JP2509522Y2 - 車載専用自動車 - Google Patents

車載専用自動車

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JP2509522Y2
JP2509522Y2 JP1990085797U JP8579790U JP2509522Y2 JP 2509522 Y2 JP2509522 Y2 JP 2509522Y2 JP 1990085797 U JP1990085797 U JP 1990085797U JP 8579790 U JP8579790 U JP 8579790U JP 2509522 Y2 JP2509522 Y2 JP 2509522Y2
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幸彦 武田
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、自動車を積載して走行する車載専用自動
車に係り、特に、車体後部に設けられた上下2段の各荷
台にそれぞれ自動車を積載するようになった車載専用自
動車に関するものである。
[従来の技術] 従来より、自動車を積載して走行する車載専用自動車
においては、自動車を効率よく積載させるため、車体後
部に設けられた上下2段の各荷台にそれぞれ自動車を積
載するようになったものが知られている。
ここで、このような車載専用自動車においては、第3
図に示すように、車体(1)前部の運転席(2)の後方
に設けられる荷台(3)が、固定荷台(30)と可動上部
荷台(31)の2段に構成されており、これら荷台(3
0),(31)にそれぞれ自動車(M1),(M2)を積載さ
せるようになっている。
ここで、上記可動上部荷台(31)は、その前側基端部
が固定荷台(30)の上部において前側荷台フレーム(4
A)に枢着され、揚げ下し装置(5)から繰り出された
ワイヤロープもしくはチェーンなどの可撓性牽引部材
(6)の先端を後側自由端部に接続した構成になってい
る。
そして、上記の揚げ下し装置(5)を駆動させて可撓
性牽引部材(6)を繰り出し、前側基端部の枢着点を回
動中心として、後側自由端部を下方に回転させて、第4
図に示すように、可動上部荷台(31)を後下りに傾斜さ
せると共に、第3図に示すように正立状態で格納されて
いるタラップ(7)を、第4図に示すように固定荷台
(30)の後側下方に倒して傾斜延出させた状態で、この
タラップ(7)を介して自動車(M1)を自走前進させて
可動上部荷台(31)に移載するようになっている。
このようにして自動車(M1)を可動上部荷台(31)上
に移載して後は、前記揚げ下し装置(5)を可撓性牽引
部材(6)を巻取るように駆動させ、後下りに傾斜した
状態にある可動上部荷台(31)を、第5図に示すように
水平になるまで可撓性牽引部材(6)を巻取り、ストッ
パー(図示せず)によって、この可動上部荷台(31)を
水平状態に保持させて自動車(M1)を積載させる。
そして、このように可動上部荷台(31)上に自動車
(M1)を積み込んだ後、上記のタラップ(7)を介して
自動車(M2)を自走前進させ、固定荷台(30)上に自動
車(M2)を積載するようになっている。
また、このように可動上部荷台(31)と固定荷台(3
0)に積載された自動車(M1),(M2)を降車させる場
合には、タラップ(7)を後側下方に倒して傾斜延出さ
せ、固定荷台(30)から自動車(M2)を自走後退させて
降車させた後、可動上部荷台(31)を後下りに傾斜さ
せ、この可動上部荷台(31)から自動車(M1)を自走後
退させて降車させるようになっている。
しかし、上記のような従来の車載専用自動車において
は、自動車(M1)を可動上部荷台(31)上に移載させた
り、可動上部荷台(31)上から降車させる場合、この可
動上部荷台(31)が比較的急峻な勾配で後下りに傾斜し
ているため、自動車(M1)移載および降車の作業が困難
になるという問題があった。
また、固定荷台(30)の後側下方に傾斜するように延
出させたタラップ(7)の傾斜角θ1が大きいと、車高
(床面高さ)の低い自動車(M1),(M2)を可動上部荷
台(31)や固定荷台(30)に移載させるにあたり、自動
車(M1),(M2)を路面からタラップ(7)に乗り上げ
る際に、自動車(M1),(M2)の前端部下面がタラップ
(7)にあたって傷つくという問題があった。
そこで、上記タラップ(7)を長くしてその傾斜角θ
1を小さくし、自動車(M1),(M2)をタラップ(7)
に乗り上げる際に、自動車(M1),(M2)の前端部下面
がタラップ(7)にあたるのを防止するが行われた。
しかし、このようにタラップ(7)長くしてその傾斜
角θ1を小さくしても、後下がりに傾斜している可動上
部荷台(31)の傾斜角θ2は変わらないため、自動車
(M1)をタラップ(7)から可動上部荷台(31)に積み
込む際に、自動車(M1)の前端部下面が可動上部荷台
(31)にあたって傷つくという問題が依然として存在し
た。
また、従来における他の車載専用自動車としては、実
公昭59-21067号公報に示されるようなものが存在してい
た。
そして、この車載専用自動車においては、第6図に示
すように、固定荷台(30)上に可動上部荷台(31)を配
置させるにあたり、固定荷台(30)の車幅方向両側部に
おいて、前後方向に所要間隔を介して複数の各支持部材
(35)の下端を枢支させると共に、各支持部材(35)の
上端を可動上部荷台(31)の車幅方向両側部において、
前後方向に所要間隔を介して枢支させて四節平行連鎖平
行運動機構を構成し、駆動装置によりこの四節平行連鎖
平行運動機構を作動させて、可動上部荷台(31)を昇降
させるようにしていた。
しかし、このような車載専用自動車においては、上記
の各支持部材(35)を倒して可動上部荷台(31)を固定
荷台(30)上に載置させた場合、可動上部荷台(31)が
支持部材(35)を起立させた状態から支持部材(35)の
長さだけ後方に突出してしまい、この可動上部荷台(3
1)を固定荷台(30)上に載置させるためには、固定荷
台(30)の長さを支持部材(35)の長さだけ長くしなけ
ればならず、車載専用自動車の長さが必要以上になり、
その重量が増すと共に製造コストが高くつき、さらにそ
の走行も困難になる等の問題があった。
[考案が解決しようとする課題] この考案は、上記のような事情に鑑みなされたもので
あり、自動車の移載作業および降車作業が容易に行え、
車高の低い自動車を移載させる場合においても、自動車
の前端部下面がタラップや可動上部荷台にあたって傷つ
くということがなく、また車載専用自動車の長さが必要
以上に長くなって、重量が増したり、製造コストが高く
ついたり、走行が困難になったりすることがない車載専
用自動車を提供することを課題とするものである。
[課題を解決するための手段] この考案においては、上記のような課題を解決するた
め、車体(1)前部の運転席(2)の後方に設けられた
固定荷台(30)上に可動上部荷台(31)が設けられ、固
定荷台(30)の後端部に取り付けられたタラップ(7)
を介して前記の両荷台(30),(31)上にそれぞれ自動
車(M1),(M2)を積載する車載専用自動車において、
前記可動上部荷台(31)を、固定荷台(30)に平行に設
けられる自動車積載用のプレート部(31A)と、このプ
レート(31A)の幅方向両側に対向するようにして少な
くとも前後2位置に離間して配設され、固定荷台(30)
より上方の位置で荷台フレーム(4)に前記プレート部
(31A)を連結する前後それぞれ1対の前部リンク(32
A),(32B)および後部リンク(33A),(33B)とから
なる四節平行連鎖平行運動機構によって構成し、この可
動上部荷台(31)の前部に、前記プレート部(31A)を
固定荷台(30)に平行状態で四節平行連鎖平行運動機構
の思案点N−Nの上位と下位に往復移動させる少なくと
も1つの前部駆動源(16)を連結すると共に、可動上部
荷台(31)の後部に、前記プレート部(31A)を固定荷
台(30)に平行状態で前記思案点N−Nの上位と下位に
往復移動させる少なくとも2つの後部駆動源(16)を幅
方向に離間させて連結するようにしたのである。
また、この考案においては、必要に応じて、車体
(1)の前部に車体(1)を前上がりに傾斜させる車体
傾斜装置(21)を取り付けるようにしている。
[作用] この考案に係る車載専用自動車においては、可動上部
荷台(31)の前部及び後部に連結させた各駆動源(16)
を正逆方向に作動させて、可動上部荷台(31)における
自動車積載用のプレート部(31A)を、上記前部リンク
(31A),(32B)および後部リンク(33A),(33B)を
介した四節平行連鎖平行運動機構により、思案点N−N
より下位の自動車移載下死点と思案点N−Nより上位の
自動車積載上死点との間で往復移動させ、このプレート
部(31A)を固定荷台(30)と平行状態で上下方向の円
弧を描いて昇降させるようになっている。
ここで、上記のようにして可動上部荷台(31)のプレ
ート部(31A)を思案点N−Nの上位と下位との間で昇
降させると、上位の自動車積載上死点と下位の自動車移
載下死点において、可動上部荷台(31)の水平方向にお
ける位置の変化が少なくなる。
また、可動上部荷台(31)のプレート部(31A)を思
案点N−Nの上位と下位との間で往復移動させるにあた
り、可動上部荷台(31)の前部と後部にそれぞれ駆動源
(16)を設け、前部と後部の両側で四節平行連鎖平行運
動機構を作動させるようにしているため、思案点N−N
を通過する際に、前部リンク(32A),(32B)と後部リ
ンク(33A),(33B)の回転方向が逆になって止まった
りするということがなく、両リンク(32A),(32B),
(33A),(33B)が常に同じ方向に回転して、可動上部
荷台(31)のプレート部(31A)が安定して上記のよう
に昇降されるようになる。
すなわち、駆動源(16)を可動上部荷台(31)の前部
と後部のいずれか一方、例えば、第7図の(A),
(B)に示すように、可動上部荷台(31)の前部にだけ
駆動源(16)を連結させて、この一方の駆動源(16)に
より可動上部荷台(31)のプレート部(31A)を上昇さ
せるようにした場合、思案点N−Nに達するまでは、後
部リンク(33A),(33B)が四節平行連鎖平行運動機構
により前部リンク(32A),(32B)と同方向に回転する
が、思案点N−Nを超える際に、後部リンク(33A),
(33B)がプレート部(31A)の重量によって前部リンク
(32A),(32B)とは逆の下方に回転して四節平行連鎖
平行運動機構が作動しなくなることがあるが、上記のよ
うに駆動源(16)を可動上部荷台(31)の前部と後部の
双方に設けると、前部と後部のそれぞれの駆動源(16)
によって前部リンク(32A),(32B)と後部リンク(33
A),(33B)とが常に同方向に回転するようになる。
そして、上記のように可動上部荷台(31)のプレート
部(31A)を固定荷台(30)と平行状態で上下方向の円
弧を描いて昇降させ、可動上部荷台(31)を自動車移載
下死点、すなわち固定荷台(30)上に載置させた状態
で、固定荷台(30)の後端部に取り付けられたタラップ
(7)を、固定荷台(30)の後側下方に傾斜延出させ、
このタラップ(7)を介して自動車(M1)を自走前進さ
せて可動上部荷台(31)のプレート部(31A)上に移載
するようになっている。
また、このようにして可動上部荷台(31)に自動車
(M1)を移載させた後は、上記のように各駆動源(16)
を作動させて、自動車(M1)が積載された上記プレート
部(31A)を、前部リンク(32A),(32B)および後部
リンク(33A),(33B)を介した四節平行連鎖平行運動
機構によって、自動車移載下死点から思案点N−Nより
上位の自動車積載上死点にかけて、固定荷台(30)と平
行状態で上下方向の円弧を描いて上昇させ、この自動車
積載上死点において固定させるようにする。
そして、このように自動車(M1)が積載された可動上
部荷台(31)を自動車積載上死点において固定させた状
態で、上記のタラップ(7)を介して自動車(M2)を自
走前進させ、固定荷台(30)上に自動車(M2)を積載す
るようになっている。
また、車高の低い自動車(M1),(M2)を、上記のよ
うにして可動上部荷台(31)や固定荷台(30)に移載さ
せるにあたっては、車体傾斜装置(21)を作動させて車
体(1)を前上がりに傾斜させ、上記のように固定荷台
(30)の後側下方に傾斜延出されたタラップ(7)の傾
斜角θが小さくなるようにする。
[実施例] 以下、この考案の実施例を添付図面に基づいて具体的
に説明する。
第1図はこの考案の一実施例に係る車載専用自動車の
全体構成を示す側面図、第2図は荷台部分の平面図であ
る。
ここで、この実施例に係る車載専用自動車において、
荷台(3)の可動上部荷台(31)は、第1図および第2
図に示すように、固定荷台(30)に平行な自動車積載用
のプレート部(31A)と、このプレート部(31A)の幅方
向両側に対向するようにして前後2位置に離間して配設
された前後それぞれが1対の前部リンク(32A),(32
B)および後部リンク(33A),(33B)とからなる四節
平行連鎖平行運動機構によって構成されている。
そして、前部リンク(32A),(32B)および後部リン
ク(33A),(33B)は、それぞれ幾何学的合同のベルク
ランク状に形成されている。
また、上記前部リンク(32A),(32B)は、その縦辺
が少し傾いた状態で、この縦辺の下端部がブラケット
(8)を介して荷台フレーム(4)の前側支柱(4A)に
回動自在にピン結合(9)されており、またこの縦辺の
上端部から後方に向けて略水平に延びた横辺の後端部
が、ブラケット(10)を介してプレート部(31A)の前
部幅方向両側面に回動自在にピン結合(11)されてい
る。
また、後部リンク(33A),(33B)も、上記前部リン
ク(32A),(32B)と同様に、その縦辺が少し傾いた状
態で、この縦辺の下端部がブラケット(12)を介して荷
台フレーム(4)に後側支柱(4B)に回動自在にピン結
合(13)されており、この縦辺の上端部から後方に向け
て略水平に延びた横辺の後端部が、ブラケット(14)を
介してプレート部(31A)の後部幅方向両側面に回動自
在にピン結合(15)されている。
そして、上記のような前後それぞれ1対の前部リンク
(32A),(32B)および後部リンク(33A),(33B)を
介して、プレート部(31A)が荷台フレーム(4)に保
持されて、四節平行連鎖平行運動機構が構成されてい
る。
また、上記の前部リンク(32A),(32B)および後部
リンク(33A),(33B)には、それぞれ駆動源(16)が
連結されている。
そして、この駆動源(16)は4つの油圧シリンダによ
って構成されており、2つの前部駆動源と2つの後部駆
動源に分割されている。
ここで、前部駆動源は、その基端部(シリンダの下端
部)がブラケット(17)を介して荷台フレーム(4)の
前側支柱(4A)に回動自在にピン結合(18)されるとと
もに、作動端部(ピストンロッドの先端部)がブラケッ
ト(19)を介して前部リンク(32A),(32B)の横辺下
側にピン結合(20)されている。
また、後部駆動源は、その基端部がブラケット(17)
を介して後側支柱(48)に回動自在にピン結合(18)さ
れると共に、作動端部がブラケット(17)を介して後側
支柱(4B)に回動自在にピン結合(18)されるととも
に、作動端部がブラケット(19)を介して後部リンク
(33A),(33B)の横辺下側にピン結合(20)されてい
る。
そして、運転席(2)と荷台(3)との間において、
幅方向両側に車体傾斜装置(21)が取り付けられてい
る。
この車体傾斜装置(21)は、昇降作動するアウトリガ
ーによって構成されており、車体(1)を前上がりに傾
斜させた状態で保持することができるようになってい
る。
次に、自動車(M1)を可動上部荷台(31)に積載し、
自動車(M2)を固定荷台(30)に積載する手順〜に
ついて説明する。
4つの駆動源(16)を同時に駆動させて、それぞれ
のピストンロッドをシリンダ内に引き込むようにする。
前記の作動により、固定荷台(30)から離れた上
方に位置している可動上部荷台(31)の自動車積載用の
プレート部(31A)、すなわち第1図において実線で示
すように、四節平行連鎖平行運動機構の思案点N−Nよ
りも上位の自動車積載上死点に保持されているプレート
部(31A)が、水平状態で上下方向の円弧を描いて、自
動車移載下死点まで下降し、二点鎖線で示されるように
固定荷台(30)上に載置された状態になる。
なお、この場合、前部リンク(32A),(32B)および
後部リンク(33A),(33B)における各ピン結合点(1
1),(15)は、回動中心(9),(13)から結合点(1
1),(15)までの直線距離を回転半径r1とした円弧R1
に沿って回動する一方、プレート部(31A)の後端は、
円弧R1と同心で回転半径r1よりも大きい回転半径r2をも
つ円弧R2に沿って回動することになる。
そして、各リンク(32A),(32B),(33A),(33
B)における各結合点(11),(15)の前後方向の移動
量、すなわち後方への最大突出量は、回転半径r1から思
案点N−N上における結合点(11),(15)の後方オフ
セット量l1を減じた値l2に短縮される。
しかも、プレート部(31A)の前後方向の移動量、す
なわち後方への最大突出量は、回転半径r1とr2の比に基
づいて、前記のピン結合点(11),(15)の移動量l2
りもさらに小さい値l3に設定されることになるから、第
1図に示すように、タラップ(7)を正立させた状態の
ままで、可動上部荷台(31)を上死点から下死点に下降
させることができる。
車体傾斜装置(21)二点鎖線で示すように下降作動
させて、車体(1)を前上がりの緩い傾斜状態で保持さ
せる。
タラップ(7)を二点鎖線で示すように固定荷台
(30)の後側下方に延出させる。
この場合、前記の動作によって、車体(1)が前上
がりの傾斜状態で保持されているため、このタラップ
(7)の傾斜角θがきわめて小さくなり、下死点にあ
る上記プレート部(31A)をタラップ(7)の延長線上
に位置させることができる。
自動車(M1)を自走前進させ、タラップ(7)を介
して自動車(M1)を、可動上部荷台(31)のプレート部
(31A)上に移載する。
なお、このように自動車(M1)を可動上部荷台(31)
のプレート部(31A)上に移載させる場合、上記のよう
に下死点にあるプレート部(31A)が傾斜角θの小さ
いタラップ(7)の略延長線上に位置しているため、車
高の低い自動車(M1)であっても、その自動車(M1)の
前端部下面がタラップ(7)やプレート部(31A)にあ
たって傷つくということがなく、車高の低い自動車(M
1)も安全に移載できるようになる。
4つの駆動源(16)を、前記の場合と逆方向に同
時に作動させて、それぞれのピストンロッドをシリンダ
内から押し出す。
前記の場合と逆作動により、自動車移載下死点に
おいて固定荷台(30)上に載置されていた可動上部荷台
(31)のプレート部(31A)が、自動車積載上下死点ま
で上昇復帰する。
そして、このようにプレート部(31A)が自動車積載
上下死点まで上昇復帰した状態で、可動上部荷台(31)
を、図示していないピン等の固定手段によって固定させ
るようにする。
自動車(M2)を自走前進させ、タラップ(7)を介
してこの自動車(M2)を固定荷台(30)上に移載する。
この場合も、固定荷台(30)が傾斜角θの小さいタ
ラップ(7)の略延長線上に位置しているため、車高の
低い自動車(M2)であっても、その自動車(M2)の前端
部下面がタラップ(7)やプレート部(31A)にあたっ
て傷つくということがなく、車高の低い自動車(M2)も
安全に移載できるようになる。
前記およびの逆作動で、上記の車体傾斜装置
(21)を上昇させて、車体(1)を水平に復帰させると
共に、タラップ(7)を固定荷台(30)の後部に正立し
た状態で格納する。
以上〜の工程によって、自動車(M1)を可動上部
荷台(31)に積載し、自動車(M2)を固定荷台(30)に
積載できる。
ただし、車高の高い自動車(M1),(M2)を積載する
場合には、前記を省略してもよい。
次に、可動上部荷台(31)と固定荷台(30)積載され
ている自動車(M1),(M2)の降車させる手順a〜fに
ついて説明する。
a.前記の場合と同様の動作によって、車体(1)を前
上がりの緩い傾斜状態で保持する。
b.前記の場合と同様の動作によって、タラップ(7)
を固定荷台(30)の後側下方に延出させる。
c.固定荷台(30)上に載置されている自動車(M2)を自
走後退させ、タラップ(7)を介して降車させる。
d.前記の場合と同様にして、前記の場合と同様の動
作を行い、可動上部荷台(31)のプレート部(31A)を
自動車移載下死点まで下降させて、固定荷台(30)上に
載置させる。
e.可動上部荷台(31)上に積載されている自動車(M2)
を自走後退させ、タラップ(7)を介して降車させる。
f.前記の場合と同様の動作によって、車体(1)を水
平に復帰させると共に、タラップ(7)を固定荷台(3
0)の後部に正立した状態で格納する。
以上a〜fの工程によって自動車(M2)を固定荷台
(30)から降車させ、自動車(M1)を可動上部荷台(3
1)から降車させることができる。
なお、前記cおよびeの工程において、自動車(M
2),(M1)を降車させる場合、車高の低い自動車(M
2),(M1)であっても、自動車(M1),(M2)を積載
する場合と同様に、自動車(M2),(M1)の前端部下面
がタラップ(7)やプレート部(31A)にあたって傷つ
くということがなく、車高の低い自動車(M2),(M1)
も安全に降車できるようになる。
なお、この実施例の車載専用自動車においては、上記
のように前部リンク(32A),(32B)と後部リンク(33
A),(33B)に、それぞれベルクランク状に形成したも
のを使用しているが、各リンク(32A),(32B),(33
A),(33B)の形状はこのようなものに限定されるもの
ではなく、ピン結合点(9),(11)が互いに等しく、
かつ回動中心の後方でプレート部(31A)を回転自在に
結合できる形状のものを任意に選択して使用できる。
さらに、この実施例の車載専用自動車においては、上
記にように可動上部荷台(31)前部の幅方向に両側にそ
れぞれ前部駆動源(16)を連結するようにしているが、
可動上部荷台(31)の前部幅方向の中央部に1つの駆動
源(16)を連結させるようにしてもよい。
[考案の効果] 以上詳述したように、この考案に係る車載専用自動車
においては、可動上部荷台の前部及び後部に連結させた
各駆動源を正逆方向に作動させて、可動上部荷台におけ
る自動車積載用のプレート部を、四節平行連鎖平行運動
機構により思案点より下位の自動車移載下死点と思案点
より上位の自動車積載上死点との間で、固定荷台と平行
状態で上下方向に円弧を描いて昇降させるようにし、可
動上部荷台を固定荷台上に載置させた状態で、タラップ
を固定荷台の後側下方に傾斜延出させ、自動車を可動上
部荷台上に移載したり、可動上部荷台上から降車させた
りするため、従来の車載専用自動車に比べて自動車の移
載作業および降車作業が容易に行えるようになった。
また、この考案に係る車載専用自動車においては、上
記のように可動上部荷台のプレート部を思案点N−Nの
上位と下位との間で昇降させるようにしたため、上位の
自動車積載上死点と下位の自動車移載下死点における可
動上部荷台の水平方向に対する位置の変化が少なくな
り、従来のように可動上部荷台を固定荷台上に載置させ
るために、固定荷台の長さを必要以上に長くする必要が
なく、車載専用自動車の長さが長くなって、その重量が
増したり、製造コストが高くついたりするということが
なく、またその走行が困難になるということもなくなっ
た。
さらに、この考案に係る車載専用自動車の車体の前部
に車体傾斜装置を設けた場合には、この車体傾斜装置に
よって車体を前上がりに傾斜させ、上記タラップの傾斜
角を小さくして、自動車移載下死点にある可動上部荷台
のプレート部をタラップの延長線上もしくはその付近に
位置させることができるため、車高の低い自動車をこの
プレート部に移載したり、プレート部から降車させたり
する際に、自動車の前端部下面がタラップやプレート部
にあたって傷つくということがなく、車高の低い自動車
であっても安全に移載あるいは降車できるようになっ
た。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図はこの考案の実施例に係る車載専用
自動車を示し、第1図は車載専用自動車の全体構成を示
す側面図、第2図は荷台部分の平面図、第3図〜第5図
はそれぞれ従来の車載専用自動車の構成およびその動作
状態を示す概略側面図、第6図は他の従来の車載専用自
動車の構成およびその動作状態を示す概略側面図、第7
図(A),(B)は可動上部荷台の前部にだけ駆動源を
連結させて可動上部荷台のプレート部を思案点の上方に
移動させる状態を示した概略説明図である。 符号の説明 (1)……車体、(2)……運転席、(3)……荷台、
(4)……荷台フレーム、(7)……タラップ、(16)
……駆動源、(21)……車体傾斜装置、(30)……固定
荷台、(31)……可動上部荷台、(31A)……プレート
部、(32A),(32B)……前部リンク、(33A),(33
B)……後部リンク、(M1),(M2)……自動車、N−
N……思案点。

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体(1)前部の運転席(2)の後方に設
    けられた固定荷台(30)上に可動上部荷台(31)が設け
    られ、固定荷台(30)の後端部に取り付けられたタラッ
    プ(7)を介して前記の両荷台(30),(31)上にそれ
    ぞれ自動車(M1),(M2)を積載する車載専用自動車に
    おいて、前記可動上部荷台(31)が、固定荷台(30)に
    平行に設けられる自動車積載用のプレート部(31A)
    と、このプレート部(31A)の幅方向両側に対向するよ
    うにして少なくとも前後2位置に離間して配設され、固
    定荷台(30)より上方の位置で荷台フレーム(4)に前
    記プレート部(31A)を連結する前後それぞれ1対の前
    部リンク(32A),(32B)および後部リンク(33A),
    (33B)とからなる四節平行連鎖平行運動機構によって
    構成され、この可動上部荷台(31)の前部に、前記プレ
    ート部(31A)を固定荷台(30)に平行状態で四節平行
    連鎖平行運動機構の思案点N−Nの上位と下位に往復移
    動させる少なくとも1つの前部駆動源(16)が連結され
    ると共に、可動上部荷台(31)の後部に、前記プレート
    部(31A)を固定荷台(30)に平行状態で前記思案点N
    −Nの上位と下位に往復移動させる少なくとも2つの後
    部駆動源(16)が幅方向に離間して連結されてなること
    を特徴とする車載専用自動車。
  2. 【請求項2】車体(1)の前部に車体(1)を前上がり
    に傾斜させる車体傾斜装置(21)が取り付けられている
    ことを特徴とする請求項第1項に記載の車載専用自動
    車。
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JPS6292938U (ja) * 1985-12-02 1987-06-13

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