JP2012097829A - ベローズ式アキュムレータ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】シェル1と、シェル内に配置され、一端がシェル側に固着され、他端がキャップ5により塞がれることにより、シェル内を気体室2と液体室3とに分離しているベローズ4と、シェル外から前記液体室内に液体を導入する導入孔を取り囲む様に配置され、ベローズの伸長限度を規定するオイルポートと8、気体室内に配置された、ベローズが密着長まで押し潰されることを防ぐための体積調整液Xと、シェル側に保持された、ベローズと同中心の円筒形状の体積調整部材90とよりなるベローズ式アキュムレータにおいて、体積調整部材の外周面に軸方向に伸びる溝部91を設ける。
【選択図】図1
Description
また、本発明は、シェル内に容積可変の気体室をベローズにて区画し、作動液を蓄圧するベローズ式アキュムレータに関する。
更に、本発明は、例えば、液圧を用いる車両等の制御装置、具体的には、アンチロックブレーキ装置の油圧源の作動液を高圧に蓄圧しておくのに有用なベローズ式アキュムレータに関する。
この種のベローズ式アキュムレータは、金属材製のシェル100内に金属材製のベローズ400が配置されている。
一方、金属材製ベローズ400の他端は、キャップ500が溶接固定されることにより塞がれている。
この結果、シェル100内は、気体室200と液体室300とに仕切られる。
更に、気体室200には、図上上方に位置する注入孔111から窒素ガス、不活性ガス等が封入されている。注入孔111は気体を封入後、ガスプラグ120により塞がれる。
この結果、気体室200には所定圧力のガスが封入される。
この導入孔600を介して、外部の作動流体を液体室300に導いている。
また、この導入孔600のシェル100内の開口側には、導入孔600を囲む様に弾性材製環状シール手段700が配置されている。
一方、ベローズ400の内部には、ベローズ400が密着長まで押しつぶされることを防ぐための体積調整液Xと体積調整部材(スペーサ)900の両方が収納されている。
この体積調整部材900は、ベローズ400の軸方向に円筒形状をしており、中心には貫通孔920が形成されている。
この貫通孔920は、注入孔111と連通しており、気体を気体室200に封入する際に利用される。
また、この体積調整部材900の軸方向の長さは、ベローズ400の密着長に設定している。
この様な構成のベローズ式アキュムレータは、外部から油圧が掛かり、ベローズ400が圧縮された図4に示す状態から、急激に外部圧力が低下した場合、以下の様な問題を惹起した。
すなわち、体積調整液Xと圧縮ガスとの粘性の差と、体積調整液Xは非圧縮性流体であることから、圧縮されたガスYの近傍のベローズ400のみが伸長するため、ベローズ400の局部的な変形が発生する可能性があった。
このベローズ400の局部的な変形により、ベローズ400の耐久性低下へ繋がる問題を招来した。
この結果、体積調整液Xの量が、大幅に増えてしまい、体積調整液Xの増量に比例してガスの溶け込み量が多くなり、ベローズ式アキュムレータとしての機能低下を招来した。
前記体積調整部材の外周面に軸方向に伸びる溝部を設けたことを特徴とする。
請求項1記載のベローズ式アキュムレータによれば、体積調整部材の体積を大幅に小さくする事無く、急激な圧力変動が生じたとしても、ベローズの変形及び損傷を防止して、耐久性と安定性を向上させることができる。
また、請求項2記載のベローズ式アキュムレータによれば、体積調整液の移動を、より円滑で、円周上均等に行えるため、ベローズの変形及び損傷をより効果的に防止できる。
本発明に係るベローズ式アキュムレータを、図1及び図2に基づいて説明する。
一方、ベローズ4の他端は、キャップ5が溶接固定されることにより塞がれている。
この結果、シェル1内は、気体室2と液体室3とに仕切られる。
また、ベローズ4の径方向振れの抑制およびベローズ4の伸張・収縮作動時におけるシェル1内の軸方向をガイドするために、キャップ5には制振リング9が保持されている。
この注入孔111は、気体を封入後、ガスプラグ12により塞がれる。
この結果、気体室2には所定圧力のガスが封入される。
この導入孔6を介して、外部の作動流体を液体室3に導いている。
また、この導入孔6のシェル1内の開口側には、導入孔6を囲む様に弾性材製環状シール手段7が配置されている。
この体積調整部材9は、ベローズ4と同中心の軸方向に円筒形状をしており、中心には貫通孔92が形成されている。
この貫通孔92は、注入孔111と連通しており、気体を気体室2に封入する際に利用される。
一方、体積調整液Xの量は、気体室2に封入された不活性ガスが、液中に全て溶け込んでもベローズが密着しないように設定されている。
この溝部91は、2〜5本、好ましくは3〜4本が、円周上均等に、軸線と平行に設けられている。
この事により、体積調整液Xの移動を、より円滑で、円周上均等に行えるため、ベローズ4の変形及び損傷をより効果的に防止できる。
また、溝部91の断面形状は、矩形、半円、三角等の形状が適宜選択して用いられる。
この様な構成のベローズ式アキュムレータは、外部から油圧が掛かり、ベローズ4が圧縮された図2に示す状態から、急激に外部圧力が低下した場合においても、体積調整液Xの移動が、溝部91を介して円滑に行える為、ベローズ4の変形及び損傷を防止して、耐久性と安定性を向上させることができる。
また、シール部材7の材質としては、EPDM,NBR,CR等のゴム状弾性体、フッ素樹脂、ポリエチレン樹脂等の樹脂状弾性体が、使用される雰囲気により、適宜選択して用いられる。
更に、上記した実施の形態では、ベローズ4を金属材製としたが、これに限らず、例えば、樹脂系材料など、他種の材料からなるものとしてもよい。
2 気体室
3 液体室
4 ベローズ
5 キャップ
6 導入孔
7 シール手段
8 オイルポート
9 制振リング
11 上蓋
12 ガスプラグ
Claims (3)
- シェル(1)と、前記シェル(1)内に配置され、一端が前記シェル(1)側に固着され、他端がキャップ(5)により塞がれることにより、前記シェル(1)内を気体室(2)と液体室(3)とに分離しているベローズ(4)と、前記シェル(1)外から前記液体室(3)内に液体を導入する導入孔(6)を取り囲む様に配置され、前記ベローズ(4)の伸長限度を規定するオイルポート(8)と、前記オイルポート(8)と前記キャップ(5)との間に配置され、前記液体室(3)と前記導入孔(6)との間をシールするシール手段(7)と、前記気体室(2)内に配置された、前記ベローズ(4)が密着長まで押し潰されることを防ぐための体積調整液(X)と、前記シェル(1)側に保持された、前記ベローズ(4)と同中心の円筒形状の体積調整部材(9)とよりなるベローズ式アキュムレータにおいて、
前記体積調整部材(9)の外周面に軸方向に伸びる溝部(91)を設けたことを特徴とするベローズ式アキュムレータ。 - 前記溝部(91)は、前記体積調整部材(9)が前記ベローズ(4)と対峙する略全域に複数本等配に設けたことを特徴とする請求項1記載のベローズ式アキュムレータ。
- 前記体積調整部材(9)の外周面(92)と前記ベローズ(4)の内周面(41)とが狭間隙を保っていることを特徴とする請求項1または2記載のベローズ式アキュムレータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010246236A JP2012097829A (ja) | 2010-11-02 | 2010-11-02 | ベローズ式アキュムレータ |
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JP2010246236A JP2012097829A (ja) | 2010-11-02 | 2010-11-02 | ベローズ式アキュムレータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Family
ID=46389967
Family Applications (1)
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Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2012097829A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110214233A (zh) * | 2017-02-03 | 2019-09-06 | 伊格尔工业股份有限公司 | 蓄能器 |
US10927855B2 (en) | 2017-02-03 | 2021-02-23 | Eagle Industry Co., Ltd. | Accumulator |
US11022150B2 (en) | 2017-02-03 | 2021-06-01 | Eagle Industry Co., Ltd. | Accumulator |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6415501A (en) * | 1987-07-09 | 1989-01-19 | Nippon Denso Co | Accumulator |
JPH06137301A (ja) * | 1992-10-30 | 1994-05-17 | Nhk Spring Co Ltd | アキュムレータ |
-
2010
- 2010-11-02 JP JP2010246236A patent/JP2012097829A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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