JP3340338B2 - 緩衝機構付き流体圧シリンダ - Google Patents

緩衝機構付き流体圧シリンダ

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JP3340338B2
JP3340338B2 JP03490897A JP3490897A JP3340338B2 JP 3340338 B2 JP3340338 B2 JP 3340338B2 JP 03490897 A JP03490897 A JP 03490897A JP 3490897 A JP3490897 A JP 3490897A JP 3340338 B2 JP3340338 B2 JP 3340338B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、緩衝機構付き流体
圧シリンダに関するものである。
【0002】
【従来の技術】流体圧を利用した各種のシリンダにおい
ては、ストロークエンドに到ったピストンの慣性エネル
ギーを適当に吸収することによって、同ピストンがシリ
ンダカバーに与える衝撃を緩衝する必要がある。ゆえ
に、従来より衝撃緩衝機構付きのシリンダがいくつか提
案されている。
【0003】この種の従来装置としては、例えば実開平
3−43139号公報に記載されたものがある(図10
参照)。同図に示された流体圧シリンダ81では、シリ
ンダチューブ82の両端が金属製のシリンダカバー83
で閉塞されている。シリンダチューブ82内には、片面
にロッド84が連結された金属製のピストン85が摺動
可能に収容されている。同ピストン85は、シリンダ8
1内を2つの圧力作用室に区画する。ピストン85の端
面とシリンダカバー83の内端面との間には、緩衝体と
してのゴムクッション86が配設されている。前記ゴム
クッション86は、中心部に貫通孔を有する環状基部8
6aの一方の端面にリップ部86bを形成してなるもの
である。なお、このリップ部86bは通常の状態におい
て環状基部86aの端面から捲れ上がっており、両者8
6a,86b間の切れ込み88は開いている。また、前
記ゴムクッション86を構成する環状基部86aの他端
面側は、ピストン85の端面に対向するように配置され
ている。
【0004】従って、ポート87を介して圧力作用室に
エアを供給した場合には、ピストン85がいずれかの方
向に移動する結果、ゴムクッション86にシリンダカバ
ー83が当接する。すると、シリンダ81内にはエア溜
まりが形成される。ピストン85がストロークエンドに
近づくと、まずリップ部86bに弾性変形が生じる。そ
の結果、リップ部86bの捲れ上がりが解消され、リッ
プ部86bが環状基部86aの端面に押し付けられる。
ピストン85がさらにストロークエンドに近づくと、今
度はピストン85によってゴムクッション86が全体的
に圧縮され、最終的にはピストン85が停止する。
【0005】なお、エア溜まりの容積はピストン85が
ストロークエンドに近づくに従って小さくなる。ゆえ
に、その内部にあるエアは徐々に圧縮状態となり、それ
に伴ってピストン85に対する抗力も増加する。従っ
て、このシリンダ81では、ゴムクッション86の弾性
復帰力に加え、エア溜まりのエアの圧力上昇による抗力
が作用することによって、ピストン85の衝撃が緩衝さ
れる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の緩
衝機構付き流体圧シリンダ81においては、クッション
ストロークL1 の増大が衝撃緩衝能の向上につながるこ
とが知られている。従って、そのためにはリップ部86
bの捲れ上がり度合いを大きくすればよいことがわかっ
ている。
【0007】しかし、上記のような構成とすると衝撃緩
衝時にリップ部86bが変位する量が大きくなるため、
変位の中心となるリップ部86bの付け根の付近に特に
応力が集中しやすくなる。そして、このような応力の集
中はリップ部86bの付け根部分を早期に劣化させ、さ
らにはゴムクッション86に亀裂等をもたらす原因とな
る。ゆえに、長期にわたってピストン85の衝撃緩衝を
図ることができず、耐久性の向上が望まれていた。
【0008】また、上記従来の流体圧シリンダ81の場
合、ゴムクッション86はロッド84等に対して遊嵌さ
れていることが多い。そのため、衝撃緩衝時にはゴムク
ッション86に若干の位置ずれが生じやすい。この場
合、ゴムクッション86とロッド84とが接触する部位
や、ゴムクッション86とピストン85とが接触する部
位のシール面圧が低くなり、シール性が悪化する。よっ
て、エア溜まり内のエアがその部位から漏れてしまい、
エアの圧力上昇による抗力が充分に得られなくなるとい
う問題があった。
【0009】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、耐久性及び衝撃緩衝能に優れた緩
衝機構付き流体圧シリンダを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明では、シリンダ内部に区画
される圧力作用室内への流体の給排に基づいて駆動され
るピストンとシリンダカバーとの間に弾性を有する緩衝
体を配設し、その緩衝体が形成する流体溜まり内の流体
の抗力と同緩衝体自身の弾性復帰力とにより、前記ピス
トンの衝撃が緩衝される流体圧シリンダにおいて、前記
緩衝体の第1の端部側を前記圧力作用室を区画している
部材に設けられた緩衝体支持部に支持させるとともに、
その第2の端部側を前記緩衝体支持部が設けられた部材
からストローク方向へ向かって浮かせた状態で配置し、
かつ衝撃緩衝時において前記緩衝体と前記緩衝体支持部
とが接触する部位に、衝撃緩衝時において相手側部材に
押し付けられて前記流体溜まりからの流体漏れを阻止す
る環状の密封突条を設けたことを特徴とする緩衝機構付
き流体圧シリンダをその要旨とする。
【0011】請求項2に記載の発明では、請求項1にお
いて、前記密封突条は前記緩衝体側に設けられていると
した。請求項3に記載の発明では、請求項1または2に
おいて、前記緩衝体の前記内外周のうち一方側は衝撃緩
衝時における同緩衝体の弾性変形に伴って径方向に摺動
可能であり、前記密封突条は前記緩衝体支持部に対して
摺接する部位に設けられているとした。
【0012】請求項4に記載の発明では、請求項1乃至
3のいずれか1項において、前記密封突条は断面略半円
状であるとした。請求項5に記載の発明では、請求項1
または2において、前記密封突条はリップ状であり、そ
のリップ状密封突条の先端は前記流体溜まりから流体が
漏れる方向とは逆向きに配置されているとした。
【0013】以下、本発明の「作用」について説明す
る。請求項1に記載の発明によると、衝撃緩衝時におい
て緩衝体と緩衝体支持部とが接触する部位に環状の密封
突条が設けられているので、その密封突条が相手側部材
に押し付けられる。このときシール面の面積が小さくな
ることで、高いシール面圧が得られ、流体溜まりからの
流体漏れが確実に阻止される。ゆえに、緩衝体に若干の
位置ずれが生じたとしても、流体の圧力上昇による抗力
が充分に得られ、衝撃緩衝能が確実に向上する。また、
この発明では緩衝体自身をストローク方向に向かって部
材から浮かせた状態で配置したことにより、比較的長い
クッションストロークを確保することができる。このこ
とも衝撃緩衝能の向上に貢献している。さらに、浮かせ
た状態で配置された緩衝体は全体的に撓むことができる
ため、特定部位に応力が集中しにくい。よって、緩衝体
の早期劣化の防止につながり、耐久性も向上する。
【0014】請求項2に記載の発明によると、緩衝体側
に密封突条を設ける構成であると、緩衝体支持部が設け
られた部材側に密封突条を設ける構成に比較して製造が
簡単になるため、低コスト化を図ることができる。
【0015】請求項3に記載の発明によると、緩衝体支
持部に対して摺接する部位に密封突条を設けたことによ
り、その摺接部位が摩耗に強くなる。即ち、密封突条自
身がある程度摩耗したとしても、直ちにシール面の面積
が増大するわけではないからである。従って、摺接に起
因するシール面圧の低下が長期にわたって確実に防止さ
れ、衝撃緩衝能の維持及び耐久性の向上を図ることがで
きる。
【0016】請求項4に記載の発明によると、密封突条
を断面略半円状にすることにより摺動抵抗が小さくなる
ため、緩衝体がスムーズに径方向に摺動する。また、摺
動抵抗が小さくなる結果、摺接部位に摩耗が生じにくく
なり、耐久性がよりいっそう向上する。
【0017】請求項5に記載の発明によると、リップ状
密封突条により流体溜まりの側からの流体漏れが確実に
防止される。よって、衝撃緩衝能のよりいっそうの向上
を図ることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
[第1の実施形態]以下、本発明を具体化した第1の実
施形態の緩衝機構付き流体圧シリンダ1を図1,図2に
基づき詳細に説明する。
【0019】図1に示されるように、本実施形態のシリ
ンダ1を構成するシリンダチューブ2は、円筒状の金属
製部材である。このシリンダチューブ2の開口部のう
ち、図1の右側の開口部は、シリンダカバーとしての金
属製のヘッドカバー5によって閉塞されている。また、
図1の左側の開口部は、シリンダカバーとしての金属製
のロッドカバー6によって閉塞されている。
【0020】ヘッドカバー5の内端面には、シリンダチ
ューブ2の開口部に嵌合可能な大きさをした円形状の嵌
合凸部7が突設されている。同ヘッドカバー6の外周面
には、第1の流体給排用のポート3が形成されている。
このポート3は、流体流路8を介して嵌合凸部7の中央
部にある凹部9に連通している。
【0021】同様に、ロッドカバー6の内端面には円形
状の嵌合凸部7が突設され、ロッドカバー6の外周面に
は第2の流体給排用ポート4が形成されている。このポ
ート4は、流体流路10を介して、嵌合凸部7の中央部
を貫通するロッド挿通孔11の部分に連通している。
【0022】シリンダチューブ2内に形成された内部空
間には、金属製のピストン15がチューブ長手方向に沿
って摺動可能に収容されている。また、このピストン1
5の中心部にはロッド固定用孔が透設されており、金属
製のロッド16の右端はその孔に対して螺着されてい
る。シリンダ1の内部空間は、このピストン15の存在
によって2つの圧力作用室17,18に区画されてい
る。具体的にいうと、ヘッド側圧力作用室17は、ヘッ
ドカバー5の内端面、シリンダチューブ2の内周面及び
ピストン15の右端面によって、即ち複数の部材によっ
て区画されている。このようなヘッド側圧力作用室17
には、第1のポート3を介してエアが給排される。ロッ
ド側圧力作用室18は、ロッドカバー6の内端面、シリ
ンダチューブ2の内周面、ピストン15の左端面及びロ
ッド16の周面によって、即ち複数の部材によって区画
されている。このようなロッド側圧力作用室18には、
第2のポート4を介してエアが給排される。
【0023】ピストン15に連結されたロッド16の左
端は、ロッドカバー6に設けられたロッド挿通孔11を
貫通してシリンダチューブ2の外部に突出している。こ
のロッド挿通孔11の内壁面には、ロッド16との摺動
抵抗の低減を図るための軸受け部19となる領域が設け
られている。また、前記軸受け部19となる領域よりも
外側の領域には、パッキン装着凹部が設けられている。
パッキン装着凹部の中には、環状のロッドパッキン20
が装着されている。そして、このロッドパッキン20に
よって、ロッド16の周面とロッド挿通孔11の内壁面
とのシールが図られている。また、シリンダチューブ2
の内周面に対して摺接するピストン15の周面にも、断
面楕円形状をしたシール部材としてのピストンパッキン
21が装着されている。
【0024】このシリンダ1は、ピストン15の端面の
両側に緩衝体としてのゴムクッション25を備えてい
る。本実施形態のゴムクッション25は、中心部に貫通
孔を有する環状基部26と、リップ部27とを備えてい
る。リップ部27は、環状基部26に径方向に沿った切
れ込み24を入れることによって形成されている。リッ
プ部27は、応力無付加時においては環状基部26から
捲れ上がっている。ただし、その捲れ上がりの度合い
は、従来タイプのゴムクッションよりも小さい。
【0025】図1に示されるように、ピストン15の右
端面側と左端面側とでは、異なるゴムクッション25の
取り付け方法が採用されている。ピストン15の右端面
側中央部はその周辺部よりも突出しており、その突出部
分の周面には嵌合溝28が形成されている。この嵌合溝
28の幅は、ゴムクッション25の厚さにほぼ相当す
る。ピストン15の右端面においては、この嵌合溝28
にゴムクッション25の内周側E1が遊嵌されること
で、ゴムクッション25がピストン15に対して支持さ
れている。ゴムクッション25の外周側E2 は、ピスト
ン15の右端面からストローク方向に向かって浮き上が
っている。従って、ゴムクッション25とピストン15
の右端面との間には若干の隙間ができる。
【0026】一方、ピストン15の左端面側のゴムクッ
ション25は、ロッド16に対して直に遊嵌されること
で、同ピストン15に対して支持されている。ゴムクッ
ション25の外周側E2 は、ピストン15の左端面から
ストローク方向に向かって同様に浮き上がっている。ま
た、ゴムクッション25とピストン15の左端面との間
には若干の隙間ができる。
【0027】図2に示されるように、本実施形態のゴム
クッション25は密封突条22を備えている。密封突条
22は環状であり、断面略半円状である。密封突条22
は、衝撃緩衝時においてゴムクッション25と緩衝体支
持部とが接触する部位に設けられている。即ち、ピスト
ン15の右端面側にある密封突条22は、緩衝体支持部
である嵌着溝28に対して内周側E1 が接触している。
一方、ピストン15の左端面側にある密封突条22で
は、緩衝体支持部であるロッド16の周面に対して内周
E1 が接触している。従って、いずれのゴムクッショ
ン25においても密封突条22は内周側E1 に設けられ
ている。
【0028】また、本実施形態で使用されているゴムク
ッション25は、ウレタンゴム製であり、クッションと
しての好適な弾性を有している。ウレタンゴムの他に
も、例えばNBR,HNBR,フッ素ゴム等のゴムを選
択することが可能である。
【0029】図1,図2に示されるように、シリンダ1
の内部には、ピストン15の移動を規制する剛性体製の
ストッパ29が配設されている。具体的にいうと、本実
施形態のストッパ29は、ゴムクッション25の径より
もひとまわり大きな径を有する金属製リング状部材であ
る。なお、本実施形態ではシリンダチューブ2、ピスト
ン15、カバー5,6と同じくアルミニウム合金が使用
されている。このようなリング状のストッパ29は、両
カバー5,6の内端面に形成された嵌合凸部7に固着さ
れている。図2(b)に示されるように、このストッパ
29の一方の端面には、ピストン15の端面外周部が当
接するようになっている。
【0030】次に、上記のように構成された流体圧シリ
ンダ1の動作について説明する。ヘッド側のストローク
エンドにピストン15がある状態で第1のポート3にエ
アを供給すると、ヘッド側の圧力作用室17内にはエア
が導入され、同室17内の圧力が上昇する。すると、ピ
ストン15及びロッド16がロッド側(即ち図1の左
側)の方向に移動するとともに、ロッド側の圧力作用室
18内のエアが第2のポート4を介して外部に排出され
る。
【0031】また、ロッド側のストロークエンドにピス
トン15がある状態で第2のポート4にエアを供給する
と、ロッド側の圧力作用室18内にはエアが導入され、
同室18内の圧力が上昇する。すると、ピストン15及
びロッド16がヘッド側(即ち図1の右側)の方向に移
動するとともに、ヘッド側の圧力作用室17内のエアが
第1のポート3を介して外部に排出される。
【0032】以下、ピストン15が右側方向に移動する
場合を例にとって説明する。ピストン15がストローク
エンド付近にまで到達すると、ゴムクッション25のリ
ップ部27がヘッドカバー5の内端面に当接し、ヘッド
側の圧力作用室17内が2つの空間に区画される(図2
(a) 参照)。そのうちの1つはゴムクッション25の右
端面側に区画される空間であって、その空間は第1のポ
ート3側に連通している。残りの1つはゴムクッション
25の外周側E2に区画される空間であって、その空間
は第1のポート3側とは非連通である。後者の空間は、
具体的にはゴムクッション25の外周側E2 の端面、ピ
ストン15の右端面、ヘッドカバー5の内端面、シリン
ダチューブ2の内壁面及びストッパ29の内面によって
区画され、その中にはエアが密閉されるようになってい
る。以下、後者の空間のことをエア溜まりS1 と呼ぶ。
【0033】ピストン15がさらにストロークエンドに
近づくと、ピストン15の推力を受けることによりゴム
クッション25に弾性変形が生じる。即ち、リップ部2
7がその付け根部分を中心として環状基部26側に変位
し、リップ部27の捲れ上がりが解消される。そして、
リップ部27が環状基部26に押し付けられる。これに
加えて、ゴムクッション25が全体的にピストン15の
右端面に撓むように弾性変形する。そして、ゴムクッシ
ョン25がピストン15の右端面に押し付けられる。
【0034】ここで緩衝体であるゴムクッション25に
は、自身の弾性変形を解消させようとするような復帰力
が生まれる。そして、この復帰力がピストン15をスト
ロークの反対方向に押し戻そうとする。従って、ピスト
ン15の慣性エネルギーが吸収され、もって衝撃の緩衝
が図られる。
【0035】前記ピストン15がさらにストロークエン
ドに近づくと、ピストン15の左端面から押圧力を受け
ることにより、ゴムクッション25が厚さ方向に圧縮さ
れるようになる。このとき、ゴムクッション25には圧
縮に起因する復帰力が生じ、それがピストン15をスト
ロークの反対方向に押し戻そうとする。従って、ピスト
ン15の慣性エネルギーが吸収され、もって衝撃の緩衝
が図られる。
【0036】また、エア溜まりS1 の容積はピストン1
5がストロークエンドに近づくに従って小さくなる。ゆ
えに、その内部にあるエアは徐々に圧縮状態となり、そ
れに伴ってピストン15に対する抗力も増加する。従っ
て、このシリンダ1では、ゴムクッション25の復帰力
に加え、エア溜まりS1 のエアの圧力上昇による抗力が
作用することによって、ピストン15の衝撃が緩衝され
る。
【0037】ところで、ゴムクッション25の内周側
1 と嵌着溝28の内面とは衝撃緩衝時を含めて常に接触
しており、そこにはシール面が形成される。また、密封
突条22は相手側部材であるピストン15側に押し付け
られている。このとき、密封突条22が相手側部材に対
して当たっている部分の面積、即ちシール面の面積は極
めて小さい。従って、高いシール面圧が得られ、エア溜
まりS1 からのエア漏れが確実に阻止される。
【0038】なお、図2(b)には、ピストン15が完
全にストロークエンドに到達した状態が示されている。
このときには、既にピストン15の衝撃は充分に緩衝さ
れている。そして、ピストン15は、ストッパ29に当
接することで完全に停止する。その結果、右端における
ストロークエンドの位置が決定される。
【0039】さて、以下に本実施形態において特徴的な
作用効果を列挙する。 (イ)このシリンダ1では、衝撃緩衝時においてゴムク
ッション25と緩衝体支持部(ここではロッド16また
はピストン15の環状溝28)とが接触する部位に、環
状の密封突条22を設けている。従って、シール面に高
いシール面圧が得られ、エア溜まりS1 からのエア漏れ
が確実に阻止される。ゆえに、遊嵌されているゴムクッ
ション25に若干の位置ずれが生じたとしても、エアの
圧力上昇による抗力が充分に得られ、衝撃緩衝能が確実
に向上する。また、このシリンダ1では、ゴムクッショ
ン25の外周側E2 をストローク方向に向かって浮かせ
た状態で配置している。このため、比較的長いクッショ
ンストロークを確保することができる。このことも衝撃
緩衝能の向上に貢献している。さらに、浮かせた状態で
配置されたゴムクッション25は全体的に撓むこともで
きるため、リップ部27の捲れ上がり度合いを敢えて大
きくする必要がない。従って、リップ部27の付け根部
分等の特定部位に応力が集中しにくい。よって、ゴムク
ッション25の早期劣化を防止することができ、耐久性
も向上する。
【0040】(ロ)このシリンダ1では、緩衝体支持部
の側ではなく、緩衝体であるゴムクッション25の側に
密封突条22を設けている。このようにすると、ピスト
ン15やロッド16の金属成形や金属加工等が不要にな
り、その分だけ装置の製造が簡単になる。よって、シリ
ンダ1の低コスト化を図ることができる。 [第2の実施形態]図3(a)には、第2の実施形態の
緩衝機構付き流体圧シリンダ31が示されている。この
シリンダ31に使用されているゴムクッション32は、
実施形態1のゴムクッション25とは異なる部位に密封
突条33を備えている。即ち、密封突条33はゴムクッ
ション32の左端面に突設されている。従って、密封突
条33は、衝撃緩衝時においてゴムクッション32と緩
衝体支持部であるピストン15の端面とが接触する部位
に設けられていることになる。この密封突条33は環状
であり、かつ断面略半円状である。
【0041】以上のような実施形態2の構成であって
も、シール面に高いシール面圧が得られるため、エア溜
まりS1 からのエア漏れが確実に阻止される。従って、
衝撃緩衝能が確実に向上する。また、ゴムクッション3
2は全体的に撓むことができるため、特定部位に応力が
集中しにくく、耐久性も向上する。 [第3の実施形態]図3(b)には、第3の実施形態の
緩衝機構付き流体圧シリンダ36が示されている。この
シリンダ36には、実施形態1のときと同じ構成のゴム
クッション25が使用されている。ただし、ここではピ
ストン15の右端面にも密封突条37が設けられてい
る。この密封突条37も環状であり、かつ断面略半円状
である。ピストン15の密封突条37は、衝撃緩衝時に
おいて相手側部材であるゴムクッション25の左端面に
押し付けられる。
【0042】以上のような実施形態3の構成であって
も、シール面に高いシール面圧が得られるため、エア溜
まりS1 からのエア漏れが確実に阻止される。なお、密
封突条22,37が2箇所にあることから、より確実に
衝撃緩衝能を向上させることができる。また、ゴムクッ
ション25は全体的に撓むことができるため、特定部位
に応力が集中しにくく、耐久性も向上する。 [第4の実施形態]図4には、第4の実施形態の緩衝機
構付き流体圧シリンダ41が示されている。このシリン
ダ41に使用されているゴムクッション42では、密封
突条43は実施形態1のゴムクッション25と同じ部
位、即ちゴムクッション42の左端面に突設されてい
る。また、この密封突条43は環状である。ただし、前
記密封突条43は断面略半円状ではなくリップ状であ
る。また、そのリップ状密封突条43の先端は、エア溜
まりS1 からエアが漏れる方向とは逆向きに配置されて
いる。従って、衝撃緩衝時にエア溜まりS1 内に密封さ
れたエアは、シール面を介して他方の空間側へ容易に流
出することができない。このようにエア溜まりS1 から
のエア漏れが確実に防止されることで、衝撃緩衝能をよ
りいっそう向上させることができる。 [第5の実施形態]図5,図6には、第5の実施形態の
緩衝機構付き流体圧シリンダ51が示されている。この
シリンダ51に使用されているゴムクッション52は、
リップ部を備えていない点が前記実施形態と異なってい
る。
【0043】ロッドカバー6の右端面及びピストン15
の右端面には、緩衝体支持部としての嵌着溝53が形成
されている。この嵌着溝53は、環状であってシリンダ
チューブ2の中心軸方向に向かって開口している。そし
て、これらの嵌着溝53には、ゴムクッション52の
周側E1 に形成された被保持部54が遊嵌されている。
その結果、ロッドカバー6及びピストン15に対してゴ
ムクッション52が支持されている。
【0044】次に、本実施形態において使用されるゴム
クッション52の形状等について説明する。図6(a)
〜図6(c)は、ゴムクッション52が弾性変形する過
程を示している。
【0045】図5,図6に示されるように、本実施形態
のゴムクッション52には、シールポイントとなる屈曲
部位P1 ,P2 が2つ設けられている。なお、これら屈
曲部位P1 ,P2 がある側をここでは52aと定義
し、その反対側面を52bと定義する。第1の屈曲部
位P1 は、被保持部54の近傍に位置している。この屈
曲部位P1 は、ゴムクッション52の弾性変形過程全体
を通じてシールポイントとなる。一方、第2の屈曲部位
P2 は、第1の屈曲部位P1 よりも内周側E2 寄りに位
置している。この屈曲部位P2 は、ゴムクッション52
の弾性変形過程の後期においてシールポイントとなる。
また、ゴムクッション52の内周側E2には、変形部位
55が設けられている。この変形部位55は、第2の屈
曲部位P2がシールポイントとなった後に、同屈曲部位
P2 を中心として撓むようになっている。
【0046】そして、図6(a)のような弾性変形前
(応力無付加時)の状態では、被保持部54の先端面は
嵌着溝53の底面から離間している。従って、嵌着溝5
3と被保持部54との間には、被保持部54の径方向へ
の移動を許容する空間が存在している。従って、被保持
部54は、弾性変形時に径方向(底面に近接する方向)
に移動することができる。
【0047】シールポイントとなる第1の屈曲部位P1
及び第2の屈曲部位P2 は、ともに緩衝体支持部(ここ
ではピストン15のヘッド側端面またはロッドカバー6
の内端面)に対して摺接する。このような屈曲部位P1
,P2 には、それぞれ密封突条56が設けられてい
る。これら2つの密封突条56はともに環状であり、か
つ断面略半円状である。
【0048】ヘッド側のストロークエンドにピストン1
5がある状態で第1のポート3にエアを供給すると、ヘ
ッド側の圧力作用室17内にはエアが導入され、同室1
7内の圧力が上昇する。すると、ピストン15及びロッ
ド16がロッド側(即ち図5の左側)の方向に移動する
とともに、ロッド側の圧力作用室18内のエアが第2の
ポート4を介して外部に排出される。
【0049】図6(a)では、ヘッドカバー5の内端面
にゴムクッション52の内周側E2が当接することによ
り、ゴムクッション52の52a側にエア溜まりS1
が形成されている。このとき、第1の屈曲部位P1 のみ
がピストン15の端面に接しており、第2の屈曲部材P
2 はまだそこに接していない。
【0050】図6(b)は、図6(a)の状態にあった
ピストン15がさらにストロークエンドに近づいたとき
の状態を示している。このとき、ピストン15から押圧
力を受けたゴムクッション52には、全体が撓むような
弾性変形が生じる。被保持部54は、保持溝53内を径
方向に向かって移動する。その際、第1の屈曲部位P1
に設けられた密封突条56がピストン15に対して押し
付けられ、かつそこがシールポイントとなる。また、こ
のときのゴムクッション52の弾性変形は、第1の屈曲
部位P1 を中心としたものとなる。
【0051】図6(c)は、図6(b)の状態にあった
ピストン15がさらにストロークエンドに近づいたとき
の様子を示している。このとき第2の屈曲部位P2 もピ
ストン15の端面に当接し、そこに押し付けられる。よ
って、それ以降は両方の屈曲部位P1 ,P2 にある密封
突条56がシールポイントとなる。
【0052】ここで、参考例として、本実施形態のゴム
クッション52に類する形状を持つゴムクッション52
Aを図7(a)〜図7(c)に示す。このゴムクッショ
ン52Aは、密封突条56を持たない点のみが本実施形
態のゴムクッション52と相違している。ここで、実施
形態のゴムクッション52と参考例のゴムクッション5
2Aとを比較してみる。図7(c)に示されるように、
参考例のゴムクッション52Aでは、シールポイントと
なる第1及び第2の屈曲部位P1 ,P2 間の広い領域が
ピストン15の端面に当たってしまう。このため、その
部位のシール面圧は小さくなり、高いシール性が確保さ
れない。ゆえに、本実施形態のゴムクッション52に比
べてエア漏れが生じやすい。また、図7(a),図7
(b)の状態においても、屈曲部位P1 ,P2 のシール
面圧は実施形態のそれよりは低くなる。さらに、ピスト
ン15の端面との摺接に起因して屈曲部位P1 ,P2 に
摩耗が生じると、シール面積が徐々に増大し、シール面
圧の低下につながってしまう。
【0053】一方、本実施形態のゴムクッション52で
は上記のような問題がない。即ち、図6(a)〜図6
(c)の状態に至るまでの間、密封突条56の部分がピ
ストン15の端面に当たることになるからである。従っ
て、シール面の面積も常に小さく、高いシール面圧が得
られる。このため、エア溜まりS1 からのエア漏れが確
実に阻止される。また、摺接部位である屈曲部位P1 ,
P2 に密封突条56を設けたことにより、屈曲部位P1
,P2 が摩耗に強くなる。即ち、密封突条56自身が
ある程度摩耗したとしても、直ちにシール面の面積が増
大するわけではなく、シール面圧の低下が長期にわたっ
て確実に防止される。
【0054】以下、本実施形態において特徴的な作用効
果を列挙する。 (イ)以上のような実施形態5の構成であっても、エア
溜まりS1 からのエア漏れが確実に阻止されるため、衝
撃緩衝能が確実に向上する。また、ゴムクッション52
は全体的に撓むことができるため、特定部位に応力が集
中しにくく、耐久性も向上する。
【0055】(ロ)このシリンダ51では、ゴムクッシ
ョン52の屈曲部位P1 ,P2 に上記のような環状の密
封突条56を設けている。従って、摺接に起因するシー
ル面圧の低下が長期にわたって確実に防止され、衝撃緩
衝能の維持及び耐久性の向上を図ることができる。
【0056】(ハ)また、このゴムクッション52に設
けられた密封突条56は、図6(d)に示されるように
断面略半円状である。かかる丸みを帯びた形状である
と、丸みを帯びていない形状のときと比べて、摺動抵抗
が小さくなる。このため、ゴムクッション52がスムー
ズに径方向に摺動する。また、摺動抵抗が小さくなる結
果、屈曲部位P1 ,P2 に摩耗が生じにくくなり、もっ
て耐久性がよりいっそう向上する。
【0057】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ことはなく、例えば次のような別の形態に変更すること
が可能である。 ◎ 図8には、別例の緩衝機構付き流体圧シリンダ61
が示されている。このシリンダ61のゴムクッション6
2は、内周側E1 に環状の密封突条63を備えている。
ここでは密封突条63は、実施形態1のときよりも周縁
にあり、ピストン15に近接している。また、図9に
は、別例の緩衝機構付き流体圧シリンダ71が示されて
いる。このシリンダ71のゴムクッション72も、図8
の別例と同様の位置に環状の密封突条73を備えてい
る。ただし、このゴムクッション73のほうが、全体的
の断面形状が単純であるため製造が容易である。
【0058】◎ 緩衝体であるゴムクッションは、必ず
しも実施形態1等のように2つともピストン15側に設
けられていなくてもよい。例えば、ゴムクッションを2
つともカバー5,6側に設けたり、既に図5に示したよ
うに一方をカバー5,6側に設けかつ他方をピストン1
5側に設けてもよい。
【0059】◎ カバー5,6及びピストン15以外の
部材であって圧力作用室17,18を区画している部
材、例えばシリンダチューブ2にゴムクッションを支持
させてもよい。ただし、前記各実施形態のようにカバー
5,6やピストン15にゴムクッションを設ける構成の
ほうが、組み付け等が容易になる点で優れている。
【0060】◎ ゴム以外の合成樹脂を使用することに
よって、弾性を有する緩衝体を形成してもよい。 ◎ 実施形態5において、シールポイントとなる屈曲部
位P1 ,P2 は3つ以上であってもよい。
【0061】ここで、特許請求の範囲に記載された技術
的思想のほかに、前述した実施形態によって把握される
技術的思想をその効果とともに以下に列挙する。 (1) 請求項3,4において、前記密封突条において
前記緩衝体支持部に対して摺接する部位は複数であり、
前記密封突条は前記摺動部位にそれぞれ設けられている
ことを特徴とする緩衝機構付き流体圧シリンダ。この構
成であると、さらなる衝撃緩衝能の維持及び耐久性の向
上を図ることができる。
【0062】なお、本明細書中において使用した技術用
語を次のように定義する。 「流体: シリンダを駆動するために給排される窒素、
酸素、二酸化炭素、アルゴン、水素、それらの混合物で
ある空気などといった気体、その他これらに準ずる性質
を有する物質をいう。」
【0063】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜5に記
載の発明によれば、耐久性及び衝撃緩衝能に優れた緩衝
機構付き流体圧シリンダを提供することができる。
【0064】請求項2に記載の発明によれば、比較的製
造が簡単であるため、低コスト化を図ることができる。
請求項3に記載の発明によれば、摺接部位が摩耗に強く
なることで、衝撃緩衝能の維持及び耐久性の向上を図る
ことができる。
【0065】請求項4に記載の発明によれば、摺動抵抗
が小さくなり摺接部位に摩耗が生じにくくなることで、
耐久性のよりいっそうの向上を図ることができる。請求
項5に記載の発明によれば、流体溜まりの側からの流体
漏れが確実に防止されることで、衝撃緩衝能のよりいっ
そうの向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態における緩衝機構付き流体圧シ
リンダの断面図。
【図2】(a),(b)は同シリンダのゴムクッション
を示す要部拡大断面図。
【図3】(a)は第2の実施形態のゴムクッションを示
す要部拡大断面図、(b)は第3の実施形態のゴムクッ
ションを示す要部拡大断面図。
【図4】第4の実施形態のゴムクッションを示す要部拡
大断面図。
【図5】第5の実施形態における緩衝機構付き流体圧シ
リンダの部分断面図。
【図6】(a)〜(c)は第5の実施形態のゴムクッシ
ョンの衝撃緩衝時の動きを説明するための要部拡大断面
図、(d)は同ゴムクッションの密封突条を示す拡大断
面図。
【図7】(a)〜(c)は第5の実施形態のゴムクッシ
ョンと類似構造のゴムクッションの衝撃緩衝時の動きを
説明するための要部拡大断面図。
【図8】別例のゴムクッションを示す要部拡大断面図。
【図9】別例のゴムクッションを示す要部拡大断面図。
【図10】従来の緩衝機構付き流体圧シリンダの断面
図。
【符号の説明】
1,31,36,41,51,61,71…緩衝機構付
き流体圧シリンダ、5…シリンダカバーとしてのヘッド
カバー、6…シリンダカバーとしてのロッドカバー、1
5…ピストン、16…緩衝体支持部としてのロッド、1
7,18…圧力作用室、22,33,37,43,5
6,63,73…密封突条、25,32,42,52,
62,72…緩衝体としてのゴムクッション、28,5
3…緩衝体支持部としての嵌着溝、43…リップ状密封
突条、E1 …内外周のうち一方側、E2 …内外周のうち
他方側、S1 …流体溜まりとしてのエア溜まり。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F15B 15/00 - 15/22 F16F 9/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリンダ内部に区画される圧力作用室内へ
    の流体の給排に基づいて駆動されるピストンとシリンダ
    カバーとの間に弾性を有する緩衝体を配設し、その緩衝
    体が形成する流体溜まり内の流体の抗力と同緩衝体自身
    の弾性復帰力とにより、前記ピストンの衝撃が緩衝され
    る流体圧シリンダにおいて、 前記緩衝体の内外周のうち一方側を前記圧力作用室を区
    画している部材に設けられた緩衝体支持部に支持させる
    とともに、内外周のうち他方側を前記緩衝体支持部が設
    けられた部材からストローク方向へ向かって浮かせた状
    態で配置し、かつ衝撃緩衝時において前記緩衝体と前記
    緩衝体支持部とが接触する部位に、衝撃緩衝時において
    相手側部材に押し付けられて前記流体溜まりからの流体
    漏れを阻止する環状の密封突条を設けたことを特徴とす
    る緩衝機構付き流体圧シリンダ。
  2. 【請求項2】前記密封突条は前記緩衝体側に設けられて
    いることを特徴とする請求項1に記載の緩衝機構付き流
    体圧シリンダ。
  3. 【請求項3】前記緩衝体の前記内外周のうち一方側は衝
    撃緩衝時における同緩衝体の弾性変形に伴って径方向に
    摺動可能であり、前記密封突条は前記緩衝体支持部に対
    して摺接する部位に設けられていることを特徴とする請
    求項1または2に記載の緩衝機構付き流体圧シリンダ。
  4. 【請求項4】前記密封突条は断面略半円状であることを
    特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の緩衝
    機構付き流体圧シリンダ。
  5. 【請求項5】前記密封突条はリップ状であり、そのリッ
    プ状密封突条の先端は前記流体溜まりから流体が漏れる
    方向とは逆向きに配置されていることを特徴とする請求
    項1または2に記載の緩衝機構付き流体圧シリンダ。
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