JP2552130Y2 - 自走式クレーン - Google Patents

自走式クレーン

Info

Publication number
JP2552130Y2
JP2552130Y2 JP1991039490U JP3949091U JP2552130Y2 JP 2552130 Y2 JP2552130 Y2 JP 2552130Y2 JP 1991039490 U JP1991039490 U JP 1991039490U JP 3949091 U JP3949091 U JP 3949091U JP 2552130 Y2 JP2552130 Y2 JP 2552130Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cab
driver
vehicle
frame
front wheel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1991039490U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04133683U (ja
Inventor
英雄 宮家
雅夫 碓井
幸雄 池内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tadano Ltd
Original Assignee
Tadano Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tadano Ltd filed Critical Tadano Ltd
Priority to JP1991039490U priority Critical patent/JP2552130Y2/ja
Publication of JPH04133683U publication Critical patent/JPH04133683U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2552130Y2 publication Critical patent/JP2552130Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、車両走行用とクレーン
操作用とを兼用する運転室を車両の前後方向に移動させ
ることができるようにした運転室移動装置つきの自走式
クレーンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の一般的な自走式クレーンにおいて
は、車両フレーム上の前後方向ほぼ中央部に旋回台が設
けられ、さらに該旋回台上の定位置に運転室が固定され
ている。この運転室は、車両走行用とクレーン操作用と
に兼用されるものである。ところが、このように運転室
を旋回台上の定位置(車両フレームの前後方向ほぼ中央
部)に固定したものでは、運転室から車両前端部までの
距離が長くなって、車両走行時の運転がしにくくなると
いう問題がある。
【0003】又、従来の自走式クレーンの中には、図8
に示すように車両走行用とクレーン操作用とを兼用する
運転室104を運転室移動装置105により車両前後方
向に進退可能としたものが知られている(例えば実開昭
62−203191号公報)。この図8に示す自走式ク
レーンにおいては、運転室移動装置105として伸縮シ
リンダ107が使用されており、該伸縮シリンダ107
の伸縮操作によって運転室104を旋回台102上の同
高さ位置において車両前後方向に水平移動させることが
できるようになっている。即ち、クレーン操作時には、
運転室104を実線図示する如く車両前後方向のほぼ中
央部(後退位置)に位置させて、その後退位置において
クレーン操作をし、又車両走行時には、該運転室を鎖線
104′で示す如く車両の前部付近まで前進させて、そ
の前進位置において車両走行運転をし得るようになって
いる。尚、車両走行運転をする場合には、旋回台102
上に軸支されたブーム103を水平姿勢まで倒した状態
で行なわれるが、このブーム103は、車両走行時にお
ける自走式クレーン全体の高さを低くおさえるために、
できるだけ低位置に位置させるのが好ましい。
【0004】ところで、この種の自走式クレーンにおい
ては、総重量が大きく、車輪タイヤ112,113で大
きな荷重を支持する必要があることから、該車輪タイヤ
112,113は比較的大きな直径のものを使用してい
る。特に、各車輪部分にそれぞれ1本のタイヤしか使用
しない場合には、自走式クレーンの総重量を支持のため
に大径のタイヤを用いる必要がある。このように車輪タ
イヤ112,113を大径にすると、それにつれてタイ
ヤハウス114,115の設置高さも高くなる。尚、一
般に各車輪部分にそれぞれ1本のタイヤしか使用しない
場合は、タイヤハウス114,115の上面高さが車両
フレーム111の上面111aより高くなる傾向があ
る。他方、図8に示すように、運転室104を車両前後
方向に進退させ得るようにしたものにおいては、運転室
104を鎖線104′で示す前進位置まで移動させたと
きには、該運転室104′が前輪側のタイヤハウス11
4の直上方に位置するようになる。従って、運転室10
4は、前輪側タイヤハウス114の上面高さより上方の
かなり高位置において車両前後方向に水平移動せしめら
れることになる。尚、クレーン操作時においては、運転
室104を実線図示する後退位置において高位置に位置
せしめる方が運転室からクレーンの操作状態がよく見
え、該クレーン操作が容易となる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところが、図8に示す
従来の自走式クレーンでは、運転室移動装置105によ
り車両走行運転時において、運転室104を鎖線10
4′で示す前進位置まで移動させた位置において運転す
ることができるので、運転室104′から車両前部10
1aを容易に見ることができるものの、前輪側タイヤハ
ウス114の上面高さが高位置(フレーム111の上面
111aより上方位置にある)となっており、且つ運転
室104が該前輪側タイヤハウス114の上面より上方
において水平移動するようになっているので、該運転室
104の設置位置が高位置となって運転者の視点Eの高
さTも高位置となる。このように運転者の視点高さTが
高くなると、該視点高さTがブーム103の水平姿勢時
の高さに近接するようになり、運転室104′からの視
界が該ブーム103によって遮られて、有効視界範囲
(前方上方及び車両中心側の側方の有効視界範囲)が狭
くなり、車両走行運転がしにくくなるという問題があっ
た。
【0006】尚、運転室104の前進位置での設置高さ
を低くすると、車両走行運転時における運転者の視点高
さTを低くすることができるが、図8に示す従来の自走
式クレーンでは、前輪側タイヤハウス114の設置高さ
が比較的高位置にあるので、その前輪側タイヤハウス1
14によって運転室104の前進位置での設置高さが高
位置に規制されてしまい、該運転室104を前進位置に
おいて低位置に下げることはできなかった。
【0007】本考案は、上記した従来の自走式クレーン
の問題点に鑑み、車両走行用とクレーン操作用とを兼用
する運転室を車両前後方向に進退移動せしめ得るように
した自走式クレーンにおいて、運転室を車両前方寄り位
置において低位置まで(運転室下面をフレーム上面より
下方まで)下げることができるようにすることを目的と
するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案は、車両のフレー
ム上に設けた旋回台に、車両走行用とクレーン操作用と
を兼用する運転室を備え、さらに該運転室を、ガイド手
段と進退駆動手段とを有する運転室移動装置により車両
前後方向に進退操作せしめ得るようにした自走式クレー
ンにおいて、前記車両の前輪タイヤを後輪タイヤに比し
て小径とし、且つ前記前輪タイヤの上方を被覆する前輪
側タイヤハウスの上面を前記フレームの上面より段下げ
した状態で設け、前記運転室は、車両前後方向から見て
前記フレームと前記前輪側タイヤハウスに跨がる位置に
設置する一方、前記運転室の下面における前記フレーム
に対応する部分に、上方に凹入する切欠を形成するとと
もに、前記ガイド手段を、運転室が後退位置にあるとき
は該運転室が高位置に位置し、又運転室が前進位置にあ
るときは該運転室の前記切欠部分に前記フレームの上面
が嵌入して該切欠部分より外側のはみ出し部分の下面が
前記前輪側タイヤハウスの直上方位置においてフレーム
上面より下方に位置する如く前記運転室をガイドするよ
うに設置していることを特徴としている。
【0009】
【作用】本考案の自走式クレーンでは、運転室移動装置
により、車両走行時には運転室を前輪側タイヤハウスの
直上方位置まで前進させ、又クレーン操作時には該運転
室をブームの基端側に後退させてそれぞれ運転すること
ができる。
【0010】又、本考案では、前輪タイヤを後輪タイヤ
に比して小径とし、且つ前輪側タイヤハウスの上面を車
両フレームの上面より段下げした状態で設置しているの
で、運転室を車両前方側に移動させたときに運転室下面
が前輪側タイヤハウスに衝合することがなくなり、それ
によって運転室の下面高さをフレーム上面に近接するか
なり低位置まで下げることができる。
【0011】さらに、運転室下面におけるフレームに対
応する部分には、上方に凹入する切欠を形成しており、
運転室を前輪側タイヤハウスの直上方まで前進させたと
きに、該切欠内にフレーム上面が嵌入して、該切欠部分
より外側の運転室下面がフレーム上面より下方まで下が
るようになる。従って、運転室を前進させた位置におい
ては、該運転室内での運転者の視点高さが一層低くな
る。即ち、運転室下面がフレーム上面に近接する運転室
高さでの視点高さより、該視点高さをさらに低くでき
る。
【0012】又、運転室をブームの基端側に後退させた
位置では、該運転室が高位置に位置するので、クレーン
操作時においてクレーンの操作状態が見易くなる。
【0013】
【考案の効果】本考案の自走式クレーンによれば、次の
ような効果がある。
【0014】(1) 運転室を車両前方側に前進させたと
きには、該運転室が前輪側タイヤハウスの直上方位置ま
で前進するので、車両走行運転時に車両前部が見易くな
る。
【0015】(2) 前輪タイヤの径を小さくし且つ前輪
側タイヤハウスの上面をフレームの上面より段下げして
いるので、運転室を前進させたときに、運転室下面がフ
レーム上面に近接する位置まで該運転室を下げることが
でき、その結果、ブームによって遮られる有効視界範囲
が小さくなり、車両走行運転時における有効視野が広く
なって車両走行運転がし易くなる。
【0016】(3) 運転室下面におけるフレームが対応
する部分に、該フレームの上面を嵌入させる切欠を形成
し、運転室が前進位置にあるときに該切欠部分より外側
の運転室下面が前輪側タイヤハウスの直上方位置におい
てフレーム上面より下方に位置するようにしているの
で、該運転室の高さをより一層(運転室下面がフレーム
上面に近接する高さより)低くでき、車両走行運転時の
有効視界をさらに広くできる。
【0017】(4) 運転室を後退させたときには、該運
転室が高位置となるようにしているので、上記のように
運転室を前進させたときに該運転室を低位置まで下げる
ようにしたものであっても、クレーン操作時においてク
レーンの操作状態が見易くなり、クレーン操作が容易と
なる。
【0018】
【実施例】以下、図1〜図7を参照して本考案の実施例
を説明すると、図1〜図5には第1実施例、図6及び図
7には第2実施例の自走式クレーンが示されている。
【0019】図1〜図5に示す第1実施例の自走式クレ
ーンは、車両1のフレーム11上に旋回台2を水平回転
自在に取付け、さらに該旋回台2上にブーム(伸縮ブー
ム)3と運転室4とを設けている。
【0020】ブーム3は、その基端部を旋回台2上に立
設された左右一対のブラケット21,21間において軸
支し、且つ起伏シリンダ(図示省略)によって起伏自在
としている。
【0021】運転室4は、車両走行用とクレーン操作用
とに兼用されるものである。又、該運転室4は、ブーム
3の片側側方において後述する運転室移動装置5によっ
てブーム起伏面と平行で且つ水平面に対して適宜小角度
(図示例では角度約15°程度)だけ傾斜した方向に進
退移動せしめ得るようになっている。
【0022】車両1には前後、左右の4箇所に車輪が設
けられているが、前輪タイヤ12の直径D1は後輪タイ
ヤ13の直径D2よりかなり小径としている。尚、この
ように前輪タイヤ12を小径にすると、該前輪タイヤ部
分で支持し得る荷重が小さくなるため、この実施例で
は、前輪部分にそれぞれ小径の2本のタイヤを装着させ
ている。
【0023】前、後各タイヤ12,13の上方には、そ
れぞれ前輪側タイヤハウス14と後輪側タイヤハウス1
5が設けられている。
【0024】前輪側タイヤハウス14は、車両1のフレ
ーム11の側面に取付けられているが、該前輪側タイヤ
ハウス14の上面14aは、フレーム11の上面11a
より段下げした状態で取付けている。即ち、この前輪側
タイヤハウス14は、前輪タイヤ12を小径としている
ことにより、その分だけ後輪側タイヤハウス15より下
方に位置させることができ、図示例では、該前輪側タイ
ヤハウス14の上面14aがフレーム11の上面11a
よりかなり低位置(例えば15〜20cm程度低い位置)
となるように取付けている。尚、後輪側タイヤハウス1
5は、後輪タイヤ13に1本の大径タイヤ(直径D2
を使用していることにより、その分だけ上方に位置させ
る必要があり、この種の自走式クレーンにおいては、1
本の大径タイヤを使用した場合のタイヤハウスの上面は
フレーム11の上面11aより若干高さだけ上方に突出
するようになる。
【0025】運転室4は、図2、図3、図5に示すよう
に、車両前後方向から見て、フレーム11と前輪側タイ
ヤハウス14に跨がる位置に設置されている。
【0026】又、運転室4は、旋回台2と該運転室4間
に設けた運転室移動装置5によって車両前後方向に進退
移動せしめ得るようになっている。尚、運転室4の進退
移動操作は、ブーム3が車両前方に向く姿勢で行われる
ため、該運転室4の進退方向を便宜上、車両前後方向と
いう。
【0027】この運転室移動装置5は、運転室4を旋回
台2に対して前方が下で後方が上となる傾斜方向にガイ
ドするガイド手段6と、運転室4を該ガイド手段6に沿
って進退せしめる進退駆動手段7とを有している。
【0028】ガイド手段6は、この実施例では、旋回台
2上に取付けた左右2本のガイドレール61,61と、
運転室4の下面に設けられていて該各ガイドレール6
1,61に案内される合計4つのローラ63,63・・
とで構成されている。各ガイドレール61,61は、旋
回台2上においてそれぞれ前側が下向きとなる傾斜姿勢
(図示例では傾斜角度約15°)で取付けられている。
又、運転室4の下面における車両中心側寄りには、各ガ
イドレール61,61を収容するための凹状の空所41
が形成されている。この空所41は、運転室4の後面側
から前面側に向けてかなりの長さ範囲に亘って形成さ
れ、しかも該空所41の上面(運転室底面)はガイドレ
ール61と同勾配で前方に向けて下り傾斜させている。
そして、運転室4側の各ローラ63,63・・は、該空
所41形成部分の下面に設けられていて、各ガイドレー
ル61,61に対してそれぞれ前後2つのローラ63,
63を嵌合させている。
【0029】進退駆動手段7は、この実施例では、1本
の伸縮シリンダが採用されており、該伸縮シリンダ7の
伸縮動によって運転室4を前進位置と後退位置との間で
進退せしめ得るようになっている。尚、図1及び図4に
示すように、伸縮シリンダ7が最縮小状態にあるときに
は運転室4を実線図示する如く前、後車輪間のほぼ中間
位置まで後退させ、伸縮シリンダ7が最伸長状態にある
ときには該運転室を鎖線4′で示す如く前輪側タイヤハ
ウス14の直上方位置まで前進せしめるようになってい
る。
【0030】ブーム3が車両前方に向く姿勢において、
運転室4の下面におけるフレーム11と上下に対応する
部分には、適宜高さだけ上方に凹入する切欠42が形成
されている。尚、この第1実施例では、運転室4下面の
車両中心側寄り位置には、ガイドレール61,61を収
容させるための空所41が形成されている関係上、上記
切欠42は、運転室4の前部寄り下面の所定長さ範囲
(図4の符号Lの長さ範囲)に形成されている。
【0031】又、前記ガイド手段6は、運転室4を最も
後退させたとき(伸縮シリンダ7の最縮小時)に、該運
転室4が所定の高位置(図8に示す従来例の場合と同高
さ位置)まで上動し、逆に運転室4を最も前進させたと
き(伸縮シリンダ7の最伸長時)に、該運転室4におけ
るフレーム上面11aと対応する下面4a(前記切欠4
2部分の下面)が該フレーム上面11aに近接する位置
まで降下するようにしている。尚、運転室4が最も前進
した位置において、運転室4の下面におけるフレーム1
1の側縁から外方にはみ出す部分4bは、図5に示すよ
うに前輪側タイヤハウス14の上面14aに近接する位
置まで降下している。
【0032】このように、運転室4が最前進位置にある
ときには、該運転室4が後退位置にあった高さよりかな
りの高さ(図1における符号Hの高さ)だけ下方に位置
させることができ、それによって車両走行運転時におけ
る運転室4からの視点Eの高さを上記高さHだけ低くす
ることができる。
【0033】この第1実施例の自走式クレーンでは、ク
レーン操作を行うときには、運転室4を図1及び図4に
おいて実線図示するようにブーム基端部側に後退させて
おく。この状態では、該運転室4が高位置にあるので、
運転室4内からクレーンの操作状態が見易くなる。又、
車両走行運転をするときには、運転室4を図1及び図4
において鎖線4′で示す位置まで前進させる。この状態
では、運転室4が、車両前部1aに近く且つ低位置に位
置するので、車両前部1aがよく見えるとともに視点E
が低くなって有効視界が広くなり(ブーム3によって遮
られる有効視界範囲が小さくなる)、車両走行運転がし
易くなる。
【0034】尚、この第1実施例では、前輪側タイヤハウ
ス14近傍のフレーム上面11aは水平状態となってい
るが、このフレーム上面11aを図4において符号11
a′で示すように旋回台2付近から前方に向けて下り傾
斜させると、運転室4が最前方位置まで移動したときで
も該運転室4の最下端面(符号4a′)がフレーム上面
11a′に衝合しなくなり、運転室下面の前方寄りに前
記切欠42を形成する必要がなくなる(その分、運転室
4内を広く使えるようになる)。
【0035】図6及び図7に示す第2実施例の自走式ク
レーンでは、運転室4を進退移動させるための運転室移
動装置5を、旋回台2上に設けたブーム軸支用のブラケ
ット21の外側面と運転室4の内側の側面との間に介設
している。即ち、この第2実施例では、ブラケット21
を車両前後方向に長くし、且つ該ブラケット21の外側
面にガイド手段6のガイドレール61,61を前方側が
下となるように傾斜させた状態で取付ける一方、運転室
4の内側の側面に設けた合計4つのローラ63,63・
・を各ガイドレール61,61にそれぞれ2つづつ嵌合
させて、運転室4をガイドさせるとともに、ブラケット
21と運転室4との間に進退駆動手段となる伸縮シリン
ダ7を介設している。そして、伸縮シリンダ7の最縮小
状態においては、運転室4が図6に実線図示する如く後
退上動位置にあり、逆に伸縮シリンダ7の最伸長状態に
おいては、運転室4が鎖線4′で示す如く前進下動位置
にあるようにしている。この第2実施例のように運転室
移動装置5をブラケット21の外側面と運転室4の内側
側面との間に介設すると、第1実施例の場合のように運
転室4の下面にガイドレール収容用の空所を設ける必要
がなくなり、運転室4内の座席シートの位置を、運転室
4内の底板近くまで下げることができ、その分、運転室
4の最前進位置において視点Eの高さを第1実施例の場
合よりさらに低くすることができる。さらに、この第2
実施例のようにガイド手段6をブラケット21の外側面
と運転室4の内側側面との間に設けると、ガイドレール
61,61の勾配を大きくしても何ら支障がなくなり
(第1実施例の場合は空所41の深さを大きくする必要
がある)、運転室4を前後移動距離の割に上下変位量を
大きくすることができる。
【0036】又、図6及び図7に示す第2実施例のもの
では、運転室4のシート下方部分の底板(符号4b部
分)を上方にえぐって、運転室4が前方位置まで移動し
たときに、該シート下方部分の底板4bを前輪側タイヤ
ハウス14の上面14aに近接する位置まで下方に降ろ
すことができるようにしている(視点Eの高さをさらに
低くできる)。この場合、運転室4のフロアボード部4
cはシート下方部分の底板4b下面より下方に突出して
いるが、運転室4が前方移動したときに、該フロアボー
ド部を符号4c′で示すように前輪側タイヤハウス14
と前部アウトリガ9との間に位置させるようにしてい
る。このようにすると、フロアボード部4cが下方に突
出していても運転室4の前後移動時に邪魔にならない。
【0037】尚、このように運転室4のシート下方部分
の底板4bを上方にえぐったものでも、前記第1実施例
のようにガイド装置6を運転室4の下方側に設けること
も可能である。その場合、ガイド装置6をシート設置位
置から左右にずれた位置に設けると、ガイド装置6とシ
ートとが上下に重合しなくなり、該ガイド装置とシート
とが相互に邪魔にならなくなる。
【0038】又、運転室移動装置5の取付位置及び構造
は、上記各実施例のものに限定されるものでなく、例え
ば運転室4を上方から支持したり、あるいは運転室4を
一旦前方に水平移動させた後に前方位置において下降さ
せるように2段階にガイドさせるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例にかかる自走式クレーンの
側面図である。
【図2】図1のP−P拡大断面図である。
【図3】図1のQ−Q拡大断面図である。
【図4】図2のR−R断面図である。
【図5】図1における運転室が前進位置にあるときのQ
−Q拡大断面図である。
【図6】本考案の第2実施例にかかる自走式クレーンの
側面図である。
【図7】図6のS−S拡大断面図である。
【図8】公知の自走式クレーンの側面図である。
【符号の説明】
1は車両、2は旋回台、3はブーム、4は運転室、4b
は運転室下面、5は運転室移動装置、6はガイド手段、
7は進退駆動手段、11はフレーム、11aはフレーム
上面、12は前輪タイヤ、13は後輪タイヤ、14は前
輪側タイヤハウス、42は切欠、61はガイドレール、
63はローラである。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両(1)のフレーム(11)上に設け
    た旋回台(2)に、車両走行用とクレーン操作用とを兼
    用する運転室(4)を備え、さらに該運転室(4)を、
    ガイド手段(6)と進退駆動手段(7)とを有する運転
    室移動装置(5)により車両前後方向に進退操作せしめ
    得るようにした自走式クレーンであって、 前記車両(1)の前輪タイヤ(12)を後輪タイヤ(1
    3)に比して小径とし、且つ前記前輪タイヤ(12)の
    上方を被覆する前輪側タイヤハウス(14)の上面(1
    4a)を前記フレーム(11)の上面(11a)より段
    下げした状態で設け、前記運転室(4)は、車両前後方向から見て前記フレー
    ム(11)と前記前輪側タイヤハウス(14)に跨がる
    位置に設置する一方、 前記運転室(4)の下面における前記フレーム(11)
    に対応する部分に、上方に凹入する切欠(42)を形成
    するとともに、 前記ガイド手段(6)は、運転室(4)が後退位置にあ
    るときは該運転室(4)が高位置に位置し、又運転室
    (4)が前進位置にあるときは該運転室(4)の前記切
    欠(42)部分に前記フレーム(11)の上面(11
    a)が嵌入して該切欠(42)部分より外側の運転室下
    面(4b)が前記前輪側タイヤハウス(14)の直上方
    位置においてフレーム上面(11a)より下方に位置す
    如く前記運転室(4)をガイドするように設置されて
    いる、 ことを特徴とする自走式クレーン。
JP1991039490U 1991-05-29 1991-05-29 自走式クレーン Expired - Fee Related JP2552130Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991039490U JP2552130Y2 (ja) 1991-05-29 1991-05-29 自走式クレーン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991039490U JP2552130Y2 (ja) 1991-05-29 1991-05-29 自走式クレーン

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04133683U JPH04133683U (ja) 1992-12-11
JP2552130Y2 true JP2552130Y2 (ja) 1997-10-27

Family

ID=31920764

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1991039490U Expired - Fee Related JP2552130Y2 (ja) 1991-05-29 1991-05-29 自走式クレーン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2552130Y2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0748090A (ja) * 1993-08-06 1995-02-21 Tadano Ltd 外部表示灯つき作業車
US7195126B2 (en) * 2001-09-28 2007-03-27 Kobelco Cranes Co., Ltd. Self-propelled working machine

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59157170A (ja) * 1983-02-28 1984-09-06 Matsushita Refrig Co 伝熱媒体用組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04133683U (ja) 1992-12-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4356894A (en) High vehicle driver mount and dismount lift
JP2552130Y2 (ja) 自走式クレーン
JPH10109652A (ja) 荷物運搬車
JPS58161632A (ja) トラツククレ−ン
JPS59134034A (ja) 乗り物の昇降・傾斜装置
JP3693539B2 (ja) 自走式高所作業車の走行制御装置
JP2022088776A (ja) 軌陸車
JP4043721B2 (ja) ブーム式高所作業車
JP2509522Y2 (ja) 車載専用自動車
JP3681257B2 (ja) 軌道作業車の安全装置
JPH0449205Y2 (ja)
JP2587945Y2 (ja) 自走式作業車
JP4050965B2 (ja) 伸縮ブーム式高所作業車
JPH0355600Y2 (ja)
JP2566618Y2 (ja) 移動式クレ−ンにおける乗降装置
JP2579397Y2 (ja) 高所作業車
JP4099806B2 (ja) 車両用昇降装置における自動起伏手摺装置
JPH0415550Y2 (ja)
JPH09249382A (ja) 自走式クレーンの運転室移動装置
JPH078739Y2 (ja) ガレージ装置
JPH0450039A (ja) 貨物自動車
JPH0543191A (ja) 自走式作業機械のアウトリガ装置
JP2579398Y2 (ja) 高所作業車
JP2024058723A (ja) 軌陸作業車
JP2573495Y2 (ja) 運転室移動式作業車両の運転室支承装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees