JP2604858Y2 - 注出口にキャップを取着した容器 - Google Patents

注出口にキャップを取着した容器

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JP2604858Y2
JP2604858Y2 JP1993052243U JP5224393U JP2604858Y2 JP 2604858 Y2 JP2604858 Y2 JP 2604858Y2 JP 1993052243 U JP1993052243 U JP 1993052243U JP 5224393 U JP5224393 U JP 5224393U JP 2604858 Y2 JP2604858 Y2 JP 2604858Y2
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JP
Japan
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cap
container body
shoulder
container
spout
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忠志 野村
正俊 日高
正昭 佐藤
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押尾産業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は注出口にキャップを取着
した容器、詳しくはキャップを取着した状態でボイル殺
菌等のため液体中に浸漬させるのに適し、ペースト状食
品等、流動性を有する内容物を収容、包装するに適した
容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の容器として、例えば図3に示す
ようなものが知られている。すなわち、突出した注出口
2の周囲に容器本体周側面5に連接する肩部4を形成し
た容器本体1と、キャップ11とからなり、キャップ1
1は注出口2に着脱自在に取着されかつ取着時には掴み
部15の端縁がほぼ容器本体の肩部4に達する構造を有
している。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記の容器において
は、例えば食品等の内容物を充填しキャップを取着した
状態で、水中に浸漬して洗浄したり、あるいはボイル殺
菌のため熱水中に浸漬させたりすることが行われている
が、注出口に取着したキャップの掴み部の端縁が容器本
体の肩部に達しているため、浸漬時に容器本体とキャッ
プとの間(図3に示す空間A部分)に侵入した水が、容
器を水中から取り出した際、容器本体とキャップとの間
にそのまま滞留してしまい流出しにくく、いわゆる水き
れが悪いという問題点があった。また、ボイル殺菌の際
に流動性のある内容物が注出口から滲み出ることがあっ
た。
【0004】本考案の目的は、上記の従来技術の問題点
を解決すること、すなわち、容器を水中から取り出した
際、容器本体とキャップとの間に侵入した水が容易に外
部へ排出される容器を提供すること、また、ボイル殺菌
の際の内容物の漏出を防止することができる容器を提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】(請求項1) 突出した
注出口の周囲に容器本体周側面に連接する肩部を形成し
た容器本体と、前記注出口に連結部において着脱自在に
取着されると共に取着時に前記肩部に掴み部の端縁が達
する掴み部を有するキャップとからなり、前記容器本体
の肩部に、キャップの取着時にキャップの掴み部の端縁
と前記肩部との間に空隙が生じるよう、凸部又は凹部を
形成し、かつ前記注出口に連結部が外側から取着される
キャップが、容器本体の材質よりも膨張率の小さい材質
により構成されてなる容器である。(請求項2) 突出した注出口の周囲に容器本体周側面
に連接する肩部を形成した容器本体と、前記注出口に連
結部において着脱自在に取着されると共に取着時に前記
肩部に掴み部の端縁が達する掴み部を有するキャップと
からなり、前記容器本体の肩部に、キャップの取着時に
キャップの掴み部の端縁と前記肩部との間に空隙が生じ
るよう、凸部又は凹部を形成し、かつ前記注出口に連結
部が外側から取着されるキャップが、前記注出口の先端
部に内嵌合する嵌入部を有してなる容器である。 (請求項3) キャップが、容器本体の材質よりも膨張
率が大きい材質により構成されてなる請求項2記載の容
器である。 (請求項4) 突出した注出口の周囲に容器本体周側面
に連接する肩部を形成した容器本体と、前記注出口に連
結部において着脱自在に取着されると共に取着時に前記
肩部に掴み部の端縁が達する掴み部を有するキャップと
からなり、前記容器本体の肩部に、キャップの取着時に
キャップの掴み部の端縁と前記肩部との間に空隙が生じ
るよう、凸部又は凹部を形成し、かつ前記注出口に連結
部が外側から取着されるキャップが、容器本体の材質よ
りも膨張率の小さい材質により構成され、かつ前記注出
口に連結部が外側から取着されるキャップが、前記注出
口の先端部に内嵌合する嵌入部を有してなる容器であ
る。 (請求項5) 凸部又は凹部が容器本体肩部にほぼ放射
状に複数箇所形成されてなる請求項1〜4のいずれかに
記載の容器である。
【0006】
【作用】キャップの取着時にキャップの掴み部の端縁と
前記肩部との間に空隙が生じるよう、容器本体の肩部に
凸部又は凹部が形成されているので、ボイル殺菌等のた
め水中に浸漬した際容器本体とキャップとの間に侵入し
た水はこの空隙を通って外部へ容易に排出される。
た、キャップと容器本体の材質の膨張率を異ならせた上
記の構成により、ボイル殺菌の際に内容物の漏出を防止
することができる。
【0007】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面を参照して説明
する。図1は本考案に係る容器の一実施例の斜視図、図
2は同実施例の側断面図である。
【0008】中空の略円筒状の容器本体1は、例えばポ
リビニルアルコール層の両面にポリエチレン層を施した
熱可塑性の合成樹脂フィルム等からなり、ブロー成形等
の手段で得られたものである。
【0009】容器本体1の上部中央には注出口2が突出
して形成されており、該注出口2の周囲には容器本体周
側面5に連接する肩部4が形成されている。注出口2の
外周にはキャップ11を螺着するための雄ねじ3が形成
されており、また注出口2の先端にはやや外径の小さい
先端部2aが形成されている。
【0010】キャップ11は、図2に示すように、注出
口2に取着するための雌ねじ13が内周に形成された連
結部14、及びこの回りに空間Aを隔ててさらに大きな
直径の掴み部15を有し、かつ注出口2の先端部2aに
内嵌合する嵌入部12を有している。連結部14により
注出口2に螺着されるだけでなく、嵌入部12が注出口
先端部2aに嵌合されるため、密閉性が確実となってい
る。さらに、注出口先端部2aが入り込む部分である、
嵌入部12と連結部14との間隔を注出口先端部2aの
肉厚よりも若干小さく形成しておき、注出口先端部2a
に対して外側及び/又は内側から押圧する状態で取着さ
れるようにすれば、注出口における密閉性がより高めら
れ該部からの内容物の漏れをより完全に防ぐことができ
る。キャップ11は、容器本体1の注出口に上記のよう
な螺着その他公知の手段で着脱自在に取着され、取着時
には容器本体の肩部4に掴み部15の端縁がほぼ達する
ようになっている。
【0011】キャップ11は、例えば容器本体1につい
て前記のようにポリビニルアルコール層の両面にポリエ
チレン層を施したものを用いる場合には、ポリプロピレ
ンで構成するというように、容器本体1の材質よりも膨
張率が小さい材質により構成することが一つの態様とし
て好ましい。キャップ11と容器本体1が同じ膨張率の
材質であると、ボイル殺菌の際に流動性のある内容物が
注出口から滲み出ることがあり得るが、キャップ11を
容器本体1の材質よりも膨張率が小さい材質により形成
することにより、熱膨張率の差によってボイル殺菌の際
に容器本体1の注出口2がここに連結されるキャップ1
1の連結部14によって締めつけられることになるの
で、内容物の漏出が防止される。また、キャップ11を
取着する前に注出口2にシール部材(フイルム等)を貼
る必要もなくすることができ、製品の製造工程を簡略化
できる。
【0012】一方、前記の如く、注出口2の先端部2a
に内嵌合する嵌入部12をキャップ11に設ける場合に
あっては、キャップ11の材質を容器本体1の材質より
も膨張率が小さい材質により構成することの他、キャッ
プ11の材質を容器本体1の材質よりも膨張率の大きい
材質により構成することもできる。この場合はボイル殺
菌の際、熱膨張率の差によって、注出口2は、注出口2
の先端部2aの内側から、嵌入部12によって押圧され
ることになるので、内容物の漏出が防止されるのであ
る。
【0013】容器本体1の肩部4には、注出口2の根元
近傍からほぼ放射状に伸びる複数の凸部6が形成されて
いる。この凸部6があるため、キャップ11を取着した
ときに掴み部15の端縁が凸部6に突き当たるので、キ
ャップの掴み部15の端縁と容器本体1の肩部4との間
に空隙が生じる。この空隙から容器本体とキャップとの
間に侵入した水が排出される。空隙が通常1〜2mm程
度生じるように凸部6を形成することが適当である。凸
部6に代えて溝などの凹部を形成してもよい。取着時に
キャップの掴み部15の端縁と容器本体1の肩部4との
間に空隙が生じるものであれば凸部又は凹部の数や形状
は特に限定されるものではない。凸部又は凹部を容器本
体肩部にほぼ放射状に複数箇所形成することで容器本体
肩部の剛性が強化される。
【0014】容器本体1の底部側端部は底部材7によっ
て閉塞されている。この底部材7は、キャップ11を取
着して内容物を充填した後にヒートシール等によって容
器本体1と接着される。このような底部を設けることで
容器を立てた状態で陳列し、使用することができる。も
っとも、底部材を別に用いずに容器本体を平たくつぶし
てシールしてもよい。必要に応じて外装にシュリンク包
装が施され、最終製品として流通する。
【0015】
【考案の効果】以上述べたように、本考案の容器によれ
ば、ボイル殺菌等のため水中に浸漬した場合に、容器を
水中から取り出した際、浸漬時に容器本体とキャップと
の間に侵入した水が、容器本体とキャップとの間に滞留
してしまうことがなく、容易に外部へ排出される。ま
た、容器本体の肩部の剛性を高めることができ、キャッ
プの脱着が確実に行われる。そして、キャップと容器本
体の材質の膨張率を異ならせた前記の構成により、ボイ
ル殺菌の際に内容物の漏出を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る容器の一実施例の斜視図である。
【図2】同実施例の側断面図である。
【図3】従来例を示す側断面図である。
【符号の説明】
1 容器本体 2 注出口 4 肩部 5 容器本体周側面 6 凸部 11 キャップ 12 嵌入部 14 連結部 15 掴み部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭64−29155(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 35/00 - 35/42 B65D 35/56 - 37/00 B65D 41/04

Claims (5)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 突出した注出口の周囲に容器本体周側面
    に連接する肩部を形成した容器本体と、前記注出口に連
    結部において着脱自在に取着されると共に取着時に前記
    肩部に掴み部の端縁が達する掴み部を有するキャップと
    からなり、前記容器本体の肩部に、キャップの取着時に
    キャップの掴み部の端縁と前記肩部との間に空隙が生じ
    るよう、凸部又は凹部を形成し、かつ前記注出口に連結
    部が外側から取着されるキャップが、容器本体の材質よ
    りも膨張率の小さい材質により構成されてなる容器。
  2. 【請求項2】 突出した注出口の周囲に容器本体周側面
    に連接する肩部を形成した容器本体と、前記注出口に連
    結部において着脱自在に取着されると共に取着時に前記
    肩部に掴み部の端縁が達する掴み部を有するキャップと
    からなり、前記容器本体の肩部に、キャップの取着時に
    キャップの掴み部の端縁と前記肩部との間に空隙が生じ
    るよう、凸部又は凹部を形成し、かつ前記注出口に連結
    部が外側から取着されるキャップが、前記注出口の先端
    部に内嵌合する嵌入部を有してなる容器。
  3. 【請求項3】 キャップが、容器本体の材質よりも膨張
    率が大きい材質により構成されてなる請求項2記載の容
    器。
  4. 【請求項4】 突出した注出口の周囲に容器本体周側面
    に連接する肩部を形成した容器本体と、前記注出口に連
    結部において着脱自在に取着されると共に取着時に前記
    肩部に掴み部の端縁が達する掴み部を有するキャップと
    からなり、前記容器本体の肩部に、キャップの取着時に
    キャップの掴み部の端縁と前記肩部との間に空隙が生じ
    るよう、凸部又は凹部を形成し、かつ前記注出口に連結
    部が外側から取着されるキャップが、容器本体の材質よ
    りも膨張率の小さい材質により構成され、かつ前記注出
    口に連結部が外側から取着されるキャップが、前記注出
    口の先端部に内嵌合する嵌入部を有してなる容器。
  5. 【請求項5】 凸部又は凹部が容器本体肩部にほぼ放射
    状に複数箇所形成されてなる請求項1〜4のいずれかに
    記載の容器。
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JP5963106B2 (ja) * 2011-03-02 2016-08-03 和光純薬工業株式会社 高気密性保存容器

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