JP2531830Y2 - シリンダの緩衝構造 - Google Patents

シリンダの緩衝構造

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JP2531830Y2
JP2531830Y2 JP1989103219U JP10321989U JP2531830Y2 JP 2531830 Y2 JP2531830 Y2 JP 2531830Y2 JP 1989103219 U JP1989103219 U JP 1989103219U JP 10321989 U JP10321989 U JP 10321989U JP 2531830 Y2 JP2531830 Y2 JP 2531830Y2
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輝正 竹内
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シーケーディ 株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はピストンのストローク終端で発生する衝撃を
緩和することのできるシリンダの緩衝構造に関する。
〔従来の技術〕
空気圧等の圧縮性流体を作動流体としたシリンダにお
いては、ピストンがストローク終端に達するときに慣性
エネルギーが大きくなるような負荷に対して該慣性エネ
ルギーを適用に吸収するための緩衝装置を設けている。
従来の空気圧緩衝装置のうち、クッションプランジャ
を有するものについて第5図で説明する。
1はシリンダチューブ、2はロッド側のカバー、3は
ヘッド側のカバーである。4はピストンであり、ロッド
側のカバー2を軸方向に貫通するピストンロッド5に嵌
着されたクッションプランジャ13に挟まれて固定されて
いる。7はヘッド側のカバー3にクッションプランジャ
13が挿入可能に形成されたガイド孔でエアポート10に連
通している。8はシール部材で、クッションプランジャ
13がガイド孔7内に突入した際に、クッション室A内の
圧縮エアが直接ガイド孔7へ漏出しないようにガイド孔
7の開口端に装着されている。11はヘッド側のカバーに
取り付けられた絞り弁でガイド孔7とクッション室Aと
を連絡する通路12に介設されている。9はロッド側のカ
バー2に設けられたエアポート9である。
このシリンダにおいて、ロッド側のエアポート9に空
気圧が供給されることによりピストン4がヘッド3側へ
移動し、ストローク終端近くでクッションプランジャ13
がヘッド側のカバー3のガイド孔7内に突入すると、ク
ッション室A内の空気は、ガイド孔7からエアポート10
への通路が遮断されて圧縮されるとともに、絞り弁11に
より適当に絞られた流量で通路12より排気される。従っ
て、ピストンは減速しカバー3に当接するときの衝撃が
緩和される。
第6図は従来の他の緩衝装置付き空気圧シリンダを示
すものでピストン4の端面にゴム製の緩衝板Cが固着さ
れている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
従来の空気圧緩衝装置によるものでは、カバーにクッ
ションプランジャが挿入されるガイド孔を設けているた
めに、カバーの軸方向の長さが大きくなり、シリンダ全
長が長くなる。
特に、ストロークの短い空気圧シリンダにおいては、
緩衝装置の付いていないものと比較して著しくシリンダ
全長が長くなり不利である。
また、ゴム製の緩衝板によるものでは、カバーは緩衝
装置なしのものと同じ構造で緩衝板の厚さだけシリンダ
全長が若干長くなる程度であるが、吸収できる慣性エネ
ルギーが小さいために、小負荷用の小型の空気圧シリン
ダだけに用途が限定される問題があった。
本考案の目的は、簡単な構成でかつ取付スペースを大
きくすることなく吸収し得る慣性エネルギーが大きなシ
リンダの緩衝構造を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、請求項1に係る考案では、
ピストンとカバー側端面の各対向面のいずれか一方に弾
性の板状緩衝体を配設し、該板状緩衝体には前記各対向
面の他方に向けて突出する環状のリップを形成し、該リ
ップの先端を、該リップの先端が前記各対向面の他方に
当接した際に形成される密閉空間側へ指向させた。
又、請求項2に係る考案では、ピストンとカバー側端
面の各対向面のいずれか一方に弾性の板状緩衝体を配設
し、該板状緩衝体には前記各対向面の他方に向けて突出
する環状のリップを形成し、前記板状緩衝体の外周領域
が前記リップの先端が前記各対向面の他方に当接した際
に形成される密閉空間の一部となるように構成した。
〔作用〕
従って、請求項1に係る考案では、圧縮性流体により
ピストンが加圧されて、シリンダチューブ内を移動し、
ストローク終端に近づくと、緩衝体のリップがピストン
又はカバーのいずれかの側面に接触して密閉空間を形成
する。そして、ピストンがストローク終端へ向けて更に
前進するのに伴ってその密閉空間内の圧縮性流体が圧縮
されて緩衝作用をする。ここで、リップの先端は密閉空
間側へ指向されているため、密閉空間からリップを介し
て容易に圧縮性流体が抜け出ることはなく、ピストンの
慣性エネルギーの吸収作用が極めて高い。更に、密閉空
間内の圧縮性流体により緩衝作用の後に、板状緩衝体の
弾性力に基づく緩衝作用が行われるため、ピストンの慣
性エネルギーの吸収作用が一層高くなる。
又、請求項2に係る考案では、圧縮性流体によりピス
トンが加圧されて、シリンダチューブ内を移動し、スト
ローク終端に近づくと、緩衝体のリップがピストン又は
カバーのいずれかの側面に接触して密閉空間を形成す
る。そして、ピストンがストローク終端へ向けて更に前
進するのに伴ってその密閉空間内の圧縮性流体が圧縮さ
れて緩衝作用をする。ここで、板状緩衝体の外周領域が
前記リップの先端が前記各対向面の他方に当接した際に
形成される密閉空間の一部となるように構成しているた
め、緩衝構造を大袈裟にしなくとも密閉空間を大きくと
ることができ、ピストンの慣性エネルギーの吸収作用が
極めて高い。更に、密閉空間内の圧縮性流体による緩衝
作用の後に、板状緩衝体の弾性力に基づく緩衝作用が行
われるため、ピストンの慣性エネルギーの吸収作用が一
層高くなる。
〔実施例〕
以下に、本考案によるシリンダの緩衝構造を具体化し
た実施例を図面によって具体的に説明する。
第1図において、1はシリンダチューブ、2はロッド
側のカバー、3はヘッド側のカバーである。4はシリン
ダチューブ1内で軸方向に摺動可能に設けられたピスト
ンであり、カバー2を貫通するピストンロッド5の一端
にネジ結合により固着されている。ピストン4のカバー
3側には、ピストンロッド5より若干大径のボス部41が
設けられており、このボス部41の外周のピストンロッド
4側にはピストンロッド5と同径の環状凹溝42が成形さ
れている。6は弾性の緩衝体であり、中心に貫通孔を有
する円板状のものとなっている。
緩衝体6は合成ゴム等で成形され、端面に環状のリッ
プ6aが形成されている。緩衝体6の中心の貫通孔はカバ
ー3側ではピストン4のボス部41に形成された環状凹溝
42に嵌入し、またカバー2側ではピストンロッド5に嵌
入して、ピストン4のカバー2側とカバー3側の両端面
に夫々取り付けられる。
9はカバー2に設けられたエアポートでシリンダ室34
に面してカバー2に設けられた孔21に通路22を介して連
通している。
同様にカバー3にはエアポート10とシリンダ室35に開
口した孔31が設けられており、通路32により連通されて
いる。カバー2とカバー3のシリンダ室34及び35側の端
面には、ピストン4が軸方向に移動してカバー2又は3
に緩衝体の環状のリップ6aが当接した時にエアを逃がす
通路となる凹溝23、33が設けられている。S1はピストン
シール部材、S3はカバー2に装着されたピストンロッド
シール部材、S2はカバー2に装着されたピストンロッド
軸受材である。
本実施例では、緩衝体6をピストンの両端面に設けた
両クッション型の構造のみを示してあるが、片側だけの
カバーに対してのみ緩衝作用を必要とする場合には、必
要とするカバー側のピストンの端面に緩衝体を取り付け
ればよい。
次に、ピストンのストローク終端においてどのように
緩衝がなされるかについて説明する。
エアポート10を大気に開放し、エアポート9に圧縮空
気を供給するとピストン4が加圧されて、シリンダチュ
ーブ1内をカバー3に向かって軌道する。ピストン4が
ストローク終端に近づき緩衝体6のリップ6aがカバー3
に当接すると、密閉空間Vが形成され、その密閉空間内
の空気が圧縮されてピストンの惰性エネルギーを吸収す
る。ここで、緩衝体6の外周領域が密閉空間Vの一部と
なるように構成しているため、緩衝構造を大袈裟にしな
くとも密閉空間Vを大きくとることができ、ピストン4
の慣性エネルギーの吸収作用が極めて高い。又、リップ
6aの先端は密閉空間V側へ指向されているため、密閉空
間Vからリップ6aを介して急激に圧縮空気が抜け出るこ
とはなく、ピストン4の慣性エネルギーの吸収作用が極
めて高い。
密閉空間V内で圧縮された空気は凹溝33から制限され
た流量で徐々に流出し、カバー3の孔31、通路32を通り
エアポート10より排出され、ピストン4が停止する。ピ
ストンのストローク終端においては緩衝体6は軸方向に
圧縮変形した状態になる。
このように、ゴムの緩衝作用に空気緩衝作用が加えら
れるために吸収しうるエネルギーを大きくすることがで
きる。特に、本実施例では緩衝体6の外周領域が密閉空
間Vの一部となるように構成しているため、緩衝構造を
大袈裟にしなくとも密閉空間Vを大きくとることがで
き、ピストン4の慣性エネルギーの吸収作用が極めて高
い。又、リップ6aの先端は密閉空間V側へ指向されてい
るため、密閉空間Vからリップ6aを介して急激に圧縮空
気が抜け出ることはなく、ピストン4の慣性エネルギー
の吸収作用が極めて高い。カバー2側におけるピストン
の緩衝については、上記したカバー3側と同様になされ
る。
なお、第3図に示すように、カバー側に緩衝体6′を
取り付けてもよい。
また第4図に示すように、環状リップ6aを緩衝体6の
内方に設けることにより、密閉空間V′の容積をより一
層大きく確保できる。
〔考案の効果〕
以上詳述したように、請求項1及び請求項2に係る考
案においては、簡単な構成でかつ取付スペースを大きく
することなく吸収し得る慣性エネルギーを大きくするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案を緩衝装置付き空気圧シリンダに具体化
した一実施例を示す断面図、第2図はその部分詳細図、
第3図、第4図は本考案の他の実施例を示す部分詳細
図、第5図及び第6図は従来技術を示す断面図である。 1……シリンダチューブ、2,3……カバー、4……ピス
トン、6……緩衝体、6a……リップ。

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリンダチューブの端部をカバーで閉塞
    し、シリンダチューブ内のピストンを圧縮性流体によっ
    て移動させるシリンダにおいて、 ピストンとカバー側端面の各対向面のいずれか一方に弾
    性の板状緩衝体を配設し、該板状緩衝体には前記各対向
    面の他方に向けて突出する環状のリップを形成し、該リ
    ップの先端を、該リップの先端が前記各対向面の他方に
    当接した際に形成される密閉空間側へ指向させたことを
    特徴とするシリンダの緩衝構造。
  2. 【請求項2】シリンダチューブの端部をカバーで閉塞
    し、シリンダチューブ内のピストンを圧縮性流体によっ
    て移動させるシリンダにおいて、 ピストンとカバー側端面の各対向面のいずれか一方に弾
    性の板状緩衝体を配設し、該板状緩衝体には前記各対向
    面の他方に向けて突出する環状のリップを形成し、前記
    板状緩衝体の外周領域が前記リップの先端が前記各対向
    面の他方に当接した際に形成される密閉空間の一部とな
    るように構成したことを特徴とするシリンダの緩衝構
    造。
JP1989103219U 1989-09-01 1989-09-01 シリンダの緩衝構造 Expired - Lifetime JP2531830Y2 (ja)

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JP6598083B2 (ja) * 2016-12-06 2019-10-30 Smc株式会社 ピストン組立体及び流体圧装置
WO2018105314A1 (ja) * 2016-12-06 2018-06-14 Smc株式会社 ピストン組立体及び流体圧装置
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