JP2862443B2 - 積層型容器及びその製法 - Google Patents

積層型容器及びその製法

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JP2862443B2
JP2862443B2 JP24234092A JP24234092A JP2862443B2 JP 2862443 B2 JP2862443 B2 JP 2862443B2 JP 24234092 A JP24234092 A JP 24234092A JP 24234092 A JP24234092 A JP 24234092A JP 2862443 B2 JP2862443 B2 JP 2862443B2
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義幸 角田
ステファン、ダブリュー、ハーディング
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Procter and Gamble Co
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Procter and Gamble Co
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は積層型の容器、及びその
製法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、化粧料用の容器としては、チ
ューブ容器に代表される柔軟性の容器と、ガラスびんに
代表される高剛性容器とが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記した従来
のものにおいては夫々の形式固有の問題がある。即ち、
前者のチューブ容器では、使用に伴って変形が進行する
ため高級感に欠けるという問題がある。
【0004】一方、後者の高剛性容器では注出の際、容
器を倒立させなければならないため中身が出し難く、し
かも、容器内には空気が満たされることになるため、内
容物によっては酸化の虞れがある。
【0005】本発明は前記事項に鑑みてなされたもので
あり、使用に伴って形状が変形することがなく、しかも
内部に空気が残留しないため内容物の保存性に優れた積
層型容器、及びその製法を提供することを技術的課題と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は前記技術的課題
を解決するために、以下のような構成とした。即ち、可
撓性合成樹脂で形成し、口筒部から肩部を経て側面部に
至る有底の外容器内に、フィルム体で形成した内容器を
内装するとともに、外容器と内容器との間における前記
側面部の略中間点から肩部にかけた部位に熱溶解型の接
着剤を形成し、外容器の底部に空気流入用の逆止弁を設
けた。
【0007】また、前記技術的課題を解決するために、
以下のような方法とした。即ち、可撓性合成樹脂で形成
し、口筒部から肩部を経て側面部に至る有底の外容器を
用意する一方、フィルム体で前記外容器と略同形状に形
成した内容器を用意し、この内容器外面における側面部
の略中間点から肩部にかけた部位に熱溶解型の接着剤か
らなる接着層を形成した後、内容器を外容器内に装着
し、前記口筒部から加熱空気を圧送して接着剤を溶解
し、外容器と内容器とを部分的に接合する。
【0008】また上記と同じ手段の別の方法として、内
容器の外面の代わりに、外容器の内面部に熱溶着型の接
着剤からなる接着層を形成することができる。
【0009】
【作用】内容器と外容器とは接着剤により、側面部の略
中間点から肩部にかけた部位で接合されている。
【0010】ここで内容器に充填された内容物を注出す
る場合には、可撓性合成樹脂で形成された外容器をスク
イズする。すると、外容器内の空気が圧縮され、それに
伴って内容器が圧縮されて内容物が注出される。外容器
を離すと外容器の形状が元に戻るため外容器内は減圧さ
れる。すると容器の底部に設けられた逆止弁から空気が
流入し、再度注出可能な状態に復帰する。
【0011】このように、内容物は常に内容器に密接し
外気との接触面積が極めて少ないため、酸化し易い物質
でも長期に亘る保存が可能となる。また、容器の向きに
関係なく、外容器をスクイズするだけで内容物を注出で
きるため便利である。
【0012】さらに、使用に伴って内容物が減った場合
でも外容器は変形しないため高級感を維持することがで
きる。
【0013】
【実施例】本発明の実施例を図1ないし図5に基づいて
説明する。外容器4は、例えば、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン等、柔軟かつ弾力性のあるプラスチック材料を
用いて形成され、可撓性を有している。 この外容器4
は螺条を周設した口筒部1から肩部2を経て側面部3に
至る有底の形状をなしており、底部7に穿孔部を設けて
ある。この穿孔部には外気を外容器4に流入できる逆止
弁8が設けられている。
【0014】前記外容器4には、例えば、厚さが0.0
5〜0.2mm程度のポリエチレン等、柔軟かつ裂け難
いプラスチック、または耐熱性を有する積層フィルムで
形成した内容器5が内装されるようになっている。この
内容器5は、剛性のある口筒部5aが熱溶着等の手段に
より一体に接続され、前記外容器4と略同様の形状に形
成されている。前記口筒部5aは上縁に鍔部が形成さ
れ、前記口筒部1の上縁を覆うようになっている。
【0015】前記内容器5を外容器4に挿入する前に、
内容器5の外周囲に熱溶解型、所謂ホットメルトタイプ
の接着剤6を塗布する(図2)。接着剤6を前記内容器
5へ塗布する位置は、図3に示すように、内容器5の外
側面部13の略中間点から肩部12にかけた部位であ
り、内容器5を回転させながら転写したり、吹き付ける
ことにより形成され、前記接着剤は、内容器5の材料、
材質によって選定される。例えば、内容器5がポリエチ
レンフィルムの場合には、東洋ペトロライトのトプコH
−425、または同等品が適当である。
【0016】前記内容器5を外容器4に挿入する際に
は、内容物5を丸めるか、又は細長く折り畳んで行う
が、前記接着剤は、外容器4に挿入前は、冷却、固化さ
れている。
【0017】そして、前記内容器5を外容器4に挿入し
た後、常温の空気を流入させ、内容器5を即座に膨張さ
せて、図1に示すように、筒状のホットエアノズル10
を口筒部5aから容器内に挿入する。このホットエアノ
ズル10は側面に吹出口10aが形成され、温風機から
の加熱空気を前記接着剤6の内面に吹き付けるようにな
っている。この加熱空気の流入により接着剤6が溶解
し、外容器4と内容器5とを部分的に接着する。
【0018】この場合、内容器5が膨張し、接着剤を溶
解させるためには、約80〜150度程度の加熱空気
を、約2秒〜10秒の間、内容器5内に吹き付け、また
は内容器5内を循環させるのが適当である。
【0019】その後、内容器5及び接着剤6を冷却さ
せ、口筒部5aから前記ホットエアノズル10を引き抜
き、口筒部5aから、一般的な充填方法で内容物9を内
容器5内に充填する。
【0020】また内容器5内に外部から空気が流入しな
いように、口筒部1には、図示しない逆止弁が装着され
る。以下、動作例を説明する。
【0021】前記したように、内容器5と外容器4とは
接着剤6により、側面部3の略中間点から肩部2にかけ
た部位で接合されている。したがって、接着面では内容
器5と外容器4とは一体的であるが、側面部3の略中間
点から底部の方向にかけては接着されておらず、容器内
へ縮む方向は自由となっている。
【0022】ここで内容器5に充填された内容物9を注
出する場合には、外容器4の側面部3を矢示Gに示すよ
うスクイズする。すると、図4に示すように、外容器4
内の空気が圧縮され、それに伴って内容器5が圧縮され
て内容物9が注出される。
【0023】外容器4を離すと外容器4の形状が元に戻
るため外容器4内は減圧される。すると容器の底部7に
設けられた逆止弁8から空気が流入し、再度注出可能な
状態に復帰する。
【0024】このように、外容器4をスクイズすると内
容器5と外容器4との間に順次外気が流入し、内容器5
が反転しながら内容物9が最後まで押し出される。な
お、接着剤6による接着部分は内容器5が反転するのに
障害がない程度であれば良く、肩部2から側面部3へ、
僅かにかかる程度であっても良い。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、内
容物は常に外容器に密接しているため、外気との接触面
積が極めて少なく、酸化し易い物質でも長期に亘る保存
が可能となる。
【0026】また、容器の向きに関係なく、外容器をス
クイズするだけで内容物を注出できるため便利である。
さらに、使用に伴って内容物が減った場合でも外容器は
変形しないため高級感を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す断面図
【図2】本発明の一実施例を示す要部の断面図
【図3】本発明の一実施例を示す製造工程の平面図
【図4】本発明の一実施例を示す使用状態の断面図
【図5】本発明の一実施例を示す使用状態の断面図
【符号の説明】
1 口筒部 2 肩部 3 側面部 4 外容器 5 内容器 6 接着剤 7 底部 8 逆止弁 9 内容物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (73)特許権者 592043805 ONE PROCTER & GANB LE PLAZA,CINCINNAT I,OHIO,UNITED STAT ES OF AMERICA (72)発明者 ステファン、ダブリュー、ハーディング アメリカ合衆国オハイオ州シンシナチ、 ワン、プロクター、エンド、ギャンブ ル、プラザ(番地なし)ザ、プロクタ ー、エンド、ギャンブル、カンパニー内 (56)参考文献 特開 平2−98561(JP,A) 実公 昭40−1103(JP,Y) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65D 83/00 B65D 1/09 B65D 77/06

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可撓性合成樹脂で形成し、口筒部から肩
    部を経て側面部に至る有底の外容器内に、柔軟かつ裂け
    難いフィルム素材で形成した内容器を内装するととも
    に、外容器と内容器との間における前記側面部の略中間
    点から肩部にかけた部位に熱溶解型の接着剤を形成し、
    外容器の底部に空気流入用の逆止弁を設けたことを特徴
    とする積層型容器。
  2. 【請求項2】 可撓性合成樹脂で形成し、口筒部から肩
    部を経て側面部に至る有底の外容器を用意する一方、柔
    軟かつ裂け難いフィルム素材で前記外容器と略同形状に
    形成した内容器を用意し、この内容器外面における側面
    部の略中間点から肩部にかけた部位に熱溶解型の接着剤
    からなる接着層を形成した後、内容器を外容器内に装着
    し、前記口筒部から加熱空気を内容器に圧送して、接着
    剤を溶解し外容器と内容器とを部分的に接合することを
    特徴とする積層型容器の製法。
  3. 【請求項3】 可撓性合成樹脂で形成し、口筒部から肩
    部を経て側面部に至る有底の外容器を用意する一方、柔
    軟かつ裂け難いフィルム素材で前記外容器と略同形状に
    形成した内容器を用意し、この外容器内面における側面
    部の略中間点から肩部にかけた部位に熱溶解型の接着剤
    からなる接着層を形成した後、内容器を外容器内に装着
    し、前記口筒部から加熱空気を内容器に圧送して、接着
    剤を溶解し外容器と内容器とを部分的に接合することを
    特徴とする積層型容器の製法。
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