JPH11344120A - ロッドのシール装置 - Google Patents

ロッドのシール装置

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JPH11344120A
JPH11344120A JP10166205A JP16620598A JPH11344120A JP H11344120 A JPH11344120 A JP H11344120A JP 10166205 A JP10166205 A JP 10166205A JP 16620598 A JP16620598 A JP 16620598A JP H11344120 A JPH11344120 A JP H11344120A
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rod
seal
rod seal
pressure side
low pressure
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JP10166205A
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Yasuo Inose
恭夫 猪瀬
Hiromi Machida
博美 町田
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Tokico Ltd
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Tokico Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16JPISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
    • F16J15/00Sealings
    • F16J15/16Sealings between relatively-moving surfaces
    • F16J15/18Sealings between relatively-moving surfaces with stuffing-boxes for elastic or plastic packings
    • F16J15/24Sealings between relatively-moving surfaces with stuffing-boxes for elastic or plastic packings with radially or tangentially compressed packing
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16JPISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
    • F16J15/00Sealings
    • F16J15/16Sealings between relatively-moving surfaces
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    • F16J15/3204Sealings between relatively-moving surfaces with elastic sealings, e.g. O-rings with at least one lip
    • F16J15/3208Sealings between relatively-moving surfaces with elastic sealings, e.g. O-rings with at least one lip provided with tension elements, e.g. elastic rings
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16JPISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
    • F16J15/00Sealings
    • F16J15/16Sealings between relatively-moving surfaces
    • F16J15/164Sealings between relatively-moving surfaces the sealing action depending on movements; pressure difference, temperature or presence of leaking fluid

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Sealing Devices (AREA)
  • Fluid-Damping Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 寸法誤差や熱膨張差によらずロッドシールと
ロッドとの間に常に理想の接触面圧分布が得られるよう
にする。 【解決手段】 ロッド2を摺動可能に案内するロッドガ
イド3の内周に形成された環状溝7内に、ロッドシール
10とこれをバックアップするOリング11とからなる二重
シール8を配置し、Oリング11からロッドシール10にか
かる付勢力の一部をロッドガイド3から延ばした環状の
隔壁18に分担させるようにしたシール装置において、隔
壁18の先端面18aに環状突起20を設け、ロッドシール10
に低圧側へ向う大きな押圧力がかかる場合に、この突起
20をロッドシール10の段差面15aに食い込ませること
で、ロッドシール10の前端面10aをロッドガイド3の低
圧側シール受面3aに接触させ、ロッドシール10にかか
る押圧力を二箇所に分散して、その前端部のつぶれまた
は全体的な変形を抑制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車高調整用の油圧
シリンダや衝撃吸収用の油圧緩衝器などのシリンダ装置
のロッドをシールするためのシール装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、車高調整用の油圧シリンダは、
図6に示すように、油液を封入したシリンダ1内に摺動
可能にピストン(図示略)を嵌装し、このピストンに一
端部が連結されたロッド2の他端部を前記シリンダ1の
開口端部に装着したロッドガイド3を摺動可能に挿通さ
せてシリンダ1外まで延ばしている。シリンダ1は、こ
こでは有底の外筒4内に納められており、前記ロッドガ
イド3は、この外筒4とシリンダ1との間の環状室5を
閉じる蓋体としても共用され、外筒4の開口端部に螺合
させたロックリング6によりその位置が固定されてい
る。ロッド2内には油通路(図示略)が設けられてお
り、シリンダ内には、前記油通路を通じて外部の給排油
手段(図示略)から油液が給排され、これに応じてロッ
ド2の伸長または短縮し、車高が調整されるようになっ
ている。
【0003】このような油圧シリンダにおいて、ロッド
2のシールは、一般に、ロッドガイド3の内周に設けた
環状溝7内に配置した二重シール8と、ロックリング6
内に配置したオイルシール9とにより二段階でなされる
ようになっている。二重シール8は、ロッド2に摺接す
るロッドシール10とこのロッドシール10をロッド2
側へ弾発付勢するバックアップリング(Oリング)11
とからなっている。この場合、ロッドシール10は、摺
動特性を重視して摺動性能に優れた材料、例えばフッ素
樹脂から形成されており、これとロッド2との間から
は、シリンダ内室12の油圧の上昇に応じて、わずかの
油漏れが生じるようになっている。一方、オイルシール
9はシール性の良好なゴムから形成されており、前記ロ
ッドシール10とロッド2との間から漏れ出た油液(漏
れ油)は、このオイルシール9により外部への漏出が防
止される。そして、この外部への漏出が防止された油液
は、二重シール8とオイルシール9との間に形成した油
溜室13に一旦溜った後、ロッドガイド3に設けた油通
路14を通じて前記環状室(ドレン室)5へ逃がされる
ようになる。
【0004】しかるに、上記した油圧シリンダにおいて
は、高圧側となるシリンダ内室12と低圧側となる油溜
室13との差圧によりバックアップリング11が上方に
押し上げられ、その差圧がある値以上に大きくなる場合
には、環状溝7に臨む、ロッドガイド3の低圧側シール
受面3a(図7)に強く押圧され、バックアップリング
11が圧縮変形して、ロッドシール10をロッド2に強
い力で押付ける。この結果、ロッドシール10とロッド
2との間の摩擦抵抗が増大し、ロッド2の円滑な伸縮動
が阻害されて乗り心地の悪化を招き、その上、ロッドシ
ール10の摩耗が増大して、油漏れが激しくなるという
問題があった。
【0005】なお、油圧緩衝器においても、上記したロ
ッドシール10とバックアップリング11とからなる二
重シール8を採用することが多くなってきており、この
ものでも同様の問題が発生している。ただし、油圧緩衝
器の場合は、シリンダ1の周りの環状室5はリザーバと
して提供される。
【0006】上記問題を解決するため、特開平10−5
4436号公報には、図7に示すように、ロッドシール
10の、低圧側となる前端部分の外径に段差部(段差)
15を形成し、ロッドガイド3を本体16と蓋体17と
からなる分割構成として、その蓋体17から延設した環
状の隔壁18を前記段差部15内に収容するようにして
いる。このようなシール構造とすることにより、上記し
たシリンダ内室(高圧側)12と油溜室(低圧側)13
との差圧が大きくなって、バックアップリング11から
ロッドシール10に大きな付勢力が加わるような場合
は、ロッドガイド3に設けた隔壁18がその付勢力を分
担し、結果として、ロッドシール10がロッド2に強く
押し付けられることはなくなる。
【0007】ところで、ロッドシール10とロッド2と
の間の接触面圧分布は、理想的には、同じ図7の左側に
示す圧力分布グラフのように、高圧側の接触限界点Aの
付近で面圧が最大となり、低圧側の接触限界点Bの付近
で面圧が最小となるゆるやかなカーブを描くことが望ま
しく、このような接触面圧分布となる場合には、シリン
ダ内室12から油溜室13側へごくわずかに油漏れが生
じるだけとなり、所望のシール性能が確保されるように
なる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記バ
ックアップリング11とロッドシール10との間に隔壁
18を介在させた新たなシール構造によれば、ロッドシ
ール10とロッドガイド3の蓋体16との寸法交差によ
り、図8に示すように、組付状態で、ロッドシール10
の段差部15内の段差面15aと隔壁18の先端面18
aとの間、すなわちロッドシール10と隔壁18との当
接面にわずかの隙間δ1 が形成され()、あるいはロ
ッドシール10の前端面10aと前記ロッドガイド3の
低圧側シール受面3aとの間にわずかの隙間δ2 が形成
される()ことが多い。また、組付状態で前記隙間δ
1 またはδ2 が存在しなくても、フッ素樹脂で形成され
ているロッドシール10と鋼材で形成されているロッド
ガイド3との間に大きな線膨張係数の差があるため、使
用中の摩擦熱などにより温度が上昇すると、この線膨張
係数の差により前記隙間δ1 またはδ2 が形成されるよ
うになる。
【0009】そして、図8に示すように、ロッドシー
ル10と隔壁18との当接面に隙間δ1 が形成される
と、上記した高圧側と低圧側との差圧によってロッドシ
ール10の前端部がロッドガイド3の低圧側のシール受
面3aに強く押付けられ、この結果、ロッドシール10
の前端部がつぶれて、同図に示す圧力分布グラフのよう
に、高圧側の接触限界点A付近の面圧が低下する一方
で、低圧側接触限界点B付近の面圧が上昇し、その接触
面圧分布が上記した理想のカーブから大きくずれ、シー
ル性能が低下して多量の油漏れが生じる。
【0010】一方、図8に示すように、ロッドシール
10の前端面10aとロッドガイド3の低圧側のシール
受面3aとの間に隙間δ2 が形成されると、ロッドシー
ル10にその後端側(高圧側)を半径内方へ寄せる方向
のモーメントが働き、ロッドシール10がその後端側を
縮径させるように変形し、その結果、高圧側の接触限界
点A付近の面圧が異常に高まって、その接触面圧分布が
上記した理想のカーブから大きくずれ、ロッドシール1
0の摩耗が急激に進行するようになる。
【0011】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたもので、その目的とするところは、寸法誤差や熱膨
張差によらずロッドシールとロッドとの間に常に理想の
接触面圧分布を得られるようにし、もって安定したシー
ル性能の確保とロッドシールの摩耗寿命の延長とに寄与
するシール装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、ロッドを摺動自在にガイドし、低圧側と
高圧側とを画成するロッドガイドに設けられ、前記ロッ
ドと前記ロッドガイドとの間をシールするシール装置で
あって、前記ロッドに摺接するロッドシールと該ロッド
シールを前記ロッド側へ弾発付勢するバックアップリン
グとからなる二重シールを備えると共に、該二重シール
を前記ロッドガイドの内周に形成された環状溝内に配置
し、前記ロッドシールの外周に設けられた段差に、前記
環状溝の低圧側シール受面から高圧側シール受面に延び
て設けられた隔壁を収容し、該隔壁によって前記ロッド
シールと前記パックアップリングとを部分的に隔離した
ものにおいて、前記隔壁と前記ロッドシールの段差との
軸方向当接面の少なくとも一方に係合突起を設け、該係
合突起を相手側に係合させるようにしたことを特徴とす
る。また、ロッドシールは高圧側から圧力受けたときに
変形し、この変形によって係合突起が前記ロッドシール
の径方向の移動を規制するようになっていることを特徴
とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。図1は、本発明の第1の実施
の形態としてのロッドのシール装置を示したものであ
る。なお、本シール装置は、前出図6に示した油圧シリ
ンダに適用したもので、その基本構造は前出図7に示し
たものと同一であるので、以下に述べる各実施の形態に
おいては、図7に示した部分と同一部分には、同一符号
を付すこととする。本第1の実施の形態の特徴とすると
ころは、ロッドガイド3を構成する蓋体17に設けた隔
壁18の先端面18aに周方向に延びる突起(係合突
起)20を形成し、この突起20を前記ロッドシール1
0に設けられた段差部15内の段差面15aに部分的に
当接(係合)させるようにした点にある。突起20は、
ここでは断面半円形をなし、隔壁18の先端面18aの
幅よりも十分小さくなるようにその基部側の厚さが設定
されている。なお、この突起20は、周方向に連続して
形成しても、あるいは周方向に断続的に形成しても良い
ものである。一方、ロッドシール10は、前記突起20
に段差面15aを当接させた状態において、その前端面
10aをロッドガイド3の低圧側シール受面3aにわず
か接触させ、またはわずか離間させるように、その段差
部15の長さ(深さ)が設定されている。
【0014】本第1の実施の形態においては、前出図6
に示した高圧側のシリンダ内室12と低圧側の油溜室1
3との差圧が大きくなると、ロッドシール10はロッド
ガイド3の蓋体17側(低圧側シール受面3a側)へ強
い押圧力を受けて圧縮変形し、図1に示すように隔壁1
8の先端面18aに設けた突起20がロッドシール10
の段差面15aに食い込む。この結果、ロッドシール1
0は、前記突起20の食い込みの分だけ低圧側へ移動
(前進)し、その前端部がロッドガイド3の低圧側シー
ル受面3aに押付けられる。すなわち、ロッドシール1
0に加わる押圧力は、該ロッドシール10の、突起20
に対する接触部すなわち隔壁18に対する当接面とロッ
ドガイド3の低圧側シール受面3aとの接触部との二箇
所に分散され、これによりロッドシール10の前端部
が、前出図8に示したように大きくつぶれたり、また
はその全体が、前出図8に示したように後端側を縮径
させる状態に変形、すなわち、ロッドシール10は径方
向へ移動することはなくなる。すなわち、ロッドシール
10とロッド2との接触面圧分布は、図1の左側に示す
圧力分布グラフのように、高圧側の接触限界点Aの付近
で面圧が最大となり、低圧側の接触限界点Bの付近で面
圧が最小となるゆるやかなカーブを描き、理想の接触面
圧分布が得られるようになる。
【0015】なお、上記第1の実施の形態における突起
20は、図2に示すように、上記隔壁18に代えて、ロ
ッドシール10の段差面15aに設けるようにしても良
いものである。この場合は、高圧側と低圧側との差圧が
大きくなると、ロッドシール10に設けた突起20が隔
壁18の先端面18aに強く押圧されて圧縮変形し、こ
の結果、第1の実施の形態と同様にロッドシール10が
低圧側へ移動(前進)して、その前端部がロッドガイド
3の低圧側シール受面3aに押付けられ、ロッドシール
10に加わる押圧力は、第1の実施の形態と同様に、該
ロッドシール10の、隔壁18に対する当接面とロッド
ガイド3の低圧側シール受面3aとの接触部との二箇所
に分散されると共に、ロッドシール10は、突起20と
先端面18aとの間の摩擦力によって径方向へ移動する
こともない。これにより、ロッドシール10とロッド2
との接触面圧分布は、図2の左側に示す圧力分布グラフ
のように理想の状態となる。
【0016】図3は、本発明の第2の実施の形態を示し
たものである。本第2の実施の形態の特徴とするところ
は、ロッドガイド3を構成する蓋体17に設けた隔壁1
8の先端面に、半径方向に傾斜する傾斜面21を形成
し、この傾斜面21の頂点(係合突起)21aを前記ロ
ッドシール10に設けられた段差部15内の段差面15
aに部分的に当接させるようにした点にある。この場
合、傾斜面21は、隔壁18の外周側に向けて下方傾斜
するように設定するのが望ましく、したがって、傾斜面
21の頂点21aの外周縁部がロッドシール10の段差
面15aに部分接触するようになる。
【0017】本第2の実施の形態においては、高圧側と
低圧側との差圧が大きくなると、隔壁18に形成された
傾斜面21の頂点21aがロッドシール10の段差面1
5aに食い込み、この結果、第1の実施の形態と同様に
ロッドシール10が低圧側へ移動して、その前端部がロ
ッドガイド3の低圧側シール受面3aに押付けられる。
すなわち、ロッドシール10に加わる押圧力は、第1の
実施の形態と同様に、該ロッドシール10の、隔壁18
に対する当接面とロッドガイド3の低圧側シール受面3
aとの接触部との二箇所に分散され、また、ロッドシー
ル10は径方向へ移動することもないので、これによ
り、ロッドシール10とロッド2との接触面圧分布は、
図3の左側に示す圧力分布グラフのように理想の状態と
なる。
【0018】なお、上記第2の実施の形態における傾斜
面21は、図4に示すように、上記隔壁18に代えて、
ロッドシール10の段差面15aに設けるようにしても
良いものである。この場合、傾斜面21は、ロッドシー
ル10の外周側に向けて上方傾斜するように設定するの
が望ましい。この場合は、高圧側と低圧側との差圧が大
きくなると、ロッドシール10に形成された傾斜面21
の頂点21aが隔壁18の先端面18aに強く押されて
圧縮変形する。この結果、第2の実施の形態と同様にロ
ッドシール10が低圧側へ移動して、その前端部がロッ
ドガイド3の低圧側シール受面3aに押付けられる。す
なわち、ロッドシール10に加わる押圧力は、第2の実
施の形態と同様に、該ロッドシール10の、隔壁18に
対する当接面とロッドガイド3の低圧側シール受面3a
との接触部との二箇所に分散され、また、ロッドシール
10は径方向へ移動することもないので、これにより、
ロッドシール10とロッド2との接触面圧分布は、図4
の左側に示す圧力分布グラフのように理想の状態とな
る。
【0019】図5は、本発明の第3の実施の形態を示し
たものである。本第3の実施の形態の特徴とするところ
は、ロッドガイド3を構成する蓋体17に設けた隔壁1
8の先端面18aに周方向に延びる環状の凸部(係合突
起)22を突出形成すると共に、ロッドシール10に設
けられた段差部15内の段差面15aに前記凸部22を
嵌合させる凹部23を形成し、隔壁18とロッドシール
10とを、相互に凸部22と凹部23とを嵌合させて、
凹部22の底で相互に係合させるようにした点にある。
この場合、ロッドシール10は、その前端部がロッドガ
イド3のシール受面3aから離間するように、その段差
部15の長さ(深さ)が設定されている。
【0020】本第3の実施の形態においては、高圧側と
低圧側との差圧が大きくなって、ロッドシール10に、
前出図8に示したごとき、その後端側を半径内方へ寄
せるモーメントが働いても、凸部22と凹部23との嵌
合部内で、相互に側面同士が接触してロッドシール10
の径方向への移動が拘束される。すなわち、ロッドシー
ル10の全体的な形状変化が抑制され、この結果、ロッ
ドシール10とロッド2との接触面圧分布は、図5の左
側に示す圧力分布グラフのように理想の状態となる。
【0021】なお、上記第3の実施の形態における凸部
22と凹部23とは相互に相手側に、すなわち、凸部2
2はロッドシール10の段差面15aに、凹部23は隔
壁15の先端面15aにそれぞれ設けるようにしても良
いもので、この場合も、第3の実施の形態と同様の作用
効果を奏する。
【0022】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明に係るロッ
ドのシール装置によれば、ロッドガイドに設けた隔壁と
ロッドシールの段差との軸方向当接面の少なくとも一方
に係合突起を設け、該係合突起を相手側に係合させるよ
うにしたので、ロッドシールとロッドとの間に常に理想
の接触面圧分布が得られるようになり、安定したシール
性能を確保できるばかりか、ロッドシールの摩耗寿命の
可及的延長を達成できる。また、ロッドシールの前端面
とロッドガイドの低圧側シール面とを、必ずしも接触さ
せなくても良いので、両者を高精度に形成する必要がな
くなり、製造コストの低減を達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態としてのロッドのシ
ール装置の構造を示す断面図である。
【図2】本第1の実施の形態の変形例としてのシール構
造を示す断面図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態としてのロッドのシ
ール装置の構造を示す断面図である。
【図4】本第2の実施の形態の変形例としてのシール構
造を示す断面図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態としてのロッドのシ
ール装置の構造を示す断面図である。
【図6】従来のロッドのシール装置の一例の全体構造を
示す断面図である。
【図7】従来のロッドのシール装置の他の構造を示す断
面図である。
【図8】従来のシール装置における不都合発生状態を示
す断面図である。
【符号の説明】
1 シリンダ 2 ロッド 3 ロッドガイド 3a ロッドガイドの低圧側シール受面 7 環状室 8 二重シール 10 ロッドシール 15a ロッドシールの段差面 16 ロッドガイドの本体 17 ロッドガイドの蓋体 18 隔壁 18a 隔壁の先端面 20 突起(係合突起) 21 傾斜面 22 凸部 (係合突起) 23 凹部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロッドを摺動自在にガイドし、低圧側と
    高圧側とを画成するロッドガイドに設けられ、前記ロッ
    ドと前記ロッドガイドとの間をシールするシール装置で
    あって、前記ロッドに摺接するロッドシールと該ロッド
    シールを前記ロッド側へ弾発付勢するバックアップリン
    グとからなる二重シールを備えると共に、該二重シール
    を前記ロッドガイドの内周に形成された環状溝内に配置
    し、前記ロッドシールの外周に設けられた段差に、前記
    環状溝の低圧側シール受面から高圧側シール受面に延び
    て設けられた隔壁を収容し、該隔壁によって前記ロッド
    シールと前記パックアップリングとを部分的に隔離した
    ものにおいて、 前記隔壁と前記ロッドシールの段差との軸方向当接面の
    少なくとも一方に係合突起を設け、該係合突起を相手側
    に係合させるようにしたことを特徴とするロッドのシー
    ル装置。
  2. 【請求項2】 ロッドシールは高圧側から圧力を受けた
    ときに変形し、この変形によって係合突起が前記ロッド
    シールの径方向の移動を規制するようになっていること
    を特徴とする請求項1に記載のロッドのシール装置。
JP10166205A 1988-05-29 1998-05-29 ロッドのシール装置 Pending JPH11344120A (ja)

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