JPH0734239U - エアシリンダ - Google Patents

エアシリンダ

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JPH0734239U JP6486293U JP6486293U JPH0734239U JP H0734239 U JPH0734239 U JP H0734239U JP 6486293 U JP6486293 U JP 6486293U JP 6486293 U JP6486293 U JP 6486293U JP H0734239 U JPH0734239 U JP H0734239U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】全長が長くなることなしに、移動部材が固定部
材に当接する際の衝撃や衝撃音を十分に緩和する。 【構成】シリンダ本体1に固定されたヘッドカバー2及
びロッドカバー3のピストン4との当接端面2a,3b
に第2の環状溝12を形成した。第2の環状溝12にダ
ンパ16を当接端面2a、3bから突出させて配置する
とともに、エアクッションパッキン15を所定の空間S
が第2の環状溝12内に残るように配置した。ピストン
4の当接端面4b,4cに第2の環状溝12の空間Sに
収納され、かつエアクッションパッキン15と当接して
空間Sを密閉するエアクッションリング11を配設し
た。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はエアシリンダに係り、詳しくは、ピストンがストロークエンドに達す る際の衝撃や衝撃音を空気緩衝及び弾性緩衝によって緩和するようにしたエアシ リンダに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、例えばエアシリンダ等においては、移動部材としてのピストンがスト ロークエンドに達してロッドカバーあるいはヘッドカバーに当接したときの衝撃 やその際の衝撃音を緩和するために、例えば図7に示すエアクッション機構や図 8に示すダンパを備えたものが知られている。
【0003】 すなわち、図7に示すエアシリンダA1 は、ピストン40の両端面に形成され た先端部がテーパ状のスリーブ41と、ロッドカバー42及びヘッドカバー44 の端面に配置されたゴム製のクッションパッキン43とを備えている。又、ロッ ドカバー42及びヘッドカバー44には吸排気ポート45,46と連通する前記 スリーブ41の収納用凹部47が形成されている。このような構成により、例え ばピストン40がロッドカバー42側に移動してストロークエンドに近くなると 、スリーブ41の先端がクッションパッキン43と当接して吸排気ポート45が 封止されて、ピストン40とロッドカバー42との間に密閉空間Mが形成される 。同時に、ピストン40の移動により前記密閉空間M内の空気が圧縮されて空気 緩衝(エアクッション)作用がもたらされて、ピストン40の衝撃及び衝撃音が 緩和される。そして、ピストン40は、図示しないオリフィスを介して密閉空間 Mの空気が吸排気ポート46に徐々に排出されながらスムーズに移動して、スト ロークエンドに到達する。
【0004】 又、図8に示すエアシリンダA2 は、ゴム製でドーナツ板状のダンパ48がロ ッドカバー42及びヘッドカバー44のピストン40と当接する側の端面に形成 された凹部49に、一部が突出するように配置された構成となっている。そして 、圧縮空気の供給により移動したピストン40は、ストロークエンドに到達する 前にダンパ48の端面48aに当接して、ダンパ48の弾性緩衝作用によって、 ピストン40の衝撃及び衝撃音が緩和される。
【0005】 又、図9に示すように、スリーブ41、クッションパッキン43及びスリーブ 41の収納用凹部47からなるエアクッション機構と、ダンパ48との両方を備 えたエアシリンダA3 も提案されている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、上記したエアクッション機構を備えたエアシリンダA1 ,A3 にお いては、空気緩衝作用を得るためにスリーブ41を長くして密閉空間Mの体積を 確保している。このため、スリーブ41の長さ、すなわちスリーブ41の収納用 凹部47の分だけエアシリンダA1 ,A3 の全長が長くなるという問題点がある 。このことは、特に、ピストンのストロークが短いエアシリンダ程、スリーブの 長さの占める割合が多くなるため小型化の支障となる。
【0007】 又、ダンパ48のみを備えたエアシリンダA2 においては、ロッドカバー42 及びヘッドカバー44の凹部49にダンパ48の一部が突出するように配置され ているので、その突出距離が全長を長くする要因となることなない。しかしなが ら、このダンパ48においてはピストン40のストロークエンドに達する際の衝 撃や衝撃音の緩和が不十分であるという問題点がある。
【0008】 本考案は上記の問題点を解決するためになされたものであって、その目的は全 長が長くなることなしに、移動部材が固定部材に当接する際の衝撃や衝撃音を十 分に緩和することができるエアシリンダを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために本考案は、シリンダ本体に固定された固定部材と 、同固定部材に対して当接離間移動する移動部材とを備えたエアシリンダにおい て、前記固定部材及び移動部材のうちのいずれか一方の当接面に凹所を形成し、 該凹所に弾性緩衝部材を前記当接面から突出させて配置するとともに、パッキン を所定の空間が凹所内に残るように配置し、他方の当接面に前記凹所の空間に収 納され、かつ前記パッキンと当接して少なくとも前記空間を密閉する密閉部材を 配設した。又、前記弾性緩衝部材及びパッキンは一体に形成されていてもよい。 前記弾性緩衝部材又はパッキンの凹所と接触する面には少なくとも一箇所の突部 が形成されていてもよい。
【0010】
【作用】
本考案によれば、移動部材が移動して固定部材に近接すると、密閉部材がパッ キンと当接して少なくとも凹所内の空間が密閉される。次いで、更に移動部材が 固定部材側へ移動すると密閉空間内の空気が移動部材の慣性力によって圧縮され 、この圧縮によって空気緩衝作用がもたらされて移動部材の慣性エネルギーが吸 収される。そして、移動部材がさらに移動して固定部材及び移動部材のうちいず れか一方に配設された弾性緩衝部材の端面が他方の端面と当接して、移動部材は 停止する。このとき、弾性緩衝部材は移動部材の慣性力により押圧されて圧縮変 形し、この圧縮変形によって弾性緩衝作用がもたらされて移動部材の慣性エネル ギーがさらに吸収される。
【0011】 従って、空気緩衝作用及び弾性緩衝作用が得られて、移動部材が固定部材に当 接する際の衝撃や衝撃音が十分に緩和される。又、凹所内に弾性緩衝部材とパッ キンとを配置したことにより、凹所の深さ寸法が弾性緩衝部材の厚さとほぼ同じ 寸法でよくなる。この結果、従来とは異なり、凹所の深さ寸法及び密閉部材の突 出距離が大きくなることがなく、それゆえ、エアシリンダの全長が長くなること はない。
【0012】 又、請求項2に記載の考案によれば、弾性緩衝部材及びパッキンを一体に形成 したことにより、簡単な構成で、空気緩衝作用及び弾性緩衝作用が得られるとと もに、部品点数が少なく製造が容易となる。
【0013】 更に、請求項3に記載の考案によれば、弾性緩衝部材又はパッキンの凹所と接 触する面に少なくとも一箇所の突部を形成したことにより、密閉部材によって密 閉された凹所内の空間の空気が圧縮される際に、その圧縮空気が突部によって堰 き止められる。従って、圧縮空気の外部へのリークが防止される。
【0014】
【実施例】
以下、本考案を具体化した一実施例を図1〜図3に従って説明する。 図1に示すように、エアシリンダAを構成するシリンダ本体1の一端には、固 定部材としてのヘッドカバー2が取着され、他端には同じく固定部材としてのロ ッドカバー3が取着されている。シリンダ本体1の内部にはピストン4が長手方 向に摺動可能に配置されている。ピストン4の外周面には溝4aが凹設されてお り、その溝4aにパッキン5が配設されている。従って、パッキン5によってピ ストン4を境として設けられた2箇所のシリンダ室K1 ,K2 間の気密性が保た れている。ピストン4の中心部にはピストンロッド6基端の小径部6aがナット 7を介して固定されるとともに、そのピストンロッド6の先端部が前記ロッドカ バー3の中心部に形成された貫通孔3aから突出した状態で貫通支持されている 。貫通孔3aの周面にはパッキン8及び軸受9が設けられており、ピストンロッ ド6が摺動可能となっているとともに、エアシリンダAのシリンダ室K1 と外部 との気密性が保たれている。シリンダ本体1のロッドカバー3側には第1の吸排 気ポートP1 が設けられており、この吸排気ポートP1 は同シリンダ本体1に形 成された連通孔H1 を介して前記シリンダ室K1 と接続されている。同様に、シ リンダ本体1のヘッドカバー2側には第2の吸排気ポートP2 が設けられており 、連通孔H2 を介して前記シリンダ室K2 と接続されている。そして、吸排気ポ ートP1 又はP2 から圧縮空気を供給すると、ピストン4がヘッドカバー2又は ロッドカバー3側に移動するようになっている。
【0015】 前記ピストン4の両端面4b,4cには、第1の環状溝10がピストンロッド 6の小径部6aを囲うようにしてそれぞれ形成されており、その第1の環状溝1 0には密閉部材としてのエアクッションリング11が嵌合配置されている。又、 ヘッドカバー2及びロッドカバー3のピストン4と対向する端面には、凹所とし ての第2の環状溝12が前記第1の環状溝10と一部が重なるようにしてそれぞ れ形成されている。第2の環状溝12の外側内周面には補助溝12aが形成され ている。そして、各第2の環状溝12には緩衝体13が所定の空間Sをその第2 の環状溝12内に残してそれぞれ配置されている。
【0016】 次に、エアクッションリング11及び緩衝体13の詳細について説明する。 図1〜図3に示すように、前記エアクッションリング11はリング状に形成さ れるとともに、その一端面の周縁部にはエアクッション部14が全周に亘って凸 設されている。エアクッション部14は前記第2の環状溝12の深さDとほぼ同 じ距離Tだけピストン4の両端面4b,4cから突出している。又、エアクッシ ョン部14の外側角部は、斜状に形成されてテーパ部14aとなっている。更に 、エアクッション部14のテーパ部14aを挟んで隣接する端面の間には小孔1 4bが貫通形成されている。そして、各エアクッションリング11はその開口周 縁部がピストンロッド6とピストン4との間及びピストン4とナット7との間に それぞれ挟まれて第1の環状溝10に嵌合配置されており、容易に離脱しないよ うになっている。又、ピストン4の内周面には溝4dが凹設されており、その溝 4dにはシール材Oが配設されている。
【0017】 前記緩衝体13は合成ゴム製でエアクッションリング11よりも若干大径の開 口を有するリング状に形成されている。又、緩衝体13は開口を有するエアクッ ションパッキン15と、そのエアクッションパッキン15に外嵌されたダンパ1 6とから構成されている。
【0018】 図2,図3に示すように、エアクッションパッキン15の内周面の端部には断 面片持ち梁状をなす第1のリップ17が開口内において斜め方向に全周に亘って 延出されるとともに、外周面には突条18が全周に亘って凸設されている。ダン パ16の内周面には前記突条18と対応する突条19が全周に亘って凸設される とともに、外周面の中央部には断面鍵状の突部としての第2のリップ20が全周 に亘って延出されている。そして、エアクッションパッキン15にはダンパ16 が突条18、19同士が互いに嵌合した状態で外嵌されて、リング状をなす緩衝 体13が形成されている。
【0019】 各緩衝体13は前記各第2の環状溝12の補助溝12aに第2のリップ20が 嵌合され、かつ第2の環状溝12の底面に密着した状態でそれぞれ配置されてい る。又、第1のリップ17の先端部は第2の環状溝12の底面側に向かって延出 されている。更に、各緩衝体13はその端面がヘッドカバー2及びロッドカバー 3の端面2a,3bから突出した状態で第2の環状溝12に配置されている。
【0020】 又、この状態で例えばピストン4がロッドカバー3に向かって移動したときに 、図2において二点鎖線にて示すように、エアクッション部14のテーパ部14 aが第1のリップ17に当接するようになっている。そして、この当接により第 1のリップ17が撓んで、エアクッションリング11、エアクッションパッキン 15、第2の環状溝12、ロッドカバー3の端面3b、及びピストンロッド6に よって囲まれた密閉空間Mが形成されるようになっている。この密閉空間Mは第 2の補助溝12内の空間Sを含んでいる。
【0021】 又、ピストン4のヘッドカバー2又はロッドカバー3側への移動に応じて、前 記密閉空間M内に存在する空気が圧縮されて空気緩衝(エアクッション)作用が 得られるようになっている。この密閉空間Mは空気緩衝作用が得られるに十分な 体積を有している。又、密閉空間M内の圧縮により第2の環状溝12の底面を介 して第2のリップ20に拡がった空気は、凹部20aにより堰き止められてリー クしないようになっている。又、エアクッションリング11とピストンロッド6 の小径部6aとの接触面を介して拡がった空気は、シール材Oとシール材Pによ って堰き止められるようになっている。本実施例では密閉空間M内の圧縮空気は 、小孔14bを通過して徐々にシリンダ室K1 又はK2 へ排出されるようになっ ており、その排出量に応じてエアシリンダ4がストロークエンドへ移動するよう になっている。
【0022】 更に、ピストン4が移動してヘッドカバー2又はロッドカバー3のストローク エンドに達する前に、緩衝体13はその端面がピストン4の端面4b又は4cに 当接して圧縮変形して弾性緩衝作用が得られるようになっている。
【0023】 次に、このように構成されたエアシリンダAの作用を説明する。 なお、最初にピストン4は図1、図2に示すように、ピストン4はヘッドカバ ー2側の緩衝体13とその端面4cとが当接した状態で停止しているものとする 。
【0024】 ロッドカバー3側の吸排気ポートP1 を大気に開放し、ヘッドカバー2側の吸 排気ポートP2 に圧縮空気を供給すると、ピストン4は空気の圧力によりシリン ダ本体1内をロッドカバー3側へ移動する。このとき、シリンダ室K1 内の空気 は連通孔H1 を介して吸排気ポートP1 から排気される。続いて、ピストン4が 移動してストロークエンドに近づくと、図2において二点鎖線にて示すように、 エアクッション部14のテーパ部14aが第1のリップ17に当接する。すると 、第1のリップ17が撓んでエアクッションリング11、エアクッションパッキ ン15、第2の環状溝12、ロッドカバー3の端面3b、及びピストンロッド6 によって囲まれた密閉空間Mが形成される。
【0025】 次いで、更にピストン4がロッドカバー3側へ移動すると前記密閉空間M内の 空気がピストン4の慣性力によって圧縮される。そして、この圧縮によって空気 緩衝(エアクッション)作用がもたらされてピストン4の慣性エネルギーが吸収 される。このとき、密閉空間M内において圧縮された空気は、第2の環状溝12 の底面を介して第2のリップ20に拡がっても、第2のリップ20の凹部20a によって堰き止められて外部にリークすることはない。又、圧縮された空気はエ アクッション部14の小孔14bを介してシリンダ室K1 に排出される。
【0026】 そして、ピストン4は圧縮空気が小孔14bからの排出されながら徐々にスト ロークエンドに近づくと、その端面4bが緩衝体13の端面に当接して停止する 。このとき、緩衝体13を構成するエアクッションパッキン15及びダンパ16 は、前記空気緩衝作用によって低減されたピストン4の慣性力により押圧されて 圧縮変形する。この圧縮変形によって弾性緩衝作用がもたらされてピストン4の 残りの慣性エネルギーが吸収される。
【0027】 従って、エアクッションリング11及び緩衝体13のエアクッションパッキン 15による空気緩衝作用に続いて、緩衝体13のダンパ15による弾性緩衝作用 がもたらされて慣性エネルギーが吸収される。この結果、ピストン4がロッドカ バー3側のストロークエンドに達する際の衝撃や衝撃音を十分に緩和することが できる。
【0028】 次に、ヘッドカバー2側の吸排気ポートP2 を開放し、ロッドカバー3側の吸 排気ポートP1 に圧縮空気を供給すると、ピストン4はヘッドカバー2側へ移動 する。そして、エアクッション部14が第1のリップ17に当接して密閉空間M が形成されて前記と同じ空気緩衝作用がもたらされ、続いて、ピストン4が緩衝 体13と当接して前記と同じ弾性緩衝作用がもたらされる。なお、ピストン4の 移動の際にエアクッション部14と当接して撓んだ状態の第1のリップ部は、そ の弾性によって元の形状に復元する。
【0029】 上記したように、本実施例のエアシリンダAにおいては、空気緩衝作用及び弾 性緩衝作用によって、ピストン4がストロークエンドに達する際の衝撃や衝撃音 を十分に緩和することができるとともに、慣性エネルギーの吸収効果が高いので 、大きな負荷に対しても十分に対応することができる。
【0030】 又、第2の環状溝12内にエアクッションパッキン15とダンパ16とからな る緩衝体13を配置したことにより、第2の環状溝12の深さDの寸法がダンパ 16すなわち緩衝体13の厚さとほぼ同じ寸法でよくなる。従って、従来とは異 なり、第2の環状溝12の深さD及びエアクッションリング11の突出距離Tが 大きくなることがなく、それゆえ、エアシリンダAの全長が長くなることはない 。この結果、特に、ピストンのストロークが短いエアシリンダに上記構成を適用 すれば小型化を図る上で好都合となる。
【0031】 又、エアクッションリング11及び緩衝体13とからなる簡単な構成で、空気 緩衝作用及び弾性緩衝作用を得ることができるとともに、部品点数が少なく製造 が容易となる。
【0032】 更に、緩衝体13のダンパ16の外周面に第2のリップ20を設け、第2の環 状溝12に第2のリップ20と嵌合する補助溝12aを形成したことにより、密 閉空間M内の空気が圧縮されたときに、その圧縮空気のリークを防止することが できる。
【0033】 なお、本考案は上記実施例に限定されることはなく、本考案の趣旨から逸脱し ない範囲で例えば以下のようにしてもよい。 (1)上記実施例では、緩衝体13を構成するエアクッションパッキン15と ダンパ16とをそれぞれ別体に形成したが、両者を一体に形成してもよい。
【0034】 (2)図4に示すように、エアクッションリング11をヘッドカバー2及びロ ッドカバー3に設け、緩衝体13をピストン4に設けてもよい。この場合、緩衝 体13をピストン4の端面4b,4cから突出させる必要がある。
【0035】 (3)図5(a),(b)に示すように、一体に形成された緩衝体13の第1 のリップ17を緩衝体13の開口部端面から垂直方向に延出するとともに、第2 のリップ20を外周面から鉛直方向に延出してもよい。又、図6(a),(b) に示すように、一体に形成された緩衝体13の第2のリップ20を緩衝体13の 端面及び外周面にそれぞれ分割して形成してもよい。
【0036】 (4)エアクッション部14のピストン4の端面4a,4bからの突出距離T 及び緩衝体13の厚さ、更には第一及び第2の環状溝12,12の深さDを適宜 変更してもよい。
【0037】 (5)上記実施例では、小孔14bをエアクッション部14に形成したが、代 わりに、緩衝体13に密閉空間Mと外部シリンダ室K1 ,K2 と連通するように 形成してもよい。
【0038】 (6)第2の環状溝12のエアクッション部14と対応する部分の深さ寸法を 、ヘッドカバー2及びロッドカバー3の厚さを変更せずに、他の部分の深さ寸法 よりも大きくするとともに、エアクッション部14の突出距離Tを大きくしても よい。このような構成にすると、密閉空間Mの体積が増加して空気緩衝作用効果 を高めることができる。
【0039】 (7)エアクッションリング11を合成ゴム以外の樹脂、金属等の材質にて形 成してもよい。 (8)エアクッションリング11のエアクッション部14に小孔14bを設け なくてもよい。このような構成にしても、エアクッションリング11と緩衝体1 3とによって形成された密閉空間Mを圧縮することにより空気緩衝作用を得るこ とができる。
【0040】
【考案の効果】
以上詳述したように本考案のエアシリンダによれば、全長が長くなることなし に、移動部材が固定部材に当接する際の衝撃や衝撃音を十分に緩和することがで きるという優れた効果を奏する。
【0041】 又、請求項2に記載の考案によれば、簡単な構成で、空気緩衝作用及び弾性緩 衝作用が得られるとともに、部品点数が少なく製造が容易となる。 更に、請求項3に記載の考案によれば、密閉部材によって密閉された凹所内の 空間の空気が圧縮される際に、その圧縮空気が突部によって堰き止められるので 、圧縮空気の外部へのリークを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例におけるエアシリンダを示す断
面図である。
【図2】同じくエアシリンダを示す一部拡大断面図であ
る。
【図3】エアクッションリング及び緩衝体を示す斜視図
である。
【図4】他の実施例におけるエアシリンダを示す断面図
である。
【図5】他の実施例における緩衝体を示し、(a)は緩
衝体の断面図であり、(b)は緩衝体の斜視図である。
【図6】別の他の実施例における緩衝体を示し、(a)
は緩衝体の断面図であり、(b)は緩衝体の斜視図であ
る。
【図7】従来例におけるエアシリンダを示す断面図であ
る。
【図8】別の従来例におけるエアシリンダを示す断面図
である。
【図9】別の従来例におけるエアシリンダを示す断面図
である。
【符号の説明】
1…シリンダ本体、2…固定部材としてのヘッドカバ
ー、3…固定部材としてのロッドカバー、11…密閉部
材としてのエアクッションリング、12…凹所としての
第2の環状溝、12a…凹所を構成する補助溝、15…
パッキンとしてのエアクッションパッキン、16…弾性
緩衝部材としてのダンパ、20…突部としての第2のリ
ップ、S…空間、A…エアシリンダ。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダ本体(1)に固定された固定部
    材(2,3)と、同固定部材(2,3)に対して当接離
    間移動する移動部材(4)とを備えたエアシリンダ
    (A)において、 前記固定部材(2,3)及び移動部材(4)のうちのい
    ずれか一方の当接面に凹所(12)を形成し、該凹所
    (12)に弾性緩衝部材(16)を前記当接面から突出
    させて配置するとともに、パッキン(15)を所定の空
    間(S)が凹所(12)内に残るように配置し、他方の
    当接面に前記凹所(12)の空間(S)に収納され、か
    つ前記パッキン(15)と当接して少なくとも前記空間
    (S)を密閉する密閉部材(11)を配設したことを特
    徴とするエアシリンダ。
  2. 【請求項2】 前記弾性緩衝部材(16)及びパッキン
    (15)は一体に形成されていることを特徴とする請求
    項1に記載のエアシリンダ。
  3. 【請求項3】 前記弾性緩衝部材(16)又はパッキン
    (15)の凹所(12)と接触する面には少なくとも一
    箇所の突部(20)が形成されていることを特徴とする
    請求項1又は2に記載のエアシリンダ。
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