JPH10299717A - 緩衝機構付き流体圧シリンダ - Google Patents

緩衝機構付き流体圧シリンダ

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JPH10299717A
JPH10299717A JP10340097A JP10340097A JPH10299717A JP H10299717 A JPH10299717 A JP H10299717A JP 10340097 A JP10340097 A JP 10340097A JP 10340097 A JP10340097 A JP 10340097A JP H10299717 A JPH10299717 A JP H10299717A
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cylinder
buffer
piston
shock
fluid
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JP10340097A
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Junji Rikuura
淳二 陸浦
Terumasa Takeuchi
輝正 竹内
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CKD Corp
Original Assignee
CKD Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐久性の低下を解消しつつ衝撃緩衝能に優れ
た緩衝機構付き流体圧シリンダを提供すること。 【解決手段】 この流体圧シリンダ1は、シリンダ1内
部に区画される圧力作用室10,11内への流体の給排
に基づいて駆動されるピストン9と、シリンダカバー
5,6とを備える。ピストン9とシリンダカバー5,6
との間には、弾性を有する環状の緩衝体25A〜25D
が配設されている。緩衝体25A〜25Dが形成する流
体溜まりS1 内の流体の抗力と緩衝体25A〜25D自
身の弾性復帰力とにより、ピストン9の衝撃が緩衝され
る。緩衝体25A〜25Dは1つの圧力作用室10,1
1内に一対設けられている。一対の緩衝体25A−25
B,25C−25Dは接離可能に対向して配置されてい
る。従って、大きなクッションストロークが確保され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、緩衝機構付き流体
圧シリンダに関するものである。
【0002】
【従来の技術】流体圧を利用した各種のシリンダにおい
ては、ストロークエンドに到ったピストンの慣性エネル
ギーを適当に吸収することによって、同ピストンがシリ
ンダカバーに与える衝撃を緩衝する必要がある。ゆえ
に、従来より緩衝機構付きのシリンダがいくつか提案さ
れている。
【0003】この種の従来装置としては、例えば実開平
3−43139号公報に記載されたものがある(図13
参照)。同図に示された流体圧シリンダ81では、シリ
ンダチューブ82の両端が金属製のシリンダカバー83
で閉塞されている。シリンダチューブ82内には、片面
にロッド84が連結された金属製のピストン85が摺動
可能に収容されている。同ピストン85は、シリンダ8
1内を2つの圧力作用室に区画する。ピストン85の端
面とシリンダカバー83の内端面との間には、緩衝体と
してのゴムクッション86が配設されている。前記ゴム
クッション86は、中心部に貫通孔を有する環状基部8
6aの一方の端面にリップ部86bを形成してなるもの
である。なお、このリップ部86bは通常の状態におい
て環状基部86aの端面から捲れ上がっており、両者8
6a,86b間の切れ込み88は開いている。また、前
記ゴムクッション86を構成する環状基部86aの他端
面側は、ピストン85の端面に対向するように配置され
ている。
【0004】従って、ポート87を介して圧力作用室に
エアを供給した場合には、ピストン85がいずれかの方
向に移動する結果、ゴムクッション86にシリンダカバ
ー83が当接する。すると、シリンダ81内にはエア溜
まりが形成される。ピストン85がストロークエンドに
近づくと、まずリップ部86bに弾性変形が生じる。そ
の結果、リップ部86bの捲れ上がりが解消され、リッ
プ部86bが環状基部86aの端面に押し付けられる。
ピストン85がさらにストロークエンドに近づくと、今
度はピストン85によってゴムクッション86が全体的
に圧縮され、最終的にはピストン85が停止する。
【0005】なお、エア溜まりの容積はピストン85が
ストロークエンドに近づくに従って小さくなる。ゆえ
に、その内部にあるエアは徐々に圧縮状態となり、それ
に伴ってピストン85に対する抗力も増加する。従っ
て、このシリンダ81では、ゴムクッション86の弾性
復帰力に加え、エア溜まりのエアの圧力上昇による抗力
が作用することによって、ピストン85の衝撃が緩衝さ
れる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の緩
衝機構付き流体圧シリンダ81においては、クッション
ストロークの増大が衝撃緩衝能の向上につながることが
知られている。従って、そのためにはリップ部86bの
捲れ上がり度合いを大きくすればよいことがわかってい
る。しかし、捲れ上がり度合いの拡大にはおのずと限界
があるため、その方法では衝撃緩衝能の大幅な向上を期
待することができなかった。
【0007】また、捲れ上がり度合いを拡大した構成の
場合、衝撃緩衝時にリップ部86bが変位する量が大き
くなるため、変位の中心となるリップ部86bの付け根
の付近に特に応力が集中しやすくなる。そして、このよ
うな応力の集中はリップ部86bの付け根部分を早期に
劣化させ、ゴムクッション86に亀裂等をもたらす。ゆ
えに、長期にわたってピストン85の衝撃緩衝を図るこ
とができず、耐久性の低下の回避、望ましくは耐久性の
向上が望まれていた。
【0008】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、耐久性の低下を回避しつつ衝撃緩
衝能に優れた緩衝機構付き流体圧シリンダを提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明では、シリンダ内部に区画
される圧力作用室内への流体の給排に基づいて駆動され
るピストンとシリンダカバーとの間に弾性を有する環状
の緩衝体を配設し、その緩衝体が形成する流体溜まり内
の流体の抗力と同緩衝体自身の弾性復帰力とにより、前
記ピストンの衝撃が緩衝される流体圧シリンダにおい
て、前記緩衝体は1つの圧力作用室内に一対設けられ、
前記一対の緩衝体は接離可能に対向して配置されている
ことを特徴とする緩衝機構付き流体圧シリンダをその要
旨とする。
【0010】請求項2に記載の発明では、請求項1にお
いて、前記緩衝体の第1の端部側は、前記ピストンの端
面及び前記シリンダカバーの内端面の双方に設けられた
緩衝体支持部にそれぞれ支持されるとともに、前記緩衝
体の第2の端部側は、前記端面及び前記内端面からスト
ローク方向に向かって浮かせた状態で互いに接離可能に
配置されているとした。
【0011】請求項3に記載の発明では、請求項1また
は2において、前記一対の緩衝体のうち一方のものの前
記第2の端部側の開口径は、他方のものの前記第2の端
部側の開口径よりも大きく形成されているとした。
【0012】請求項4に記載の発明では、請求項1また
は2において、前記一対の緩衝体のうち一方のものの前
記第2の端部側における当接領域は平坦状に形成され、
他方のものの前記第2の端部側における当接領域は非平
坦状に形成されているとした。
【0013】請求項5に記載の発明では、請求項1また
は2において、前記一対の緩衝体のうち一方のものの前
記第2の端部側における当接領域には環状溝が形成さ
れ、他方のものの前記第2の端部側における当接領域に
はその環状溝に係合可能な環状突条が形成されていると
した。
【0014】請求項6に記載の発明では、請求項2乃至
5のいずれか1項において、前記緩衝体において弾性変
形時に前記端面及び前記内端面に対して当接する面に
は、シールポイントとなる屈曲部位が複数設けられてい
るとした。
【0015】請求項7に記載の発明では、請求項6にお
いて、前記緩衝体の弾性変形過程の初期から前記シール
ポイントとなる第1の屈曲部位と、その第1の屈曲部位
よりも前記第2の端部側に位置するとともに前記緩衝体
の弾性変形過程の後期から前記シールポイントとなる第
2の屈曲部位とが設けられているとした。
【0016】以下、本発明の「作用」について説明す
る。請求項1〜7に記載の発明によると、流体の給排に
よりピストンをストロークさせた場合、ピストンがある
程度シリンダカバーに接近すると、1つの圧力作用室内
に一対設けられている緩衝体同士が当接する。すると、
その圧力作用室内に流体溜まりが区画されるとともに流
体溜まり内の流体が圧縮されることで、ピストンをスト
ロークの反対方向へ戻そうとする抗力が生じる。また、
このとき緩衝体自身には弾性変形が生じる結果、同じく
ピストンをストロークの反対方向へ戻そうとする弾性復
帰力も生じる。そして、前記抗力及び弾性復帰力によっ
てピストンの慣性エネルギーが吸収され、もって衝撃緩
衝が図られる。
【0017】また、一対の緩衝体を1つの圧力作用室内
において接離可能に対向して配置すれば、1つの圧力作
用室内に緩衝体を1つのみ設けた構成の2倍のクッショ
ンストロークを確保することができる。従って、同じ緩
衝体を用いて衝撃緩衝能を大幅に向上させることができ
る。しかも、衝撃緩衝能の向上が図られるにもかかわら
ず緩衝体の特定部位への応力集中を伴うことがないた
め、緩衝体の早期劣化が防止され、耐久性の低下も回避
される。
【0018】請求項2に記載の発明によると、緩衝体自
身をピストンやシリンダカバーから浮かせた状態で配置
しているため、従来のようにリップ部を設けた構成を採
る必要がない。従って、特定部位に応力が集中すること
もなく、緩衝体の早期劣化が確実に防止されるため、耐
久性も確実に向上する。また、緩衝体を浮かせた状態で
配置した構成であると、それ自体によって長いクッショ
ンストロークを比較的容易に確保することができる。勿
論、このことは衝撃緩衝能の向上にも貢献する。
【0019】請求項3に記載の発明によると、ピストン
がシリンダカバーに接近したときに緩衝体の第2の端部
同士が確実に当接し、圧力作用室内に確実に流体溜まり
が区画される。さらに、この構成であると第2の端部側
の開口径が等しいもの同士を用いた場合に比べて、両緩
衝体の界面に形成されるシールポイントのシール性が安
定化する。従って、流体溜まりからの流体の漏れが起こ
りにくくなり、大きな抗力を得ることができる。
【0020】請求項4に記載の発明によると、ピストン
がシリンダカバーに接近したときに緩衝体の第2の端部
同士が確実に当接し、圧力作用室内に確実に流体溜まり
が区画される。さらに、この構成であると第2の端部側
における当接領域をともに非平坦状とした場合またはと
もに平坦状とした場合に比べて、両緩衝体の界面に形成
されるシールポイントのシール性が安定化する。従っ
て、流体溜まりからの流体の漏れが起こりにくくなり、
大きな抗力を得ることができる。
【0021】請求項5に記載の発明によると、ピストン
がシリンダカバーに接近したときに緩衝体の第2の端部
同士が確実に当接し、圧力作用室内に確実に流体溜まり
が区画される。さらに、この構成であると、環状溝に環
状突条が係合することにより、両緩衝体の界面に形成さ
れるシールポイントのシール性が安定化する。従って、
流体溜まりからの流体の漏れが起こりにくくなり、大き
な抗力を得ることができる。
【0022】請求項6に記載の発明によると、シールポ
イントとなる屈曲部位を緩衝体に複数設けているため、
シールポイントとなる部位を1つのみとした場合に比べ
て、確実にシール性が高くなる。従って、屈曲部位のう
ちの1つに摩耗が生じたとしても直ちにシール性が損な
われることはなく、衝撃緩衝能の急激な悪化も防止され
る。なお、シールポイントが複数であると、そもそも摩
耗自体が生じにくくなる。
【0023】請求項7に記載の発明によると、弾性変形
過程の初期においては第1の屈曲部位がシールポイント
となり、弾性変形過程の後期においては第1及び第2の
屈曲部位がシールポイントとなる。従って、いずれか一
方の屈曲部位に摩耗が生じたとしても、他方がシール機
能を担うことができる。よって、直ちにシール性が損な
われるようなことがない。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
形態の緩衝機構付き流体圧シリンダを図1〜図5に基づ
き詳細に説明する。
【0025】図1に示されるように、本実施形態のシリ
ンダ1を構成するシリンダチューブ2は、第1のポート
3と第2のポート4とを備える円筒状の金属製部材であ
る。このシリンダチューブ2の2つの開口部のうち、図
1の右側の開口部は、シリンダカバーとしての金属製の
ヘッドカバー5によって閉塞されている。また、図1の
左側の開口部は、シリンダカバーとしての金属製のロッ
ドカバー6によって閉塞されている。ヘッドカバー5
は、シリンダチューブ2の内壁面に対してじかに嵌合さ
れている。一方、ロッドカバー6は、Cリング7によっ
てシリンダチューブ2の内壁面に固定されている。
【0026】シリンダチューブ2内に形成された内部空
間内には、金属製のロッド8を一方の端面に有した金属
製のピストン9が摺動可能に収容されている。そして、
このピストン9の存在によって、前記内部空間が2つの
圧力作用室10,11に区画されている。具体的にいう
と、ヘッド側の圧力作用室10は、ヘッドカバー5の内
端面、シリンダチューブ2の内周面、ピストン9の右端
面及びロッド8の右端面によって、即ち複数の部材によ
って区画されている。この圧力作用室10には第1のポ
ート3が連通している。ロッド側の圧力作用室11は、
ロッドカバー6の内端面、シリンダチューブ2の内周
面、ピストン9の左端面及びロッド8の周面によって、
即ち複数の部材によって区画されている。この圧力作用
室11には第2のポート4が連通している。
【0027】ピストン9に連結されたロッド8の一方の
端部は、ロッドカバー6の中心部に貫設されたロッド挿
通孔12を介して、シリンダチューブ2の外部に突出し
ている。このロッド挿通孔12の内壁面には、ロッド8
との摺動抵抗の低減を図るために軸受け面13となる領
域が設けられている。また、前記軸受け面13となる領
域よりも外側の領域にはパッキン装着凹部が設けられて
おり、その中には環状のロッドパッキン14が装着され
ている。そして、このロッドパッキン14によって、ロ
ッド8の周面とロッド挿通孔12の内壁面とのシールが
図られている。また、シリンダチューブ2の内周面に対
して摺接するピストン9の周面にも、シール部材として
のピストンパッキン15及びウェアリング16が装着さ
れている。
【0028】図1に示されるように、ロッドカバー6の
内端面には段差D1 があり、周辺部に比べて中心部のほ
うが引っ込んだ状態になっている。ピストン9の右端
面、ピストン9の左端面及びヘッドカバー5の内端面に
も同様の段差D1 がある。前記段差D1 がある部分には
緩衝体支持部としての緩衝体保持溝23がそれぞれ形成
されている。これらの緩衝体保持溝23は、環状であっ
てシリンダチューブ2の中心軸方向に向かって開口して
いる。ここで緩衝体保持溝23の奥側側壁面をG1 、手
前側側壁面をG2 、底面をG3 とする。図3に示される
ように、前記手前側側壁面G2 には、チューブ軸線方向
に対して約45°の角度をなすテーパが設けられてい
る。なお、本実施形態における緩衝体保持溝23は、切
削工具等を用いた溝加工によって形成されることができ
る。
【0029】前記各緩衝体保持溝23には、緩衝体とし
てのゴムクッション25A,25B,25C,25Dが
嵌着可能である。即ち、このシリンダ1は二対(合計4
つ)のゴムクッション25A〜25Dを備えている。一
つの対をなす2つのゴムクッション25A,25Bはロ
ッド側の圧力作用室11内に設けられ、別の対をなす2
つのゴムクッション25C,25Dはヘッド側の圧力作
用室10内に設けられている。ゴムクッション25Aと
ゴムクッション25Bとは接離可能に対向して配置され
ている。ゴムクッション25Cとゴムクッション25D
とは接離可能に対向して配置されている。
【0030】次に、本実施形態において使用されるゴム
クッション25A〜25Dの形状等について説明する。
なお、図1に示されるように、前記4つのゴムクッショ
ン25A〜25Dはともに同一の形状である。
【0031】図2に示されるように、ゴムクッション2
5A〜25Dは中心に貫通孔を有する環状の部材であ
る。また、このゴムクッション25A〜25Dは、クッ
ションとしての好適な弾性を備えている。ゴムクッショ
ン25A〜25Dの第1の端部E1 の開口径は、第2の
端部E2 の開口径よりも大きくなっている。第1の端部
E1 とは緩衝体保持溝23によって支持される側の端部
を指し、第2の端部E2とは緩衝体保持溝23によって
支持されない側の端部を指す。
【0032】前記ゴムクッション25A〜25Dは、例
えば従来公知の金型成形法(特に圧縮成形法やインジェ
クション成形法など)によって製造されることができ
る。本実施形態では、成形材料としてウレタンゴムが使
用されている。ウレタンゴムの他にも、例えばNBR,
HNBR,フッ素ゴム等のゴムが選択されることも可能
である。
【0033】ゴムクッション25A〜25Dは肉厚部分
26を備えている。肉厚部分26において第1の端部E
1 側には、被保持部27が突設されている。この被保持
部27の幅は、本実施形態で緩衝体保持溝23の幅の3
/4程度に設定されている。そして、前記被保持部27
を各保持溝23に遊嵌することにより、ヘッドカバー
5、ロッドカバー6及びピストン9に対してゴムクッシ
ョン25A〜25Dが脱落不能に取り付けられる。
【0034】緩衝体保持溝23にゴムクッション25A
〜25Dを取り付けた場合、弾性変形前においては、緩
衝体保持溝23の奥側側壁面G1 と被保持部27の側面
とは面接触する。このとき、第2の端部側E2 は、ヘッ
ドカバー5、ロッドカバー6及びピストン9からストロ
ーク方向に向かって浮きあがった状態となる。
【0035】また、図2,図3に示されるように、この
ゴムクッション25A〜25Dは、どこにもリップ部等
を備えていない。従って、そのようなものを備える従来
のゴムクッションと比較すると、入り組んだ箇所がない
分だけ単純な断面形状を有したものとなっている。
【0036】図3に示されるように、本実施形態のゴム
クッション25A〜25Dの内周面17には、シールポ
イントとなる屈曲部位P1 ,P2 が2つ設けられてい
る。第1の屈曲部位P1 は、被保持部27の近傍に位置
している。この屈曲部位P1 は、ゴムクッション25A
〜25Dの弾性変形過程の初期からシールポイントとな
る。一方、第2の屈曲部位P2 は、第1の屈曲部位P1
よりも第2の端部E2 側に位置している。この屈曲部位
P2 は、ゴムクッション25A〜25Dの弾性変形過程
の後期からシールポイントとなる。また、ゴムクッショ
ン25A〜25Dの第2の端部E2 側には、変形部位2
2が設けられている。この変形部位22は、第2の屈曲
部位P2 がシールポイントとなるときに、同屈曲部位P
2 を中心として撓むようになっている。
【0037】図3,図4に示されるような弾性変形前の
状態では、被保持部27の先端面は保持溝23の底面G
3 から離間するとともに、底面G3 とほぼ平行な位置関
係となる。緩衝体保持溝23と被保持部27との間に
は、ゴムクッション25A〜25Dの変形に伴う被保持
部27の径方向への移動を許容する移動空間28が設け
られている。従って、被保持部27の先端面は、弾性変
形時に径方向に(底面G3 に近接する方向に)移動する
ようになっている。この移動空間28の大きさは、第1
の屈曲部位P1 がシールポイントとなっているときのみ
被保持部27の径方向への移動を許容する程度にあらか
じめ設定されている。
【0038】次に、このように構成された流体圧シリン
ダ1の動作及びゴムクッション25A〜25Dの作用に
ついて説明する。これ以降、ロッド側の圧力作用室11
内にある一対のゴムクッション25A,25Bのみにつ
いて言及することにする。即ち、ロッド側とヘッド側と
におけるゴムクッション25A〜25Dの作用に基本的
な差異はないからである。よって、ヘッド側については
その詳細な説明を割愛する。
【0039】ヘッド側のストロークエンドにピストン9
があるとき、ロッド側の圧力作用室11内にある一対の
ゴムクッション25A,25Bは、まだ当接することな
く互いに離間している。この状態で第1のポート3にエ
アを供給すると、ヘッド側の圧力作用室10内にはエア
が導入され、同室10内の圧力が上昇する。すると、ピ
ストン9及びロッド8がロッド側(即ち図1の左側)の
方向にストロークを開始するとともに、ロッド側の圧力
作用室11内のエアが第2のポート4を介して外部に排
出される。
【0040】図4に示されるように、ピストン9がある
程度ロッドカバー6に接近すると、ロッド側の圧力作用
室11内に一対設けられているゴムクッション25A,
25Bの第2の端部E2 同士が当接する。このとき、一
対のゴムクッション25A,25Bの界面にはシールポ
イントが形成され、ロッド側の圧力作用室11内が2つ
の空間に区画される。そのうちの1つはゴムクッション
25A,25Bの外周面18側に区画される空間であっ
て、その空間は第2のポート4側に連通する。残りの1
つはゴムクッション25A,25Bの内周面17側に区
画される空間であって、その空間は第2のポート4側と
は非連通の状態になる。後者の空間は、具体的にはゴム
クッション25A,25Bの内周面17、ピストン9の
左端面、ロッドカバー6の内端面及びロッド8の周面に
よって区画され、その中には流体としてのエアが密閉さ
れる。以下、後者の空間のことをエア溜まりS1 と呼ぶ
ことにする。このとき、第1の屈曲部位P1 はヘッドカ
バー6の内端面に接している反面、第2の屈曲部材P2
はまだ同面に接していない。
【0041】ピストン9がロッド側ストロークエンドに
近づくと、両ゴムクッション25A,25Bには弾性変
形が生じる。具体的にいうと、ゴムクッション25Aは
ロッドカバー6の内端面側に撓むように弾性変形し、ゴ
ムクッション25Bはピストン9の左端面側に撓むよう
に弾性変形する。このときゴムクッション25A,25
Bの被保持部27は、ロッドカバー6またはピストン9
から浮き上がるとともに、緩衝体保持溝23内を径方向
に向かって僅かに移動する。その際、ロッドカバー6ま
たはピストン9に対して摺動する第1の屈曲部位P1
が、シールポイントとなる。ゴムクッション25A,2
5Bの弾性変形も、第1の屈曲部位P1 を中心としたも
のとなる。この場合、第2の屈曲部位P2 を中心とした
変形部位22の弾性変形はまだ生じない。
【0042】この場合、エア溜まりS1 内のエアが次第
に圧縮されることで、ピストン9をストロークの反対方
向へ戻そうとする抗力が生じる。また、ゴムクッション
25A,25B自身には弾性変形が生じる結果、同様に
ピストン9をストロークの反対方向へ戻そうとする弾性
復帰力も生じる。そして、前記抗力及び弾性復帰力によ
ってピストン9の慣性エネルギーが吸収され、もって衝
撃緩衝が図られる。
【0043】ピストン9がさらにロッド側ストロークエ
ンドに近づくと、ゴムクッション25A,25Bの内周
面17の一部(詳細には第1の屈曲部位P1 と第2の屈
曲部位P2 との間の領域)がヘッドカバー6の内端面ま
たはピストン9の左端面に当接する。このとき、被保持
部27は底面G3 に当接することで、それ以上径方向に
移動不能となる。従って、第1の屈曲部位P1 の摺動
も、これ以降は起こらなくなる。なお、このとき第2の
屈曲部位P2 もヘッドカバー6の内端面またはピストン
9の左端面に当接することから、それ以降は第2の屈曲
部位P2 もシールポイントとなる。
【0044】図5は、ピストン9が完全にストロークエ
ンドに到達した状態を示す。このとき、ゴムクッション
25Aの変形部位22は、第2の屈曲部位P2 を中心と
してヘッドカバー6側に撓むように弾性変形する。ゴム
クッション25Bの変形部位22は、第2の屈曲部位P
2 を中心としてピストン9側に撓むように弾性変形す
る。そして、両ゴムクッション25A,25Bの外周面
18がほぼ平坦になった状態でピストン9が停止する。
【0045】さて、以下に本実施形態において特徴的な
作用効果を列挙する。 (イ)この実施形態では、上記のようにロッド側の圧力
作用室11内に一対のゴムクッション25A,25Bを
対向して配置し、ヘッド側の圧力作用室10に一対のゴ
ムクッション25C,25Dを対向して配置している。
従って、一対をなすゴムクッション同士(25Aと25
B,25Cと25D)が当接することで、抗力と弾性復
帰力とが生じる。その結果、かかる抗力及び弾性復帰力
によってピストン9の慣性エネルギーが吸収され、もっ
て衝撃緩衝が図られる。
【0046】特に本実施形態の構成であると、1つの圧
力作用室10,11内にゴムクッションを1つのみ設け
た構成の2倍のクッションストロークを確保することが
できる。従って、同じゴムクッションを用いて衝撃緩衝
能を大幅に向上させることができる。しかも、衝撃緩衝
能の向上が図られるにもかかわらず、ゴムクッション2
5A〜25Dの特定部位への応力集中を伴うことがな
い。そのため、ゴムクッション25A〜25Dの早期劣
化が防止され、耐久性の低下も回避することができる。
【0047】(ロ)この実施形態では、ゴムクッション
25A〜25D自身をヘッドカバー5、ロッドカバー
6、ピストン9から浮かせた状態で配置している。この
ため、従来のようにリップ部を設けた構成を採る必要が
なく、しかもリップ部の捲れ上がり度合いを大きく設定
する必要もない。従って、ゴムクッション25A〜25
Dの特定部位に応力が集中することもなく、これにより
早期劣化が確実に防止される。その結果、耐久性も確実
に向上する。また、ゴムクッション25A〜25Dを浮
かせた状態で配置した構成であると、それ自体によって
長いクッションストロークを比較的容易に確保すること
ができる。勿論、このことは衝撃緩衝能の向上にも貢献
する。
【0048】(ハ)本実施形態では、シールポイントと
なる第1の屈曲部位P1 と第2のP2 とを各ゴムクッシ
ョン25A〜25Dにそれぞれ設けている。そのため、
シールポイントとなる部位を1つのみとした場合に比べ
て、確実にシール性が高くなる。従って、屈曲部位P1
,P2 のうちの1つに摩耗が生じたとしても直ちにシ
ール性が損なわれることはなく、衝撃緩衝能の急激な悪
化も防止される。なお、シールポイントが複数である
と、そもそもゴムクッション25A〜25Dの摩耗自体
が生じにくくなる。以上のことは、衝撃緩衝能の向上ば
かりでなく耐久性の向上にもつながることを意味する。
【0049】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ことはなく、例えば次のような別の形態に変更すること
が可能である。 ◎ 実施形態において、ヘッドカバー5やロッドカバー
6の内端面にゴムクッション25A,25Dを支持させ
る代わりに、それら25A,25Dをシリンダチューブ
2の内周面に支持させてもよい。
【0050】◎ 図6〜図8に示される別例の緩衝機構
付き流体シリンダ31は、同じ形状のゴムクッション3
5A,35B,35C,35Dを4つ備えている。しか
し、これらのゴムクッション35A〜35Dは、第1の
端部E1 側の開口径のほうが小さい点で、実施形態のゴ
ムクッション25A〜25Dと異なっている。両者に共
通する構成については同じ部材番号が付されており、そ
れらは言うまでもなく実施形態にて述べた作用を奏す
る。このような別例の構成であっても、耐久性及び衝撃
緩衝能に優れたものとなる。
【0051】◎ 図9に示される別例の緩衝機構付き流
体シリンダ41では、前記実施形態と同じように、ロッ
ド側の圧力作用室11内に一対のゴムクッション42
A,42Bが対向して配置されている。しかし、ゴムク
ッション42Aの第2の端部E2 側の開口径が、ゴムク
ッション42Bの第2の端部E2 側の開口径よりも若干
大きく形成されている点で、実施形態と異なっている。
従って、ピストン9がロッドカバー6に接近して第2の
端部E2 同士が当接すると、いわば一方のゴムクッショ
ン42Aが他方のゴムクッション42Bを外周面18側
から抱え込むことで、確実にエア溜まりS1 が区画され
る。よって、第2の端部E2 側の開口径が等しいもの同
士を用いた実施形態に比べて、ゴムクッション42A,
42Bの界面に形成されるシールポイントのシール性が
安定化する。つまり、界面における位置ずれが防止さ
れ、前記シールポイントに隙間が発生しなくなる。従っ
て、エア溜まりS1 からのエアの漏れが起こりにくくな
り、大きな抗力を得ることができる。その結果、よりい
っそう高い衝撃緩衝能が確保される。
【0052】◎ 図10に示される別例の緩衝機構付き
流体シリンダ51では、前記実施形態と同じように、ロ
ッド側の圧力作用室11内に一対のゴムクッション52
A,52Bが対向して配置されている。しかし、ゴムク
ッション52Aの第2の端部E2 側における当接領域が
平坦状に形成され、ゴムクッション52Bの第2の端部
側における当接領域が非平坦状に形成されている点で、
実施形態と異なっている。従って、ピストン9がロッド
カバー6に接近すると、第2の端部E2 同士が確実に当
接し、圧力作用室11内に確実にエア溜まりS1 が区画
される。この構成であると、実施形態に比べて両ゴムク
ッション52A,52Bの界面に形成されるシールポイ
ントのシール性が安定化する。従って、エア溜まりS1
からのエアの漏れが起こりにくくなり、大きな抗力を得
ることができる。その結果、よりいっそう高い衝撃緩衝
能が確保される。
【0053】◎ 図11に示される別例の緩衝機構付き
流体シリンダ61では、前記実施形態と同じように、ロ
ッド側の圧力作用室11内に一対のゴムクッション62
A,62Bが対向して配置されている。しかし、一方の
ゴムクッション62Aの第2の端部E2 側における当接
領域には、環状溝63が形成されている。他方のゴムク
ッション62Bの第2の端部E2 側における当接領域に
は、その環状溝63に係合可能な環状突条64が形成さ
れている。従って、ピストン9がロッドカバー6に接近
すると、第2の端部E2 同士が確実に当接し、圧力作用
室11内に確実にエア溜まりS1 が区画される。その
際、環状溝63に環状突条64が係合することにより、
両ゴムクッション62A,62Bの界面に形成されるシ
ールポイントのシール性が安定化する。従って、エア溜
まりS1 からのエアの漏れが起こりにくくなり、大きな
抗力を得ることができる。その結果、よりいっそう高い
衝撃緩衝能が確保される。
【0054】◎ 弾性変形時にシールポイントとなる屈
曲部位P1 ,P2 は、実施形態のように必ずしも複数で
なくてもよく、1つのみでもよい。また、屈曲部位P1
,P2 は省略されてもよい。
【0055】◎ 例えば、図12に示される別例の緩衝
機構付き流体シリンダ71のように実施形態よりも単純
な断面形状を有するゴムクッション72A,72Bを対
向して配置してもよい。
【0056】◎ 2つの圧力作用室10,11の両方に
ついて一対ずつ緩衝体を設けるばかりでなく、必要に応
じていずれか一方のみに一対の緩衝体を設けることとし
てもよい。
【0057】◎ ゴム以外の合成樹脂を使用することに
よって、弾性を有する環状の緩衝体を形成してもよい。
ここで、特許請求の範囲に記載された技術的思想のほか
に、前述した実施形態によって把握される技術的思想を
その効果とともに以下に列挙する。
【0058】(1) 請求項6または7において、前記
緩衝体支持部により保持される被保持部を前記第1の端
部に形成し、前記緩衝体支持部と前記被保持部との間
に、前記緩衝体の弾性変形に伴う前記被保持部の径方向
への移動を許容する移動空間を設けたことを特徴とした
緩衝機構付き流体圧シリンダ。この構成であると、緩衝
体の被保持部は、弾性変形時において移動空間のある径
方向に移動することができる。従って、被保持部が全く
移動不能な構成に比べて緩衝体の変形抵抗が小さくな
り、被保持部への応力集中が回避される。そのため、応
力集中による早期劣化が防止され、緩衝体の耐久性もよ
り確実に向上する。さらに、緩衝体の変形抵抗が小さく
なる結果、低圧シリンダ駆動時においてもピストンの推
力が有効に作用するようになり、そのときでも充分な衝
撃緩衝能を発揮することができる。
【0059】(2) 技術的思想1において、前記移動
空間は、前記第1の屈曲部位がシールポイントとなると
きのみ前記被保持部の径方向への移動を許容する程度の
大きさに設定されていることを特徴とした緩衝機構付き
流体圧シリンダ。この構成であると、第2の屈曲部位が
シールポイントとなるときに第1の屈曲部位が移動しな
くなることで、同屈曲部位の摺動量を少なくすることが
できる。このため、第1の屈曲部位に摩耗が起こりにく
くなり、さらなる耐久性の向上が図られる。なお、第2
の屈曲部位の摺動はそもそも起こらないので、同屈曲部
位の摩耗は確実に回避される。
【0060】(3) 技術的思想1または2において、
前記第2の屈曲部位がシールポイントとなるときにその
部位を中心として撓む変形部位を、前記第2の端部に設
けたことを特徴とした緩衝機構付き流体圧シリンダ。こ
の構成であると、第2の端部に変位部位を設けているた
め、より長いクッションストロークを容易に確保するこ
とができる。ゆえに、より優れた衝撃緩衝能を確保する
ことができる。
【0061】なお、本明細書中において使用した技術用
語を次のように定義する。 「流体: シリンダを駆動するために給排される窒素、
酸素、二酸化炭素、アルゴン、水素、それらの混合物で
ある空気などといった気体、その他これらに準ずる性質
を有する物質をいう。」
【0062】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜7に記
載の発明によれば、耐久性の低下を回避しつつ衝撃緩衝
能に優れた緩衝機構付き流体圧シリンダを提供すること
ができる。
【0063】請求項2に記載の発明によれば、緩衝体自
身を浮かせた状態で配置したことにより、耐久性の向上
及び衝撃緩衝能の向上を図ることができる。請求項3,
4,5に記載の発明によれば、流体溜まりからの流体の
漏れが起こりにくくなって大きな抗力が得られることに
より、衝撃緩衝能のさらなる向上を図ることができる。
【0064】請求項6,7に記載の発明によれば、シー
ル性が確実に高くなることで衝撃緩衝能の急激な悪化が
防止され、かつ耐久性もよりいっそう向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の緩衝機構付き流体圧シリンダの断面
図。
【図2】(a)は同シリンダに使用されるゴムクッショ
ンの平面図、(b)はその底面図、(c)はその断面
図。
【図3】実施形態のゴムクッションの要部拡大断面図。
【図4】実施形態の一対のゴムクッションの衝撃緩衝時
における動きを説明するための要部拡大断面図。
【図5】実施形態の一対のゴムクッションの衝撃緩衝時
における動きを説明するための要部拡大断面図。
【図6】別例の緩衝機構付き流体圧シリンダを示す断面
図。
【図7】同シリンダに使用される一対のゴムクッション
の衝撃緩衝時における動きを説明するための要部拡大断
面図。
【図8】前記一対のゴムクッションの衝撃緩衝時におけ
る動きを説明するための要部拡大断面図。
【図9】別例の一対のゴムクッションの要部拡大断面
図。
【図10】別例の一対のゴムクッションの要部拡大断面
図。
【図11】別例の一対のゴムクッションの要部拡大断面
図。
【図12】別例の一対のゴムクッションの要部拡大断面
図。
【図13】従来例の緩衝機構付き流体圧シリンダの断面
図。
【符号の説明】
1,31,41,52,61,71…緩衝機構付き流体
圧シリンダ、5…シリンダカバーとしてのヘッドカバ
ー、6…シリンダカバーとしてのロッドカバー、9…ピ
ストン、10,11…圧力作用室、23…緩衝体支持部
としての緩衝体保持溝、25A,25B,25C,25
D,35A,35B,35C,35D,42A,42
B,52A,52B,62A,62B,72A,72B
…緩衝体としてのゴムクッション、63…環状溝、64
…環状突条、S1 …流体溜まりとしてのエア溜まり、E
1 …第1の端部、E2 …第2の端部、P1 …第1の屈曲
部位、P2 …第2の屈曲部位。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリンダ内部に区画される圧力作用室内へ
    の流体の給排に基づいて駆動されるピストンとシリンダ
    カバーとの間に弾性を有する環状の緩衝体を配設し、そ
    の緩衝体が形成する流体溜まり内の流体の抗力と同緩衝
    体自身の弾性復帰力とにより、前記ピストンの衝撃が緩
    衝される流体圧シリンダにおいて、 前記緩衝体は1つの圧力作用室内に一対設けられ、前記
    一対の緩衝体は接離可能に対向して配置されていること
    を特徴とする緩衝機構付き流体圧シリンダ。
  2. 【請求項2】前記緩衝体の第1の端部側は、前記ピスト
    ンの端面及び前記シリンダカバーの内端面の双方に設け
    られた緩衝体支持部にそれぞれ支持されるとともに、前
    記緩衝体の第2の端部側は、前記端面及び前記内端面か
    らストローク方向に向かって浮かせた状態で互いに接離
    可能に配置されていることを特徴とする請求項1に記載
    の緩衝機構付き流体圧シリンダ。
  3. 【請求項3】前記一対の緩衝体のうち一方のものの前記
    第2の端部側の開口径は、他方のものの前記第2の端部
    側の開口径よりも大きく形成されていることを特徴とす
    る請求項1または2に記載の緩衝機構付き流体圧シリン
    ダ。
  4. 【請求項4】前記一対の緩衝体のうち一方のものの前記
    第2の端部側における当接領域は平坦状に形成され、他
    方のものの前記第2の端部側における当接領域は非平坦
    状に形成されていることを特徴とする請求項1または2
    に記載の緩衝機構付き流体圧シリンダ。
  5. 【請求項5】前記一対の緩衝体のうち一方のものの前記
    第2の端部側における当接領域には環状溝が形成され、
    他方のものの前記第2の端部側における当接領域にはそ
    の環状溝に係合可能な環状突条が形成されていることを
    特徴とする請求項1または2に記載の緩衝機構付き流体
    圧シリンダ。
  6. 【請求項6】前記緩衝体において弾性変形時に前記端面
    及び前記内端面に対して当接する面には、シールポイン
    トとなる屈曲部位が複数設けられていることを特徴とす
    る請求項2乃至5のいずれか1項に記載の緩衝機構付き
    流体圧シリンダ。
  7. 【請求項7】前記緩衝体の弾性変形過程の初期から前記
    シールポイントとなる第1の屈曲部位と、その第1の屈
    曲部位よりも前記第2の端部側に位置するとともに前記
    緩衝体の弾性変形過程の後期から前記シールポイントと
    なる第2の屈曲部位とが設けられていることを特徴とす
    る請求項6に記載の緩衝機構付き流体圧シリンダ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014052043A (ja) * 2012-09-07 2014-03-20 Ckd Corp 流体圧シリンダ

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