JP2607557Y2 - エアシリンダ - Google Patents

エアシリンダ

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JP2607557Y2
JP2607557Y2 JP1993064862U JP6486293U JP2607557Y2 JP 2607557 Y2 JP2607557 Y2 JP 2607557Y2 JP 1993064862 U JP1993064862 U JP 1993064862U JP 6486293 U JP6486293 U JP 6486293U JP 2607557 Y2 JP2607557 Y2 JP 2607557Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はエアシリンダに係り、詳
しくは、ピストンがストロークエンドに達する際の衝撃
や衝撃音を空気緩衝及び弾性緩衝によって緩和するよう
にしたエアシリンダに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、例えばエアシリンダ等において
は、移動部材としてのピストンがストロークエンドに達
してロッドカバーあるいはヘッドカバーに当接したとき
の衝撃やその際の衝撃音を緩和するために、例えば図7
に示すエアクッション機構や図8に示すダンパを備えた
ものが知られている。
【0003】すなわち、図7に示すエアシリンダA1
は、ピストン40の両端面に形成された先端部がテーパ
状のスリーブ41と、ロッドカバー42及びヘッドカバ
ー44の端面に配置されたゴム製のクッションパッキン
43とを備えている。又、ロッドカバー42及びヘッド
カバー44には吸排気ポート45,46と連通する前記
スリーブ41の収納用凹部47が形成されている。この
ような構成により、例えばピストン40がロッドカバー
42側に移動してストロークエンドに近くなると、スリ
ーブ41の先端がクッションパッキン43と当接して吸
排気ポート45が封止されて、ピストン40とロッドカ
バー42との間に密閉空間Mが形成される。同時に、ピ
ストン40の移動により前記密閉空間M内の空気が圧縮
されて空気緩衝(エアクッション)作用がもたらされ
て、ピストン40の衝撃及び衝撃音が緩和される。そし
て、ピストン40は、図示しないオリフィスを介して密
閉空間Mの空気が吸排気ポート46に徐々に排出されな
がらスムーズに移動して、ストロークエンドに到達す
る。
【0004】又、図8に示すエアシリンダA2 は、ゴム
製でドーナツ板状のダンパ48がロッドカバー42及び
ヘッドカバー44のピストン40と当接する側の端面に
形成された凹部49に、一部が突出するように配置され
た構成となっている。そして、圧縮空気の供給により移
動したピストン40は、ストロークエンドに到達する前
にダンパ48の端面48aに当接して、ダンパ48の弾
性緩衝作用によって、ピストン40の衝撃及び衝撃音が
緩和される。
【0005】又、図9に示すように、スリーブ41、ク
ッションパッキン43及びスリーブ41の収納用凹部4
7からなるエアクッション機構と、ダンパ48との両方
を備えたエアシリンダA3 も提案されている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】ところが、上記したエ
アクッション機構を備えたエアシリンダA1 ,A3 にお
いては、空気緩衝作用を得るためにスリーブ41を長く
して密閉空間Mの体積を確保している。このため、スリ
ーブ41の長さ、すなわちスリーブ41の収納用凹部4
7の分だけエアシリンダA1 ,A3 の全長が長くなると
いう問題点がある。このことは、特に、ピストンのスト
ロークが短いエアシリンダ程、スリーブの長さの占める
割合が多くなるため小型化の支障となる。
【0007】又、ダンパ48のみを備えたエアシリンダ
A2 においては、ロッドカバー42及びヘッドカバー4
4の凹部49にダンパ48の一部が突出するように配置
されているので、その突出距離が全長を長くする要因と
なることなない。しかしながら、このダンパ48におい
てはピストン40のストロークエンドに達する際の衝撃
や衝撃音の緩和が不十分であるという問題点がある。
【0008】本考案は上記の問題点を解決するためにな
されたものであって、その目的は全長が長くなること
必要以上にピストンが大型化することなしに、シリンダ
カバーとピストンとが当接する際の衝撃や衝撃音を十分
に緩和することができるエアシリンダを提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、請求項1に記載の考案は、シリンダ本体に設けら
れたシリンダカバーと、そのシリンダカバーと相対的に
当接離間するピストンとを備え、シリンダカバー及びピ
ストンのうち何れか一方の当接面には凹を形成し、そ
の凹所には弾性緩衝体を、前記当接面から突出するよう
、かつ前記凹所内に所定の空間が残るように配置し、
前記シリンダカバー及びピストンの両部材のうち他方の
当接面には、前記凹所の空間に収納可能で、かつ前記
弾性緩衝体と接触して前記所定の空間を密閉する密閉部
材を設けるとともに、該密閉部材は、前記所定の空間を
密閉して移動する際に、前記所定の空間内の圧縮空気を
シリンダ本体内へ排出するように構成されている。請求
項2に記載の考案は、請求項1に記載のエアシリンダに
おいて、前記弾性緩衝体には、前記所定の空間内部に向
かって斜めに延びるリップを形成し、そのリップと密閉
部材との接触により前記空間を密閉するようにした。請
求項3に記載の考案は、請求項1又は2に記載のエアシ
リンダにおいて、前記弾性緩衝体には、該弾性緩衝体と
前記凹所との間をシールする少なくとも一つのリップを
形成した。
【0010】
【作用】請求項1乃至3に記載の考案によれば、シリン
ダカバーとピストンとが相対的に接近すると、密閉部材
が弾性緩衝体と接触してシリンダ本体内に密閉空間が形
成される。さらに接近すると、密閉空間内の空気が圧縮
され、この圧縮によって空気緩衝作用が働く。そして、
両者が当接した際には弾性緩衝体の弾性緩衝作用によっ
てその衝撃が吸収される。
【0011】従って、空気緩衝作用と弾性緩衝作用が得
られて、シリンダカバーとピストンとが当接する際の衝
撃や衝撃音が十分に緩衝される。又、弾性緩衝体を設け
るために形成されている凹所に密閉部材を収容するよう
にして、空気緩衝作用を得るようにしているため、空気
緩衝作用を得るために新たな構成をシリンダカバーに形
成してシリンダの全長を長くする必要はなく、シリンダ
の全長としては弾性緩衝体のみが設けられている場合と
殆ど同じとすることができる。又、空気緩衝作用を得る
ために新たな構成をピストンに形成して必要以上にピス
トンを大型化する必要もなく、ストロークが短くならな
い。
【0012】又、請求項2に記載の考案によれば、弾性
緩衝体と密閉部材とが接触する部分において、密閉空間
とされる凹部の空間からの空気の漏れがリップによって
防止される。
【0013】更に、請求項3に記載の考案によれば、密
閉部材によって密閉された凹所内の空間の空気が圧縮さ
れる際に、弾性緩衝体と凹所との間がリップによってシ
ールされる。従って、圧縮空気の外部へのリークが防止
される。
【0014】
【実施例】以下、本考案を具体化した一実施例を図1〜
図3に従って説明する。図1に示すように、エアシリン
ダAを構成するシリンダ本体1の一端には、固定部材と
してのヘッドカバー2が取着され、他端には同じく固定
部材としてのロッドカバー3が取着されている。シリン
ダ本体1の内部にはピストン4が長手方向に摺動可能に
配置されている。ピストン4の外周面には溝4aが凹設
されており、その溝4aにパッキン5が配設されてい
る。従って、パッキン5によってピストン4を境として
設けられた2箇所のシリンダ室K1 ,K2 間の気密性が
保たれている。ピストン4の中心部にはピストンロッド
6基端の小径部6aがナット7を介して固定されるとと
もに、そのピストンロッド6の先端部が前記ロッドカバ
ー3の中心部に形成された貫通孔3aから突出した状態
で貫通支持されている。貫通孔3aの周面にはパッキン
8及び軸受9が設けられており、ピストンロッド6が摺
動可能となっているとともに、エアシリンダAのシリン
ダ室K1 と外部との気密性が保たれている。シリンダ本
体1のロッドカバー3側には第1の吸排気ポートP1 が
設けられており、この吸排気ポートP1 は同シリンダ本
体1に形成された連通孔H1 を介して前記シリンダ室K
1 と接続されている。同様に、シリンダ本体1のヘッド
カバー2側には第2の吸排気ポートP2 が設けられてお
り、連通孔H2 を介して前記シリンダ室K2 と接続され
ている。そして、吸排気ポートP1 又はP2 から圧縮空
気を供給すると、ピストン4がヘッドカバー2又はロッ
ドカバー3側に移動するようになっている。
【0015】前記ピストン4の両端面4b,4cには、
第1の環状溝10がピストンロッド6の小径部6aを囲
うようにしてそれぞれ形成されており、その第1の環状
溝10には密閉部材としてのエアクッションリング11
が嵌合配置されている。又、ヘッドカバー2及びロッド
カバー3のピストン4と対向する端面には、凹所として
の第2の環状溝12が前記第1の環状溝10と一部が重
なるようにしてそれぞれ形成されている。第2の環状溝
12の外側内周面には補助溝12aが形成されている。
そして、各第2の環状溝12には緩衝体13が所定の空
間Sをその第2の環状溝12内に残してそれぞれ配置さ
れている。
【0016】次に、エアクッションリング11及び緩衝
体13の詳細について説明する。図1〜図3に示すよう
に、前記エアクッションリング11はリング状に形成さ
れるとともに、その一端面の周縁部にはエアクッション
部14が全周に亘って凸設されている。エアクッション
部14は前記第2の環状溝12の深さDとほぼ同じ距離
Tだけピストン4の両端面4b,4cから突出してい
る。又、エアクッション部14の外側角部は、斜状に形
成されてテーパ部14aとなっている。更に、エアクッ
ション部14のテーパ部14aを挟んで隣接する端面の
間には小孔14bが貫通形成されている。そして、各エ
アクッションリング11はその開口周縁部がピストンロ
ッド6とピストン4との間及びピストン4とナット7と
の間にそれぞれ挟まれて第1の環状溝10に嵌合配置さ
れており、容易に離脱しないようになっている。又、ピ
ストン4の内周面には溝4dが凹設されており、その溝
4dにはシール材Oが配設されている。
【0017】前記緩衝体13は合成ゴム製でエアクッシ
ョンリング11よりも若干大径の開口を有するリング状
に形成されている。又、緩衝体13は開口を有するエア
クッションパッキン15と、そのエアクッションパッキ
ン15に外嵌されたダンパ16とから構成されている。
【0018】図2,図3に示すように、エアクッション
パッキン15の内周面の端部には断面片持ち梁状をなす
第1のリップ17が開口内において斜め方向に全周に亘
って延出されるとともに、外周面には突条18が全周に
亘って凸設されている。ダンパ16の内周面には前記突
条18と対応する突条19が全周に亘って凸設されると
ともに、外周面の中央部には断面鍵状の突部としての第
2のリップ20が全周に亘って延出されている。そし
て、エアクッションパッキン15にはダンパ16が突条
18、19同士が互いに嵌合した状態で外嵌されて、リ
ング状をなす緩衝体13が形成されている。
【0019】各緩衝体13は前記各第2の環状溝12の
補助溝12aに第2のリップ20が嵌合され、かつ第2
の環状溝12の底面に密着した状態でそれぞれ配置され
ている。又、第1のリップ17の先端部は第2の環状溝
12の底面側に向かって延出されている。更に、各緩衝
体13はその端面がヘッドカバー2及びロッドカバー3
の端面2a,3bから突出した状態で第2の環状溝12
に配置されている。
【0020】又、この状態で例えばピストン4がロッド
カバー3に向かって移動したときに、図2において二点
鎖線にて示すように、エアクッション部14のテーパ部
14aが第1のリップ17に当接するようになってい
る。そして、この当接により第1のリップ17が撓ん
で、エアクッションリング11、エアクッションパッキ
ン15、第2の環状溝12、ロッドカバー3の端面3
b、及びピストンロッド6によって囲まれた密閉空間M
が形成されるようになっている。この密閉空間Mは第2
の補助溝12内の空間Sを含んでいる。
【0021】又、ピストン4のヘッドカバー2又はロッ
ドカバー3側への移動に応じて、前記密閉空間M内に存
在する空気が圧縮されて空気緩衝(エアクッション)作
用が得られるようになっている。この密閉空間Mは空気
緩衝作用が得られるに十分な体積を有している。又、密
閉空間M内の圧縮により第2の環状溝12の底面を介し
て第2のリップ20に拡がった空気は、凹部20aによ
り堰き止められてリークしないようになっている。又、
エアクッションリング11とピストンロッド6の小径部
6aとの接触面を介して拡がった空気は、シール材Oと
シール材Pによって堰き止められるようになっている。
本実施例では密閉空間M内の圧縮空気は、小孔14bを
通過して徐々にシリンダ室K1 又はK2 へ排出されるよ
うになっており、その排出量に応じてエアシリンダ4が
ストロークエンドへ移動するようになっている。
【0022】更に、ピストン4が移動してヘッドカバー
2又はロッドカバー3のストロークエンドに達する前
に、緩衝体13はその端面がピストン4の端面4b又は
4cに当接して圧縮変形して弾性緩衝作用が得られるよ
うになっている。
【0023】次に、このように構成されたエアシリンダ
Aの作用を説明する。なお、最初にピストン4は図1、
図2に示すように、ピストン4はヘッドカバー2側の緩
衝体13とその端面4cとが当接した状態で停止してい
るものとする。
【0024】ロッドカバー3側の吸排気ポートP1 を大
気に開放し、ヘッドカバー2側の吸排気ポートP2 に圧
縮空気を供給すると、ピストン4は空気の圧力によりシ
リンダ本体1内をロッドカバー3側へ移動する。このと
き、シリンダ室K1 内の空気は連通孔H1 を介して吸排
気ポートP1 から排気される。続いて、ピストン4が移
動してストロークエンドに近づくと、図2において二点
鎖線にて示すように、エアクッション部14のテーパ部
14aが第1のリップ17に当接する。すると、第1の
リップ17が撓んでエアクッションリング11、エアク
ッションパッキン15、第2の環状溝12、ロッドカバ
ー3の端面3b、及びピストンロッド6によって囲まれ
た密閉空間Mが形成される。
【0025】次いで、更にピストン4がロッドカバー3
側へ移動すると前記密閉空間M内の空気がピストン4の
慣性力によって圧縮される。そして、この圧縮によって
空気緩衝(エアクッション)作用がもたらされてピスト
ン4の慣性エネルギーが吸収される。このとき、密閉空
間M内において圧縮された空気は、第2の環状溝12の
底面を介して第2のリップ20に拡がっても、第2のリ
ップ20の凹部20aによって堰き止められて外部にリ
ークすることはない。又、圧縮された空気はエアクッシ
ョン部14の小孔14bを介してシリンダ室K1 に排出
される。
【0026】そして、ピストン4は圧縮空気が小孔14
bからの排出されながら徐々にストロークエンドに近づ
くと、その端面4bが緩衝体13の端面に当接して停止
する。このとき、緩衝体13を構成するエアクッション
パッキン15及びダンパ16は、前記空気緩衝作用によ
って低減されたピストン4の慣性力により押圧されて圧
縮変形する。この圧縮変形によって弾性緩衝作用がもた
らされてピストン4の残りの慣性エネルギーが吸収され
る。
【0027】従って、エアクッションリング11及び緩
衝体13のエアクッションパッキン15による空気緩衝
作用に続いて、緩衝体13のダンパ15による弾性緩衝
作用がもたらされて慣性エネルギーが吸収される。この
結果、ピストン4がロッドカバー3側のストロークエン
ドに達する際の衝撃や衝撃音を十分に緩和することがで
きる。
【0028】次に、ヘッドカバー2側の吸排気ポートP
2 を開放し、ロッドカバー3側の吸排気ポートP1 に圧
縮空気を供給すると、ピストン4はヘッドカバー2側へ
移動する。そして、エアクッション部14が第1のリッ
プ17に当接して密閉空間Mが形成されて前記と同じ空
気緩衝作用がもたらされ、続いて、ピストン4が緩衝体
13と当接して前記と同じ弾性緩衝作用がもたらされ
る。なお、ピストン4の移動の際にエアクッション部1
4と当接して撓んだ状態の第1のリップ部は、その弾性
によって元の形状に復元する。
【0029】上記したように、本実施例のエアシリンダ
Aにおいては、空気緩衝作用及び弾性緩衝作用によっ
て、ピストン4がストロークエンドに達する際の衝撃や
衝撃音を十分に緩和することができるとともに、慣性エ
ネルギーの吸収効果が高いので、大きな負荷に対しても
十分に対応することができる。
【0030】又、第2の環状溝12内にエアクッション
パッキン15とダンパ16とからなる緩衝体13を配置
したことにより、第2の環状溝12の深さDの寸法がダ
ンパ16すなわち緩衝体13の厚さとほぼ同じ寸法でよ
くなる。従って、従来とは異なり、第2の環状溝12の
深さD及びエアクッションリング11の突出距離Tが大
きくなることがなく、それゆえ、エアシリンダAの全長
が長くなることはない。この結果、特に、ピストンのス
トロークが短いエアシリンダに上記構成を適用すれば小
型化を図る上で好都合となる。
【0031】又、エアクッションリング11及び緩衝体
13とからなる簡単な構成で、空気緩衝作用及び弾性緩
衝作用を得ることができるとともに、部品点数が少なく
製造が容易となる。
【0032】更に、緩衝体13のダンパ16の外周面に
第2のリップ20を設け、第2の環状溝12に第2のリ
ップ20と嵌合する補助溝12aを形成したことによ
り、密閉空間M内の空気が圧縮されたときに、その圧縮
空気のリークを防止することができる。
【0033】なお、本考案は上記実施例に限定されるこ
とはなく、本考案の趣旨から逸脱しない範囲で例えば以
下のようにしてもよい。 (1)上記実施例では、緩衝体13を構成するエアクッ
ションパッキン15とダンパ16とをそれぞれ別体に形
成したが、両者を一体に形成してもよい。
【0034】(2)図4に示すように、エアクッション
リング11をヘッドカバー2及びロッドカバー3に設
け、緩衝体13をピストン4に設けてもよい。この場
合、緩衝体13をピストン4の端面4b,4cから突出
させる必要がある。
【0035】(3)図5(a),(b)に示すように、
一体に形成された緩衝体13の第1のリップ17を緩衝
体13の開口部端面から垂直方向に延出するとともに、
第2のリップ20を外周面から鉛直方向に延出してもよ
い。又、図6(a),(b)に示すように、一体に形成
された緩衝体13の第2のリップ20を緩衝体13の端
面及び外周面にそれぞれ分割して形成してもよい。
【0036】(4)エアクッション部14のピストン4
の端面4a,4bからの突出距離T及び緩衝体13の厚
さ、更には第一及び第2の環状溝12,12の深さDを
適宜変更してもよい。
【0037】(5)上記実施例では、小孔14bをエア
クッション部14に形成したが、代わりに、緩衝体13
に密閉空間Mと外部シリンダ室K1 ,K2 と連通するよ
うに形成してもよい。
【0038】(6)第2の環状溝12のエアクッション
部14と対応する部分の深さ寸法を、ヘッドカバー2及
びロッドカバー3の厚さを変更せずに、他の部分の深さ
寸法よりも大きくするとともに、エアクッション部14
の突出距離Tを大きくしてもよい。このような構成にす
ると、密閉空間Mの体積が増加して空気緩衝作用効果を
高めることができる。
【0039】(7)エアクッションリング11を合成ゴ
ム以外の樹脂、金属等の材質にて形成してもよい。 (8)エアクッションリング11のエアクッション部1
4に小孔14bを設けなくてもよい。このような構成に
しても、エアクッションリング11と緩衝体13とによ
って形成された密閉空間Mを圧縮することにより空気緩
衝作用を得ることができる。
【0040】
【考案の効果】以上詳述したように、請求項1乃至3に
記載の考案によれば、全長が長くなることや必要以上に
ピストンが大型化することなしに、シリンダカバーとピ
ストンとが当接する際の衝撃や衝撃音を十分に緩和する
ことができるという優れた効果を奏する。
【0041】又、請求項2に記載の考案によれば、弾性
緩衝体と密閉部材とが接触する部分において、密閉空間
とされる凹所の空間からの空気の漏れをリップによって
防止することができる。更に、請求項3に記載の考案に
よれば、密閉部材によって密閉された凹所内の空間の空
気が圧縮される際に、弾性緩衝体と凹所との間がリップ
によってシールされるので、圧縮空気の外部へのリーク
を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例におけるエアシリンダを示す断
面図である。
【図2】同じくエアシリンダを示す一部拡大断面図であ
る。
【図3】エアクッションリング及び緩衝体を示す斜視図
である。
【図4】他の実施例におけるエアシリンダを示す断面図
である。
【図5】他の実施例における緩衝体を示し、(a)は緩
衝体の断面図であり、(b)は緩衝体の斜視図である。
【図6】別の他の実施例における緩衝体を示し、(a)
は緩衝体の断面図であり、(b)は緩衝体の斜視図であ
る。
【図7】従来例におけるエアシリンダを示す断面図であ
る。
【図8】別の従来例におけるエアシリンダを示す断面図
である。
【図9】別の従来例におけるエアシリンダを示す断面図
である。
【符号の説明】
1…シリンダ本体、2…シリンダカバーとしてのヘッド
カバー、3…シリンダカバーとしてのロッドカバー、
…ピストン、11…密閉部材としてのエアクッションリ
ング、12…凹所としての第2の環状溝、12a…凹所
を構成する補助溝、15…弾性緩衝体を構成するエアク
ッションパッキン、16…弾性緩衝体を構成するダン
パ、17…リップとしての第1のリップ、20…リップ
としての第2のリップ、S…空間。

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダ本体に設けられたシリンダカバ
    ーと、そのシリンダカバーと相対的に当接離間するピス
    トンとを備え、シリンダカバー及びピストンのうち何れ
    か一方の当接面には凹を形成し、その凹所には弾性緩
    衝体を、前記当接面から突出するように、かつ前記凹所
    内に所定の空間が残るように配置し、前記シリンダカバ
    ー及びピストンの両部材のうち他方の当接面には、前記
    凹所の空間に収納可能で、かつ前記弾性緩衝体と接触
    して前記所定の空間を密閉する密閉部材を設けるととも
    に、該密閉部材は、前記所定の空間を密閉して移動する
    際に、前記所定の空間内の圧縮空気をシリンダ本体内へ
    排出するように構成されているエアシリンダ。
  2. 【請求項2】 前記弾性緩衝体には、前記所定の空間内
    部に向かって斜めに延びるリップを形成し、そのリップ
    と密閉部材との接触により前記空間を密閉するようにし
    た請求項1に記載のエアシリンダ。
  3. 【請求項3】 前記弾性緩衝体には、該弾性緩衝体と前
    記凹所との間をシールする少なくとも一つのリップを形
    成した請求項1又は2に記載のエアシリンダ。
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