JP2000264120A - 車両運搬車 - Google Patents

車両運搬車

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JP2000264120A
JP2000264120A JP2000069552A JP2000069552A JP2000264120A JP 2000264120 A JP2000264120 A JP 2000264120A JP 2000069552 A JP2000069552 A JP 2000069552A JP 2000069552 A JP2000069552 A JP 2000069552A JP 2000264120 A JP2000264120 A JP 2000264120A
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vehicle
carrier
step board
board
arm
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Yuji Inoue
裕二 井上
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JAPAN AUTO TEC KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車高を低くした自動車であっても搭載できる
車両運搬車を簡単な構造で実現して製造コストを低減
し、必要ならば従来の車両運搬車を改装してこの機能を
実現する。 【解決手段】 車両運搬車は、車両本体1に、傾動でき
ると共に、前後に移動できるように車両搭載荷台2を装
着している。車両搭載荷台2は、自動車を搭載するため
の歩板3を後端に連結している。歩板3は、一端を車両
搭載荷台2に対して上下に移動できるように連結してい
る。車輌運搬車は、搭載する自動車の前輪を、降下位置
にある歩板3に搭載した状態で、傾斜している車両搭載
荷台2とほぼ同一平面まで歩板3を上昇させて、歩板3
から車両搭載荷台2に自動車を移動して搭載するように
構成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車高を低くしたロ
ーダウン自動車等を傷つけることなく容易に搭載できる
車両運搬車に関する。
【0002】
【従来の技術】車両搭載荷台が後方に伸びる車両運搬車
は開発されている(実開昭58−181627号公報、
実開昭58−181628号公報)。この構造の車両運
搬車は、図1に示すように、車両搭載荷台2を後方に延
ばした状態で前方を持ち上げることにより、図の二点鎖
線で示すように車両搭載荷台2の後端を地面まで延長し
て、自動車を簡単に積み降ろしできる。この構造は、伸
縮も傾動もしない車両本体の荷台に、直接に歩板を連結
している車両運搬車に比べると、安全に自動車を積み降
ろしできる。
【0003】しかしながら、この構造の車両運搬車は、
車高を低くした自動車をアンダーカウル等の下面が接触
しないように搭載できない。とくに、自動車の前部に設
けた低いアンダーカウル等を、歩板に接触しないように
できない。最近、法律が改正されて、自動車の最低地上
高が8cmと極めて低くなった。このため、最低地上高
を低くした自動車が急激に増加した。
【0004】このような車高を下げた自動車を搭載する
車両運搬車として、図2に示す構造のものが開発され
た。この図に示す車両運搬車は、図2〜図5に示すよう
にして、自動車を搭載する。この車両運搬車は、車両本
体1に対して傾動し、かつ伸縮する車両搭載荷台2に、
さらに伸縮するサブ搭載荷台2Aを装着し、このサブ搭
載荷台2Aの後端に歩板3を連結している。
【0005】この構造の車両運搬車は、図2と図3に示
すように、車両搭載荷台2とサブ搭載荷台2Aの両方を
後方に伸長させる状態で、歩板3からサブ搭載荷台2A
に自動車を移動させる。その後、図4と図5に示すよう
に、自動車を搭載したサブ搭載荷台2Aを、地面から車
両搭載荷台2の上に引き上げて、車両搭載荷台2を車両
本体1の上に引き上げる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上の構造の車両運搬
車は、車高を低くした自動車を車両本体に搭載できる。
しかしながら、この構造の車両運搬車は、車両搭載荷台
に伸縮できるようにサブ搭載荷台を装着しているので、
全体の構造が複雑で製造コストが極めて高くなる欠点が
ある。とくに、サブ搭載荷台を、地面の上に水平な姿勢
となるまで移動させるために、サブ搭載荷台を後方に強
制的に押し出す機構を必要とする。サブ搭載荷台の自重
では、この位置まで簡単には押し出しできないからであ
る。このため、サブ搭載荷台を移動させる機構が相当に
複雑になる。
【0007】さらに、この構造の車両運搬車は、自動車
を搭載するときに、車両搭載荷台とサブ搭載荷台の両方
を後方に伸長させるので、自動車を搭載するときに全長
が極めて長くなる。したがって、狭い道路で便利に自動
車を搭載するのが難しい。
【0008】本発明は、この欠点を解決することを目的
に開発されたもので、本発明の重要な目的は、簡単な構
造で製造コストを低減できると共に、必要ならば、従来
の車両運搬車を改装して、車高を低くした自動車を搭載
できるように変更できる車両運搬車を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1の車両
運搬車は、車両本体1に、傾動できると共に、前後に移
動できるように車両搭載荷台2を装着している。車両搭
載荷台2は、自動車を搭載するための歩板3を後端に連
結している。さらに、歩板3は、一端を車両搭載荷台2
に対して上下に移動できるように連結している。
【0010】本発明の車両運搬車は、搭載する自動車の
前輪を、降下位置にある歩板3に搭載した状態で、歩板
3を傾斜している車両搭載荷台2とほぼ一直線となるま
で上昇させて、歩板3から車両搭載荷台2に自動車を移
動して搭載するように構成している。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施の形態
は、本発明の技術思想を具体化するための重機運搬車両
を例示するものであって、本発明は重機運搬車両を以下
のものに特定しない。
【0012】さらに、この明細書は、特許請求の範囲を
理解し易いように、実施の形態に示される部材に対応す
る番号を、「特許請求の範囲の欄」、および「課題を解
決するための手段の欄」に示される部材に付記してい
る。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、実施の形
態の部材に特定するものでは決してない。
【0013】図6と図7に示す車両運搬車は、車両本体
1と、この車両本体1に、傾動できると共に、前後に移
動できるように装着された車両搭載荷台2と、この車両
搭載荷台2に連結された歩板3とを備える。
【0014】車両搭載荷台2は、傾動フレームレール4
を介して、エンジンを搭載している車両本体1のシャー
シ5に装着される。傾動フレームレール4は、後端を車
両本体1のシャーシ5の後端に、回動ピン6を介して傾
動できるように連結している。傾動フレームレール4
は、車両搭載荷台2を走行させる2列のレールを備えて
いる。
【0015】傾動フレームレール4は傾動機構7で傾動
される。図6〜7に示す傾動機構7は、傾動シリンダー
8と傾動プレート9とを備える。この図に示す傾動シリ
ンダー8は、三角形状をした傾動プレート9を介して傾
動フレームレール4を傾動させる。傾動プレート9は、
一端を傾動フレームレール4に連結して、他端をコンロ
ッド10を介して車両本体1のシャーシ5に連結し、さ
らに、中間の頂点部分を傾動シリンダー8のロッド8A
に連結している。傾動シリンダー8は端部を車両本体1
のシャーシ5に垂直面内で傾動できるように連結してい
る。この構造の傾動機構7は、傾動シリンダー8のロッ
ド8Aを伸縮して、傾動フレームレール4を傾動させ
る。傾動シリンダー8のロッド8Aが押し出されると、
傾動フレームレール4は水平の姿勢から図に示す姿勢に
傾斜される。傾動シリンダー8のロッド8Aを引き込む
と、傾動フレームレール4は傾斜する姿勢から水平の姿
勢になる。ただ、傾動機構7は、上記の構造に限らず、
傾動フレームレールを傾動させるすべての構造が使用で
きる。例えば、図示しないが、傾動プレートを介さず、
傾動シリンダーを直接傾動フレームレールに連結して、
傾動させることもできる。
【0016】車両搭載荷台2は、傾動フレームレール4
に、前後に移動できるように装着される。図8は、傾動
フレームレール4と車両搭載荷台2の断面を示してい
る。この図に示す車両搭載荷台2は、傾動フレームレー
ル4のレールであるC型鋼の内面を走行する車輪11を
介して、傾動フレームレール4上を移動できるように装
着されている。車輪11は、車両搭載荷台2の前後に離
して複数個を装着している。車両搭載荷台2を最も車両
後方に後退させた状態で、複数の車輪11が、傾動フレ
ームレール4のC型鋼の内面を走行する。この構造の車
両搭載荷台2は、傾動フレームレール4に沿ってスムー
ズに移動できる。さらに、車両搭載荷台2を傾動フレー
ムレール4に沿って前後に移動させるために、図8に示
すように、車両搭載荷台2の下面に伸縮シリンダー12
を配設している。伸縮シリンダー12は、そのロッドの
先端を車両搭載荷台2に、後端を傾動フレームレール4
に連結しており、ロッドを伸縮させて、車両搭載荷台2
を前後に移動できる。あるいは、これとは逆に、伸縮シ
リンダー12の後端を車両搭載荷台2に、ロッドの先端
を傾動フレームレール4に連結することもできる。
【0017】車両搭載荷台2は、自動車をワイヤーで牽
引して搭載するウインチ(図示せず)を前端に設けてい
る。ウインチを搭載している車両運搬車は、車両搭載荷
台に搭載する自動車を自走させる必要がない。このた
め、事故で走行できない自動車も簡単に搭載できる。た
だ、自走できる自動車は、ウインチを使用しないで車両
搭載荷台に搭載できる。このため、ウインチを必ずしも
車両搭載荷台に設ける必要はない。
【0018】車両搭載荷台2は、歩板3を後端に連結し
ている。歩板3は、前プレート部3Aと、この前プレー
ト部3Aの後端に連結している折畳部3Bとからなる。
前プレート部3Aは、車両搭載荷台2を傾動フレームレ
ール4の最も前まで移動させた状態で、傾動フレームレ
ール4の上に載せられて、車両本体1のシャーシ5から
突出しないようにしている。この状態で、折畳部3B
は、上方に折曲される。したがって、折畳部3Bは前プ
レート部3Aの後端に、水平の姿勢から上方に折曲でき
るように連結される。
【0019】歩板3は前プレート部3Aを、車両搭載荷
台2の後端に、上下に移動できるように連結している。
歩板3は、図6に示すように、ローダウン自動車の前輪
を搭載するときに前プレート部3Aを降下させる。ロー
ダウン自動車を、歩板3から車両搭載荷台2に移動させ
るときに、図7に示すように、歩板3は前プレート部3
Aを車両搭載荷台2とほぼ同一平面まで上昇させる。前
プレート部3Aは、図7に示すように、完全に同一平面
としなくとも、搭載する車両が支障なく前進できる程度
にまっすぐであれば足りる。図に示す歩板3は、自動車
の前輪を搭載できるが、後輪を搭載できない長さとして
いる。この構造の歩板3は、全長を短くできる。自動車
の前後輪の両方を搭載する長さを必要としないからであ
る。ただし、歩板の全長を、前輪と後輪の両方を載せる
ことができる長さとすることもできる。歩板を、前輪か
ら後輪まで延長している車両運搬車は、より車高の低い
ローダウン自動車を搭載するのに便利である。
【0020】歩板3の前プレート部3Aを上下に移動さ
せるために、歩板3は、傾動アーム13を介して、前プ
レート部3Aを車両搭載荷台2の後端に連結している。
図9に示すように、傾動アーム13は、一端を車両搭載
荷台2に、他端を歩板3の前プレート部3Aの前端に、
それぞれ水平軸14を介して垂直面内で回動できるよう
に連結している。傾動アーム13は、図10の平面図に
示すように、歩板3の前プレート部3Aの両側を、車両
搭載荷台2の両側に連結している。この傾動アーム13
は、中央部分が降下する形状に湾曲しており、両端を、
水平軸14を介して車両搭載荷台2と歩板3の前プレー
ト部3Aとに、回動できるように連結している。
【0021】傾動アーム13は、上下シリンダー15に
連結されて、上下シリンダー15で歩板3の前プレート
部3Aを上下に移動させる。上下シリンダー15は、傾
動アーム13の中間にロッド15Aの先端を連結し、後
端を車両搭載荷台2の下面に連結している。上下シリン
ダー15は、ロッド15Aを押し出して歩板3の前プレ
ート部3Aを上昇させ、ロッド15Aを伸縮して歩板3
の前プレート部3Aを降下させる。上下シリンダー15
は、ロッド15Aを押し出した状態で、歩板3の前プレ
ート部3Aを車両搭載荷台2とほぼ同一平面に押し上げ
る。ロッド15Aを収縮した状態で、歩板3の前プレー
ト部3Aを地面まで降下させる。図9に示す上下シリン
ダー15は2本あって、車両搭載荷台2の両側に連結さ
れる傾動アーム13に、それぞれ別々に連結している。
車両搭載荷台2の両側に配設している2本の上下シリン
ダー15は、同時に伸縮して、歩板3の前プレート部3
Aを上下に移動させる。ただ、上下シリンダーは、図示
しないが、1本で構成することもでき、あるいは3本以
上を連動させて使用することもできる。
【0022】歩板3は、図10に示すように、前プレー
ト部3Aの後端に折畳部3Bを連結している。折畳部3
Bは、前プレート部3Aの後端に連結している角ロッド
16に軸方向に移動できるように連結している。角ロッ
ド16を回転させて、折畳部3Bを水平の姿勢と垂直の
姿勢とに傾動させる。角ロッド16は、前プレート部3
Aの後端に回転できるように両端を連結しており、図示
しないが、回転シリンダーで回転される。
【0023】以上の構造の車両運搬車を使用して、ロー
ダウン自動車を車両搭載荷台に搭載する状態を以下に示
す。
【0024】(1) 車両運搬車は、普通に道路を走行す
るときに、傾動アーム13を水平の姿勢として、車両搭
載荷台2を傾動フレームレール4の前端に移動させて水
平状態に固定し、歩板3の折畳部3Bは垂直の姿勢とす
る。
【0025】(2) ローダウン自動車を搭載するときに
は、図6に示すように、傾動フレームレール4を後端に
向かって下り勾配に傾斜させると共に、車両搭載荷台2
を後方に押し出し、さらに、歩板3の前プレート部3A
を降下させる。歩板3の折畳部3Bは、水平とする。こ
の姿勢で、ローダウン自動車の前輪を歩板3に載せる。
このとき、ローダウン自動車は、アンダーカウル等が歩
板3に接触することなく、歩板3まで前進できる。歩板
3を水平の姿勢としているからである。ローダウン自動
車は、前輪を歩板3の上に載せて、後輪を歩板3に載せ
ない位置まで前進する。
【0026】(3) その後、ローダウン自動車を停止し
て、図7に示すように、歩板3の前プレート部3Aを車
両搭載荷台2とほぼ同一平面まで上昇させる。歩板3の
前プレート部3Aを上昇させるとき、ローダウン自動車
は歩板3とほぼ平行な姿勢となるので、アンダーカウル
等が歩板3に接触することはない。
【0027】(4) 歩板3の前プレート部3Aを車両搭
載荷台2とほぼ同一平面とした状態で、ローダウン自動
車を前進させて、車両搭載荷台2と歩板3の前プレート
部3Aとの上に搭載する。ローダウン自動車は自走して
前進し、あるいは図示しないが、自動車にワイヤーを連
結し、このワイヤーを傾動フレームレール又は車両搭載
荷台に固定しているウインチで巻き取って、前進させ
る。小型の自動車は、車両搭載荷台2に前後の車輪を載
せる。長い自動車は、前輪を車両搭載荷台2に、後輪を
歩板3の前プレート部3Aに載せる。
【0028】(5) その後、車両搭載荷台2を傾動フレ
ームレール4に沿って前端まで移動させた後、傾斜して
いる傾動フレームレール4を水平の姿勢とする。さら
に、歩板3の折畳部3Bを垂直に折り畳んで、走行でき
る状態とする。
【0029】以上のようにして、ローダウン自動車を車
両運搬車に搭載できる。搭載したローダウン自動車は、
載せるときと反対の工程で、車両運搬車から下ろすこと
ができる。
【0030】さらに、本発明の他の実施の形態に係る車
両運搬車の車両搭載荷台を図11〜図16に示す。これ
らの図に示す車両運搬車は、車両搭載荷台2の後端に歩
板3を、上下に移動でき、かつ折曲できるように連結し
ている。この構造の車両運搬車両は、傾動アーム13を
上下シリンダー15で傾動させ、歩板3を水平位置から
車両搭載荷台とほぼ一直線となる姿勢まで上下させて車
両を搭載する。
【0031】図11および図12に示す車両搭載荷台
は、歩板3を、車両搭載荷台2の後端に、傾動アーム1
3を介して、上下に移動できるように連結している。図
11に示すように、傾動アーム13はL字状で、先端を
上下シリンダー15のロッド15Aに、中間部を車両搭
載荷台2の後方に、後端を歩板3に、それぞれ水平軸を
介して回動できるように連結している。この図に示す傾
動アーム13は、車両搭載荷台2の下面で1基のみ設け
ている。ただ、2基の傾動アーム13を、車両搭載荷台
2と歩板3の両側部分にそれぞれ設けることもできる。
【0032】傾動アーム13は、上下シリンダー15に
連結されており、上下シリンダー15で歩板3を上下に
移動させる。上下シリンダー15は、ロッド15Aを伸
縮して歩板3を実線の位置まで降下させる。この状態で
車両を搭載し、ロッド15Aを押し出して歩板3の前部
を持ち上げ、図11の二点鎖線の位置まで歩板3を上昇
させる。このとき、歩板3と車両搭載荷台2とがなす角
度は緩やかになるので、搭載する車両は下面が接触する
ことなく、スムーズに前進して車両搭載荷台2に搭載す
ることができる。
【0033】車両を搭載した後、あるいは車両の搭載を
行わないときは、図12に示すように歩板3を水平軸1
4で折曲し、垂直姿勢に折り畳む。歩板3を回動させる
機構は、図示しないが油圧式シリンダーや、あるいは手
動で折り畳んで固定する方法が使用できる。
【0034】さらに、本発明の他の実施の形態に係る車
両運搬車の車両搭載荷台を、図13〜図14に示す。こ
の図に示す車両搭載荷台2も、図11〜12の車両搭載
荷台2とほぼ同様の機構により、歩板3を車両搭載荷台
2の後端で、傾動アーム13を介して上下に移動できる
ように連結している。図13に示す傾動アーム13は、
S字状をしており、S字の先端部分を上下シリンダー1
5のロッド15Aに、中央部分を車両搭載荷台2の後端
突出部分に、それぞれ水平軸を介して回動できるように
連結している。さらにS字の後端部分に、歩板3を回動
軸19を介して連結している。この図に示す傾動アーム
13は、車両搭載荷台2の後部に1基のみ設けている
が、2基の傾動アーム13を車両搭載荷台2の両側部分
にそれぞれ設けることも可能である。
【0035】傾動アーム13は、図11と同様に、上下
シリンダー15のロッド15Aの伸縮によって、歩板3
を上下に移動させる。歩板3が地面に置かれてほぼ水平
にあるとき、ロッド15Aを押し出すと、傾動アーム1
3のS字の後端部分が上方に押し上げられるので、歩板
3の前端が上昇される。傾動アーム13と歩板3とは、
水平軸14で回動できるように連結されているので、歩
板3は後端を接地したまま、前端が持ち上げられ、水平
姿勢から傾斜姿勢となる。この構造により、歩板3の上
面に搭載車両の前輪を載せ、図11と同様の手順で搭載
する機構が実現される。
【0036】図13に示す歩板3は、一端を開口した矩
形状としており、開口部から延長部3Cを摺動自在に挿
入している。この構造の歩板3は、先端の延長部3Cを
スライド式に延長できるので、車両搭載時には、歩板3
の全長を長くして搭載し易くできる。特に、搭載する車
両のサイズに応じて歩板3の全長を調整することで、搭
載をよりスムーズに行うことができる。歩板3の延長部
3Cの伸縮機構は、手動で行うことも、あるいは、図示
しないが油圧式シリンダーを設けて自動で伸縮させるこ
ともできる。
【0037】歩板3は、図14に示すように、水平軸1
4で回動して垂直に立て、さらに歩板3の先端を収縮し
て収納される。この図に示す歩板3は、傾動アーム13
との連結部である回動軸19を、図において垂直姿勢か
ら左方に回動できるが右方に回動できない構造としてい
る。この構造の回動軸19を使用すると、歩板3は垂直
姿勢から外側に倒れないので、ロッド15Aを押し出す
ことで歩板3を垂直に折曲できる特長がある。すなわ
ち、上下シリンダー15を歩板3の上下と、垂直姿勢へ
の折曲に併用できる。
【0038】さらにまた、本発明の他の実施の形態に係
る車両運搬車の車両搭載荷台を図15〜図16に示す。
これらの図に示す車両搭載荷台2も、歩板3を車両搭載
荷台2の後端で、傾動アーム13を介して上下に移動で
きるように連結している。図15に示す傾動アーム13
は円弧状で、図6や図9に示す傾動アームとは逆方向に
折曲された形状としている。この傾動アーム13は、先
端を上下シリンダー15のロッド15Aに、後端を歩板
3に、それぞれ水平軸を介して回動できるように連結し
ている。さらに傾動アーム13は、図15に示すよう
に、車両搭載荷台2の後部で後方に突出できるように連
結されている。
【0039】傾動アーム13は、上下シリンダー15に
よって歩板3を上下に移動させる。上下シリンダー15
は、図11等とは逆に、ロッド15Aを押し出して歩板
3を実線の位置まで降下させ、あるいはロッド15Aを
収縮して歩板3の後端を持ち上げ、図15の二点鎖線の
位置まで歩板3を上昇させる。またこの構造の傾動アー
ム13は、外面を凸状に折曲しているので、歩板3が降
下位置にあるときに搭載車両の車輪が万一ここを通過す
る場合、歩板3と車両搭載荷台2との境界部分の段差を
緩衝できるので、車両の下面が損傷する事態を低減でき
る。歩板3を使用しないときは、図16に示すように、
ロッド15Aを収縮して傾動アーム13を収納し、さら
に歩板3を水平軸14で回動して垂直に立てた姿勢とす
る。
【0040】上記のようにして車両を搭載する本発明の
車両運搬車は、車高の低いローダウン自動車を搭載でき
ない既存の車両運搬車であっても、車両搭載荷台2を改
装して、車高を低くした自動車を搭載できる構造とする
ことができる。車高が低くない自動車を搭載して移送す
る車両運搬車は、すでに相当数が使用されている。この
ため、この種の車両運搬車を改造して、車高を低くした
自動車も搭載できるように変更できるなら、コスト面で
のメリットは大きい。特に、最近の法律改正により、車
高を低くした自動車が増加した現状では、経済的な効果
は極めて大きい。
【0041】既存の車両運搬車に本発明の車両搭載機構
を追加するには、既存の車両搭載荷台の後端に、上下動
が可能な歩板を装着する。歩板は、傾動アームを介して
車両搭載荷台とほぼ同一平面まで上昇できるように装着
される。既に、上下動しない歩板が装着されている場合
は、これに替えて上下動できる歩板と交換する。車両搭
載荷台が傾動できる車両運搬車の後端に、上下に移動で
きる歩板を装着して、傾動アームをシリンダーで傾動さ
せることにより、歩板を水平位置から車両搭載荷台とほ
ぼ一直線となる姿勢まで上下させ、車高の低い車両を容
易に搭載、降車できる。
【0042】ただ、本発明の車両運搬車は、図示しない
が、車両搭載荷台自体を2つ以上に分割して、上下動す
る構造とすることもできる。すなわち、本発明の車両運
搬車は、車両を搭載する部分の一部が上下動できるよう
に構成することで、車両搭載、降下時に平面に近い状態
を作り出し、ローダウン自動車等の車高の低い自動車を
搭載することができる。いいかえると、本発明は、上下
動する部分が歩板であるか車両搭載荷台であるかを問わ
ない。
【0043】さらに、本発明の車両運搬車は、図17な
いし図19に示す構造とすることもできる。これ等の図
に示す車両運搬車も、車両搭載荷台2の後端に、歩板3
を上下に移動できるように連結している。歩板3は、上
下に移動させるために、回動アーム20を介して車両搭
載荷台2の後端に連結している。回動アーム20は、一
端を車両搭載荷台2の後端に水平に配設された角ロッド
16に連結すると共に、他端を歩板3に回転軸21を介
して垂直面内で回動できるように連結している。
【0044】回動アーム20は、板状の金属板で、一端
に、角ロッド16を横に貫通させる角孔20Aを開口し
ている。回動アーム20は、この角孔20Aに角ロッド
16を挿通して、角ロッド16に対して回転しないよう
に連結される。さらに、回動アーム20は、他端に、貫
通孔20Bを開口している。回動アーム20は、この貫
通孔20Bに挿通した回転軸21を介して歩板3を回動
自在に連結している。図に示す回動アーム20は、2枚
を一組として、1枚の歩板3を連結している。2枚の回
動アーム20は、角軸16に沿って移動できるように角
軸16に連結される。この構造は、歩板3の幅に応じて
2枚の回動アーム20の間隔を調整できると共に、2枚
の歩板3の間隔を調整できる特長がある。
【0045】角ロッド16は、図17に示すように、両
端と中間を軸受22を介して、回転できるように車両搭
載荷台2の後端に連結している。角ロッド16は、中央
部に、角ロッド16を回転させる駆動アーム23を固定
しており、その両側に、回動アーム20を介して2枚の
歩板3を連結している。駆動アーム23は、図20に示
すように、角ロッド16から下方に延長されており、車
両搭載荷台2の下面に配設している回動シリンダー24
のロッド24Aに連結されている。回動シリンダー24
は、ロッド24Aを伸縮して駆動アーム23を回動させ
て、角ロッド16を回転させる。角ロッド16が回転さ
れると、角ロッド16に連結された回動アーム20が回
動して歩板3を上下に移動させる。
【0046】図20に示す回動シリンダー24のロッド
24Aは、コンロッド25を介して駆動アーム23に連
結している。コンロッド25を介して連結する構造は、
図20と図21に示すように、角ロッド16を、より大
きな角度で回転できる特長がある。この構造の車両運搬
車は、回動シリンダー24を、歩板3の上下移動と、歩
板3の垂直姿勢への折曲に併用できる特長がある。
【0047】歩板3は、先端部に回動アーム20を連結
している。歩板3は、回転軸21を介して回動アーム2
0に回動自在に連結される。図18に示す歩板3は、先
端から前方に突出する2組の連結アーム26を備え、こ
の連結アーム26を介して回動アーム20を歩板3に連
結している。2組の連結アーム26は、回動アーム20
に対向して設けられている。連結アーム26は、2枚の
金属板を、平行に離して、所定の間隔を有するスリット
状に連結したものである。連結アームは、1枚の金属板
を、スリットを有する溝型に折曲して加工することもで
きる。回動アーム20は、連結アーム26のスリット2
7に挿入されて連結される。この構造の連結アーム26
は、2枚の金属板で補強できると共に、回動アーム20
と連結アーム26との相対的な位置ずれや捻れを極減で
きる特長がある。
【0048】連結アーム26は、歩板側の根元部に軸孔
31を開口している。軸孔31は、連結アーム26の2
枚の金属板を貫通して開口される。軸孔31は、スリッ
ト27に挿入された回動アーム20の貫通孔20Bに対
向する位置に開口されている。連結アーム26のスリッ
ト27に回動アーム20を挿入した状態で、軸孔31と
貫通孔20Bに回転軸21となるピンを挿入して、回動
アーム20と連結アーム26は回動自在に連結される。
回転軸21であるピンは、簡単に抜けない構造として歩
板3と回動アーム20とを確実に連結できる。さらに、
ピンは、脱着自在となっており、ピンを抜いて歩板3を
取り外しできる構造としている。
【0049】さらに、連結アーム26は、上昇する歩板
3と車両搭載荷台2がほぼ一直線となると、回動アーム
20と歩板3の回動を阻止するストッパ28を備える。
図19に示す歩板3は、連結アーム26の下面を板状の
金属板で連結してストッパ28としている。ストッパ2
8は、回動アーム20が回動して、図の2点鎖線で示す
ように、歩板3と車両搭載荷台2がほぼ一直線となるま
で歩板3が上昇すると、回動アーム20の下面に当接し
て回動アーム20と歩板3との回動を阻止する。このよ
うに、ストッパ28を備える歩板3は、回動アーム20
で上昇され過ぎることなく、簡単かつ確実に歩板3と車
両搭載荷台2とを一直線にできる特長がある。
【0050】図に示す車両運搬車は、歩板3の連結アー
ム26を、上方が開口されたスリット27を有する形状
に成形し、このスリット27に板状の回動アーム20を
収納できる構造としている。ただ、本発明の車両運搬車
は、図示しないが、回動アームを、下方が開口されたス
リットを有する形状とし、さらに、歩板の連結アームを
板状として、回動アームに連結アームを収納しながら回
動できる構造とすることもできる。この構造の車両運搬
車も、歩板と車両搭載荷台がほぼ一直線となるまで歩板
が上昇すると、回動アームと歩板の回動を阻止して、歩
板が上昇され過ぎるのを防止できる。
【0051】さらに、図17と図18に示す歩板3は、
内側に、引き出しできる延長部3Cを設けている。この
歩板3は、後方を開口した矩形状としており、開口部か
ら延長部3Cを摺動自在に挿入している。延長部3Cの
先端は、上面をより地面に接近させるために、先端に向
かって次第に薄くしている。延長部3Cは、後端の中央
部に取手29を備え、この取手29を握って引き出しで
きる構造としている。この構造の歩板3は、極めて簡単
な構造として、歩板3の全長を調整できる特長がある。
ただ、図示しないが、延長部は、油圧式シリンダーを設
けて自動で伸縮させることもできる。
【0052】さらに、本発明の車両運搬車は、回動アー
ム20と歩板3を、直線連結具30を介して連結し、互
いに回動しないように固定できる構造としている。回動
アーム20は中間部に、連結アーム26は先端部に、そ
れぞれ固定孔32を開口している。これ等の固定孔32
は、回動アーム20がストッパ28に当接した状態で、
対向する位置に開口されている。回動アーム20がスト
ッパ28に当接して歩板3と車両搭載荷台2が一直線状
となると、これ等の固定孔32を貫通する直線連結具3
0を挿入して、回動アーム20と連結アーム26の回動
を阻止する。直線連結具30には、脱着自在なピンやロ
ッドを使用する。固定孔32に直線連結具30が挿入さ
れると、回動アーム20と連結アーム26は、回転軸2
1と直線連結具30によって、離れた2点が連結される
ので回動が阻止される。
【0053】この車両運搬車は、歩板3と車両搭載荷台
2がほぼ一直線になった状態で、歩板3と回動アーム2
0を直線連結具30を介して連結して、一直線状に保持
できる。一直線状に連結された歩板3から車両搭載荷台
2の上に自動車を前進させて簡単に搭載できる。この車
両運搬車は、自動車を載せ下ろしするときに、歩板3か
ら車両搭載荷台2に移動する自動車の荷重による歩板3
と回動アーム20の相対的な位置ずれやガタつきを阻止
し、極めて安全に、安定して自動車を移動できる特長が
ある。
【0054】さらに、この車両運搬車は、歩板3と回動
アーム20を、直線連結具30で連結して回動を阻止し
た状態で角ロッド16を回転させると、図21に示すよ
うに、回動する回動ロッド20で歩板3を水平の姿勢と
垂直の姿勢とに傾動できる。この車両運搬車は、角ロッ
ド16を回動シリンダー24で回動させて歩板3を水平
の姿勢と垂直の姿勢とに傾動する。すなわち、この車両
運搬車は、歩板3の上下移動と、歩板3の垂直姿勢への
折曲を、一つの機構で行うことができる特長がある。
【0055】さらに、本発明の車両運搬車は、回動アー
ムと歩板を、図22ないし図29に示す構造とすること
もできる。図22と図23に示す車両運搬車は、歩板3
の先端部の側面に回動アーム20を連結している。歩板
3は、先端部の側面に回動アーム20を収納する収納部
33を設けている。収納部33は、歩板3の側面から金
属板を平行に離して連結し、所定の間隔を有するスリッ
ト状に形成している。回動アーム20は、収納部33の
スリット27に挿入されて連結される。収納部33は、
歩板3の先端から離れた位置に軸孔31を開口してい
る。軸孔31は、スリット27に挿入された回動アーム
20の貫通孔20Bに対向する位置に開口されている。
収納部33のスリット27に回動アーム20を挿入した
状態で、軸孔31と貫通孔20Bに回転軸21となるピ
ンを挿入して、回動アーム20と歩板3は回動自在に連
結される。
【0056】さらに、収納部33は、スリット27の底
を金属板で連結してストッパ28を設けている。この構
造の車両運搬車も、歩板3と車両搭載荷台2がほぼ一直
線となるまで歩板3が上昇すると、回動アーム20の下
面がストッパ28に当接して回動アーム20と歩板3と
の回動を阻止して、確実に歩板3と車両搭載荷台2とを
一直線にできる。また、回動アーム20を歩板3の側面
に連結する構造は、歩板3の先端が車両搭載荷台2の後
端まで延長されるので、歩板3と車両搭載荷台2との境
界部分の隙間を小さくして、自動車をスムーズに搭載で
きる特長もある。
【0057】さらに、歩板3の側面に回動アーム20を
連結する車両運搬車は、図24と図25に示すように、
回動アーム20を、歩板3の先端から離れた位置に回転
軸21を介して直接連結することもできる。図に示す回
転軸21は、回動アーム20と歩板3とを貫通する1本
のロッドとしている。この車両運搬車は、歩板3の側面
から外側に突出するストッパ28を、回転軸21よりも
先端の下部に設ける。この構造の車両運搬車も、回動ア
ーム20と歩板3の回動を所定の位置で停止して、歩板
3と車両搭載荷台2とを一直線にできる。ただ、ストッ
パ28は、図26と図27に示すように、回動アーム2
0に設けることもできる。これ等の図に示す車両運搬車
は、2枚の回動アーム20の上面を金属板で連結してス
トッパ28としている。この構造の車両運搬車は、歩板
3と車両搭載荷台2がほぼ一直線となるまで歩板3が上
昇すると、歩板3の上面がストッパ28に当接して回動
アーム20と歩板3との回動を阻止する。この構造の車
両運搬車は、2枚の回動アーム20をストッパ28で連
結して補強できる特長がある。
【0058】さらに、図28と図29に示す車両運搬車
は、回動アーム20を直方体の箱型としている。箱型の
回動アーム20は、横幅を歩板3の幅とほぼ等しく成形
される。回動アーム20は、連結アーム26を介して歩
板3に連結される。図に示す連結アーム26は、歩板3
の両側面から前方に突出する2本の金属板である。回動
アーム20は、先端部の両側面に、これ等の連結アーム
26の中間を、回転軸21を介して回動自在に連結して
いる。さらに、回動アーム20は、中間部の側面から外
側に突出するストッパ28を上部に設けており、このス
トッパ28に、連結アーム26の延長された先端部を当
接させて、回動アーム20と歩板3の回動を所定の位置
で停止できる構造としている。この構造の車両運搬車
は、回動アーム20を箱型形状に成形して補強できると
共に、歩板3と車両搭載荷台2との隙間を回動アーム2
0で閉塞できるので、自動車をスムーズに搭載できる特
長がある。ただ、箱型の回動アームは、側面に、下側が
開口されたスリットを有する収納部を設けて、連結アー
ムをこのスリットに収納できる構造とすることもでき
る。
【0059】図22ないし図29の車両運搬車も、回動
アーム20と歩板3を、直線連結具30で連結して、互
いに回動しないように固定できる構造としている。回動
アーム20と歩板3は、ストッパ28を介して一直線状
になった状態で対向する位置であって、回転軸21から
離れた位置に、それぞれ固定孔32を開口している。回
動アーム20と歩板3は、歩板3と車両搭載荷台2がほ
ぼ一直線になった状態で、これ等の固定孔32を貫通す
る直線連結具30が挿入されて回動が阻止される。回動
アーム20と歩板3の回動が阻止された状態で、自動車
を安定して載せ下ろしできると共に、角ロッド16を回
転させて、回動する回動ロッド20で歩板3を水平の姿
勢と垂直の姿勢とに傾動できる。
【0060】
【発明の効果】本発明の車両運搬車は、車高の低い自動
車でも容易かつ安全に搭載することができる特長を実現
する。それは、本発明の車両運搬車が、車両本体に傾動
および前後移動可能な車両搭載荷台を装着していること
に加えて、車両搭載荷台の後端に、上下に移動できる歩
板を連結しているからである。
【0061】特に、本発明の請求項1に記載される車両
運搬車は、車両搭載荷台の後端に、上下に移動できる歩
板を連結している。この構造の車両運搬車は、車両搭載
荷台を傾斜させた状態でも、歩板を地面に接触させ水平
状態とすることができる。地面とほぼ同一面となる歩板
に車両を載せることは、たとえ自動車の車高が低くても
容易に行える。さらに、自動車の前輪を一旦歩板に載せ
た状態とすれば、歩板を上昇して車両搭載荷台とほぼ同
一平面まで上昇させても、自動車は歩板とほぼ平行な姿
勢に保たれる。よって、この位置から自動車を前進し
て、歩板から車両搭載荷台に移動させ、スムーズに搭載
することができる。
【0062】この構造の車両運搬車は、例えば車両搭載
荷台に、さらにサブ搭載荷台を装着するといった複雑な
構成によることなく、比較的簡単な構成で安価に実現で
きる特長がある。さらにこの構造の車両運搬車は、既存
の車両運搬車を改装して、上下動が可能な歩板を装着す
ることでも実現できる利点もある。よって、車高の低い
自動車を運搬できない運搬車でも、運搬できるような機
能を付加して、既存の車両を有効に活用することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の車両運搬車が車両搭載荷台を後方に伸ば
した状態を示す側面図
【図2】従来の他の車両運搬車が車両搭載荷台を後方に
伸ばした状態を示す側面図
【図3】図2に示す車両運搬車が自動車を搭載する工程
を示す側面図
【図4】図2に示す車両運搬車が自動車を搭載する工程
を示す側面図
【図5】図2に示す車両運搬車が自動車を搭載する工程
を示す側面図
【図6】本発明の一実施の形態に係る車両運搬車の使用
状態を示す側面図
【図7】図6に示す車両搭載荷台に車両を搭載しようと
する状態を示す側面図
【図8】車両運搬車の車両搭載荷台と傾動フレームレー
ルを示す横断面図
【図9】車両運搬車の傾動アームを示す側面図
【図10】車両運搬車の車両搭載荷台の後端部分の平面
【図11】本発明の他の実施の形態に係る車両運搬車の
車両搭載荷台の後端部分を示す側面図
【図12】図11に示す歩板を折曲した状態を示す側面
【図13】本発明の他の実施の形態に係る車両運搬車の
車両搭載荷台の後端部分を示す側面図
【図14】図13に示す歩板を折曲した状態を示す側面
【図15】本発明の他の実施の形態に係る車両運搬車の
車両搭載荷台の後端部分を示す側面図
【図16】図15に示す歩板を折曲した状態を示す側面
【図17】本発明の他の実施の形態に係る車両運搬車の
車両搭載荷台の後端部分を示す平面図
【図18】図17に示す車両運搬車の車両搭載荷台の後
端部分を示す斜視図
【図19】図18に示す車両運搬車の回動アームと歩板
の連結構造を示す一部断面側面図
【図20】図17に示す車両運搬車の角ロッドを駆動す
る機構を示す断面図
【図21】図20に示す車両運搬車の角ロッドを回動さ
せた状態を示す断面図
【図22】本発明の他の実施の形態に係る車両運搬車の
車両搭載荷台の後端部分を示す平面図
【図23】図22に示す車両運搬車の回動アームと歩板
の連結構造を示す一部断面側面図
【図24】本発明の他の実施の形態に係る車両運搬車の
車両搭載荷台の後端部分を示す平面図
【図25】図24に示す車両運搬車の回動アームと歩板
の連結構造を示す一部断面側面図
【図26】本発明の他の実施の形態に係る車両運搬車の
車両搭載荷台の後端部分を示す平面図
【図27】図26に示す車両運搬車の回動アームと歩板
の連結構造を示す一部断面側面図
【図28】本発明の他の実施の形態に係る車両運搬車の
車両搭載荷台の後端部分を示す平面図
【図29】図28に示す車両運搬車の回動アームと歩板
の連結構造を示す一部断面側面図
【符号の説明】
1…車両本体 2…車両搭載荷台 2A…サブ搭載荷台 3…歩板 3A…前プレート部 3B
…折畳部 3C…延長部 4…傾動フレームレール 5…シャーシ 6…回動ピン 7…傾動機構 8…傾動シリンダー 8A…ロッド 9…傾動プレート 10…コンロッド 11…車輪 12…伸縮シリンダー 13…傾動アーム 14…水平軸 15…上下シリンダー 15A…ロッド 16…角ロッド 19…回動軸 20…回動アーム 20A…角孔 20
B…貫通孔 21…回転軸 22…軸受 23…駆動アーム 24…回動シリンダー 24A…ロッド 25…コンロッド 26…連結アーム 27…スリット 28…ストッパ 29…取手 30…直線連結具 31…軸孔 32…固定孔 33…収納部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両本体(1)に、傾動できると共に、前
    後に移動できるように車両搭載荷台(2)を装着してなる
    車両運搬車において、 車両搭載荷台(2)は、自動車を搭載するための歩板(3)を
    後端に連結しており、さらに、歩板(3)は、一端を車両
    搭載荷台(2)に対して上下に移動できるように連結して
    おり、 自動車の前輪を降下位置にある歩板(3)に搭載した状態
    で、歩板(3)を車両搭載荷台(2)とほぼ一直線となるまで
    上昇させて、歩板(3)から車両搭載荷台(2)に自動車を移
    動させるように構成してなることを特徴とする車両運搬
    車。
JP2000069552A 1998-11-14 2000-03-13 車両運搬車 Pending JP2000264120A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003260971A (ja) * 2002-03-08 2003-09-16 Senrei:Kk 輸送車両用伸縮スライド式スロープ
JP2014168612A (ja) * 2013-03-05 2014-09-18 Honda Motor Co Ltd 被搭載物の搭載装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003260971A (ja) * 2002-03-08 2003-09-16 Senrei:Kk 輸送車両用伸縮スライド式スロープ
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