JP3159687B2 - 傾動荷台を備える貨物自動車 - Google Patents

傾動荷台を備える貨物自動車

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JP3159687B2
JP3159687B2 JP20005299A JP20005299A JP3159687B2 JP 3159687 B2 JP3159687 B2 JP 3159687B2 JP 20005299 A JP20005299 A JP 20005299A JP 20005299 A JP20005299 A JP 20005299A JP 3159687 B2 JP3159687 B2 JP 3159687B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、傾動できる荷台を
装備する貨物自動車に関する。
【0002】
【従来の技術】傾動できる荷台を装備する貨物自動車
は、荷台を傾けて自動車を簡単に搭載できる。荷台の後
端を地面の近くに接近できるからである。さらに、この
貨物自動車は、荷台を後方に伸びるようにして、より能
率よく自動車を載せ下ろしできる。
【0003】この構造の貨物自動車として、本発明者は
図1に示す構造の貨物自動車を開発した。この貨物自動
車は、傾動荷台2の後端をシャーシフレーム1に連結し
て、傾動荷台2を傾動できるように連結している。傾動
荷台2は上面に伸縮荷台8を有し、さらに伸縮荷台8の
後端に歩板21を連結している。
【0004】傾動荷台2を傾動させるために、シャーシ
フレーム1と傾動荷台2の前部との間に傾動シリンダー
3を連結している。傾動シリンダー3は、三角形状をし
た傾動プレート19を介して傾動荷台2を傾動させる。
傾動プレート19は、一端を傾動荷台2に連結して、他
端をコンロッド20を介して車両本体のシャーシフレー
ム1に連結し、さらに、中間の頂点部分を傾動シリンダ
ー3のロッド3Aに連結している。傾動シリンダー3は
端部をシャーシフレーム1に垂直面内で傾動できるよう
に連結している。この構造の傾動機構は、傾動シリンダ
ー3のロッド3Aを伸縮して、傾動荷台2を傾動させ
る。傾動シリンダー3のロッド3Aが押し出されると、
傾動荷台2は水平の姿勢から図に示す姿勢に傾斜され
る。傾動シリンダー3のロッド3Aを引き込むと、傾動
荷台2は傾斜する姿勢から水平の姿勢になる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図1に示す傾動機構
は、傾動シリンダー3を直接にシャーシフレーム1に連
結しているので、傾動シリンダー3の連結部を簡単な構
造にできる。ただ、シャーシフレームに直接に連結され
る傾動シリンダーは、取り付け位置が高いために、ロッ
ドの先端を直接に傾動荷台に連結して、傾動荷台を能率
よく傾動させることが難しい。このため、図に示すよう
に、傾動プレートやコンロッドを介して傾動シリンダー
を傾動荷台に連結する必要があり、この部分の構造が複
雑になる。さらに、傾動シリンダーの一端を直接にシャ
ーシフレームに連結する構造は、傾動シリンダーとシャ
ーシフレームとの連結部分を十分な強度するのが難し
い。たとえば、傾動シリンダーの後端に連結しているピ
ンを、直接にシャーシフレームの側面に水平に固定する
取り付け構造は、傾動シリンダーの荷重がピンの曲げ力
として作用し、ピンが曲がりやすくなる。
【0006】とくに、傾動シリンダーの一端をピンを介
してシャーシフレームに連結して、他端を直接に傾動荷
台に連結する構造は、傾動荷台を水平の姿勢から傾動さ
せるときに、傾動シリンダーに極めて強い力が作用す
る。水平に近い姿勢で配設している傾動シリンダーが伸
びる方向と、傾動荷台を起こす方向とが垂直に近い状態
となるために、傾動シリンダーの伸び力を有効に傾動荷
台の傾動に利用できなくなるからである。このため、こ
の構造は、傾動シリンダーとシャーシフレームとの連結
部、さらに、傾動シリンダーと傾動荷台との連結部に強
大な力が作用して、連結部が損傷されやすく、あるい
は、極めて強靭に補強する必要があって、取り付け部を
必ずしも簡単な構造にできない。
【0007】本発明は、このような欠点を解決すること
を目的に開発されたものである。本発明の重要な目的
は、傾動シリンダーをシャーシフレームと傾動荷台の両
方に簡単な機構で連結して、しかも、伸縮する傾動シリ
ンダーでもって能率よく傾動荷台を傾動でき、傾動シリ
ンダーとシャーシフレームおよび傾動荷台との連結部分
に過大な力が作用するのを防止できる傾動荷台を備える
貨物自動車を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の傾動荷台を備え
る貨物自動車は、後端を回転軸として傾動できるように
シャーシフレーム1に、直接あるいは間接に連結してい
る傾動荷台2と、この傾動荷台2の前部とシャーシフレ
ーム1とに連結されて、それ自体が伸縮して傾動荷台2
を傾動させる傾動シリンダー3とを備える。さらに、貨
物自動車は、シャーシフレーム1を構成している2本の
縦フレーム4の下に位置し、かつ縦フレーム4に直交す
る姿勢でサブフレーム5を配設している。サブフレーム
5は、2本の縦フレーム4から両側に突出する全長を有
し、かつ、2本の縦フレーム4の垂直面に固定される複
数の固定プレート6を有する。複数の固定プレート6を
縦フレーム4に固定して、固定プレート6を介してサブ
フレーム5を縦フレーム4に固定している。さらに、2
本の縦フレーム4の両側に突出しているサブフレーム5
の突出部5Aに、各々傾動シリンダー3を連結してい
る。2本の傾動シリンダー3を傾動荷台2に連結して、
2本の傾動シリンダー3でバランスして傾動荷台2を傾
動させている。
【0009】さらに本発明の貨物自動車は、サブフレー
ム5が2本の縦フレーム4の間で上方に折曲された上昇
部5Bを有する。
【0010】また、本発明の貨物自動車は、サブフレー
ム5を金属製の角筒としている。さらに、本発明の貨
自動車は、角筒状のサブフレーム5を、2枚の垂直板と
複数枚の水平板をコーナーで溶接して製作している。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明
の技術思想を具体化するための傾動荷台を備える貨物自
動車を例示するものであって、本発明は貨物自動車を下
記のものに特定しない。
【0012】さらに、この明細書は、特許請求の範囲を
理解し易いように、実施例に示される部材に対応する番
号を、「特許請求の範囲の欄」、および「課題を解決す
るための手段の欄」に示される部材に付記している。た
だ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に
特定するものでは決してない。
【0013】図2と図3に示す貨物自動車は、車両本体
のシャーシフレーム1に傾動できるように傾動荷台2を
装備している。シャーシフレーム1は、2本の縦フレー
ム4を、横材やクロスメンバーで連結しているはしご型
フレームやX型フレームである。貨物自動車は、ほとん
ど例外なくはしご型フレームであるが、X型フレームと
することもできる。シャーシフレーム1は、エンジンと
運転台を装着して車両本体を構成する。縦フレーム4
は、鉄板をコ字状に加工した溝型鋼である。2本の溝型
鋼は、対向する内側に溝を開口するようにして、横材や
クロスメンバーで連結される。
【0014】傾動荷台2は、傾動フレームレール7と伸
縮荷台8を備える。傾動フレームレール7は、後端を車
両本体のシャーシフレーム1の後端に、回動ピン9を介
して傾動できるように連結している。傾動フレームレー
ル7は、伸縮荷台8を走行させる2列のレール10を備
えている。伸縮荷台8は傾動フレームレール7に伸縮で
きるように装着される。この構造の傾動荷台2は、伸縮
荷台8を伸縮できるので能率よく自動車等を載せ下ろし
できる。ただ、本発明の貨物自動車は、傾動荷台に必ず
しも伸縮荷台を設ける必要はない。それは、傾動荷台を
後方に長く突出させて、傾動荷台を傾けた状態で、後端
を地面の近くまで接近できるからである。
【0015】傾動荷台2は傾動シリンダー3で傾動され
る。貨物自動車は、傾動荷台2の傾動フレームレール7
に傾動シリンダー3を連結している。傾動シリンダー3
は、図4と図5に示すサブフレーム5を介してシャーシ
フレーム1に連結される。サブフレーム5の斜視図を図
6に示す。このサブフレーム5は金属製の角筒である。
このサブフレーム5は、レーザー切断機やプレス切断機
等で切断した鉄板等の金属板をコーナーで溶接して製作
される。角筒状のサブフレーム5は、2枚の垂直板と複
数枚の水平板をコーナーで溶接して製作される。角筒状
のサブフレーム5は、軽くて強くできる特長がある。さ
らに、以上の構造のサブフレーム5は、垂直板や水平板
の形状で自由な方向に折曲した形状にできる。とくに、
一枚板である2枚の垂直板と複数枚の水平板をコーナー
で溶着して角筒状に成形する構造は、軸と垂直な方向か
らの荷重に対する強度をより強くできる特長がある。
【0016】図4に示すサブフレーム5は、2本のシャ
ーシフレーム1の間で上方に折曲された上昇部5Bを有
する形状としている。このサブフレーム5は、図4に示
すように、上昇部5Bの下方に、後輪を駆動するドライ
ブシャフト11を配設するのに好都合である。
【0017】サブフレーム5は、両端を2本の縦フレー
ム4から両側に突出させる全長を有し、縦フレーム4か
ら突出する部分を突出部5Aとしている。さらに、サブ
フレーム5は、2本の縦フレーム4の垂直面に固定する
ために2枚の固定プレート6を固定している。固定プレ
ート6は、縦フレーム4の両外面に位置して、たとえ
ば、ボルト12や溶接等の方法で縦フレーム4の垂直面
に固定される。2枚の固定プレート6は、縦フレーム4
の外側面に、ボルト12を介して、あるいは溶接して、
あるいはまたボルトと溶接の両方で固定される。ボルト
12は、固定プレート6とシャーシフレーム1に設けて
いる貫通孔14を貫通し、先端にナット13をねじ込ん
で固定プレート6を縦フレーム4に固定する。
【0018】サブフレーム5は、縦フレーム4の下方に
位置して縦フレーム4に直交する姿勢で固定される。サ
ブフレーム5の突出部5Aは、縦フレーム4の下方にあ
って縦フレーム4から外側に突出している。
【0019】傾動シリンダー3は、サブフレーム5の突
出部5Aに、傾動できるように下端を連結ピン15を介
して連結している。突出部5Aは、連結ピン15を連結
するための一対の連結プレート16を溶接して固定して
いる。一対の連結プレート16は、突出部5Aの前方に
垂直に、かつ、互いに平行に固定している。一対の連結
プレート16は、傾動シリンダー3の後端に突出させて
いる連結片17を入れることができる間隔で固定され
る。傾動シリンダー3は、連結片17を一対の連結プレ
ート16の間に入れ、連結プレート16と連結片17に
連結ピン15を貫通させて、傾動シリンダー3をサブフ
レーム5の突出部5Aに連結している。
【0020】図2と図3に示す貨物自動車は、サブフレ
ーム5の突出部5Aから前方に向かって傾斜する姿勢
で、傾動シリンダー3をサブフレーム5に連結してい
る。傾動シリンダー3の先端は、傾動フレームレール7
の前端部に連結している。この連結構造は、傾動シリン
ダー3と傾動フレームレール7の連結位置を、傾動フレ
ームレール7の後端の回転軸である回動ピン9から離れ
た位置に配設できるので、てこの原理によって、小さな
力で傾動フレームレール7を傾動できる特長がある。た
だ、本発明の貨物自動車は、図7に示すように、サブフ
レーム5の突出部5Aから後方に向かって傾斜する姿勢
で、傾動シリンダー3をサブフレーム5に連結すること
もできる。
【0021】2本の傾動シリンダー3は、サブフレーム
5の両端の突出部5Aに連結されて、左右にバランスし
て傾動荷台2を傾動させる。傾動シリンダー3の上端
は、傾動ピン18を介して傾動フレームレール7の下面
に連結される。2本の傾動シリンダー3は平行な姿勢
で、サブフレーム5と傾動フレームレール7とに連結さ
れる。
【0022】傾動シリンダー3は、縦フレーム4の下方
に位置するサブフレーム5に連結するので、後端を縦フ
レーム4よりも下方に連結できる。この構造は、傾動シ
リンダー3の先端を直接に傾動フレームレール7の下面
に連結して、傾動荷台2を傾動できる。それは、図2に
示すように、傾動荷台2を水平に倒した姿勢で、傾動シ
リンダー3を先端に向かって上り勾配に傾斜できるから
である。
【0023】ただ、傾動シリンダーは、図8に示すよう
に、中間部をサブフレーム5に連結することもできる。
この図に示す傾動シリンダー3は、中間部に連結部材2
3を固定して、この連結部材23を介してサブフレーム
5の突出部5Aに傾動できるように連結している。連結
部材23は、連結プレート16の間に挿入される連結片
23Aを備え、連結ピン15を介して傾動できるように
サブフレーム5に連結されている。この連結構造は、傾
動荷台を水平に倒した姿勢で、傾動シリンダー3を、さ
らに上り勾配に傾斜できる特長がある。垂直に近い姿勢
で配設される傾動シリンダー3は、傾動シリンダー3の
伸び力を有効に傾動荷台の傾動に利用して、理想の状態
で傾動荷台を傾動できる特長がある。
【0024】さらに、本発明の貨物自動車は、図9に示
すように、傾動シリンダー3を傾動プレート19を介し
て傾動荷台2に連結することもできる。この図に示す傾
動シリンダー3は、三角形状をした傾動プレート19を
介して傾動フレームレール7を傾動させる。傾動プレー
ト19は、一端を傾動フレームレール7に連結して、他
端をコンロッド20を介して車両本体のシャーシフレー
ム1に連結し、さらに、中間の頂点部分を傾動シリンダ
ー3のロッド3Aに連結している。傾動シリンダー3
は、下端部を、サブフレーム5を介してシャーシフレー
ム1に連結している。傾動シリンダー3は、垂直面内で
傾動できるように、下端をサブフレーム5に連結してい
る。傾動シリンダー3のロッド3Aが押し出されると、
傾動フレームレール7は水平の姿勢から図に示す姿勢に
傾斜される。傾動シリンダー3のロッド3Aを収縮させ
ると、傾動フレームレール7は傾斜する姿勢から水平の
姿勢になる。
【0025】この貨物自動車も、傾動シリンダー3を縦
フレーム4の下方に位置するサブフレーム5に連結する
ので、傾動シリンダー3の後端を縦フレーム4よりも下
方に連結して、傾動荷台2を水平に倒した姿勢で、傾動
シリンダー3を先端に向かって上り勾配に配設できる。
このため、傾動シリンダー3の伸び力を有効に傾動荷台
2の傾動に利用して、傾動シリンダー3の連結部に強大
な力を作用させることなく傾動荷台2を理想的に傾動で
きる。
【0026】さらに、傾動荷台2は、後端に歩板21を
連結している。図2と図3に示す貨物自動車は、歩板2
1を折り畳みできる構造で傾動荷台2の後端に連結して
いる。この貨物自動車は、傾動シリンダー3を伸長させ
て傾動荷台2を傾けた状態で伸縮荷台8を後方に長く突
出させ、さらに歩板21を水平の姿勢として、自動車や
台車等を歩板21から傾動荷台2に移動できる。自動車
や台車等を傾動荷台2に搭載した後、伸縮荷台8を前方
に移動させ、傾動シリンダー3を収縮させて傾動荷台2
を水平の姿勢とし、さらに、歩板21を垂直に折り畳ん
で走行できる状態とする。
【0027】ただ、本発明の貨物自動車は、歩板を、図
7、図9および図10に示す構造として、車高の低いロ
ーダウン自動車を便利に搭載することもできる。これ等
の図に示す歩板21は、前プレート部21Aと、この前
プレート部21Aの後端に連結している折畳部21Bと
からなる。前プレート部21Aは、伸縮荷台8を傾動フ
レームレール7の最も前まで移動させた状態で、傾動フ
レームレール7の上に載せられて、車両本体のシャーシ
フレーム1から突出しないようにしている。この状態
で、折畳部21Bは、上方に折曲される。したがって、
折畳部21Bは、前プレート部21Aの後端に、水平の
姿勢から上方に折曲できるように連結される。
【0028】この歩板21は、前プレート部21Aを、
伸縮荷台8の後端に、上下に移動できるように連結して
いる。歩板21の前プレート部21Aを上下に移動させ
るために、歩板21は、傾動アーム22を介して、前プ
レート部21Aを伸縮荷台8の後端に連結している。傾
動アーム22は、一端を伸縮荷台8に、他端を歩板21
の前プレート部21Aの前端に、それぞれ水平軸を介し
て垂直面内で回動できるように連結している。さらに、
傾動アーム22は、図示しないが、上下シリンダーに連
結されており、上下シリンダーで歩板21の前プレート
部21Aを上下に移動される。
【0029】この構造の歩板21を備える貨物自動車
は、図9に示すように、ローダウン自動車の前輪を搭載
するときに、歩板21の前プレート部21Aを降下させ
る。さらに、ローダウン自動車を、歩板21から傾動荷
台2に移動させるときに、図10に示すように、歩板2
1の前プレート部21Aを傾動荷台2とほぼ同一平面ま
で上昇させる。前プレート部21Aは、図10に示すよ
うに、完全に同一平面としなくとも、搭載する車両が支
障なく前進できる程度にまっすぐであれば足りる。図に
示す歩板21は、自動車の前輪を搭載できるが、後輪を
搭載できない長さとしている。この構造の歩板21は、
全長を短くできる。自動車の前後輪の両方を搭載する長
さを必要としないからである。ただし、歩板の全長を、
前輪と後輪の両方を載せることができる長さとすること
もできる。歩板を、前輪から後輪まで延長している貨物
自動車は、より車高の低いローダウン自動車を搭載する
のに便利である。
【0030】さらに、傾動荷台2は、自動車や台車等を
ワイヤーで牽引して搭載するウインチ(図示せず)を前
端部に設けている。ウインチを搭載している貨物自動車
は、傾動荷台2に搭載する自動車を自走させる必要がな
い。このため、事故で走行できない自動車や、自走する
動力を持たない台車等も簡単に搭載できる。ただ、自走
できる自動車は、ウインチを使用しないで傾動荷台に搭
載できる。このため、ウインチを必ずしも傾動荷台に設
ける必要はない。
【0031】
【発明の効果】本発明の貨物自動車は、傾動シリンダー
をシャーシフレームと傾動荷台の両方に簡単な機構で連
結して、しかも、伸縮する傾動シリンダーでもって能率
よく傾動荷台を傾動できる特長がある。それは、本発明
の貨物自動車が、シャーシフレームを構成している2本
の縦フレームの下に、縦フレームに直交する姿勢でサブ
フレームを配設しており、2本の縦フレームの両側から
突出するサブフレームの突出部に、傾動荷台を傾動させ
る傾動シリンダーの下端を連結しているからである。こ
の構造の貨物自動車は、傾動シリンダーを、縦フレーム
の下方に位置するサブフレームに連結するので、傾動シ
リンダーの後端を縦フレームよりも下方に配設できる。
このため、傾動荷台を水平に倒した姿勢で、傾動シリン
ダーを先端に向かって上り勾配に傾斜でき、傾動シリン
ダーの伸び力を有効に傾動荷台の傾動に利用できる。し
たがって、傾動シリンダーを、傾動荷台に簡単に連結し
て、伸縮する傾動シリンダーで能率よく傾動荷台を傾動
できる。
【0032】さらに、本発明の貨物自動車は、伸縮する
傾動シリンダーの伸び力を有効に利用して、能率よく傾
動荷台を傾動できるので、傾動シリンダーとシャーシフ
レームおよび傾動荷台との連結部分に過大な力が作用す
るのを防止できる特長がある。このため、傾動シリンダ
ーとシャーシフレームとの連結部、さらに、傾動シリン
ダーと傾動荷台との連結部に強大な力を作用させること
なく、いいかえると、傾動シリンダーの連結部分を極め
て強靭に補強することなく簡単な構造にして確実に連結
できる。さらに、本発明の貨物自動車は、傾動シリンダ
ーを直接にシャーシフレームの縦フレームの側面に連結
するのではなく、縦フレームの両側から突出するサブフ
レームの突出部に連結するので、このサブフレームで傾
動フレームの連結部分を確実に支持できる特長もある。
【0033】さらに、本発明の貨物自動車は、サブフレ
ームを、2本の縦フレームの間で上方に折曲された上昇
部を有する形状としているので、この上昇部の下方に設
けられたスペースを有効に利用して、後輪を駆動するド
ライブシャフトを配設できる特長がある。
【0034】さらに、本発明の貨物自動車は、サブフレ
ームを金属製の角筒としているので、サブフレームを、
軽くて強くできる特長がある。強靭なサブフレームは、
傾動シリンダーをより確実に支持できる。
【0035】さらにまた、本発明の貨物自動車は、角筒
状のサブフレームを、2枚の垂直板と複数枚の水平板を
コーナーで溶接して製作しているので、軸と垂直な方向
からの荷重に対する強度をより強くできる特長がある。
さらに、この構造のサブフレームは、垂直板や水平板の
形状で自由な方向に折曲した形状にできる特長も備え
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明者が先に開発した貨物自動車の側面図
【図2】本発明の実施例の貨物自動車の側面図
【図3】図2に示す貨物自動車の使用状態を示す側面図
【図4】サブフレームと縦フレームの連結構造を示す断
面図
【図5】サブフレームと傾動シリンダーの連結構造を示
す側面図
【図6】サブフレームの斜視図
【図7】本発明の他の実施例の貨物自動車の側面図
【図8】サブフレームと傾動シリンダーの連結構造の他
の一例を示す側面図
【図9】本発明の他の実施例の貨物自動車の使用状態を
示す側面図
【図10】図9に示す貨物自動車の傾動荷台に車両を搭
載する状態を示す側面図
【符号の説明】
1…シャーシフレーム 2…傾動荷台 3…傾動シリンダー 3A…ロッド 4…縦フレーム 5…サブフレーム 5A…突出部 5
B…上昇部 6…固定プレート 7…傾動フレームレール 8…伸縮荷台 9…回動ピン 10…レール 11…ドライブシャフト 12…ボルト 13…ナット 14…貫通孔 15…連結ピン 16…連結プレート 17…連結片 18…傾動ピン 19…傾動プレート 20…コンロッド 21…歩板 21A…前プレート部 2
1B…折畳部 22…傾動アーム 23…連結部材 23A…連結片

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 後端を回転軸として傾動できるようにシ
    ャーシフレーム(1)に、直接あるいは間接に連結してい
    る傾動荷台(2)と、この傾動荷台(2)の前部とシャーシフ
    レーム(1)とに連結されて、それ自体が伸縮して傾動荷
    台(2)を傾動させる傾動シリンダー(3)とを有する貨物自
    動車において、 シャーシフレーム(1)を構成している2本の縦フレーム
    (4)の下に位置し、かつ縦フレーム(4)に直交する姿勢で
    サブフレーム(5)を配設しており、このサブフレーム(5)
    は、2本の縦フレーム(4)から両側に突出する全長を有
    し、かつ、2本の縦フレーム(4)の垂直面に固定される
    複数の固定プレート(6)を有し、複数の固定プレート(6)
    を縦フレーム(4)に固定して、固定プレート(6)を介して
    縦フレーム(4)に固定されており、さらに、サブフレーム(5)は、2本の縦フレーム(4)の間
    で上方に折曲された上昇部(5B)を有すると共に、切断し
    た金属板をコーナーで溶接してなる金属製の角筒で、角
    筒状のサブフレーム(5)は、2枚の垂直板と複数枚の水
    平板をコーナーで溶接して製作されたものであって、2
    枚の垂直板は一枚板であり、 さらにまた 、2本の縦フレーム(4)の両側に突出してい
    るサブフレーム(5)の突出部(5A)に、各々傾動シリンダ
    ー(3)を連結しており、2本の傾動シリンダー(3)を傾動
    荷台(2)に連結して、2本の傾動シリンダー(3)でバラン
    スして傾動荷台(2)を傾動させるように構成してなるこ
    とを特徴とする傾動荷台を備える貨物自動車。
  2. 【請求項2】 サブフレーム(5)の突出部(5A)は、傾動
    シリンダーを連結する連結プレート(16)を固定してお
    り、一対の連結プレート(16)は、突出部(5A)に垂直に、
    かつ、互いに平行に固定され、一対の連結プレート(16)
    は、傾動シリンダー(3)の後端に突出させている連結片
    (17)を入れることができる間隔で固定され、傾動シリン
    ダー(3)が、連結片(17)を一対の連結プレート(16)の間
    に入れ、連結プレート(16)と連結片(17)に連結ピン(15)
    を貫通して、傾動シリンダー(3)をサブフレーム(5)の突
    出部(5A)に連結している請求項1に記載される傾動荷台
    を備える貨物自動車。
  3. 【請求項3】 傾動シリンダー(3)の中間部をサブフレ
    ーム(5)に連結している請求項1に記載される傾動荷台
    を備える貨物自動車。
  4. 【請求項4】 傾動荷台(2)に傾動プレート(19)を固定
    しており、この傾動プレート(19)に傾動シリンダー(3)
    を連結している請求項1に記載される傾動荷台を備える
    貨物自動車。
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