほかは、実施例1と同様にしてポリエチレン繊維を製
造した。
して、破断時の伸び、結晶化度、繊維強度およびモジュ
ラスを調べた。その結果を表1に示す。
チレン繊維の製造法でえられたポリエチレン繊維は、繊
維強度15g/デニール以上、モジュラス350g/デ
ニール以上、破断時の伸び60%以下および結晶化度6
0%以上を有することがわかる。
えられたポリエチレン繊維の繊維強度およびモジュラス
をそれぞれ図2および図3に示した。
のポリエチレン繊維は、高強度および高弾性率を有する
繊維であることがわかる。
れば、従来のように水冷を行なわなくても溶剤抽出を行
なうことができ、しかも第1溶媒が抽出された繊維は、
従来必須とされている中間段階における巻き取りを行な
わなくても、直接延伸を行なうことができる。したがっ
て、本発明の製造法は、選択した溶媒糸の溶解性がすぐ
れており、抽出率が高いことにより、従来と比べていち
じるしくその工程が単純で、かつ効率が高いという効果
が奏される。
リエチレン繊維は、すぐれた繊維強度および弾性率を有
するので、たとえばロープ、ケーブル、魚網、釣り糸、
キャンバス、各種複合材料、加圧容器、ホース、スポー
ツ用品、自動車用機器類、建築材料などに好適に使用し
うるものである。
様を示す概略説明図である。
延伸倍率と繊維強度との関係を示すグラフである。
延伸倍率とモジュラスとの関係を示すグラフである。
Claims (6)
- 【請求項1】 (A)カレン、フルオレン、カンフェ
ン、メンテン、ジペンテン、アセナフテン、メチルシク
ロペンタジエン、トリシクロデカン、1,2,4,5−
テトラメチル−1,4−シクロヘキサジエン、フルオレ
ノン、ナフトインダン、テトラメチル−p−ベンゾジキ
ノン、エチルフルオレン、フルオランテンおよびナフテ
ノンよりなる群から選ばれた第1溶媒に、重量平均分子
量が2×105〜4×106のポリエチレンを溶解させ、 (B)えられたポリエチレン溶液を120℃以上の温度
で紡糸口金に通して押出してゲル繊維を形成させ、 (C)形成されたゲル繊維から第1溶媒をメタノール、
エタノール、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、ア
セトン、シクロヘキサノン、2−メチルペンタノン、n
−ヘキサン、ジクロロメタン、ヘプタン、トリクロロト
リフルオロエタンおよびジオキサンよりなる群から選ば
れた第2溶媒で抽出してポリエチレン繊維を形成させ、 (D)形成されたポリエチレン繊維を延伸倍率が10倍
以上となるように延伸することを特徴とする高強度およ
び高弾性率を有するポリエチレン繊維の製造法。 - 【請求項2】 ポリエチレンが重量平均分子量2×10
5〜4×106および分子量分布2〜15を有するもので
ある請求項1記載のポリエチレン繊維の製造法。 - 【請求項3】 ノズル径が0.2〜5mmの紡糸口金を
用い、ポリエチレン溶液の温度を120〜200℃とす
る請求項1記載のポリエチレン繊維の製造法。 - 【請求項4】 延伸を2段階以上で行なう請求項1記載
のポリエチレン繊維の製造法。 - 【請求項5】 温度80〜120℃で延伸倍率が3倍以
上となるように延伸する第1段階、温度100〜130
℃で延伸倍率が2倍以上となるように延伸する第2段階
および温度120〜150℃で延伸倍率が2倍以上とな
るように延伸する第3段階からなる請求項4記載のポリ
エチレン繊維の製造法。 - 【請求項6】 (A)カレン、フルオレン、カンフェ
ン、メンテン、ジペンテン、アセナフテン、メチルシク
ロペンタジエン、トリシクロデカン、1,2,4,5−
テトラメチル−1,4−シクロヘキサジエン、フルオレ
ノン、ナフトインダン、テトラメチル−p−ベンゾジキ
ノン、エチルフルオレン、フルオランテンおよびナフテ
ノンよりなる群から選ばれた第1溶媒に、重量平均分子
量が2×105〜4×106のポリエチレンを溶解させ、 (B)えられたポリエチレン溶液を120℃以上の温度
で紡糸口金に通して押出してゲル繊維を形成させ、 (C)形成されたゲル繊維から第1溶媒をメタノール、
エタノール、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、ア
セトン、シクロヘキサノン、2−メチルペンタノン、n
−ヘキサン、ジクロロメタン、ヘプタン、トリクロロト
リフルオロエタンおよびジオキサンよりなる群から選ば
れた第2溶媒で抽出してポリエチレン繊維を形成させ、 (D)形成されたポリエチレン繊維を延伸倍率が10倍
以上となるように延伸してえられた繊維強度が15g/
デニール以上、モジュラスが350g/デニール以上、
破断時の伸びが60%以下、結晶化度が60%以上であ
るポリエチレン繊維。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5134680A JP2612667B2 (ja) | 1993-06-04 | 1993-06-04 | 高強度および高弾性率を有するポリエチレン繊維およびその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP5134680A JP2612667B2 (ja) | 1993-06-04 | 1993-06-04 | 高強度および高弾性率を有するポリエチレン繊維およびその製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH073524A JPH073524A (ja) | 1995-01-06 |
JP2612667B2 true JP2612667B2 (ja) | 1997-05-21 |
Family
ID=15134065
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5134680A Expired - Fee Related JP2612667B2 (ja) | 1993-06-04 | 1993-06-04 | 高強度および高弾性率を有するポリエチレン繊維およびその製造法 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2612667B2 (ja) |
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JP4524644B2 (ja) * | 2004-07-08 | 2010-08-18 | 東洋紡績株式会社 | 高強度ポリエチレン繊維の製造方法 |
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JP2006342442A (ja) * | 2005-06-07 | 2006-12-21 | Toyobo Co Ltd | 高強度ポリエチレン繊維からなるロープ |
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KR101917164B1 (ko) * | 2013-10-30 | 2018-11-09 | 에스케이이노베이션 주식회사 | 열전도성 폴리머의 제조방법 |
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1993
- 1993-06-04 JP JP5134680A patent/JP2612667B2/ja not_active Expired - Fee Related
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