JP3290885B2 - 緩衝機構付き流体圧シリンダ - Google Patents
緩衝機構付き流体圧シリンダInfo
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Description
圧シリンダに関するものである。
ては、ストロークエンドに到ったピストンの慣性エネル
ギーを適当に吸収することによって、同ピストンがシリ
ンダカバーに与える衝撃を緩衝する必要がある。ゆえ
に、従来より衝撃緩衝機構付きのシリンダがいくつか提
案されている。
3−43139号公報に記載されたものがある(図9参
照)。同図に示された流体圧シリンダ51では、シリン
ダチューブ52の両端が金属製のシリンダカバー53で
閉塞されている。シリンダチューブ52内には、片面に
ロッド54が連結された金属製のピストン55が摺動可
能に収容されている。同ピストン55は、シリンダ51
内を2つの圧力作用室に区画する。ピストン55の端面
とシリンダカバー53の内端面との間には、緩衝体とし
てのゴムクッション56が配設されている。前記ゴムク
ッション56は、中心部に貫通孔を有する環状基部56
aの一方の端面にリップ部56bを突設させてなるもの
である。また、前記ゴムクッション56を構成する環状
基部56aの他端面側は、ピストン55の端面に対して
固定されている。
エアを供給した場合には、ピストン55がいずれかの方
向に移動する結果、ゴムクッション56にシリンダカバ
ー53が当接する。すると、図10(a)に示されるよ
うに、シリンダ51内にはエア溜まりが形成される。ピ
ストン55がストロークエンドに近づくと、リップ部5
6bが押圧されることによって弾性変形し、リップ部5
6bが環状基部56aの端面に押し付けられる。ピスト
ン55がさらにストロークエンドに近づくと、図10
(b)に示されるように、今度はピストン55によって
ゴムクッション56が全体的に圧縮され、最終的にはピ
ストン55が停止する。
ストロークエンドに近づくに従って小さくなる。ゆえ
に、その内部にあるエアは徐々に圧縮状態となり、それ
に伴ってピストン55に対する抗力も増加する。従っ
て、このシリンダ51では、ゴムクッション56の復帰
力に加え、エア溜まりのエアの圧力上昇による抗力が作
用することによって、ピストン55の衝撃が緩衝される
ようになっている。
6aの片側にリップ部56bを突設した従来技術の緩衝
機構付きシリンダ51では、構造的にみて、リップ部5
6bの付け根に応力が集中しやすくなっている。このよ
うな応力の集中は、リップ部56bの付け根部分を早期
に劣化させ、さらにはゴムクッション56に亀裂等をも
たらす原因となる。ゆえに、長期にわたってピストン5
5の衝撃緩衝を図ることができないという問題があっ
た。
クッション56の断面形状やその変形の様子等からみて
もわかるように、エア溜まりのエアの圧縮比をあまり大
きく確保することができない。このため、従来において
は、さらに高い衝撃緩衝能が得られるようなゴムクッシ
ョン56の形状等が望まれていた。
であり、その第1の目的は、耐久性に優れた緩衝機構付
き流体圧シリンダを提供することにある。また、本発明
の第2の目的は、耐久性に優れしかも衝撃緩衝能が高い
緩衝機構付き流体圧シリンダを提供することにある。
めに、請求項1に記載の発明では、シリンダ内部に区画
される圧力作用室内への流体の給排に基づいて駆動され
るピストンとシリンダカバーとの間に配設された弾性を
有する緩衝体により、前記ピストンの衝撃が緩衝される
流体圧シリンダにおいて、前記緩衝体の第1の端部側を
前記シリンダカバーまたは前記ピストンに設けられた緩
衝体支持溝に遊嵌させるとともに、その第2の端部側を
前記シリンダカバーまたは前記ピストンから浮かせた状
態で配置し、前記緩衝体支持溝が設けられた部材側に前
記第2の端部が近接するように前記緩衝体を全体的に撓
ませることで前記ピストンの衝撃を緩衝した後、さらに
同ピストンの端面から受ける押圧力により前記緩衝体に
おける肉厚部分を厚さ方向に圧縮することで前記ピスト
ンの衝撃を緩衝するように構成されていることを特徴と
した緩衝機構付き流体圧シリンダをその要旨とする。
て、前記緩衝体は衝撃緩衝時において前記シリンダ内に
流体溜まりを形成することとした。請求項3に記載の発
明は、請求項2において、前記流体溜まりは、前記緩衝
体の内周面及び外周面のうち同緩衝体が撓むほうの側に
形成されるとした。
のいずれか1項において、前記緩衝体は、中心に貫通孔
を有しかつ第1の端部側の径と第2の端部側の径とが異
なるリング状部材であり、前記第2の端部側のほうが前
記第1の端部側よりも相対的に肉厚に形成されていると
した。
て、前記緩衝体の肉厚部分は、前記ピストンの端面と前
記シリンダカバーの内端面とを当接させないで同ピスト
ンを停止させうる程度の厚さに設定されているとした。
5において、前記リング状をした緩衝体には、撓んだ時
の歪みを吸収するための歪み吸収構造が形成されている
とした。
て、前記歪み吸収構造は、前記緩衝体の径方向に沿って
延びるスリットであるとした。以下、本発明の「作用」
について説明する。
する緩衝体が撓むと、その撓みを解消しようとするよう
な復帰力が生じる。そして、この撓みに起因する復帰力
がピストンをストロークの反対方向に押し戻そうとす
る。さらに、ピストンの端面から押圧力を受けることに
より緩衝体の肉厚部分が厚さ方向に圧縮されると、今度
は圧縮された肉厚部分を元の肉厚に戻そうとするような
復帰力が生じる。そして、圧縮に起因する復帰力がピス
トンをストロークの反対方向に押し戻そうとする。以上
の結果、ピストンの慣性エネルギーが吸収され、もって
ピストンの衝撃が緩衝される。
ようになっていることから、その際に生じる応力は緩衝
体全体に分散される。ゆえに、従来とは異なり、緩衝体
の特定部分に応力が集中するようなことはない。従っ
て、応力集中による早期劣化が防止され、緩衝体の耐久
性が確実に向上する。また、緩衝体の第1の端部は緩衝
体支持溝に遊嵌されているので、例えば接着剤等によっ
て第1の端部側を完全に固定した場合に比べて、応力集
中が起こりにくくなる。従って、緩衝体の耐久性がさら
に向上する。また、第1の端部の固定が不要になること
から、緩衝体の組み付けが容易になる。
時においてシリンダ内に形成される流体溜まりの容積
は、ピストンがストロークエンドに近づくに従って小さ
くなる。このとき、その内部に閉じ込められた流体は徐
々に圧縮状態となり、それに伴いピストンに働く圧縮流
体の抗力も増加する。従って、緩衝体の弾性に基づく復
帰力に加えて前記抗力が作用することで、より確実にピ
ストンの衝撃が緩衝される。
されるばかりでなく、全体的に撓むようにもなっている
ので、撓みによる移動分だけ流体溜まりの容積変化量が
大きくなる。このため、従来に比べて大きな圧縮比が確
保され、結果として高い衝撃緩衝能を得ることができ
る。
りが緩衝体が撓むほうの側に形成されるため、構造上、
その内部に閉じ込められた流体が外部に抜け出しにくく
なる。従って、流体溜まり内の圧縮状態がより高くな
り、いっそう大きな抗力を得ることができる。
リング状であるため、緩衝体支持部への装着が簡単であ
り、かつシリンダ内における流体溜まりの区画形成も容
易になる。また、両端部側の径が異なる形状であると、
衝撃が加わったときでも皺にならずに緩衝体を均等に撓
ませることができる。
をかかる程度の厚さに設定しておくと、ストロークエン
ドにおいてピストンの端面とシリンダカバーの内端面と
が当接することなくピストンが停止する。即ち、この場
合には弾性面と非弾性面とが当接することになるため、
非弾性面同士が当接する場合に比べて、発生する騒音が
小さくなる。よって、シリンダの消音性が向上する。
構造の存在によって緩衝体の歪みが吸収されるため、衝
撃緩衝時に緩衝体が全体的に撓んだときでも、その緩衝
体に皺が発生しにくくなる。
沿って延びるスリットが緩衝体に形成されていると、そ
の部分に緩衝体の歪みが吸収されるばかりでなく、流体
溜まりから若干量の流体をリークさせることができる。
その結果、流体溜まりを完全に密閉した場合に比べて、
シリンダの消音性を向上させることができる。
形態の緩衝機構付き流体圧シリンダ1を図1〜図3に基
づき詳細に説明する。
ンダ1を構成するシリンダチューブ2は、第1のポート
3と第2のポート4とを備える円筒状の金属製部材であ
る。このシリンダチューブ2の開口部のうち、図1の右
側の開口部は、シリンダカバーとしての金属製のヘッド
カバー5によって閉塞されている。また、図1の左側の
開口部は、シリンダカバーとしての金属製のロッドカバ
ー6によって閉塞されている。ヘッドカバー5は、シリ
ンダチューブ2の内壁面に対してじかに嵌合されてい
る。一方、ロッドカバー6は、Cリング7によってシリ
ンダチューブ2の内壁面に固定されている。
間内には、金属製のロッド8を一方の端面に有した金属
製のピストン9が摺動可能に収容されている。そして、
このピストン9の存在によって、前記内部空間が2つの
圧力作用室10,11に区画されている。具体的にいう
と、ヘッド側の圧力作用室10は、ヘッドカバー5の内
端面、シリンダチューブ2の内周面及びピストン9の右
端面によって、即ち複数の部材によって区画されてい
る。この圧力作用室10には第1のポート3が連通して
いる。ロッド側の圧力作用室11は、ロッドカバー6の
内端面、シリンダチューブ2の内周面、ピストン9の左
端面及びロッド8の周面によって、即ち複数の部材によ
って区画されている。この圧力作用室11には第2のポ
ート4が連通している。
端部は、ロッドカバー6の中心部に貫設されたロッド挿
通孔12を介して、シリンダチューブ2の外部に突出し
ている。このロッド挿通孔12の内壁面には、ロッド8
との摺動抵抗の低減を図るために軸受け面13となる領
域が設けられている。また、前記軸受け面13となる領
域よりも外側の領域にはパッキン装着凹部が設けられて
おり、その中には環状のロッドパッキン14が装着され
ている。そして、このロッドパッキン14によって、ロ
ッド8の周面とロッド挿通孔12の内壁面とのシールが
図られている。また、シリンダチューブ2の内周面に対
して摺接するピストン9の周面にも、シール部材として
のピストンパッキン15及びウェアリング16が装着さ
れている。
ー6の内端面には段差D1 があり、周辺部に比べて中心
部のほうが引っ込んだ状態になっている。ピストン9の
右端面にも同様に段差D1 があり、周辺部に比べて中心
部のほうが引っ込んだ状態になっている。また、ロッド
カバー6の内端面において段差D1 がある部分には、緩
衝体支持部としての緩衝体支持溝23が形成されてい
る。この緩衝体支持溝23は、環状であってシリンダチ
ューブ2の中心軸方向に向かって開口している。ピスト
ン9の右端面において段差D1 がある部分には、緩衝体
支持部としての緩衝体支持溝24が形成されている。こ
の緩衝体支持溝24も、環状であってシリンダチューブ
2の中心軸方向に向かって開口している。そして、これ
らの支持溝23,24には、弾性を有する緩衝体として
のゴムクッション25が取り付けられるようになってい
る。
クッション25の形状等について説明する。本実施形態
で使用されているゴムクッション25は、ウレタンゴム
製であり、クッションとしての好適な弾性を有してい
る。ウレタンゴムの他にも、例えばNBR,HNBR,
フッ素ゴム等のゴムを選択することが可能である。
ン25は、中心に貫通孔を有するリング状部材であり、
かつその第1の端部E1 側の径と第2の端部E2 側の径
とは異なっている。第1の端部E1 とは支持溝23,2
4によって支持される側の端部を指し、第2の端部E2
とは支持溝23,24によって支持されない側の端部を
指す。このゴムクッション25の場合、第1の端部E1
側の径のほうが第2の端部E2 側の径に比べて大きくな
っている。
ゴムクッション25は、どこにもリップ部等を備えてい
ない。従って、そのようなものを備えるゴムクッション
と比較すると、単純な断面形状を有したものとなってい
る。同ゴムクッション25を切断した場合、その切断面
には1組の直線かつ並行な線分ができる。これらの線分
のうち非貫通孔側にあるものが属する面を外周面25b
と定義し、貫通孔側にあるものが属する面を内周面25
aと定義する。また、このゴムクッション25では、第
1の端部E1 側が相対的に肉薄な肉薄部分となってお
り、第2の端部E2 側が相対的に肉厚な肉厚部分26と
なっている。本実施形態では、肉厚部分26の厚さは肉
薄部分の厚さの2倍程度である。また、少なくとも肉厚
部分26は、均一な厚さになっている。このようになっ
ていると、ゴムクッション25に対してピストン9の押
圧力が均等に働くからである。
5の第1の端部E1 側は、支持溝23,24に対して遊
嵌されている。つまり、同ゴムクッション25の第1の
端部E1 側は、接着剤等のようなものを使用することな
く支持溝23,24に嵌着されている。
23にゴムクッション25を取り付けた場合、支持溝2
3の一方の側壁と、第1の端部E1 にあるナイフエッジ
状面とが面接触する。このとき、第2の端部側E2 は、
支持溝23が設けられた部材であるロッドカバー6の内
端面から浮きあがった状態となる。言い換えると、第2
の端部側E2 は、ロッドカバー6に対向して配置された
部材であるピストン9に向かって飛び出した状態とな
る。
支持溝24にゴムクッション25を取り付けた時には、
支持溝24の一方の側壁と前記ナイフエッジ状面とが面
接触する。このとき、第2の端部側E2 は、支持溝24
が設けられた部材であるピストン9の左端面から浮きあ
がった状態となる。言い換えると、第2の端部側E2
は、ピストン9に対向して配置された部材であるヘッド
カバー5の内端面に向かって飛び出した状態となる。
しくは殆ど付加していない場合、内周面25a及び外周
面25bに属する線分は、ともにゴムクッション25の
中心軸線を基準として約30°ほど傾斜した状態にあ
る。また、両者は直線的でありかつ並行である。図3
(b)のように応力が付加した場合、内周面25a及び
外周面25bに属する線分はともに円弧状曲線になる。
即ち、このときにはゴムクッション25が内周面25a
の方向に全体的に撓んだ状態となる。
ち、肉厚部分26における内周面25aと外周面25b
との距離)は、段差D1 の大きさよりも若干大きな値に
設定されている。従って、ゴムクッション25は、衝撃
緩衝時においてピストン9の慣性エネルギーにより厚さ
方向に圧縮されるようになっている。また、ゴムクッシ
ョン25の圧縮時には、ピストン9の端面とロッドカバ
ー6の内端面とを当接させないで同ピストン9が停止す
るようになっている。
ダ1の動作及びゴムクッション25の作用について説明
する。これ以降、図3(a),図3(b)に示されるロ
ッド側のゴムクッション25のみについて言及すること
にする。即ち、ロッド側とヘッド側とにおけるゴムクッ
ション25の作用には基本的な差異はないため、後者に
ついてはその詳細な説明を割愛する。
がある状態で第1のポート3にエアを供給すると、ヘッ
ド側の圧力作用室10内にはエアが導入され、同室10
内の圧力が上昇する。すると、ピストン9及びロッド8
がロッド側(即ち図1の左側)の方向に移動するととも
に、ロッド側の圧力作用室11内のエアが第2のポート
4を介して外部に排出される。
到達し、ピストン9の左端面にゴムクッション25の第
2の端部E2 が当接した状態を、図3(a)に示す。こ
のとき、ゴムクッション25は、ロッド側の圧力作用室
11内を2つの空間に区画する。そのうちの1つはゴム
クッション25の外周面25b側に区画される空間であ
って、その空間は第2のポート4側に連通している。残
りの1つはゴムクッション25の内周面25a側に区画
される空間であって、その空間は第2のポート4側とは
非連通の状態になる。後者の空間は、具体的にはゴムク
ッション25の内周面25a、ピストン9の左側面、ロ
ッドカバー6の内端面及びロッド8の周面によって区画
され、その中にはエアが密閉されるようになっている。
以下、後者の空間のことをエア溜まりS1 と呼ぶ。
にストロークエンドに近づくと、ピストン9からの押圧
力を受けたゴムクッション25に弾性変形が生じる。即
ち、前記ゴムクッション25は、緩衝体支持溝23が設
けられた部材であるロッドカバー6の側に第2の端部E
2 が近接するようなかたちで全体的に撓む。また、ゴム
クッション25は弾性体であることから、同ゴムクッシ
ョン25には自身の撓みを解消させるような復帰力が生
まれる。そして、この撓みに起因する復帰力がピストン
9をストロークの反対方向に押し戻そうとする。従っ
て、ピストン9の慣性エネルギーが吸収され、もって衝
撃の緩衝が図られる。なお、ゴムクッション25に撓み
が生じた場合、ゴムクッション25は、ナイフエッジ状
面と内周面25aのコーナー部分P1 を支点として変形
する。すると、ゴムクッション25とロッドカバー6の
内端面とのシール面圧が上がり、両者間のシール安定性
が高くなる。
に近づくと、ゴムクッション25の撓みが大きくなり、
内周面25aがロッドカバー6の内端面に密着した状態
となる。そして、ピストン9の左端面から押圧力を受け
ることにより、ゴムクッション25の肉厚部分26が厚
さ方向に圧縮されるようになる。このとき、前記撓みに
起因する復帰力に代えて、圧縮された肉厚部分26を元
の肉厚に戻そうとするような復帰力が同ゴムクッション
25に生じる。そして、その圧縮に起因する復帰力が、
ピストン9をストロークの反対方向に押し戻そうとす
る。従って、ピストン9の慣性エネルギーが吸収され、
もって衝撃の緩衝が図られる。
(b)の状態に推移する場合には、ピストン9の移動に
従ってエア溜まりS1 の容積が小さくなる。このとき、
その内部に閉じ込められたエアは徐々に圧縮状態とな
り、それに伴ってピストン9に対するエアの抗力も増加
する。そのため、ゴムクッション25の撓みや圧縮に起
因する復帰力に加えて、前記エアの抗力も作用する。こ
のことによってもピストン9の衝撃が緩衝される。
エンドに到達した状態が示されている。前記ピストン9
は、上記のように充分な衝撃緩衝が図られた後、ロッド
カバー6の内端面に当接することなく停止する。その結
果、左端におけるストロークエンドの位置が決定され
る。
9は、ゴムクッション25による充分な衝撃緩衝が図ら
れた後、ヘッドカバー5の内端面に当接することなく停
止する。その結果、右端におけるストロークエンドの位
置が決定される。
果を列挙する。 (イ)このシリンダ1において緩衝体として使用されて
いるゴムクッション25は、衝撃緩衝時において全体的
に撓むような形状・配置になっている。従って、それが
撓んだ際に生じる応力は、ゴムクッション25全体に分
散されてしまう。ゆえに、環状基部にリップ部を突設し
た従来品とは異なり、ゴムクッション25の特定部分に
応力が集中するようなことはない。なお、厚さ方向への
圧縮時においても同様に特定部分への応力集中は起こら
ない。従って、応力集中による早期劣化が防止され、ゴ
ムクッション25の耐久性を確実に向上させることがで
きる。ゆえに、長期にわたって衝撃緩衝を図ることがで
きる優れた流体圧シリンダ1を実現することができる。
うに弾性体であるゴムクッション25には、自身の撓み
を解消しようとするような復帰力と、圧縮された肉厚部
分26を元の肉厚に戻そうとするような復帰力とが生じ
る。そして、撓み・圧縮に起因する復帰力がピストン9
をストロークの反対方向に押し戻そうとする。以上の結
果、ピストン9の慣性エネルギーが吸収され、もってピ
ストン9の衝撃が緩衝される。
緩衝時において、シリンダチューブ2内に流体溜まりと
してのエア溜まりS1 がゴムクッション25等によって
形成されることを特徴とする。従って、ゴムクッション
25の弾性力に基づく復帰力に加え、エア溜まりS1 内
のエアの圧縮により生まれるピストン9に対する抗力が
作用する。よって、より確実にピストン9を衝撃が緩衝
することができる。即ち、エア溜まりS1 の形成は衝撃
緩衝能の向上に貢献する。
厚部分26が厚さ方向に圧縮されるばかりでなく、全体
的に撓むようにもなっている。ゆえに、撓みによる移動
分だけエア溜まりS1 の容積変化量が大きくなる。この
ため、従来に比べて大きな圧縮比が確保され、結果とし
て高い衝撃緩衝能を得ることができる(図3(a) ,(b)
参照)。
1 は、ゴムクッション25が撓むほうの側である内周面
25a側に形成されることを特徴とする。この場合、エ
ア溜まりS1 内に閉じ込められたエアが、構造上、外部
に抜け出しにくくなる。従って、内部のエアの圧縮状態
がより高くなり、いっそう大きな抗力を得ることができ
る。このことも衝撃緩衝能の向上に貢献する。
クッション25がリング状であるため、緩衝体支持溝2
3,24への装着が簡単であり、かつシリンダチューブ
2内におけるエア溜まりS1 の区画形成も容易になる。
また、両端部E1 ,E2 側の径が異なる形状であると、
衝撃が加わったときでも皺にならずに同ゴムクッション
25を均等に撓ませることができる。
クッション25の第1の端部E1 を緩衝体支持溝23,
24に遊嵌させている。従って、例えば接着剤等によっ
て第1の端部E1 側を完全に固定した場合に比べて、ゴ
ムクッション25に応力集中が起こりにくくなる。そし
て、このことはゴムクッション25の耐久性向上に貢献
する。また、第1の端部E1 の固定が不要になることか
ら、ゴムクッション25の組み付け容易化が図られる。
に示されるように比較的単純な断面形状をしているの
で、従来品に比べて製造時の困難性が小さいという利点
がある。即ち、金型成形を行う場合であっても、その金
型の内面形状が単純なもので足り、かつ型抜きも比較的
簡単となる。
ンドにおいてピストン9が停止するときであっても、ピ
ストン9の端面とヘッドカバー5の内端面との当接、ピ
ストン9の端面とロッドカバー6の内端面との当接は起
こらない。そして、この場合には、弾性面であるウレタ
ン面と非弾性面である金属面とが当接することになる。
このため、非弾性面同士(即ち、金属面同士)が当接す
る従来装置に比べて、当接により発生する騒音が確実に
小さくなる。よって、消音性に優れたシリンダ1を提供
することができる。
ロッドカバー6にオリフィスを設けることにより、内周
面25a側にできるエア溜まりS1 と外周面25b側に
できる非密閉の領域との間を連通させてもよい。このよ
うにすると、オリフィスの絞り度合いを適宜設定するこ
とによって、衝撃吸収能をコントロールすることができ
る。
ことが可能である。 (1)図4〜図6に示される別例1の流体圧シリンダ3
1では、前記実施形態とは若干構成の異なるゴムクッシ
ョン32が使用されている。このゴムクッション32
は、肉厚部分33を備えており、かつ第1の端部E1 側
の径のほうが第2の端部E2 の径よりも小さくなるよう
に形成されている。従って、ピストン9が当接した場
合、ゴムクッション32は、内周面32a側ではなく外
周面32b側に全体的に撓むようになっている。また、
このときには外周面32a側にエア溜まりS1 が形成さ
れる。なお、このシリンダ31における緩衝体支持溝2
3の設置位置は、前記実施形態のときよりもいくぶん中
心部寄りになっている。以上のような構成を有するシリ
ンダ31でも、前記実施形態と同様の作用効果を得るこ
とができる。なお、前記シリンダ31では、エア溜まり
S1 が内周面32aの側に形成されていることから、前
記実施形態のときほどエアの圧縮状態が高くならない。
このため、衝撃緩衝能は実施形態に準じたものとなる反
面、消音性はそれよりも優れたものとなる。
ンダ41のように構成してもよい。このシリンダ41に
おいて、シリンダチューブ42の右端を閉塞するヘッド
カバー43には、第1のポート3が設けられている。ま
た、シリンダチューブ42の左端を閉塞するロッドカバ
ー44には、第2のポート4が設けられている。前記実
施形態及び別例1とは異なり、このシリンダ41では緩
衝体としてのゴムクッション32が、2つともカバー4
3,44側に形成された緩衝体支持溝23に遊嵌されて
いる。なお、第1のポート3はヘッド側の圧力作用室1
0においてエア溜まりS1 とはならない領域に連通し、
第2のポート4はロッド側の圧力作用室11においてエ
ア溜まりS1 とはならない領域に連通している。以上の
ような構成であっても、前記実施形態と同様の作用効果
を得ることができる。
ョン46は、前述したゴムクッション25に歪み吸収構
造としてのスリット48,49を形成した構成を採って
いる。即ち、同ゴムクッション46は肉厚部分47を備
えており、かつ第1の端部E1 側の径は第2の端部E2
の径よりも大きくなっている。内周面46a側には内側
スリット48が4つ形成されており、外周面46b側に
は外側スリット49が同じく4つ形成されている。これ
らのスリット48,49は、いずれもゴムクッション4
6の径方向に沿って延びている。
と、スリット48,49によって歪みが吸収されるた
め、衝撃緩衝時に全体的に撓んだときでも皺が発生しに
くくなる。また、この構成であると、エア溜まりS1 か
ら若干量のエアをリークさせることができる。よって、
エア溜まりS1 を完全に密閉した場合に比べて、シリン
ダ1の消音性が向上する。なお、この種のスリット4
8,49は、内周面46a及び外周面46bのうちの一
方に形成されていてもよい。
23,24は、別例2等のように2つともカバー5,6
側に設けることや、実施形態及び別例1のように一方を
カバー5,6側に設けかつ他方をピストン9側に設ける
ことに限定されない。例えば、それら23,24を2つ
ともピストン9側に設けることも可能である。
部材であって圧力作用室10,11を区画している部
材、例えばロッド8やシリンダチューブ2に緩衝体支持
溝23,24等の緩衝体支持部を設けることも許容され
る。ただし、実施形態等のようにカバー5,6やピスト
ン9にそれらを設けた構成のほうが、組み付け等が容易
になる点において有利である。
によって、弾性を有する緩衝体を形成してもよい。 ここで、特許請求の範囲に記載された技術的思想のほか
に、前述した実施形態によって把握される技術的思想を
その効果とともに以下に列挙する。
て、前記シリンダ内に形成された圧力作用室における流
体溜まりの領域とそうでない領域との間を連通させるオ
リフィスを前記シリンダカバーに設けたことを特徴とす
る緩衝機付き流体圧シリンダ。この構成であると、衝撃
緩衝能をコントロールできる。
端部側の径と第2の端部側の径とが異なるものであっ
て、前記第2の端部側が前記第1の端部側に比べて相対
的に肉厚に形成されているリング状の緩衝機構付き流体
圧シリンダ用のゴムクッション。この構成のゴムクッシ
ョンを使用すれば、本発明のシリンダを確実に実現する
ことができる。
も前記肉厚部分は均一な厚さに形成されているゴムクッ
ション。この構成のゴムクッションを使用すれば、ピス
トンの押圧力を均等に働かせることができる。
だ時の歪みを吸収するための歪み吸収構造を形成したゴ
ムクッション。この構成のゴムクッションを使用すれ
ば、衝撃緩衝時における皺の発生を防止できる。
吸収構造は、径方向に沿って延びる複数のスリットであ
るゴムクッション。この構成のゴムクッションを使用す
れば、皺の発生防止及び消音性向上を達成できる。
語を次のように定義する。 「流体: シリンダを駆動するための給排される窒素、
酸素、二酸化炭素、アルゴン、水素、それらの混合物で
ある空気などといった気体、その他これらに準ずる性質
を有する物質をいう。」
載の発明によれば、耐久性に優れた緩衝機構付き流体圧
シリンダを提供することができる。また、緩衝体の耐久
性向上及び緩衝体の組み付け容易化を図ることができ
る。
りが形成される結果、緩衝体の弾性に基づく復帰力に加
えてピストンに対する抗力が作用する。従って、衝撃緩
衝能が高くしかも耐久性に優れたシリンダを提供するこ
とができる。
り内の流体の圧縮状態がより高くなることから、衝撃緩
衝能をより向上させることができる。請求項4に記載の
発明によれば、緩衝体の装着が簡単になり、流体溜まり
の区画形成も容易になり、しかも緩衝体を均等に撓ませ
ることができる。
非弾性面との当接によりピストンが停止する結果、シリ
ンダの消音性向上を図ることができる。
歪みが吸収されることで皺の発生が防止される。請求項
7に記載の発明によれば、皺の発生防止及びシリンダの
消音性向上を図ることができる。
ダの部分断面図。
ッションの平面図、(b)はその底面図、(c)はその
断面図。
するための要部拡大断面図。
分断面図。
ッションの平面図、(b)はその底面図、(c)はその
断面図。
するための要部拡大断面図。
分断面図。
(b)はその底面図、(c)はその断面図。
分断面図。
ョンの作用を説明するための要部拡大断面図。
3…シリンダカバーとしてのヘッドカバー、6,44…
シリンダカバーとしてのロッドカバー、9…ピストン、
10,11…圧力作用室、23,24…緩衝体支持部と
しての緩衝体支持溝、25,32,46…緩衝体として
のゴムクッション、25a,32a,46a…内周面、
25b,32b,46b…外周面、26,33,47…
肉厚部分、48,49…歪み吸収構造としてのスリッ
ト、S1 …流体溜まりとしてのエア溜まり、E1 …第1
の端部、E2 …第2の端部。
Claims (7)
- 【請求項1】シリンダ内部に区画される圧力作用室内へ
の流体の給排に基づいて駆動されるピストンとシリンダ
カバーとの間に配設された弾性を有する緩衝体により、
前記ピストンの衝撃が緩衝される流体圧シリンダにおい
て、 前記緩衝体の第1の端部側を前記シリンダカバーまたは
前記ピストンに設けられた緩衝体支持溝に遊嵌させると
ともに、その第2の端部側を前記シリンダカバーまたは
前記ピストンから浮かせた状態で配置し、 前記緩衝体支持溝が設けられた部材側に前記第2の端部
が近接するように前記緩衝体を全体的に撓ませることで
前記ピストンの衝撃を緩衝した後、さらに同ピストンの
端面から受ける押圧力により前記緩衝体における肉厚部
分を厚さ方向に圧縮することで前記ピストンの衝撃を緩
衝するように構成されていることを特徴とした緩衝機構
付き流体圧シリンダ。 - 【請求項2】前記緩衝体は衝撃緩衝時において前記シリ
ンダ内に流体溜まりを形成することを特徴とした請求項
1に記載の緩衝機構付き流体圧シリンダ。 - 【請求項3】前記流体溜まりは、前記緩衝体の内周面及
び外周面のうち同緩衝体が撓むほうの側に形成されるこ
とを特徴とした請求項2に記載の緩衝機構付き流体圧シ
リンダ。 - 【請求項4】前記緩衝体は、中心に貫通孔を有しかつ第
1の端部側の径と第2の端部側の径とが異なるリング状
部材であり、前記第2の端部側のほうが前記第1の端部
側よりも相対的に肉厚に形成されていることを特徴とし
た請求項1乃至3のいずれか1項に記載の緩衝機構付き
流体圧シリンダ。 - 【請求項5】前記緩衝体の肉厚部分は、前記ピストンの
端面と前記シリンダカバーの内端面とを当接させないで
同ピストンを停止させうる程度の厚さに設定されている
ことを特徴とした請求項4に記載の緩衝機構付き流体圧
シリンダ。 - 【請求項6】前記リング状をした緩衝体には、撓んだ時
の歪みを吸収するための歪み吸収構造が形成されている
ことを特徴とした請求項4または5に記載の緩衝機構付
き流体圧シリンダ。 - 【請求項7】前記歪み吸収構造は、前記緩衝体の径方向
に沿って延びるスリットであることを特徴とした請求項
6に記載の緩衝機構付き流体圧シリンダ。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09659796A JP3290885B2 (ja) | 1996-04-18 | 1996-04-18 | 緩衝機構付き流体圧シリンダ |
US08/838,506 US5850776A (en) | 1996-04-18 | 1997-04-08 | Fluid pressure cylinders provided with impact absorbing mechanisms |
DE69710244T DE69710244T2 (de) | 1996-04-18 | 1997-04-16 | Fluiddruckzylinder mit Schlagdämpfungsvorrichtungen |
EP97302594A EP0802331B1 (en) | 1996-04-18 | 1997-04-16 | Fluid pressure cylinders provided with impact absorbing mechanisms |
KR1019970014135A KR100244081B1 (ko) | 1996-04-18 | 1997-04-17 | 충격흡수 메커니즘이 제공된 유압실린더 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09659796A JP3290885B2 (ja) | 1996-04-18 | 1996-04-18 | 緩衝機構付き流体圧シリンダ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09280213A JPH09280213A (ja) | 1997-10-28 |
JP3290885B2 true JP3290885B2 (ja) | 2002-06-10 |
Family
ID=14169303
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP09659796A Expired - Lifetime JP3290885B2 (ja) | 1996-04-18 | 1996-04-18 | 緩衝機構付き流体圧シリンダ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3290885B2 (ja) |
-
1996
- 1996-04-18 JP JP09659796A patent/JP3290885B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09280213A (ja) | 1997-10-28 |
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