JP3987340B2 - 上下二段式の駐車装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、上下二段に配した駐車用の床材を連動させるタイプの省スペース型の駐車用装置の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
図3は、上下二段に自動車を駐車させる従来の装置を示すものである(特開平5−44353号)。これは地面1の下に半地下2を形成し、立設したフレーム材3に、上下二つの車台(駐車基板)4、5を配してなる。上下二つの車台4、5は、各後端部をフレーム材3に回動可能に固定してあり、モータによるロープの巻き上げによって車台4、5の前方位置を上下に昇降動させる。
【0003】
かかる構成によれば、車台4、5の前方位置は、駐車および発進の際にはモータによるロープの昇降駆動によって地面1と同じ高さにでき、また格納時には、車台4、5は地面に対して略水平の姿勢を保つことが出来る。これにより上下二段の駐車が可能となり、狭いスペースを有効に利用することが出来る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、かかる上下二段式の駐車装置の大きな問題は、上下に配した二つの車台(4、5)を連動させて上下動させる機構や荷重支持のための構造が複雑になりやすい点にある。前記特開平5−44353号記載の発明では、上段の車台(5)の近傍にモータ(E)を配し、支柱の上端部に、モータによって駆動するロープのためのプーリ(A、B)を配して、二つの車台(4、5)を上下動させるようになっている。
【0005】
しかし、このように上段と下段の車台(4、5)がそれぞれ独立して配され、駆動手段となるロープを介してはじめてふたつの車台(4、5)が連動した動きを呈する駐車装置では、モータの配設位置が限定されたり、プーリの配設のための支柱が絶対に必要となるなど、実用面では駆動原理以外の実際的な構造がどうしても必要になる。
【0006】
もともと上下二段式の駐車装置は、狭い敷地を有効利用するために提案された技術である。もちろん低コストであることが要求される。しかし、モータや油圧装置等の駆動手段の配設位置が特定の位置に限定されたり、支柱の立設が必然とされるような構造では、適用箇所の地形や家屋本体の建設位置等の理由によって当該装置を採用できない場合も生じ得る。また、装置の建設(採用)は可能であるとしても、施工後に、支柱の立設本数やモータの配設位置の変更を余儀なくされる場合もある。このため、計画当初の設置コストが予想外に膨らむ可能性も否定できない。
【0007】
そこで本発明の目的は、モータや油圧装置等の駆動手段を利用する上で、その配設位置を特に限定されず、また支柱の立設を必然とすることのない簡易な構造をもって上下二段に自動車を駐車可能とする点にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明に係る上下二段式の駐車装置は、自動車一台分の駐車が可能な上下寸法をもつ地下スペースを形成し、この地下スペースの一端部に支持基材を配する一方、駐車基板と、該駐車基板の一端に回動自在に連結させた回動基板とからなる駐車板本体を上下二段に配するものであって、上下の各回動基板の一端を、それぞれ、前記支持基材の下端部近傍および上端部近傍に回動可能に固定し、上段に配する回動基板の前後方向寸法を、下段に配する回動基板の前後方向寸法よりも短寸とするとともに、上下に配した二枚の駐車基板の左右両側を、外縁が略V字を呈する連動支持材によって連結し、この連動支持材は、前記支持基材に近い側の外縁の上端部を、駐車基板と回動基板との連結部の近傍に固定する。
【0009】
連動支持材は、剛性のある金属板によって成形した略三角形のパネル材とする場合がある。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1および図2は、本発明に係る上下二段式の駐車装置の実施形態を示す図である。まず、全体の構造を簡単に説明する。11は敷地地面、12は自動車一台分の上下寸法をもった地下スペース、14は、地下スペース12の後方(奥部)に配した支持基材である。
【0011】
地下スペース12には、上下二段に駐車板本体20、30を配する。駐車板本体20、30は、それぞれ、自動車を載せるための駐車基板21、31と、この駐車基板21、31の後方(奥部)に回動自在に連結させた回動基板23、33を備える。符号22、32は、それぞれ回動基板23、33を駐車基板21、31に連結させるためのヒンジ部材、24、35は、それぞれ回動基板23、33の後端を支持基材14に回動自在に固定するためのヒンジ部材である。
【0012】
上下二段に配した駐車板本体20、30は、略三角形に成形した鋼板製の連動支持材41によって連結し、駐車板本体20、30が連動して昇降動できるようにしておく。
【0013】
次に各部の構成を具体的に説明する。
まず、地下スペース12は、少なくとも上下方向に、自動車一台を格納できる程度の寸法に設計する。下段の駐車板本体20の上に自動車を駐車させ、上段の駐車板本体30を下限位置まで下降させたときに、上段の駐車基板31が、下段に駐車中の自動車のルーフに触れない程度の余裕を見込んでおく。車種によって上下寸法は異なるため、本駐車装置を適用する現場の希望に応じ適宜上下寸法を設定することが望ましい。尚、地下スペース12の横方向の寸法は、敷地の面積や格納する車両台数に応じて適宜設計して構わない。
【0014】
支持基材14は、上下二段の駐車板本体20、30と、これに駐車させる上下二台分の車両の荷重に耐え、回動基板23、33の後端部を軸支できる強度をもつ限り具体的な構造を限定されない。例えば、コンクリート壁に直接、ヒンジ部材24、35を固定して回動基板23、33の後端部を軸支させても良いし、鋼材を用いた支持用のフレームを配置し、このフレームを介してヒンジ部材24、35を取り付けても良い。
【0015】
尚、ヒンジ部材24、35は、剛性を確保できる限り左右両端に配するだけでも良いが、自動車二台分の荷重に抗するヒンジ構造を実現するためには、左右両端だけでなく水平方向に延設されたヒンジ構造とすることが望ましい。これは、回動基板23、33と駐車基板21、31とを連結させヒンジ部材22、32も同様である。
【0016】
自動車を載せるための駐車基板21、31のうち、少なくとも上段の駐車基板31は、下降時に、前方に向かってやや下降傾斜するよう配設することが望ましい。上下駆動時における安全のため、上段の駐車基板31に駐車する車両が必ずサイドブレーキを引くよう、構造上から強制するためである。傾斜角度は僅か(例えば5度以内)で良い。下段の駐車基板21は、特に傾斜角度を設ける必要はない。
【0017】
回動基板23、33の、前後方向の寸法は同一ではない。上段の回動基板33の前後方向の寸法(W1)が、下段の回動基板23の水平方向の寸法(W2)よりも必ず短くなるよう設計する。上下二段の駐車板本体20、30を連動させて昇降動させるときに、下段の駐車基板21の上下動の角度より、上段の駐車基板31の上下動の角度をやや大きくするためである。
【0018】
これにより、上段の駐車基板31は、下降時には下向き傾斜し、上昇時にはやや上向きに傾斜する。この結果、下段の車両が出入りする際、上段に停車している車両が予期せぬ原因により動いても、前方、すなわち自動車の出入りや人間の歩く側への転落は確実に防止することが出来、安全性を保証することが可能となる。
【0019】
駐車板本体20、30を連動させる連動支持材41は、自動車を載せる駐車基板21、31側に固定する。回動基板23、33は、連動支持材41とは関係なく、自由に動くよう(回動できるよう)にしておく。この実施形態では、連動支持材41の後方(奥部)側の上下の頂点は、それぞれ、ヒンジ部材22、32の近傍に固定してある。
【0020】
この連動支持材41の後方縁部の頂点位置は限定されない。特に、下段の駐車基板21に固定する頂点の位置は、下段のヒンジ部材22に近い箇所である限り、例えば50cmほど前方に移動させても、駐車板本体20、30を駆動する上で殆ど問題は生じない。一方、上段の駐車基板31に固定する頂点の位置は、上段のヒンジ部材32からごく近い位置、例えば20cm以内に設定することが望ましい。上段の回動基板33の動作をスムースにするためである。
【0021】
尚、略三角形を呈する連動支持材41は、上段の駐車板本体30と接する側縁を、適宜の手段、例えば溶接により固定することが望ましい。昇降駆動時における上段の駐車板本体30の揺動(ぶれ)を抑えるためである。
上下二段に配した駐車板本体20、30は、連結部分の軸点、つまり回動基板23、33と駐車基板21、31とを連結させヒンジ部材22、32の近傍位置に対して、昇降動のための駆動力を与えることが望ましい。最も簡単には、例えば、下段のヒンジ部材22を下方から押し上げる(下降を含む)。この場合は、例えば油圧装置またはモータ装置による昇降機構を用いる。また、上段のヒンジ部材32を上方から牽引(吊り下げを含む)しても良い。
【0022】
従って、かかる構造によれば、前後方向に分轄構成した上下二段の駐車板本体20、30の連結箇所、つまりヒンジ部材22、32の近傍を押し上げ又は牽引することにより、上下二段の駐車板本体20、30を連動させて上下動させることが出来る。駆動方式が、ロープ牽引等の一定の限られた方式に限定されないため、適用現場によって自由な装置構成とすることが出来、各種の事情で適用困難であった現場に対しても、各種の駆動原理をもって自由なデザインにより装置を配設する可能性が高まる。
【0023】
安全性は高い。上段の回動基板33の前後方向の寸法(W1)を、下段の回動基板23の前後方向の寸法(W2)よりも短くする結果、上段の駐車基板31は、下降時には下向き傾斜して、利用者にサイドブレーキの使用を強制する一方、上昇時にはやや上向きに傾斜するため万一の転落を確実に防止するからである。
【0024】
上下二段の駐車板本体20、30の駆動方式が限定されないため、この駐車装置は、従来提案された二段式の駐車装置のように、装置全体を囲むようなフレーム構造を絶対の条件としない。雨雪から自動車を保護する覆いのための簡易フレームを設けることは自由であるし、ロープ牽引のような構造強度を要するフレームを構築することも除外しないが、例えば押し上げによる駆動機構を採用する場合のように、強度のあるフレームを本来的に要しない構造である。
【0025】
尚、本発明に係る連動支持材(41)は、剛性を確保できる限り鋼板に限らず各種の金属板を使用できる。また、前記説明では連動支持材(41)は三角形のパネル材として説明したが、上下二段の荷重を支え得る限り、パネル材の内側に打ち抜き部分を備えても構わない。
【0026】
三角形の連動支持材(41)は、上下の荷重に耐えて駐車基板21、31を連動させるものであるが、構造強度は専らV字状を呈する側縁の部分がまかなうため、適宜のトラス構造を採用すれば同一効果を得ることは可能であり、必ずしも三角形のパネル材を用いる必要はない。
【0027】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る上下二段式の駐車装置によれば、駆動手段の配設位置を限定されず、またフレーム構造を絶対の条件としないので、敷地、家屋、地形等の条件に応じ、装置構成を自由に選択することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る駐車装置の駆動上限を例示する図である。
【図2】本発明に係る駐車装置の駆動下限を例示する図である。
【図3】従来の駐車装置を例示する図である。
【符号の説明】
11 敷地地面
12 地下スペース
14 支持基材
20、30 駐車板本体
21、31 駐車基板
23、33 回動基板
22、24、32、35 ヒンジ部材
41 連動支持材
Claims (2)
- 自動車一台分の駐車が可能な上下寸法をもつ地下スペースを形成し、この地下スペースの一端部に支持基材を配する一方、
駐車基板と、該駐車基板の一端に回動自在に連結させた回動基板とからなる駐車板本体を上下二段に配するものであって、上下の各回動基板の一端を、それぞれ、前記支持基材の下端部近傍および上端部近傍に回動可能に固定し、
上段に配する回動基板の前後方向の寸法を、下段に配する回動基板の前後方向の寸法よりも短寸とするとともに、
上下に配した二枚の駐車基板の左右両側を、外縁が略V字を呈する連動支持材によって連結し、この連動支持材は、前記支持基材に近い側の外縁の上端部を、駐車基板と回動基板との連結部の近傍に固定することを特徴とする上下二段式の駐車装置。 - 連動支持材は、剛性のある金属板によって成形した略三角形のパネル材とすることを特徴とする請求項1記載の上下二段式の駐車装置。
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