JP3349043B2 - 緩衝機構付き流体圧シリンダ及びそれに使用されるゴムクッション - Google Patents

緩衝機構付き流体圧シリンダ及びそれに使用されるゴムクッション

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JP3349043B2
JP3349043B2 JP16325296A JP16325296A JP3349043B2 JP 3349043 B2 JP3349043 B2 JP 3349043B2 JP 16325296 A JP16325296 A JP 16325296A JP 16325296 A JP16325296 A JP 16325296A JP 3349043 B2 JP3349043 B2 JP 3349043B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、緩衝機構付き流体
圧シリンダ及びそれに使用されるゴムクッションに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】流体圧を利用した各種のシリンダにおい
ては、ストロークエンドに到ったピストンの慣性エネル
ギーを適当に吸収することによって、同ピストンがシリ
ンダカバーに与える衝撃を緩衝する必要がある。ゆえ
に、従来より衝撃を緩衝する機構が付いた流体圧シリン
ダがいくつか提案されている。
【0003】この種の従来装置としては、例えば実開平
3−43139号公報に記載されたものがある(図5参
照)。同図に示された流体圧シリンダ51では、シリン
ダチューブ52の両端が金属製のシリンダカバー53で
閉塞されている。シリンダチューブ52内には、片面に
ロッド54が連結された金属製のピストン55が摺動可
能に収容されている。同ピストン55は、シリンダ51
内を2つの圧力作用室に区画する。ピストン55の端面
とシリンダカバー53の内端面との間には、緩衝体とし
てのゴムクッション56が配設されている。前記ゴムク
ッション56は、中心部に貫通孔を有する環状基部56
aの一方の端面にリップ部56bを突設してなるもので
ある。なお、このリップ部56bは通常の状態において
環状基部56aの端面から捲れ上がっており、両者56
a,56b間の切れ込み58は開いている。また、前記
ゴムクッション56を構成する環状基部56aの他端面
側はピストン55の端面に対向して配置されており、か
つ当該部分に対して固着されている。
【0004】従って、ポート57を介して圧力作用室に
エアを供給した場合には、ピストン55がいずれかの方
向に移動する結果、ゴムクッション56にシリンダカバ
ー53が当接する。すると、図6(a)に示されるよう
に、シリンダ51内にはエア溜まりが形成される。ピス
トン55がストロークエンドに近づくと、まずリップ部
56bに弾性変形が生じる。その結果、リップ部56b
の捲れ上がりが解消され、リップ部56bが環状基部5
6aの端面に押し付けられる。ピストン55がさらにス
トロークエンドに近づくと、図6(b)に示されるよう
に、今度はピストン55によってゴムクッション56が
全体的に圧縮され、最終的にはピストン55が停止す
る。
【0005】なお、エア溜まりの容積はピストン55が
ストロークエンドに近づくに従って小さくなる。ゆえ
に、その内部にあるエアは徐々に圧縮状態となり、それ
に伴ってピストン55に対する抗力も増加する。従っ
て、このシリンダ51では、ゴムクッション56の復帰
力に加え、エア溜まりのエアの圧力上昇による抗力が作
用することによって、ピストン55の衝撃が緩衝される
ようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の緩
衝機構付き流体圧シリンダ51においては、クッション
ストロークLの増大が衝撃緩衝能の向上につながること
が知られている。従って、そのためにはリップ部56b
の捲れ上がり度合いを大きくすればよいことがわかって
いる。
【0007】しかし、上記のような構成とすると衝撃緩
衝時にリップ部56bが変位する量が大きくなるため、
変位の中心となるリップ部56bの付け根の付近にとく
に応力が集中しやすくなる。そして、このような応力の
集中はリップ部56bの付け根部分を早期に劣化させ、
さらにはゴムクッション56に亀裂等をもたらす原因と
なる。ゆえに、長期にわたってピストン55の衝撃緩衝
を図ることができず、耐久性の向上が望まれていた。
【0008】また、リップ部56bの捲れ上がり度合い
を変更することなく衝撃緩衝能の向上を図るには、例え
ばゴムクッション56を全体的に肉厚にすればよい。と
ころが、このような方策では、シリンダ51の長大化が
避けられない。
【0009】さらに、従来技術のシリンダ51では、ピ
ストン55のストロークエンドにおける位置ばらつきを
小さくしたいという要請があった。本発明は上記の事情
に鑑みてなされたものであり、その第1の目的は、耐久
性に優れ、しかも長大化を回避しつつ衝撃緩衝能の向上
を図ることができる緩衝機構付き流体圧シリンダを提供
することにある。
【0010】また、本発明の第2の目的は、ピストンの
停止精度が高い緩衝機構付き流体圧シリンダを提供する
ことにある。さらに、本発明の第3の目的は、上記の優
れた流体圧シリンダを実現するうえで好適なゴムクッシ
ョンを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明では、シリンダ内部に区画
される圧力作用室内への流体の給排に基づいて駆動され
るピストンとシリンダカバーとの間に配設された弾性を
有する緩衝体により、前記ピストンの衝撃が緩衝される
流体圧シリンダにおいて、中心部に貫通孔を有する環状
基部にリップ部を突設してなる緩衝体を用いるととも
に、前記圧力作用室を区画している部材の端面を前記緩
衝体を取り付けるための緩衝体取付面とし、その緩衝体
取付面とそれに対向して配置される側の端面との間に空
隙ができるように前記緩衝体を前記緩衝体取付面に取り
付け、前記リップ部を前記緩衝体の軸線方向に並ぶよう
に複数形成したことを特徴とする緩衝機構付き流体圧シ
リンダをその要旨とする。
【0012】請求項2に記載の発明では、請求項1にお
いて、前記緩衝体は衝撃緩衝時において前記シリンダ内
に流体溜まりを形成することとしている。
【0013】請求項に記載の発明では、請求項1また
は2において、前記シリンダ内部に、前記ピストンの移
動を規制する剛性体製のストッパを配設している。
【0014】請求項に記載の発明では、請求項にお
いて、前記ストッパは、前記シリンダカバーの内端面に
固着されているとした。請求項に記載の発明では、請
求項において、前記ストッパは、前記緩衝体の径より
もひとまわり大きな径を有する金属製リング状部材であ
るとした。
【0015】請求項に記載の発明は、流体圧シリンダ
のシリンダカバー端面またはピストン内端面に取り付け
られることで、前記ピストンの衝撃を緩衝するゴムクッ
ションであって、中心部に貫通孔を有する環状基部と、
前記環状基部の第1の端面から捲れ上がり前記貫通孔の
軸線方向に並ぶように複数形成されたリップ部とを備
え、かつ前記環状基部の第2の端面が凸面状に形成され
ていることを特徴とした緩衝機構付き流体圧シリンダ用
のゴムクッションをその要旨とする。
【0016】以下、本発明の「作用」について説明す
る。請求項1に記載の発明によると、ピストンの推力が
加わった場合にリップ部が変位可能であることに加え、
緩衝体全体が緩衝体取付面側に変位可能となっている。
従って、一定のクッションストロークを確保しようとす
る際でも、緩衝体取付面とそれに対向配置される側の端
面との間の空隙を大きくすればよく、その分だけリップ
部の変位量を小さくすることができる。よって、リップ
部の付け根部分への応力集中を緩和することができる。
その結果、緩衝体の早期劣化が防止され、緩衝体の耐久
性が確実に向上する。
【0017】また、本発明の構成であると、緩衝体の肉
厚化を伴わずに大きなクッションストロークを確保する
ことが可能であるため、シリンダの長大化を回避しつつ
衝撃緩衝能の向上を図ることができる。
【0018】さらに、緩衝体の軸線方向に並ぶように複
数のリップ部が形成されているため、それぞれの付け根
部分に応力が分散される。従って、1つのリップ部に応
力が集中する場合に比べて、さらに緩衝体の早期劣化が
防止される。
【0019】請求項に記載の発明によると、衝撃緩衝
時においてシリンダ内に形成される流体溜まりの容積
は、ピストンがストロークエンドに近づくに従って小さ
くなる。このとき、その内部に閉じ込められた流体は徐
々に圧縮状態となり、それに伴いピストンに働く圧縮流
体の抗力も増加する。従って、緩衝体の弾性に基づく復
帰力に加えて前記抗力が作用することで、より確実にピ
ストンの衝撃が緩衝される。
【0020】請求項に記載の発明によると、剛性体製
のストッパは、弾性体とは異なり衝撃を受けても弾性変
形を生じることがない。従って、ピストンのストローク
エンドにおける位置ばらつきが小さくなり、ピストンの
停止精度が高くなる。
【0021】請求項に記載の発明によると、シリンダ
カバーの内端面にストッパを固着した構造であると、同
ストッパを仮に移動体であるピストンに設けたときとは
異なり、ピストンの重量増を伴わない。ゆえに、シリン
ダの動作性を損なうこともない。
【0022】請求項に記載の発明によると、ストッパ
が緩衝体の径よりもひとまわり大きな径を有する金属製
リング状部材であるため、部品の製造や組み付け等にお
いて有利となる。
【0023】請求項に記載の発明によると、凸面状に
形成された環状基部の第2の端面を例えばフラットな緩
衝体取付面に対向して配置した場合、第2の端面と緩衝
体取付面との間に空隙を確保することができる。従っ
て、ピストンの端面やシリンダカバーの内端面からゴム
クッションを浮かせた状態にして取り付けることができ
る。ゆえに、上記の優れた流体圧シリンダを実現するう
えで好適なものとなる。また、それぞれの付け根部分に
応力が分散されることになり、1つのリップ部に応力が
集中する場合に比べて、さらに緩衝体の早期劣化の防止
を図ることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
形態の緩衝機構付き流体圧シリンダ1を図に基づき詳
細に説明するが、それを理解する上で前提となる技術
を、図1及び図2に基づいて説明する。
【0025】図1に示されるように、本実施形態のシリ
ンダ1を構成するシリンダチューブ2は、円筒状の金属
製部材である。このシリンダチューブ2の開口部のう
ち、図1の右側の開口部は、シリンダカバーとしての金
属製のヘッドカバー5によって閉塞されている。また、
図1の左側の開口部は、シリンダカバーとしての金属製
のロッドカバー6によって閉塞されている。
【0026】ヘッドカバー5の内端面には、シリンダチ
ューブ2の開口部に嵌合可能な大きさをした円形状の嵌
合凸部7が突設されている。同ヘッドカバー6の外周面
には、第1の流体給排用のポート3が形成されている。
このポート3は、流体流路8を介して嵌合凸部7の中央
部にある凹部9に連通している。また、ヘッドカバー5
の嵌合凸部7には、径方向に延びる小さなエア抜け溝1
2が形成されている。この溝12は、ストロークエンド
におけるピストン15のバウンドを確実に防止するため
のものである。
【0027】同様に、ロッドカバー6の内端面には円形
状の嵌合凸部7が突設され、ロッドカバー6の外周面に
は第2の流体給排用ポート4が形成されている。このポ
ート4は、流体流路10を介して、嵌合凸部7の中央部
を貫通するロッド挿通孔11の部分に連通している。ま
た、嵌合凸部7には上記と同様のエア抜け溝12が形成
されている。
【0028】シリンダチューブ2内に形成された内部空
間には、金属製のピストン15がチューブ長手方向に沿
って摺動可能に収容されている。また、このピストン1
5の中心部にはロッド固定用孔が透設されており、金属
製のロッド16の右端はその孔に対して螺着されてい
る。シリンダ1の内部空間は、このピストン15の存在
によって2つの圧力作用室17,18に区画されてい
る。具体的にいうと、ヘッド側圧力作用室17は、ヘッ
ドカバー5の内端面、シリンダチューブ2の内周面及び
ピストン15の右端面によって、即ち複数の部材によっ
て区画されている。このようなヘッド側圧力作用室17
には、第1のポート3を介してエアが給排されるように
なっている。ロッド側圧力作用室18は、ロッドカバー
6の内端面、シリンダチューブ2の内周面、ピストン1
5の左端面及びロッド16の周面によって、即ち複数の
部材によって区画されている。このようなロッド側圧力
作用室18には、第2のポート4を介してエアが給排さ
れるようになっている。
【0029】ピストン15に連結されたロッド16の左
端は、ロッドカバー6に設けられたロッド挿通孔11を
貫通してシリンダチューブ2の外部に突出している。こ
のロッド挿通孔11の内壁面には、ロッド16との摺動
抵抗の低減を図るための軸受け部19が設けられてい
る。また、前記軸受け部19よりも外側にはパッキン装
着凹部が設けられており、その中には環状のロッドパッ
キン20が装着されている。そして、このロッドパッキ
ン20によって、ロッド16の周面とロッド挿通孔11
の内壁面とのシールが図られている。また、シリンダチ
ューブ2の内周面に対して摺接するピストン15の周面
にも、シール部材としてのピストンパッキン21が装着
されている。
【0030】このシリンダ1においては、ピストン15
の両端面がゴムクッション25を取り付けるためのフラ
ットな緩衝体取付面になっている。そして、これらの緩
衝体取付面に対してゴムクッション25が取り付けられ
ている。
【0031】本実施形態で使用されているゴムクッショ
ン25は、ウレタンゴム製であり、クッションとしての
好適な弾性を有している。ウレタンゴムの他にも、例え
ばNBR,HNBR,フッ素ゴム等のゴムを選択するこ
とが可能である。前記ゴムクッション25は、中心部に
貫通孔を有する環状基部26と、リップ部27とを備え
ている。環状基部26の外周面から径方向に沿って切れ
込み24を入れることによって形成されたリップ部27
は、応力無付加時において環状基部26の第1の端面E
1 から捲れ上がっている。この切れ込み24の大きさ
(即ち捲れ上がり度合い)をbとする。また、緩衝体取
付面に対向して配置される環状基部26の第2の端面E
2 は、曲面的な凹形状に形成されている。従って、ゴム
クッション25をピストン15の両端面に取り付けた場
合、緩衝体取付面と第2の端面E2との間には空隙がで
きる。この空隙の大きさ(即ち浮き上がり度合い)をa
とする。本実施形態では、前記a,bの値がほぼ等しく
なるように設定されている。なお、この空隙は、ゴムク
ッション25の内周面側から外周面側に行くに従って徐
々に大きくなっている。
【0032】また、ピストン15の左端面に位置するゴ
ムクッション25は、ロッド16に嵌着されることでピ
ストン15の緩衝体取付面に対して固定されている。ピ
ストン15の右端面に位置するゴムクッション25は、
その内端面側とピストン15の右端面中央部に突出する
部分に形成された嵌合溝28との嵌合によって、緩衝体
取付面に固定されている。従って、両ゴムクッション2
5は、いずれも内端面側が固定端となり、外端面側が自
由端となる。
【0033】図1等に示されるように、シリンダ1の内
部には、ピストン15の移動を規制する剛性体製のスト
ッパ29が配設されている。具体的にいうと、本実施形
態のストッパ29は、ゴムクッション25の径よりもひ
とまわり大きな径を有する金属製リング状部材である。
なお、本実施形態ではシリンダチューブ2、ピストン1
5、カバー5,6と同じくアルミニウム合金が使用され
ている。このようなリング状のストッパ29は、両カバ
ー5,6の内端面に形成された嵌合凸部7に固着されて
いる。図2(b)に示されるように、このストッパ29
の一方の端面には、ピストン15の端面外周部が当接す
るようになっている。
【0034】次に、上記のように構成された流体圧シリ
ンダ1の動作について説明する。ヘッド側のストローク
エンドにピストン15がある状態で第1のポート3にエ
アを供給すると、ヘッド側の圧力作用室17内にはエア
が導入され、同室17内の圧力が上昇する。すると、ピ
ストン15及びロッド16がロッド側(即ち図1の左
側)の方向に移動するとともに、ロッド側の圧力作用室
18内のエアが第2のポート4を介して外部に排出され
る。
【0035】また、ロッド側のストロークエンドにピス
トン15がある状態で第2のポート4にエアを供給する
と、ロッド側の圧力作用室18内にはエアが導入され、
同室18内の圧力が上昇する。すると、ピストン15及
びロッド16がヘッド側(即ち図1の右側)の方向に移
動するとともに、ヘッド側の圧力作用室17内のエアが
第1のポート3を介して外部に排出される。
【0036】以下、ピストン15が右側方向に移動する
場合を例にとって説明する。ピストン15がストローク
エンド付近にまで到達すると、ピストン15の右端面に
ゴムクッション25が当接し、ヘッド側の圧力作用室1
7内が2つの空間に区画される。そのうちの1つはゴム
クッション25の第1の端面E1に区画される空間であ
って、その空間は第1のポート3側に連通している。残
りの1つはゴムクッション25の外端面側に区画される
空間であって、その空間は第1のポート3側とは非連通
の状態になる(図2(b) 参照)。後者の空間は、具体的
にはゴムクッション25の外端面、ピストン15の右端
面、ヘッドカバー5の内端面及びストッパ29の内面に
よって区画され、その中にはエアが密閉されるようにな
っている。以下、後者の空間のことをエア溜まりS1 と
呼ぶ。
【0037】ピストン15がさらにストロークエンドに
近づくと、ピストン15の推力を受けることによりゴム
クッション25に弾性変形が生じる。即ち、リップ部2
7がその付け根部分を中心として環状基部26側に変位
し、リップ部27の捲れ上がりが解消される。そして、
リップ部27が環状基部26に押し付けられる。これに
加えて、ゴムクッション25全体が緩衝体取付面である
ピストン15の右端面に変位する。そして、ゴムクッシ
ョン25がピストン15の右端面に押し付けられる。
【0038】ここで弾性体であるゴムクッション25に
は、自身の弾性変形を解消させようとするような復帰力
が生まれる。そして、この復帰力がピストン15をスト
ロークの反対方向に押し戻そうとする。従って、ピスト
ン15の慣性エネルギーが吸収され、もって衝撃の緩衝
が図られる。
【0039】前記ピストン15がさらにストロークエン
ドに近づくと、ピストン15の左端面から押圧力を受け
ることにより、ゴムクッション25が厚さ方向に圧縮さ
れるようになる。このとき、ゴムクッション25には圧
縮に起因する復帰力が生じ、それがピストン15をスト
ロークの反対方向に押し戻そうとする。従って、ピスト
ン15の慣性エネルギーが吸収され、もって衝撃の緩衝
が図られる。
【0040】また、エア溜まりS1 の容積はピストン1
5がストロークエンドに近づくに従って小さくなる。ゆ
えに、その内部にあるエアは徐々に圧縮状態となり、そ
れに伴ってピストン15に対する抗力も増加する。従っ
て、このシリンダ1では、ゴムクッション25の復帰力
に加え、エア溜まりS1 のエアの圧力上昇による抗力が
作用することによって、ピストン15の衝撃が緩衝され
る。
【0041】図2(b)には、ピストン15がストロー
クエンドに到達した状態が示されている。このときに
は、既にピストン15の衝撃は充分に緩衝されている。
そして、ピストン15は、ストッパ29に当接すること
で完全に停止する。その結果、左端におけるストローク
エンドの位置が決定される。
【0042】以下、本実施形態において特徴的な作用効
果を列挙する。 (イ)本実施形態によると、ピストン15の推力が加わ
った場合にリップ部27が環状基部26側に変位可能で
あることに加え、ゴムクッション25全体が緩衝体取付
面側に変位可能となっている。図2(c)には、比較例
である従来のシリンダのゴムクッション56が示されて
いる。このシリンダでは、図2(a)に示す本実施形態
のシリンダ1と同じだけのクッションストロークLを確
保するためには、リップ部56bの捲れ上がり度合いを
a+bにする必要があることがわかる。しかし、本実施
形態では一定のクッションストロークLを確保しようと
する際でも、第2の端面E2 と緩衝体取付面との間の空
隙の大きさaを大きくすればよい。ゆえに、その分だけ
リップ部27の捲れ上がり度合いbを小さくすることが
できる(図2(a) 参照)。
【0043】よって、リップ部27の変位量もそれに伴
って小さくなり、リップ部27の付け根部分への応力集
中を緩和することができる。その結果、ゴムクッション
25の早期劣化が防止され、ゴムクッション25の耐久
性が確実に向上する。
【0044】(ロ)本実施形態の構成によると、ゴムク
ッション25の肉厚化を伴わずに大きなクッションスト
ロークを確保することが可能であるため、シリンダ1の
長大化を回避しつつ衝撃緩衝能の向上を図ることができ
る。
【0045】(ハ)本実施形態によると、衝撃緩衝時に
おいてシリンダ内にエア溜まりS1が形成される。従っ
て、ゴムクッション25の弾性に基づく復帰力に加えて
前記抗力が作用することで、より確実にピストン15の
衝撃を緩衝することができる。
【0046】(ニ)このシリンダ1では、剛性体製のス
トッパ29が使用されている。かかるストッパ29は、
弾性体とは異なり衝撃を受けても弾性変形を生じること
がない。従って、ピストン15のストロークエンドにお
ける位置ばらつきが小さくなり、ピストン15の停止精
度が高くなる。
【0047】(ホ)このシリンダ1では、ヘッドカバー
5及びロッドカバー6の内端面にストッパ29を固着し
た構造を採用している。従って、同ストッパ29を仮に
移動体であるピストン15に設けたときとは異なり、ピ
ストン15の重量増を伴わない。ゆえに、シリンダ1の
動作性を損なうこともない。
【0048】(ヘ)本実施形態のシリンダ1によると、
ストッパ29がゴムクッション25の径よりもひとまわ
り大きな径を有する金属製リング状部材であるため、部
品の製造や組み付け等において有利となる。
【0049】次に、本発明を具体化した一実施形態につ
いて、図3に基づき説明する。 (1)図3に示されるとおり、緩衝体であるゴムクッシ
ョン31の軸線方向に並ぶように2枚のリップ部27が
形成されている。このため、衝撃緩衝時においてそれぞ
れの付け根部分に応力を分散させることができる。従っ
て、1つのリップ部27に応力が集中する構成に比べ
て、さらに早期劣化を防止することができる。なお、リ
ップ部27の数を3枚以上にすることも許容される。
お、本発明は、例えば、次のように変更することが可能
である。
【0050】(2)ストッパ29はアルミニウム製に限
定されることはなく、ある程度剛性のある材料であれば
よい。従って、例えばアルミニウム以外の金属やセラミ
ック等からなるものを使用してもよい。また、ストッパ
29の形状はリング状に限定されるわけではない。さら
に、ストッパ29は、カバー5,6の内端面に設けられ
るばかりでなく、シリンダチューブ2の内周面やピスト
ン15の端面等に設けられてもよい。また、ピストン1
5にそれほど高い停止精度が要求されないような場合に
は、同ストッパ29を省略した構成としてもよい。
【0051】(3)ヘッドカバー5及びロッドカバー6
の内端面にリング状突条を突設することにより、一体的
にストッパ29を形成してもよい。この構成であると、
ストッパ29を別体として形成した場合に比べて、より
いっそう組み付け等が簡単になる。
【0052】(4)外端面側に切れ込みを入れることで
リップ部27を捲れ上がらせている実施形態に代え、内
端面側に切れ込みを入れることでリップ部27を捲れ上
がらせてもよい。
【0053】(5)ゴムクッション25,31は、必ず
しも実施形態のように2つともピストン15側に設けら
れなくてもよい。例えば、ゴムクッション25,31を
2つともカバー5,6側に設けたり、一方をカバー5,
6側に設けかつ他方をピストン15側に設けてもよい。
【0054】(6)カバー5,6及びピストン15以外
の部材であって圧力作用室17,18を区画している部
材、例えばロッド8やシリンダチューブ2にゴムクッシ
ョン25を支持させてもよい。ただし、実施形態等のよ
うにカバー5,6やピストン15にそれらを設けた構成
のほうが、組み付け等の容易化にとって有利である。
【0055】(7)ゴム以外の樹脂材料を使用すること
によって、弾性を有する緩衝体を形成してもよい。 (8)本発明に関連する技術の参考例として、図4
(a)に示されるようなゴムクッション41が挙げられ
。このゴムクッション41では、環状基部26が小さ
くなっており、その分だけリップ部27が大きく突出し
ている
【0056】(9)本発明に関連する技術の参考例とし
て、図4(b)に示されるようなゴムクッション46
挙げられる。このゴムクッション46の第2の端面E2
の形状は、凸形状ではあるものの実施形態のそれと異な
り若干角張っている。このことは、ピストン15の端面
との間に隙間が形成されるものであれば、必ずしも曲面
的でなくても足りることを意味する。
【0057】ここで、特許請求の範囲に記載された技術
的思想のほかに、前述した実施形態によって把握される
技術的思想をその効果とともに以下に列挙する。 (1) 前記流体溜まりは、前記緩衝体の内周面及び外
周面のうち切れ込みが設けられた側に形成されることを
特徴とした請求項に記載の緩衝機構付き流体圧シリン
ダ。この構成であると、より衝撃緩衝能が高くなる。
【0058】(2) 前記ストッパは前記シリンダカバ
ーの内端面に一体的に突設されたリング状突条であるこ
とを特徴とした請求項に記載の緩衝機構付き流体圧シ
リンダ。この構成であると、ストッパを別体として形成
した場合に比べて組み付け等が簡単になる。
【0059】(3) シリンダ内部への流体の給排に基
づいて駆動されるピストンとシリンダカバーとの間に配
設された弾性を有する緩衝体により、前記ピストンの衝
撃が緩衝される流体圧シリンダにおいて、前記シリンダ
内部に、前記ピストンの移動を規制する剛性体製のスト
ッパを配設したことを特徴とする緩衝機構付き流体圧シ
リンダ。この構成であると、剛性体製のストッパは、弾
性体とは異なり衝撃を受けても弾性変形を生じることが
ない。従って、ピストンのストロークエンドにおける位
置ばらつきが小さくなり、ピストンの停止精度を高くす
ることができる。
【0060】
【0061】なお、本明細書中において使用した技術用
語を次のように定義する。 「流体: シリンダを駆動するための給排される窒素、
酸素、二酸化炭素、アルゴン、水素、それらの混合物で
ある空気などといった気体、その他これらに準ずる性質
を有する物質をいう。」
【0062】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜に記
載の発明によれば、耐久性に優れ、しかも長大化を回避
しつつ衝撃緩衝能の向上を図ることができる緩衝機構付
き流体圧シリンダを提供することができる。
【0063】請求項2に記載の発明によれば、より高い
衝撃緩衝能を得ることができる。
【0064】請求項に記載の発明によれば、ピストン
の停止精度を高くすることができる。請求項に記載の
発明によると、シリンダの動作性悪化を防止することが
できる。
【0065】請求項に記載の発明によると、部品の製
造容易化及びさらなる組み付け容易化を図ることができ
る。請求項に記載の発明によれば、上記の優れた流体
圧シリンダを実現するうえで好適なゴムクッションを提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態における緩衝機構付き流体圧シリン
ダの断面図。
【図2】(a),(b)は同シリンダのゴムクッション
を示す要部拡大断面図、(c)は従来のシリンダのゴム
クッションを示す要部拡大断面図。
【図3】別例の緩衝機構付き流体圧シリンダのゴムクッ
ションの要部拡大断面図。
【図4】(a),(b)は別例の緩衝機構付き流体圧シ
リンダの部分断面図。
【図5】従来の緩衝機構付き流体圧シリンダの部分断面
図。
【図6】(a),(b)は同シリンダのゴムクッション
を示す要部拡大断面図。
【符号の説明】
1…緩衝機構付き流体圧シリンダ、5…シリンダカバー
としてのヘッドカバー、6…シリンダカバーとしてのロ
ッドカバー、15…ピストン、17,18…圧力作用
室、25,31…緩衝体としてのゴムクッション、26
…環状基部、27…リップ部、29…ストッパ、E1 …
第1の端面、E2 …第2の端面、S1 …流体溜まりとし
てのエア溜まり。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−288404(JP,A) 特開 昭51−8481(JP,A) 特開 平9−280212(JP,A) 特開 平9−280213(JP,A) 実開 昭51−9188(JP,U) 実開 昭50−35990(JP,U) 実開 平3−43139(JP,U) 実開 平8−1655(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F15B 15/22 F16F 9/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリンダ内部に区画される圧力作用室内へ
    の流体の給排に基づいて駆動されるピストンとシリンダ
    カバーとの間に配設された弾性を有する緩衝体により、
    前記ピストンの衝撃が緩衝される流体圧シリンダにおい
    て、 中心部に貫通孔を有する環状基部にリップ部を突設して
    なる緩衝体を用いるとともに、前記圧力作用室を区画し
    ている部材の端面を前記緩衝体を取り付けるための緩衝
    体取付面とし、その緩衝体取付面とそれに対向して配置
    される側の端面との間に空隙ができるように前記緩衝体
    を前記緩衝体取付面に取り付け、前記リップ部を前記緩
    衝体の軸線方向に並ぶように複数形成したことを特徴と
    する緩衝機構付き流体圧シリンダ。
  2. 【請求項2】前記緩衝体は衝撃緩衝時において前記シリ
    ンダ内に流体溜まりを形成することを特徴とする請求項
    1に記載の緩衝機構付き流体圧シリンダ。
  3. 【請求項3】前記シリンダ内部に、前記ピストンの移動
    を規制する剛性体製のストッパを配設したことを特徴と
    する請求項1または2に記載の緩衝機構付き流体圧シリ
    ンダ。
  4. 【請求項4】前記ストッパは、前記シリンダカバーの内
    端面に固着されていることを特徴とする請求項に記載
    の緩衝機構付き流体圧シリンダ。
  5. 【請求項5】前記ストッパは、前記緩衝体の径よりもひ
    とまわり大きな径を有する金属製リング状部材である
    とを特徴とする請求項に記載の緩衝機構付き流体圧シ
    リンダ。
  6. 【請求項6】流体圧シリンダのシリンダカバー端面また
    はピストン内端面に取り付けられることで、前記ピスト
    ンの衝撃を緩衝するゴムクッションであって、 中心部に貫通孔を有する環状基部と、前記環状基部の第
    1の端面から捲れ上が り前記貫通孔の軸線方向に並ぶよ
    うに複数形成されたリップ部とを備え、かつ前記環状基
    部の第2の端面が凸面状に形成されていることを特徴と
    する 緩衝機構付き流体圧シリンダ用のゴムクッション。
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