JP2607734B2 - 貨物自動車 - Google Patents

貨物自動車

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JP2607734B2
JP2607734B2 JP15895890A JP15895890A JP2607734B2 JP 2607734 B2 JP2607734 B2 JP 2607734B2 JP 15895890 A JP15895890 A JP 15895890A JP 15895890 A JP15895890 A JP 15895890A JP 2607734 B2 JP2607734 B2 JP 2607734B2
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米田  卓
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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
この発明は、ボデーを地上に水平状態に降ろして荷物
を積載することができる貨物自動車に関する。
【従来の技術】
従来、貨物自動車としては、ボデーをガイドレールに
沿ってサブフレームから斜め方向にスライドさせて、ボ
デーを地上とサブフレームとの間に斜めに差し渡して、
このボデーに荷物を積載するようにしたものがある(実
公昭61−43623号)。
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の貨物自動車には次のような
欠点がある。 ボデーを地上に対して傾斜状態にして、この傾斜状態
のボデーに荷物を積載するため、下記の不具合がある。 (A)傾斜状態のボデーに荷物を乗せるため、荷物が乗
せにくい。 (B)車両をボデーに積載する場合、車両が前上がりと
なるため、運転者が運転する上で不安感を抱きやすく、
ボデー前端ぎりぎりまで車両を乗せることができない。 (C)ボデーに積載された車両より運転者が降りると
き、地上に対して斜め上方に浮き上がっている狭いボデ
ー上に降りなければならないため危険である。 (D)荷物をボデーに固縛する際に、ボデーが斜め方向
に地上より上にあるため、荷物をボデーに固縛するのが
難しい。 (E)ボデーが地上に対して斜め方向に傾斜しているた
め、荷物をボデーに対して横から積みにくい。また、車
両の場合は、ボデーに横から積み込めない。 ボデーを地上とサブフレームの間に斜め方向に差し渡
しているため、荷物をボデーに積載する際に、車体の後
転を防ぐために支持部材が必要である。 そこで、この発明は、上記不具合を解消するためにな
されたものであって、ボデーを地上に水平状態に降ろし
て荷物を積載することができ、しかも特別な支持部材を
必要としない貨物自動車を提供することを目的としてい
る。
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、この発明の貨物自動車は、
車体上に傾動可能に搭載されたリフトフレームと、 上記リフトフレームを車体に対して傾動させるリフト
フレーム傾動手段と、 上記リフトフレームの後端に軸支された略L字形状の
角部と、この角部から延在していて上記リフトフレーム
が傾動したときに、上記車体の後端に設けた屈曲部に案
内されてスライドする被案内部と、この被案内部のスラ
イドと同時に上記角部を中心にして下方に回転して接地
もしくは地面近傍に位置する回転部とを有するリヤジャ
ッキと、 上記リフトフレーム上にスライド可能に搭載され、上
記リヤジャッキに沿ってスライドして昇降させられ、地
上に降ろされたときに略水平になるボデーと、 上記ボデーをリフトフレームおよびリヤジャッキに対
してスライドさせるボデー駆動手段とを備えたことを特
徴としている。
【作用】
上記リフトフレーム傾動手段によって、リフトフレー
ムを車体に対して後方が下降するように傾動させる。そ
うすると、上記リフトフレームの後端に軸支されたリヤ
ジャッキは、下方へ回転して地上に接地し、あるいは地
上にごく近い位置に位置するようになる。その後、ボデ
ー駆動手段によって、ボデーをリフトフレームに沿って
後方にスライドさせ、さらに、ボデーの前端を、リフト
フレームに対して屈曲したリヤジャッキに沿ってスライ
ドさせて下降させ、ボデーを地上にほぼ水平に降ろす。
その後、この地上に水平に降ろされたボデー上に荷物を
積載して、固縛する。次いで、ボデー駆動手段を駆動し
て、ボデーをリヤジャッキに沿って上昇させ、さらに、
リフトフレームに沿ってボデーを前方にスライドさせ
る。その後、リフトフレーム傾動手段によってリフトフ
レームを水平な状態に復帰させる。 上記の如く、ボデーをリフトフレームに積み込む際に
は、車体の後ろ側に荷重がかかることになるが、リフト
フレームの後端に軸支されたリヤジャッキの回転部下端
が地上に接地すると、上記リヤジャッキが支持部材の役
目をするため、車体の後転が防止される。 また、上記リヤジャッキをL字形状にしてL字形状の
角部をリフトフレームの後端に軸支し、車体の後端に屈
曲部を設け、この屈曲部にリヤジャッキの一端(被案内
部)を案内させたので、リフトフレームの傾動に共なっ
て簡単にリヤジャッキの他端を接地または地面近傍に位
置するように回転させることができる。
【実施例】
以下、この発明を図示の実施例により詳細に説明す
る。 第1,2,3,4図において、1はシャーシフレーム、2は
サブフレーム、3はリフトフレーム、5はボデーであ
る。上記シャーシフレーム1とサブフレーム2とで車体
を構成している。6は上記サブフレーム2の後端の、斜
め下方に屈曲した屈曲部、7は上記リフトフレーム3の
後端のシャフト10にL字形状の角部7Aが軸支され、上記
サブフレーム2の屈曲部6に前端7Bが案内されるL字形
状のリヤジャッキである。この前端7Bが被案内部をな
す。上記サブフレーム2と上記リフトフレーム3をヒン
ジシャフト8が貫通している。上記リフトフレーム3の
前部には、一端をシャーシフレーム1に枢着したリフト
シリンダ11の他端を枢着して、このリフトフレーム傾動
手段としてのリフトシリンダ11の作動によって、上記ヒ
ンジシャフト8を支点として、上記リフトフレーム3を
後端が下降するように傾動し得るようにしている。上記
リヤジャッキ7は、上記リフトフレーム3の傾動ととも
に、その前端7Bがサブフレーム2の後端の屈曲部6に案
内されて、シャフト10を中心に回転する。上記リヤジャ
ッキ7の回転部としての後端7Cは、第2,3図に示すよう
にリフトフレーム3を最大限に傾動させた状態ではほと
んど地上に接するようになっている。一方、上記サブフ
レーム2の屈曲部6と水平部の境目になる箇所を貫通す
る上記ヒンジシャフト8にはガイド用のローラ12を設け
て、このローラ12に案内されてボデー5がリフトフレー
ム3上をスライドできるようにしている。このボデー5
は、第5図に示す構造によって、スライドさせるように
している。すなわち、上記リフトフレーム3の前端にス
プロケット18を設ける一方、上記リフトフレーム3の後
端のシャフト10に軸支されるリヤジャッキ7の後端7Cに
スプロケット17を設け、このスプロケット17,18にチェ
ーン19を掛け渡している。このチェーン19にはブラケッ
ト21を設けて、このブラケット21をボデー5に連結して
いる。27,28はリフトフレーム3に設けたチェーンガイ
ドローラである。さらに、このチェーン19は上記リフト
フレーム3に設けたスプロケット22,25,23を順に巻回し
ている。上記スプロケット25は、リフトフレーム3の下
部に取り付けた油圧モータ26によって駆動する。したが
って、上記油圧モータ26の駆動によってチェーン19を介
してブラケット21を前後進させることによって、リフト
フレーム3およびリヤジャッキ7の全体に渡ってボデー
5がスライドできるようになっている。上記スプロケッ
ト17,18,22,23,25,チェーン19,ブラケット21および油圧
モータ26でボデー駆動手段を構成している。なお、上記
リヤジャッキ7の前端7Bには、このリヤジャッキ7に固
定した支点ピン33の回りに回転自在にジャッキガイドロ
ーラ30を設けている。このジャッキガイドローラ30は、
上記リフトフレーム3が後方へ傾動したときに、上記サ
ブフレーム2の後端の屈曲部6の内側に沿って走行し
て、上記リヤジャッキ7の後端7Cを下方へ回転させる。
第8図は車体とリフトフレーム3と屈曲部6とリヤジャ
ッキ7を示す斜視図である。第8図において、1はシャ
シフレーム、2はサブフレーム、6は屈曲部、7はリヤ
ジャッキ、8はヒンジシャフト、11はリフトシリンダ、
12はガイド用のローラ、19はチェーン、30はジャッキガ
イドローラである。 上記ブラケット21および上記スプロケット18の箇所を
第6,7図に基づいて説明する。上記リフトフレーム3の
前端のスプロケット18は、リフトフレーム3に固定した
ブラケット31に回動自在に取り付けた軸32に固定してい
る。上記スプロケット18および17に掛け渡したチェーン
19に固定したチェーンブラケット21は、ボデー5の主桁
55に固定した軸56に揺動自在に取り付けている。この軸
56に揺動自在に取り付けたブラケット57に、ガイド用の
ローラ35,36を上記チェーンブラケット21の両側に位置
するように取り付け、このローラ35,36をチャンネルか
らなるリフトフレーム3の上端面に沿って転動させて、
ボデー5をリフトフレーム3に沿ってスライドさせるよ
うにしている。さらに、上記ボデー5に上記軸56および
ブラケット57を介して取り付けたローラ35,36と、上記
ボデー5の主桁55との間に位置するように、上記軸56に
断面L字形のガイドプレート61を設け、このガイドプレ
ート61の水平部の上側にパッド62を取り付けている。そ
して、上記リフトフレーム3あるいは図示しないリヤジ
ャッキ7のチャンネルの上端部の下面にパッド62をスラ
イドさせつつ、ボデー5をガイドプレート61によってパ
ッド62を介してリフトフレーム3に垂直方向に係止し
て、ボデー5の前端がリフトフレーム3およびリヤジャ
ッキ7に対して、浮き上がって分離することがないよう
にしている。このように、上記ローラ35,36はボデー5
の前端がリフトフレーム3およびリヤジャッキ7に沿っ
て移動する際には、ブラケット21,57の揺動によって、
ローラ35,36はリフトフレーム3およびリヤジャッキ7
に沿って移動し、ボデー5のリフトフレーム3およびリ
ヤジャッキ7からの離脱がガイドプレート61によって防
止されるのである。 また、第1,2図に示すように、ボデー5の後端には、
ボデーリヤガイドローラ29を設けている。さらに、ボデ
ー5の前端には垂直板40を設けている。 上記構成の貨物自動車は、次のように荷物たとえば自
動車を積み込む。 まず、この貨物自動車が第1図に示す状態にあるとし
て、リフトシリンダ11を伸長させて、リフトフレーム3
を後方に傾動させて、第2図に示すような状態にする。
このとき、角部7Aをリフトフレーム3の後端に軸支した
リヤジャッキ7の前端7Bに設けたジャッキガイドローラ
30がサブフレーム2の屈曲部6の内側に沿って前方へ走
行して、リヤジャッキ7の後端7Cは、地面近傍まで、下
方へ回転する。 次に、油圧モータ26を駆動して、スプロケット25を介
してチェーン19をチェーンガイドローラ27,28に沿って
移送して、ブラケット21,57とともにボデー5をリフト
フレーム3に沿って後方にスライドさせ、そしてリヤジ
ャッキ7に沿ってボデー5の前端を下降させる。このと
き、ボデー5の後端のボデーリヤガイドローラ29は地上
に接地してボデー5を地上に対してスムーズに後退させ
る。 このように、ボデー5が後方にスライドする過程にお
いてはローラ35,36が、ボデー5の前端部をリフトフレ
ーム3に支持し、ボデー5の後端および中央をサブフレ
ーム2の後側に設けたローラ12が支持する。そして、ボ
デー5の前端部のリフトフレーム3およびリヤジャッキ
7からの離脱は、ローラ35,36と、ガイドプレート61と
によって、パッド62を介してリフトフレーム3およびリ
ヤジャッキ7の水平部を挟み込むことによって、防止さ
れる。 上記ボデー5をリヤジャッキ7に沿って最も下降させ
ると、第3図に示すような状態になる。この状態ではボ
デー5は地上にほぼ水平に降ろされている。そして、ボ
デー5上に自動車を積み込む。 このように、水平状態になったボデー5に自動車を積
み込むため、運転者は何等不安感を抱くことなく、第4
図に示すように、ボデー5の前端ぎりぎりまで自動車を
前進させることができ、自動車を容易にボデーに乗せる
ことができる。また、運転者が自動車から降りる際に
は、ボデー5は地上に水平にあるため、何ら危険を伴う
ことなく、自動車から運転者は降りることができる。さ
らに、自動車あるいは他の荷物をこの水平状態のボデー
に積み込んで固縛する際には、ボデー5が水平状態にな
っているため、荷物の固縛が容易であり、また荷物がば
らける恐れもない。また、このように水平状態のボデー
に荷物を積み込むため、後方のみならず横からも荷物を
ボデー5に容易に積み込むことができる。 次に、油圧モータ26を駆動してスプロケット18,17、
チェーン19を介してボデーをまずリヤジャッキ7に沿っ
て上昇させ、さらにリフトフレーム3に沿って前方にス
ライドさせる。このとき、自動車の自重によってリヤジ
ャッキ7の下端は接地し、このリヤジャッキ7は支持部
材の役目をし、車体の後転を防止する。 ボデー5をリフトフレーム3上に第2図に示すように
十分に前進させた後、リフトシリンダ11を収縮させてリ
フトフレーム3を水平状態に復帰させ、第1図に示す状
態にする。この状態では、リヤジャッキ7の後側は水平
状態となっているため、走行中に地上の障害物などに衝
突する恐れはない。 上記実施例ではボデー駆動手段は油圧モータ26,チェ
ーン19,スプロケット17,18などで構成したが、ボデー駆
動手段はこれに限らずロープ,プーリなどで構成しても
よい。また、上記実施例ではリフトフレーム傾動手段を
リフトシリンダ11で構成したが、リフトフレーム傾動手
段はこれに限らず、リフトフレームを傾動できるような
ものであればどのようなものであってもよい。さらに、
油圧モータをリフトフレームに取り付けているが、ボデ
ーに取り付けてもよい。
【発明の効果】
以上より明らかなように、この発明の貨物自動車は、
車体上に傾動可能に搭載されたリフトフレームをリフト
フレーム傾動動手段によって傾動させ、リフトフレーム
の後端に軸支されたリヤジャッキを下方へ回転させて、
このリフトフレーム上にボデーをボデー駆動手段によっ
てスライドさせ、リヤジャッキに沿って下降させて、ボ
デーを地上に水平に降ろすようにしたので、水平状態の
ボデーに荷物を積載することができる。従って、この発
明によれば、荷物をボデーに容易に乗せることができ、
車両の場合、車両を水平状態のボデーに乗せればよいの
で、運転者は何ら不安感を抱くことなく、容易にボデー
上に車両を乗せることができ、ボデーの前端ぎりぎりま
で車両を前進させることができる。また、車両から運転
者がボデー上に降りる際、ボデーは地上に水平に置かれ
ているため何ら危険を伴うことがない。また、水平状態
のボデーに荷物を固縛すればよいから、固縛を容易に行
なうことができる。また、ボデーを地上に水平に置くこ
とができるから、荷物を横から容易に積み込むことがで
きる。 また、リヤジャッキの回転部が、ボデーに荷物を積み
込む際に地上に接地するようにしているので、このリヤ
ジャッキが支持部材の役目を兼用することができて、車
体の後転を防止することができる。 また、L字形状の角部をリフトフレームに枢着させた
L字形状のリヤジャッキの被案内部が、車体の後端に設
けた屈曲部に案内されて、回動部が下方へ回転するよう
にしたので、リフトフレームの傾動にともなってリヤジ
ャッキを自動的に下方へ回転させることができ、リヤジ
ャッキに支持部材の役目を兼用させて、車体の後転を簡
単な構造で防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1,2,3,4図はこの発明の貨物自動車の動作説明図、第
5図はリフトフレームとリヤジャッキの拡大説明図、第
6図はブラケットおよびスプロケットの箇所の拡大断面
図、第7図はスプロケットおよびブラケットの存する箇
所の側面図、第8図は車体とリフトフレームとリヤジャ
ッキを示す斜視図である。 1……シャーシフレーム、2……サブフレーム、3……
リフトフレーム、5……ボデー、7……リヤジャッキ、
8……ヒンジシャフト、10……シャフト、11……リフト
シリンダ、12,35,36……ローラ、17,18,22,23……スプ
ロケット、19……チェーン、26……油圧モータ、21,57
……ブラケット。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体上に傾動可能に搭載されたリフトフレ
    ームと、 上記リフトフレームを車体に対して傾動させるリフトフ
    レーム傾動手段と、 上記リフトフレームの後端に軸支された略L字形状の角
    部と、この角部から延在していて上記リフトフレームが
    傾動したときに、上記車体の後端に設けた屈曲部に案内
    されてスライドする被案内部と、この被案内部のスライ
    ドと同時に上記角部を中心にして下方に回転して接地も
    しくは地面近傍に位置する回転部とを有するリヤジャッ
    キと、 上記リフトフレーム上にスライド可能に搭載され、上記
    リヤジャッキに沿ってスライドして昇降させられ、地上
    に降ろされたときに略水平になるボデーと、 上記ボデーをリフトフレームおよびリヤジャッキに対し
    てスライドさせるボデー駆動手段とを備えたことを特徴
    とする貨物自動車。
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US5807058A (en) * 1997-03-10 1998-09-15 Absolute Ventures Inc. Truck deck with ground level loading/unloading position
JP4955468B2 (ja) * 2007-06-26 2012-06-20 古河産機システムズ株式会社 貨物自動車用荷台昇降装置、およびこれを備える貨物自動車

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