JP2607200Y2 - 液体を収容する袋体 - Google Patents

液体を収容する袋体

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JP2607200Y2 JP1993013178U JP1317893U JP2607200Y2 JP 2607200 Y2 JP2607200 Y2 JP 2607200Y2 JP 1993013178 U JP1993013178 U JP 1993013178U JP 1317893 U JP1317893 U JP 1317893U JP 2607200 Y2 JP2607200 Y2 JP 2607200Y2
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秀幸 宇佐美
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、内側を低融点層とする
融点の異なる複層・薄肉の軟質・筒状の袋部材をプラス
チック製の口部材の外周部に周状の熱溶着によって液密
に取り付けてなる液体を収容する袋体に関する。ここ
で、液体としては、アイライナ−、リップカラ−、ファ
ンデ−ションクリ−ムなどの化粧料、墨液、絵具等の筆
記料、マヨネ−ズ、トマトケチャップ、マスタ−ド、食
用油等の料理料、その他、機械油、歯磨き剤などを例示
できる。
【0002】
【従来の技術】上記した種の液体を収容する袋体につい
ては、本考案者が先に提示したものがある(実開平3−
29453号公報参照)。即席ラ−メンの液体調味料入
れとされているものなどに一例を見られるような、収容
する液体自体の重みなどによって容易に変形する袋体に
おいては、自己形状安定性が乏しいので、上記のような
口部材の利用によって、形状的に種々の要求を満足で
き、所望の変形容易性を満足し、液漏れも十分に防止で
きるなどといった利点を有する袋体としたものである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】口部材の外周部に袋部
材を嵌め熱溶着によって一体にするという工程を経る場
合、熱溶着時の温度や時間など、条件を自由に設定でき
れば、勿論、品質的に満足なものを得ることは容易であ
る。しかし、例えば、量産を考慮した熱溶着をしようと
する場合、あるいは、準備する袋部材の寸法が大きくば
らついていたり、複数種の口部材に対して一種の袋部材
を適用しようとする場合など、溶着部における液漏れを
十分に防止できないものが不良品として発生することも
あり得ないことではない。
【0004】そこで、上述した本考案者による先の提案
に対して製造容易性の観点から更に工夫を施したのが本
考案である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、内側を低融点
層とする融点の異なる複層・薄肉の層の、低融点層を合
掌状に熱溶着して形成された溶着端部を有する軟質・筒
状の袋部材をプラスチック製の口部材の外周部に周状の
熱溶着によって液密に取り付けてなる液体を収容する袋
体において、前記熱溶着による周状の部分を、少なくと
も複数個の周状凹部によりなすとともに、これらの周状
凹部を、1回熱溶着部と2回熱溶着部とが交互に位置す
るものとして設け、2回熱溶着部のところに前記溶着端
部を位置させてなることを特徴とする液体を収容する袋
体を要旨とする。
【0006】
【実施例】添付図面に基づき一例の説明をする。まず、
一形状例を示す図1において、袋体Aは袋部材1と口部
材2とよりなる。袋部材1は、例えば、即席ラ−メンな
どの液体調味料を収容する袋体とか買物を入れるのに使
用するビニ−ル袋のように極めて軟質のもので、内側を
低融点層とする融点の異なる複層・薄肉のものである。
参照符号1aで端部を示すが、図示の袋部材1は、この
内側の低融点層を合掌状に熱溶着して筒状のものとなっ
ている。もともと袋状に作製されたものを用いてもよい
が、例えば、厚さ約60μmの低密度ポリエチレン層の
上にポリ塩化ビニリデンの薄層、更にその上にポリプロ
ピレンの層を設け、全体として約80μmの厚さとなっ
たものとか、中間層としてアルミニウムの蒸着層を有す
るものなど、複層・薄肉のフィルムが多数種市販されて
いるので、用途に応じて適宜選択できる利点がある。
尚、下端部が未封状態になっている図示の袋部材1は、
液体収容後、熱溶着により封される。
【0007】袋部材1は口部材2の外周部2aに周状の
熱溶着により取り付けられている。図示の3個の周状凹
部1bは、この熱溶着の周状性を確実にする一手段とし
て示したもので、即ち、幅広・均一の熱溶着をするより
も局所的に強い熱溶着となる幅狭部分を適宜数形成した
方が周状性を確保し易い。勿論、その他部分も熱溶着さ
れてよい。
【0008】ここで、図示のものには、ドットを付した
部分とそうでない部分とがある。それぞれ、参照符号
3、4で示してあるが、ドットを付した部分が2回熱溶
着部、そうでない部分が1回熱溶着部である。これら2
回熱溶着部3と1回熱溶着部4とは交互に位置し、袋部
材1の端部1aは、この内、2回熱溶着部3のところに
位置している。一般的熱溶着方法として、加熱体の外方
からの押し当てを考えた場合、端部1aのところは端部
1aが重なる分だけ肉厚になり、袋部材1と口部材2と
の溶着のための熱の伝達が遅くなる。それゆえ、2回の
熱溶着工程を経ることで、より強固に熱溶着できる2回
熱溶着部3のところに位置させている。
【0009】また、口部材2は、この熱溶着を可能にす
るプラスチック製である。一例としては、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ナイロン、ポリアセタ−ルなどが
挙げられる。望ましくは、袋部材1の低融点層の材質と
同種のものとしておく。尚、参照符号2bは液体吐出口
を示す。
【0010】次に、図2は本考案のものの一適用例を示
す。簡略図示してあるが、袋部材1の下端部は熱溶着に
より封され、その両端は折り返してある。また、内部に
は、例えば、ファンデ−ションクリ−ムなどの液体が収
容してある。
【0011】この図2のものは吐出容器とした一例であ
る。ピストン・シリンダ−構造を有し、頭部5を押し下
げると、口部材2の液体吐出口2bのところに配した下
弁6が綴じたまま上弁7が開き、弾性体よりなる吐出先
部材8が変形して受部材9との間に隙間が形成され、こ
の隙間9から液体が吐出される。また、押圧力を解除す
ると、スプリング10により頭部5が上がり、このと
き、上弁7が綴じたまま下弁6が開き、袋部材1内に収
容した液体が吸引される。袋部材1は、この吐出による
収縮が可能な軟質性を有している。
【0012】次に、図3〜図5によって袋体Aを作製す
る一方法の説明をする。
【0013】図3において、袋部材1はまだ口部材2に
取り付けられていない。まず、袋部材1を口部材2の外
周部に嵌める。このとき、なるべく隙間を形成しない寸
法関係となるものであると好ましいが、前述したよう
に、必ずしも満足できるとは限らない。
【0014】いずれにせよ袋部材1を口部材2に嵌めた
ものに対して、図4、図5に示すように、両側から加熱
体11を押し当てる。加熱体11は3本のリブを設けた
円弧状の当接部12を有し、袋部材1の内側低融点層を
溶かすに十分な温度に加熱されている。ここで、3本の
リブが当接するところが最終的に図1に示した周状凹部
1bとなる。尚、図4を口部材2が下側に位置するよう
に描いてあるのは、口部材2を台上に載置して作業する
方が位置合わせなど容易であることを考慮したものであ
る。
【0015】加熱体11の押し当ては、図5の(a)か
ら(e)の順に2回行う。即ち、図面左右の2個の加熱
体11間に、袋部材1を口部材2に嵌めたもの(図5で
は、口部材を省略してある)を図面上下方向の移動によ
り配置し(a)、加熱体11を押し当て、この押し当て
部分を熱溶着し(b)、一旦、加熱体11を引き離し
て、袋部材1(及び、口部材2)の向きを変え(c)、
再び、加熱体11を押し当てて熱溶着し(d)、加熱体
11を引き離す(e)。このとき、袋部材1の端部1a
を、予め、袋部材1の表面にある程度沿ったものとなる
ようにしておき、(a)では、端部1aを図面右側の加
熱体11の当接部12の図面下方近傍に対応位置するも
のとし、(b)で、端部1aに、袋部材1の表面に更に
沿ったものとなる力を加熱とともに受けさせるものと
し、(c)での袋体1の向き変化は、端部1aの沿いに
順う向きに行い、また、端部1aが図面右側の加熱体1
1の当接部12の図面上方近傍に対応位置するものと
し、(d)で、端部1aを再び加熱するものとなってい
る。
【0016】あるいはまた、図示は省略するが、以上の
ような方法によるのではなく、例えば、一定幅の当接部
を離散的に有するベルト状の加熱体を一方向に移動する
ものとしておき、これに回転状態にした袋部材1(及
び、口部材2)を押し当てるといった方法によっても1
回熱溶着部と2回熱溶着部とが交互に適宜数位置するも
のを得ることができる。
【0017】
【考案の効果】製造が容易であっても液漏れなどを生じ
る不良品を多発するものであってはならない。この点、
本考案の液体を収容する袋体は、内側を低融点層とする
融点の異なる複層・薄肉の層の、低融点層を合掌状に熱
溶着して形成された溶着端部を有する軟質・筒状の袋部
材をプラスチック製の口部材の外周部に周状の熱溶着に
よって液密に取り付けてなる液体を収容する袋体におい
て、前記熱溶着による周状の部分を、少なくとも複数個
の周状凹部によりなすとともに、これらの周状凹部を、
1回熱溶着部と2回熱溶着部とが交互に位置するものと
して設け、2回熱溶着部のところに前記溶着端部を位置
させてなるので、液漏れの最大の原因となる、袋部材の
熱溶着部における皺の発生が分割されて、その分、小さ
なものとなり、また、仮に、液漏れを生じそうな部分が
存在したとしても、2回溶着による強固な熱溶着部が、
該部の存在領域の広がりを防止し、従って、不良品とな
ることを大きく抑制されたものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のものの一形状例を示す斜視図。
【図2】図1のものの一適用例を示す縦断面図。
【図3】本考案の一実施例のものを得る熱溶着の前段階
を示す斜視図。
【図4】本考案の一実施例のものを得る熱溶着の状態を
示す部分断面図。
【図5】本考案の一実施例のものを得る熱溶着の工程を
示す模式図。
【符号の説明】
A 袋体 1 袋部材 1a 端部 1b 周状凹部 2 口部材 2a 外周部 2b 液体吐出口 3 2回熱溶着部 4 1回熱溶着部 5 頭部 6 下弁 7 上弁7 8 吐出先部材 9 受部材 10 スプリング10 11 加熱体 12 当接部
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 33/36 B65D 35/02 - 35/12 B65B 7/28 B65B 51/10 - 51/14

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内側を低融点層とする融点の異なる複層
    ・薄肉の層の、低融点層を合掌状に熱溶着して形成され
    た溶着端部を有する軟質・筒状の袋部材をプラスチック
    製の口部材の外周部に周状の熱溶着によって液密に取り
    付けてなる液体を収容する袋体において、前記熱溶着に
    よる周状の部分を、少なくとも複数個の周状凹部により
    なすとともに、これらの周状凹部を、1回熱溶着部と2
    回熱溶着部とが交互に位置するものとして設け、2回熱
    溶着部のところに前記溶着端部を位置させてなることを
    特徴とする液体を収容する袋体。
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