JP2005337440A - シール構造及び油圧シリンダのシール構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】 高圧負荷状態で使用されても油漏れや、潤滑不良を起すことなく高いシール性を長期間維持できる油圧シリンダのシール構造を提供する。
【解決手段】 ピストンロッド3に取付けられたピストンをシリンダ2内に移動自在に設け、このピストンに形成した環状溝10内に互いに隣接配置されたパッキン7及びバックアップリング21を収容し、上記パッキン7をピストンロッド3の周面に摺接して上記シリンダ2とピストンロッド3と間の摺動隙間をシールする油圧シリンダのシール構造において、上記パッキン7は内周側コーナーにヒール部11を有する環状の基部12と、この基部12の内周側から立上がり内周面でピストンロッド3に摺接して前記隙間をシールするメインリップ14とを備え、上記バックアップリング21には上記基部の内周側コーナーのヒール部に近接又は隣接すると共に、圧力作用時における上記ヒール部の内周方向への変形を規制する変形規制部材を設けたことを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】 ピストンロッド3に取付けられたピストンをシリンダ2内に移動自在に設け、このピストンに形成した環状溝10内に互いに隣接配置されたパッキン7及びバックアップリング21を収容し、上記パッキン7をピストンロッド3の周面に摺接して上記シリンダ2とピストンロッド3と間の摺動隙間をシールする油圧シリンダのシール構造において、上記パッキン7は内周側コーナーにヒール部11を有する環状の基部12と、この基部12の内周側から立上がり内周面でピストンロッド3に摺接して前記隙間をシールするメインリップ14とを備え、上記バックアップリング21には上記基部の内周側コーナーのヒール部に近接又は隣接すると共に、圧力作用時における上記ヒール部の内周方向への変形を規制する変形規制部材を設けたことを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、油圧シリンダ又は油圧緩衝器等に利用されるシール構造に関し、例えば、シリンダ側に設けられてピストンロッドとシリンダとの間の摺動隙間をシールする油圧シリンダのシール構造に関する。
従来より、この種の油圧シリンダのシール構造としては、特許文献1に示すものを例示することができる。
この油圧シリンダは、図3に示すように、両端が塞がれたシリンダ31内に二つの油室32、33を区画するピストン34が移動自在に設けられ、このピストン34の一端に取付けられたピストンロッド35を上記シリンダ31に貫通させると共に、このシリンダ31におけるピストンロッド35の貫通孔39にはピストンロッド35とシリンダ31との摺動隙間を油密的にかつ摺動可能にシールするシール構造36が設けられている。
又、シリンダ31には各油室32,33に連通する油路37,38がそれぞれ設けられ、外部の図示しない油圧源からの作動油を油路37を介して油室32に供給すると共に、油室33を油路38を介して図示しない外部のタンクに連通することで、ピストンロッド35を収縮させる一方、油圧源からの作動油を油路38を介して油室33に供給すると共に、油室32を油路を37介して外部のタンクに連通することで、ピストンロッド35を伸長させるようになっている。
ところで、シリンダ31におけるピストンロッド35の貫通孔39内周には図4に示すように、2本の環状溝40、41と、シリンダ31の外側に臨む環状切欠部42とが設けられている。
この環状溝40,41内及び環状切欠部42内には上記シール構造36、即ち、油室O側の環状溝40内にはウレタン樹脂等よりなる第一のUパッキン43が、又、大気側の環状溝41内には同じくウレタン樹脂等よりなる第二のUパッキン44とその背面側のバックアップリング47が、そして、環状切欠部42内にはワイパーシール45がそれぞれ装着されている。
第一のUパッキン43は、油室O側の高圧を受けるバッファシールとして機能するものであり、ピストンロッド35の表面と摺接するリップ部43aを備えている。
第二のUパッキン44は、ピストンロッド35の表面に付着して大気側へ出る油膜の厚みを制御するものであり、内周面にヒール部44aを有する環状の基部44bと、基部44bの外周側に立設された外周リップ46と、同じく基部44bの内周側に立設されたメインリップ44cと、このメインリップ44cの内周に設けられた断面三角形状をなすリップ部44dとから構成されている。
従って、このリップ部44dの反基部44b側の傾斜面でピストンロッド35の表面に付着して外部に出る油膜の厚みを制御すると共に、基部44b側の傾斜面でピストンロッド35の表面に付着してシリンダ31内に引き込まれる油膜の厚みを制御している。
このように構成されたシール構造36では、ピストンロッド35の進退動作に伴って油室O側の圧力が上がった場合、第二のUパッキン44におけるメインリップ44cのリップ部44dで作動油が外部に漏れるのを防止すると共に、ピストンロッド35の表面に付着して外部に残る油膜の厚みを制御している。
特開2004−60723号公報(図5,図6)
上記のように構成された油圧シリンダのシール構造においては、特に問題がある訳ではないが、以下に示す課題の発生が考えられる。
即ち、第二のUパッキン44の背面側に隣接配置したバックアップリング47はこのUパッキン44の背面側が貫通孔39に食い込むのを防止することをその目的としており、矩形断面に形成されている。
しかしながら、バックアップリング47は、その内周面がピストンロッド35に強く摺接すると、バックアップリング47のピストンロッド35に対する接触面圧が上がり、ピストンロッド35の表面に付着した油膜を掻き取ってしまうので、そうならないように常に僅かな隙間Hができるような内径に形成されている。
ところが、油圧シリンダ31の作動状態における高圧負荷が予め想定された値よりも異常に高いときや、この高圧負荷が長時間続く場合、図5に示すように、上記した僅かな隙間Hへ第二のUパッキン44のヒール部44aが変形して押し込まれることが想定される。
この場合には、ヒール部44aのピストンロッド35に対する接触面圧が高くなり、面圧勾配の増加と共に、ピストンロッド35の縮み行程でピストンロッド35表面の油膜を掻き取ることが考えられる。
従って、ピストンロッド35表面は、所謂ドライ状態となり、油引き込み性低下による油漏れの発生や、潤滑不良によるヒール部44aの磨耗を引き起こす可能性がある。
又、上記の高圧負荷時、第二のUパッキン44全体が上記の僅かな隙間H方向へ向って変形するため、内部発生応力が高くなって短時間でへたりが生じ易くなり、Uパッキン44自体の寿命を縮めることにも繋がる。
そこで、本発明は、上記の問題点を解決するために創案されたものであって、その目的は、高圧負荷状態で使用されても油漏れや、潤滑不良を起すことなく高いシール性を長期間維持できる油圧シリンダのシール構造を提供することである。
上記の目的を達成するため、本発明の一つの手段は、固定部材内に可動部材を移動自在に挿入し、固定部材に形成した環状溝内にパッキンとこのパッキンをバックアップするバックアップリングを収容し、パッキンを可動部材の周面に摺接しながら当該固定部材と可動部材との間の隙間をシールするシール構造において、上記パッキンは環状の基部と基部から立上るメインリップとを備え、上記バックアップリングの内周側に上記隙間に近接した位置で上記パッキンの基部側コーナーのヒール部と対向させながら圧力作用時における上記ヒール部の内周方向への変形を規制する変形規制部材を連設させたことを特徴とする。
同じく他の手段は、固定部材内に可動部材を移動自在に挿入し、可動部材に形成した環状溝内にパッキンとこのパッキンをバックアップするバックアップリングを収容し、パッキンを固定部材の周面に摺接しながら当該固定部材と可動部材との間の隙間をシールするシール構造において、上記パッキンは環状の基部と基部から立上るメインリップとを備え、上記バックアップリングの外周側に上記隙間に近接した位置で上記パッキンの基部側コーナーのヒール部と対向させながら圧力作用時における上記ヒール部の外周方向への変形を規制する変形規制部材を連設させたことを特徴とする。
本発明によれば、バックアップリングに圧力作用時におけるパッキンの基部の内周方向又は外周方向への変形を規制する変形規制部材を設けたので、上記圧力作用時に基部が内周又は外周側に向かって変形してもこの変形規制部材によってその変形が規制される。
従って、従来のように、例えば、基部のヒール部が可動部材たるピストンロッドと固定部材たるシリンダとの隙間に押し込まれてこのヒール部のピストンロッドに対する接触面圧を高くすることで、ピストンロッド表面をドライ状態とし、油引き込み性低下による油漏れの発生や、潤滑不良による基部の磨耗を引き起こす可能性を確実に払拭できるので、高圧負荷状態で使用されても油漏れや、潤滑不良を起すことなく高いシール性を長期間維持することができる。
本発明は、油圧シリンダ又は油圧緩衝器に利用するシール構造であって、その基本的構成は、例えば固定部材たるシリンダ内に可動部材たるピストンロッドを移動自在に挿入し、固定部材に形成した環状溝内にパッキンとこのパッキンをバックアップするバックアップリングを収容し、パッキンを可動部材の周面に摺接しながら当該固定部材と可動部材との間の隙間をシールするシール構造であって、上記パッキンは環状の基部と基部から立上るメインリップとを備え、上記バックアップリングの内周側に上記隙間に近接した位置で上記パッキンの基部側コーナーのヒール部と対向させながら圧力作用時における上記ヒール部の内周方向への変形を規制する変形規制部材を連設させたものである。
同じく、固定部材たるシリンダ内に可動部材たるピストンを移動自在に挿入し、可動部材に形成した環状溝内にパッキンとこのパッキンをバックアップするバックアップリングを収容し、パッキンを固定部材の周面に摺接しながら当該固定部材と可動部材との間の隙間をシールするシール構造であって、上記パッキンは環状の基部と基部から立上るメインリップとを備え、上記バックアップリングの外周側に上記隙間に近接した位置で上記パッキンの基部側コーナーのヒール部と対向させながら圧力作用時における上記ヒール部の外周方向への変形を規制する変形規制部材を連設させたことを特徴とする。
以下に、本発明を高圧建機用油圧シリンダのシール構造に具体化した実施の形態を図に基づいて説明する。
このシール構造1は、シリンダ2におけるピストンロッド3の貫通孔4内周の最も油室O側に配置された第一のUパッキン5と、大気側に配置されたワイパーシール6と、これらの間に配置された本発明の第二のUパッキン7及びバックアップリング21とから構成されており、以下、これらについて詳述する。
第一のUパッキン5は、シリンダ2におけるピストンロッド3の貫通孔4内周の最も油室O側に形成された第一の環状溝8に装着されており、ウレタン樹脂等の合成樹脂や、天然又は合成ゴムで形成されている。
この第一のUパッキン5は、油室O側の高圧を受けるバッファシールとして機能するものであり、ピストンロッド3の表面と摺接するリップ部9を備えている。
第二のUパッキン7及びバックアップリング21は、バックアップリング21が大気側となるように隣接配置されており、上記第一の環状溝8よりも大気側に形成された第二の環状溝10に装着されている。
この第二のUパッキン7は、内周側コーナーにヒール部11を有する環状の基部12と、この基部12の外周側から立上り、外周面が第二の環状溝10に当接する環状の外周リップ13と、基部12の内周側から立上がり、内周面でピストンロッド3に摺接してシリンダ2とピストンロッド3との間の隙間をシールする同じく環状のメインリップ14と、このメインリップ14の内周側先端に内側に向って突出形成されたリップ部15とを備えている。
バックアップリング21は、矩形断面に形成されたリング状の本体部22と、この本体部22の油室O側下面の内周側から第二のUパッキン7側へ向かって突出形成された本発明の特徴的構成である変形規制部材としてのリング状のリング部材17とから構成されている。
このリング部材17は、上記基部12の内周側で前記隙間に近接した部分に配置されると共に、基部12のヒール部11内周面と略同一形状で中央の折れ点部分17a及び両端部が円弧状に面取り加工された外周面を有する断面三日月状に形成されている。
又、第二のUパッキン7は、ウレタン樹脂等の合成樹脂や、天然又は合成ゴムで一体形成されており、リング部材17を一体形成したバックアップリング21は、この第二のUパッキン7の材質よりも剛性、強度及び耐クリープ性に優れた熱可塑性樹脂で形成されている。
従って、圧力作用時におけるパッキン7の内周側への変形をこのリング部材17で規制すると共に、上記の外周面の形状によってヒール部11がリング部材17の外周面に穏やかに接触することにより、密封性を左右するロッド接触面圧分布へ与える影響を小さくするようになっている。
又、リング部材17の折れ点部分17aと対向する内周面が円弧状に面取り加工されており、上記パッキン本体16の変形規制時にこの部分がピストンロッド3とシリンダ2の貫通孔4との僅かな隙間Hに押し込まれにくいようになっている。
ワイパーシール6は、シリンダ2におけるピストンロッド3の貫通孔4内周の最も大気側に形成された環状切欠部18に装着されており、図示はしないが、大気側に臨むダストリップ部と、油室側に臨むオイルリップ部とを備えている。
このように構成された油圧シリンダのシール構造1では、第一のUパッキン5のリップ部9がピストンロッド3の表面に摺接しているので、例えば、ピストンロッド3の伸長行程においては、ピストンロッド3の表面に付着した油膜を適宜の厚さに制御すると共に、油室O側の高圧を減圧して第二のUパッキン7に加える。
この減圧された圧力が予め想定された値よりも異常に高いときや、この圧力負荷が長時間続く場合、第二のUパッキン7自体が内周方向へ変形し、基部12のヒール部11がピストンロッド3とバックアップリング21との僅かな隙間Hに押し込まれようとする。
ところが、このヒール部11と近接した部分には変形規制部材としてのリング部材17がバックアップリング21の下面の内周側から突出形成されているので、図2に示すように、上記ヒール部11は、リング部材17の外周面に当接され、その以上の変形が規制される。
このため、従来のように、ヒール部11がピストンロッド3とバックアップリング21との隙間に押し込まれてヒール部11のピストンロッド3に対する接触面圧を高くし、面圧勾配の増加と共に、ピストンロッド3の縮み行程でピストンロッド3表面の油膜を掻き取るとことを防止できる。
従って、ピストンロッド3表面がドライ状態となり、油引き込み性低下による油漏れの発生や、潤滑不良によるヒール部11の磨耗を引き起こす可能性を確実に払拭できるので、高圧負荷状態で使用されても油漏れや、潤滑不良を起こすことなく高いシール性を長期間維持することができる。
又、リング部材17の外周面が上記ヒール部11内周面と略同一形状で中央の折れ点部分17a及び両端部が円弧状に面取り加工された外周面を有する断面三日月状に形成されているので、上記第二のUパッキン7の変形時にはそのヒール部11がこの外周面に穏やかに接触し、密封性を左右するロッド接触面圧分布へ与える影響を小さくできる。
又、リング部材17の折れ点部分17aと対向する内周面が円弧状に面取り加工されているので、この部分が上記第二のUパッキン7の変形規制時にピストンロッド3とバックアップリング21との僅かな隙間Hに押し込まれにくい。
又、リング部材17を一体形成したバックアップリング21を第二のUパッキン7の材質よりも剛性、強度及び耐クリープ性に優れた熱可塑性樹脂で形成したので、第二のUパッキン7が先に変形することになり、リング部材17自体の変形を最小限に留めることができる。
又、リング部材17を上記基部12の内周面に近接するよう配置したので、内圧の変化で第二のUパッキン7が大きな断面変化を起こしても、この変化によってヒール部11とリング部材17とが不規則な接触を起こし、例えば、ヒール部11を破損させると言ったことを確実に防止できる。
尚、本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、例えば、次のように変更して具体化することも可能である。
1)本実施の形態では、第二のUパッキン7の油室O側に第一のUパッキン5を備えたシール構造1に具体化したが、これに限定されるものではなく、第二のUパッキン7のみを備えたシール構造1に具体化しても良い。
2)本実施の形態では、シリンダ2におけるピストンロッド3の貫通孔4内周面に設けたシール構造1に具体化したが、これに限定されるものではなく、ピストンの外周側に設けられてシリンダ内周面との間をシールするシール構造に具体化しても良い。
3)本実施の形態では、高圧建機用油圧シリンダのシール構造1を示したが、これに限定されるものではなく、一般的な油圧シリンダのシール構造に具体化しても良い。
2 シリンダ
3 ピストンロッド
7 第二のUパッキン(パッキン)
11 ヒール部
12 基部
14 メインリップ
15 リップ
17 リング部材(変形規制部材)
17a 折れ点部分
21 バックアップリング
3 ピストンロッド
7 第二のUパッキン(パッキン)
11 ヒール部
12 基部
14 メインリップ
15 リップ
17 リング部材(変形規制部材)
17a 折れ点部分
21 バックアップリング
Claims (7)
- 固定部材内に可動部材を移動自在に挿入し、固定部材に形成した環状溝内にパッキンとこのパッキンをバックアップするバックアップリングを収容し、パッキンを可動部材の周面に摺接しながら当該固定部材と可動部材との間の隙間をシールするシール構造において、上記パッキンは環状の基部と基部から立上るメインリップとを備え、上記バックアップリングの内周側に上記隙間に近接した位置で上記パッキンの基部側コーナーのヒール部と対向させながら圧力作用時における上記ヒール部の内周方向への変形を規制する変形規制部材を連設させたことを特徴とするシール構造。
- 固定部材内に可動部材を移動自在に挿入し、可動部材に形成した環状溝内にパッキンとこのパッキンをバックアップするバックアップリングを収容し、パッキンを固定部材の周面に摺接しながら当該固定部材と可動部材との間の隙間をシールするシール構造において、上記パッキンは環状の基部と基部から立上るメインリップとを備え、上記バックアップリングの外周側に上記隙間に近接した位置で上記パッキンの基部側コーナーのヒール部と対向させながら圧力作用時における上記ヒール部の外周方向への変形を規制する変形規制部材を連設させたことを特徴とするシール構造。
- ピストンロッドに取付けられたピストンをシリンダ内に移動自在に設け、このピストンに形成した環状溝内に互いに隣接配置されたパッキン及びバックアップリングを収容し、上記パッキンをピストンロッドの周面に摺接して上記シリンダとピストンロッドと間の摺動隙間をシールする油圧シリンダのシール構造において、上記パッキンは内周側コーナーにヒール部を有する環状の基部と、この基部の内周側から立上がり内周面でピストンロッドに摺接して前記隙間をシールするメインリップとを備え、上記バックアップリングには上記基部の内周側コーナーのヒール部に近接又は隣接すると共に、圧力作用時における上記ヒール部の内周方向への変形を規制する変形規制部材を設けたことを特徴とする油圧シリンダのシール構造。
- 変形規制部材は基部のヒール部内周面と略同一形状で中央の折れ点部分及び両端部が円弧状に面取りされた外周面を有する三日月状のリング部材であり、バックアップリングと一体成形されている請求項3記載の油圧シリンダのシール構造。
- 変形規制部材は断面三日月状のリング部材であり、折れ点部分と対向する内周面が円弧状に面取り加工されている請求項3又は4記載の油圧シリンダのシール構造。
- 変形規制部材はパッキンを構成する材料よりも剛性、強度及び耐クリープ性に優れた熱可塑性樹脂で形成されている請求項1、2、3、4、又は5記載の油圧シリンダのシール構造。
- ピストンロッドに取付けられたピストンをシリンダ内に移動自在に設け、このピストンに形成した環状溝内に互いに隣接配置されたパッキン及びバックアップリングを収容し、上記パッキンをシリンダの周面に摺接して上記シリンダとピストンと間の摺動隙間をシールする油圧シリンダのシール構造において、上記パッキンは内周側コーナーにヒール部を有する環状の基部と、この基部の外周側から立上がり外周面でシリンダに摺接して前記隙間をシールするメインリップとを備え、上記バックアップリングには上記基部の外周側コーナーのヒール部に近接又は隣接すると共に、圧力作用時における上記ヒール部の外周方向への変形を規制する変形規制部材を設けたことを特徴とする油圧シリンダのシール構造。
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